JP2507298B2 - 産業用ロボットを用いる山形鋼の溶断方法 - Google Patents

産業用ロボットを用いる山形鋼の溶断方法

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JP2507298B2 JP60095127A JP9512785A JP2507298B2 JP 2507298 B2 JP2507298 B2 JP 2507298B2 JP 60095127 A JP60095127 A JP 60095127A JP 9512785 A JP9512785 A JP 9512785A JP 2507298 B2 JP2507298 B2 JP 2507298B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、教示再生方式の産業用ロボツトを用いて山
形鋼の溶断トーチによる溶断作業を行うための産業用ロ
ボツトを用いる山形鋼の溶断方法に関する。
背景技術 たとえば山形鋼などを、溶断トーチを用いて切断する
作業を行なう場合、従来では人手によつて行なわれてい
た。このような人手による切断作業では、作業の能率が
向上せず、また不正確であつた。
この問題を解決するために汎用の産業用ロボツトを用
いて溶断作業を行なうことが考えられる。この汎用産業
用ロボツトでは、用いられる溶断トーチは、予め教示し
た位置に従つて動作するように構成されているので、溶
断されるべき形鋼の位置決めを、高精度に行なう必要が
ある。また溶断される形鋼が正確な形状を有している必
要があり、そうでなければ溶断作業が不正確になつてし
まうという問題点があつた。
発明が解決しようとする問題点 したがつて本発明は、上述の問題点を解決し、教示再
生方式の産業用ロボツトが、教示点に従つて作業を行な
うにあたり、予め教示された教示点に関して正確な作業
が行なわれるように、教示データを補正する産業用ロボ
ツトを用いる山形鋼の溶断方法を提供することを目的と
する。
問題点を解決するための手段 本発明は、複数の関節11,12,13を有する手首部2を、
複数の関節軸17〜22によつて駆動する教示再生方式の産
業用ロボツト1を準備し、 作業台14上に載置された加工対象物である山形鋼5の
表面に対する距離と、山形鋼5の稜線の位置とを検出す
るセンサ6を産業用ロボツト1の手首部2に取付け、 センサ6では、山形鋼5のウエブ15の表面をXw−Yw平
面とし、フランジ16の表面をXw−Zw平面とし、ウエブ15
とフランジ16との第1稜線8をXw軸とする相互に直交す
るワーク座標系Σwを設定し、 手首部2にセンサ6を把持し、 作業台14上の山形鋼5のウエブ15とフランジ16とが交
わる第1稜線8を検出し、 第1稜線8上の第1点SH2をワーク座標系Σwの原点O
wとし、その原点Owから第1稜線8上の第2点SHSを計測
し、第1および第2点SH2,SH4方向にXw軸を設定し、 原点Owを通りXw軸と垂直であつて、ウエブ15の表面26
上にある直線が、ウエブ15の第2稜線27と交差する溶断
トーチ3の予熱点である第3点SH1を計測し、第1およ
び第3点SH2,SH1方向にYw軸を設定し、 Xw軸およびYwに直交するZw軸を設定して、前記ワーク
座標系Σwが定められ、 こうして第1〜第3点SH2,SH4,SH1によつてウエブ15
の表面26が決定され、 産業用ロボツト1の教示データとして、第1点〜第3
点SH2,SH4,SH1に対応する教示第1点〜教示第3点SH
2′,SH4′,SH1′が教示されており、教示データに基づ
いて設定された教示ワーク座標系Σw′が定められ、 原点Owを通りXw軸と垂直であつてフランジ16の表面25
上にある直線が、フランジ16の第3稜線28と交差する第
4点SH5を計測し、こうして第1、第2および第4点SH
2,SH4,SH5によつてフランジ16の表面25が決定され、教
示ワーク座標系Σw′と計測ワーク座標系Σwとの変換
行列を算出して、教示データの位置ずれに関する補正を
行い、 教示データに従うウエブ15の第1および第2稜線8,27
上の教示点R4,R1を含む複数の教示点R1〜R4に関連して
定められる教示データをWL1′〜WL4′とし、実際に配置
された山形鋼5のウエブ15に関して、前記各教示点R1〜
R4に関連して得られた位置データをWL1〜WL4とし、ウエ
ブ15の教示データに基づく長さをl0、実際のウエブ15の
長さをlとし、対応する前記位置データWLn,WLn′のYw
軸方向の成分を、それぞれWLYn,WLYn′とするとき、ウ
エブ15の長さの寸法誤差に関する補正を行つてYw軸方向
の成分WLYnを求め、 ここで前記ウエブ15の長さlは、前記第1および第3
点SH1,SH2の各Yw成分から求め、 教示データに従うフランジ16の第1および第3稜線8,
28上の教示点を含む複数の教示点に関連して定められる
教示データをWL5′〜WL8′とし、実際に配置された山形
鋼5のフランジ16に関して、前記各教示点に関連して得
られた位置データをWL5〜WL8とし、フランジ16の教示デ
ータに基づく長さをl01、実際のフランジ16の長さをl1
とし、対応する前記位置データWL1n,WL1n′のZw軸方向
の成分を、それぞれWLZn,WLZn′とするとき、フランジ1
6の長さの寸法誤差に関する補正を行つてZw軸方向の成
分WLZnを求め、 ここで前記フランジ16の長さl1は、前記第1および第
4点SH1,SH5の各Zw成分から求め、 産業用ロボツト1の手首部2をセンサ6から溶断トー
チ3に持換え、 教示データを補正した処理結果に従つて溶断作業を行
うことを特徴とする産業用ロボツトを用いる山形鋼の溶
断方法である。
作 用 本発明に従えば、教示再生方式の産業用ロボツトの手
首部にセンサ6を取付けて、山形鋼5の第1稜線8およ
び第2稜線27とに基づいて、計測ワーク座標系Σzを定
めて、ウエブ15の表面26を決定し、また同様にフランジ
16に関しても、第1、第2および第4点SH1,SH2,SH5に
よつてフランジ16の表面25を決定し、こうして教示ワー
ク座標系Σw′と計測ワーク座標系Σwとの変換行列を
算出して、教示データの位置ずれに関する補正を行う。
さらに本発明に従えば、ウエブ15およびフランジ16と
長さの寸法誤差に関する補正を行つて、Yw軸方向の成分
WLYnおよびZw軸方向の成分WLZnを求めて、長さの補正を
行う。このような補正を行つた後、手首部2からセンサ
6を外して溶断トーチ3に持換え、これらの教示データ
を補正した処理結果に従つて、溶断作業を行う。
実施例 第1図は本発明の一実施例に従う構成を説明するブロ
ツク図である。産業用ロボツト1には、たとえば溶断作
業を行なうにあたり、後述されるような教示点が予め教
示される。産業用ロボツト1は、再生動作時に手首部2
において、たとえば溶断トーチ3を把持し、制御装置4
の指示に基づいて手首部2の位置と姿勢とを制御し、加
工対象物である山形鋼5に対して所定の作業を行なう。
この溶断作業に先立ち、検出手段であるセンサ6を手首
部5に把持し、山形鋼5に関連する後述されるような位
置と形状との検出動作を行なう。通常これらセンサ6と
溶断トーチ3とは、待機スタンド7に収容されている。
センサ6は光電変換素子を含む、距離/姿勢検出部
と、稜線位置検出部とからなり、山形鋼5の表面に対す
る距離、および該山形鋼5の稜線8の位置を検出する。
センサ6による検出動作は、たとえば下記のように行な
われる。距離/姿勢検出部は、たとえば3個以上の点光
源からの光を、山形鋼5の表面に順次照射し、その反射
光を2次元光検出器で受光する構成とされることによ
り、山形鋼5の表面に関する距離と姿勢とを検出するこ
とができる。
稜線位置検出部は、稜線8の斜め上方からスリツト光
を稜線8に交差するように照射し、その反射光を1次元
光検出器で受光する構成とする。このような構成によ
り、山形鋼5の稜線8の位置を検出することができる。
なおこのようなセンサ6に関しては、本出願人により特
許出願公開昭59−136606としてすでに提案されている。
第2図は第1図の産業用ロボツト1の手首部2に関連
する構成の拡大斜視図である。手首部2は、たとえば3
個の間節11,12,13からなり、関節13にはセンサ6などを
把持するための把持爪29が装着される。腰である間節軸
17は関節31に装着され、上腕である関節軸18は関節9に
装着され、前腕である関節軸19は関節10に装着される。
一方、作業台14上には、山形鋼5が載置される。山形鋼
5はウエブ15とフランジ16とからなる。山形鋼5のウエ
ブ15とフランジ16とは、それぞれ平板状であるように形
成される。
山形鋼5に関連して、相互に直交する座標系Xr,Yr,Zr
からなる絶対座標系Σrが設定される。この絶対座標系
Σrにおいて、Yr=0として定められる平面と山形鋼5
の稜線8との交点を、山形鋼5に即して定められるワー
ク座標系Σwの原点とする。このワーク座標系Σwは、
相互に直交する座標軸Xw,Yw,Zwから構成される。
ワーク座標系Σwにおいて、ウエブ15の表面をXw−Yw
平面とし、フランジ16の表面をXw−Zw平面として定め
る。山形鋼5の溶断作業に伴う制御情報は、このワーク
座標系Σwを用いて記述され、センサ6を用いて、ウエ
ブ15およびフランジ16の各表面の位置および姿勢を計測
することによつて、ワーク座標系Σwによる制御情報を
補正することができる。
第3図は本発明の一実施例の構成を示すブロツク図で
ある。センサ6からの信号は、処理回路30に与えられ
る。処理回路30には、ロボツト制御装置23が接続され
る。ロボツト制御装置23には、エンコーダ信号処理回路
24が前記関節軸17〜22の数だけ設けられる。このエンコ
ーダ信号処理回路24によつて計測される関節軸17〜22の
各軸線まわりの角変位量などは、ロボツト座標系で記述
される。またセンサ6で検出される山形鋼5(第2図参
照)に関連する位置および姿勢は、前記ワーク座標系Σ
wで記述される。したがつて処理回路30は、センサ6お
よびエンコーダ信号処理回路24を含むロボツト制御装置
23からの信号に関して、座標変換処理などを行なう。
第4図はセンサ6の検出動作の原理を説明する図であ
る。山形鋼5に対して、センサ6がたとえば図示のよう
な位置にあるとき、センサ6の計測動作に関する基準点
Q1が設定される。この基準点Q1は、教示データに基づく
稜線8上の点である。フランジ16の表面25と、基準点Q1
を含み表面25と平行な平面との距離ΔZ1を検出し、これ
をフランジ16の表面25に対するセンサ6からの距離と定
義する。また山形鋼5の稜線8に関して、ウエブ15の表
面26と、基準点Q1を通り表面26と平行な平面との距離Δ
X1を、稜線8のセンサ6に関する位置を表す値と定義す
る。またセンサ6は、山形鋼5の姿勢に関しても検出す
ることができる。
第2図示の産業用ロボツト1は、センサ6を把持し、
山形鋼5が規格に従つた寸法で形成され、かつ所定の位
置に設置されているものとして、センサ6の前記基準点
Q1を設定する。次に、規格値からのずれ量(ΔX1,ΔZ
1)を計測し、基準点Q1の成分に加算して点Q2の座標を
算出する。次に基準点をこの点Q2に移動して、前述した
ような山形鋼5に関するずれ量を再び計測し、点Q2の成
分に加算し、この値を点Qの位置とする。このように2
度計測することにより、センサ6に含まれる光学系の収
差などの影響を軽減でき、高精度の計測が可能になる。
第5図は本発明の一実施例の補正方法を説明するフロ
ーチヤートであり、第6図は山形鋼5の位置ずれに関す
る補正方法を説明する山形鋼5の斜視図であり、第7図
は山形鋼5の寸法誤差に対する補正方法を説明する山形
鋼5の斜視図である。第6図および第7図の二点鎖線
は、予め教示されたデータに従つて設定される山形鋼5
の位置および形状を示し、実線は実際に溶断作業下にお
かれた山形鋼5の位置および形状を示す。第1図、第5
図、第6図および第7図を参照する。第5図のステツプ
n1では、溶断トーチ3による溶断作業に先立つて、産業
用ロボツト1はその手首部2にセンサ6を把持する。
ステツプn2では、下記のようにウエブ15の3点の計測
を行なう。センサ6は第4図を参照して説明したよう
に、その計測動作に関する基準点Q1,Q2を順次設定す
る。次に、実際に配置された山形鋼5に関して、まず稜
線8を検出し、稜線8上の一点SH2を前記ワーク座標系
Σwの原点Owとする。原点Owから稜線8上の点SH4を計
測し、線分▲▼,▲▼方向にXw軸を設定す
る。
次に、原点Owを通りXw軸と垂直であつて、ウエブ15の
表面26上にある直線が、ウエブ15の他の稜線27と交差す
る点SH1を計測する。次に、線分▲▼,▲
▼方向にYw軸を設定する点SH1は、溶断トーチ3の予熱
点と、Yw座標値が等しい点である。Xw軸およびYw軸に直
交してZw軸を設定する。前記3計測点SH1,SH2,SH4によ
つて、実測データに基づくウエブ15の表面26が決定され
る。
ここで二点鎖線で示した教示データによつて設定され
た山形鋼5に関しても、前記各点SH1〜SH4と対応する点
SH1′,SH2′,SH4′が教示されている。したがつてたと
えば点SH2と点SH2′との座標が異なれば、実際に配置さ
れた山形鋼5は、教示データの位置からずれていること
になる。したがつてステツプn3において、前述のよう
に、教示データに基づいて設定されたワーク座標系Σ
w′と、実際に計測されて得られたワーク座標系Σwと
の変換行列を算出すれば、教示データの位置ずれに関す
る補正を行なうことができる。
第5図のステツプn4において、ウエブ15の長さの補正
が行なわれる。教示データに従うウエブ15の教示点R1〜
R4(第7図参照)に関連して定められる教示データをWL
1′〜WL4′とする。一方、実際に配置された山形鋼5の
ウエブ15に関して、前述したような計測動作を行ない、
各教示点R1〜R4に関連して得られた位置データをWL1〜W
L4とする。ここでウエブ15の教示データに基づく長さを
l0、実際のウエブ15の長さをlとする。このとき前記位
置データWLn,WLn′(n=1,2,3,4)のYw軸方向の成分
を、それぞれWLYn,WLYn′とすると、下式に従う演算に
よつて、寸法誤差に関する補正を行なうことができる。
ここで前記ウエブの長さlは、第6図における計測点
SH1,SH2の各Yw成分から求めることができる。
第5図のステツプn5〜n7においては、ステツプn2〜n4
で説明したウエブ15の位置ずれおよび寸法誤差に対する
補正と同様の処理を、フランジ16に関して行う。すなわ
ち教示データに従うフランジ16の第1および第3稜線8,
28上の教示点を含む複数の教示点に関連して定められる
教示データをWL5′〜WL8′とし、実際に配置された山形
鋼5のフランジ16に関して、前記各教示点に関連して得
られた位置データをWL5〜WL8とし、フランジ16の教示デ
ータに基づく長さをl01、実際のフランジ16の長さをl1
とし、対応する前記位置データWL1n,WL1n′のZw軸方向
の成分を、それぞれWLZn,WLZn′とするとき、フランジ1
6の長さの寸法誤差に関する補正を行つてZw軸方向の成
分WLZnを求め、 ここで前記フランジ16の長さl1は、前記第1および第
4点SH1,SH5の各Zw成分から求める。
ステツプn8では、把持していたセンサ6を、溶断トー
チ3に持換える。ステツプn9では、前述したように教示
データを補正した処理結果に従つて溶断作業が行なわれ
る。
以上のように本発明に従えば、予め教示したデータを
補正するにあたり、光電変換素子などによつて実現され
る検出手段を設け、これによつて教示データを、山形鋼
5の実際の形状および配置状態に従つて補正することが
できた。したがつて産業用ロボツト1は、このような補
正結果に従い、溶断作業などを正確にかつ迅速に行なう
ことができる。
前述の実施例では、山形鋼5の溶断トーチ3による溶
断作業に関連して説明してある。教示データを教示する
には、前述したような教示点を、操作者がロボツトを動
作させ一点ずつ教示してもよく、またロボツトを動作さ
せることなく、例えば数値制御データの生成と同様にし
ていわゆるオフラインテイーチングで教示点を作成して
もよい。
効 果 以上のように本発明に従えば、教示再生方式の産業用
ロボツトの手首部に、山形鋼である加工対象物の表面に
対する距離と、加工対象物の稜線の位置とを検出する検
出手段を取付けた。この検出手段の検出値と、ロボツト
の手首部の位置と姿勢との現在値とによつて、ロボツト
の加工対象物の設定位置ずれや加工対象物の形状を算出
し、予め教示された教示点を補正するようにした。した
がつて産業用ロボツトを用いて加工対象物に加工作業を
行なうにあたり、加工対象物の形状の精度および加工対
象物の位置決めの精度をむやみに高くすることを防ぐこ
とができる。したがつて加工作業を高能率で行なうよう
にすることができた。
特に本発明によれば、山形鋼5のウエブ15とフランジ
16とを、Xw−Yw平面およびXw−Zw平面に設定して、セン
サ6のワーク座標系Σwと教示データに基づいて設定さ
れたワーク座標系Σw′とによつて、Yw軸方向およびZw
軸方向の成分WLYnとWLZnを演算して補正し、これによつ
て山形鋼5の溶断作業を正確し、しかも迅速に行うこと
ができるようになる。
特に本発明では、山形鋼5のウエブ15とフランジ16と
の各表面を、ワーク座標系ΣwのXw−Yw平面およびXw−
Zw平面として、ウエブ15の表面26とフランジ16との表面
25とが決定され、これによつて教示ワーク座標系Σw′
と計測ワーク座標系Σwとの変換行列を算出して、教示
データの位置ずれに関する補正を行う。
さらに本発明では、ウエブ15およびフランジ16の長さ
の寸法誤差に関する補正を行つて、ウエブ15のYw軸方向
の成分WLYnを求めるとともに、フランジ16のZw軸方向の
成分WLZnを求め、こうしてウエブ15およびフランジ16の
長さの寸法誤差に関する補正を行う。このような補正結
果に従つて、センサ6から溶断トーチ3に手首部2で持
換えて、山形鋼5の溶断作業を行うことができる。した
がつて上述のように加工作業を高能率で行うことができ
るようになるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロツク図、第
2図は産業用ロボツト1の手首部2付近の構成を説明す
る斜視図、第3図は本発明の一実施例の構成を説明する
ブロツク図、第4図はセンサ6の検出動作原理を説明す
る図、第5図は本発明の一実施例の補正方法を説明する
フローチヤート、第6図は位置ずれに対する補正方法を
説明する山形鋼5の斜視図、第7図は寸法誤差に対する
補正方法を説明する山形鋼5の斜視図である。 1……産業用ロボツト、2……手首部、3……溶断トー
チ、5……山形鋼、6……センサ、8……稜線、15……
ウエブ、16……フランジ、27……稜線、29……把持爪、
R1〜R4……教示点、SH1〜SH4……計測点、WL1′〜WL4′
……教示データ、WL1〜WL4……補正されたデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 真明 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社明石工場内 (56)参考文献 特開 昭60−39207(JP,A) 特開 昭58−14205(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の関節11,12,13を有する手首部2を、
    複数の関節軸17〜22によつて駆動する教示再生方式の産
    業用ロボツト1を準備し、 作業台14上に載置された加工対象物である山形鋼5の表
    面に対する距離と、山形鋼5の稜線の位置とを検出する
    センサ6を産業用ロボツト1の手首部2に取付け、 センサ6では、山形鋼5のウエブ15の表面をXw−Yw平面
    とし、フランジ16の表面をXw−Zw平面とし、ウエブ15と
    フランジ16との第1稜線8をXw軸とする相互に直交する
    ワーク座標系Σwを設定し、 手首部2にセンサ6を把持し、 作業台14上の山形鋼5のウエブ15とフランジ16とが交わ
    る第1稜線8を検出し、 第1稜線8上の第1点SH2をワーク座標系Σwの原点Ow
    とし、その原点Owから第1稜線8上の第2点SH4を計測
    し、第1および第2点SH2,SH4方向にXw軸を設定し、 原点Owを通りXw軸と垂直であつて、ウエブ15の表面26上
    にある直線が、ウエブ15の第2稜線27と交差する溶断ト
    ーチ3の予熱点である第3点SH1を計測し、第1および
    第3点SH2,SH1方向にYw軸を設定し、 Xw軸およびYwに直交するZw軸を設定して、前記ワーク座
    標系Σwが定められ、 こうして第1〜第3点SH2,SH4,SH1によつてウエブ15の
    表面26が決定され、 産業用ロボツト1の教示データとして、第1点〜第3点
    SH2,SH4,SH1に対応する教示第1点〜教示第3点SH2′,S
    H4′,SH1′が教示されており、教示データに基づいて設
    定された教示ワーク座標系Σw′が定められ、 原点Owを通りXw軸と垂直であつてフランジ16の表面25上
    にある直線が、フランジ16の第3稜線28と交差する第4
    点SH5を計測し、こうして第1、第2および第4点SH2,S
    H4,SH5によつてフランジ16の表面25が決定され、教示ワ
    ーク座標系Σw′と計測ワーク座標系Σwとの変換行列
    を算出して、教示データの位置ずれに関する補正を行
    い、 教示データに従うウエブ15の第1および第2稜線8,27上
    の教示点R4,R1を含む複数の教示点R1〜R4に関連して定
    められる教示データをWL1′〜WL4′とし、実際に配置さ
    れた山形鋼5のウエブ15に関して、前記各教示点R1〜R4
    に関連して得られた位置データをWL1〜WL4とし、ウエブ
    15の教示データに基づく長さをl0、実際のウエブ15の長
    さをlとし、対応する前記位置データWLn,WLn′のYw軸
    方向の成分を、それぞれWLYn,WLYn′とするとき、ウエ
    ブ15の長さの寸法誤差に関する補正を行つてYw軸方向の
    成分WLYnを求め、 ここで前記ウエブ15の長さlは、前記第1および第3点
    SH1,SH2の各Yw成分から求め、 教示データに従うフランジ16の第1および第3稜線8,28
    上の教示点を含む複数の教示点に関連して定められる教
    示データをWL5′〜WL8′とし、実際に配置された山形鋼
    5のフランジ16に関して、前記各教示点に関連して得ら
    れた位置データをWL5〜WL8とし、フランジ16の教示デー
    タに基づく長さをl01、実際のフランジ16の長さをl1と
    し、対応する前記位置データWL1n,WL1n′のZw軸方向の
    成分を、それぞれWLZn,WLZn′とするとき、フランジ16
    の長さの寸法誤差に関する補正を行つてZw軸方向の成分
    WLZnを求め、 ここで前記フランジ16の長さl1は、前記第1および第4
    点SH1,SH5の各Zw成分から求め、 産業用ロボツト1の手首部2をセンサ6から溶断トーチ
    3に持換え、 教示データを補正した処理結果に従つて溶断作業を行う
    ことを特徴とする産業用ロボツトを用いる山形鋼の溶断
    方法。
JP60095127A 1985-05-02 1985-05-02 産業用ロボットを用いる山形鋼の溶断方法 Expired - Fee Related JP2507298B2 (ja)

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