JP2507382Y2 - 電動機 - Google Patents
電動機Info
- Publication number
- JP2507382Y2 JP2507382Y2 JP1991010086U JP1008691U JP2507382Y2 JP 2507382 Y2 JP2507382 Y2 JP 2507382Y2 JP 1991010086 U JP1991010086 U JP 1991010086U JP 1008691 U JP1008691 U JP 1008691U JP 2507382 Y2 JP2507382 Y2 JP 2507382Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- rotor
- screw portion
- side screw
- thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電動機に関し、特に、
電動機の回転子(ロータ)の回転が軸(シャフト)の直
線運動に変換される電動機の精度向上に関するものであ
る。
電動機の回転子(ロータ)の回転が軸(シャフト)の直
線運動に変換される電動機の精度向上に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機としては、例えば、図5に
示すような車両用に使用される排気ガス再循環システム
装置制御用バルブのステッピングモータが提供されてい
る。該ステッピングモータは、軸線L1方向に摺動自在
かつ回転不可に支持したシャフト1と、該シャフト1と
同軸かつ回転自在に配置したロータ2を備えると共に、
該ロータ2の外周部に所定間隔を隔ててステータ3を固
定している。また、図6に拡大して示すように、上記シ
ャフト1に設けた金属製のシャフト側ねじ部6とロータ
2に設けた樹脂製のロータ側ねじ部7が螺合している。
示すような車両用に使用される排気ガス再循環システム
装置制御用バルブのステッピングモータが提供されてい
る。該ステッピングモータは、軸線L1方向に摺動自在
かつ回転不可に支持したシャフト1と、該シャフト1と
同軸かつ回転自在に配置したロータ2を備えると共に、
該ロータ2の外周部に所定間隔を隔ててステータ3を固
定している。また、図6に拡大して示すように、上記シ
ャフト1に設けた金属製のシャフト側ねじ部6とロータ
2に設けた樹脂製のロータ側ねじ部7が螺合している。
【0003】上記シャフト側及びロータ側ねじ部6、7
の高さH1のねじ山6a、7aは、有効ねじ径R1での幅
(以下単にねじ山の幅という。)は共にW1であり、隣接
するねじ山間の距離(ピッチP1)は、上記シャフト側及
びロータ側ねじ部6、7のねじ山6a、7aの幅W1の和
となり、P1=W1+W1なる関係がある。上記ステッピ
ングモータは、ステータ3を通電状態とすると、ロータ
2が回転し、該ロータ2の回転運動がシャフト及びロー
タ側ねじ部6、7を介してシャフト1の軸線L1方向の
直線運動に変換され、シャフト6の先端に取付けたバル
ブ(図示せず)で、流路を開閉する構成としている。
の高さH1のねじ山6a、7aは、有効ねじ径R1での幅
(以下単にねじ山の幅という。)は共にW1であり、隣接
するねじ山間の距離(ピッチP1)は、上記シャフト側及
びロータ側ねじ部6、7のねじ山6a、7aの幅W1の和
となり、P1=W1+W1なる関係がある。上記ステッピ
ングモータは、ステータ3を通電状態とすると、ロータ
2が回転し、該ロータ2の回転運動がシャフト及びロー
タ側ねじ部6、7を介してシャフト1の軸線L1方向の
直線運動に変換され、シャフト6の先端に取付けたバル
ブ(図示せず)で、流路を開閉する構成としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のステッピングモ
ータを排気ガス再循環システムや、アイドリング回転制
御装置等においてバルブの開閉に使用する場合には上記
シャフト1の直線運動は高い停止位置精度が要求され
る。該停止位置精度を高めるためには、上記シャフト側
ねじ部6及びロータ側ねじ部7のピッチP1を小さくす
る必要があるが、これには下記のような問題がある。
ータを排気ガス再循環システムや、アイドリング回転制
御装置等においてバルブの開閉に使用する場合には上記
シャフト1の直線運動は高い停止位置精度が要求され
る。該停止位置精度を高めるためには、上記シャフト側
ねじ部6及びロータ側ねじ部7のピッチP1を小さくす
る必要があるが、これには下記のような問題がある。
【0005】即ち、ピッチP1を小さくするには、上記
したようにP1=W1+W1であるから、ねじ山6a,
7aの幅W1を小さくする必要があるが、上記したよう
にロータ側ねじ部7は樹脂製であるため、幅W1を小さ
くするとねじ山7aは所要の強度が得られなくなる。ま
た、樹脂側が摩耗するため、ねじ厚さが薄くなりさらに
強度が低下する。一方、強度を得るために、シャフト側
ねじ部6のみならず、ロータ側ねじ部7も金属製とする
と、金属どうしが螺合することとなり、金属摩耗粉が発
生し、シャフト1の摺動抵抗が大きくなり、よって、ス
テッピングモータの最低作動電圧が大きくなる。
したようにP1=W1+W1であるから、ねじ山6a,
7aの幅W1を小さくする必要があるが、上記したよう
にロータ側ねじ部7は樹脂製であるため、幅W1を小さ
くするとねじ山7aは所要の強度が得られなくなる。ま
た、樹脂側が摩耗するため、ねじ厚さが薄くなりさらに
強度が低下する。一方、強度を得るために、シャフト側
ねじ部6のみならず、ロータ側ねじ部7も金属製とする
と、金属どうしが螺合することとなり、金属摩耗粉が発
生し、シャフト1の摺動抵抗が大きくなり、よって、ス
テッピングモータの最低作動電圧が大きくなる。
【0006】上記のように、電動機では、一方側のねじ
部を樹脂製とする必要があるため、ピッチを小さくする
ことが困難であり、シャフトの停止位置精度の向上を図
ることができなかった。本考案は、上記のような従来の
電動機における問題を解決するためになされたものであ
り、シャフト側及びロータ側ねじ部の強度を維持しつ
つ、ねじ部のピッチを小さくして、シャフトの直線停止
位置精度を向上することを目的としてなされたものであ
る。
部を樹脂製とする必要があるため、ピッチを小さくする
ことが困難であり、シャフトの停止位置精度の向上を図
ることができなかった。本考案は、上記のような従来の
電動機における問題を解決するためになされたものであ
り、シャフト側及びロータ側ねじ部の強度を維持しつ
つ、ねじ部のピッチを小さくして、シャフトの直線停止
位置精度を向上することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】従って、本考案は、摺動自在かつ回転不可
に支持したシャフトと、ステータと、略円筒状であっ
て、上記ステータを通電すると回転すると共に上記シャ
フトと同軸に配置したロータとを備え、上記シャフトの
外周部に設けた金属製のシャフト側ねじ部と、上記ロー
タの内周側に設けた樹脂製のロータ側ねじ部を螺合し、
上記ロータの回転運動がロータ側ねじ部及びシャフト側
ねじ部を介してシャフトの直線運動に変換される電動機
であって、上記シャフト側ねじ部のねじ山の幅を、上記
ロータ側ねじ部のねじ山の幅より小さく設定しているこ
とを特徴とする電動機を提供するものである。
に支持したシャフトと、ステータと、略円筒状であっ
て、上記ステータを通電すると回転すると共に上記シャ
フトと同軸に配置したロータとを備え、上記シャフトの
外周部に設けた金属製のシャフト側ねじ部と、上記ロー
タの内周側に設けた樹脂製のロータ側ねじ部を螺合し、
上記ロータの回転運動がロータ側ねじ部及びシャフト側
ねじ部を介してシャフトの直線運動に変換される電動機
であって、上記シャフト側ねじ部のねじ山の幅を、上記
ロータ側ねじ部のねじ山の幅より小さく設定しているこ
とを特徴とする電動機を提供するものである。
【0008】
【作用】本考案に係る電動機では、上記のように金属製
であって十分な強度を有するシャフト側ねじ部のねじ山
の幅を、樹脂製のロータ側ねじ部のねじ山の幅より小さ
く設定しているため、ロータ側ねじ部の強度を低下させ
ることなく、ねじ部のピッチを小さく設定することが可
能である。よって、本考案の電動機であれば、ロータ側
ねじ部の強度を低下させることなく、シャフトの直線運
動の位置決め精度が向上する。
であって十分な強度を有するシャフト側ねじ部のねじ山
の幅を、樹脂製のロータ側ねじ部のねじ山の幅より小さ
く設定しているため、ロータ側ねじ部の強度を低下させ
ることなく、ねじ部のピッチを小さく設定することが可
能である。よって、本考案の電動機であれば、ロータ側
ねじ部の強度を低下させることなく、シャフトの直線運
動の位置決め精度が向上する。
【0009】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づき、本考案に
ついて詳細に説明する。本実施例は、図1に示す本考案
に係るステッピングモータからなる電動機10を、図2
に示すような自動車用エンジンの排気ガス再循環システ
ムに使用している。即ち、エンジン本体11の排気側の
エキゾーストマニーホールド12から、吸気側のインマ
ニーホールド13へ再循環流路14を設けており、該エ
キゾーストマニーホールド12の排気ガス流入口12a
の部分に上記再循環流路14と接続する排気ガス排出口
12bを備えた筒状部12cを突設して設けている。ま
た、該筒状部12cに本考案に係る電動機10を配置
し、該電動機10により上記排気ガス流入口12aを開
閉するバルブ21を作動して、上記エキゾーストマニー
ホールド12から再循環流路14に流入する排気ガスの
量を調整する構成としている。
ついて詳細に説明する。本実施例は、図1に示す本考案
に係るステッピングモータからなる電動機10を、図2
に示すような自動車用エンジンの排気ガス再循環システ
ムに使用している。即ち、エンジン本体11の排気側の
エキゾーストマニーホールド12から、吸気側のインマ
ニーホールド13へ再循環流路14を設けており、該エ
キゾーストマニーホールド12の排気ガス流入口12a
の部分に上記再循環流路14と接続する排気ガス排出口
12bを備えた筒状部12cを突設して設けている。ま
た、該筒状部12cに本考案に係る電動機10を配置
し、該電動機10により上記排気ガス流入口12aを開
閉するバルブ21を作動して、上記エキゾーストマニー
ホールド12から再循環流路14に流入する排気ガスの
量を調整する構成としている。
【0010】該電動機10は、モータハウジング16内
に軸線L2方向に摺動自在かつ回転不能のシャフト17
と、モータハウジング16に固定した軸受18により上
記シャフト17と同軸に回転自在に配置したロータ19
を備えると共に、該ロータ19の外周部19aと所定間
隔を有してロータ20を固定している。
に軸線L2方向に摺動自在かつ回転不能のシャフト17
と、モータハウジング16に固定した軸受18により上
記シャフト17と同軸に回転自在に配置したロータ19
を備えると共に、該ロータ19の外周部19aと所定間
隔を有してロータ20を固定している。
【0011】上記シャフト17は、先端部17aに排気
ガス流入口12aを開閉する紡錘状のバルブ21を取付
けると共に、軸線L2方向の中間部分に断面略D字状の
D状部17bを備え、該D状部17bをオイレスメタル2
2の略同形状の軸孔22aに摺動自在、かつ、回転不可
に支持している。また、シャフト17は上記バルブ21
と反対側に、金属製のシャフト側ねじ部25を備えてい
る。該シャフト側ねじ部25は後述するロータ側ねじ部
26と螺合しており、ロータ19の回転がこれらロータ
側ねじ部26からシャフト側ねじ部25を介して伝達さ
れ、該伝達された回転は、上記したように、シャフト1
7を摺動自在かつ回転不可に支持しているため、該シャ
フト17の直線運動に変換される構成としている。
ガス流入口12aを開閉する紡錘状のバルブ21を取付
けると共に、軸線L2方向の中間部分に断面略D字状の
D状部17bを備え、該D状部17bをオイレスメタル2
2の略同形状の軸孔22aに摺動自在、かつ、回転不可
に支持している。また、シャフト17は上記バルブ21
と反対側に、金属製のシャフト側ねじ部25を備えてい
る。該シャフト側ねじ部25は後述するロータ側ねじ部
26と螺合しており、ロータ19の回転がこれらロータ
側ねじ部26からシャフト側ねじ部25を介して伝達さ
れ、該伝達された回転は、上記したように、シャフト1
7を摺動自在かつ回転不可に支持しているため、該シャ
フト17の直線運動に変換される構成としている。
【0012】更に、シャフト17は、バルブ21とオイ
レスメタル22の間にばね27を縮装しており、上記バ
ルブ21の閉方向である矢印C方向に付勢されると共
に、該シャフト17の矢印D方向の移動終端位置におい
て、ロータ側ねじ部26と係合するストッパピン28を
備えている。
レスメタル22の間にばね27を縮装しており、上記バ
ルブ21の閉方向である矢印C方向に付勢されると共
に、該シャフト17の矢印D方向の移動終端位置におい
て、ロータ側ねじ部26と係合するストッパピン28を
備えている。
【0013】上記ロータ19は、略円筒状であって、上
記したようにモータハウジング16に固定した軸受18
により、シャフト17と同軸に回転自在に支持してい
る。ロータ19は内周部19bに樹脂製のロータ側ねじ
部26を設けており、該ロータ側ねじ部26は上記した
ように、シャフト側ねじ部25と螺合している。
記したようにモータハウジング16に固定した軸受18
により、シャフト17と同軸に回転自在に支持してい
る。ロータ19は内周部19bに樹脂製のロータ側ねじ
部26を設けており、該ロータ側ねじ部26は上記した
ように、シャフト側ねじ部25と螺合している。
【0014】本実施例では、上記シャフト側及びロータ
側ねじ部25、26の寸法及びピッチは下記のように設
定している。即ち、図3に詳細に示すように、有効ねじ
寸法R2におけるシャフト側ねじ部25のねじ山25aの
幅(以下、単にねじ山の幅という)W2を、ロータ側ねじ
部26のねじ山26aの幅W3より小さく設定し、W2<
W3なる関係を満たすようにしている。ここで、上記ロ
ータ側ねじ部26のねじ山26aの幅W3は、樹脂製のね
じ山が十分な強度を維持する程度に設定しており、前記
従来の電動機におけるねじ山の幅W1と略同様の値とし
ている。
側ねじ部25、26の寸法及びピッチは下記のように設
定している。即ち、図3に詳細に示すように、有効ねじ
寸法R2におけるシャフト側ねじ部25のねじ山25aの
幅(以下、単にねじ山の幅という)W2を、ロータ側ねじ
部26のねじ山26aの幅W3より小さく設定し、W2<
W3なる関係を満たすようにしている。ここで、上記ロ
ータ側ねじ部26のねじ山26aの幅W3は、樹脂製のね
じ山が十分な強度を維持する程度に設定しており、前記
従来の電動機におけるねじ山の幅W1と略同様の値とし
ている。
【0015】一方、上記シャフト側ねじ部25のねじ山
25aの幅W2は、該シャフト側ねじ部25が金属製で
あり、ある程度小さく設定しても強度上問題はなく、前
記従来のねじ山の幅W1より相当小さく設定している。
上記シャフト側及びロータ側ねじ部25,26のピッチ
P2は、シャフト側ねじ部25のねじ山25aの幅W2
とロータ側ねじ部26のねじ山26aの幅W3との和に
相当するから、上記シャフト側ねじ部25のねじ山25
aの幅W2が小さくなった分ピッチP2は小さくなる。
25aの幅W2は、該シャフト側ねじ部25が金属製で
あり、ある程度小さく設定しても強度上問題はなく、前
記従来のねじ山の幅W1より相当小さく設定している。
上記シャフト側及びロータ側ねじ部25,26のピッチ
P2は、シャフト側ねじ部25のねじ山25aの幅W2
とロータ側ねじ部26のねじ山26aの幅W3との和に
相当するから、上記シャフト側ねじ部25のねじ山25
aの幅W2が小さくなった分ピッチP2は小さくなる。
【0016】上記のように、本実施例では、樹脂製のロ
ータ側ねじ部26のねじ山26aの幅W3を従来のまま保
持し、十分な強度を有する金属からなるシャフト側ねじ
部25のねじ山25aの幅W2を小さく設定しているた
め、強度を低下することなくピッチP2を小さく設定し
ている。上記シャフト及びロータ側ねじ部25、26の
ねじ山25a、26aの高さH2は略同様であり、クリア
ランスN1を有するように設定している。また、上記電
動機10のシャフト17の軸線L2方向の位置は、上記
バルブ21が排気ガス流入口12aを閉鎖する状態で初
期化されている。
ータ側ねじ部26のねじ山26aの幅W3を従来のまま保
持し、十分な強度を有する金属からなるシャフト側ねじ
部25のねじ山25aの幅W2を小さく設定しているた
め、強度を低下することなくピッチP2を小さく設定し
ている。上記シャフト及びロータ側ねじ部25、26の
ねじ山25a、26aの高さH2は略同様であり、クリア
ランスN1を有するように設定している。また、上記電
動機10のシャフト17の軸線L2方向の位置は、上記
バルブ21が排気ガス流入口12aを閉鎖する状態で初
期化されている。
【0017】エキゾーストマニーホールド12からイン
マニーホールド13へ還流する排気ガスの量を増加させ
る場合には、ステータ20に通電してロータ19を回転
させる。該ロータ19の回転運動は、上記ロータ側ねじ
部26とシャフト側ねじ部25によりシャフト17に伝
達され、上記したように、シャフト17は摺動自在かつ
回転不可に保持しているため、シャフト17の矢印D方
向の直線運動に変換され、よって、バルブ21が開弁方
向に移動し、再循環流路14を介して還流される排気ガ
スの量が増加する。
マニーホールド13へ還流する排気ガスの量を増加させ
る場合には、ステータ20に通電してロータ19を回転
させる。該ロータ19の回転運動は、上記ロータ側ねじ
部26とシャフト側ねじ部25によりシャフト17に伝
達され、上記したように、シャフト17は摺動自在かつ
回転不可に保持しているため、シャフト17の矢印D方
向の直線運動に変換され、よって、バルブ21が開弁方
向に移動し、再循環流路14を介して還流される排気ガ
スの量が増加する。
【0018】上記ステータ20への通電を停止するとロ
ータ19の回転が止まり、よって、シャフト17の直線
運動も停止するが、本実施例では、上記したように、ピ
ッチP2を小さく設定しているため、シャフト3の停止
位置精度は高く、排気ガス流入口12aから流入する排
気ガスの量を高精度で制御することができる。上記シャ
フト17が矢印D方向に向かって過剰に移動した場合に
は、ストッパピン28がモータハウジング16の一部に
係止され、シャフト17の直線運動は停止する。
ータ19の回転が止まり、よって、シャフト17の直線
運動も停止するが、本実施例では、上記したように、ピ
ッチP2を小さく設定しているため、シャフト3の停止
位置精度は高く、排気ガス流入口12aから流入する排
気ガスの量を高精度で制御することができる。上記シャ
フト17が矢印D方向に向かって過剰に移動した場合に
は、ストッパピン28がモータハウジング16の一部に
係止され、シャフト17の直線運動は停止する。
【0019】また、万一故障等が生じた場合には、上記
したように、バルブ22とオイレスメタル22の間にば
ね27を縮挿しているため、上記バルブ22は排気ガス
流出口12aを閉鎖した状態で保持されるため、エンジ
ン本体11に影響が及ぶのを防止することができる。
したように、バルブ22とオイレスメタル22の間にば
ね27を縮挿しているため、上記バルブ22は排気ガス
流出口12aを閉鎖した状態で保持されるため、エンジ
ン本体11に影響が及ぶのを防止することができる。
【0020】尚、本考案は、上記の実施例に限定される
ものではなく、種々の変更が可能である。例えば、図4
に示すように、ねじ山25'a、26'aの幅W'2、W'3を
上記実施例と同様とする一方、高さH'2を上記実施例に
おけるねじ山の高さH2より大きく設定してもよい。ね
じ山の高さを上記のように設定すると、ねじ山25'a、
26'aの頭部がつぶれにくくなり、長期間使用した場合
の精度の低下を防止することができる。
ものではなく、種々の変更が可能である。例えば、図4
に示すように、ねじ山25'a、26'aの幅W'2、W'3を
上記実施例と同様とする一方、高さH'2を上記実施例に
おけるねじ山の高さH2より大きく設定してもよい。ね
じ山の高さを上記のように設定すると、ねじ山25'a、
26'aの頭部がつぶれにくくなり、長期間使用した場合
の精度の低下を防止することができる。
【0021】また、上記実施例では、本考案に係る電動
機を排気ガス再循環システムにおけるバルブの開閉に使
用した場合を示したが、本考案はこの実施例に限定され
るものではなく、種々の応用が可能である。更に、本考
案は、上記実施例のようなステッピングモータのみなら
ず、ロータの回転運動をシャフトの直線運動に変換する
タイプの電動機であれば、適宜に適用することができ
る。
機を排気ガス再循環システムにおけるバルブの開閉に使
用した場合を示したが、本考案はこの実施例に限定され
るものではなく、種々の応用が可能である。更に、本考
案は、上記実施例のようなステッピングモータのみなら
ず、ロータの回転運動をシャフトの直線運動に変換する
タイプの電動機であれば、適宜に適用することができ
る。
【0022】
【効果】以上の説明から明らかなように、本考案にかか
る電動機は、金属製のシャフト側ねじ山の幅を、樹脂製
のロータ側ねじ部のねじ山の幅より小さく設定している
ため、ロータ側ねじ部の強度を低下させることなく、ロ
ータ側及びシャフト側ねじ部のねじ山の幅が同じである
場合よりもねじ部のピッチを小さく設定することが可能
である。よって、本考案の電動機であれば、ロータ側ね
じ部の強度を低下させることなく、シャフトの直線運動
の位置決め精度が向上する。
る電動機は、金属製のシャフト側ねじ山の幅を、樹脂製
のロータ側ねじ部のねじ山の幅より小さく設定している
ため、ロータ側ねじ部の強度を低下させることなく、ロ
ータ側及びシャフト側ねじ部のねじ山の幅が同じである
場合よりもねじ部のピッチを小さく設定することが可能
である。よって、本考案の電動機であれば、ロータ側ね
じ部の強度を低下させることなく、シャフトの直線運動
の位置決め精度が向上する。
【0023】
【0024】更に、本考案では、ねじ山の高さを高く設
定した場合には、該ねじ山の頭部のつぶれを防止して、
いっそうねじ部の強度を高めることができる等の種々の
利点を有するものである。
定した場合には、該ねじ山の頭部のつぶれを防止して、
いっそうねじ部の強度を高めることができる等の種々の
利点を有するものである。
【図1】 本考案に係る電動機を示す概略断面図であ
る。
る。
【図2】 図1の電動機を備えた排気ガス循環システム
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図3】 本考案に係る電動機のシャフト側及びロータ
側ねじ部のねじ山を示す図1のB部の拡大図である。
側ねじ部のねじ山を示す図1のB部の拡大図である。
【図4】 本考案の変形例のシャフト側及びロータ側ね
じ部のねじ山を示す図1のB部の拡大図である。
じ部のねじ山を示す図1のB部の拡大図である。
【図5】 従来の電動機を示す概略図である。
【図6】 従来の電動機のシャフト側及びロータ側ねじ
部を示す図4のA部の拡大図である。
部を示す図4のA部の拡大図である。
11 エンジン本体 12 エキゾーストマニーホールド 13 インマニーホールド 14 再循環流路 16 モータハウジング 17 シャフト 19 ロータ 20 ステータ 21 バルブ 25 シャフト側ねじ部 26 ロータ側ねじ部 25a,25'a,26a,26'a ねじ山 P ピッチ H 高さ W 幅
Claims (1)
- 【請求項1】 摺動自在かつ回転不可に支持したシャフ
トと、ステータと、略円筒状であって、上記ステータを
通電すると回転すると共に上記シャフトと同軸に配置し
たロータとを備え、上記シャフトの外周部に設けた金属
製のシャフト側ねじ部と、上記ロータの内周部に設けた
樹脂製のロータ側ねじ部を螺合し、上記ロータの回転運
動がロータ側ねじ部及びシャフト側ねじ部を介してシャ
フトの直線運動に変換される電動機であって、 上記シャフト側ねじ部のねじ山の幅を、上記ロータ側ね
じ部のねじ山の幅より小さく設定していることを特徴と
する電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991010086U JP2507382Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991010086U JP2507382Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04108367U JPH04108367U (ja) | 1992-09-18 |
JP2507382Y2 true JP2507382Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31900149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991010086U Expired - Lifetime JP2507382Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507382Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007028861A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Mikuni Corp | ステッピングモータ及び弁装置 |
WO2022097252A1 (ja) * | 2020-11-06 | 2022-05-12 | 三菱電機株式会社 | アクチュエータ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63217947A (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | リニアアクチユエ−タ |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP1991010086U patent/JP2507382Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04108367U (ja) | 1992-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE102008041876B4 (de) | Ventilöffnungs- und Schliesssteuergerät | |
US6974119B2 (en) | Actuator | |
US20070017491A1 (en) | Exhaust gas recirculation device | |
US7669581B2 (en) | Throttle control apparatus and method for throttle control | |
US5749350A (en) | Value control for an internal combustion engine | |
JP2003065060A (ja) | 全圧排気ガス再循環ダクト | |
JP4924741B2 (ja) | バルブ駆動装置 | |
JPH02140435A (ja) | 内燃機関用電子制御式スロットルバルブ | |
JP2013210101A (ja) | バルブ駆動装置 | |
JPH0849782A (ja) | 直動変換モータのスクリューシャフトの回り止め機構 | |
US9217395B2 (en) | Control valve for an internal combustion engine exhaust gas recirculation system | |
JP2507382Y2 (ja) | 電動機 | |
JP5449559B2 (ja) | 電制アクチュエータおよびターボ用ウェストゲートアクチュエータ | |
JP5454358B2 (ja) | バルブ駆動装置 | |
JPH087807Y2 (ja) | 電動機 | |
JPH0244056Y2 (ja) | ||
JP2000136760A (ja) | 排気ガス還流装置 | |
JPH02256977A (ja) | 流量制御弁 | |
JPH07250465A (ja) | ステップモータ | |
JPH07190226A (ja) | 流量制御弁 | |
JPH10248202A (ja) | 電動機の回転ストッパ装置 | |
JPH07166879A (ja) | ターボチャージャ付エンジンの排気還流装置 | |
JP2007162902A (ja) | アクチュエータ | |
JPS6128720A (ja) | タ−ボチヤ−ジヤの可変ノズル制御装置 | |
JPH0781545B2 (ja) | 内燃機関のアイドリング回転数制御バルブ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960319 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |