JP2023102257A - 太陽光フロートユニット - Google Patents

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幸郎 武冨
Yukiro Taketomi
和夏希 津田
Wakaki Tsuda
幹章 光守
Yoshiaki Mitsumori
訓雄 中野
Kunio Nakano
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Abstract

【課題】水位が変化しても、フロート集合体を容易に所定の位置に留めておくことができる太陽光フロートユニットを提供する。【解決手段】太陽光フロートユニット1は、太陽光パネル2を支持するフロート集合体4と、フロート集合体4を係留するための係留装置5とを備える。係留装置5は、水位が変化したときにフロート集合体4が所定の平面位置に留まるように構成されている。具体的には、係留装置5は、第1アンカー11と、第2アンカー12と、係留ロープ9と、フロート集合体4に設けられた係止部4aとを備える。第1アンカー11は平面視でフロート集合体4の外側に設けられる。第2アンカー12は平面視でフロート集合体4の外側且つ、第1アンカー11よりも低い位置に設けられる。係留ロープ9は第1アンカー11に接続される一端9a及び第2アンカーに接続される他端9bを有する。係止部4aは係留ロープ9の長さ方向の中間部に係止される。【選択図】図3

Description

本発明は、太陽光パネルを水上に支持するための太陽光フロートユニットに関する。
太陽光を電力に変換する太陽光発電では、ソーラパネル(太陽電池パネル、太陽電池モジュール等とも称される)が用いられている。ソーラパネルは、これまで主に建築物の屋根や壁面、地面等に設置されてきたが、近年は、遊休化している池や湖等の水上への設置が進んできている。
例えば、特許文献1には、フロートを互いに連結してなるフロート集合体を、太陽の位置に合わせてゆっくりと回転させることで、発電効率を向上させる技術が開示されている。このフロート集合体は、回転中心フロート部と、その周りに設けられた通常フロート部とから構成される。通常フロート部は矩形形状をなし、矩形の頂点に位置するフロートに接続された回転用ワイヤが陸上に設置されたウィンチによって巻き取られることによって回転する。回転中心フロート部は、ウィンチによって長さ調節可能にされた軸用ワイヤ及び固定部を介して湖の水底に固定される。ウィンチが張力を発生させることにより、回転中心フロート部及び軸用ワイヤはその位置及び姿勢を固定され、通常フロート部の回転軸として機能する。つまり、軸用ワイヤは係留ワイヤとして機能する。
特開2019-137383号公報
ところで、特許文献1のフロート集合体が湖に設置される場合、水位(水面高さ)が変化しない限り、軸用ワイヤの長さを変更する必要はない。一方、ダムや調整池のように水面変動の激しい水面上にフロート集合体が設置される場合、水位の変化に合わせて軸用ワイヤの長さを調節する必要がある。言い換えれば、水位が変化しても、ウィンチによって係留ワイヤの長さを調整することによってフロート集合体を所定の位置に留めておくことができる。
しかしながら、上記の従来技術では、水位が変化する度にウィンチによって係留ワイヤの長さを調整する必要があり、フロート集合体を所定の位置に留めるための係留維持作業が煩雑である。
本発明は、以上の背景に鑑み、水位が変化しても、フロート集合体を容易に所定の位置に留めておくことができる太陽光フロートユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、太陽光パネル(2)を水上に支持するための太陽光フロートユニット(1)であって、前記太陽光パネルを支持する複数のフロート(6)を備えたフロート集合体(4)と、前記フロート集合体を係留するための係留装置(5)とを備え、前記係留装置は、水位が変化したときに前記フロート集合体が所定の平面位置に留まるように構成されている。ここで、所定の平面位置に留めるようにとは、平面位置を全く変化させないことを意味するものではなく、所定の平面位置に留めるように力を作用させることを意味する。
この態様によれば、水位が変化したときに係留装置によってフロート集合体が所定の平面位置に留められる。
上記の態様において、前記係留装置(5)は、平面視で前記フロート集合体(4)の外側に設けられた第1アンカー(11)と、平面視で前記フロート集合体の外側且つ、前記第1アンカーよりも低い位置に設けられた第2アンカー(12)と、前記第1アンカーに接続される一端(9a)及び前記第2アンカーに接続される他端(9b)を有する係留ロープ(9)と、前記フロート集合体に設けられ、前記係留ロープの長さ方向の中間部に係止される係止部(4a)とを備える。
この態様によれば、第1アンカー及び第2アンカーが平面視でフロート集合体の外側の互いに異なる高さに設けられるため、互いに同じ高さに設けられた場合に比べ、水位が変化したときにフロート集合体が変位可能な水平距離が小さくなる。このように簡単な構成により、フロート集合体を所定の平面位置に留め得る係留装置を実現することができる。
上記の態様において、前記第1アンカー(11)は、平面視において前記第2アンカー(12)よりも前記フロート集合体(4)から離れている。
この態様によれば、水位変化時のフロート集合体の変位可能距離を、第1アンカーが第2アンカーと同程度にフロート集合体の近くに配置された場合に比べて小さくすることができる。
上記の態様において、前記第1アンカー(11)が陸上部に設けられ、前記第2アンカー(12)が水底に設けられている。
第1アンカーと第2アンカーとの高低差が大きいほど、水位が変化したときにフロート集合体が変位可能な水平距離は小さくなる。よって、この態様によれば、水位変化時のフロート集合体の変位可能距離を小さくすることができる。
上記の態様において、前記係止部(4a)が、前記係留ロープ(9)に転動可能に係合する滑車(13)を含む。
この態様によれば、係留ロープに対する係止部の摺動抵抗が小さくなるため、水位の変化時に過剰な荷重が係止部に加わることを抑制できる。
係留ロープが第2アンカーに接続される他端を有する上記の態様において、前記係留ロープ(9)の比重が1よりも大きい。
水底の地形等のために、低い位置に設けられる第2アンカーをフロート集合体から離すことが難しい場合がある。このような場合、水位の変化に伴って係留ロープに弛みが生じ得る。この態様によれば、係留ロープが水中に沈み、それにより係留ロープの水平方向の弛みがなくなる。懸垂線状に(鉛直方向に)弛む係留ロープはフロート集合体を引っ張る方向に付勢する引っ張りばねとして機能する。そのため、水位の変化によって係留ロープの長さが必要以上に長くなっても、フロート集合体が所定の平面位置に留まりやすい。
上記の態様において、当該太陽光フロートユニット(1)が、前記係留ロープ(9)に設けられた錘(16)を更に備える。
この態様によれば、錘によって係留ロープの水平方向の弛みを確実にとることができ、フロート集合体を所定の平面位置に留めやすい。
上記の態様において、前記錘(16)が前記係留ロープ(9)の前記第1アンカー(11)と前記係止部(4a)との間の部位に設けられている。
この態様によれば、錘が係留ロープの第2アンカーと係止部との間の部位に設けられる場合に比べ、錘によってとる水平方向の弛みの量を大きくすることができる。よって、フロート集合体が所定の平面位置に留まりやすくなる。
上記の態様において、前記係留装置(5)は、平面視で前記フロート集合体の外側に設けられた第1アンカー(11)と、前記第1アンカーに接続される一端(19a)及び前記フロート集合体(4)に接続される他端(19b)を有する係留ロープ(19)と、前記係留ロープに設けられた錘(16)とを備え、前記係留ロープが、低水位のときに前記錘が水に浸かる又は水底に接地する長さを有する。
この態様によれば、フロート集合体を所定の平面位置に留め得る係留装置を簡単な構成によって実現することができる。また、水面が低水位に下がっても錘が水に浸かっている又は水底に接地するため、過剰な張力がフロート集合体に作用することがない。よって、フロート集合体の破損が抑制される。
上記の態様において、低水位のときに前記フロート集合体及び前記錘が水底に接地し、前記フロート集合体が前記係留ロープを介して前記錘によって係留されることにより、強風による前記フロート集合体の浮き上がりが抑制される。
フロート集合体は水底に接地した状態では、水上に浮いている状態に比べて強風を受けたときに浮き上がりやすくなる。この構成によれば、フロート集合体は係留ロープを介して、水底に接地した錘によって係留されるため、強風時のフロート集合体の浮き上がりが抑制される。
上記の態様において、前記係留装置(5)は、平面視で前記フロート集合体の外側に設けられた第1アンカー(11)と、前記第1アンカーに接続される一端(19a)及び前記フロート集合体(4)に接続される他端(19b)を有する係留ロープ(19)とを備え、前記係留ロープが懸垂時における自重による張力によって伸びる程度の弾性係数を有する。
この態様によれば、フロート集合体を所定の平面位置に留め得る係留装置を簡単な構成によって実現することができる。
係留ロープがフロート集合体に接続される他端を有する上記の態様において、前記係留ロープ(19)の比重が1よりも大きい。
水位の変化に伴って係留ロープには弛みが生じ得る。この態様によれば、係留ロープが水中に沈み、それにより係留ロープの水平方向の弛みがなくなる。懸垂線状に(鉛直方向に)弛む係留ロープはフロート集合体を引っ張る方向に付勢する引っ張りばねとして機能する。そのため、水位の変化によって係留ロープの長さが必要以上に長くなっても、フロート集合体が所定の平面位置に留まりやすい。
以上の態様によれば、水位が変化しても、フロート集合体を容易に所定の位置に留めておくことができる太陽光フロートユニットを提供することができる。
第1実施形態に係る太陽光フロートユニットの平面図 図1中のII-II線沿って示す太陽光フロートユニットの左半の側面図 水位が変化したときの太陽光フロートユニットの左半の側面図 第2実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第3実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第4実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第5実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第6実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第7実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第8実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図 第9実施形態に係る太陽光フロートユニットの左半の側面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
まず、図1~図3を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る太陽光フロートユニット1の平面図である。図1に示すように、太陽光フロートユニット1は、太陽光パネル2を水上に支持する装置であり、本実施形態では池3の水面上に設けられている。太陽光フロートユニット1は、水面に設けられ、複数の太陽光パネル2を支持するフロート集合体4と、フロート集合体4を係留するための係留装置5とを備えている。
フロート集合体4は、複数のフロート6と、互いに隣接するフロート6を接続するための複数のブリッジ7と、互いに隣接するブリッジ7を連結するための連結ブリッジ8とを備えている。フロート6は縦横それぞれに複数列に配置されている。各フロート6は1枚の太陽光パネル2を支持している。他の実施形態では、一部のフロート6が太陽光パネル2を支持していなくてもよい。また、フロート6が複数の太陽光パネル2を支持してもよく、複数のフロート6が協働して1枚の太陽光パネル2を支持してもよい。
ブリッジ7は横方向に延在する長尺形状をしている。ブリッジ7は、互いに連結された複数のブリッジ構成要素によって構成される。複数のブリッジ7は、縦方向に間隔を空けて配置されており、長手方向の両端部を連結ブリッジ8によって縦方向に連結されている。他の実施形態では、互いに隣接するブリッジ7の長手方向の両端部が、太陽光パネル2を支持しないフロート6によって連結されてもよい。
係留装置5は、フロート集合体4を地盤に連結することで所定の平面位置に留めるための装置であり、フロート集合体4の外周部から様々な方向に延出する複数の係留ロープ9を含んでいる。本実施形態では、フロート集合体4の四隅のそれぞれから縦方向及び横方向に2本の係留ロープ9が延出している。他の実施形態では、フロート集合体4の四隅から対角方向に1本の係留ロープ9が延出していてもよい。或いは、フロート集合体4の辺部分の適宜な位置から辺に概ね直交するように係留ロープ9が延出していてもよい。
各係留ロープ9の外側の一端9aは第1アンカー11に接続されている。各第1アンカー11は陸上部に設けている。第1アンカー11は、係留ロープ9を係止できるものであれば如何なる形態であってもよい。第1アンカー11は、例えば、陸上部に載置される錘体であってもよく、柱のように地盤に埋設されてもよい。各係留ロープ9はフロート集合体4の外周部に設けられた係止部4aに係止されている。全ての係留ロープ9は同様の構成とされている。
図2は図1中のII-II線沿って示す太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。図2に示すように、第1アンカー11よりもフロート集合体4に近い位置(正確には、図1に示す平面視において近い位置)の水底には第2アンカー12が設けられている。言い換えれば、第1アンカー11は平面視において第2アンカー12よりもフロート集合体4から離れている。また、第2アンカー12は第1アンカー11よりも低い位置に配置されている。第2アンカー12は水底に置かれた錘体であってもよく、柱のように水底に埋設されるように構築されてもよい。第2アンカー12には係留ロープ9の他端9bが接続されている。
フロート集合体4の外周部に設けられた係止部4aは、係留ロープ9に転動可能に係合する滑車13と、滑車13を回転可能に支持する支持体とを含んでいる。係止部4aの滑車13は係留ロープ9の長さ方向の中間部に係止される。
係留装置5は以上のように構成されている。これにより、池3の水位が変化したときに係留装置5がフロート集合体4を所定の平面位置に留める。ここで、所定の平面位置に留めるとは、平面位置が全く変化させないことを意味するものではなく、所定の平面位置に留まるように力を作用させることを意味する。
次に、図3を参照して、太陽光フロートユニット1の水位変化時の作用について説明する。図3は水位が変化したときの太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。図3には、満水位、それよりも低い中水位、更に低い低水位の3つの池3の水位が示されている。なお、太陽光パネル2等は適宜、図示省略されている。なお、低水位とは、設計上の最低水位を意味する。第1アンカー11は満水位よりも高い位置にあり、第2アンカー12は低水位よりも低い位置にある。
図3に示すように、係留ロープ9は水面に浮いている。すなわち、係留ロープ9の比重は1未満である。なお、係留ロープ9の比重が1以上である場合には、係留ロープ9の水に浸かった部分にも鉛直方向の弛みが生じる。水位が低下すると、係留ロープ9は露出した地面に対応する部分において地面(斜面)に沿って斜めに延在する。そのため、係留ロープ9の滑車13から第2アンカー12までの延長は、水位の低下によって短くなる一方、係留ロープ9の滑車13から第1アンカー11までの延長は、水位の低下によって長くなる。そのため、水位が変化しても、係留装置5によってフロート集合体4が所定の平面位置に留められる。
具体的には、第1アンカー11及び第2アンカー12が平面視でフロート集合体4の外側の互いに異なる高さに設けられるため、互いに同じ高さに設けられた場合に比べ、水位が変化したときにフロート集合体4が変位可能な水平距離が小さくなる。このように簡単な構成により、フロート集合体4が所定の平面位置に留められる。
また、図1の平面図に第2アンカー12は示されていないが、図2に示されるように、第1アンカー11は平面的な位置に関して第2アンカー12よりもフロート集合体4から離れている。つまり、第1アンカー11は、平面視において第2アンカー12よりもフロート集合体4から離れている。そのため、水位変化時のフロート集合体4の変位可能距離は、第1アンカー11が第2アンカー12と同程度にフロート集合体4の近くに配置された場合に比べて小さくなる。
更に、第1アンカー11は陸上部に設けられ、第2アンカー12は水底に設けられている。つまり、第1アンカー11と第2アンカー12との高低差が、両アンカーが陸上部又は水底に設けられる場合に比べて大きい。そして、水位が変化したときにフロート集合体4が変位可能な水平距離は、両アンカーの高低差が大きいほど小さくなる。よって、上記構成により、水位変化時のフロート集合体4の変位可能距離が小さくなる。
また、水位の変化に伴って、係留ロープ9はフロート集合体4の係止部4aに対して摺動する。本実施形態では、係止部4aが係留ロープ9に転動可能に係合する滑車13を含んでいるため、係留ロープ9に対する係止部4aの摺動抵抗が小さい。これにより、水位の変化時に過剰な荷重が係止部4aに加わることが抑制される。
≪第2実施形態≫
次に、図4を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。なお、図4には、図3同様に満水位、中水位及び低水位の3つの水位が示されている。第1実施形態と同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。特に断りがない限り、以降の実施形態においても同様とする。
本実施形態では、第2アンカー12が、第1実施形態に比べてフロート集合体4から外側に離れた位置、具体的には斜面の下端(法尻)の近傍に設けられている。係留ロープ9の長さは、満水位のときに水平方向の弛みがなくなる長さに設定されている。
係留ロープ9の滑車13から第2アンカー12までの延長は、上記のように水位の低下によって短くなる。この部位の係留ロープ9の短縮量は、第2アンカー12がフロート集合体4から離れるほど小さくなる。つまり、係留ロープ9の滑車13から第1アンカー11までの延長が水位の低下に伴って長くなれる量は第1実施形態比べて短い。
よって、水位が低下したときに、係留ロープ9の滑車13から第1アンカー11までの部位は鉛直方向に弛むが水面に接することができず、その全長にわたって懸垂曲線を描くように空中で展張される。したがって、係留ロープ9は第1実施形態に比べて大きな引っ張り力を発生する。これにより、水位が低下したときに、フロート集合体4は係留装置5によって第1実施形態に比べて大きな力で所定の平面位置に留められる。
このように、水位が変化したときにフロート集合体4が変位可能な水平距離は、両アンカーの高低差が大きいほど小さくなるだけでなく、フロート集合体4から両アンカーまでの距離が大きいほど小さくなる。本実施形態では、第2アンカー12が第1実施形態に比べてフロート集合体4から離れた位置に配置されることにより、水位変化時のフロート集合体4の変位可能距離が小さくなる。
≪第3実施形態≫
次に、図5を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図5は第3実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。図5に示すように、本実施形態では、池3の斜面が上記実施形態に比べて緩やかである。したがって、斜面の下端の位置がフロート集合体4に近く、第2アンカー12を第2実施形態のようにフロート集合体4から離れた位置に配置することができない。
このように、水底の地形等のために、低い位置に設けられる第2アンカー12をフロート集合体4から離すことが難しい場合があり、その場合には、水位の変化に伴って係留ロープ9に弛みが生じやすい。そこで本実施形態では、係留ロープ9の比重が1よりも大きい値に設定されている。係留ロープ9は例えばワイヤロープである。そのため、係留ロープ9は水中に沈み、それにより係留ロープ9の水平方向の弛みがなくなる。つまり、係留ロープ9は水中で懸垂線状に弛むことによってフロート集合体4を引っ張り方向に付勢するばねとして機能する。そのため、水位の変化によって係留ロープ9の長さが必要以上に長くなっても、係留ロープ9の張力によってフロート集合体4が所定の平面位置に留まりやすい。
≪第4実施形態≫
次に、図6を参照して本発明の第4実施形態について説明する。図6は第4実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。本実施形態では、水底の地形が第3実施形態と同様になっており、第2アンカー12を第2実施形態のようにフロート集合体4から離れた位置に配置することができない。
本実施形態では、係留ロープ9の常時水に接する部位、具体的には係留ロープ9の長さ方向の中間部であって第1アンカー11と滑車13との間の部位に錘16が設けられている。錘16は係留ロープ9に固定されている。
このように係留ロープ9の常時水に接する部位に錘16が設けられたことにより、錘16によって係留ロープ9の水平方向の弛みが確実にとれ、係留ロープ9の張力によってフロート集合体4が所定の平面位置に留まりやすい。
また、錘16が係留ロープ9の第1アンカー11と係止部4aとの間の部位に設けられているため、第2アンカー12と係止部4aとの間に錘16が設けられた場合に比べ、錘16がとることができる係留ロープ9の水平方向の弛み量が大きい。
≪第5実施形態≫
次に、図7を参照して本発明の第5実施形態について説明する。図7は第5実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。本実施形態では、第2アンカー12が水底に設けられておらず、係留ロープ19は一端19aにおいて第1アンカー11に接続される一方、他端19bにおいてフロート集合体4の係止部4aに接続されている。係止部4aは、例えば、係留ロープ19の他端19bを係止するための孔を備えた固定部材であってよい。
係留ロープ19の比重が1よりも大きい値に設定されている。また、係留ロープ19の長さ方向の中間部には錘16が設けられている。係留ロープ19の延長(長さ)は、係留ロープ19の弛みが小さくなる低水位のときに、錘16が水に浸かる程度に長く設定されている。錘16は、係留ロープ19の弛みが大きくなる満水位のときに、係留ロープ19の弛みを防止できる程度にフロート集合体4の係止部4aから離れた位置にて係留ロープ19に固定されている。したがって、係留ロープ19は、錘16の水中重量に応じた張力を発生し、この張力を延在方向にフロート集合体4に作用させる。これにより、フロート集合体4が所定の平面位置に留められる。
このように本実施形態では、第1アンカー11に接続される一端19a及びフロート集合体4に接続される他端19bを有する係留ロープ19が、低水位のときに錘16が水に浸かる長さを有する。これにより、フロート集合体4を所定の平面位置に留め得る係留装置5が簡単な構成によって実現される。また、水面が低水位に下がっても錘16が水に浸かっているため、過剰な張力がフロート集合体4に作用することがない。よって、フロート集合体4の破損が抑制される。
≪第6実施形態≫
次に、図8を参照して本発明の第6実施形態について説明する。図8は第6実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。本実施形態では、第5実施形態と相違する点を説明する。本実施形態においても、係留ロープ19は一端19aにおいて第1アンカー11に接続され、他端19bにおいてフロート集合体4の係止部4aに接続されている。
係留ロープ19は、弾性材料からなり、張力によって伸びるように弾性変形する。係留ロープ19の延長は張力に応じて伸長する。係留ロープ19の延長は、満水位のときに、張力が発生しないか、若干の張力が発生する程度の長さに設定される。池3の水位が低下すると、第1アンカー11からフロート集合体4の係止部4aまでの距離が伸びる。したがって、係留ロープ19は伸長し、空中で展張される部分が弛むことによって弛み分だけ更に伸長する。これにより、係留ロープ19はフロート集合体4の近傍において水面に沿って延在し、フロート集合体4に上向きの力を加えることなく、水平方向の力を外向きに加える。これにより、フロート集合体4が所定の平面位置に留められる。
このように本実施形態では、第1アンカー11に接続される一端19a及びフロート集合体4に接続される他端19bを有する係留ロープ19が、懸垂時における自重による張力によって伸びる程度の弾性係数を有する。これにより、フロート集合体4を所定の平面位置に留め得る係留装置5が簡単な構成によって実現される。
≪第7実施形態≫
次に、図9を参照して本発明の第7実施形態について説明する。図9は第7実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。本実施形態では、第5実施形態と相違する点を主に説明する。本実施形態においても、係留ロープ19は一端19aにおいて第1アンカー11に接続され、他端19bにおいてフロート集合体4の係止部4aに接続されている。
一方、本実施形態においては、低水位が池3の水底に設定されている。すなわち、低水位のときには池3に水がなくなり、フロート集合体4が水面に浮いた状態ではなく水底に接地した状態(地面に載置された状態)になる。係留ロープ19は、低水位のときに錘16が地面に支持される長さを有する。係留ロープ19の長さは、低水位のときに弛みが可及的に小さくなるように設定されるとよい。なお、この場合の低水位は、通常使用における設計上の最低水位であってもよく、太陽光フロートユニット1又は池3の設備のメンテナンス時、或いは太陽光フロートユニット1の設置時のような通常使用以外のときの最低水位であってもよい。低水位がこのように池3の水底に設定されることにより、低水位のときの水底は、作業用地やグラウンド等の所定目的の用地として利用可能である。
一方、このように低水位が池3の水底に設定されると、フロート集合体4は、水上に浮いている状態に比べて強風を受けたときに浮き上がりやすくなる。本実施形態では、低水位のときに、地面に載置されたフロート集合体4は、弛みが小さな係留ロープ19を介して錘16によって係留されるため、強風時のフロート集合体4の浮き上がりが抑制される。
≪第8実施形態≫
次に、図10を参照して本発明の第8実施形態について説明する。図10は第8実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。本実施形態では、第6実施形態と相違する点を主に説明する。本実施形態においても、低水位が池3の水底に設定されており、低水位のときには池3に水がなくなり、フロート集合体4が水面に浮いた状態ではなく水底に接地した状態(地面に載置された状態)になる。低水位がこのように池3の水底に設定されることにより、低水位のときの水底は、作業用地やグラウンド等の所定目的の用地として利用可能である。
係留ロープ19は、低水位のときに少なくとも一部が地面に接する長さを有するとよい。係留ロープ19の長さは、低水位のときに弛みが大きくなり過ぎないように設定されるとよい。低水位及び係留ロープ19の長さがこのように設定されることにより、地面に載置されたフロート集合体4は、比重が1よりも大きく且つ弛みが小さな係留ロープ19によって係留されるため、強風時のフロート集合体4の浮き上がりが抑制される。
≪第9実施形態≫
次に、図11を参照して本発明の第9実施形態について説明する。図11は第9実施形態に係る太陽光フロートユニット1の左半の側面図である。本実施形態では、第7実施形態と相違する点を主に説明する。本実施形態においても、係留ロープ19は一端19aにおいて第1アンカー11に接続され、他端19bにおいてフロート集合体4の係止部4aに接続されている。一方、第1アンカー11は、陸上部ではなくフロート集合体4の外側の水底に設けられている。
本実施形態においては、低水位が池3の水底よりも高い位置に設定されている。図示の例では、低水位のときに錘16は水底に接地している。他の例では、低水位のときに錘16が水底よりも高い位置にあってもよい。低水位のときにも錘16が水底に接地しないことにより、係留ロープ19が弛むことが抑制される。
他の実施形態では、低水位が池3の水底に設定されてもよい。低水位がこのように池3の水底に設定されることにより、低水位のときの水底は、作業用地やグラウンド等の所定目的の用地として利用可能である。この場合、水位が低下すると、低水位になる前に錘16が水底に接地する。更に水位が低下すると、係留ロープ19に弛みが生じ得る。そのため、係留ロープ19には、第6実施形態で説明したような張力に応じて伸長する弾性材料からなるものを用いるとよい。
このように低水位が池3の水底に設定されると、フロート集合体4は、水上に浮いている状態に比べて強風を受けたときに浮き上がりやすくなる。本実施形態では、低水位のときに、地面に載置されたフロート集合体4は、弾性材料からなる係留ロープ19を介して錘16によって係留されるため、強風時のフロート集合体4の浮き上がりが抑制される。
以上で具体的な実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態や変形例に限定されることなく、幅広く変形実施することができる。また、上記実施形態に示した構成は適宜組み合わせてもよい。例えば、第7実施形態及び第8実施形態は、第5実施形態及び第6実施形態と同様の構成で低水位が水底である場合の例を示している。一方、係留装置5がフロート集合体4に設けられた滑車13を備える第1~第4実施形態において、低水位が水底に設定されてもよい。この場合であっても、強風時のフロート集合体4の浮き上がりが係留ロープ9の重量によって抑制される。
1 :太陽光フロートユニット
2 :太陽光パネル
4 :フロート集合体
4a :係止部
5 :係留装置
6 :フロート
9 :係留ロープ
9a :一端
9b :他端
11 :第1アンカー
12 :第2アンカー
13 :滑車
16 :錘
19 :係留ロープ
19a:一端
19b:他端

Claims (12)

  1. 太陽光パネルを水上に支持するための太陽光フロートユニットであって、
    前記太陽光パネルを支持する複数のフロートを備えたフロート集合体と、
    前記フロート集合体を係留するための係留装置とを備え、
    前記係留装置は、水位が変化したときに前記フロート集合体が所定の平面位置に留まるように構成されている太陽光フロートユニット。
  2. 前記係留装置は、平面視で前記フロート集合体の外側に設けられた第1アンカーと、平面視で前記フロート集合体の外側且つ、前記第1アンカーよりも低い位置に設けられた第2アンカーと、前記第1アンカーに接続される一端及び前記第2アンカーに接続される他端を有する係留ロープと、前記フロート集合体に設けられ、前記係留ロープの長さ方向の中間部に係止される係止部とを備える請求項1に記載の太陽光フロートユニット。
  3. 前記第1アンカーは、平面視において前記第2アンカーよりも前記フロート集合体から離れている請求項2に記載の太陽光フロートユニット。
  4. 前記第1アンカーが陸上部に設けられ、前記第2アンカーが水底に設けられている請求項3に記載の太陽光フロートユニット。
  5. 前記係止部が、前記係留ロープに転動可能に係合する滑車を含む請求項2~4のいずれか1項に記載の太陽光フロートユニット。
  6. 前記係留ロープの比重が1よりも大きい請求項2~4のいずれか1項に記載の太陽光フロートユニット。
  7. 前記係留ロープに設けられた錘を更に備える請求項2~4のいずれか1項に記載の太陽光フロートユニット。
  8. 前記錘が前記係留ロープの前記第1アンカーと前記係止部との間の部位に設けられている請求項7に記載の太陽光フロートユニット。
  9. 前記係留装置は、平面視で前記フロート集合体の外側に設けられた第1アンカーと、前記第1アンカーに接続される一端及び前記フロート集合体に接続される他端を有する係留ロープと、前記係留ロープに設けられた錘とを備え、前記係留ロープが、低水位のときに前記錘が水に浸かる又は水底に接地する長さを有する請求項1に記載の太陽光フロートユニット。
  10. 低水位のときに前記フロート集合体及び前記錘が水底に接地し、前記フロート集合体が前記係留ロープを介して前記錘によって係留されることにより、強風による前記フロート集合体の浮き上がりが抑制される、請求項9に記載の太陽光フロートユニット。
  11. 前記係留装置は、平面視で前記フロート集合体の外側に設けられた第1アンカーと、前記第1アンカーに接続される一端及び前記フロート集合体に接続される他端を有する係留ロープとを備え、前記係留ロープが懸垂時における自重による張力によって伸びる程度の弾性係数を有する請求項1に記載の太陽光フロートユニット。
  12. 前記係留ロープの比重が1よりも大きい請求項9~11のいずれか1項に記載の太陽光フロートユニット。
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