JP2506667Y2 - 静止形コンデンサ設備用3相開閉装置 - Google Patents

静止形コンデンサ設備用3相開閉装置

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JP2506667Y2 JP1989147697U JP14769789U JP2506667Y2 JP 2506667 Y2 JP2506667 Y2 JP 2506667Y2 JP 1989147697 U JP1989147697 U JP 1989147697U JP 14769789 U JP14769789 U JP 14769789U JP 2506667 Y2 JP2506667 Y2 JP 2506667Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、静止形コンデンサ設備開閉用の開閉装置と
して好適な3相一括操作方式の3相開閉装置に関するも
のである。
[従来の技術] 第13図に、静止形コンデンサ設備を開閉する開閉装置
として従来用いられている3相一括操作方式のガス開閉
装置の構成を概略的に示してある。同図(A)は遮断状
態を示し、同図(B)は投入状態を示している。これら
の図においてSaないしScは第1ないし第3の開閉器で、
各開閉器は、固定コンタクト1及び集電コンタクト2
と、集電コンタクト2のみに接触する遮断位置から集電
コンタクト2との接触を保ちつつ固定コンタクト1に完
全に接触する投入位置との間を変位するように設けられ
た可動コンタクト3とからなっている。これらの開閉器
の構成部品は絶縁消弧媒体としてのSF6ガスが封入され
た容器内に収納されている。
4aないし4cはそれぞれ第1ないし第3の開閉器の可動
コンタクト3に一端が接続された第1及び第3の絶縁操
作ロッド、5aないし5cはそれぞれ回動軸6aないし6cを中
心に回動する第1ないし第3の操作レバーである。操作
レバー5a〜5cはそれぞれほぼ直角に配置された対のレバ
ー51a,52a〜51c,52cからなり、レバー51aないし51cの先
端が操作ロッド4aないし4cの他端にピンPaないしPcを介
して連結されている。また第1ないし第3の操作レバー
のレバー52aないし52cの先端がピンQaないしQcを介して
第1ないし第3の連結部材7a,7b,7c′に連結され、連結
部材7a,7b間及び7b,7c′間がそれぞれ3相連結ロッド8a
b及び8bcにより連結されている。連結部材7aはまた連結
ロッド8により操作器9に連結され、操作器9により連
結ロッド8,8ab及び8bcと第1ないし第3の操作レバー5a
ないし5cとを介して第1ないし第3の開閉器SaないしSc
が一括して連動操作されるようになっている。
10は開閉器SaないしScの投入位相を制御する位相制御
装置で、電源電圧の所定の位相で操作器9に投入指令を
与える。
開閉器SaないしScを投入する際には連結ロッドが図示
の矢印G方向に駆動され、操作レバー5aないし5cが第13
図(B)において反時計方向に回動させられる。開閉器
を遮断させる際には連結ロッドが図示の矢印H方向に駆
動され、操作レバー5aないし5cが時計方向に回動させら
れる。
上記の開閉装置により静止コンデンサ設備を開閉する
場合には、第10図に示すように第1ないし第3の相の電
源VaないしVcとコンデンサCaないしCc及び直列リアクト
ルLaないしLcとからなる静止形コンデンサ設備の第1な
いし第3の相の端子との間に開閉器SaないしScを挿入す
る。
[考案が解決しようとする課題] 静止コンデンサ設備を開閉する開閉装置においては、
投入時の先行アークによるコンタクトの消耗が開閉器の
寿命を大きく左右する。そのため投入位相の制御を行う
ことにより先行アーク電流を小さくして接点の長寿命化
を図ることが考えられる。しかし3相一括操作方式の開
閉装置では、投入位相の制御を行っても各相の接点の寿
命に差を生じさせることはできるが、接点の長寿命化を
図ることはできない。
例えば第12図に示す時刻t1〜t5で開閉器SaないしScを
一括して投入させた場合の接点の損耗量を計算すると、
表1の通りになる。尚表1では接点の損耗量が電流Iの
1.7乗に比例するとして各投入時刻での損耗量を計算し
た。
上記の表において一番下のtの欄は位相制御を行わな
かった場合の損耗量を示す。
上記の表から明らかなように、3相一括操作方式の開
閉装置においては、位相制御により各相の接点の消耗に
差を生じさせることはできるが、開閉器の長寿命化には
つながらない。
本考案の目的は、3相の開閉器の寿命を長くすること
ができるようにした3相用開閉装置を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、3相の電源と静止形コンデンサ設備の3相
の端子との間をそれぞれ開閉する第1ないし第3の開閉
器と、前記第1ないし第3の開閉器にそれぞれ第1ない
し第3の操作ロッドを介して連結されていて第1ないし
第3の開閉器をそれぞれ投入状態にする投入位置と該第
1ないし第3の開閉器を遮断状態にする遮断位置との間
を回動するように設けられた第1ないし第3の操作レバ
ーと、第1ないし第3の操作レバーを相互に連結して操
作器に接続する連結ロッドとを備えて、操作器により連
結ロッドを介して第1ないし第3の操作レバーを連動さ
せて第1ないし第3の開閉器を一括して操作する静止形
コンデンサ設備用3相開閉装置に係わるものである。
本考案においては、第3の開閉器の開閉ストローク長
(開閉器が遮断状態から投入状態になるまでのストロー
ク長)が第1及び第2の開閉器の開閉ストローク長より
も大きく設定されていて、第1ないし第3の開閉器が同
時に投入側に操作されたときに第3の開閉器が電源周波
数の1/4サイクルに相当する時間だけ第1及び第2の開
閉器よりも遅れて投入状態になるように構成されてい
る。
また本考案では第3の操作レバーと連結ロッドとの連
結部に遊びが設けられていて、開閉器の投入過程及び遮
断過程で該第3の操作レバーと連結ロッドとの間に該遊
びに相当する量の相対的な変位が生じるように構成され
ている。
本考案ではまた、開閉器の投入時に第1及び第2の操
作レバーが投入位置に達して連結ロッドが停止した後更
に第3の操作レバーを前記遊びに相当する分だけ投入位
置側へ回動させ、開閉器の遮断時に第1及び第2の操作
レバーが遮断位置に達して前記連結ロッドが停止した後
に更に第3の操作レバーを前記遊びに相当する分だけ遮
断位置側へ回動させる追加駆動機構が設けられている。
上記の構成では、第3の開閉器の開閉ストローク長を
他の開閉器の開閉ストローク長よりも長くすることによ
り、第3の開閉器の投入を遅らせているが、第1ないし
第3の開閉器の開閉ストローク長をすべて等しくして、
第3の操作レバーと連結ロッドとの連結部に設けた遊び
により、第3の開閉器の投入動作に遅れを生じさせるよ
うにしても良い。この場合第3の操作レバーと連結ロッ
ドとの連結部の遊びは、開閉器の投入時に第3の操作レ
バーの回動を電源周波数の1/4サイクルに相当する時間
だけ第1及び第2の操作レバーの回動よりも遅れて開始
させるように設けておく。
また開閉器の投入時に第1及び第2の操作レバーが投
入位置に達して連結ロッドが停止した後更に第3の操作
レバーを前記遊びに相当する分だけ投入位置側へ回動さ
せる追加駆動機構を設けておく。
[作用] 上記のように第3の開閉器の投入を第1及び第2の開
閉器の投入よりも遅らせ、この投入の遅れを電源周波数
の1/4サイクルに相当する時間に等しく設定すると、第
1ないし第3の開閉器の接点の消耗を少なくすることが
できる。
今第1ないし第3の開閉器によりそれぞれA相ないし
C相を開閉するものとし、第11図(A)に示すようにA
相の電圧VaとB相の電圧Vbとが等しくなる時刻t1(第11
図Bに示すベクトル図が成立する時刻)で第1及び第2
の開閉器Sa及びSbを投入すると、この時刻ではA相B相
間に電位差がないため、先行アーク電流は小さい。従っ
てA相及びB相の開閉器の接点はほとんど消耗しない。
次に本考案では電源周波数の1/4サイクルに相当する
時間だけ(位相角π/2だけ)遅れて時刻t2で(第11図C
のベクトル図が成立する時刻で)第3の開閉器が投入さ
れる。この時刻ではC相の電圧Vcが零になっているの
で、先行アーク電流は小さい。従って第3の開閉器の接
点の消耗も少なくすることができる。
また静止形コンデンサ設備用の開閉装置では、遮断時
には3相を同時に遮断する必要があるが、上記のように
追加駆動機構を設けておけば、3相の遮断動作を同時に
行わせることができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明
する。
第1図(A),(B)は本考案の実施例における第3
の操作レバー付近の構成を示したもので、操作機構の他
の部分の構成は第13図に示した例と同様である。第1図
(A)の状態では第3の開閉器が投入状態にあり、同図
(B)の状態では第3の開閉器が遮断状態にある。
本実施例においては、第1ないし第3の連結部材のう
ち、第3の連結部材7cに長孔71が設けられ、レバー52c
の先端に設けられた孔(図示せず)に回転自在に嵌合さ
れたピンQcが長孔71に嵌合されている。長孔71の長さは
ピンQcの直径よりも大きく設定されており、ピンQcが長
孔71の一端に当接した状態で該ピンQcと長孔の他端との
間に所定量の遊びδが生じるようになっている。これに
より第3の操作レバー5cと連結ロッド8bcとの間に遊び
δ分だけの相対的な変位が許容される。
他の連結部材7a及び7cは遊びを介すること無くピンQa
及びQbを介してレバー52a及び52bにそれぞれ連結されて
いる。
第3の操作レバー5cと連結部材7cとを連結するピンQc
にはまた伸縮自在な軸11aを備えた保持機構11が取付け
られ、該保持機構の軸11aの緩衝器12を介してロッド13
の一端が連結されている。ロッド13の他端はブラケット
14にピン15を介して支持され、ロッド13の他端に設けら
れたバネ受座13aと保持機構11に設けられたバネ受け座1
1aとの間に圧縮バネ16が配設されている。
この例では、保持機構11と緩衝器12とロッド13とによ
り、開閉器SaないしScの投入時に第1及び第2の操作レ
バー5a,5bが投入位置に達した後第3の操作レバー5cを
更に投入位置側に変位させ、開閉器の遮断時に第1及び
第2の操作レバーが遮断位置に達して前記連結ロッドが
停止した後に更に第3の操作レバーを前記遊びに相当す
る分だけ遮断位置側へ回動させる追加駆動機構17が構成
されている。この追加駆動機構は一種の速動機構からな
っていて、ロッド13が長孔71の端部に押されていずれか
の方向に回動している過程で該速動機構が死点を越える
とロッド13が遊びδ分だけ急速回動するようになってい
る。例えば第1図(B)の状態から連結ロッドが右方向
に引かれてロッド13が時計方向に回動し、該ロッドの中
心軸線が操作レバー5cの回動軸6cの中心を越えるとバネ
16の付勢力により該ロッドが遊びδの分だけ連結ロッド
8bcに対して相対的に回動して第1図(A)に示す状態
になる。
本実施例ではまた、第2図(A)ないし(D)に見ら
れるように、第3の開閉器Scの集電コンタクト2が他の
開閉器の集電コンタクトよりも操作レバー側に後退した
位置に配置されている。これにより第3の開閉器Scの開
閉ストロークが第1及び第2の開閉器Sa及びSbの開閉ス
トロークよりも大きく設定され、第1ないし第3の開閉
器が同時に投入側に操作されたときに第3の開閉器が第
1及び第2の開閉器よりも遅れて投入状態になるように
構成されている。
本実施例では、この投入の遅れが電源周波数の1/4サ
イクル相当する時間に等しくなるように設定されてい
る。このように設定するには、第3の開閉器Scの開閉ス
トローク長をL=Vc×(1/4)サイクル[但しVcは可動
コンタクト3の1サイクル当りの移動距離=投入速度]
だけ他の開閉器の開閉ストローク長より長くしておけば
良い。
第1及び第2の開閉器Sa及びSbとこれらの開閉器の操
作機構部分は第13図に示した従来の開閉装置と同様に構
成されている。上記の各部の内、少なくとも開閉器Saな
いしScの部分は適宜の消弧機構とともにSF6ガスを封入
した容器内に収納されている。
次に上記実施例の動作を第2図(A)ないし(D)を
参照して説明する。第2図(A)は開閉器SaないしScが
遮断状態にあるときの各部の状態を示している。この状
態では第3の操作レバー5cが第1図(B)の状態にあ
り、ピンQcは同図において長孔71の左端に当接してい
る。
図示しない操作器に投入指令が与えられると、該操作
器により連結ロッド8,8ab,8bcが第2図(A)において
矢印G方向に駆動される。最初ピンQcが長孔71の左端に
当接しているため、連結ロッドが矢印G方向に駆動され
ると第3の操作レバー5cが他の操作レバー5a,5bととも
に第2図において反時計方向に回動し、開閉器Saないし
Scの可動コンタクト3が固定コンタクト1側に移動して
いく。第3の開閉器Scの開閉ストローク長が第1及び第
2の開閉器Sa及びSbのそれよりも大きく設定されている
ため、第2図(B)に示すように第1及び第2の開閉器
の可動コンタクト3が固定コンタクト1に接触したとき
に未だ第3の開閉器Scの可動コンタクトは固定コンタク
ト1に接触しない位置にある。第1及び第2の開閉器の
コンタクトの消耗を最小にするためには、第11図(A)
の時刻t1において第1及び第2の開閉器Sa及びSbの投入
が開始される(第2図Bの状態になる)ようにしてお
く。時刻t1から電源周波数の1/4サイクルに相当する時
間が経過して時刻t2になると、第3の開閉器Scの可動コ
ンタクト3が更にL=Vc×(1/4)の距離移動して第2
図(C)に示すように固定コンタクト1に接触し、第3
の開閉器の投入が開始される。第3の開閉器の投入が開
始される時刻t2においては、第11図(A)に示すように
第3の開閉器に印加されるC相の電源電圧が零であるた
め、該第3の開閉器のコンタクトには電流が流れず、そ
の接点は消耗しない。
本実施例では、第2図(C)の状態で、既に第1及び
第2の開閉器の投入状態が完了しており、操作器は停止
している。このとき第1の開閉器Sa及びSbの可動コンタ
クトの先端と固定コンタクト2との接点との間の距離
(または接触代)dは等しくなっている。
本実施例では第2図(C)の状態になるより前に、即
ち操作器が停止するより前に、ロッド13の中心軸線が操
作レバー5cの回動軸6cの中心よりも図面上左側に移動し
て、追加駆動機構17のロッド13が死点を越えるようにな
っている。追加駆動機構17のロッド13が死点を越える
と、バネ16の付勢力により操作レバー5cが回動させら
れ、第2図(D)に示すように第3の開閉器Scの投入が
完了する。この状態では第1ないし第3の開閉器Saない
しScの可動コンタクト3の先端と固定コンタクト2との
接点との間の距離(または接触代)dがすべて等しくな
っている。またピンQcは第1図(A)に示すように長孔
71の右端に当接した状態にある。バネ16の付勢力が開放
されることにより生じる衝撃は緩衝器12により吸収され
る。
上記の開閉器を開く際には第2図に示す状態から連結
ロッド8を矢印H方向に移動させる。これにより第1な
いし第3の操作レバー5aないし5cが同時に時計方向に回
動し、第1ないし第3の開閉器SaないしScの可動コンタ
クト3か同時に遮断位置側に移動する。投入完了状態で
は第1ないし第3の開閉器SaないしScの可動コンタクト
3の先端と固定コンタクト2との接点との間の距離dが
すべて等しくなっているため、第1ないし第3の開閉器
の遮断動作(固定コンタクトから離れる動作)は同時に
行われる。第1及び第2の開閉器の可動コンタクトが遮
断完了位置まで変位したところで連結ロッド8と第1及
び第2の操作レバー5a及び5bとが停止するが、それより
前に追加駆動機構17のロッド13が死点を越えてバネ16の
付勢力により遊びδ分だけ操作レバー5cが更に時計方向
に回動させられる。これにより第3の開閉器の遮断動作
が完了し、第1図(B)に示すようにピンQcが長孔71の
左端に当接した状態になる。
上記実施例の開閉装置の投入時におけるABC3相の開閉
器の可動コンタクトと固定コンタクトとの接触(コンタ
クトタッチ)の時間的なずれを第3図(A)に示してあ
り、可動コンタクトの位置の時間tに対する変化(コン
タクトトラベル)を第3図(B)に示してある。また遮
断時におけるABC3相の開閉器のコンタクトタッチのずれ
を第4図(A)に示してあり、その時の可動コンタクト
のコンタクトトラベルを第4図(B)に示してある。第
3図(B)においてO1は可動コンタクトが固定コンタク
トに接触する位置を示し、第4図(B)においてO2は可
動コンタクトが固定コンタクトから離れる位置を示して
いる。
上記の実施例では、第3の開閉器Scの集電コンタクト
を距離Lだけ遮断位置側にずらすことにより第3の開閉
器の開閉ストロークを他の開閉器の開閉ストロークより
も大きくしているが、第5図(A)ないし(D)に示す
ように、第1ないし第3の開閉器SaないしScの集電コン
タクト2の位置を同じにしておき、第3の開閉器Scの固
定コンタクト1の位置を距離Lだけずらすことにより第
3の開閉器の動作を遅らせるようにしても良い。
第5図(A)ないし(D)に示した開閉器の動作は第
2図(A)ないし(D)に示したものと同様であるの
で、その説明は省略する。
上記の各実施例では第3の開閉器の開閉ストローク長
を他の開閉器の開閉ストローク長よりも大きくすること
により第3の開閉器の投入動作を遅れを持たせ、第3の
操作レバーと連結ロッドとの連結部に遊びを設けるとと
もに、追加駆動機構17を設けることにより第1ないし第
3の開閉器の投入完了状態を同一にしてこれらの開閉器
の遮断を同時に行わせるようにしている。しかし本考案
はこのように第3の開閉器の開閉ストロークを他の開閉
器の開閉ストロークよりも大きくする場合に限られるも
のではなく、すべての開閉器の開閉ストロークを同一に
して、第3の操作レバー5cと連結ロッド8bcとの連結部
に設ける遊びにより第3の開閉器の投入動作に遅れを持
たせるようにしても良い。
この場合には第1ないし第3の開閉器が遮断状態にあ
るときに第6図(B)に示すようにピンQcが長孔71の右
端部に当接した状態にあるようにしておく。また第3の
操作レバー5cは、連結部材7cに設けられている長孔71と
ピンQcとの間の遊びδの分だけ他の操作レバーよりも余
分に回動し得るようにその回動範囲が設定されている。
第6図(B)において20は操作レバー5cの回動範囲を規
制するストッパを示している。第1ないし第3の開閉器
が投入状態にあるときのピンQcと長孔との位置関係は第
6図(A)に示す通りで、これは第1図(A)の場合と
同様である。追加駆動機構17の構成は前記実施例と同様
である。
この実施例の動作を第7図(A)ないし(D)に示し
た。開閉器SaないしScを投入する際には、第7図(A)
の状態から連結ロッド8を右方向に移動させる。このと
き第1及び第2の操作レバー5a及び5bは連結ロッドの移
動開始と同時に回動を開始し、第1及び第2の開閉器の
投入動作が開始される。しかし第3の操作レバー5cは、
連結部材7cに設けられている長孔71とピンQcとの間に存
在する遊びδのために最初回動せず、長孔71の左端部が
ピンQcに当接するまでの間は停止状態を保持している。
長孔71の左端部がピンQcに当接すると、第3の操作レバ
ー5cの回動が開始し、第3の開閉器の投入動作が開始さ
れる。本実施例では、第7図(B)に示すように第1及
び第2の開閉器Sa及びSbの投入が開始されてから同図
(C)に示すように第1の開閉器の投入が開始されるま
での時間遅れが電源周波数の1/4サイクルに相当する時
間に等しくなるように連結部材7cの長孔71とピンQcとの
間の遊びδが設定されている。追加駆動機構17のロッド
13が死点を越えるとバネ16の付勢力により操作レバー5c
が遊びδ分だけ回動し、第3の開閉器の投入動作が完了
する。このように第3の開閉器の投入が完了した状態で
は、第7図(D)に示したように3相の開閉器の可動コ
ンタクトと固定コンタクトとの接触点と可動コンタクト
の先端との間の距離dがすべて等しくなっている。
第1ないし第3の開閉器を開く際には第7図(D)に
示す状態から連結ロッド8を矢印H方向に駆動する。こ
のときピンQcは第6図(A)に示すように長孔71の右端
に当接しているため、第1ないし第3の操作レバーは同
時に回動を開始する。3相の開閉器の可動コンタクトと
固定コンタクトとの接触点と可動コンタクトの先端との
間の距離dがすべて等しくなっているため、3相の開閉
器の遮断は同時に行われる。
第8図(A)及び(B)はこの実施例の投入時のコン
タクトタッチ及びコンタクトトラベルを示しており、第
9図(A)及び(B)は遮断時のコンタクトタッチ及び
コンタクトトラベルを示している。
上記の実施例では、連結部材7cに長孔71を設けて、こ
の長孔にピンQcを嵌合させることにより操作レバー5cと
連結ロッドとの間の連結部に遊びδを設けているが、操
作レバー5cのレバー52cに長孔を設けて、連結部材7cを
回転自在に貫通させたピンQcを該レバー52cの長孔に嵌
合させるようにしても良い。
またピンQcを嵌合する孔を長孔とせずに、連結部材7c
と連結ロッド8bcとの結合部で、該連結ロッド8bcと連結
部材7cとの間に軸線方向の相対変位を生じさせるように
構成することにより、操作レバー5cと連結ロッド8bcと
の間の連結部に遊びを持たせるようにしても良い。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、静止形コンデンサ設
備の第1ないし第3の相の端子と第1ないし第3の相の
電源との間をそれぞれ開閉する第1ないし第3の開閉器
の内、第3の開閉器の投入動作に電源周波数の1/4サイ
クルに相当する時間の遅れを持たせるようにしたので、
第1及び第2の相を開閉する第1及び第2の開閉器の投
入位相を、両相に電位差が生じない位相に設定すること
により、3相の開閉器の投入時に先行アークが生じない
ようにすることができ、先行アークにより開閉器の接点
が消耗するのを防ぐことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)及び(B)は本考案の実施例で用いる第3
の操作レバーと連結ロッドとの連結部付近の投入時及び
遮断時の状態を示す正面図、第2図(A)ないし(D)
は同実施例の動作説明図、第3図(A)及び(B)はそ
れぞれ同実施例の投入時のコンタクトタッチ及びコンタ
クトトラベルを示す線図、第4図(A)及び(B)はそ
れぞれ同実施例の遮断時のコンタクトタッチ及びコンタ
クトトラベルを示す線図、第5図(A)ないし(D)は
本考案の他の実施例の動作を説明する動作説明図、第6
図(A)及び(B)は本考案の他の実施例で用いる第3
の操作レバーと連結ロッドとの連結部付近の投入時及び
遮断時の状態を示す正面図、第7図(A)ないし(D)
は同実施例の動作説明図、第8図(A)及び(B)はそ
れぞれ同実施例の投入時のコンタクトタッチ及びコンタ
クトトラベルを示す線図、第9図(A)及び(B)はそ
れぞれ同実施例の遮断時のコンタクトタッチ及びコンタ
クトトラベルを示す線図、第10図は静止形コンデンサ設
備を3相開閉装置により開閉する場合の回路構成を示す
回路図、第11図(A)は3相電圧波形を示す波形図、第
11図(B)及び(C)はそれぞれ同図(A)に示した時
刻t1及びt2における電圧ベクトル図、第12図は3相の開
閉器を同時に投入するとした場合の投入時刻を説明する
ための波形図、第13図(A)は従来の開閉装置の第3の
開閉器の遮断時の状態を示した説明図、第13図(B)の
従来の開閉装置の投入時の状態を示した説明図である。 1…固定コンタクト、2…集電コンタクト、3…可動コ
ンタクト、4a〜4c…第1ないし第3の絶縁操作ロッド、
5a〜5c…第1ないし第3の操作レバー、7a〜7c…第1な
いし第3の連結部材、8,8ab,8bc…連結ロッド、13…ロ
ッド、16…バネ、71…長孔、Sa〜Sc…第1ないし第3の
開閉装置、Qa〜Qc…ピン。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ないし第3の相の電源と静止形コンデ
    ンサ設備の第1ないし第3の相の端子との間をそれぞれ
    開閉する第1ないし第3の開閉器と、前記第1ないし第
    3の開閉器にそれぞれ第1ないし第3の操作ロッドを介
    して連結されていて前記第1ないし第3の開閉器をそれ
    ぞれ投入状態にする投入位置と該第1ないし第3の開閉
    器を遮断状態にする遮断位置との間を回動するように設
    けられた第1ないし第3の操作レバーと、前記第1ない
    し第3の操作レバーを相互に連結して操作器に接続する
    連結ロッドとを備え、前記操作器により連結ロッドを介
    して第1ないし第3の操作レバーを連動させて第1ない
    し第3の開閉器を一括して操作する静止形コンデンサ設
    備用3相開閉装置において、 前記第3の開閉器の開閉ストローク長が第1及び第2の
    開閉器の開閉ストローク長よりも大きく設定されてい
    て、前記第1ないし第3の開閉器が同時に投入側に操作
    されたときに前記第3の開閉器が電源周波数の1/4サイ
    クルに相当する時間だけ第1及び第2の開閉器よりも遅
    れて投入状態になるように構成され、 前記第3の操作レバーと前記連結ロッドとの連結部に遊
    びが設けられていて開閉器の投入過程及び遮断過程で該
    第3の操作レバーと連結ロッドとの間に該遊びに相当す
    る量の相対的な変位が生じるように構成され、 開閉器の投入時に第1及び第2の操作レバーが投入位置
    に達して前記連結ロッドが停止した後更に第3の操作レ
    バーを前記遊びに相当する分だけ投入位置側へ回動さ
    せ、開閉器の遮断時に第1及び第2の操作レバーが遮断
    位置に達して前記連結ロッドが停止した後に更に第3の
    操作レバーを前記遊びに相当する分だけ遮断位置側へ回
    動させる追加駆動機構が設けられていることを特徴とす
    る静止形コンデンサ設備用3相開閉装置。
  2. 【請求項2】第1ないし第3の相の電源と静止形コンデ
    ンサ設備の第1ないし第3の相の端子との間をそれぞれ
    開閉する第1ないし第3の開閉器と、前記第1ないし第
    3の開閉器にそれぞれ第1ないし第3の操作ロッドを介
    して連結されていて前記第1ないし第3の開閉器をそれ
    ぞれ投入状態にする投入位置と該第1ないし第3の開閉
    器を遮断状態にする遮断位置との間を回動するように設
    けられた第1ないし第3の操作レバーと、前記第1ない
    し第3の操作レバーを相互に連結して操作器に接続する
    連結ロッドとを備え、前記操作器により連結ロッドを介
    して第1ないし第3の操作レバーを連動させて第1ない
    し第3の開閉器を一括して操作する静止形コンデンサ設
    備用3相開閉装置において、 前記第1ないし第3の開閉器の開閉ストローク長が等し
    く設定され、 前記第3の操作レバーと前記連結ロッドとの連結部に遊
    びが設けられていて開閉器の投入過程及び遮断過程で該
    第3の操作レバーと連結ロッドとの間に該遊びに相当す
    る量の相対的な変位が生じるように構成され、 前記第3の操作レバーと連結ロッドとの連結部の遊び
    は、開閉器の投入時に第3の操作レバーの回動を電源周
    波数の1/4サイクルに相当する時間だけ第1及び第2の
    操作レバーの回動よりも遅れて開始させるように設けら
    れ、 開閉器の投入時に第1及び第2の操作レバーが投入位置
    に達して前記連結ロッドが停止した後更に第3の操作レ
    バーを前記遊びに相当する分だけ投入位置側へ回動させ
    る追加駆動機構が設けられていることを特徴とする静止
    形コンデンサ設備用3相開閉装置。
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