JP2508134B2 - 可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物Info
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- JP2508134B2 JP2508134B2 JP24810887A JP24810887A JP2508134B2 JP 2508134 B2 JP2508134 B2 JP 2508134B2 JP 24810887 A JP24810887 A JP 24810887A JP 24810887 A JP24810887 A JP 24810887A JP 2508134 B2 JP2508134 B2 JP 2508134B2
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、特定の可視光線硬化剤とポリエステル樹脂
とよりなる組成物に関し、とくに暗所でのポットライフ
が長く、硬化速度が速くさらにその硬化成形物は表と裏
の硬度差の少ない可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成
物に関する。
とよりなる組成物に関し、とくに暗所でのポットライフ
が長く、硬化速度が速くさらにその硬化成形物は表と裏
の硬度差の少ない可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成
物に関する。
〈従来の技術〉 ラジカル重合可能な、不飽和ポリエステル樹脂は、光
硬化剤を添加して紫外線(UV)、又は可視光線を照射す
ることによって硬化させうることが知られている。表面
塗膜及びインキとして使用される樹脂の薄層フィルムの
硬化には、特にUVを使用する方法が確立されている。し
かしながら厚層塗膜あるいはガラス繊維強化樹脂の場合
は、樹脂やガラス繊維によって光が吸収され十分硬化さ
せることができないのでUV照射は適当ではない。このよ
うな厚層塗膜やガラス繊維強化樹脂を光硬化させるため
に可視光線が有効であることも知られている。
硬化剤を添加して紫外線(UV)、又は可視光線を照射す
ることによって硬化させうることが知られている。表面
塗膜及びインキとして使用される樹脂の薄層フィルムの
硬化には、特にUVを使用する方法が確立されている。し
かしながら厚層塗膜あるいはガラス繊維強化樹脂の場合
は、樹脂やガラス繊維によって光が吸収され十分硬化さ
せることができないのでUV照射は適当ではない。このよ
うな厚層塗膜やガラス繊維強化樹脂を光硬化させるため
に可視光線が有効であることも知られている。
可視光による不飽和ポリエステル樹脂の硬化システム
は種々報告されている。例えば特公昭60-15646号公報に
おいては、光硬化剤としてベンゾイルオキシムカーボネ
ートエステルの誘導体と光還元性染料例えば、エオシン
と第三級アミンとの組み合わせが提案されている。一方
特公昭54-10986号公報、特公昭57-59246号公報、特公昭
60-8241号公報などにおいては、α−ジケトンと第三級
アミンとの組み合わせが報告されている。またアシロホ
スフィンオキサイドを光硬化剤としたものが特公昭60-8
047号公報に提案されている。他方ペルオキシドを併用
した方法も知られている。例えば特公昭57-202304号公
報には光硬化剤としてベンゾフェノンあるいはベンジル
と、ペルオキシドとしてt−ブチルペルオキシベンゾエ
ート、メチルエチルケトンペルオキシド、シクロヘキサ
ノンペルオキシドとを使用している。
は種々報告されている。例えば特公昭60-15646号公報に
おいては、光硬化剤としてベンゾイルオキシムカーボネ
ートエステルの誘導体と光還元性染料例えば、エオシン
と第三級アミンとの組み合わせが提案されている。一方
特公昭54-10986号公報、特公昭57-59246号公報、特公昭
60-8241号公報などにおいては、α−ジケトンと第三級
アミンとの組み合わせが報告されている。またアシロホ
スフィンオキサイドを光硬化剤としたものが特公昭60-8
047号公報に提案されている。他方ペルオキシドを併用
した方法も知られている。例えば特公昭57-202304号公
報には光硬化剤としてベンゾフェノンあるいはベンジル
と、ペルオキシドとしてt−ブチルペルオキシベンゾエ
ート、メチルエチルケトンペルオキシド、シクロヘキサ
ノンペルオキシドとを使用している。
〈発明が解決しようとする問題点〉 然し前述の公知方法には、それぞれ次にのべるような
問題点がある。
問題点がある。
ベンゾイルオキシムカーボネートエステルの誘導体と光
還元性染料と第三級アミンとを組み合わせた硬化剤を含
むポリエステル樹脂組成物は硬化速度が遅く、硬化した
成形物の硬度が低い。またα−ジケトンと第三級アミン
とを組み合わせたものやアシロホスフィンオキサイドを
硬化剤として含有するポリエステル樹脂組成物は硬化し
た成形物の裏面の硬度が低い。
還元性染料と第三級アミンとを組み合わせた硬化剤を含
むポリエステル樹脂組成物は硬化速度が遅く、硬化した
成形物の硬度が低い。またα−ジケトンと第三級アミン
とを組み合わせたものやアシロホスフィンオキサイドを
硬化剤として含有するポリエステル樹脂組成物は硬化し
た成形物の裏面の硬度が低い。
一方、ペルオキシドを併用した光硬化剤を含有するポ
リエステル樹脂組成物は、その成形物の裏面の硬度につ
いて問題はないがポットライフが一週間程度と短かい。
リエステル樹脂組成物は、その成形物の裏面の硬度につ
いて問題はないがポットライフが一週間程度と短かい。
前述のように公知の可視光線硬化剤には、硬化のため
の樹脂に混合した場合、そのポットライフが長く、しか
も硬化成形物の物性、とくに硬度が大で、全体が均一に
近く、表面と裏面に差が少ないという特性を兼ね具えて
いるものは知られていない。とくにポリエステル樹脂の
主要用途にFRPがあるが、この場合硬化成形物の表と裏
に硬度差があるのは実用的に不適である。
の樹脂に混合した場合、そのポットライフが長く、しか
も硬化成形物の物性、とくに硬度が大で、全体が均一に
近く、表面と裏面に差が少ないという特性を兼ね具えて
いるものは知られていない。とくにポリエステル樹脂の
主要用途にFRPがあるが、この場合硬化成形物の表と裏
に硬度差があるのは実用的に不適である。
本発明の目的はポットライフが長く、光硬化により高
硬度でかつ表と裏の硬度差が少ない硬化成形物が得られ
る可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物を提供するこ
とにある。
硬度でかつ表と裏の硬度差が少ない硬化成形物が得られ
る可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物を提供するこ
とにある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部とa)
0.1〜5重量部のα−ジケトン、b)0.1〜5重量部のベ
ンジルジメチルケタール及び、2〜15重量部の2−(ジ
メチルアミノ)エチルベンゾエートからなる光硬化剤と
を含むことを特徴とする可視光線硬化性ポリエステル樹
脂組成物に関する。
0.1〜5重量部のα−ジケトン、b)0.1〜5重量部のベ
ンジルジメチルケタール及び、2〜15重量部の2−(ジ
メチルアミノ)エチルベンゾエートからなる光硬化剤と
を含むことを特徴とする可視光線硬化性ポリエステル樹
脂組成物に関する。
次に本発明組成物に含まれる各成分について説明す
る。
る。
不飽和ポリエステル樹脂は、通常の不飽和ポリエステ
ル樹脂であって例えば、無水マレイン酸やフマル酸など
のエチレン性不飽和二塩基酸又はその無水物とエチレン
グリコールやプロピレングリコールなどのグリコール類
とを主原料にしてこれらのエステル化反応によって得ら
れる不飽和ポリエステルを重合性のビニルモノマーに溶
解させて製造されたものである。
ル樹脂であって例えば、無水マレイン酸やフマル酸など
のエチレン性不飽和二塩基酸又はその無水物とエチレン
グリコールやプロピレングリコールなどのグリコール類
とを主原料にしてこれらのエステル化反応によって得ら
れる不飽和ポリエステルを重合性のビニルモノマーに溶
解させて製造されたものである。
α−ジケトンは、次式で示される。
式中、R1、R2は炭素数1〜12の炭化水素基を示す。
R1、R2は同一でも異なってもよい。またR1とR2とは直接
もしくは二価の炭化水素基を介して結合してもよい。好
ましいα−ジケトンは、例えばベンジル、カンファーキ
ノン等である。
R1、R2は同一でも異なってもよい。またR1とR2とは直接
もしくは二価の炭化水素基を介して結合してもよい。好
ましいα−ジケトンは、例えばベンジル、カンファーキ
ノン等である。
このα−ジケトンの量は不飽和ポリエステル樹脂100
重量部に対し、0.1〜5重量部の範囲であり、好ましく
は0.3〜3重量部、より好ましくは0.5〜2重量部であ
る。0.1重量部未満では、光を照射しても硬化不十分で
硬化成形物の硬度は低い。5重量部を越えるとクェンチ
ングが生じ始め、かつ経済的にも不利である。
重量部に対し、0.1〜5重量部の範囲であり、好ましく
は0.3〜3重量部、より好ましくは0.5〜2重量部であ
る。0.1重量部未満では、光を照射しても硬化不十分で
硬化成形物の硬度は低い。5重量部を越えるとクェンチ
ングが生じ始め、かつ経済的にも不利である。
ベンジルジメチルケタールの量は、不飽和ポリエステ
ル樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部であり、好まし
くは、0.3〜3重量部、より好ましくは、0.5〜2重量部
である。0.1重量部未満では硬化成形物の表面の硬化が
不完全であり表面がべたつく。また5重量部を越えると
クェンチングが生じ始めかつ経済的にも不利である。
ル樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部であり、好まし
くは、0.3〜3重量部、より好ましくは、0.5〜2重量部
である。0.1重量部未満では硬化成形物の表面の硬化が
不完全であり表面がべたつく。また5重量部を越えると
クェンチングが生じ始めかつ経済的にも不利である。
2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエートの量は、
不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、2〜15重量
部であり、好ましくは4〜12重量部、より好ましくは、
6〜10重量部である。2重量部未満では光照射しても硬
化せず、15重量部を越えても、15重量部と効果がそれ程
変わらないので経済的にも不利である。
不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、2〜15重量
部であり、好ましくは4〜12重量部、より好ましくは、
6〜10重量部である。2重量部未満では光照射しても硬
化せず、15重量部を越えても、15重量部と効果がそれ程
変わらないので経済的にも不利である。
また、より厚さのあるもの、たとえば厚さ3mmを越え
るようなFRPを製造する場合、光硬化剤中にさらにペル
オキシケタールを含有させることによって硬化成形物の
裏面の硬度低下をより一層防止することができる。
るようなFRPを製造する場合、光硬化剤中にさらにペル
オキシケタールを含有させることによって硬化成形物の
裏面の硬度低下をより一層防止することができる。
ペルオキシケタール次式で示される。
式中、R3、R4は、炭素数1〜9の炭素水素基を示す。
R3、R4は同一でも異なってよい。R3、R4は直接もしくは
二価の炭化水素基を介して結合してもよい。R5、R6は炭
素数4〜8のアルキル基を示す。R5、R6は同一でも異な
ってよい。R5、R6は直接もしくは二価の炭化水素基を介
して結合してもよい。
R3、R4は同一でも異なってよい。R3、R4は直接もしくは
二価の炭化水素基を介して結合してもよい。R5、R6は炭
素数4〜8のアルキル基を示す。R5、R6は同一でも異な
ってよい。R5、R6は直接もしくは二価の炭化水素基を介
して結合してもよい。
具体例としては、1,1−ビス(t−ブチルペルオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t
−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4,
ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、1,1−ビス
(t−ブチルペルオキシ)シクロドデカン、3,3,6,6,9,
9−ヘキサメチル−1,2,4,5−テトラオクソシクロノナン
等である。
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t
−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4,
ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、1,1−ビス
(t−ブチルペルオキシ)シクロドデカン、3,3,6,6,9,
9−ヘキサメチル−1,2,4,5−テトラオクソシクロノナン
等である。
ペルオキシケタールは一種又は二種以上の使用が可能
であり、その量は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部
に対し、0.01〜5重量部であり、好ましくは0.025〜3
重量部、より好ましくは0.05〜2重量部である。0.01重
量部未満では樹脂組成物の硬化は不充分で成形物の裏面
の硬度が低い。5重量部を越えてもそれ程硬度が変わら
ないので経済的に不利である。
であり、その量は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部
に対し、0.01〜5重量部であり、好ましくは0.025〜3
重量部、より好ましくは0.05〜2重量部である。0.01重
量部未満では樹脂組成物の硬化は不充分で成形物の裏面
の硬度が低い。5重量部を越えてもそれ程硬度が変わら
ないので経済的に不利である。
〈発明の効果〉 本発明の可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物はポ
ッライフが長く、しかもその硬化成形物の硬度が高く、
かつ成形物の全体にわたり硬度のばらつきが少なく、成
形物の表面と裏面との硬度差が少ないという従来の組成
物にない特性を有する。
ッライフが長く、しかもその硬化成形物の硬度が高く、
かつ成形物の全体にわたり硬度のばらつきが少なく、成
形物の表面と裏面との硬度差が少ないという従来の組成
物にない特性を有する。
〈実施例〉 (ポットライフの測定) 実施例1〜6 プロピレングリコール2モルを縮合させた平均分子量
2700の不飽和ポリエステル65重量部とスチレンモノマー
35重量部とからなる不飽和ポリエステル樹脂100グラム
に組成の異なる光硬化剤を添加、混合し、本発明の可視
光線硬化性ポリエステル樹脂組成物を得た。
2700の不飽和ポリエステル65重量部とスチレンモノマー
35重量部とからなる不飽和ポリエステル樹脂100グラム
に組成の異なる光硬化剤を添加、混合し、本発明の可視
光線硬化性ポリエステル樹脂組成物を得た。
次に各前記組成物30グラムを試験管につめて密閉し、
25℃の暗所に放置してゲルが発生するまでの時間を測定
し、この時間をポットライフとした。樹脂に添加した光
硬化剤の組成及びポットライフを第1表に示す。
25℃の暗所に放置してゲルが発生するまでの時間を測定
し、この時間をポットライフとした。樹脂に添加した光
硬化剤の組成及びポットライフを第1表に示す。
比較例1,2 実施例に使用したものと同様の組成のポリエステル樹
脂100gに、実施例1の硬化剤にさらにt−ブチルペルオ
キシベンゾエートを添加したものを比較例1、比較例1
の2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエートの代りに
N−エチルモルホリンを含むものを比較例2として樹脂
組成物を作成し、その樹脂組成物について実施例と全く
同様に処理してポットライフを測定した。硬化剤の組
成、ポットライフを第1表に示す。
脂100gに、実施例1の硬化剤にさらにt−ブチルペルオ
キシベンゾエートを添加したものを比較例1、比較例1
の2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエートの代りに
N−エチルモルホリンを含むものを比較例2として樹脂
組成物を作成し、その樹脂組成物について実施例と全く
同様に処理してポットライフを測定した。硬化剤の組
成、ポットライフを第1表に示す。
第1表において、実施例1、2のポットライフは約1
ケ月、ペルオキシケタールを含む実施例3、4、5、6
のポットライフは2〜3週間であるのに対し、比較例
1、2のポットライフは12時間と極めて短かいことが示
されている。
ケ月、ペルオキシケタールを含む実施例3、4、5、6
のポットライフは2〜3週間であるのに対し、比較例
1、2のポットライフは12時間と極めて短かいことが示
されている。
(硬化速度、硬化成形物の硬度測定) 実施例7〜9、比較例3〜7 実施例1、3、5に用いたものとそれぞれ同様の組成
の本発明の樹脂物による測定を実施例7、8、9とし
て、又実施例1の樹脂組成物より光硬化剤中の2−(ジ
メチルアミノ)エチルベンゾエートをN−エチルモルホ
リンに変えたものを比較例3、比較例2と同じ組成物を
比較例4、実施例1の組成物より光硬度物の成分の一種
即ちカンファーキノン、2−(ジメチルアミノ)ベンゾ
エート、ベンジルジメチルケタールを除いたものをそれ
ぞれ比較例5、6、7としてこれらの可視光線による硬
化を行い、硬化速度、硬度を評価した。
の本発明の樹脂物による測定を実施例7、8、9とし
て、又実施例1の樹脂組成物より光硬化剤中の2−(ジ
メチルアミノ)エチルベンゾエートをN−エチルモルホ
リンに変えたものを比較例3、比較例2と同じ組成物を
比較例4、実施例1の組成物より光硬度物の成分の一種
即ちカンファーキノン、2−(ジメチルアミノ)ベンゾ
エート、ベンジルジメチルケタールを除いたものをそれ
ぞれ比較例5、6、7としてこれらの可視光線による硬
化を行い、硬化速度、硬度を評価した。
評価方法を次に示す。即ち前記の実施例、比較例の各
樹脂組成物7グラムを直径約5cm、高さ1.5cmの円柱の容
器に入れ6本の20Wの昼光色蛍光灯の直下7cm(照度約20
000ルクス)に置いて硬化させた。その際、熱伝対を樹
脂の中心に入れて硬化発熱曲線を測定することにより硬
化時間(最高発熱温度に達するまでの時間)を求めた。
さらに硬化した翌日に硬化物の照射光に対する表と裏面
の硬度をバーコール硬度計934−(1)で測定した。そ
の結果を第2表に示す。
樹脂組成物7グラムを直径約5cm、高さ1.5cmの円柱の容
器に入れ6本の20Wの昼光色蛍光灯の直下7cm(照度約20
000ルクス)に置いて硬化させた。その際、熱伝対を樹
脂の中心に入れて硬化発熱曲線を測定することにより硬
化時間(最高発熱温度に達するまでの時間)を求めた。
さらに硬化した翌日に硬化物の照射光に対する表と裏面
の硬度をバーコール硬度計934−(1)で測定した。そ
の結果を第2表に示す。
(硬化成形体…FRP板…の製造及びその物性) 実施例10、11 樹脂組成物よりFRP板を作製し、その物性を測定し
た。
た。
即ちFRP原料として実施例1、および実施例3に用い
た本発明の可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物より
FRP板を次にのべるように製造し、それぞれの硬化時
間、硬化物の硬度を測定した。実施例10、11としてその
結果を第2表に示す。
た本発明の可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物より
FRP板を次にのべるように製造し、それぞれの硬化時
間、硬化物の硬度を測定した。実施例10、11としてその
結果を第2表に示す。
即ち、前記の本発明の樹脂組成物30gを♯450のガラス
マット3枚重ねたものに含浸させ、該含浸物を積層し
た。積層物を実施例7〜11の方法と同様に蛍光灯直下7c
mに位置させ照射して硬化させてFPR板を得た。
マット3枚重ねたものに含浸させ、該含浸物を積層し
た。積層物を実施例7〜11の方法と同様に蛍光灯直下7c
mに位置させ照射して硬化させてFPR板を得た。
実施例、比較例は次の事を示している。即ち、その結
果比較例4のように光硬化剤がペルオキシケタールの代
りにt−ブチルペルオキシベンゾエートを含有する場
合、硬化物裏面の硬度は比較例3と比較して表面の硬度
と差が少なくなるが比較例2で既に示したようにポット
ライフは極端に短かい。
果比較例4のように光硬化剤がペルオキシケタールの代
りにt−ブチルペルオキシベンゾエートを含有する場
合、硬化物裏面の硬度は比較例3と比較して表面の硬度
と差が少なくなるが比較例2で既に示したようにポット
ライフは極端に短かい。
比較例5、6が示すように同様光硬化剤中のカンファ
ーキノン、2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート
のどちにか一つが欠けても硬化しない。同様に比較例7
が示すようにベンジルジメチルケタールを欠いた場合、
硬化速度が遅くなり硬度も表と裏において低下する。こ
れに対して実施例7〜9において示されるように本発明
の可視光線硬化剤組成物を使用した場合、硬化物の表裏
の硬度差が少なくかつ硬度が高く実施例1〜6に既に示
すようにポットライフが長い。
ーキノン、2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート
のどちにか一つが欠けても硬化しない。同様に比較例7
が示すようにベンジルジメチルケタールを欠いた場合、
硬化速度が遅くなり硬度も表と裏において低下する。こ
れに対して実施例7〜9において示されるように本発明
の可視光線硬化剤組成物を使用した場合、硬化物の表裏
の硬度差が少なくかつ硬度が高く実施例1〜6に既に示
すようにポットライフが長い。
又FRP板の場合は、実施例10、11に示されるようにペ
ールオキシケタールを併用したほうが特に裏面の硬度低
下を防止するのに有利であるこが示されている。
ールオキシケタールを併用したほうが特に裏面の硬度低
下を防止するのに有利であるこが示されている。
Claims (5)
- 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂100重量部と、 a)0.1〜5重量部のα−ジケトン、b)0.1〜5重量部
のベンジルジメチルケタール、及びc)2〜15重量部の
2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエートからなる光
硬化剤とを含む可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成
物。 - 【請求項2】α−ジケトンがベンジル又はカンファーキ
ノンである特許請求の範囲第1項の可視光線硬化性ポリ
エステル樹脂組成物。 - 【請求項3】不飽和ポリエステル樹脂100重量部と、
a)0.1〜5重量部のα−ジケトン、b)0.1〜5重量部
のベンジルジメチルケタール、c)2〜15重量部の2−
(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート及びd)0.01〜
5重量部のペルオキシケタールからなる光硬化剤とを含
む可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項4】α−ジケトンがベンジル又はカンファーキ
ノンである特許請求の範囲第3項の可視光線硬化性ポリ
エステル樹脂組成物。 - 【請求項5】ペルオキシケタールが、1,1−ビス(t−
ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサ
ン,n−ブチル4,4′−ビス(t−ブチルペルオキシ)バ
レレート、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロ
ドデカン及び3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−1,2,4,5−テ
トラオクソシクロノナンからなる群から選ばれる一種又
は二種以上である特許請求の範囲第3項の可視光線硬化
性ポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24810887A JP2508134B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物 |
DE88308836T DE3885697T2 (de) | 1987-10-02 | 1988-09-23 | Durch sichtbares Licht härtbare Polyesterharzzusammensetzung. |
EP88308836A EP0310304B1 (en) | 1987-10-02 | 1988-09-23 | Visible light-curing polyester resin composition |
US07/251,461 US5017626A (en) | 1987-10-02 | 1988-09-30 | Visible light-curing polyester resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24810887A JP2508134B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0192215A JPH0192215A (ja) | 1989-04-11 |
JP2508134B2 true JP2508134B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=17173346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24810887A Expired - Lifetime JP2508134B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | 可視光線硬化性ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508134B2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-02 JP JP24810887A patent/JP2508134B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0192215A (ja) | 1989-04-11 |
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