JP5577770B2 - 座標補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送手段によって複数の位置決めステージに複数の作業対象物を順次搬送し、各位置決めステージに設けられたマニピュレータを用いて作業対象物に作業を施しながら製品を製造するにあたり、各位置決めステージに搬送された作業対象物上の作業位置とマニピュレータのエンドエフェクタの相対的な位置ズレを補正するための座標補正方法に関する。
例えば、半導体素子を実装基板に実装するための半導体実装装置(チップマウンター)や工作機械などにおいては、直交座標型、多関節型のマニピュレータの先端に取り付けられたエンドエフェクタの位置や姿勢を精度よく制御することが製品の品質を確保する上で非常に重要である。
また、実装基板などの作業対象物を位置決めステージに搬送する搬送手段やマニピュレータを含む駆動系の誤差(部品加工誤差、組立誤差や、装置温度等の環境要因の影響を受けて生じる微小誤差)などを補正することが、特に高精度の位置決めが要求される場合には必要不可欠である。このため、従来、位置決めステージに搬送された作業対象物をカメラで撮像し、この画像を用いて駆動系の誤差に起因した作業対象物とエンドエフェクタの相対的な位置ズレ(座標)を検出して補正する方法が用いられている。
さらに、駆動系の微小誤差は、装置温度等の環境要因の影響を受けて時々刻々と変化するため、例えば特許文献1では、座標基準となる参照用マークを位置決めステージ上もしくは着脱可能な治具上に設置し、この参照用マーク及び各作業対象物をそれぞれカメラで認識して、時々刻々と変化する微小誤差を含めた駆動系の誤差を補正できるようにしている。
また、例えば特許文献2に開示されるように、予め複数の位置決め座標補正データを作成しておき、装置が稼動する環境に適した補正テーブルを選択することで補正を行う方法も用いられている。
特開2003−28615号公報 特開2008−41011号公報
しかしながら、特許文献1に開示された座標補正方法においては、複数の位置決めステージに複数の作業対象物が順次搬送されて作業を施す場合に、各位置決めステージに各作業対象物が位置決めされる度に参照用マーク及び各作業対象物をカメラで認識する方式であるため、多数の画像処理を行う必要があり、この画像処理工程に起因したタクトタイムの増加を招いてしまう。また、このように複数の位置決めステージを通して作業を行う場合には、位置決めステージを移動する度に座標補正を行う必要が生じるため、タクトタイムの増加が顕著になるという問題があった。さらに、異なる位置決めステージ間において同一の参照用マークを認識することは困難であり、位置決めステージ毎に参照用マークを設置して補正を行う必要が生じるという問題もある。
一方、特許文献2に開示された座標補正方法においては、装置が稼動する環境に適した複数の補正テーブルを作成するために、測長機のような専用装置を用いて精密な補正座標を得ることが必要であり、複数の補正テーブルの作成に多くの手間と時間を要するという問題があった。
なお、このように専用の参照マークを備えた治具や測長機等の専用の装置を用いて複数の位置決めステージの座標補正を行うことは、装置のサイクルタイムと段取り換え時間の増加を引き起こす。そこで、タクトタイムを短縮させるために画像処理用のカメラを増やすことが考えられるが、このようにした場合には、段取り換え時間の増加が顕著となり、また、装置コストの上昇を招いてしまう。さらに、複数の位置決めステージにおいて参照マーク位置や装置の設置精度を精確に保つという困難性も生じる。また、位置決めステージは、環境要因(温度等)によって時々刻々と位置ズレ量が変化するため、適切な更新を施さないと座標補正データが劣化するおそれもある。
本発明は、上記事情に鑑み、タクトタイムの増加を防ぎつつ精度よく誤差を補正することを可能にする座標補正方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の座標補正方法は、搬送手段によって複数の位置決めステージに複数の作業対象物を順次搬送し、各位置決めステージに設けられたマニピュレータを用いて前記作業対象物に作業を施しながら製品を製造するにあたり、各位置決めステージに搬送された前記作業対象物上の作業位置と前記マニピュレータのエンドエフェクタの相対的な位置ズレを補正するための座標補正方法であって、作業前に、各位置決めステージでの前記搬送手段と前記マニピュレータを含む機械座標系に由来する誤差を検出して第1の補正テーブルを作成する第1の補正テーブル作成工程と作業時に1つの前記位置決めステージで前記作業対象物の寸法公差に由来する誤差を検出して第2の補正テーブルを作成する第2の補正テーブル作成工程とを備えており、作業時に、前記第1の補正テーブルを用いて前記各位置決めステージでの機械座標系に由来する誤差を補正する第1の補正を行うとともに、前記1つの位置決めステージ以降の位置決めステージでの作業工程において、前記1つの位置決めステージで作成した前記第2の補正テーブルを用いながら前記作業対象物の寸法公差に由来する誤差を補正する第2の補正とを行うようにして、前記作業対象物上の作業位置と前記エンドエフェクタの相対的な位置ズレを補正することを特徴とする。
また、本発明の座標補正方法においては、前記作業時に、所定の時間もしくは作業回数毎に前記第1の補正テーブルを作成し直すことがより望ましい。
さらに、本発明の座標補正方法においては、前記機械座標系に由来する誤差及び/又は前記寸法公差に由来する誤差を複数回検出するとともに統計的手法によって処理して前記第1の補正テーブル及び/又は前記第2の補正テーブルを作成することが望ましい。
本発明の座標補正方法によれば、複数台のカメラや参照用マークを設置することを不要にして、補正テーブルの作成に要する設備及び時間を抑制することができ、タクトタイムの増加を防いで生産性の向上、装置のコスト低減を図ることが可能になるとともに、各位置決めステージに搬送された作業対象物上の作業位置とマニピュレータのエンドエフェクタの相対的な位置ズレ(誤差)を精度よく補正することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る部品実装装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る基板(作業対象物)を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る部品実装装置を示すブロック図である。 基準作業位置(基準作業位置テーブル)、第1の補正テーブル、第2の補正テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る座標補正方法において、第1の補正テーブルを作成する手順を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る座標補正方法において、第1の補正テーブルと第2の補正テーブルを用いて補正を行う方法を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る座標補正方法において、認識作業位置と基準作業位置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る座標補正方法において、第2の補正テーブルを作成する手順を示すフロー図である。
[第一実施形態]
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る座標補正方法について説明する。ここで、本実施形態は、例えば半導体素子などの部品を基板の所定位置に精度よく実装することを可能にする座標補正方法に関するものである。
本実施形態の部品実装装置1は、図1に示すように、複数の基板(作業対象物)2、3を複数の位置決めステージA、Bに順次搬送するコンベアなどの搬送手段4と、各位置決めステージA、Bに設けられたマニピュレータ5、6と、各マニピュレータ5、6の先端に設けられ、各位置決めステージA、Bに搬送された基板2、3上の所定位置に作業を施すためのエンドエフェクタ7、8と、制御部9とを備えて構成されている。
マニピュレータ5、6は、直交座標型マニピュレータであり、X軸駆動ユニット5a、6aとY軸駆動ユニット5b、6bを備え、X軸駆動ユニット5a、6aに対しY軸駆動ユニット5b、6bを水平のX軸方向とこのX軸方向に直交するY軸方向に移動自在に設けて構成されている。
エンドエフェクタ7、8は、ワーク(部品)10、11を保持する機構を備え、基板2、3上の所定位置にワーク10、11を実装するため実装ヘッドであり、Y軸駆動ユニット5b、6bの先端に取り付けられている。また、カメラ(位置検出手段)12、13がエンドエフェクタ7、8に隣接するように設けられている。このカメラ12、13は、所定位置にあるワーク10、11及び基板2、3を認識するためのものであり、エンドエフェクタ7、8との相対位置を一体に保ちつつエンドエフェクタ7、8に従動するように設けられている。
制御部9は、コンピュータ(CPU)及び記憶装置を備え、カメラ12、13、エンドエフェクタ7、8、マニピュレータ5、6(X軸駆動ユニット5a、6a、Y軸駆動ユニット5b、6b)のそれぞれに接続されて、これらカメラ12、13、エンドエフェクタ7、8、マニピュレータ5、6の駆動を制御する。
ここで、このような部品実装装置1において、マニピュレータ5、6や搬送手段4を含む機械座標系(駆動系)は、基板2、3上の理想的なNC座標系(XY座標系)に対し、構成部品の加工精度や組立精度等により歪みが生じる座標系となる。また、基板2、3上の座標も基板2、3の加工精度によって歪みを持っている。このため、搬送手段4によって複数の位置決めステージA、Bに複数の基板2、3を順次搬送し、マニピュレータ5、6を用いて各位置決めステージA、Bに搬送された基板2、3にワーク10、11を実装する作業を施しながら製品を製造する際には、作業を高精度で実施するため、各位置決めステージA、Bに搬送された基板2、3上の作業位置とエンドエフェクタ7、8の相対的な位置ズレ(誤差)を補正する必要がある。すなわち、機械座標系を理想的なNC座標系に一致させるように補正を行う必要がある。
これに対し、本実施形態においては、第1の補正と第2の補正によって、各位置決めステージA、Bに搬送された基板2、3上の作業位置とエンドエフェクタ7、8の相対的な位置ズレを補正する。また、図2に示すように、各基板2、3に、設計寸法が既知の基板2、3全体の位置を認識するために用いる全体位置認識用マーク15、16と、基板2、3に対する作業位置を認識するための作業位置認識用マーク17(通常は基板アイランド)を設けておく。
そして、第1の補正では、図1、図3及び図4に示すように、実装作業に先立って、各位置決めステージA、Bでの搬送手段4とマニピュレータ5、6を含む機械座標系に由来する誤差を検出して第1の補正テーブルを作成し(第1の補正テーブル作成工程)、この第1の補正テーブルに基づいて実装作業時に機械座標系に由来する誤差を補正する。なお、第1の補正は、実装作業を行う前に準備することが必要になるが、第1の補正テーブルの作成は最低1度でよい。但し、位置決めステージA、Bの状態変更による補正の更新時には、新たに第1の補正テーブルを作成し直すことが必要になる。
具体的に、本実施形態における第1の補正では、図5、図6及び図7に示すように、各マーク15、16、17を設けた1つの基板2が搬送手段4で搬送されて各位置決めステージA、B上の所定位置で位置決めされる毎に、各位置決めステージA、Bのエンドエフェクタ7、8がX軸駆動ユニット5a、6a及びY軸駆動ユニット5b、6bによってX軸方向及びY軸方向の予め決められた所定位置に移動する。そして、エンドエフェクタ7、8に従動したカメラ12、13で基板2上の全体位置認識用マーク15、16を撮像し、全体位置認識用マーク15、16の座標位置を検出する。また、2つの全体位置認識用マーク15、16の座標情報(位置)から基板2の中心及び基板2の傾きを算出し、基板2の正確な特定位置(中心座標(基準位置座標)、傾き)を検出して捉えるとともに、この特定位置から基準作業位置を算出する。
次に、エンドエフェクタ7、8(マニピュレータ5、6)に対しては、予めプログラムされた基板2上の所定の座標に移動させ、カメラ12、13で作業位置認識用マーク17を撮像し、作業位置認識用マーク17の座標位置を検出する。これとともに、この作業位置認識用マーク17の位置から認識作業位置を検出する。
そして、本実施形態では、カメラ12、13で取り込んだ画像(取込画像)から特徴量を求め、この特徴量を予め設定した基準画像における特徴量と比較し、例えば中心位置などの予め決められた基準画像中の特定位置が取込画像中のどの位置に相当するかを定め、このように定めた基板2の認識作業位置と基準作業位置の差により、基準画像と取込画像の位置ズレ量、すなわち機械座標系の誤差を求める。
より具体的に、図2及び図7に示すように、基板2上の各作業位置には作業位置認識用マーク17があり、この作業位置認識用マーク17をカメラ12、13により撮像してその位置を検出することで、認識作業位置の中心20の座標(x11、y11)を得ることができる。また、前述の全体位置認識用マーク15、16の検出及び算出の結果から、基準作業位置の中心21の座標(x12、y12)が算出される。そして、認識作業位置20と基準作業位置21の位置ズレ量22(第1の補正量;△x1、△y1)は、△X1=X12−X11、及び△Y1=Y12−Y11の演算処理を行うことで算出される。
ここで、基板2の中心及び基板2の傾きは、2つの全体位置認識用マーク15、16の座標情報を基にして制御部9の演算機構(CPU等)で所定の演算を行うことにより算出される。また、基板2の基準位置座標及び傾きは、位置決めステージA、Bによって決まっているため、このような画像認識で搬送手段4による位置決め誤差を把握することができる。また、全体位置認識用マーク15、16と作業位置認識用マーク17の設計寸法から定まる位置決めステージA、B上の相対座標は、予めプログラムされているため、カメラ12、13及びエンドエフェクタ7、8を作業位置認識用マークの設計寸法上の座標(所定位置)に精確に移動させることが可能である。
上記のようにして、全ての作業位置認識用マーク17及び全ての位置決めステージA、Bに対し機械座標系(駆動系)の位置ズレ量を求め、各位置決めステージA、Bにおける機械座標系の誤差を記録した第1の補正テーブルを作成する(図4参照)。そして、実装作業時に、この第1の補正テーブルに基づいて各位置決めステージA、Bに搬送された基板2、3上の作業位置とエンドエフェクタ7、8の相対的な位置ズレを補正することにより、第1の補正が完了し、機械座標系に由来する誤差、すなわち各位置決めステージA、Bに固有の再現性のある誤差が補正される。
一方、第1の補正による△X1及び△Y1は、1つの基板2の寸法公差に基づいているため、各位置決めステージA、Bにおける座標が絶対的に正しくなるとは限らず、あくまで各位置決めステージA、B間の相対的座標が等しく補正されているに過ぎない。すなわち、第1の補正で算出される位置ズレ量は、基板2の寸法公差に由来する位置ズレと、機械座標系のズレに由来する位置ズレを合わせた作業位置ズレとして観測されている。このため、第1の補正では、1つの基板2と寸法公差が異なる他の基板3の寸法公差に起因した誤差が生じてしまう。
このため、本実施形態の座標補正方法においては、第1の補正が全ての位置決めステージA、Bに対して完了した後に、全体位置認識用マーク15、16から設計寸法に従って算出した基準作業位置21と、作業位置認識用マーク17の画像認識により得られた座標のズレ(各基板3の寸法公差に由来する位置ズレ)を補正するための第2の補正を行う。
第2の補正では、図8に示すように、全体位置認識用マーク15、16と各作業位置認識用マーク17の設計寸法が既知で且つ寸法公差を含む基板3が搬送されて1つの位置決めステージAで位置決めされた段階で、第1の補正のときと同様に、この位置決めステージAのカメラ12によって全体位置認識用マーク15、16の位置を検出する。そして、この全体位置認識用マーク15、16の位置から基板3の特定位置を検出するとともに、この特定位置から基準作業位置21を算出する。さらに、カメラ12で作業位置認識用マーク17を撮像し、作業位置認識用マーク17の座標位置を検出するとともに、この作業位置認識用マーク17の位置から認識作業位置20を検出する。
そして、このように第2の補正においては、第1の補正により位置決めステージAの機械座標系誤差が補正されているため、基板3の全体座標及び設計寸法から決定した基準作業位置21と、観測された認識作業位置20のズレが基板3の寸法公差によるものとなる。
このため、基準作業位置21から観測された認識作業位置20の差を求めて、基板3の寸法公差による位置ズレを補正することができる。また、この補正を全作業位置に対して行うことで、基板3上の全ての作業位置における基板3の寸法公差による位置ズレ(基板3の寸法公差に由来する誤差)を補正することができる。
さらに、任意の1つの位置決めステージAで複数の基板の第2の補正を行い、この第2の補正で得られた寸法公差による位置ズレ量(座標データ)を記録した第2の補正テーブルを作成する(第2の補正テーブル作成工程:図4参照)。そして、各位置決めステージA、Bは、制御部9を通じて情報を共有することができ、且つ各位置決めステージA、Bは、第1の補正により位置決めステージA、B毎に固有の機械座標系に由来する誤差が補正されているため、座標ズレのない同一の機械座標系を持つことになる。このため、図6に示すように、第2の補正テーブルを作成した位置決めステージA以降の位置決めステージB、Cでの同一の基板3を使用する作業工程において、任意の1つの位置決めステージAで作成した同一の第2の補正テーブルを適用することにより、新たに第2の補正を作成し直すことなく基板の寸法公差に由来するズレ(誤差)を補正することが可能になる。
ここで、第2の補正テーブルにおいても、図4に示すように、第1の補正テーブルと同様、作業位置(作業点)ごとに△x2、△y2の補正量が定義される。そして、第2の補正を実施することは、図8に示すように、第1の補正テーブルによって補正された基準作業位置(x11’、y11’)に(△x2、△y2)を加えて新たな基準作業位置(x11’’、y11’’)を作成することであり、(x11’’、y11’’)=(x11’−△x1、y11’−△y1)の演算処理を行うことを示している。
そして、第1の補正を作成する際に用いる基板2は、同一の基板2を全ての位置決めステージA、Bで用いる限りは寸法誤差を含む基板を用いてよい。この場合、第1の補正により補正された各位置決めステージA、Bの機械座標系は、第1の補正テーブルを作成する際に使用した基板2の寸法公差(誤差)を含んだものとなる。しかしながら、同一の基板2を全ての位置決めステージA、Bで用いる限り、この基板寸法公差は、全ての位置決めステージA、B及び作業点で同等の寸法公差(誤差)を生じさせることになるため、第2の補正によって相殺され、補正の効果に影響を及ぼすことがない。
また、第2の補正は、第2の補正テーブルを作成した位置決めステージA以降で同一の基板に対して作業を行う場合に有効であるため、通常は基板2、3に対して最初に作業を行う位置決めステージAにおいて第2の補正テーブルを作成する。なお、第2の補正は、基板3に固有の誤差を補正するものであるため、新たな基板を使用する度に第2の補正テーブルを作成する必要がある。
したがって、本実施形態の座標補正方法においては、第1の補正及び第2の補正を併用することにより、各位置決めステージA、Bに固有の機械系ズレと各基板2、3に固有の寸法公差由来のズレを補正するための補正テーブルを作成する工程を最小限に抑えることができる。また、各位置決めステージA、Bに搬送された基板2、3上の作業位置とマニピュレータ5、6のエンドエフェクタ7、8の相対的な位置ズレ(誤差)を高精度で補正することが可能になる。
よって、本実施形態の座標補正方法によれば、複数台のカメラや参照用マークを設置することを不要にして、補正テーブルの作成に要する設備及び時間を抑制することができ、タクトタイムの増加を防いで生産性の向上、装置1のコスト低減を図ることが可能になる。
以上、本発明に係る座標補正方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、位置決めステージA、Bが2つであるものして説明を行ったが、異なるワークを実装する多数の位置決めステージ及び多数のマニピュレータ(エンドエフェクタ)が搬送手段4の搬送方向に沿って並設されていてもよい。この場合においても本実施形態と同様にして補正を行うことにより、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、基板2、3に関しても、同一の設計寸法を持った多数(2枚以上)の基板を供給して作業を行うようにしてもよく、この場合においても本実施形態と同様にして補正を行うことにより、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
さらに、本実施形態では、半導体素子などのワーク10、11をマニピュレータ5、6(エンドエフェクタ7、8)を用いて基板2、3に実装するものとして説明を行ったが、本発明は、例えばペースト剤の塗布などの他の作業を行う際に適用してもよい。この場合、用途別のヘッド(エンドエフェクタ)を配置した位置決めステージが座標補正対象となるので、種類の異なる作業における座標補正精度の向上及び補正に要するコストの低減が図れ、相乗的な効果を得ることが可能になる。
また、本実施形態では、位置検出手段がカメラ12、13であるものとしたが、カメラ12、13による画像認識に限らず、レーザセンサなどの他の位置検出手段に変更してもよい。そして、この場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
さらに、第2の補正テーブルを作成する位置決めステージA、Bは任意のステージでよい。また、予め基板2、3上の全体位置認識用マーク15、16と各作業位置認識用マーク17の寸法公差が判明している場合は、第2の補正テーブルを実際に位置決めステージA、Bを用いて作成する必要はなく、制御部9にデータとしてプログラムし、各位置決めステージA、Bで補正を実施するようにしてもよい。よって、部品実装装置1の位置決めステージA、Bに限らず、基板2、3の寸法公差を測定する機構(顕微鏡など)によって、全体位置認識用マーク15、16と各作業位置認識用マーク17の寸法公差を測定すれば、第2の補正テーブルを作成することが可能である。
また、装置1の状態(温度など)が変化することが想定されるため、作成した第1の補正テーブルは、所定の時間もしくは作業回数毎に作成し直すことが望ましく、このようにすることでその有効性を保つことが可能になる。
さらに、補正テーブルを作成する際には、カメラ(位置検出手段)12、13による画像認識誤差やX軸駆動ユニット、Y軸駆動ユニットの位置決め誤差が発生するために補正自体にも誤差が含まれる。これに対し、機械座標系に由来する誤差及び/又は寸法公差に由来する誤差を複数回検出するとともに統計的手法によって処理して(測定結果を平均などにより処理して)第1の補正テーブル及び/又は第2の補正テーブルを作成することで、補正に含まれる誤差(特に偶然誤差)を低減することが可能になる。
1 部品実装装置
2 基板(作業対象物)
3 基板(作業対象物)
4 搬送手段
5 マニピュレータ
5a X軸駆動ユニット
5b Y軸駆動ユニット
6 マニピュレータ
6a X軸駆動ユニット
6b Y軸駆動ユニット
7 エンドエフェクタ
8 エンドエフェクタ
9 制御部
10 ワーク(部品)
11 ワーク(部品)
12 カメラ(位置検出手段)
13 カメラ(位置検出手段)
15 全体位置認識用マーク
16 全体位置認識用マーク
17 作業位置認識用マーク
20 認識作業位置(中心)
21 基準作業位置(中心)
22 位置ズレ量
A 位置決めステージ
B 位置決めステージ

Claims (3)

  1. 搬送手段によって複数の位置決めステージに複数の作業対象物を順次搬送し、各位置決めステージに設けられたマニピュレータを用いて前記作業対象物に作業を施しながら製品を製造するにあたり、各位置決めステージに搬送された前記作業対象物上の作業位置と前記マニピュレータのエンドエフェクタの相対的な位置ズレを補正するための座標補正方法であって、
    作業前に、各位置決めステージでの前記搬送手段と前記マニピュレータを含む機械座標系に由来する誤差を検出して第1の補正テーブルを作成する第1の補正テーブル作成工程と
    作業時に1つの前記位置決めステージで前記作業対象物の寸法公差に由来する誤差を検出して第2の補正テーブルを作成する第2の補正テーブル作成工程とを備えており、
    作業時に、前記第1の補正テーブルを用いて前記各位置決めステージでの機械座標系に由来する誤差を補正する第1の補正を行うとともに、
    前記1つの位置決めステージ以降の位置決めステージでの作業工程において、前記1つの位置決めステージで作成した前記第2の補正テーブルを用いながら前記作業対象物の寸法公差に由来する誤差を補正する第2の補正とを行うようにして、
    前記作業対象物上の作業位置と前記エンドエフェクタの相対的な位置ズレを補正することを特徴とする座標補正方法。
  2. 請求項1記載の座標補正方法において、
    前記作業時に、所定の時間もしくは作業回数毎に前記第1の補正テーブルを作成し直すことを特徴とする座標補正方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の座標補正方法において、
    前記機械座標系に由来する誤差及び/又は前記寸法公差に由来する誤差を複数回検出するとともに統計的手法によって処理して前記第1の補正テーブル及び/又は前記第2の補正テーブルを作成することを特徴とする座標補正方法。
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