JP2506765Y2 - 箔巻巻線 - Google Patents

箔巻巻線

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JP2506765Y2
JP2506765Y2 JP4934190U JP4934190U JP2506765Y2 JP 2506765 Y2 JP2506765 Y2 JP 2506765Y2 JP 4934190 U JP4934190 U JP 4934190U JP 4934190 U JP4934190 U JP 4934190U JP 2506765 Y2 JP2506765 Y2 JP 2506765Y2
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winding
electrostatic shield
sheet
wound
voltage winding
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俊郎 杉本
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Meidensha Corp
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、金属シートと絶縁シートを重ね合わせて巻
回した箔巻巻線の静電シールドの構造に関する。
B.考案の概要 箔巻巻線の巻線内側の静電シールドの一端を前記巻線
の最内周に巻き込み、前記静電シールドをリード線によ
り巻線と接続することなく静電結合により同電位とする
構造としたものである。
C.従来の技術 従来、金属シートと絶縁シートを重ね合わせて巻回し
た箔巻巻線は、巻線作業の自動化が可能であり優れた巻
線方式であるが、導体が薄いため巻線端部に電界が集中
する。高電圧の巻線にこの方式を採用する場合は、巻線
端部に電界緩和用の静電シールドを置き、巻線端部全体
の電界緩和を行なっている。
第3図及び第4図は、従来の箔巻巻線の要部断面図
で、これらの図において、鉄心1に低圧巻線2が巻回さ
れ、その外側に高圧巻線3が巻回されている。高圧巻線
3は、内側の絶縁筒4の外側に1ターンを形成しないシ
ート状の静電シールド5(破線で示す)が巻き付けら
れ、その外側に絶縁シート6が巻き付けられている。そ
して、その外側にコルゲート状のスペーサ7により形成
される冷却ダクト8が配置されている。さらにその外側
に導体としての金属シート9と、レヤー間絶縁物として
の絶縁シート10が巻回され、前記金属シート9の軸線方
向の両側には、前記絶縁シート10の幅と等しくなるよう
な幅のレヤー押さえ11が挿入されている。
高圧巻線3の上部には静電シールドリング12が配置さ
れ、この静電シールドリング12と前記静電シールド5
は、それぞれリード線(図示省略)により、高圧巻線3
のラインリード線(13)に接続され同電位にされてい
る。なお、前記の静電シールド5は、レヤー押さえ11の
上部に静電シールドリング12が配置されるため、金属シ
ート9の端部の電界集中を完全にカバー出来ないために
設けられている。
D.考案が解決しようとする課題 このような従来の箔巻巻線の構成では、静電シールド
5を高圧巻線3のラインリード線13と同電位にするため
に、静電シールド5からリード線(図示省略)を引き出
し、ラインリード線13と接続する必要があるが、リード
線の構造・処理が複雑になると薄い静電シールド5から
リード線を引き出すため、その部分が機械強度上の弱点
になり易く、また、絶縁上も弱点になる。
本考案は、簡単な構造で箔巻巻線の巻線端部の機械的
強度と絶縁強度を強化した箔巻巻線変圧器を提供するこ
とを目的とする。
E.課題を解決するための手段 上記の目的を達成するため、本考案の箔巻巻線では、
高圧巻線内側のシート状の静電シールドの巻端を前記高
圧巻線の最内周の1ターン目に金属シートとは絶縁シー
トで絶縁して巻き込み、前記静電シールドをリード線に
より高圧巻線と接続することなく静電結合により同電位
とする構造としたものである。
F.作用 本考案の箔巻巻線は、静電シールド5と低圧巻線2と
の間の寸法に比較して高圧巻線3のレヤー間寸法は非常
に小さいため静電シールドは高圧巻線およびラインリー
ド13と同電位となる。
即ち、一般に箔巻巻線の絶縁シートの厚みは数10μm
であり、また、静電シールドの巻き込まれている高圧巻
線と低圧巻線間は数10mmの絶縁距離がある。従って、静
電シールドから高圧巻線金属シート間の静電容量は、静
電シールドから低圧巻線間の静電容量に比べてほぼ1000
倍と大きい。このため、静電シールドの電位は、静電結
合により静電シールドが巻き込まれている高圧巻線内径
側の金属シートと同電位となる。
このように、高圧巻線内側のシート状の静電シールド
5の一端を、高圧巻線3の最内周の1ターン目に巻き込
むことにより高圧巻線3と静電シールド5が同電位とな
るため、静電シールド5のリード線が不要となり、リー
ド線により高圧巻線3と接続することなく同電位とする
ことができる。
G.実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図は鉄心1および低圧巻線2を省略した高圧巻線3の
要部拡大図で、鉄心1に低圧巻線2が巻回され、その外
側に高圧巻線3が巻回されていることは従来と同じであ
る。高圧巻線3は、その内側の絶縁筒4の外側に1ター
ンを形成しないシート状の静電シールド5(破線で示
す)が巻き付けられ、その外側の絶縁シート6が巻き付
けられ、その外側にコルゲート状のスペーサ7により形
成される冷却ダクト8が配置されている。さらに、その
外側に導体としての金属シート9とレヤー間絶縁物とし
ての絶縁シート10が巻回され、前記金属シート9の軸方
向の両側には、前記絶縁シート10の幅と等しくなるよう
な幅のレヤー押さえ11が挿入されている。ここで、第2
図の横断面図に示すように、静電シールド5の巻端はそ
のまま延長されて高圧巻線3の最内側の1ターン目の金
属シート9の外側の短い(約1ターン分)絶縁シート14
(前記絶縁シート6の延長したものでもよい)と、金属
シート9の巻回間の絶縁シート10の間に約1ターン分延
長して巻き込まれて金属シート9とは絶縁されている。
H.考案の効果 本考案は、以上のように構成されているので、箔巻巻
線は、静電シールド5の一端の巻端を高圧巻線の内部に
巻き込むようにしたので、 静電シールド5は高圧巻線3のラインリード線13と同
電位になり、同電位にするためのリード線が不要とな
る。
薄い静電シールドとラインリード線との接続が無くな
り、構造上の弱点がなくなる。
巻線端部の部分的な電界集中を完全に無くすことがで
きる。
などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による箔巻巻線の実施例を示す要部縦断
面図、第2図は同じく本考案による箔巻巻線の実施例を
示す高圧巻線の要部横断面図、第3図は従来の箔巻巻線
を示す部分縦断面図、第4図は同じく従来の箔巻巻線の
高圧巻線の要部縦断面図である。 1……鉄心、2……低圧巻線、3……高圧巻線、4……
絶縁筒、5……静電シールド、6……絶縁シート、7…
…スペーサ、8……冷却ダクト、9……金属シート、10
……絶縁シート、11……レヤー押さえ、12……静電シー
ルドリング、13……ラインリード線、14……絶縁シー
ト。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属シートと絶縁シートを重ね合わせて巻
    回してなり、巻線の内側に、導電性シートを巻回したシ
    ート状の静電シールドを設けた箔巻巻線において、前記
    静電シールドは、巻線の内側から約1ターンを巻回した
    後、そのまま巻線の最内周の1ターン目に絶縁シートで
    絶縁して約1ターン分延長して巻き込み、当該静電シー
    ルドを静電結合により巻線と同電位としたことを特徴と
    する箔巻巻線。
JP4934190U 1990-05-11 1990-05-11 箔巻巻線 Expired - Lifetime JP2506765Y2 (ja)

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JPH048415U JPH048415U (ja) 1992-01-27
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JPH048415U (ja) 1992-01-27

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