JP2509267B2 - 差込み装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、第１の支持構造体と、これに対してほぼ平
行に配置された、挿入すべき葉紙状の製品を収容した第
２の支持構造体とを備えた差込み装置、特に折り帖のた
めの差込み装置であつて、第１の支持構造体内で折り帖
がＶ字形に開いた状態で位置決め可能であり、かつ挿入
すべき葉紙状の製品が第２の支持構造体によつて第１の
支持構造体へ引渡し可能である形式のものに関する。

従来技術 西ドイツ特許出願公開第2706353号明細書から無端路
に沿つて循環するポケツトを備えた差込み機械が知られ
ており、少なくとも１つの主葉紙供給ステーシヨンとこ
れに配属されたデリバリ並びに少なくとも１つのこれら
の間に配置された折込み供給装置とを備えている。この
ような差込み機械を用いて例えば１枚の折込みを１枚の
折りたたまれた新聞の中へ入れることができ、その場合
に新聞はナイフを用いて中央で開かれており、かつこの
状態で折込みが差込まれる間保持されている。第１にこ
のような、準連続的に作業する差込み機械の作業速度は
必要な作業過程のために制限され、かつ他方作業速度を
高めるために必要な装置を種々配置した場合には容積の
大きな構成が得られると思われる。更に既に開かれてい
て折り目で掛けられた製品の中へ折込みを差込むことが
米国特許第4295643号明細書から知られているが、この
公知の装置も連続的に作業するので、原理的には上記の
欠点を持つ。冒頭に記載の形式の導入装置もしくは差込
み装置は特許出願P3641834.0−27号明細書から知られて
おり、この装置では折込みを差込まれる製品を収容した
下方の支持構造体内で折り帖がＶ字形に開かれて保持さ
れ、そのためにこの折り帖内へ差込むべき折り帖または
他の葉紙状の折込みが突入することができる。所定の複
数の差込みはこの差込み装置では可能ではない。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、機構もしくは装置の交換を必要とせ
ずに、折り帖もしくは葉紙状またはシート状の製品を狭
い空間上で任意の回数繰返し可能にかつ所期通りに導入
することである。

問題点を解決するための手段 上記の課題を解決するための本発明の手段は、冒頭に
記載の形式の差込み装置において第２の支持構造体に補
助保持装置が配置されており、該補助保持装置が引渡す
べき葉紙状の製品を個別に把持するようになつており、
引続きこの葉紙状の製品を引渡すためには第２の支持構
造体が補助保持装置によつて離反移動可能であるかまた
は旋回可能であり、それにより補助保持装置が葉紙状の
第１の支持構造体内の折り帖内へ、ないしは該折り帖の
近くへ差込むことができるようになつていることであ
る。

発明の効果 本発明によれば、製品を開くために、ないしは繰返し
開くために付加的な装置を必要としないので有利であ
る。

実施例 第１図、第２図によれば有利には互いに上下に位置す
る保管カセツト1,1′が使用されている。カセツト内の
狭い空間上にジグザグ状ないしはアコーデイオン状の支
持構造体3,4が折りたたまれた状態で保管されている。
第３図に示されているようにこれらの支持構造体が２部
分に分割されていると有利である。支持構造体の左側の
部分は符号３ないしは４で示され、かつ右側の部分は符
号３′ないしは４′で示されている。これらの支持構造
体3,4内に一緒に案内すべき、ないしは互いに合すべき
製品、有利には折り帖2,2′が配置されている。例えば
折り帖２は下方の支持構造体３内に、かつ折り帖２′は
上方の支持構造体４内にあり、この場合に折り帖２′が
上方の支持構造体４によつて下方の支持構造体３の折り
帖２内へ挿入されるべきであり、支持構造体は貯蔵カセ
ツト1,2から先ず引出されて展開せしめられ、その結果
支持構造体は第２図に示された、互いに上下に位置する
状態を取る。ジグザグ状の支持構造体3,4の展開時にこ
れらの中に配置された折り帖2,2′はＶ字形の舌状部材
5,5′,6,6′によつて拡開される。それというのもこれ
ら舌状部材5,5′;6,6′の脚片がそれぞれ支持構造体3,4
の展開時に拡開するからである。したがつて舌状部材5,
6は既に保管カセツト1,2内で支持構造体3,4内にある折
り帖2,2′間に位置している。このような支持構造体3,4
の構成は詳細には例えば特許出願P3621834号明細書から
知られている。

第２図から判るように、例えば下方の支持構造体３に
対しては駆動チエーン8,8′の形の、また上方の支持構
造体４に対しては駆動チエーン9,9′の形の所定タイミ
ングの駆動装置並びにウオーム32を用いて同時に２つの
支持構造体3,4が開かれた状態の折り帖2,2′と一緒に保
管カセツト1,1′から全長方向で引出され、そのために
これらの支持構造体は過程完了後上下に整列されて位置
する。駆動チエーン8,8′もしくは9,9′は位置適正な保
持、したがつてタイミングの適正な案内のために突起７
を備えている。下方の駆動チエーン8,8′は往復移動す
る有端のチエーンの形状で構成されており、かつ上方の
駆動チエーンは無端である、すなわち閉じられた輪を形
成している。第４図から判るように、駆動チエーン8,
8′はアーム10〜13によつて駆動され、該アームは縦ガ
イド14〜17上を走行する。アーム10〜13はまたチエーン
18,18′によつて移動せしめられ、チエーン自体は駆動
装置（詳細には図示せず）と接続されている。

第５図、第６図には保管カセツト1,1′から完全に引
出された状態の、折り帖ないしは印刷物等を収容した支
持構造体3,4が示されており、このときには第６図に示
されているように駆動チエーン8,8′は終端位置にあ
る。

本発明によれば補助保持兼差込み装置19〜26が使用さ
れる。その構成と機能については以下で記載される。こ
の補助保持装置は保持アーム19,19′を備えている。保
持アームは縦ガイド20,20′に固定されており、かつサ
イドから（第１図と第５図参照）上方の支持構造体４内
へ走入可能ないしは押込み可能である。そのためには縦
ガイド20,20′は支持アーム21,21′に固定されており、
支持アームは縦ガイド22,22′内で可動である、すなわ
ち摺動可能である。縦ガイド22,22′は支持体23と固定
的に結合されている。更に本発明による補助保持兼差込
み装置は上方から支持構造体４の間へ走入可能な、有利
には３角形の対応保持部材（構造体26として示される）
を備えている。該構造体は支持体24に配置されており、
支持体24は移動可能な縦ガイド25を介して支持体23と結
合されている、そのために構造体は垂直に上下に移動可
能である。構造体26は降下の際にＶ字形に上方に向かつ
て開かれた折り帖２′内へ入ることができる。しかしこ
れを行なう前に補助保持兼差込み装置19〜26が支持構造
体４内にある折り帖２′を把持するように配慮しなけれ
ばならない。

第６図、第７図から判るように、縦ガイド20を例えば
矢印27で示される方向へ僅かに移動させ、かつ縦ガイド
20′を矢印28で示される方向へ僅かに移動させることに
よつて支持構造体４ないしは４′内にある折り帖２′の
締付けが行なわれ、その結果保持アーム19ないしは19′
は折り帖２′へ当付き、この折り帖を構造体26に対して
押圧する。引続き支持レール29,29′がこの上に支承さ
れた支持構造体４もしくは４′とともに側方へ矢印30も
しくは31によつて示される方向へ移動する。その結果折
り帖では支持構造体4,4′から自由になる（第５図）。
第８図、第９図に示されているように、補助保持兼差込
み装置19〜26によつて折り帖（ないしは印刷物）２′
は、これが下端でもつて開かれた折り帖（もしくは印刷
物）２内の舌状部材5,5′の直ぐ上方に位置するまで降
下せしめられる。

この後の作業過程は第10図、第11図に示されている。
それぞれレール33もしくは33′上に配置されたグリツパ
34,34′は下方から矢印35,36によつて示される方向に従
つて互いに対向するように移動して折り帖２を下から中
央で把持する。次いでレール37,37′に配置された支持
構造体3,3′が側方へ、矢印38,39で示された方向へ離反
するようにもたらされる。第10図、第11図に示されてい
るように支持構造体3,3′の舌状部材5,5′が折り帖２′
の下縁の上方へ位置するまで折り帖２′が降下せしめら
れる。折り帖２を折り帖２′引取り後に再び保管すべき
場合には、レール37もしくは37′を支持構造体3,3′と
一緒に再び第５図、第８図に示されているような、前の
位置へもたらさなければならない。その場合舌状部材5,
5′は今度は構造体26と保持アーム19,19′によつて保持
された折り帖２′の半部相互間へ突入する。保持アーム
19,19′を上記の移動方向とは反対の方向へ（符号30,3
1）戻した後折り帖２′は重力の作用下で折り帖２の半
部相互間へ完全に滑り込むかまたは構造体26によつて折
り帖２の折り目に当るまで押込むことができる。装置が
第１図、第２図に示された出発位置に再び戻つた後、今
やまとめられた折り帖2,2′を駆動チエーン8,8′の戻り
走行により再び保管カセツト１内へ保管することができ
る。上記の過程は保管カセツト１内にある折り帖が所定
の目標厚さを持つまで繰返される。次いでレール37,3
7′は支持構造体3,3′とともに第12図に示された位置に
とどまる。構造体26と保持アーム19,19′が同様に第12
図に示された位置を占めた後に、ガイド板40によつて支
持された完成品を駆動チエーン8,8′の戻り走行によつ
て装置から取出すことができる。この過程が第13図に示
されている。支持構造体3,3′および4,4′が駆動チエー
ン8,8′もしくは9,9′の矢印41,42によつて示される方
向への移動によつてパツク43,44を形成し、次いでこの
パツクは空の保管カセツト1,1′内へ戻されるのに対し
て、折込みの合した、ないしは導入された製品2,2′は
第13図に示されたベルトガイド45,46によつて導出され
る。作業速度をより高くするためには取出しのために第
14図に示されたグリツパ付きチエーン47を使用すること
ができる。第14図には製品を直接公知の構造形式の交差
排出装置48によつて引取る形式も示されている。

第15図から第17図には一部損紙を含有したカセツトか
ら申し分のないカセツトを形成する方法が示されてい
る。第15図に示されているように、そのためには一部損
紙を含有したカセツト50は空のカセツト49の上へ配置さ
れる。次いで既述したように同時に２つの支持構造体を
引出す。その際にセンサ52が製品51を走査する。

センサが公知の形式で、例えば光学的に読取り可能な
コードによつて標識付けられた損紙53を検出すると、駆
動チエーン8,8′および9,9′の駆動が切断される。次い
で上述の形式で申し分のない製品51の空の支持構造体3,
3′内への引渡しが行なわれ、その際に損紙は落下しな
いように薄板55によつて支持される。次いで駆動チエー
ン9,9′を再び移動させ、他方駆動チエーン8,8′は休止
状態のままとどめる。センサ52が損紙53の端部を記録す
ると、損紙は駆動チエーン9,9′の休止後にベルトガイ
ド54を介して導出される（第16図）。次いで両駆動チエ
ーン8,8′並びに9,9′は同時に移動せしめられ、第17図
から判るように、上述の形式で下方のカセツト49は申し
分のない印刷製品51を装填される。

適切な形式で適当な装置によつて装填された、支持構
造体3,3′並びに4,4′のポケツト状の室が種々の印刷製
品を含有していてもよく、これらの印刷製品は支持構造
体の適切な局部的な標識付けによつて中央コンピユータ
によつて検出可能である。これにより例えば異なる種々
の、すなわちポケツト毎に異なる折込みを主要製品、例
えば日刊紙内へ挿入することも問題なく可能であろう。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明による差込み装置を示した図、
第３図は第１図、第２図による差込み装置で使用された
支持構造体の斜視図、第４図は第１図の部分拡大図、第
５図、第６図は補助保持兼差込み装置が差込むべき製品
を引取つた位置にあるときの第１図、第２図による差込
み装置を示した図、第７図は第６図の部分拡大図、第８
図、第９図は補助保持兼差込み装置が差込むべき製品を
既に一部下方の支持構造体内へ導入した位置にあるとき
の第１図、第２図による差込み装置の図、第10図、第11
図は下方の支持構造体が側方へ離反移動せしめられた状
態を示した第８図、第９図に相当する図、第12図は第10
図に相当するが、ただし差込むべき折り帖の引渡し実施
後補助保持兼差込み装置が持上げられた状態を示した
図、第13図、第14図は一緒にされた製品の排出方法また
は貯蔵を示した図、第15図、第16図、第17図は損紙を取
出す方法を示した図である。 1,1′……保管カセツト、2,2′……折り帖、3,3′,4,
4′……支持構造体、5,5′,6,6′……舌状部材、７……
突起、8,8′,9,9′……駆動チエーン、10,11,12,13……
アーム、14,15,16,17……縦ガイド、18,18′……チエー
ン、19,19′……保持アーム、20,20′,22,22′,25……
縦ガイド、23,24……支持体、27,28,30,31,35,36,38,3
9,41,42……矢印、29,29′……支持レール、32……ウオ
ーム、33……レール、34,34′……グリツパ、37,37′…
…レール、40……ガイド板、43,44……パツク、45,46…
…ベルトガイド、47……グリツパ付きチエーン、48……
交差排出装置、49,50……カセツト、51……製品、52…
…センサ、53……損紙。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−65326（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−103226（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−218360（ＪＰ，Ａ) 特公 平６−20953（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平６−20954（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平７−42037（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平７−98593（ＪＰ，Ｂ２) 米国特許4295643（ＵＳ，Ａ)

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１の支持構造体と、これに対してほぼ平
   行に配置された、挿入すべき葉紙状の製品を収容した第
   ２の支持構造体とを備えた差込み装置であつて、第１の
   支持構造体内で折り帖がＶ字形に開いた状態で位置決め
   可能であり、かつ挿入すべき葉紙状の製品が第２の支持
   構造体によつて第１の支持構造体へ引渡し可能である形
   式のものにおいて、第２の支持構造体（4,4′）に補助
   保持装置（19〜26）が配置されており、該補助保持装置
   が引渡すべき葉紙状の製品（２′）を個別に把持するよ
   うになつており、引続きこの葉紙状の製品（２′）を引
   渡すためには第２の支持構造体（4,4′）が補助保持装
   置（19〜26）によつて離反移動可能であるか、または旋
   回可能であり、それにより補助保持装置（19〜26）が葉
   紙状の製品を第１の支持構造体（3,3′）内の折り帖
   （２）内へ、ないしは該折り帖の近くへ差込むことがで
   きるようになつていることを特徴とする、差込み装置。
2. 【請求項２】支持構造体（3,3′;4,4′）が２部分から
   成るジグザグ状のたたみ込み可能、かつ展開可能な支持
   構造体であり、該支持構造体が互いに上下に配置されて
   いて、しかも駆動チエーン（8,8′;9,9′）を用いてレ
   ール（29,29′;37,37′）に沿つて移動可能であり、か
   つ支持構造体（3,3′;4,4′）内のＶ字形の舌状部材
   （6,6′;5,5′）が製品（2,2′）をＶ字形に開いて保持
   するようになつている、特許請求の範囲第１項記載の差
   込み装置。
3. 【請求項３】補助保持装置（19〜26）が製品（２′）の
   サイドから第２の支持構造体（4,4′）間へ挿入可能な
   保持アーム（19,19′）と、対応保持部材として上方か
   ら降下可能な３角形の構造体（26）とを備えており、か
   つ第２の支持構造体（4,4′）内の差込むべき製品
   （２′）を締付けるために構造体（26）と保持アーム
   （19,19′）の導入後保持アームが横方向に移動可能で
   ある、特許請求の範囲第１項または第２項記載の差込み
   装置。
4. 【請求項４】挿入すべき製品（２′）の把持後に２部分
   に分割された第２の支持構造体（4,4′）が側方向へ離
   反移動可能であり、かつ補助保持装置（19〜26）が降下
   可能であり、そのために挿入すべき製品（２′）が一部
   第１の支持構造体（3,3′）内へ挿入可能であり、次い
   で第１の支持構造体（3,3′）が側方向へ離反移動可能
   であり、かつ製品（２′）が折り目へ達するまで第１の
   支持構造体（3,3′）の折り帖（２）内へガイド下で補
   助保持装置（19〜26）によつて差込み可能である、特許
   請求の範囲第３項記載の差込み装置。
5. 【請求項５】第１の支持構造体（3,3′）内で製品（2,
   2′）がまとめられた後に該支持構造体が側方向から再
   び接近移動可能であり、そのためにこの支持構造体に配
   置されたＶ字形の舌状部材（5,5′）がそれぞれ折込ま
   れて、まとめられた製品（２′）間へ突入するようにな
   つている、特許請求の範囲第４項記載の差込み装置。
6. 【請求項６】下方に配置された第１の支持構造体（3,
   3′）が有端の往復移動可能な駆動チエーン（8,8′）に
   よつて、かつその上方に配置された第２の支持構造体
   （4,4′）が無端の駆動チエーン（9,9′）によつて駆動
   可能である、特許請求の範囲第１項から第５項までのい
   ずれか１つの項記載の差込み装置。
7. 【請求項７】第１の支持構造体（3,3′）の下方にガイ
   ド板（40）が配置されており、支持構造体（3,3′）が
   側方向へ離反移動した状態で折り帖（２）が上記のガイ
   ド板上へ載るようになつており、かつ折り帖（２）が第
   １の支持構造体（3,3′）の下からベルトガイド（45,4
   6）によつて排出可能である、特許請求の範囲第１項か
   ら第６項までのいずれか１つの項記載の差込み装置。
8. 【請求項８】第２の支持構造体（4,4′）の下方に損紙
   を検出するためにセンサ（52）が配置されており、かつ
   検出された損紙が第１の支持構造体（3,3′）を介して
   第２の支持構造体（4,4′）の下方に配置されたベルト
   ガイド（54）によつて選別排出可能である、特許請求の
   範囲第１項から第７項までのいずれか１つの項記載の差
   込み装置。