JP2510313Y2 - ブ―ム付き作業車の安全装置 - Google Patents

ブ―ム付き作業車の安全装置

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JP2510313Y2
JP2510313Y2 JP1990121372U JP12137290U JP2510313Y2 JP 2510313 Y2 JP2510313 Y2 JP 2510313Y2 JP 1990121372 U JP1990121372 U JP 1990121372U JP 12137290 U JP12137290 U JP 12137290U JP 2510313 Y2 JP2510313 Y2 JP 2510313Y2
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【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、高所作業車やクレーン車等のブーム付き作
業車の安全装置に関する。
(従来の技術) 上記のようなブーム付き作業車は、トラック等の車両
上に、油圧によって起伏、旋回、伸縮作動等が自在なブ
ームを備えている。このため、その車両には、上記油圧
を発生するための油圧ポンプが取り付けられている。
ここで、上記ブーム付き作業車には、騒音は低くない
が高効率の作業および低騒音作業のいずれをも実行可能
とすべく、上記油圧ポンプを、上記車両の走行用エンジ
ンおよび電動モータのいずれか一方によって選択的に駆
動することができるようになっているものがある(ただ
し、油圧ポンプはそれぞれ別に設けられることが多
い)。
ところで、上記電動モータに電力を供給するための作
業用バッテリ(上記走行用エンジンの作動用に用いられ
る走行用バッテリとは別に搭載され、普通、数百キロの
重量がある)は、交換等が可能なように着脱自在に上記
車両の所定位置に搭載されるのであるが、その搭載され
た作業用バッテリは、ブームの作動に対して車両の安定
性を維持するためのカウンタウエイトとしての役割も果
たしている。この作業用バッテリの上記所定位置への搭
載により、上記ブームを広い範囲で作動させることが可
能となるのである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来、例えば、消耗した作業用バッテ
リを上記所定位置から降ろして充電している間に、上記
走行用エンジンによって油圧ポンプを駆動して、作業用
バッテリが搭載されている状態と同様にブームを作動さ
せて作業を行おうとする場合があった。このため、ブー
ムの作動状態によっては、車両の安定性を損なうおそれ
があり、作業の安全確保が不十分であるという問題があ
った。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであ
り、上記作業用バッテリが搭載されていない場合に、作
業の安全を確保することができるようにしたブーム付き
作業車の安全装置を提供することを目的としている。
ロ.考案の構成 (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案では、バッテリ
搭載検出手段により、油圧ポンプを駆動する電動モータ
に電力を供給するための作業用バッテリが、車両におけ
る所定位置に搭載されているか否かを検出し、このバッ
テリ搭載検出手段によって、上記作業用バッテリが上記
所定位置に搭載されていないことが検出されたときは、
規制手段によってブームの作動を規制するように安全装
置を構成している。
(作用) このような安全装置では、バッテリ搭載検出手段によ
って、上記作業用バッテリが上記所定位置に搭載されて
いないこと、即ち、車体の安定性維持のためのカウンタ
ウエイトがないことが検出されたときは、例えば、走行
用エンジンによる上記油圧ポンプの駆動を不能とするこ
とにより、ブームの作動を規制し、車両の安定性を損な
うおそれのある作業の実行を阻止する。
(実施例) 以下、本考案の好ましい実施例について、図面を参照
しながら説明する。
まず、本考案に係る安全装置を備えた高所作業車(ブ
ーム付き作業車)について、第2図を用いて説明する。
この高所作業車20は、トラック(車両)の車体21に、
この車体21に対して旋回自在に取り付けられた旋回台22
と、その旋回台22の上部に、起伏および伸縮が自在に取
り付けられたブーム23と、このブーム23の先端部に取り
付けられた作業台24とから構成されている。作業台24に
搭乗した作業者は、その作業台24上において、旋回台22
およびブーム23の作動を操作制御することにより、任意
の高所に移動することができる。ここで、上記旋回台22
の旋回作動および上記ブーム23の起伏、伸縮作動は、油
圧アクチュエータ(上記起伏作動を行わせる起伏シリン
ダ25等)の作動によって行われ、これら油圧アクチュエ
ータに作動油を供給するのが、車体21内に取り付けられ
た第1油圧ポンプP1と、車体21上に搭載された第2油圧
ポンプP2である。
第1油圧ポンプP1は、この高所作業車20の走行用エン
ジンEによって(上記エンジンEの出力を駆動輪(後
輪)に伝達する変速機TMからその出力を取り出すパワー
テイクオフ機構PTOを介して駆動力を得て)駆動され、
上記作動油を吐出する。なお、上記パワーテイクオフ機
構PTOは、上記トラックの運転キャビン内等に取り付け
られたパワーテイクオフスイッチ28(第1図参照)を作
業者がオン操作することによって、走行用エンジンEを
作動させるために車体21の中央下部に搭載された走行用
バッテリEBから作動信号を受けたパワーテイクオフコン
トローラPC(第1図参照)により作動される。
第2油圧ポンプP2は、車体21上に搭載された電動モー
タMによって駆動され、上記作動油を吐出する。
さらに、上記電動モータMは、車体21の後方下部に取
り付けられたラック27上(所定位置)に、着脱自在に搭
載される作業用バッテリUB(上記走行用バッテリEBとは
別に搭載されるものである)から電力の供給を受けて作
動する。なお、この作業用バッテリUBは数百キログラム
の重量を有し、上記ラック27上に搭載されたときは、ブ
ーム23の作動に対して車体21の安定性を維持するための
カウンタウエイトとしての役割も果たす。このため、作
業用バッテリUBがラック27上に搭載されていないときに
ブーム23を作動させる(走行用エンジンEによって駆動
された第1油圧ポンプP1から作動油が供給される)と、
場合によっては車体21の安定性を損なうおそれがある。
そこで、この高所作業車20には、本考案の安全装置が
備えられているのである。
以下、上記安全装置について第1図を用いて説明す
る。
この安全装置10は、バッテリ搭載検出器11と、規制リ
レースイッチ12とから構成されている。
バッテリ搭載検出器11は、前述のラック27の床面(側
面または上面でも良い)に取り付けられたリミットスイ
ッチからなり、そのスイッチレバーが、作業用バッテリ
UBがラック21上に搭載されていないときは解放されてオ
フになり、その旨を検出し、作業用バッテリUBがラック
21上に搭載されたときはその作業用バッテリUBのボディ
によって押動されることによりオンになって、上記走行
用バッテリEBからの電気信号を規制解除信号として規制
リレースイッチ12のリレーコイル12aに送出し、これを
励磁する。
規制リレースイッチ12は、上記リレーコイル12aと開
閉子12bとからなり、上記開閉子12bは、リレーコイル12
aが非励磁のときは上記走行用バッテリEBとパワーテイ
クオフコントローラPCとをつないで上記作動信号を伝送
可能なパワーテイクオフ作動信号ライン29を遮断すべく
遮断位置に位置し、リレーコイル12aが励磁されたとき
は上記パワーテイクオフ作動信号ライン29を開通させる
べく開通位置に位置する。
このような構成の安全装置10では、上記作業用バッテ
リUBをラック27上に搭載していないときは、規制リレー
スイッチ12によってパワーテイクオフ作動信号ライン29
が遮断されているので、作業者がパワーテイクオフスイ
ッチ28をオン操作してもパワーテイクオフコントローラ
PCには作動信号が入力されず、したがって、パワーテイ
クオフ機構PTO、さらには第1油圧ポンプP1は作動せ
ず、ブーム23の作動が規制される。
一方、作業用バッテリUBをラック27上に搭載すると、
車体21の安定性は確保されるとともに、規制リレースイ
ッチ12によってパワーテイクオフ作動信号ライン29が開
通されるので、パワーテイクオフ機構PTOを作動させ、
第1油圧ポンプP1からの作動油によってブーム23を作動
させることが可能になる。また、このとき作業用バッテ
リUBからの電力によって電動モータMを作動させ、第2
油圧ポンプP2からの作動油によってブーム23を作動させ
ることもできる。
なお、本実施例では、パワーテイクオフ作動信号ライ
ン29を遮断してパワーテイクオフ機構PTOを作動不能と
することによって、第1油圧ポンプP1からブーム23の作
動に係る油圧アクチュエータへの作動油供給を不能と
し、ブーム23の作動を規制するようにした規制手段を用
いたが、本考案の安全装置に置ける規制手段はこれに限
られるものではなく、例えば、第1油圧ポンプP1から上
記油圧アクチュエータにつながる油圧ラインを遮断する
ことによってブーム23の作動を規制するようにしても良
い。また、上記のようなブーム付き作業車には、作業用
バッテリUBを搭載しているにもかかわらず、ブームの先
端荷重の大きさによっては、車両に過大なモーメントが
作用することがあるため、これを防止するモーメントリ
ミッタ等の過負荷防止装置が備えられることが多い。そ
こで、このような過負荷防止装置に、上記バッテリ搭載
検出器を接続し、このバッテリ搭載検出器がオフのとき
は、上記過負荷防止装置の作動によってブームの作動を
規制するようにしても良い。
ハ.考案の効果 以上のように、本考案の安全装置を用いれば、車体の
安定性維持用カウンタウエイトとしての作業用バッテリ
が車体上の所定位置に搭載されていないときは、走行用
エンジンによって油圧ポンプを駆動してブームを作動さ
せようとしても、そのブームの作動は規制されるので、
そのような車体が不安定になり易い状態のままの作業の
実行を確実に阻止でき、ブーム付き作業車による作業の
安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る安全装置の構成を示した電気回
路図、 第2図は、上記安全装置を備えた高所作業車の側面図で
ある。 11……バッテリ搭載検出器 12……規制リレースイッチ 23……ブーム 27……ラック 28……パワーテイクオフスイッチ UB……作業用バッテリ EB……走行用バッテリ E……走行用エンジン M……電動モータ P1……第1油圧ポンプ P2……第2油圧ポンプ PTO……パワーテイクオフ機構PTO PC……パワーテイクオフコントローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両上に、油圧によって起伏その他の作動
    が自在なブームを備えてなり、前記油圧を発生する油圧
    ポンプを、前記車両の走行用エンジンおよび前記車両に
    搭載された電動モータのいずれか一方によって選択的に
    駆動することができ、かつ、前記車両の所定位置に、前
    記電動モータに電力を供給するための作業用バッテリを
    着脱自在に搭載して、その作業用バッテリを、前記ブー
    ムの作動時における前記車両の安定性維持用カウンタウ
    エイトとしても用いるようにしたブーム付き作業車の安
    全装置であって、 前記作業用バッテリが前記所定位置に搭載されているか
    否かを検出するバッテリ搭載検出手段と、 そのバッテリ搭載検出手段によって、前記作業用バッテ
    リが前記所定位置に搭載されていないことが検出された
    ときは、前記ブームの作動を規制する規制手段とからな
    ることを特徴としたブーム付き作業車の安全装置。
JP1990121372U 1990-11-20 1990-11-20 ブ―ム付き作業車の安全装置 Expired - Lifetime JP2510313Y2 (ja)

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US4288148A (en) * 1979-08-29 1981-09-08 The Perkin-Elmer Corporation Beam-splitting optical system
JPS58173688U (ja) * 1982-05-13 1983-11-19 愛知車輌株式会社 作業車の安全装置
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