JP2510834B2 - 切断機 - Google Patents

切断機

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JP2510834B2
JP2510834B2 JP28084093A JP28084093A JP2510834B2 JP 2510834 B2 JP2510834 B2 JP 2510834B2 JP 28084093 A JP28084093 A JP 28084093A JP 28084093 A JP28084093 A JP 28084093A JP 2510834 B2 JP2510834 B2 JP 2510834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼棒等の被切断材を定
寸切断する切断機に関するもので、更に詳しくは、被切
断材を送材バイスで挟持して切断位置へ送る際や、切断
後に残材を切断バイスで挟持した状態で送材バイスを元
の位置に復帰させる際に、被切断材を送材バイスや切断
バイスの下基準面及び横基準面に接触させず、それによ
って被切断材に傷を付けることのないようにした切断機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種の切断機、例えば丸
鋸切断機を図10〜図15によって説明すると、図10
は切断機の平面図、図11はその側面図である。これら
の図に示すように、丸鋸1が配備された切断位置に切断
バイス2が設けられ、切断位置の後方には、支持ローラ
ー3上を送給されてくる被切断材Wを切断位置まで所定
長さ送るための送材バイス4が所定ストローク前後移動
可能に設けてある。
【0003】切断バイス2は、図15あるいは本発明の
実施例を示す図5を参照して明らかなように、被切断材
Wを載置する下基準面5aを有する基台部5、被切断材
Wの横側面を支持する横基準面6aを有する固定バイス
ジョー6、この固定バイスジョー6に対し横方向遠近移
動可能な可動バイスジョー7、及び前記基台部5に対し
縦方向遠近移動可能な可動バイスジョー8からなる。
【0004】送材バイス4は、切断バイス2と同様な構
成であって、被切断材Wを載置する下基準面9aを有す
る基台部9と、被切断材Wの横側面を支持する横基準面
10aを有する固定バイスジョー10と、この固定バイ
スジョー10に対し横方向遠近移動可能な可動バイスジ
ョー11とからなり、この可動バイスジョー11は駆動
用シリンダ11Sに連動連結されている。この送材バイ
ス4は、図10及び図11に示すように、被切断材Wの
送り方向に延びる両側一対のガイド軸13,13に沿っ
て摺動可能なスライドベース14に取付けられ、このス
ライドベース14はボールねじ等の適当な駆動手段に連
動連結されている。
【0005】上記両ガイド軸13,13は、これらの両
端を連結する前後一対の横枠15、16と共に支持フレ
ーム17を形成し、この支持フレーム17は、後横枠1
6の中央下部に突設された垂直枢軸16aを介して固定
台18に枢着されていて、その垂直枢軸16a周りに揺
動することができ、これにより送材バイス4も垂直枢軸
16aを中心とした揺動運動をすることができる。図1
0に示すように、この支持フレーム17の遊端側には前
横枠15の左右両側に、油圧シリンダからなる横押し用
シリンダ19と、横押し用ばね20とが対向配設され、
しかして支持フレーム17は、シリンダ19の伸長作動
により、ばね20の付勢力に抗して垂直枢軸16aを中
心に図12に示す矢印方向(方向)に傾転し、シリン
ダ19が収縮作動すると、ばね20により押されて、図
13に示す矢印方向(方向)に傾転する。
【0006】上述した構成の切断機による被切断材Wの
切断作業について説明すると、図10及び図11は、切
断バイス2が閉じて被切断材Wを掴持し、また送材バイ
ス4が切断位置側へ前進した位置で閉じて被切断材Wを
掴持した状態を示し、斯かる状態で丸鋸1により切断を
行う。この時、横押し用シリンダ19は作動ストローク
の中程まで伸長した中立位置にある(図10及び図14
参照)。
【0007】切断を終えると、図12に示すように、被
切断材Wの残材部が切断バイス2により掴持されたまま
で、送材バイス4は、その可動バイスジョー11が退避
して被切断材Wを開放した後、同図の仮想線図示位置ま
で後退する。この後退時に、支持フレーム17が横押し
用シリンダ19の伸長作動によって縦枢軸16aを中心
に同図の矢印方向(方向)へ傾転し、それにより送材
バイス4が送材経路の外側へ横移動して、この送材バイ
ス4における固定バイスジョー10の横基準面10a
と、被切断材Wの横側面(又は切断バイス2の横基準面
6a)との間に隙間A1を形成する。従って、斯かる状
態で送材バイス4が同図の実線図示位置から仮想線図示
位置まで後退する時、送材バイス4の前記横基準面10
aが被切断材Wに接触せず、被切断材Wに傷が付かな
い。
【0008】しかして、送材バイス4は、図13に示す
ように所定位置まで後退した後、可動バイスジョー11
の接近移動により被切断材Wを掴持した状態で、切断位
置側へ前進することになり、またこのとき切断バイス2
は被切断材Wを開放する。こうして送材バイス4が被切
断材Wを掴持して所定ストローク前進する時、即ち送材
バイス4による送り時に、支持フレーム17が、シリン
ダ19の収縮作動に伴い、反対側のばね20で押され
て、同図に示すように縦枢軸16a中心に図13の矢印
方向(方向)へ傾転し、それにより送材バイス4が被
切断材Wを同方向に押動して、切断バイス2における固
定バイスジョー6の横基準面6aと、被切断材Wの横側
面(又は送材バイス4の横基準面10a)との間に、図
13及び図15に示すように隙間Bを形成する。従っ
て、このような状態で送材バイス4が図13の後退位置
から切断位置側へ前進する時、被切断材Wの横側面は切
断バイス2の横基準面6aと接触せず、この横基準面6
aによっては被切断材Wに傷が付かない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の切断機では、上
述のように、送材バイス4の後退時には、この送材バイ
ス4が、支持フレーム17の縦枢軸16aを中心に送材
経路の外側へ横移動するため、送材バイス4の横基準面
10aと被切断材Wとの間に隙間ができて、被切断材W
が送材バイス4と接触しない。しかしながら、送材バイ
ス4が縦枢軸16aを中心に横移動することから、送材
バイス4が切断バイス2側に位置する時と、縦枢軸16
a側に位置する時とは、前記隙間の大きさに差異が生じ
る。即ち、送材バイス4が、図12の実線図示ような切
断位置近くにある時の隙間A1は、同図の仮想線図示の
ように縦枢軸16a側に近い位置にある時の隙間A2よ
りも大きい。従って、送材バイス4が後退する程、その
隙間が小さくなり、縦枢軸16a側に近い位置では、被
切断材Wが固定バイスジョー10の横基準面10aに接
触し易い。また、送材バイス4側の下基準面9aはレベ
ル変化しないので、送材バイス4の後退時には、被切断
材Wの下側面が送材バイス4側の下基準面9aと接触す
る可能性が十分にある。
【0010】一方、送材バイス4の前進時には、この送
材バイス4が後退時とは反対側へ横移動して、被切断材
Wを、切断バイス2の固定バイスジョー6から可動バイ
スジョー7側へ離れる方へ押動するため、この切断バイ
ス2側の横基準面6aと被切断材Wの横側面との間に隙
間Bができて、被切断材Wが固定バイスジョー6と接触
することはないが、切断バイス2側の下基準面5aは常
に送材バイス4側の下基準面9aと一定レベルにあるの
で、被切断材Wが切断バイス2を通過する時に、被切断
材Wが図15に示すように基台部5の下基準面9aと接
触することになる。
【0011】本発明は、上記の課題に鑑み、送材バイス
後退時には、送材バイスの設定位置に関係なく、当該送
材バイスの横基準面及び下基準面が被切断材と接触せ
ず、また送材バイス前進時には被切断材が切断バイスの
横基準面及び下基準面と接触せず、それによって被切断
材に全く傷を付けることのない切断機を提供することを
目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による切断機は、
切断位置に、被切断材Wを載置する下基準面5aを有す
る基台部5と被切断材Wの横側面を支持する横基準面6
aを有する固定バイスジョー6とこれに対し横方向遠近
移動可能な可動バイスジョー7とからなる切断バイス2
を設け、切断位置の後方には、前記切断バイス2と同様
な基台部9、固定バイスジョー10及び可動バイスジョ
ー11からなる送材バイス4を切断位置に対し所定スト
ローク前後移動可能に設けた切断機において、送材バイ
ス4を被切断材Wの送り方向と平行な枢軸22を中心に
回転可能に構成すると共に、この送材バイス4を、その
下基準面9a及び横基準面10aが切断バイス2の下基
準面5a及び横基準面6aに対しそれぞれ面一状に位置
する中立姿勢と、送材バイス4の両基準面9a,10a
が切断バイスの両基準面5a,6aに対しそれぞれ送材
経路Rの外側へ離隔する第1変移姿勢と、送材バイス4
の両基準面9a,10aが切断バイス2の両基準面5
a,6aに対しそれぞれ送材経路Rの内側へ離隔する第
2変移姿勢とに回転変移せしめる送材バイス回転駆動手
段27を設けてなることを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図9に基づい
て説明する。図1は丸鋸切断機を示す平面図、図2はそ
の側面図である。この切断機において、切断バイス、支
持ローラー及び送材バイスについては、図10〜図19
に示される従来の切断機の切断バイス2、支持ローラー
3、送材バイス4と同じ構成であるため、これらの部材
及びその他の関連する同様な部材については実施例のも
のと同一符号を付し、説明を簡略する。
【0014】切断バイス2は、図5に示すように、下基
準面5aを有する基台部5と、横基準面6aを有する固
定バイスジョー6と、横方向移動可能な固定バイスジョ
ー7と、縦方向移動可能な可動バイスジョー8とからな
る。送材バイス4は、下基準面9aを有する基台部9
と、被切断材Wの横側面を支持する横基準面10aを有
する固定バイスジョー10と、横方向移動可能な可動バ
イスジョー11とからなり、この可動バイスジョー11
は、後記スライドベース25に設けられた駆動用シリン
ダ11Sにより駆動される。
【0015】図1及び図2に示すように、送材バイス4
は、支持フレーム21上に所定ストローク前後移動可能
に設けてあり、この支持フレーム21は、支持ローラー
3側から切断バイス2側へ送られる被切断材Wの送り方
向と平行に延びる両側一対のガイド軸22,23と、両
ガイド軸22,23の前後両端部を連結固定する前後横
枠24,24とからなる。両ガイド軸22,23の一方
のガイド軸22は、両端が前後横枠24,24から突出
しており、この両端突出軸部22a,22bは、図示は
省略するが定位置に固定された適当な固定枠に軸受を介
して回転自在に支持され、それによって支持フレーム2
1は、前記ガイド軸22を枢軸として回転することがで
きる。そして、両ガイド軸22,23にスライドベース
25が摺動可能に支持され、このスライドベース25上
に送材バイス4が取付けられ、このスライドベース25
は正逆回転駆動されるボールねじ26に連動連結され、
このボールねじ26の正逆回転によりスライドベース2
5を介して送材バイス4が切断位置に対し前後移動する
ことができる。
【0016】この送材バイス4は、支持フレーム21の
前後各横枠24に設けられた送材バイス回転駆動手段2
7によって、当該送材バイス4を、その下基準面9a及
び横基準面10aが切断バイス2の下基準面5a及び横
基準面6aに対しそれぞれ面一状に位置する中立姿勢
(図1、図2、図4、図7B及び図9B参照)と、送材
バイス4の両基準面9a,10aが切断バイス2の両基
準面5a,6aに対しそれぞれ送材経路Rの外側へ離隔
する第1変移姿勢(図6B参照)と、送材バイス4の両
基準面9a,10aが切断バイス2の両基準面5a,6
aに対しそれぞれ送材経路Rの内側へ離隔する第2変移
姿勢(図8B参照)とに適宜に回転変移させることがで
きるようになっている。
【0017】即ち、図1,図3及び図4に示すように、
支持フレーム21の前後各横枠24の下端部(遊端部)
には、その両側位置に例えば油圧シリンダからなる左右
一対の押動用シリンダ28,29が、また一方の押動用
シリンダ28の下側にはコイルばね30が設けられ、こ
のコイルばね30は、送材バイス4を前記中立姿勢に保
持すべく各横枠24に連結されたものであり、一方の押
動用シリンダ28は、送材バイス4を前記中立姿勢から
前記第2変移姿勢に変移させるべく横枠24の一側面下
端部を加圧押動するように配設され、他方の押動用シリ
ンダ29は、送材バイス4を前記中立姿勢から第1変移
姿勢に変移させるべく横枠24の他側面下端部を加圧押
動するように配設されており、しかして前記コイルばね
30及び両押動用シリンダ28,29により送材バイス
回転駆動手段27を構成する。
【0018】次に、上述のような構成の切断機による被
切断材Wの切断作業について説明すると、図1及び図2
は、支持ローラー3で支持されて送材バイス4により所
定長さ送られた被切断材Wを切断バイス2によって掴持
した状態を示し、斯かる状態から送材バイス4の可動バ
イスジョー11を閉じた後、丸鋸1により切断を行う。
この時、送材バイス4は中立姿勢にある。即ち、図3に
示すように、送材バイス回転駆動手段27の両押動用シ
リンダ28,29がそれぞれフリーの状態にあって、コ
イルばね30によって横枠24が水平姿勢に保持され、
それにより送材バイス4が中立姿勢に保持されている。
この中立姿勢においては、送材バイス4の両基準面9
a,10aが切断バイス2の両基準面5a,6aに対し
それぞれ面一状となる。
【0019】切断を終えると、被切断材Wの残材部が切
断バイス2により掴持されたまま、送材バイス4は、そ
の可動バイスジョー11が退避して被切断材Wを開放し
た後、図1及び図2の実線図示位置から同図の仮想線図
示位置まで後退する。この後退時に、図6Aに示すよう
に、同図右側の押動用シリンダ29を伸長作動させるこ
とにより、横枠24を介して支持フレーム21を、枢軸
(ガイド軸22)を中心に同図に関し時計周りに回転さ
せ、それによって送材バイス4を図6Bに示すような第
1変移姿勢に回転変移させる。この場合、右側の押動用
シリンダ29の伸長作動によって、左側の押動用シリン
ダ28が収縮すると共にコイルばね30が圧縮され、し
かして横枠24はこのコイルばね30と伸長した右側の
押動用シリンダ29とでバックアップされて所定の回転
位置に保持され、それにより送材バイス4は第1変移姿
勢に保持される。
【0020】この第1変移姿勢では、図6Bに示すよう
に、送材バイス4の下基準面9a及び横基準面10aが
切断バイス2の下基準面5a及び横基準面6aに対し送
材経路Rの外側へ離隔して、両バイス2,4の下基準面
5a,9a間及び横基準面6a,10a間にそれぞれ隙
間α1,α2が形成される。斯かる状態で送材バイス4
が後退する時、送材バイス4の下基準面9a及び横基準
面10aは、支持ローラー3で支持され且つ切断バイス
2で掴持固定された状態にある被切断材Wに接触せず、
従って被切断材Wに傷がつかない。
【0021】送材バイス4が所定位置まで後退し終えた
時、図7Aに示すように、左右両押動用シリンダ28,
29をフリーの状態にすると、支持フレーム21の横枠
24はコイルばね30の付勢力により水平位置に復帰
し、それにより送材バイス4は、図7Bに示すように中
立姿勢に保持されて、その下基準面9a及び横基準面1
0aが切断バイス2の下基準面5a及び横基準面6aに
対しそれぞれ面一状となる。
【0022】上記のように後退を完了して中立姿勢に保
持された送材バイス4は、可動バイスジョー11の接近
移動により被切断材Wを掴持した状態で、切断位置側へ
所定ストローク前進することになる。このとき切断バイ
ス2は被切断材Wを開放する。しかして、送材バイス4
が被切断材Wを掴持して前進する時、即ち送材バイス4
による送り時に、図8Aに示すように、同図左側の押動
用シリンダ28を伸長作動させて、支持フレーム21の
横枠24を、枢軸(ガイド軸22)を中心に同図に関し
反時計周りに回転させ、それによって送材バイス4を図
8Bに示すような第2変移姿勢に回転変移させる。この
場合、左側の押動用シリンダ28の伸長作動により、コ
イルばね30が伸びると共に右側の押動用シリンダ29
が収縮し、従って横枠24は伸長作動した押動用シリン
ダ28と収縮した押動用シリンダ29とで所定の回転位
置に固定され、それによって送材バイス4は第2変移姿
勢に保持される。
【0023】この第2変移姿勢では、図8Bに示すよう
に、被切断材Wを掴持している送材バイス4の下基準面
9a及び横基準面10aが切断バイス2の下基準面5a
及び横基準面6aに対し送材経路Rの内側へ離隔して、
両バイス2,4の下基準面5a,9a間及び横基準面6
a,10a間にそれぞれ隙間β1,β2が形成される。
斯かる状態で送材バイス4が前進し、この送材バイス4
で掴持された被切断材Wが送材経路Rに沿って切断バイ
ス2を通過しても、この被切断材Wは切断バイス2の下
基準面5a及び横基準面6aに接触せず、従って被切断
材Wに傷が付くことがない。
【0024】しかして、送材バイス4が被切断材Wを掴
持したまま所定位置まで前進し終えた時、図9Aに示す
ように、左右両押動用シリンダ28,29をフリーの状
態にすると、支持フレーム21の横枠24はコイルばね
30の付勢力により水平位置に復帰し、それにより送材
バイス4は、図9Bに示すように中立姿勢に保持され
て、その下基準面9a及び横基準面10aが切断バイス
2の下基準面5a及び横基準面6aに対しそれぞれ面一
状となる。こうして送材バイス4が中立姿勢に復帰した
後、切断バイス2が閉じて被切断材Wを切断位置で掴持
し、しかる後丸鋸1によって切断が行われる。
【0025】以降は、上述したような一連の操作が繰り
返されて、被切断材Wが所定長さずつ切断されることに
なる。
【0026】以上説明した実施例では、送材バイス回転
駆動手段において、送材バイスを案内する両側一対のガ
イド軸の一方のガイド軸を枢軸としているが、送材バイ
スを回転させる枢軸としては、このようなガイド軸を利
用することなく、別に枢軸を設けてもよい。但し、実施
例のように、枢軸としてガイド軸を利用すれば、それだ
け構造を簡単にすることができる。また、支持フレーム
の横枠の両側に流体圧シリンダを並設すると共にコイル
バネを設け、両シリンダで横枠をコイルばねを介して交
互に加圧押動することにより、送材バイスの回転駆動を
行わせるようにしているが、流体圧シリンダ及びコイル
ばねに代えて電動あるいは油圧モーターを使用すること
もできる。また、この切断機には、丸鋸に限らず、帯鋸
を使用してもよい。
【0027】
【発明の作用及び効果】本発明の請求項1に係る切断機
は、送材バイスを被切断材の送り方向と平行な枢軸を中
心に回転可能に構成すると共に、この送材バイスを、中
立姿勢と第1変移姿勢と第2変移姿勢とに回転変移せし
める送材バイス回転駆動手段を設けてなるものであっ
て、被切断材を切断する時は、切断位置側に所定ストロ
ーク前進させた送材バイスを中立姿勢にすることによ
り、この送材バイスの下基準面及び横基準面が切断バイ
スの下基準面及び横基準面とそれぞれ面一状に位置し、
従って被切断材Wは、送材バイスの下基準面及び横基準
面に接触すると共に、切断バイスの下基準面及び横基準
面に接触する。
【0028】しかして、切断を終えた後、被切断材を切
断バイスで掴持したまま、送材バイスを開放してこれを
所定ストローク後退させる際に、送材バイス回転駆動手
段を作動させて、送材バイスを第1変移姿勢に回転変移
させることにより、この送材バイスの両基準面が切断バ
イスの両基準面に対しそれぞれ送材経路の外側へ離隔し
て、送材バイスの下基準面と切断バイスの下基準面との
間、及び送材バイスの横基準面と切断バイスの横基準面
との間にそれぞれ隙間が形成される。従って、被切断材
を切断バイスで掴持した状態で送材バイスを後退させる
と、送材バイスの下基準面及び横基準面は、被切断材に
接触せず、被切断材に傷が付かない。
【0029】上記のようにして送材バイスを所定位置ま
で後退させた後、この送材バイスを、送材バイス回転駆
動手段によって一旦中立姿勢に戻してから第2変移姿勢
に回転変移させることにより、送材バイスの両基準面が
切断バイスの両基準面に対しそれぞれ送材経路の外側へ
離隔して、送材バイスの下基準面と切断バイスの下基準
面との間、及び送材バイスの横基準面と切断バイスの横
基準面との間にそれぞれ隙間が形成される。従って、こ
の第2変移姿勢で送材バイス4を切断位置側へ所定スト
ローク前進させて、この送材バイス4で掴持された被切
断材が切断バイスを通過する際に、この被切断材Wは切
断バイスの下基準面及び横基準面に接触せず、被切断材
に傷が付くことがない。
【0030】このように、本発明の切断機によれば、送
材バイス後退時に被切断材が送材バイスの横基準面及び
下基準面に接触せず、また送材バイス前進時にも被切断
材が切断バイスの横基準面及び下基準面に接触しないの
で、被切断材に全く傷を付けることがない。
【0031】また、請求項2によれば、送材バイスを支
持フレームの両ガイド軸にスライドベースを介して所定
ストローク前後移動可能に取付け、両ガイド軸の一方の
ガイド軸を定位置に軸架することにより、支持フレーム
を前記一方のガイド軸を中心に回転可能に構成すると共
に、支持フレームの遊端側に設けたコイルばねと、この
コイルばねの付勢力に抗して支持フレームを左右両側か
ら交互に加圧押動する両側一対の流体圧シリンダとによ
って送材バイス回転駆動手段を構成するので、構造の簡
素化及び小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す切断機の平面図である。
【図2】同切断機の一部断面正面図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】図1のY−Y線断面図である。
【図5】同切断機の切断バイス部分を示す斜視図であ
る。
【図6】(A)は、送材バイス後退時における送材バイ
ス回転駆動手段の作用を示す側面図、(B)は、同送材
バイスの基準位置を切断バイスとの関係で示す側面図で
ある。
【図7】(A)は、送材バイス後退完了時における送材
バイス回転駆動手段の作用を示す側面図、(B)は、同
送材バイスの基準位置を切断バイスとの関係で示す側面
図である。
【図8】(A)は、送材バイス前進時における送材バイ
ス回転駆動手段の作用を示す側面図、(B)は、同送材
バイスの基準位置を切断バイスとの関係で示す側面図で
ある。
【図9】(A)は、送材バイス前進完了時における送材
バイス回転駆動手段の作用を示す側面図、(B)は、同
送材バイスの基準位置を切断バイスとの関係で示す側面
図である。
【図10】従来の切断機の平面図である。
【図11】同従来の切断機の正面図である。
【図12】送材バイス後退時の作用状態を示す同従来の
切断機の平面図である。
【図13】送材バイス前進時の作用状態を示す同従来の
切断機の平面図である。
【図14】図10のZ−Z線断面図である。
【図15】図10のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1 丸鋸 2 切断バイス 3 支持ローラー 4 送材バイス 5 切断バイスの基台部 5a 基台部の下基準面(切断バイスの下基準面) 6 固定バイスジョー 6a 固定バイスジョーの横基準面(切断バイスの横
基準面) 7 可動バイスジョー(横移動) 8 可動バイスジョー(縦移動) 9 送材バイスの基台部 9a 基台部の下基準面(送材バイスの下基準面) 10 固定バイスジョー 10a 固定バイスジョーの横基準面(送材バイスの横
基準面) 11 可動バイスジョー 21 支持フレーム 22 ガイド軸 23 ガイド軸 24 横枠 25 スライドベース 27 送材バイス回転駆動手段 28 押動用シリンダ 29 押動用シリンダ 30 コイルばね W 被切断材 R 送材経路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断位置に、被切断材を載置する下基準面
    を有する基台部と被切断材の横側面を支持する横基準面
    を有する固定バイスジョーとこれに対し横方向遠近移動
    可能な可動バイスジョーとからなる切断バイスを設け、
    切断位置の後方には、前記切断バイスと同様な基台部、
    固定バイスジョー及び可動バイスジョーからなる送材バ
    イスを切断位置に対し所定ストローク前後移動可能に設
    けた切断機において、送材バイスを被切断材の送り方向
    と平行な枢軸を中心に回転可能に構成すると共に、この
    送材バイスを、その下基準面及び横基準面が切断バイス
    の下基準面及び横基準面に対しそれぞれ面一状に位置す
    る中立姿勢と、送材バイスの両基準面が切断バイスの両
    基準面に対しそれぞれ送材経路の外側へ離隔する第1変
    移姿勢と、送材バイスの両基準面が切断バイスの両基準
    面に対しそれぞれ送材経路の内側へ離隔する第2変移姿
    勢とに回転変移せしめる送材バイス回転駆動手段を設け
    てなることを特徴とする切断機。
  2. 【請求項2】被切断材の送り方向と平行に延びる両側一
    対のガイド軸と、両ガイド軸の前後両端部を固定する前
    後横枠とで支持フレームを形成して、この支持フレーム
    の両ガイド軸にスライドベースを介し送材バイスを所定
    ストローク前後移動可能に取付け、前記両ガイド軸の一
    方のガイド軸を定位置に軸架して当該ガイド軸を中心に
    支持フレームを回転可能とし、この支持フレームの遊端
    側には、当該支持フレームを介して送材バイスを中立姿
    勢に保持するコイルばねと、このコイルばねの付勢力に
    抗して支持フレームを左右両側から交互に加圧押動する
    ことにより送材バイスを中立姿勢から第1変移姿勢及び
    第2変移姿勢に回転させる両側一対の流体圧シリンダと
    を設け、しかして前記コイルばね及び両流体圧シリンダ
    によって送材バイス回転駆動手段を構成してなる請求項
    1に記載の切断機。
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