JP2509643Y2 - 気化器のフロ―ト装置 - Google Patents

気化器のフロ―ト装置

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JP2509643Y2
JP2509643Y2 JP1990038773U JP3877390U JP2509643Y2 JP 2509643 Y2 JP2509643 Y2 JP 2509643Y2 JP 1990038773 U JP1990038773 U JP 1990038773U JP 3877390 U JP3877390 U JP 3877390U JP 2509643 Y2 JP2509643 Y2 JP 2509643Y2
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float
carburetor
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float lever
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Inventor
照彦 飛内
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株式会社ウオルブローファーイースト
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は刈払機などの携帯作業機に搭載される内燃機
関における気化器のフロート装置、特に気化器が大きく
傾斜した場合に燃料タンクからフロート室への燃料流入
を阻止する気化器のフロート装置に関するものである。
[従来の技術] 刈払機などの携帯作業機は肩に掛けて使用されるもの
であるから、不使用時の機体の姿勢は安定したものでな
く、機関が傾けられた状態に放置されることがある。気
化器が大きく傾くとフロート弁の正常な動作が妨げら
れ、燃料タンクの燃料がフロート室へ無制限に流入する
と同時に、フロート室から機関または空気清浄器へ流出
し、機関の再始動を困難にする。このような状況は一般
的な車両が横転または転倒した場合にも起こる。
実公昭62-4671号公報に開示される車両の燃料流出防
止装置では、同公報の図面の符号を引用して説明すれ
ば、気化器のフロート13とフロート室14の底壁との間に
弱いばね15が介装され、通常はフロート室14の油面が下
るとばね15が撓んでフロート弁8を開くように作用する
が、気化器が大きく傾くとフロート13の重力のばね15に
対抗する力が小さくなり、ばね15の力によりフロート弁
8が閉じられ、燃料タンクからフロート室14への燃料流
入を阻止する。
上述の燃料流出防止装置では、フロート弁8を閉じる
方向へ付勢するばね15を配置するために、フロート室14
を拡大する必要が生じ、フロート室14を気化器本体に結
合する構造についても変更が要求される。また、ばね15
はフロート13とフロート室14の底壁との間に介装される
だけであるから、気化器が傾いた時に脱落する恐れがあ
り、フロート弁8を閉じる機能を果さなくなる。
第3図に示すように、気化器本体1の底壁5の側面
と、気化器本体1に支軸11により傾動可能に支持したフ
ロートレバー12と一体の腕31との間にばね15を介装し、
ばね15の力によりフロートレバー12に連結したフロート
弁8を押し上げ、フロート室14への燃料の流入を阻止す
るものも提案されている。フロート室14を形成する容器
6は、気化器本体1の底壁5から下方へ突出する支柱5a
にボルト16により結合され、容器6の開口端縁が気化器
本体1のフランジ4へシール部材を介して押し付けられ
る。フロートレバー12に支柱5aを囲む馬蹄形のフロート
13が結合される。
なお、気化器本体1は図示してない絞り弁により通路
面積を加減される吸気通路2を備えており、吸気通路2
の端部に吸気管との接続のための取付フランジ3が備え
られる。燃料タンクの燃料は燃料管9、フロート弁8を
経てフロート室14へ供給される。フロート室14は気化器
本体1の内部通路、エアベント管10を経て大気に連通さ
れる。この気化器は、フロート室14の容量や気化器本体
1に対する容器6の結合構造を変更する必要はないが、
ばね15の姿勢が不安定で、脱落する恐れがある。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の目的は上述の問題に鑑み、フロート室の容量
や気化器本体に対する容器の結合構造を変更しないで、
フロート弁を閉じる方向へ付勢するばねを脱落しないよ
うに取り付た、気化器のフロート装置を提供することに
ある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成は気化器本
体が傾斜した時フロートの浮力がフロートレバーをフロ
ート弁の閉方向へ付勢する回転力の減少を補うコイルば
ねを備えた気化器のフロート装置において、前記コイル
ばねは1本の線ばねの中央部をU字形に折り曲げたうえ
両端側に共通の巻軸を有する巻線部を形成してなり、前
記コイルばねの中央部をフロートレバーの1対のボス部
の間から径外方へ突出させて気化器本体の側壁に当接
し、前記巻線部をフロートレバーの1対のボス部を気化
器本体に回動可能に支持する支軸に外挿し、各巻線部の
端部をフロートレバーに係止したものである。
[作用] 本考案によると、フロート弁を閉方向へ付勢するコイ
ルばねが、フロートレバーの支軸に巻き付けられるので
脱落する恐れがなく、姿勢が安定で作動が確実である。
気化器が所定角度以上傾くと、フロートに作用する重力
のフロート弁を開く方向の分力よりも、コイルばねがフ
ロート弁を閉じる力が大きくなり、フロート弁が入口通
路を確実に閉じるので、燃料タンクからフロート室への
燃料流入が阻止される。
[考案の実施例] 第1図は本考案による気化器のフロート装置を示す正
面断面図である。フロート13を支持するフロートレバー
12の基端が、支軸11により気化器本体1に傾動可能に支
持され、フロートレバー12の切欠12bに、入口通路7を
開閉するフロート弁8の下端部のくびれた軸部8aが係止
される。このような構成は第3図に示す従来例とほぼ同
様であり、馬蹄形のフロート13が、気化器本体1の底壁
5から下方へ突出する支柱5aを取り囲むようにフロート
室14へ収容され、フロート室14を形成する容器6がボル
ト16により支柱5aの下端部に結合される。
本考案によれば、傾斜時フロート弁8を押し上げて閉
じるコイルばね32が支軸11に巻き付けられ、両端部35が
フロートレバー12に当接され、中央部33が底壁5の側壁
面5bに当接される。
第2図に示すように、馬蹄形のフロート13の端部にフ
ロートレバー12が結合される。フロートレバー12の基端
部に、円筒形をなす1対のボス部12aが一体に形成され
る。フロートレバー12の先端側は二股に分れ、中央部に
フロート弁8を係止する切欠12bが設けられる。コイル
ばね32は1本の線ばねから成形される。コイルばね32の
中央部33がU字形に折り曲げられたうえ、中心軸線から
径外方へ突出され、両端側は互いに離れる方向ないし反
対方向へ延び、かつコイル状に巻かれた巻線部34を形成
され、両端部35は巻線部34から径外方へ延出されて直角
に折り曲げられる。
コイルばね32を支軸11に組み付けるには、巻線部34を
1対のボス部12aの間へ同軸に並べ、支軸11をボス部12a
と巻線部34へ挿通する。支軸11のボス部12aから径外方
へ突出する両端部35を、気化器本体1の壁部の軸穴へ挿
通した後、容器6(第3図参照)を気化器本体1に結合
すると、支軸11の軸移動は容器6の壁部で阻止され、支
軸11はもちろんコイルばね32も外れることはない。コイ
ルばね32の中央部33が底壁5の側壁面5bに、両端部35が
フロートレバー12の裏面にそれぞれ当接される。
気化器本体1が第1図に示す正常な姿勢にある時は、
フロート13の重力がフロートレバー12を時計方向へ付勢
する回転力と、フロート13の浮力とコイルばね32の力が
フロートレバー12を反時計方向へ付勢する回転力とが釣
り合つている。フロート室14の油面が低下すると、フロ
ートレバー12が時計方向へ回転する。したがつて、フロ
ート弁8が開き、燃料タンクから燃料が入口通路7、フ
ロート弁8を経てフロート室14へ補給される。フロート
室14の油面が高くなると、逆にフロート弁8が押し上げ
られて入口通路7が閉じられる。
気化器が大きく傾くと、フロートレバー12を含むフロ
ート13に作用する重力のフロートレバー12と直角方向の
分力が減少する。すなわち、支軸11を中心としてフロー
ト13がフロートレバー12を時計方向へ付勢する回転力
が、コイルばね32がフロートレバー12を反時計方向へ付
勢する回転力よりも小さくなる。フロートレバー12の反
時計方向への回転によりフロート弁8が入口通路7の弁
座に着座され、入口通路7からフロート室14への燃料流
入が阻止される。したがつて、気化器が大きく傾いて
も、燃料タンクの燃料がフロート室14へ充満し、フロー
ト室14から機関またはエアベント管10などへ連続して燃
料が溢れ出るという事故を防止できる。
[考案の効果] 本考案は上述のように、気化器本体が傾斜した時フロ
ートの浮力がフロートレバーをフロート弁の閉方向へ付
勢する回転力の減少を補うコイルばねを備えた気化器の
フロート装置において、前記コイルばねは1本の線ばね
の中央部をU字形に折り曲げたうえ両端側に共通の巻軸
を有する巻線部を形成してなり、前記コイルばねの中央
部をフロートレバーの1対のボス部の間から径外方へ突
出させて気化器本体の側壁に当接し、前記巻線部をフロ
ートレバーの1対のボス部を気化器本体に回動可能に支
持する支軸に外挿し、各巻線部の端部をフロートレバー
に係止したものであるから、次のような効果が得られ
る。
(a) フロートレバーを支持する支軸にコイルばねが
巻き付けられるので、新たなばね取付空間を必要としな
い。
(b) コイルばねの組付をフロートレバーの支軸の組
付と同時にでき、組立が簡単になる。
(c) コイルばねはフロートレバーの支軸を気化器本
体から抜かない限り外れないので、運転中にコイルばね
が脱落することはない。
(d) 従来の気化器に特別な変更を加えないで、コイ
ルばねを配設することができる。
(e) 通常の状態で機体の振動などによるフロートの
大きな上下振動が緩衝され、油面の変動が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る気化器のフロート装置の正面断面
図、第2図は同フロート装置を分解して示す斜視図、第
3図は従来のフロート装置を備えた気化器の一部を断面
で示す正面図である。 1:気化器本体、8:フロート弁、12:フロートレバー、13:
フロート、32:コイルばね、33:中央部、34:巻線部、35:
両端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体が傾斜した時フロートの浮力が
    フロートレバーをフロート弁の閉方向へ付勢する回転力
    の減少を補うコイルばねを備えた気化器のフロート装置
    において、前記コイルばねは1本の線ばねの中央部をU
    字形に折り曲げたうえ両端側に共通の巻軸を有する巻線
    部を形成してなり、前記コイルばねの中央部をフロート
    レバーの1対のボス部の間から径外方へ突出させて気化
    器本体の側壁に当接し、前記巻線部をフロートレバーの
    1対のボス部を気化器本体に回動可能に支持する支軸に
    外挿し、各巻線部の端部をフロートレバーに係止したこ
    とを特徴とする、気化器のフロート装置。
JP1990038773U 1990-04-11 1990-04-11 気化器のフロ―ト装置 Expired - Lifetime JP2509643Y2 (ja)

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JPS6136766Y2 (ja) * 1981-02-14 1986-10-24
JPS624671U (ja) * 1985-06-26 1987-01-12

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