JP2510394B2 - 連絡橋用荷重軽減装置とその装置を用いた浮桟橋用連絡橋 - Google Patents

連絡橋用荷重軽減装置とその装置を用いた浮桟橋用連絡橋

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JP2510394B2
JP2510394B2 JP5165525A JP16552593A JP2510394B2 JP 2510394 B2 JP2510394 B2 JP 2510394B2 JP 5165525 A JP5165525 A JP 5165525A JP 16552593 A JP16552593 A JP 16552593A JP 2510394 B2 JP2510394 B2 JP 2510394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の着桟施設等にお
いて用いられる浮桟橋用連絡橋と、その連絡橋に用いら
れる荷重軽減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられている浮桟橋用連絡橋
は、図14(a),(b) の平面図及び側面図に示すように、
一体型の長方形状をした連絡橋51を、岸壁E側に設け
た2箇所のヒンジHと、浮体F側に設けた2箇所のスラ
イドシューSとの合計4点により支持するように構成さ
れている。
【0003】このような連絡橋51において、浮体Fが
ローリングした場合、図15に示す浮体側から見た正面
図のように、浮体F側のスライドシューSの片方が浮き
上がってしまい、他の1点と岸壁E側の2点との合計3
点で荷重支持しながら浮体Fの動揺に追従することとな
る。
【0004】そのため、図14(a) 及び図16に示す図
14(a) のA−A断面図のように、浮体Fと連絡橋51
の乗り継ぎ部に、短冊状に切り離したスロープ52を設
けて、個々のスロープ傾斜角を漸変させることで乗り継
ぎ部の横断的な勾配の変化に対応させている場合もあ
る。
【0005】一方、このように岸壁Eと浮体Fとの間に
装架される連絡橋51は、上記したように浮体Fの動揺
に追従して浮体F側のスライドシューSを昇降させる必
要がある。この時、スライドシューSを浮体F上で摺動
させる必要性から、スライドシューS側の分担荷重を小
さくするように、連絡橋51の浮体F側を起伏動作に追
従するよう支持する荷重軽減装置が必要となる。
【0006】この荷重軽減装置53は、図17(a),(b)
の側面図と浮体側から見た正面図に示すように、連絡橋
51を跨ぐように設けられた調節塔54上に、ワイヤー
ロープ55を懸架するためのシーブ57を設け、このシ
ーブ57に一端が連絡橋51に連結されたワイヤーロー
プ55を懸架し、他端にカウンターウェイト56を設け
ることにより連絡橋51を吊下げるように構成したもの
である。従って、浮体Fが動揺して連絡橋51が起伏す
るとカウンターウェイト56が上下して浮体Fの動揺に
追従するように連絡橋51のスライドシューS側を起伏
させている。この時、このカウンターウェイト56の重
量を所定重量に設定することにより、スライドシューS
が浮体Fの動揺に追従して容易に昇降するようスライド
シューS側の分担荷重を小さくする働きをしている。
【0007】なお、この種連絡橋に関する従来技術とし
ては、特開昭55−26350号あるいは実開昭60−
22512号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記連絡橋5
1の構成の場合、浮体Fのローリング時にはスライドシ
ューSの一方が浮き上がる3点支持を避けることができ
ないため、スライドシューSの浮き上がりと着床運動の
繰り返し動作により騒音を発生してしまう。また、浮体
F側に乗り継ぎスロープ52を設けたとしてもスライド
シューSの浮き上がりを防止することはできず、浮体F
への着床部においては人車の通行時に騒音を発生してし
まう。
【0009】更に、片方のスライドシューSが浮き上が
ると3点支持となってしまうため、岸壁E側のヒンジH
に過大な荷重が発生する。そのため、ヒンジH部におけ
る強度を3点支持でも耐えうるように設定する必要があ
り、必要以上の過大強度を有する連絡橋51を設計する
必要がある。
【0010】一方、このような連絡橋51において、浮
体F側の動揺に追従して連絡橋51のスライドシューS
側を昇降させると共に、スライドシューSの分担荷重を
小さくするように設けられた荷重軽減装置53は、調節
塔54及びその下部工(基礎等を含む下部工事)等の設
計に際し、カウンターウェイト56の重量が付加される
こととなるため、設計荷重(鉛直荷重、風荷重、地震荷
重等)が増大し、調節塔54の構造部材及び下部工が大
型化してしまう。
【0011】また、この方式による荷重軽減装置53
は、カウンターウェイト56やワイヤーロープ55等が
空中に配置されるため美観上も好ましくない。
【0012】本発明は上記課題に鑑みて、浮体が動揺し
てもスライドシューに浮き上がりを生じることがない浮
桟橋用連絡橋と、浮体の動揺に追従するよう連絡橋を起
伏させる連絡橋用荷重軽減装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明における連絡橋用荷重軽減装置は、連絡橋
の側部に調節塔を設けると共に、該調節塔をガイドとし
た浮力タンクを連絡橋の下方に設け、該浮力タンクに前
記連絡橋を支持する支持部材を設けて連絡橋の起伏動作
に追従するよう支持したことを特徴とするものである。
【0014】また、第2発明における連絡橋用荷重軽減
装置は、連絡橋の下方に浮力タンクを設けると共に、該
浮力タンクに前記連絡橋を支持する支持部材を設け、前
記浮力タンクを昇降自在にガイドするガイド部材を浮体
側に設けて連絡橋の起伏動作に追従するよう支持したこ
とを特徴とするものである。
【0015】更に、第3発明における連絡橋用荷重軽減
装置は、連絡橋の下方に浮力タンクを設けると共に、該
浮力タンクに連絡橋を支持するヒンジ結合した支持部材
を設け、前記浮力タンクを上下方向に揺動自在に保持す
リンク状の保持部材を浮体側に設けて連絡橋の起伏動
作に追従するよう支持したことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、第4発明における浮桟橋用連絡橋
は、岸壁側と浮体側との間に装架する浮桟橋用連絡橋に
おいて、前記連絡橋を岸壁側および浮体側に頂点あるい
は底辺を配置した複数の三角状ブロックに分割形成する
とともに、それぞれの三角状ブロックの頂点と底辺とが
隣接するように組合わせ、該各三角状ブロックの頂点に
回転及び傾転可能な軸受を設け、各三角状ブロックの底
辺の2点に回転可能な軸受を設け、該連絡橋に第1〜第
3発明のいずれか1項に記載の連絡橋用荷重軽減 装置を
設けたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】上記第1発明の連絡橋用荷重軽減装置によれ
ば、調節塔をガイドとする浮力タンクの支持部材で連絡
橋を下方から支持しているため、調節塔に対する直接的
な鉛直荷重がなくなり調節塔の経済設計が可能となる。
また、浮体の動揺に追従して浮力タンクがスライドシュ
ー側を昇降させるので、スライドシューの分担荷重を軽
減させる。その上、従来のようにカウンターウェイトや
ワイヤーロープ等が空中に配置されていないため美観も
良くなる。
【0018】また、上記第2発明の連絡橋用荷重軽減装
置によれば、浮体側に設けたガイド部材により昇降自在
にガイドされた浮力タンクにより連絡橋を下方から支持
しているため、上記第2発明と同様に経済設計が可能と
なると共に、浮体側スライドシューの分担荷重を軽減さ
せる。その上、水中に設置する塔がなくなるため工事が
容易で美観の良い荷重軽減装置となる。
【0019】更に、上記第3発明の連絡橋用荷重軽減装
置によれば、浮体側に設けたリンク状の保持部材により
上下方向に揺動自在に保持された浮力タンクにより連絡
橋を下方からヒンジ結合によって支持しているため、上
記第3発明と同様に経済設計及びスライドシューの分担
荷重を軽減させることが可能となると共に、水中に設置
する塔がなくなるため工事が容易で美観の良い荷重軽減
装置となる。
【0020】また、上記第4発明の浮桟橋用連絡橋によ
れば、連絡橋を3点支持の三角状ブロックの組合せによ
り構成し、頂点に回転及び傾転可能な軸受を設けると共
に、底辺の2点に回転可能な軸受を設けたので、浮体側
が動揺しても複数組合された三角状ブロックのそれぞれ
の頂点が傾いて三角状ブロックを浮体の動揺に追従させ
るため、三角状ブロックの頂点あるいは底辺の各支点は
浮き上がることなく浮体の動揺に追従できる。従って、
スライドシューが騒音を発生することはない。また、常
に4点で連絡橋を支持することとなるためヒンジに過大
荷重を生じることはない。しかも、この浮桟橋用連絡橋
には上記第1〜第3発明のいずれかの荷重軽減装置が設
けられているため、上記第1〜第3発明のいずれかに記
載の作用も奏することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明に係る浮桟橋用連絡橋の一実
施例を示す図面であり、図1(a),(b) は平面図と側面
図、図2(a),(b) は岸壁側の連絡橋両端位置に設けた軸
受部を示す側面図と正面図、図3(a),(b) は岸壁側の連
絡橋中央位置に設けた軸受部を示す側面図と正面図、図
4(a),(b) は浮体側の連絡橋両端位置に設けた軸受部を
示す側面図と正面図である。
【0022】図1に示すように、この実施例では、連絡
橋Gを平面視において三角形をした3個の三角状ブロッ
クA,B,Cから成る組合せにより分割形成している。
即ち、三角状ブロックAは、岸壁E側に底辺・、浮
体F側に頂点を配置し、三角状ブロックBは、岸壁E
側に頂点、浮体F側に底辺・を配置し、三角状ブ
ロックCは、岸壁E側に底辺・、浮体F側に頂点
を配置し、それぞれの三角状ブロックA,B,Cの頂点
と底辺とが隣接するように組合されている。そして、三
角状ブロックAの斜辺aと三角状ブロックBの斜辺
1 、三角状ブロックCの斜辺cと三角状ブロックBの
斜辺b2 とが沿うように組合されて長方形状の連絡橋G
を形成している。
【0023】この連絡橋Gは、岸壁E側にヒンジH、浮
体F側にスライドシューSが設けられ、岸壁E側のヒン
ジHが回動中心となり、浮体F側のスライドシューSは
浮体Fの動揺に追従して浮体F上を摺動するように構成
されている。そして、連絡橋Gから浮体Fへの乗り継ぎ
部にはスロープIが設けられている。
【0024】上記連絡橋Gの岸壁側両端支持部Kである
三角状ブロックA,Cの底辺の及びは、図2(a),
(b) に示すように、岸壁Eに固定されたブラケット10
にピン11が挿通され、このピン11に回転可能な軸受
たるブッシュ1,5が設けられたものであり、このブッ
シュ1,5を介して三角状ブロックA,Cの底辺の及
びが岸壁Eに支持されている。また、連絡橋Gの岸壁
側中央支持部Lである三角状ブロックA,Cの底辺の
及びと三角状ブロックBの頂点は、図3(a),(b) に
示すように、岸壁Eに固定されたブラケット12にピン
13が挿通され、このピン13に回転可能な軸受たるブ
ッシュ2,4と共に回転および傾転可能な軸受たる球面
ブッシュ3が設けられたものであり、このブッシュ2,
4を介して三角状ブロックA,Cの底辺の及びが支
持され、球面ブッシュ3を介して三角状ブロックBの頂
点が支持されている。
【0025】一方、連絡橋Gの浮体側両端支持部Mであ
る三角状ブロックA,Cの頂点,及び三角状ブロッ
クBの底辺の及びは、図4(a),(b) に示すように、
スライドシューS上に設けられたブラケット14にピン
15が挿通され、このピン15に回転および傾転可能な
軸受たる球面ブッシュ6,9と共に回転可能な軸受たる
ブッシュ7,8が設けられたものであり、この球面ブッ
シュ6,9を介して三角状ブロックA,Cの頂点及び
が支持され、ブッシュ7,8により三角状ブロックB
の底辺の及びが支持されている。
【0026】このようにして岸壁E側と浮体F側とに支
持された浮桟橋用連絡橋Gは、各三角状ブロックA,
B,Cのそれぞれの頂点,,に設けられた球面ブ
ッシュ3,6,9により、それぞれの斜辺a,b1 及び
c,b2 で屈曲可能なように構成されている。
【0027】以上のように構成された浮桟橋用連絡橋G
によれば、浮体Fの動揺に追従して図5に示す浮体側か
ら見た正面図のように動作する。
【0028】すなわち、浮体Fが図5に示すようにロー
リングした場合、各三角状ブロックA,B,C間の斜辺
a,b1 及び斜辺c,b2 が屈曲し、三角状ブロックB
は岸壁E側の頂点に設けた球面ブッシュ3が傾転して
底辺の及びは浮体Fとほぼ平行に傾き、三角状ブロ
ックA,Cは浮体F側の頂点,に設けた球面ブッシ
ュ6,9が傾転してほぼ垂直状態を維持した状態とな
る。
【0029】従って、浮体Fのローリングに対して浮体
側スライドシューSの浮き上がりも生じることなく追従
可能となると共に、連絡橋Gの4点支持が保てるため岸
壁E側のヒンジHに過大荷重を作用させることはない。
【0030】また、浮体Fの上下方向の動揺に対して
は、各底辺・、・、・に設けたブッシュ
1,2,4,5,7,8が回転して起伏動することによ
り追従する。
【0031】ところで、上記実施例では浮桟橋用連絡橋
Gを3個の三角状ブロックA,B,Cにより構成してい
るが、この構成は、図6(a),(b),(c) に示す平面図のよ
うに上記構成の逆配置(a) 、あるいは2個の三角状ブロ
ックA, Bからなる構成(b)、またはその逆配置(c) で
あってもよく、複数の三角状ブロックを組合せた構成で
あれば、これらの配置構成あるいは他の配置構成であっ
ても上記実施例と同様に各底辺及び頂点にブッシュ及び
球面ブッシュを設けることにより同様の作用効果が得ら
れる。
【0032】更に、本発明における三角状ブロックと
は、図7(a),(b) に示すような略三角状の台形等も含む
ものであり、各ブロックを3点支持できる程度の台形で
あればよい。また、三角状ブロックの組合せは、図7
(c) に示すような平行四辺形状に組合せてもよい。
【0033】一方、図8〜図13は本発明に係る連絡橋
用荷重軽減装置Jを示す図面であり、図8(a),(b) は荷
重軽減装置Jの第1実施例を示す側面図と正面図であ
る。
【0034】図示するように、岸壁Eと浮体Fとの間に
装架された連絡橋Gの側部には、調節塔16が連絡橋G
を跨ぐように立設されており、この調節塔16の浮体F
側支柱16aの連絡橋G下方には、この支柱16aをガ
イドとする浮力タンク17が設けられている。そして、
この浮力タンク17の上部に設けられた水平ローラ18
により連絡橋Gの浮体F側の一部荷重が支持されてい
る。この浮力タンク17の浮力は、浮体F上のスライド
シューSに作用する分担荷重を軽減させる程度の浮力で
あるため、浮体Fが動揺しても連絡橋Gのスライドシュ
ーSは浮体F上から離れることはない。
【0035】この浮力タンク17は、図9(a),(b) の側
面図と正面図のように、中空のタンク本体17aの両側
部にローラ支持部材17bが設けられ、このローラ支持
部材17bに支柱16aの三面をガイドとするように昇
降用ガイドローラ17cが設けられている。また、上部
の2箇所には水平ローラ18が設けられており、この水
平ローラ18が連絡橋Gの下面に設けられたローラレー
ル19を介して連絡橋Gを支持している。更に、上記タ
ンク本体17aの上部には吸排気バルブ17dが設けら
れ、下部には給排水バルブ17eが設けられており、こ
れらのバルブ17d,17eにより浮力タンク17の浮
力が調節できるように構成されている。
【0036】以上のように構成された連絡橋用荷重軽減
装置Jによれば、浮体Fの動揺に追従して起伏する連絡
橋Gを以下のように支持する。
【0037】すなわち、通常は、浮体F上のスライドシ
ューSに作用する分担荷重を最適にする浮力に調節され
た浮力タンク17で連絡橋Gを下方から支持しており、
浮体Fの浮力と共に荷重バランスした位置で静止してい
る。そして、潮位変動等により浮体Fが上昇又は下降す
れば浮力タンク17も潮位に追従して昇降するため、浮
体Fと浮力タンク17は協動して連絡橋Gを支持し続け
る。
【0038】このような状態から浮体Fが動揺により起
伏した場合、その起伏動作に追従するように連絡橋Gを
支持したまま浮力タンク17も昇降し、常にスライドシ
ューSに作用する分担荷重を軽減させるように作用す
る。
【0039】この時、連絡橋Gは岸壁E側のヒンジHを
支点として揺動し、浮力タンク17は支柱16aをガイ
ドとする昇降用ガイドローラ17cにより垂直方向に昇
降するが、浮力タンク17上の水平ローラ18がローラ
レール19に沿って水平方向に摺動するため、これらの
変位差は吸収される。
【0040】ところで、上記第1実施例における支持部
材は、浮力タンク17の上部に設けられた水平ローラ1
8により形成しているが、この支持部材は、例えば、図
10(a) に示すように、浮力タンク17の上部と連絡橋
Gの下部とをピン21を用いたヒンジ20により連結し
て支持するような構成であっても、(b) に示すように、
浮力タンク17の上部と連絡橋Gの下部とをリンク22
を介してヒンジ23により連結して支持するような構成
であっても、(c) に示すように、浮力タンク17の上部
にローラ24により支持されたピボット構造の支持部材
25を設けて連絡橋Gを支持するような構成であっても
よく、連絡橋Gと支持部材の変位差が吸収できるような
構成であればよい。
【0041】また、上記第1実施例における調節塔16
は、連絡橋Gを跨ぐように設けられているため、調節塔
16の上部が空中に露出した状態となる。そこで、図1
1(a),(b) の側面図と正面図に示す第2実施例のよう
に、連絡橋Gの上面近傍までのガイド柱26を設けて浮
力タンク17をガイドすれば、連絡橋Gから上方へ突出
する部材もなくなり、美観上も好ましくなる。
【0042】ところで、上記第1実施例及び第2実施例
では調節塔16あるいはガイド柱26を水中から立設し
て、この調節塔16あるいはガイド柱26により浮力タ
ンク17の昇降用ガイドローラ17cをガイドしている
ため、これらの基礎工事を水中にて行わなければならな
い。
【0043】そこで、図12(a),(b) の側面図と正面図
に示す第3実施例のように、浮体Fから岸壁E側に向け
て浮力タンク17を昇降自在にガイドするコ字状のガイ
ド部材27を設け、このガイド部材27の垂直部材27
aに浮力タンク17の昇降用ガイドローラ17cをガイ
ドさせれば、水中における作業等がなくなるため、荷重
軽減装置Jの設置作業が極めて容易に行えると共に製作
も容易となる。
【0044】また、図13(a),(b) の側面図と正面図に
示す第4実施例のように、浮体Fから岸壁E側に向けて
浮力タンク17を揺動自在に保持する保持部材28を設
け、この保持部材28の端部に浮力タンク17を保持さ
せると共に、浮力タンク17の上部と連絡橋Gとを上述
したヒンジ20を用いて連結すれば、上記第3実施例と
同様に、水中における作業等がなくなるため、荷重軽減
装置Jの設置作業が極めて容易に行えると共に製作も容
易となる。
【0045】以上のように、本発明に係る浮桟橋用連絡
橋G及び連絡橋用荷重軽減装置Jによれば、浮体F側が
ローリングした時には複数の三角状ブロックA,B,C
を支持する球面ブッシュ3,6,9が傾いて連絡橋Gの
浮体F側を浮体F上面に沿わせるよう傾き、浮体F側が
起伏した時には浮力タンク17が連絡橋Gの浮体F側を
下方から追従するように起伏させるため、浮体Fのあら
ゆる動揺に対しても安定して追従する浮桟橋用連絡橋G
を形成することができる。
【0046】また、本発明における浮桟橋用連絡橋Gに
本発明の荷重軽減装置Jを組合せれば、経済設計の容易
な連絡橋Gを実現することができる。
【0047】なお、上述した連絡橋Gの支持構造あるい
は上記荷重軽減装置Jの第1〜第4実施例の浮力タンク
17のガイド構造及び支持部材の構造に、既存技術を応
用させることは可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の荷重軽減装置によれば、カウン
ターウェイトを用いることなく、浮体側分担荷重を軽減
すると共に、調節塔への作用荷重を小さくできるため、
調節塔の経済設計が可能となると共に、美観を向上させ
ることが可能となる。
【0049】また、荷重軽減装置を構成する浮力タンク
を浮体側からガイドあるいは保持するように構成すれ
ば、水中に荷重軽減装置の構成部材を設ける必要がなく
なり、大幅な作業工数の削減が可能となると共に、美観
も向上させることができる。
【0050】更に、本発明の浮桟橋用連絡橋によれば、
上記荷重軽減装置の効果を奏する共に、浮体が動揺して
も浮体から連絡橋のスライドシューが離れることはない
ので、動揺時でも人車の通行が容易にできると共に、通
行時の騒音もなくなる。
【0051】また、動揺時に連絡橋の支持点が減ること
がないのでヒンジへの過大荷重の発生を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮桟橋用連絡橋を示す図面であ
り、(a) は平面図、(b) は側面図である。
【図2】図1に示す岸壁側の連絡橋両端位置に設けた軸
受部の図面であり、(a) は側面図、(b) は正面図であ
る。
【図3】図1に示す岸壁側の連絡橋中央位置に設けた軸
受部の図面であり、(a) は側面図、(b) は正面図であ
る。
【図4】図1に示す浮体側の連絡橋両端位置に設けた軸
受部の図面であり、(a) は側面図、(b) は正面図であ
る。
【図5】本発明の浮桟橋用連絡橋におけるローリング時
の説明図であり、浮体側から見た正面図である。
【図6】(a),(b),(c) は本発明の浮桟橋用連絡橋におけ
る三角状ブロックの他の構成例を示す平面図である。
【図7】(a),(b),(c) は本発明の浮桟橋用連絡橋におけ
る略三角状の台形ブロックの構成例及び平行四辺形の構
成例を示す平面図である。
【図8】本発明に係る連絡橋用荷重軽減装置の第1実施
例を示す図面であり、(a) は側面図、(b) は正面図であ
る。
【図9】図8に示す第1実施例の浮力タンクを示す図面
であり、(a) は側面図、(b) は正面図である。
【図10】支持部材の構成例を示す側面図であり、(a)
はヒンジ連結,(b) はリンクを用いたダブルヒンジ連
結,(c) はピボット連結した図面である。
【図11】連絡橋用荷重軽減装置の第2実施例を示す図
面であり、(a) は側面図、(b) は正面図である。
【図12】連絡橋用荷重軽減装置の第3実施例を示す図
面であり、(a) は側面図、(b) は正面図である。
【図13】連絡橋用荷重軽減装置の第4実施例を示す図
面であり、(a) は側面図、(b) は正面図である。
【図14】従来の浮桟橋用連絡橋を示す図面であり、
(a) は平面図、(b) は側面図である。
【図15】従来の浮桟橋用連絡橋におけるローリング時
の説明図であり、浮体側から見た正面図である。
【図16】図14に示すスロープの勾配変化を説明する
ための図面であり、A−A断面図である。
【図17】従来の荷重軽減装置を示す図面であり、(a)
は側面図、(b) は浮体側から見た正面図である。
【符号の説明】
1,2,4,5…ブッシュ 3…球面ブッシュ 6,9…球面ブッシュ 7,8…ブッシュ 10,12,14…ブラケット 11,13,15…ピン 16…調節塔 17…浮力タンク 17c…昇降用ガイドローラ 17d…吸排気バルブ 17e…給排水バルブ 18…水平ローラ 19…ローラレール 27…ガイド部材 28…保持部材 A,B,C…三角状ブロック E…岸壁 F…浮体 G…連絡橋 H…ヒンジ I…スロープ J…荷重軽減装置 K…岸壁側両端支持部 L…岸壁側中央支持部 M…浮体側両端支持部 S…スライドシュー ・…底辺 ・…底辺 ・…底辺 ,,…頂点

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連絡橋の側部に調節塔を設けると共に、
    該調節塔をガイドとした浮力タンクを連絡橋の下方に設
    け、該浮力タンクに前記連絡橋を支持する支持部材を設
    けて連絡橋の起伏動作に追従するよう支持したことを特
    徴とする連絡橋用荷重軽減装置。
  2. 【請求項2】 連絡橋の下方に浮力タンクを設けると共
    に、該浮力タンクに前記連絡橋を支持する支持部材を設
    け、前記浮力タンクを昇降自在にガイドするガイド部材
    を浮体側に設けて連絡橋の起伏動作に追従するよう支持
    したことを特徴とする連絡橋用荷重軽減装置。
  3. 【請求項3】 連絡橋の下方に浮力タンクを設けると共
    に、該浮力タンクに連絡橋を支持するヒンジ結合した
    持部材を設け、前記浮力タンクを上下方向に揺動自在に
    保持するリンク状の保持部材を浮体側に設けて連絡橋の
    起伏動作に追従するよう支持したことを特徴とする連絡
    橋用荷重軽減装置。
  4. 【請求項4】 岸壁側と浮体側との間に装架する浮桟橋
    用連絡橋において、前記連絡橋を岸壁側および浮体側に
    頂点あるいは底辺を配置した複数の三角状ブロックに分
    割形成するとともに、それぞれの三角状ブロックの頂点
    と底辺とが隣接するように組合わせ、該各三角状ブロッ
    クの頂点に回転及び傾転可能な軸受を設け、各三角状ブ
    ロックの底辺の2点に回転可能な軸受を設け、該連絡橋
    に請求項1〜3のいずれか1項に記載の連絡橋用荷重軽
    減装置を設けたことを特徴とする浮桟橋用連絡橋。
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