JP2508524Y2 - 高速増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装置 - Google Patents
高速増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装置Info
- Publication number
- JP2508524Y2 JP2508524Y2 JP1990062240U JP6224090U JP2508524Y2 JP 2508524 Y2 JP2508524 Y2 JP 2508524Y2 JP 1990062240 U JP1990062240 U JP 1990062240U JP 6224090 U JP6224090 U JP 6224090U JP 2508524 Y2 JP2508524 Y2 JP 2508524Y2
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- Japan
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- core
- reactor
- flow
- liquid
- liquid metal
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、液体金属を用いた高速増殖原子炉のガス巻
き込み防止装置に関する。
き込み防止装置に関する。
〔従来の技術〕 第２図に、従来のトップエントリーシステムのループ
型高速増殖炉の原子炉付近の構造を示す。
型高速増殖炉の原子炉付近の構造を示す。
原子炉構造全体は、原子炉容器１、原子炉容器１を覆
うガードベッセル２、原子炉容器１とガードベッセル２
の上端を遮蔽する遮蔽プラグ３、遮蔽プラグ３の中央部
に設けられた回転プラグ４、回転プラグ４に連設され内
部に制御棒案内管等を備え原子炉容器１内を下方へ延び
下端が開放された円筒状の胴を有する炉心上部機構５、
炉心上部機構５の下方の原子炉容器１内の下部に設けら
れた炉心８、遮蔽プラグ３を貫通して原子炉容器１内を
下方へ延びて炉心８の下部に連結された入口配管６、及
び炉心上部機構５の外側で原子炉容器１内に開口し遮蔽
プラグ３を貫通して原子炉容器１の外部へ延びる出口配
管７等より構成されている。
うガードベッセル２、原子炉容器１とガードベッセル２
の上端を遮蔽する遮蔽プラグ３、遮蔽プラグ３の中央部
に設けられた回転プラグ４、回転プラグ４に連設され内
部に制御棒案内管等を備え原子炉容器１内を下方へ延び
下端が開放された円筒状の胴を有する炉心上部機構５、
炉心上部機構５の下方の原子炉容器１内の下部に設けら
れた炉心８、遮蔽プラグ３を貫通して原子炉容器１内を
下方へ延びて炉心８の下部に連結された入口配管６、及
び炉心上部機構５の外側で原子炉容器１内に開口し遮蔽
プラグ３を貫通して原子炉容器１の外部へ延びる出口配
管７等より構成されている。
前記の高速増殖炉の原子炉においては、入口配管６よ
り流入したNa等の冷却材の液体金属は、矢印に示すよう
に、炉心８で過熱された後、上方に位置する円筒状の炉
心上部機構５に当たって斜め上方に拡散し、原子炉容器
壁１に沿って上昇した後液面付近で中心向きに反転し、
炉心上部機構５に当った後下向きに流れを変え、出口配
管７の吸込口に到る流況パターンをとる。
り流入したNa等の冷却材の液体金属は、矢印に示すよう
に、炉心８で過熱された後、上方に位置する円筒状の炉
心上部機構５に当たって斜め上方に拡散し、原子炉容器
壁１に沿って上昇した後液面付近で中心向きに反転し、
炉心上部機構５に当った後下向きに流れを変え、出口配
管７の吸込口に到る流況パターンをとる。
前記の従来の高速増殖炉原子炉においては、第２図
（ｂ）に示すように、液面付近の流れは外側から内向き
になるために、炉心上部機構５周囲では、相対的に流路
断面積が低下してかなりの流速となり、これによって液
面の泡立ちと、下向きに流れが反転する時のガスの巻き
込みが顕著となっていた。
（ｂ）に示すように、液面付近の流れは外側から内向き
になるために、炉心上部機構５周囲では、相対的に流路
断面積が低下してかなりの流速となり、これによって液
面の泡立ちと、下向きに流れが反転する時のガスの巻き
込みが顕著となっていた。
本考案は、この液面付近での内向きの流れを抑制する
ことで炉心上部機構廻りでの下向きに反転時の泡立ちと
ガス巻き込みを抑制しようとするものである。
ことで炉心上部機構廻りでの下向きに反転時の泡立ちと
ガス巻き込みを抑制しようとするものである。
本考案の高速増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装
置は、原子炉容器内の下部に炉心及び同炉心の上方の原
子炉容器内に下方が開放された筒状の胴を有する炉心上
部機構を備え、炉心から出た液体金属が炉心上部機構に
当って原子炉容器沿いに上昇し液面付近で内向きに反転
した後出口配管より排出される液体金属を用いた高速増
殖の原子炉において、前記炉心上部機構の胴の液体金属
の液面近傍から液中にある部分に上下方向及び周方向に
複数のフローホールを設けたことを特徴とする。
置は、原子炉容器内の下部に炉心及び同炉心の上方の原
子炉容器内に下方が開放された筒状の胴を有する炉心上
部機構を備え、炉心から出た液体金属が炉心上部機構に
当って原子炉容器沿いに上昇し液面付近で内向きに反転
した後出口配管より排出される液体金属を用いた高速増
殖の原子炉において、前記炉心上部機構の胴の液体金属
の液面近傍から液中にある部分に上下方向及び周方向に
複数のフローホールを設けたことを特徴とする。
本考案では、炉心を出て上昇する液体金属の一部は、
炉心上部機構内を上昇し、炉心上部機構の胴の液体金属
の液面近傍から液中にある部分に上下方向及び周方向に
設けられた複数のフローホールを通って外向きに吹き出
す。原子炉容器沿いに上昇後液面付近で内向きに反転す
る残りの液体金属の流れと前記外向きの流れは、液面付
近でカウンターフローの状態で流れる。その結果、相対
的に内向きの流れの流速が抑制され、液体金属の流れが
下向きとなって流れる時の泡立ちとガス巻き込み量が大
巾に低減される。
炉心上部機構内を上昇し、炉心上部機構の胴の液体金属
の液面近傍から液中にある部分に上下方向及び周方向に
設けられた複数のフローホールを通って外向きに吹き出
す。原子炉容器沿いに上昇後液面付近で内向きに反転す
る残りの液体金属の流れと前記外向きの流れは、液面付
近でカウンターフローの状態で流れる。その結果、相対
的に内向きの流れの流速が抑制され、液体金属の流れが
下向きとなって流れる時の泡立ちとガス巻き込み量が大
巾に低減される。
本考案の一実施例を、第１図によって説明する。
本実施例は、第２図に示す従来のトップエントリーシ
ステムのループ型の高速増殖原子炉に係るもので、第１
図において、同一の部分は第２図と同一の符号を付し、
その説明を省略する。
ステムのループ型の高速増殖原子炉に係るもので、第１
図において、同一の部分は第２図と同一の符号を付し、
その説明を省略する。
本実施例では、下方が開放された円筒状の胴を有する
炉心上部機構５の前記胴の液体金属の液面の近傍から液
中の部分に、上下方向及び円周方向に複数のフローホー
ル９を設けた。
炉心上部機構５の前記胴の液体金属の液面の近傍から液
中の部分に、上下方向及び円周方向に複数のフローホー
ル９を設けた。
本実施例において、炉心８から出て上昇する液体金属
の一部は、炉心上部機構５内へ入って上昇し、矢印Ａに
示すように、フローホール９を出て液面付近において外
向きに流れる。一方、炉心８から出る残りの液体金属
は、第２図に示す場合と同様に、炉心上部機構５に当っ
て斜の上方に拡散し、原子炉容器１に沿って上昇する。
その後、矢印Ｂに示すように、液体金属の流れは、液面
付近で中心向きに反転して、内向きに流れる主流れが生
ずる。
の一部は、炉心上部機構５内へ入って上昇し、矢印Ａに
示すように、フローホール９を出て液面付近において外
向きに流れる。一方、炉心８から出る残りの液体金属
は、第２図に示す場合と同様に、炉心上部機構５に当っ
て斜の上方に拡散し、原子炉容器１に沿って上昇する。
その後、矢印Ｂに示すように、液体金属の流れは、液面
付近で中心向きに反転して、内向きに流れる主流れが生
ずる。
前記外向きの流れと内向きの流れは、液面付近でカウ
ンターフローの状態で流れ、下向きの流れとなって原子
炉容器１内を下降した上、出口配管７より排出される。
ンターフローの状態で流れ、下向きの流れとなって原子
炉容器１内を下降した上、出口配管７より排出される。
本実施例では、前記内向きの流れにフローホール９を
出る外向きの流れがカウンタフローの状態で流れること
によって、相対的に内向きの流れの流速が抑制され、下
向きの流れとなる時の泡立ちとガスの巻き込み量を大巾
に低減させることができ、出口配管７に泡が吸い込まれ
ることがない。
出る外向きの流れがカウンタフローの状態で流れること
によって、相対的に内向きの流れの流速が抑制され、下
向きの流れとなる時の泡立ちとガスの巻き込み量を大巾
に低減させることができ、出口配管７に泡が吸い込まれ
ることがない。
なお、前記実施例は、トップエントリーシステムのル
ープ型のものに係るが、本考案は、自由表面積が比較的
小さい各種のループ型のものに適用することができると
共に、タンク型のものにも適用することができる。
ープ型のものに係るが、本考案は、自由表面積が比較的
小さい各種のループ型のものに適用することができると
共に、タンク型のものにも適用することができる。
本考案は、以上説明したように、実用新案登録請求の
範囲に記載された構成を具備しているので、炉心を出て
上昇する液体金属の一部は、下方が開放された炉心上部
機構の筒状の胴の液体金属の液面近傍から液中にある部
分に上下方向及び周方向に設けられた複数のフローホー
ルを通って外向きに吹出す形になり、残りの原子炉容器
壁沿いに上昇後、液面付近で内向きに反転する液体金属
の主流れに対してカウンターフローのパターンになるこ
とで、相対的に内向き流れの流速が抑制され、その後の
下向きの流れとなる時の泡立ちとガス巻き量を大巾に低
減させることができる効果を有する。
範囲に記載された構成を具備しているので、炉心を出て
上昇する液体金属の一部は、下方が開放された炉心上部
機構の筒状の胴の液体金属の液面近傍から液中にある部
分に上下方向及び周方向に設けられた複数のフローホー
ルを通って外向きに吹出す形になり、残りの原子炉容器
壁沿いに上昇後、液面付近で内向きに反転する液体金属
の主流れに対してカウンターフローのパターンになるこ
とで、相対的に内向き流れの流速が抑制され、その後の
下向きの流れとなる時の泡立ちとガス巻き量を大巾に低
減させることができる効果を有する。
第１図は本考案の一実施例を示し、第１図（ａ）はその
縦断面図、第１図（ｂ）はその平面図、第２図は従来の
トップエントリーシステムのループ型の高速増殖原子炉
を示し、第２図（ａ）はその縦断面図、第２図（ｂ）は
その平面図である。 １……原子炉容器、５……炉心上部機構、６……入口配
管、７……出口配管、８……炉心、９……フローホー
ル。
縦断面図、第１図（ｂ）はその平面図、第２図は従来の
トップエントリーシステムのループ型の高速増殖原子炉
を示し、第２図（ａ）はその縦断面図、第２図（ｂ）は
その平面図である。 １……原子炉容器、５……炉心上部機構、６……入口配
管、７……出口配管、８……炉心、９……フローホー
ル。
Claims (1)
- 【請求項１】原子炉容器内の下部に炉心及び同炉心の上
方の原子炉容器内に下方が開放された筒状の胴を有する
炉心上部機構を備え、炉心から出た液体金属が炉心上部
機構に当って原子炉容器沿いに上昇し液面付近で内向き
に反転した後出口配管より排出される液体金属を用いた
高速増殖原子炉において、前記炉心上部機構の胴の液体
金属の液面近傍から液中にある部分に上下方向及び周方
向に複数のフローホールを設けたことを特徴とする高速
増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990062240U JP2508524Y2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 高速増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990062240U JP2508524Y2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 高速増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0421995U JPH0421995U (ja) | 1992-02-24 |
| JP2508524Y2 true JP2508524Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=31591205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990062240U Expired - Lifetime JP2508524Y2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 高速増殖原子炉におけるガス巻き込み防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2508524Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009098122A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-05-07 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 高速増殖炉型原子力発電システム |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56163492A (en) * | 1980-05-22 | 1981-12-16 | Tokyo Shibaura Electric Co | Fast reactor |
-
1990
- 1990-06-14 JP JP1990062240U patent/JP2508524Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0421995U (ja) | 1992-02-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |