JP2507781Y2 - 通電軸受 - Google Patents
通電軸受Info
- Publication number
- JP2507781Y2 JP2507781Y2 JP7825490U JP7825490U JP2507781Y2 JP 2507781 Y2 JP2507781 Y2 JP 2507781Y2 JP 7825490 U JP7825490 U JP 7825490U JP 7825490 U JP7825490 U JP 7825490U JP 2507781 Y2 JP2507781 Y2 JP 2507781Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- current
- carrying
- sliding contact
- bearing
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は通電軸受に関し、より詳しくは、相対的に
回転する内輪と外輪との間の通電が可能な通電軸受に関
する。
回転する内輪と外輪との間の通電が可能な通電軸受に関
する。
〈従来の技術〉 従来より、通電軸受は、静電気除去のために接地を必
要とする現金自動支払機(ATM)の紙幣搬送用のローラ
軸、ビデオテープレコーダのローラ軸、各種スイッチ類
を取り付けるために通電を必要とする、自動車のステア
リングシャフト等に使用されている。
要とする現金自動支払機(ATM)の紙幣搬送用のローラ
軸、ビデオテープレコーダのローラ軸、各種スイッチ類
を取り付けるために通電を必要とする、自動車のステア
リングシャフト等に使用されている。
このような通電軸受としては、例えば実開昭62-17082
9号公報に開示されている。この通電軸受は、第4図及
び第5図にも示すように、外輪11と内輪12との間に、導
電性の通電リング13が介在されているものである。上記
通電リング13は、線材又は細幅の板材をカールすること
によって形成されているものであり、円周上の所定部が
切離された止め輪状をなし、両端部の内方に、接触子14
が折り返しによって形成されている。上記通電リング13
は、接触子14を内輪12の外周に摺接させた状態で、外輪
11に対して嵌合固定されている。
9号公報に開示されている。この通電軸受は、第4図及
び第5図にも示すように、外輪11と内輪12との間に、導
電性の通電リング13が介在されているものである。上記
通電リング13は、線材又は細幅の板材をカールすること
によって形成されているものであり、円周上の所定部が
切離された止め輪状をなし、両端部の内方に、接触子14
が折り返しによって形成されている。上記通電リング13
は、接触子14を内輪12の外周に摺接させた状態で、外輪
11に対して嵌合固定されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところが、上記通電軸受においては、通電リング13を
外輪11と内輪12との間に組付ける際に、接触子14を内輪
12の外周面に接触させて押圧しながら、その外径を弾性
収縮させて外輪11の内周に嵌入する必要があるので、自
動機による自動組付けが困難で、手作業に頼っており、
組付け能率が悪いという問題があった。
外輪11と内輪12との間に組付ける際に、接触子14を内輪
12の外周面に接触させて押圧しながら、その外径を弾性
収縮させて外輪11の内周に嵌入する必要があるので、自
動機による自動組付けが困難で、手作業に頼っており、
組付け能率が悪いという問題があった。
また、上記通電リング13は、線材又は板材をカールす
ることによって形成されているので、そのスプリングバ
ックの影響で外径が大きくばらつく結果、内輪12に対す
る接触圧が変動し易く、安定した通電性能を確保するこ
とができないという問題があった。
ることによって形成されているので、そのスプリングバ
ックの影響で外径が大きくばらつく結果、内輪12に対す
る接触圧が変動し易く、安定した通電性能を確保するこ
とができないという問題があった。
さらに、上記通電リング13の接触子14は、内輪12に対
して線接触するので、接触面圧が大きく、摩耗が促進さ
れる結果、通電性能が早期に低下するという問題があっ
た。
して線接触するので、接触面圧が大きく、摩耗が促進さ
れる結果、通電性能が早期に低下するという問題があっ
た。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
通電リングの組付けを能率的に行なうことができると共
に、安定した通電性能を確保することができる通電軸受
を提供することを目的とする。
通電リングの組付けを能率的に行なうことができると共
に、安定した通電性能を確保することができる通電軸受
を提供することを目的とする。
またこの考案は、長期間にわたって良好な通電性能を
確保することができる通電軸受を提供することを目的と
する。
確保することができる通電軸受を提供することを目的と
する。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するためのこの考案の通電軸受として
は、内輪と外輪の何れか一方に、導電性の通電リングが
嵌合固定され、他方に当該通電リングが摺接されている
通電軸受において、上記通電リングが、環状の基体部
と、軸線と交差する方向へ延びる複数の接触子とを備
え、当該接触子が、内輪と外輪の何れか一方に設けられ
た径方向へ沿う環状の摺接面に摺接されていることを特
徴とするものである。
は、内輪と外輪の何れか一方に、導電性の通電リングが
嵌合固定され、他方に当該通電リングが摺接されている
通電軸受において、上記通電リングが、環状の基体部
と、軸線と交差する方向へ延びる複数の接触子とを備
え、当該接触子が、内輪と外輪の何れか一方に設けられ
た径方向へ沿う環状の摺接面に摺接されていることを特
徴とするものである。
ただし、上記接触子は、摺接面に対して面接触されて
いることが望ましい。
いることが望ましい。
〈作用〉 上記の構成の通電軸受によれば、通電リングの接触子
が、内輪又は外輪に設けられた径方向へ沿う環状の摺接
面に摺接されているので、当該通電リングの組付けに際
し、これを軸方向に沿って内外輪間に導入して、その基
体部を外輪又は内輪に嵌合するだけで、組付けを行なう
ことができる。
が、内輪又は外輪に設けられた径方向へ沿う環状の摺接
面に摺接されているので、当該通電リングの組付けに際
し、これを軸方向に沿って内外輪間に導入して、その基
体部を外輪又は内輪に嵌合するだけで、組付けを行なう
ことができる。
また、上記通電リングは、板材を打ち抜き加工するこ
とによって形成することができるので、その形状精度を
容易に得ることができる結果、摺接面に対する接触圧を
安定させることができる。
とによって形成することができるので、その形状精度を
容易に得ることができる結果、摺接面に対する接触圧を
安定させることができる。
特に、接触子が、上記摺接面に対して面接触されてい
る場合には、両者間の接触面圧を小さくすることができ
るので、接触子が早期に摩滅するのを防止することがで
きる。
る場合には、両者間の接触面圧を小さくすることができ
るので、接触子が早期に摩滅するのを防止することがで
きる。
〈実施例〉 以下実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第1図はこの考案の通電軸受の一実施例を示す断面図
である。上記通電軸受は、外輪1と内輪2との間に、転
動体としてのボール3と、一対のシールド板4とが介在
されているものであり、一方のシールド板4の内側に
は、外輪1と内輪2とを導通させるための通電リング5
が配置されている。
である。上記通電軸受は、外輪1と内輪2との間に、転
動体としてのボール3と、一対のシールド板4とが介在
されているものであり、一方のシールド板4の内側に
は、外輪1と内輪2とを導通させるための通電リング5
が配置されている。
上記通電リング5は、銅、黄銅、導電性樹脂等の導電
性材料からなる皿ばね状のものであり、第2図に示すよ
うに、環状の基体部51の内周に、舌片状の接触子52が複
数個等間隔に突設されている。上記接触子52は、軸線l
に対して交差する方向に延びており、自由状態において
は、軸線lと直交する平面に対して所定角度α傾けた状
態で形成されている(第3図参照)。
性材料からなる皿ばね状のものであり、第2図に示すよ
うに、環状の基体部51の内周に、舌片状の接触子52が複
数個等間隔に突設されている。上記接触子52は、軸線l
に対して交差する方向に延びており、自由状態において
は、軸線lと直交する平面に対して所定角度α傾けた状
態で形成されている(第3図参照)。
また、内輪2の外周には、軸受の側面に臨む段部21を
形成することによって、径方向へ沿う環状の摺接面22が
形成されている。
形成することによって、径方向へ沿う環状の摺接面22が
形成されている。
上記通電リング5は、基体部51の外周を、外輪1の溝
部11に嵌合させた状態で、当該外輪1に固定されてお
り、この固定状態において、接触子52は、弾性変形され
た状態で、内輪2の摺接面22に対して面接触されてい
る。したがって、外輪1と内輪2とは、通電リング5の
基体部51と接触子52とを介して互いに導通されることに
なる。
部11に嵌合させた状態で、当該外輪1に固定されてお
り、この固定状態において、接触子52は、弾性変形され
た状態で、内輪2の摺接面22に対して面接触されてい
る。したがって、外輪1と内輪2とは、通電リング5の
基体部51と接触子52とを介して互いに導通されることに
なる。
上記通電リング5は、プレス加工によって打抜き形成
されたものであり、その形状精度を容易に確保すること
ができるため、内輪2の摺接面22と接触子52との接触を
一定圧にて安定的に行わせることができる。なお、通電
リング5の肉厚は、できるだけ薄くするのが、上記摺接
面22に対する接触圧を小さくすることができるので好ま
しい。
されたものであり、その形状精度を容易に確保すること
ができるため、内輪2の摺接面22と接触子52との接触を
一定圧にて安定的に行わせることができる。なお、通電
リング5の肉厚は、できるだけ薄くするのが、上記摺接
面22に対する接触圧を小さくすることができるので好ま
しい。
また、上記通電リング5は、外輪1に対して軸方向へ
押圧して嵌入するだけで外輪1と内輪2との間に組付け
ることができるので、当該組付けを能率良く行うことが
できると共に、機械による自動組付けも容易となる。
押圧して嵌入するだけで外輪1と内輪2との間に組付け
ることができるので、当該組付けを能率良く行うことが
できると共に、機械による自動組付けも容易となる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものでな
く、例えば接触子52を基体部51の外周側に突設し、当該
接触子52と摺接する摺接面を外輪1側に設け、上記基体
部51の内周を内輪2の外周面に嵌合固定するようにして
もよい。
く、例えば接触子52を基体部51の外周側に突設し、当該
接触子52と摺接する摺接面を外輪1側に設け、上記基体
部51の内周を内輪2の外周面に嵌合固定するようにして
もよい。
〈考案の効果〉 以上のようにこの考案の通電軸受によれば、通電リン
グが環状の基体部に複数の接触子を形成したものである
ので、軸受の内輪又は外輪に対して、軸方向に押圧して
嵌合させるだけで、当該通電リングの組付けを行うこと
ができる。このため、組付け作業を能率的に行うことが
できると共に、自動機による組付けも可能となる。
グが環状の基体部に複数の接触子を形成したものである
ので、軸受の内輪又は外輪に対して、軸方向に押圧して
嵌合させるだけで、当該通電リングの組付けを行うこと
ができる。このため、組付け作業を能率的に行うことが
できると共に、自動機による組付けも可能となる。
また、通電リングを打ち抜き加工によって寸法精度よ
く形成することができるので、接触子と摺接面との接触
圧を安定させることができる結果、安定した通電性能を
確保することができる。
く形成することができるので、接触子と摺接面との接触
圧を安定させることができる結果、安定した通電性能を
確保することができる。
さらに、請求項2記載の通電軸受によれば、接触子
が、上記摺接面に対して面接触されているので、両者間
の接触面圧を小さくすることができ、接触子が早期に摩
滅するのを防止することができる。したがって、長期間
にわたって良好な通電性能を確保することができるとい
う特有の効果を奏する。
が、上記摺接面に対して面接触されているので、両者間
の接触面圧を小さくすることができ、接触子が早期に摩
滅するのを防止することができる。したがって、長期間
にわたって良好な通電性能を確保することができるとい
う特有の効果を奏する。
第1図はこの考案の通電軸受の一実施例を示す断面図、 第2図は第1図II-II線における断面図、 第3図は通電リングの自由状態における断面図、 第4図は従来の通電軸受の断面図、 第5図は第4図V−V線における断面図。 1……外輪、2……内輪、22……摺接面、5……通電リ
ング、51……基体部、52……接触子。
ング、51……基体部、52……接触子。
Claims (2)
- 【請求項1】内輪と外輪の何れか一方に、導電性の通電
リングが嵌合固定され、他方に当該通電リングが摺接さ
れている通電軸受において、上記通電リングが、環状の
基体部と、軸線と交差する方向へ延びる複数の接触子と
を備え、当該接触子が、内輪と外輪の何れか一方に設け
られた径方向に沿う環状の摺接面に摺接されていること
を特徴とする通電軸受。 - 【請求項2】接触子が、上記摺接面に対して面接触され
ている請求項1記載の通電軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7825490U JP2507781Y2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 通電軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7825490U JP2507781Y2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 通電軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0436125U JPH0436125U (ja) | 1992-03-26 |
JP2507781Y2 true JP2507781Y2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=31621364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7825490U Expired - Lifetime JP2507781Y2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 通電軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507781Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4562271B2 (ja) * | 2000-11-06 | 2010-10-13 | 株式会社鶴見製作所 | 水中回転機械の電食防止装置 |
JP4639833B2 (ja) * | 2004-06-23 | 2011-02-23 | 日本電産株式会社 | スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置 |
-
1990
- 1990-07-24 JP JP7825490U patent/JP2507781Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0436125U (ja) | 1992-03-26 |
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