JP3064873B2 - カム歯車構造 - Google Patents

カム歯車構造

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JP3064873B2 JP7164737A JP16473795A JP3064873B2 JP 3064873 B2 JP3064873 B2 JP 3064873B2 JP 7164737 A JP7164737 A JP 7164737A JP 16473795 A JP16473795 A JP 16473795A JP 3064873 B2 JP3064873 B2 JP 3064873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板金材を用いて打ち抜
き加工した第1,第2のカム歯車を重ね合わせて使用す
るカム歯車構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動体に固着したカムフォロア
を、回転自在に支持したカム歯車のカム溝部に沿わせて
移動体を所定の方向に往復動させるカム歯車構造は各種
の装置に適用されている。この際、一つの駆動源と連結
した一つのカム歯車の上下面に形成したカム溝部により
2つの移動体を夫々所定の方向に往復動させるカム歯車
構造も良く用いられている。
【0003】図4(A)〜(C)は従来例における一例
のカム歯車構造を説明するための上面図,X−X断面
図,下面図である。
【0004】図4(A)〜(C)に示した従来例におけ
る一例のカム歯車構造において、一つのカム歯車101
は、外周に歯車部101aが形成され、且つ、上面と下
面とに凹状のカム溝部101b,101cが夫々形成さ
れている。このカム歯車101の歯車部101aには駆
動用として一つの歯車103が噛合しており、歯車10
3の回転に伴ってカム歯車101が軸102を中心に回
転するようになっている。
【0005】また、第1の移動体104に固着したカム
フォロア104aはカム歯車101の上面に形成したカ
ム溝部101bに嵌合する一方、第2の移動体105に
固着したカムフォロア105aがカム歯車101の下面
に形成したカム溝部101cに嵌合しているので、歯車
103を介してカム歯車101の回転に伴って、第1,
第2の移動体104,105がカム溝部101b,10
1cの形状に応じて夫々所定の方向に往復動できるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のカム歯車構造では、一つのカム歯車101の上下面
に凹状のカム溝部101b,101cを夫々形成するた
めに、樹脂材を用いてカム歯車101を一体成形した場
合には、カム歯車101の歯車部101aとか、カム溝
部101b,101cとかに大きな力が加わると、樹脂
材の持つ機械的特性により、カム歯車101が反った
り、歯車部101a,カム溝部101b,101cに摩
耗,けずれ,破損などが生じてしまう。
【0007】上記問題点を避けるために、カム歯車10
1を剛性のある金属材を用いて切削加工,亜鉛ダイキャ
ス加工,焼結合金加工などのいずれかの加工方法により
製作した場合には、カム歯車101のコストが高価で量
産性が劣るなどの問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みなされたものであり、請求項1に係る発明は、「板
金材を用いて歯車部と第1のカム溝部とを一体に打ち抜
き加工した第1のカム歯車と、板金材を用いて前記第1
のカム歯車の歯車部と同一寸法形状の歯車部と第2の
ム溝部とを一体に打ち抜き加工した第2のカム歯車と、
前記第1,第2のカム歯車を重ね合わせて同軸的に支持
する支持部材と、第1のカム歯車の回転中心から離れた
位置に形成した位置決め孔と、 第2のカム歯車に形成さ
れ前記位置決め孔と僅かな隙間をもって嵌合する凸部
と、前記第1,第2のカム歯車に夫々形成した歯車部と
同一モジュールで且つ両歯車部に噛合できる歯厚を有
し、前記第1,第2のカム歯車に夫々噛合することによ
って前記第1,第2のカム歯車の位相を一致させる回転
自在な第3の歯車とを具備したことを特徴するカム歯車
構造。」を提供するものである。
【0009】
【実施例】以下に本発明に係わるカム歯車構造の一実施
例を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
【0010】図1(A)〜(C)は本発明に係わるカム
歯車構造を説明するための上面図,X−X断面図,下面
図、図2(A),(B)は図1に示した第1のカム歯車
を説明するための上面図,X−X断面図、図3(A),
(B)は図1に示した第2のカム歯車を説明するための
X−X断面図、下面図である。
【0011】図1(A)〜(C)に示した本発明に係わ
るカム歯車構造では、剛性のある板金材を用いて第1,
第2のカム歯車1,2の歯車部1a,2aとカム溝部1
b,2bとを一体にプレス機械などにより打ち抜き加工
して夫々を形成し、これら第1,第2のカム歯車1,2
を重ね合わせて同軸的に回転自在に支持して、両歯車部
1a,2aを一つの歯車4に噛合させていることに特徴
がある。
【0012】即ち、図2(A),(B)に示した如く、
第1のカム歯車1は円板状に打ち抜き加工され、この外
周にはモージュールM,歯数Nの外歯からなる歯車部1
aが形成され、且つ、中央にセンター孔1cが貫通して
穿設され、更に歯車部1aとセンター孔1cとの間の内
周面にカム溝部1b及び楕円状の位置決め孔1dが夫々
貫通して穿設されている。
【0013】一方、図3(A),(B)に示した如く、
第2のカム歯車2も円板状に打ち抜き加工され、この外
周には第1のカム歯車1の歯車部1aと同一寸法形状の
外歯からなる歯車部2aがモージュールM,歯数Nで形
成され、中央に第1のカム歯車1のセンター孔1cと同
径のセンター孔2cが貫通して穿設され、更に歯車部2
aとセンター孔2cとの間の内周面にカム溝部2bが貫
通して穿設されていると共に、内周面には第1のカム歯
車1の位置決め孔1dに嵌合する円形状の凸部2dが突
き出している。
【0014】そして、図1(A)〜(C)に示した如
く、第1のカム歯車1と第2のカム歯車2とを上下に重
ね合わせて、第1,第2のカム歯車1,2のセンター孔
1c,2cに軸3を嵌合させて、この軸3で両カム歯車
1,2を同軸的に回転自在に支持している。ここで、第
1,第2のカム歯車1,2を重ね合わせる際、第1のカ
ム歯車1の位置決め孔1dに第2のカム歯車2の凸部2
dを嵌合させることにより、第1のカム歯車1のカム溝
部1bと第2のカム歯車2のカム溝部2bとの位置関係
が概略位置決めされ、且つ、これら位置決め孔1d,凸
部2dの作用で第1,第2のカム歯車1,2同士の回り
止めを兼ねているものの、位置決め孔1d,凸部2dの
作用は両者間に僅かの隙間を持たせているため歯車部1
a,2aの歯同士の位相合わせを行っていない。
【0015】更に、第1,第2のカム歯車1,2を重ね
合わせて軸3に同軸的に回転自在に支持した段階で、第
1,第2のカム歯車1,2の外周に形成した歯車部1
a,2aに駆動源と連結した一つの歯車4を噛合させて
いる。上記歯車4は、第1,第2のカム歯車1,2に形
成した歯車部1a,2aと同一モジュールMで且つ両歯
車部1a,2aに同時に噛合できる歯厚Tで形成されて
いる。ここで、一つの歯車4を第1,第2のカム歯車
1,2に形成した歯車部1a,2aに噛合させた時に、
歯車部1a,2aの歯同士の位相が合致される。この段
階で、第1,第2のカム歯車1,2のカム溝部1b,2
bは、従来で説明したような一つのカム歯車の上下面に
カム溝部を形成した場合と同様の機能を備えたことにな
る。
【0016】その後、第1の移動体5に固着したカムフ
ォロア5aが第1のカム歯車1に形成したカム溝部1b
に上方から嵌合する一方、第2の移動体6に固着したカ
ムフォロア6aが第2のカム歯車2に形成したカム溝部
2bに下方から嵌合しており、歯車4を介して第1,第
2のカム歯車1,2を軸3を中心に回転させると、第
1,第2の移動体5,6がカム溝部1b,2bの形状に
応じて夫々所定の方向に往復動している。
【0017】従って、板金材を用いて打ち抜き加工した
第1,第2のカム歯車1,2の歯車部1a,2aとか、
カム溝部1b,2bとかに、大きな力が加わっても、剛
性のある板金材の持つ機械的特性により、第1,第2の
カム歯車1,2が反ることもなく、また歯車部1a,2
a,カム溝部1b,2bも摩耗,けずれ,破損などが生
じる危険性も一切なく、且つ、カム溝部1b,2bは従
来で説明たような一つのカム歯車の上下面にカム溝部を
形成した場合と同様の機能を果たしながら安価なカム歯
車構造となる。
【0018】尚、上記実施例では、第1,第2のカム歯
車1,2の外周に外歯からな歯車部1a,2aを形成し
て説明したが、これに限ることなく、図示を省略するも
のの、第1,第2のカム歯車1,2の中央に内歯からな
歯車部を夫々形成し、且つ、外周に同一径の円形部を夫
々形成した後、第1のカム歯車1と第2のカム歯車2と
を上下に重ね合わせて、外周の円形部に沿って略3等分
した位置を3つのガイドローラにて支持することによ
り、第1,第2のカム歯車1,2が同軸的に回転自在に
支持され、この状態で第1のカム歯車1,2の内周に形
成した歯車部に駆動源と連結した一つの歯車を噛合させ
るカム歯車構造であっても良い。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるカム歯車構
造によると、板金材を用いて第1,第2のカム歯車の歯
車部と第1,第2のカム溝部とを一体に打ち抜き加工し
て夫々を形成し、これら第1,第2のカム歯車を第1の
カム歯車の位置決め孔と、第2のカム歯車に形成された
凸部とで位置合わせして重ね合わせて同軸的に回転自在
に支持して、両歯車部を第3の歯車に噛合させているの
で、第1,第2のカム歯車の位相が正確に一致するとと
もに、歯車部とか、カム溝部とかに、大きな力が加わっ
ても、剛性のある板金材の持つ機械的特性により、第
1,第2のカム歯車が反ることもなく、また歯車部,カ
ム溝部も摩耗,けずれ,破損などが生じる危険性も一切
なく、且つ、両カム溝部は従来で説明したような一つの
カム歯車の上下面にカム溝部を形成した場合と同様の機
能を果たしながら安価なカム歯車構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は本発明に係わるカム歯車構造
を説明するための上面図,X−X断面図,下面図であ
る。
【図2】(A),(B)は図1に示した第1のカム歯車
を説明するための上面図,X−X断面図である。
【図3】(A),(B)は図1に示した第2のカム歯車
を説明するためのX−X断面図、下面図である。
【図4】(A)〜(C)は従来例における一例のカム歯
車構造を説明するための上面図,X−X断面図,下面図
である。
【符号の説明】
1…第1のカム歯車、1a…歯車部(外歯)、1b…カ
ム溝部、2…第2のカム歯車、2a…歯車部(外歯)、
2b…カム溝部、4…歯車、M…モジュール、N…歯
数、T…歯厚。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板金材を用いて歯車部と第1のカム溝部と
    を一体に打ち抜き加工した第1のカム歯車と、 板金材を用いて前記第1のカム歯車の歯車部と同一寸法
    形状の歯車部と第2のカム溝部とを一体に打ち抜き加工
    した第2のカム歯車と、 前記第1,第2のカム歯車を重ね合わせて同軸的に支持
    する支持部材と、第1のカム歯車の回転中心から離れた位置に形成した位
    置決め孔と、 第2のカム歯車に形成され前記位置決め孔と僅かな隙間
    をもって嵌合する凸部と、 前記第1,第2のカム歯車に夫々形成した歯車部と同一
    モジュールで且つ両歯車部に噛合できる歯厚を有し、前
    記第1,第2のカム歯車に夫々噛合することによって前
    記第1,第2のカム歯車の位相を一致させる回転自在な
    第3の歯車とを具備したことを特徴するカム歯車構造。
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