JP2510333Y2 - 電子部品 - Google Patents
電子部品Info
- Publication number
- JP2510333Y2 JP2510333Y2 JP18023087U JP18023087U JP2510333Y2 JP 2510333 Y2 JP2510333 Y2 JP 2510333Y2 JP 18023087 U JP18023087 U JP 18023087U JP 18023087 U JP18023087 U JP 18023087U JP 2510333 Y2 JP2510333 Y2 JP 2510333Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bending
- slider
- bent
- tip
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Resistors (AREA)
- Adjustable Resistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、可変抵抗器等の電子部品、特にその導電部
上を摺動する摺動子部分に関するものである。
上を摺動する摺動子部分に関するものである。
従来の技術 従来、高信頼性が要求される可変抵抗器等の摺動接点
としては一般的に第2図に示されるような薄板接点材の
打抜き及び曲げ加工による摺動接点1bが用いられてお
り、この摺動接点1bの先端部は、第3図に示すように一
ケ所で局部的に直角に折り曲げられている。なお2bは導
電部である。
としては一般的に第2図に示されるような薄板接点材の
打抜き及び曲げ加工による摺動接点1bが用いられてお
り、この摺動接点1bの先端部は、第3図に示すように一
ケ所で局部的に直角に折り曲げられている。なお2bは導
電部である。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような形状では、曲げが局部的に
形成されていること、あるいはその曲げRの寸法が大き
い為に、曲げ時の応力,ひずみ等が発生し、曲げ部にク
ラックや損傷が発生しやすいものであった。
形成されていること、あるいはその曲げRの寸法が大き
い為に、曲げ時の応力,ひずみ等が発生し、曲げ部にク
ラックや損傷が発生しやすいものであった。
また、曲げ時の応力,ひずみはその曲げRの大きさと
曲げ角によって発生するものである為、一般には曲げR
を小さくしてそれを防ぐことが考えられていたが、この
方法によれば摺動子1b全体の大きさが大きくなってしま
う欠点があった。
曲げ角によって発生するものである為、一般には曲げR
を小さくしてそれを防ぐことが考えられていたが、この
方法によれば摺動子1b全体の大きさが大きくなってしま
う欠点があった。
本考案はこのような従来の問題点を解消するものであ
り、先端部の曲げ形状を変更するという簡単な構成で、
摺動接点の大きさを変えることなくクラックや折損の発
生が極めて少ない、信頼性の高い摺動子を提供するもの
である。
り、先端部の曲げ形状を変更するという簡単な構成で、
摺動接点の大きさを変えることなくクラックや折損の発
生が極めて少ない、信頼性の高い摺動子を提供するもの
である。
問題点を解決するための手段 本考案の摺動子は、先端部の略直角の曲げ形状とし
て、第1の曲げ部の次に曲げを全く施さない直線部を形
成し、その直線形状部の次に第2の曲げ部を形成して前
記曲げ形状としたものである。
て、第1の曲げ部の次に曲げを全く施さない直線部を形
成し、その直線形状部の次に第2の曲げ部を形成して前
記曲げ形状としたものである。
作用 本考案の摺動子は、先端部の曲げを、曲げを施さない
直線部を間にはさんで両端で2段に分けて構成すること
により、曲げ時の局部的な応力,ひずみは2段の曲げ部
に分けられ、従って曲げ1段当りの応力,ひずみが緩和
され、クラックや損傷がおきなくなる。
直線部を間にはさんで両端で2段に分けて構成すること
により、曲げ時の局部的な応力,ひずみは2段の曲げ部
に分けられ、従って曲げ1段当りの応力,ひずみが緩和
され、クラックや損傷がおきなくなる。
実施例 以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明
する。
する。
第1図に示すように、摺動子1aを導電体2aに垂直に圧
接させる為には約90°の曲げを摺動子1aの先端部で行う
必要がある。この曲げを、曲げの中心点が異なる2点O
1,O2からそれぞれθ1,θ2の曲げ角にて曲げる。このと
き、2点O1,O2の間隔が曲げを施さない直線部Aの区間
となる。また、θ1,θ2の曲げ角は、互いの応力を同一
にする上で共に約45°とする。
接させる為には約90°の曲げを摺動子1aの先端部で行う
必要がある。この曲げを、曲げの中心点が異なる2点O
1,O2からそれぞれθ1,θ2の曲げ角にて曲げる。このと
き、2点O1,O2の間隔が曲げを施さない直線部Aの区間
となる。また、θ1,θ2の曲げ角は、互いの応力を同一
にする上で共に約45°とする。
このようにすれば、曲げ1段当りの応力を半減させる
ことができ、従って摺動子1aの形状を大きくすることな
く、曲げ部のクラック、損傷を防止することが可能とな
る。
ことができ、従って摺動子1aの形状を大きくすることな
く、曲げ部のクラック、損傷を防止することが可能とな
る。
下表に示すデータが、45°,90°の繰返し曲げの耐久
によって、折れに到達するまでの往復回数を示した参考
実験結果である。この実験結果から、曲げ角を小さくす
ることによって折れによる損傷に対するタフネス性が向
上することが裏付けられる。
によって、折れに到達するまでの往復回数を示した参考
実験結果である。この実験結果から、曲げ角を小さくす
ることによって折れによる損傷に対するタフネス性が向
上することが裏付けられる。
考案の効果 以上のように本考案の摺動子は、直線部をはさんだ両
端で2段に分けた曲げ部を形成することによって、摺動
子の形状を大きくすることなく、応力を減少させること
ができ、従って、先端曲部のクラックや損傷発生に対し
て著しい品質向上が得られるものである。
端で2段に分けた曲げ部を形成することによって、摺動
子の形状を大きくすることなく、応力を減少させること
ができ、従って、先端曲部のクラックや損傷発生に対し
て著しい品質向上が得られるものである。
また、この曲げ形状は、曲げ型1回で形成できる為、
特に工数が増えることもなく、実用上きわめて有利なも
のである。
特に工数が増えることもなく、実用上きわめて有利なも
のである。
第1図は本発明の一実施例を示す側面図、第2図は従来
例を示す斜視図、第3図は従来例を示す側面図である。 1a……摺動子。
例を示す斜視図、第3図は従来例を示す側面図である。 1a……摺動子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−188075(JP,A) 実開 昭56−36101(JP,U) 実開 昭60−54302(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】先端部を略直角に曲げ、その先端を電極あ
るいは抵抗素子等の導電部上を接触摺動させるバネ性を
持った導電体よりなる摺動子を有し、この摺動子の前記
曲げ部は第1の曲げの次に直線部を形成し、次に第2の
曲げ部を形成して略直角の曲げ形状とした電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18023087U JP2510333Y2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18023087U JP2510333Y2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0184401U JPH0184401U (ja) | 1989-06-05 |
JP2510333Y2 true JP2510333Y2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=31471751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18023087U Expired - Lifetime JP2510333Y2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510333Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11598344B2 (en) | 2008-02-04 | 2023-03-07 | Delta T, Llc | Automatic control system for ceiling fan based on temperature differentials |
-
1987
- 1987-11-26 JP JP18023087U patent/JP2510333Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11598344B2 (en) | 2008-02-04 | 2023-03-07 | Delta T, Llc | Automatic control system for ceiling fan based on temperature differentials |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0184401U (ja) | 1989-06-05 |
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