JP2509018Y2 - 時計の暦車 - Google Patents

時計の暦車

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JP2509018Y2
JP2509018Y2 JP1989104200U JP10420089U JP2509018Y2 JP 2509018 Y2 JP2509018 Y2 JP 2509018Y2 JP 1989104200 U JP1989104200 U JP 1989104200U JP 10420089 U JP10420089 U JP 10420089U JP 2509018 Y2 JP2509018 Y2 JP 2509018Y2
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今夫 平賀
典昭 志村
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Seiko Epson Corp
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は時計の暦車に関する。
〔考案の概要〕
本考案は、暦表示機能付アナログ時計の暦車構造にお
いて、日車等の暦車の材質及び部品形状に改良を加え
て、安価な暦車を提供するものである。
〔従来の技術〕
従来、アナログ時計の暦車は、第4図に示すように、
その材料には、黄銅材を切削加工するか、あるいは展性
に優れたアルミ材をプレス加工により用いられてきた。
そしてその暦車21は内周に設けられた歯車部21−aを時
計機枠である地板22等に平面方向を、日車押え23で断面
方向の案内をする構成であった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、従来の日車等の暦車(以下日車とよぶ)の構
造において日車は、黄銅又はアルミ等の金属材料より構
成するため以下の課題を有していた。
携帯時計の薄型化を図るためには、各要素部品を薄く
することは必要であり、日車も当然、薄板が望まれる。
このため、日車材料には展性に優れたアルミ、あるいは
黄銅、隣青銅材等を薄く形成したり、又、切削加工によ
り用いられる。
そのために、圧延加工によって生じる機械的もろさを
なくすための熱処理、あるいは切削加工により薄板化す
ることによる変形に対する特別な取扱いが必要となって
いた。
更に表面処理として、アルミには着色処理、黄銅ある
いは隣青銅にはニッケルメッキを施す等、原料費自体も
高価なものであった。
次に日車の原料加工については、アルミ板の場合はプ
レス連続加工が可能であるが、黄銅あるいは隣青銅材に
おいては切削加工により単品化しなければならず、後行
程の日文字印刷行程が面倒になり加工コストアップ要因
にもなっていた。
又、切削加工による薄板加工は、ソリ、変形が生じ易
く特に31枚の日歯車部についてはソリ矯正を行なう等の
加工工数のアップ要因にもなっていた。このため日車の
断面スキマも大きくとらなければならず、日車アガキが
大きいことによる他の部品(日ヤク制レバー、日送りつ
め等)との係合外れ等の問題も多く発生し、品質面から
も信頼性の低いものであった。
他の品質課題として材料そのものに起因する日トビが
上げられる。これは時計体外周に位置する日車は、比重
が2.7〜8.9のアルミあるいは黄銅等の金属材料より構成
するため、大きな慣性モーメントが生じる。その結果、
時計体に大きな衝撃が加わると日車が自己の慣性で勝手
に動いてしまういわゆる日トビ現象が発生する。このた
め日車の通常位置決めを行なう日ジャンパの弾性力を増
し日車の安定性を高めなければならないが、逆に日送り
時、この日ジャンパ弾性力以上の送りトルクが必要とな
り、時計体としての止まりの安全率が減少し、日送り止
まり等の重大な品質問題を生じるという課題を有してい
た。
又、第5図のように該日車31をプラスチック成形によ
り構成する手段もあるが、薄肉部へのプラスチック充填
性が悪く、反り、変形等が生じやすい。
更に日車の印刷下面31−aにゲート部31−bを構成す
るためゲート部が日車印刷面から透けて見える等、外観
面からの問題点も多々あった。
更に成形加工では、日車は単品になるために、印刷工
程は個々に印刷しなければならず印刷工程も多くかか
り、コスト面からも従来のアルミ加工品と比べて大きな
メリットとはなっていなかった。
そこで本考案は、従来このような課題を解決し、品質
上からも問題のない、コスト競争力に優れた暦時計を提
供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の時計の暦車は、高分子材料よりなるシート材
からプレス加工により形成されるとともに、暦表示が印
刷される暦表示印刷部と、歯車部と、前記暦表示印刷部
と前記歯車部との間に形成される斜面部とを有してな
り、 前記暦表示印刷部と前記斜面部との接続部は、半抜き
プレス形状に形成されることを特徴とする。
また、前記斜面部には複数の貫通穴が形成されてなる
ことを特徴とする。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例について図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案の日車を用いた暦時計の一実施例を示
す要部断面図である。
第2図は本考案の一実施例を示す暦車である日車の断
面図。
1は時計機枠である地板、2は時針を装着する筒車で
ある。3は筒車と噛合し後述する日車と係合する日送り
つめ3−aを有する日回車であり、公知の働きを行な
う。
4は本考案による日車である。
日車はポリエステル材等の高分子材料であるプラスチ
ックシート材より成り、プレス等の絞り加工により構成
する。即ち図よりも明らかなように印刷面4−aは平坦
部を成し、歯車部4−bとは斜面部4−cにより連なが
る。このように、断面位置の異なる印刷面と歯車部とを
斜面により連結するため、日車原料には過度な絞り加工
等は行なわなくとも構成できるため、絞り加工によって
も、原料に亀裂、変形等の生じることはない。
また、図1の断面図に示されるように、斜面部4−c
と印刷面4−aとの接続部は、半抜きプレス形状の段差
が形成されている。
5は前述した部品の断面方向の位置決めを行なう日車
押えで、ねじ等により地板に固定する。
次に日車の加工工程に沿って第3図により本考案を詳
述する。4−eはシートロール状より成る日車原料でポ
リエステル等のプラスチック材より成る。
4−fは、プレス板及び後工程の印刷時に位置決めに
用いる案内穴である。
プレス工程では、日車歯4−b及び斜面部4−cを加
工し連結された状態で印刷工程に移る。
印刷は前述した案内穴を基準にして連続加工により印
刷4−gし、最後に日車外周部4−hをプレス加工によ
り抜き、単品にする。
ここで日車外周部のプレス抜きは、この日車連続加工
内で実施してもよいし、他の方法としては、組立機械内
に連結することにより、組立工程と連動させる等の方法
であってもよい。
以上のような実施例において、日車の慣性モーメント
を小さくするために、斜面部に捨て穴4−e等を設ける
ことにより、慣性モーメントを下げると同時に、絞り加
工面積を小さくすることができ、より絞り加工が容易に
でき、本考案を実現する上で一層の効果がある。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、暦表示印刷部と
斜面部との接続部は、半抜きプレス形状に形成されるこ
とにより、暦表示印刷部の端部とその内側に配置される
部材との隙間を極力小さくでき、高分子材料により形成
される暦表示車の、表示品質を向上させることができる
ものである。
さらに、暦車は、高分子材料より構成されるため、軽
量化でき、モータにより暦車を駆動する場合の電力消費
を低減できるとともに、安定した確実な暦車の駆動がで
きるため、きわめて品質の高い時計を提供できるもので
ある。
さらには、暦表示車の加工は、一連のプレス加工によ
り行われることにより、暦車の製造コストを、大幅に低
減できるものである。
また、斜面部に貫通穴を設けることにより、暦表示車
の慣性モーメントの更なる低減を図ることができ、衝撃
等による日トビ等の発生を防ぐことができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図。 第2図は本考案の一実施例を示す暦車断面図。 第3図は本考案の一実施例を示す暦車の加工工程を示す
平面図。 第4図は従来の金属材より成る暦車による要部断面図。 第5図は従来の成形プラスチックより成る暦車による要
部断面図。 1……地板 4……日車 4−a……表示印刷面 4−b……日車歯車部 4−c……日車斜面部 5……日車押え

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】時計の暦車において、 該暦車は、高分子材料よりなるシート材からプレス加工
    により形成されるとともに、暦表示が印刷される暦表示
    印刷部と、歯車部と、前記暦表示印刷部と前記歯車部と
    の間に形成される斜面部とを有してなり、 前記暦表示印刷部と前記斜面部との接続部は、半抜きプ
    レス形状に形成されることを特徴とする時計の暦車。
  2. 【請求項2】前記斜面部には複数の貫通穴が形成されて
    なることを特徴とする請求項1記載の時計の暦車。
JP1989104200U 1989-09-05 1989-09-05 時計の暦車 Expired - Lifetime JP2509018Y2 (ja)

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JPH0342585U JPH0342585U (ja) 1991-04-22
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