JP2506302B2 - 発電機の系統連系運転方式 - Google Patents
発電機の系統連系運転方式Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱併給発電システム(コ
ージェネレーションシステム)に有効な発電機の系統連
系運転方式に関する。
ージェネレーションシステム)に有効な発電機の系統連
系運転方式に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、資源の保存と開発が極めて大きな
問題となっているが、既存エネルギーの有効活用もまた
重要である。こうした傾向の中で、一つの燃料源から電
気エネルギーと熱エネルギーという二つのエネルギーを
同時に取り出すことのできるコージェネレーションシス
テムは、既存のエネルギーの有効活用・資源保存に非常
に有効であり、積極的に表現すれば新しいエネルギー源
の創造であると評価され、確実に社会に貢献するエネル
ギー管理技術である。
問題となっているが、既存エネルギーの有効活用もまた
重要である。こうした傾向の中で、一つの燃料源から電
気エネルギーと熱エネルギーという二つのエネルギーを
同時に取り出すことのできるコージェネレーションシス
テムは、既存のエネルギーの有効活用・資源保存に非常
に有効であり、積極的に表現すれば新しいエネルギー源
の創造であると評価され、確実に社会に貢献するエネル
ギー管理技術である。
【0003】コージェネレーションシステムそのものは
新しいものではないが、近年エネルギー保存の強調およ
びNOx やSOx に代表される地球環境汚染の問題が提
起されるに及んでその有効性が認識され、再浮上してき
た。
新しいものではないが、近年エネルギー保存の強調およ
びNOx やSOx に代表される地球環境汚染の問題が提
起されるに及んでその有効性が認識され、再浮上してき
た。
【0004】そこでコージェネレーションシステムにお
ける電気エネルギーに着目すると、原動機としてガスタ
ービン、ガスエンジン、ディーゼルエンジンなどの回転
系を採用すると、原動機の軸動力を電気エネルギーに変
換するのに同期発電機や誘導発電機が使用されることは
よく知られている。さらにエネルギーの有効利用のため
にはコージェネレーションシステムと商用電源との連系
運転が不可欠であることもよく知られており、この系統
連系運転により少なくとも、電圧、周波数の安定;負荷
側回路構成の単純化;買電契約電力の低減;発電機負荷
率の改善;無停電で電力供給が可能;大型電動機の始動
が可能というようなメリットが得られる。
ける電気エネルギーに着目すると、原動機としてガスタ
ービン、ガスエンジン、ディーゼルエンジンなどの回転
系を採用すると、原動機の軸動力を電気エネルギーに変
換するのに同期発電機や誘導発電機が使用されることは
よく知られている。さらにエネルギーの有効利用のため
にはコージェネレーションシステムと商用電源との連系
運転が不可欠であることもよく知られており、この系統
連系運転により少なくとも、電圧、周波数の安定;負荷
側回路構成の単純化;買電契約電力の低減;発電機負荷
率の改善;無停電で電力供給が可能;大型電動機の始動
が可能というようなメリットが得られる。
【0005】反面、系続連系運転においては技術上、法
規上の種々の制約が発生するのもまた事実である。その
制約に一つはコージェネレーションシステムから電力会
社の配電線側への電力逆送電である。これは、商用電源
側が停止したとき、それと連系運転しているコージェネ
レーションシステムの発電電力が商用電源側に流出し、
同一配電線に接続されている他の需要家に悪影響を及ぼ
したり、電力会社側の電源再投入や配電線の保全に支障
を来すからである。これを防上するため「系統連系技術
ガイドライン」で保護継電方式を規定している。今まで
の系統連系方式では、たとえばコージェネレーションシ
ステムで余剰電力が発生しても、系統側には余剰電力を
流入させないこと、すなわち逆潮流を認めない方式であ
った。その限りにおいては前記ガイドラインで規定する
保護継電方式では、商用電源の喪失と同時に受電遮断器
をトリップし、かつ電力会社では、電力会社送電所から
コージェネレーションシステムが設置されている需要家
構内までの配電線(一般配電線もしくは専用配電線)が
無電圧であることを確認して送電所の遮断器を投入、再
送電していた。
規上の種々の制約が発生するのもまた事実である。その
制約に一つはコージェネレーションシステムから電力会
社の配電線側への電力逆送電である。これは、商用電源
側が停止したとき、それと連系運転しているコージェネ
レーションシステムの発電電力が商用電源側に流出し、
同一配電線に接続されている他の需要家に悪影響を及ぼ
したり、電力会社側の電源再投入や配電線の保全に支障
を来すからである。これを防上するため「系統連系技術
ガイドライン」で保護継電方式を規定している。今まで
の系統連系方式では、たとえばコージェネレーションシ
ステムで余剰電力が発生しても、系統側には余剰電力を
流入させないこと、すなわち逆潮流を認めない方式であ
った。その限りにおいては前記ガイドラインで規定する
保護継電方式では、商用電源の喪失と同時に受電遮断器
をトリップし、かつ電力会社では、電力会社送電所から
コージェネレーションシステムが設置されている需要家
構内までの配電線(一般配電線もしくは専用配電線)が
無電圧であることを確認して送電所の遮断器を投入、再
送電していた。
【0006】ところが近年エネルギーの有効活用という
観点からコージェネレーションでの余剰電力を積極的に
電力会社の配電線に逆潮流させようとする傾向があり、
各電力会社も余剰電力を購入する機運になってきた。逆
潮流方式の場合においてもコージェネレーションシステ
ムの単独運転防止は最大の課題の一つである。そのため
逆潮流方式における単独運転検出システムとして、同期
発電機を採用する場合、無効電力検出方式、力率検出方
式、有効電力検出方式、系統インピーダンス検出方式な
ど多くの方式が検討されているが、いずれの方式も保護
継電方式が複雑で価格が高くなる上に、検出が確実に行
われるか否かに問題があり、少なくとも現状では同期発
電機での逆潮流は技術的には解決されていない。一方、
誘導発電機を採用する場合は、商用電源が喪失すると、
構内の他の同期発電機と並列運転していない限り単独運
転となることはないので、逆潮流方式の場合でも使用可
能である。また燃料電池や太陽光発電のように直流出力
をインバータにより交流電力に変換するコージェネレー
ションも逆潮流方式で使甲できる。従って、同期発電機
によるコージェネレーションシステムでは余剰電力逆潮
流方式の採用は難しく、電力を逆潮流しない系統連系方
式が採用されることとなる。
観点からコージェネレーションでの余剰電力を積極的に
電力会社の配電線に逆潮流させようとする傾向があり、
各電力会社も余剰電力を購入する機運になってきた。逆
潮流方式の場合においてもコージェネレーションシステ
ムの単独運転防止は最大の課題の一つである。そのため
逆潮流方式における単独運転検出システムとして、同期
発電機を採用する場合、無効電力検出方式、力率検出方
式、有効電力検出方式、系統インピーダンス検出方式な
ど多くの方式が検討されているが、いずれの方式も保護
継電方式が複雑で価格が高くなる上に、検出が確実に行
われるか否かに問題があり、少なくとも現状では同期発
電機での逆潮流は技術的には解決されていない。一方、
誘導発電機を採用する場合は、商用電源が喪失すると、
構内の他の同期発電機と並列運転していない限り単独運
転となることはないので、逆潮流方式の場合でも使用可
能である。また燃料電池や太陽光発電のように直流出力
をインバータにより交流電力に変換するコージェネレー
ションも逆潮流方式で使甲できる。従って、同期発電機
によるコージェネレーションシステムでは余剰電力逆潮
流方式の採用は難しく、電力を逆潮流しない系統連系方
式が採用されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで逆潮流を行わ
ない運転方式では電力負荷の変動に充分注意する必要が
ある。電力負荷には図3に示すようにほぼ一定の固定負
荷Bと変動する変動負荷Aとがある。いま図3(a)に
示すように固定負荷Bと変動負荷Aの両方をコージェネ
レーションシステムの発電機からの発電出力Dで賄って
いるとすると、定常状態ではまったく問題はない。とこ
ろが、電動機負荷の始動や停止などのように急激な負荷
変動、特に負荷減少があった場合、図3(b)に示すよ
うに変動負荷Aが急激になくなり、電力負荷は固定負荷
Bのみとなる。このとき発電機を駆動している原動機は
この負荷変動に対応しようとしてガバナーが調整される
が、ガバナーの操作は一般にハンチングを防止するため
に、数秒から10数秒程度かけて出力調整をするために
負荷が急変して発電出力の整定が終了するまでの間発電
出力と負荷電力との差すなはちD−Bは余剰電力となっ
て商用電力側に流出することとなる。
ない運転方式では電力負荷の変動に充分注意する必要が
ある。電力負荷には図3に示すようにほぼ一定の固定負
荷Bと変動する変動負荷Aとがある。いま図3(a)に
示すように固定負荷Bと変動負荷Aの両方をコージェネ
レーションシステムの発電機からの発電出力Dで賄って
いるとすると、定常状態ではまったく問題はない。とこ
ろが、電動機負荷の始動や停止などのように急激な負荷
変動、特に負荷減少があった場合、図3(b)に示すよ
うに変動負荷Aが急激になくなり、電力負荷は固定負荷
Bのみとなる。このとき発電機を駆動している原動機は
この負荷変動に対応しようとしてガバナーが調整される
が、ガバナーの操作は一般にハンチングを防止するため
に、数秒から10数秒程度かけて出力調整をするために
負荷が急変して発電出力の整定が終了するまでの間発電
出力と負荷電力との差すなはちD−Bは余剰電力となっ
て商用電力側に流出することとなる。
【0008】逆潮流運転方式を採用していない場合は、
前記ガイドラインにより逆電力継電器の取り付けが義務
付けられており、系統電源側にたとえば発電機定格出力
の10%以上の電力が2秒以上流出すると数サイクルの
高速度で受電遮断器をトリップしなければならないこと
になっている。このために余剰電力により系統連系運転
が解列することになる。この状態で再び負荷(変動負荷
分)が急増し、発電出力よりも電力負荷の方が大きくな
るとコージェネレーションシステムは当然過負荷になる
ので、過負荷継電器により発電機用遮断器はトリップす
る。すなわち電源はすべて断たれ、いわゆるブラックア
ウト現象が発生する。
前記ガイドラインにより逆電力継電器の取り付けが義務
付けられており、系統電源側にたとえば発電機定格出力
の10%以上の電力が2秒以上流出すると数サイクルの
高速度で受電遮断器をトリップしなければならないこと
になっている。このために余剰電力により系統連系運転
が解列することになる。この状態で再び負荷(変動負荷
分)が急増し、発電出力よりも電力負荷の方が大きくな
るとコージェネレーションシステムは当然過負荷になる
ので、過負荷継電器により発電機用遮断器はトリップす
る。すなわち電源はすべて断たれ、いわゆるブラックア
ウト現象が発生する。
【0009】このブラックアウト現象はいかなるシステ
ムでも絶対に避けなければならず、そのために電力負荷
の中にエレベータ、ポンプ、ファンなどのように始動、
停止を繰り返す負荷があるか否かを検討し、このような
負荷変動が存在する場合はこの変動負荷を越える電力相
当分を電力会社から購入し、電力負荷にはコージェネレ
ーションシステムによる発電電力と商用電力との両方か
ら供給する必要がある。このことを図4で説明すると、
電力負荷中の最大変動負荷をAとすると、電力会社から
購入する買電電力Cは常にC>Aとしなければならな
い。この場合は図4(a)に示すように次の数1の関係
が成立する。
ムでも絶対に避けなければならず、そのために電力負荷
の中にエレベータ、ポンプ、ファンなどのように始動、
停止を繰り返す負荷があるか否かを検討し、このような
負荷変動が存在する場合はこの変動負荷を越える電力相
当分を電力会社から購入し、電力負荷にはコージェネレ
ーションシステムによる発電電力と商用電力との両方か
ら供給する必要がある。このことを図4で説明すると、
電力負荷中の最大変動負荷をAとすると、電力会社から
購入する買電電力Cは常にC>Aとしなければならな
い。この場合は図4(a)に示すように次の数1の関係
が成立する。
【0010】
【数1】A+B=C+D この状態で図4(b)に示すように電力負荷がそれまで
のA+Bから最大変動負荷Aだけ減少して固定負荷Bに
なっても次の数2の関係が成立するように買電電力が自
動的にCからC′に減少するため、発電出力Dには何ら
の変化もなく余剰電力が発生することはない。
のA+Bから最大変動負荷Aだけ減少して固定負荷Bに
なっても次の数2の関係が成立するように買電電力が自
動的にCからC′に減少するため、発電出力Dには何ら
の変化もなく余剰電力が発生することはない。
【0011】
【数2】B=C′+D 従来、このように逆潮流方式を採用せずに系統連系運転
をする場合は、電力負荷に急激に変動する部分があると
きには、この最大変動電力値(上の例ではA)より大き
い買電電力(最低買電電力で、上の例ではC)を設定す
る必要があり、しかも最低買電電力の設定は原動機の調
速率などの特性を考慮せずに一律に行っていた。しかし
このように最低買電電力を設定することはコージェネレ
ーションシステムで全電力負荷を賄える場合でも、あえ
て高価な商用電力を購入することになるので、エネルギ
ー的にもランニングコスト上でも不利となり、これがコ
ージェネレーションシステムの導入効果を発揮しない理
由の一つにもなっている。
をする場合は、電力負荷に急激に変動する部分があると
きには、この最大変動電力値(上の例ではA)より大き
い買電電力(最低買電電力で、上の例ではC)を設定す
る必要があり、しかも最低買電電力の設定は原動機の調
速率などの特性を考慮せずに一律に行っていた。しかし
このように最低買電電力を設定することはコージェネレ
ーションシステムで全電力負荷を賄える場合でも、あえ
て高価な商用電力を購入することになるので、エネルギ
ー的にもランニングコスト上でも不利となり、これがコ
ージェネレーションシステムの導入効果を発揮しない理
由の一つにもなっている。
【0012】従って本発明の目的は、逆潮流方式を採用
せずに発電機を商用電源系統と系統連系運転するにあた
り、最低買電電力をできるだけ少なくして、省エネルギ
ーおよびランニングコストの低減を図ることにある。
せずに発電機を商用電源系統と系統連系運転するにあた
り、最低買電電力をできるだけ少なくして、省エネルギ
ーおよびランニングコストの低減を図ることにある。
【0013】本発明は上記の目的を達成するために、電
力負荷を検出する電力負荷検出装置と、発電機の発電出
力を検出する発電出力検出装置と、所定の第1の演算式
により求めた第1の最低買電電力を設定し受電電力を一
定値以上とする装置と、電力負荷が減少したとき所定の
第2の演算式に基づいて負荷急減時の逆潮流により受電
遮断器をトリップさせない範囲で可能な限り小さい値の
第2の最低買電電力を演算する演算装置とを有し、前記
第1の最低買電電力を前記第2の最低買電電力に基づい
て修正するように構成した。
力負荷を検出する電力負荷検出装置と、発電機の発電出
力を検出する発電出力検出装置と、所定の第1の演算式
により求めた第1の最低買電電力を設定し受電電力を一
定値以上とする装置と、電力負荷が減少したとき所定の
第2の演算式に基づいて負荷急減時の逆潮流により受電
遮断器をトリップさせない範囲で可能な限り小さい値の
第2の最低買電電力を演算する演算装置とを有し、前記
第1の最低買電電力を前記第2の最低買電電力に基づい
て修正するように構成した。
【0014】
【作用】電力負荷が所定値まで減少したとき、下記の数
3で示す演算式に基づいて最低買電電力を演算し、この
演算した最低買電電力に基づいて発電機の発電出力を減
少するように制御することにより、いかなる負荷変動に
対しても逆潮流を起こすことなく最低の買電電力で系統
連系運転ができる。
3で示す演算式に基づいて最低買電電力を演算し、この
演算した最低買電電力に基づいて発電機の発電出力を減
少するように制御することにより、いかなる負荷変動に
対しても逆潮流を起こすことなく最低の買電電力で系統
連系運転ができる。
【0015】
【数3】 ここで、Aは変動負荷、C1およびC2は最低買電電
力、Dは発電機定格出力、T1は原動機のガバナーが動
作し始める時間、T2は発電機の定格出力から零出への
移行時間、T3は逆潮流許容時間、RPは逆電力継電器
の設定電力値、UPは不足電力継電器の設定電力値であ
る。
力、Dは発電機定格出力、T1は原動機のガバナーが動
作し始める時間、T2は発電機の定格出力から零出への
移行時間、T3は逆潮流許容時間、RPは逆電力継電器
の設定電力値、UPは不足電力継電器の設定電力値であ
る。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。
【0017】実施例の説明に先立って、図5を用いて本
発明による系統連系運転方式の原理を説明する。
発明による系統連系運転方式の原理を説明する。
【0018】図5は横軸に時間、縦軸に電力値をとっ
て、負荷電力、発電電力および買電電力の時間変化を表
したものである。図中の符号は図3および図4と同じで
Aは変動負荷、Bは固定負荷、Cは買電電力、Dは発電
機定格出力である。
て、負荷電力、発電電力および買電電力の時間変化を表
したものである。図中の符号は図3および図4と同じで
Aは変動負荷、Bは固定負荷、Cは買電電力、Dは発電
機定格出力である。
【0019】負荷変動前では電力負荷A+B、買電電力
Cと、発電機定格出力Dとが次の数4で示すように平衡
しているものとする。
Cと、発電機定格出力Dとが次の数4で示すように平衡
しているものとする。
【0020】
【数4】 このとき図5の時刻t1で電力負荷のうち、変動負荷A
が急に0になったとすると、電力負荷曲線は図5に示す
ようにA+BからBに大きく減少する。この負荷変動が
発生して電力変化の値を検出して電気信号で伝送しても
原動機のカバナーが動作し始めるまでに若干の時間を要
し、この時間をT1とする。また原動機がカバナーを制
御して定格出力から0出力まで移行するのに要する時間
をT2とする。従って受電電力Cは図5に一点鎖線で示
したようになり、時刻t1以降は負の値となり、これは
商用電源側に電力が流出することを意味する。この時刻
t1で受電電力Cが減少し、不足電力継電器の設定値U
P以下になった点からたとえば2秒の限時要素付きの不
足電力継電器が動作し始める。一方、原動機5は負荷電
力の変化を検出してその出力を減少するため、商用電源
に流出する逆潮電力(すなわち負の受電電力)は図5に
示すように徐々に変化加し始めるが、もしこの逆潮電力
値が逆電力継電器の設定値RPより絶対値において大き
くなると逆電力継電器RPはただちに動作することとな
る。従って、逆潮電力の絶対値は逆電力継電器の設定値
RP以下でなければならないのはもちろんのこと、動作
し始めた不足電力継電器UPを動作させないためには、
正の受電電力が電力会社側で許容する逆潮流去容時間T
3以内にUPより大きくなっていなければならない。よ
ってたとえ逆潮流が発生しても、受電点に設置されてい
る不足電力継電器UPと逆電力継電器RPが動作しない
ようにするためには、 (1)逆潮流の許容時間T3以内の間、逆電力の絶対値
(負の受電電力)A−Cが逆電力継電器の設定値RP以
下であること、 (2)逆潮流の許容時間T3以内に、逆電力の絶対値
(負の受電電力)A−Cが0まで減少し、且つ正の受電
電力の値Cが不足電力継電器の設定値UP以上となるこ
と、の条件を満足しなければならない。
が急に0になったとすると、電力負荷曲線は図5に示す
ようにA+BからBに大きく減少する。この負荷変動が
発生して電力変化の値を検出して電気信号で伝送しても
原動機のカバナーが動作し始めるまでに若干の時間を要
し、この時間をT1とする。また原動機がカバナーを制
御して定格出力から0出力まで移行するのに要する時間
をT2とする。従って受電電力Cは図5に一点鎖線で示
したようになり、時刻t1以降は負の値となり、これは
商用電源側に電力が流出することを意味する。この時刻
t1で受電電力Cが減少し、不足電力継電器の設定値U
P以下になった点からたとえば2秒の限時要素付きの不
足電力継電器が動作し始める。一方、原動機5は負荷電
力の変化を検出してその出力を減少するため、商用電源
に流出する逆潮電力(すなわち負の受電電力)は図5に
示すように徐々に変化加し始めるが、もしこの逆潮電力
値が逆電力継電器の設定値RPより絶対値において大き
くなると逆電力継電器RPはただちに動作することとな
る。従って、逆潮電力の絶対値は逆電力継電器の設定値
RP以下でなければならないのはもちろんのこと、動作
し始めた不足電力継電器UPを動作させないためには、
正の受電電力が電力会社側で許容する逆潮流去容時間T
3以内にUPより大きくなっていなければならない。よ
ってたとえ逆潮流が発生しても、受電点に設置されてい
る不足電力継電器UPと逆電力継電器RPが動作しない
ようにするためには、 (1)逆潮流の許容時間T3以内の間、逆電力の絶対値
(負の受電電力)A−Cが逆電力継電器の設定値RP以
下であること、 (2)逆潮流の許容時間T3以内に、逆電力の絶対値
(負の受電電力)A−Cが0まで減少し、且つ正の受電
電力の値Cが不足電力継電器の設定値UP以上となるこ
と、の条件を満足しなければならない。
【0021】よって受電電力Cが逆潮流の許容時間T3
以内に不足電力継電器の設定値UPより大きくなるよう
にするためには、発電電力Dを時間T3以内にD′まで
減少させる必要がある。この所定時間をT4とすると、
T4は数5により求めることができる。
以内に不足電力継電器の設定値UPより大きくなるよう
にするためには、発電電力Dを時間T3以内にD′まで
減少させる必要がある。この所定時間をT4とすると、
T4は数5により求めることができる。
【0022】
【数5】 そこで上の条件(1)を満足するためには図5の時刻t
1で、
1で、
【数6】 でなければならない。この値Cを最低買電電力C1とす
る。
る。
【0023】さらに上の条件(2)を満足させるために
は図5の時点t2で次の数7を満足しなければならな
い。
は図5の時点t2で次の数7を満足しなければならな
い。
【数7】 ただし、D′はガバナー装置により制御される発電出力
であり、次の数8で表される。この値Cを最低買電電力
C2とする。
であり、次の数8で表される。この値Cを最低買電電力
C2とする。
【数8】 で表される。
【0024】従って、買電電力C2は数7および数8か
ら次の数9で表される。
ら次の数9で表される。
【数9】 従って、上の数6で求められた最低買電電力C1と数7
で求められた最低買電電力C2のうち、いずれか大きい
方が求めるべき最低買電電力C0となる。
で求められた最低買電電力C2のうち、いずれか大きい
方が求めるべき最低買電電力C0となる。
【0025】たとえば、 最大変動負荷A:500kW 発電機定格出力D:2000kW 原動機のガバナーが動作し始める時間T1 :1.2秒 負荷移行時間T2 :5.0秒 逆潮流時間T3 :2.0秒 逆電力継電器RPの設定値RP:200kW 不足電力継電器UPの設定電力値UP:50kW とすると、買電電力C1 およびC2 は上記式(1)およ
び(2)により次のように求めることができる。
び(2)により次のように求めることができる。
【0026】C1=500−200=300kW C2=500+50−2000(2.0−1.2)/
5.0 =230kW となり、この場合の求めるべき最低買電電力C0は大き
い方の300kWとすればよいことになる。
5.0 =230kW となり、この場合の求めるべき最低買電電力C0は大き
い方の300kWとすればよいことになる。
【0027】従来の最大変動負荷=最低買電電力とする
一律的な考え方によれば、上の例では500kWが最低
買電電力となるが、本発明の原理によれば300kWと
なり、200kWの買電が節約され、年間では相当量の
ランニングコストの節減となる。
一律的な考え方によれば、上の例では500kWが最低
買電電力となるが、本発明の原理によれば300kWと
なり、200kWの買電が節約され、年間では相当量の
ランニングコストの節減となる。
【0028】求めるべき最低買電電力C0は当初想定し
得る最大変動負荷の値Aから前記原理に基づいて算出
し、受電電力を一定にする制御が行なわれる。負荷電力
(A+B)と予め設定された最低買電電力C0との差が
発電電力の値Dであり、許容された時間以内で許容され
た値以内に逆潮電力を抑えるためには、時刻t2におい
て発電出力をどこまで制御するかがポイントとなる。図
5からも明らかなように、当初設定した最低買電電力C
0の値のままとすると、発電能力の値を必要以上に抑
え、受電電力を必要以上に大きくすることとなる。また
通常ひとつのシステム内には多くの負荷があり、これら
の負荷はアットラングムに始動・停止を繰り返すため、
負荷変動量は一定とは眼らない。そこで当初設定し得る
最大負荷変動量から求めた最低買電電力C0を実際の負
荷変動量に応じて順次求める。
得る最大変動負荷の値Aから前記原理に基づいて算出
し、受電電力を一定にする制御が行なわれる。負荷電力
(A+B)と予め設定された最低買電電力C0との差が
発電電力の値Dであり、許容された時間以内で許容され
た値以内に逆潮電力を抑えるためには、時刻t2におい
て発電出力をどこまで制御するかがポイントとなる。図
5からも明らかなように、当初設定した最低買電電力C
0の値のままとすると、発電能力の値を必要以上に抑
え、受電電力を必要以上に大きくすることとなる。また
通常ひとつのシステム内には多くの負荷があり、これら
の負荷はアットラングムに始動・停止を繰り返すため、
負荷変動量は一定とは眼らない。そこで当初設定し得る
最大負荷変動量から求めた最低買電電力C0を実際の負
荷変動量に応じて順次求める。
【0029】さて、図1は本発明を商用電力系統とコー
ジェネレーションシステムとの系統連系運転に適用した
システム図を示す。
ジェネレーションシステムとの系統連系運転に適用した
システム図を示す。
【0030】商用電力系統1と、原動機5により駆動さ
れる発電機3とは遮断器2および4を介して系統連系運
転を行っているものとする。6は原動機5のガバナー装
置である。この電源系統には負荷12、13、14が接
続されており、商用電源側の受電部分には計器用変流器
10および計器用変圧器11を介して不足電力継電器U
Pおよび逆電力継電器RPが接続されている。前述した
ガイドラインではこの他に種々の保護継電器の設置が規
定されているが、ここでは省略してある。
れる発電機3とは遮断器2および4を介して系統連系運
転を行っているものとする。6は原動機5のガバナー装
置である。この電源系統には負荷12、13、14が接
続されており、商用電源側の受電部分には計器用変流器
10および計器用変圧器11を介して不足電力継電器U
Pおよび逆電力継電器RPが接続されている。前述した
ガイドラインではこの他に種々の保護継電器の設置が規
定されているが、ここでは省略してある。
【0031】一方、コージェネレーションシステムの発
電機3にはその発電電力を検出するための電力検出装置
15が計器用変流器16を介して接続され、負荷12、
13、14には各負荷電力を連続して検出するためにそ
れぞれ電力検出装置16、17、18が接続されてい
る。7は、電力検出装置15、16、17、18で検出
した電力値P、P1、P2、P3と、不足電力継電器U
Pおよび逆電力継電器RPの設定値と、図5に関して説
明した各時間T1、T2、T3、T4をメモリ8から取
り込んで、発電機3の発電出力を制御するためのガバナ
ー装置6に制御信号を供給するコントローラであり、C
PUで構成されている。メモリ8には、ガバナー装置6
および原動機5の特性で決まる時間T 1 、T 2 および電
力会社から指定される逆潮流許容時間T 3 の他に、不足
電力継電器UPおよび逆電力継電器RPの設定値が記憶
されている。
電機3にはその発電電力を検出するための電力検出装置
15が計器用変流器16を介して接続され、負荷12、
13、14には各負荷電力を連続して検出するためにそ
れぞれ電力検出装置16、17、18が接続されてい
る。7は、電力検出装置15、16、17、18で検出
した電力値P、P1、P2、P3と、不足電力継電器U
Pおよび逆電力継電器RPの設定値と、図5に関して説
明した各時間T1、T2、T3、T4をメモリ8から取
り込んで、発電機3の発電出力を制御するためのガバナ
ー装置6に制御信号を供給するコントローラであり、C
PUで構成されている。メモリ8には、ガバナー装置6
および原動機5の特性で決まる時間T 1 、T 2 および電
力会社から指定される逆潮流許容時間T 3 の他に、不足
電力継電器UPおよび逆電力継電器RPの設定値が記憶
されている。
【0032】次に図2および図6を用いて本発明による
系統連系運転方式を説明する。
系統連系運転方式を説明する。
【0033】図2は本発明による系続連系運転方式のフ
ローチャートを示しており、このフローチャートは遮断
器4を閉成することによって発電機3と商用電源系統1
との系統連系運転が開始したところでスタートする。ま
た図6は図5に基づいて図1のシステムに対応させた、
図5と同様の負荷電力、発電電力および買電電力の時間
変を示す図である。
ローチャートを示しており、このフローチャートは遮断
器4を閉成することによって発電機3と商用電源系統1
との系統連系運転が開始したところでスタートする。ま
た図6は図5に基づいて図1のシステムに対応させた、
図5と同様の負荷電力、発電電力および買電電力の時間
変を示す図である。
【0034】まずコントローラ7は電力検出装置15、
16、17、18で検出された各電力の値P、P1、P
2、P3[kW]を読み込み(F−1)、全電力負荷P
0=P1+P2+P3[kW]を演算する(F−2)。
このとき、電力負荷に対する電源は、商用電力系統1か
らの最低買電電力C0[kW]と、この商用電力系統1
と系統連系している発電機3の発電電力P[kW]であ
り、P0=C0+Pでバランスしている。この最低買電
電力C0[kW]は前記数6および数9により算出した
最低買電電力である。ここで負荷12、13、14のい
ずれかまたはそれらが複合して変動してそれまでの電力
負荷合計P0が減少してP0′となったとすると(F−
3)、コントローラ7はメモリ8から時間T1、T2、
T3と不足電力継電器の設定値UPおよび逆電力継電器
の設定値RPを読み出す(F−4)。全電力負荷がP0
からP′0に減少した結果、逆潮流が発生するが、予め
最大変動負荷を想定してあるため、前記逆電力継電器R
P、不足電力継電器UPが動作して受電遮断器2をトリ
ップさせることはない。しかし、予め想定した最大変動
負荷に基づいて最低買電電力C0[kW]が設定してあ
るが、負荷変動後逆潮流が発生しても受電遮断器2がト
リップしないぎりぎりの限度値C′にした方がエネルギ
ー的にもランニングコスト的にも有利である。負荷変動
量は(P0−P0′)であり、負荷変動前の発電出力を
P、発電機の定格出力をPR、発電出力Pを0まで移行
させるのに要する時間をT5とすると、図7から、PR
/T2=P/T5からT5=T2・P/PRとなるか
ら、求めるべき最低買電電力C′は次の数10で表すこ
とができる。
16、17、18で検出された各電力の値P、P1、P
2、P3[kW]を読み込み(F−1)、全電力負荷P
0=P1+P2+P3[kW]を演算する(F−2)。
このとき、電力負荷に対する電源は、商用電力系統1か
らの最低買電電力C0[kW]と、この商用電力系統1
と系統連系している発電機3の発電電力P[kW]であ
り、P0=C0+Pでバランスしている。この最低買電
電力C0[kW]は前記数6および数9により算出した
最低買電電力である。ここで負荷12、13、14のい
ずれかまたはそれらが複合して変動してそれまでの電力
負荷合計P0が減少してP0′となったとすると(F−
3)、コントローラ7はメモリ8から時間T1、T2、
T3と不足電力継電器の設定値UPおよび逆電力継電器
の設定値RPを読み出す(F−4)。全電力負荷がP0
からP′0に減少した結果、逆潮流が発生するが、予め
最大変動負荷を想定してあるため、前記逆電力継電器R
P、不足電力継電器UPが動作して受電遮断器2をトリ
ップさせることはない。しかし、予め想定した最大変動
負荷に基づいて最低買電電力C0[kW]が設定してあ
るが、負荷変動後逆潮流が発生しても受電遮断器2がト
リップしないぎりぎりの限度値C′にした方がエネルギ
ー的にもランニングコスト的にも有利である。負荷変動
量は(P0−P0′)であり、負荷変動前の発電出力を
P、発電機の定格出力をPR、発電出力Pを0まで移行
させるのに要する時間をT5とすると、図7から、PR
/T2=P/T5からT5=T2・P/PRとなるか
ら、求めるべき最低買電電力C′は次の数10で表すこ
とができる。
【数10】 すなわち求めるべき最低買電電力値C′は負荷変動量
(P0−P0′)の関数になる。
(P0−P0′)の関数になる。
【0035】予め設定した最低買電電力C0、不足電力
継電器の設定値UP、発電機の定格出力PR、負荷変動
量P0−P0′および発電機定格出力をPRから0まで
減少させるに要する時間T2とから、求めるべき最低買
電電力C′が演算される。
継電器の設定値UP、発電機の定格出力PR、負荷変動
量P0−P0′および発電機定格出力をPRから0まで
減少させるに要する時間T2とから、求めるべき最低買
電電力C′が演算される。
【0036】最大負荷変動の値は当初予測できないもの
であるから、最初に想定される最大変動値を用いて数6
および数9により最低買電電力C0を算定するが、コン
トローラ7が運転中の負荷変動の幅を記憶しておけば、
その中の最大値を用いて当初設定した最低買電電力C0
の最適値を求めることができる。したがって、この最適
最低買電電力を以後の演算で用いて学習制御とすること
も可能である。
であるから、最初に想定される最大変動値を用いて数6
および数9により最低買電電力C0を算定するが、コン
トローラ7が運転中の負荷変動の幅を記憶しておけば、
その中の最大値を用いて当初設定した最低買電電力C0
の最適値を求めることができる。したがって、この最適
最低買電電力を以後の演算で用いて学習制御とすること
も可能である。
【0037】その後は系統速系運転の終了指令が出るま
でステップ(F−1)から(F−6)までの動作を繰り
返す。終了指令が出たところで(F−6)負荷移行を行
ない(F−7)、遮断器4が開放され(F−8)、系統
連系運転は終了する。
でステップ(F−1)から(F−6)までの動作を繰り
返す。終了指令が出たところで(F−6)負荷移行を行
ない(F−7)、遮断器4が開放され(F−8)、系統
連系運転は終了する。
【0038】このように時々刻々変動する負荷に応じ
て、発電機3の発電出力を逆潮流によって系統解列する
ことがない限度の最低買電電力を時系列的に求めること
が可能となり、この中の最適値を用いて最初に設定した
最低買電電力を修正することによりランニングコスト上
大きなメリットが生ずる。
て、発電機3の発電出力を逆潮流によって系統解列する
ことがない限度の最低買電電力を時系列的に求めること
が可能となり、この中の最適値を用いて最初に設定した
最低買電電力を修正することによりランニングコスト上
大きなメリットが生ずる。
【0039】上記実施例は商用電源系統とコージェネレ
ーションシステムとの系統連系運転であるが、本発明は
これに限らず自家発電設備の発電機などの一般の発電機
と商用電源系統との系統連系運転にも適用することがで
きることはもちろんである。
ーションシステムとの系統連系運転であるが、本発明は
これに限らず自家発電設備の発電機などの一般の発電機
と商用電源系統との系統連系運転にも適用することがで
きることはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、商用電源系統と発電機との系統連系運転を行う系に
おいて、いかなる負荷変動に対しても逆潮流による系統
解列を起こすことなく最低の買電電力で発電機と系統連
系運転ができるので、省エネルギーおよび経済運転が可
能になる。
は、商用電源系統と発電機との系統連系運転を行う系に
おいて、いかなる負荷変動に対しても逆潮流による系統
解列を起こすことなく最低の買電電力で発電機と系統連
系運転ができるので、省エネルギーおよび経済運転が可
能になる。
【図1】本発明を商用電力系統とコージェネレーション
システムとの系統連系運転に適用したシステム図を示
す。
システムとの系統連系運転に適用したシステム図を示
す。
【図2】本発明による系統連系運転方式のフローチャー
トを示す。
トを示す。
【図3】逆潮流方式を採用しない場合の系統連系運転に
おいて、(a)は定常運転状態、(b)は電力負荷変動
時の状態をそれぞれ示す。
おいて、(a)は定常運転状態、(b)は電力負荷変動
時の状態をそれぞれ示す。
【図4】買電電力の変化を示しており、(a)は定常運
転状態、(b)は電力負荷変動時の状態をそれぞれ示
す。
転状態、(b)は電力負荷変動時の状態をそれぞれ示
す。
【図5】本発明の原理を説明するための、負荷変動時に
おける負荷電力、発電電力および買電電力に時間変化を
示す。
おける負荷電力、発電電力および買電電力に時間変化を
示す。
【図6】本発明の負荷変動時における負荷電力、発電電
力および買電電力に時間変化を示す。
力および買電電力に時間変化を示す。
【図7】発電機の定格出力からおよび任意の発電出力か
ら零出力になるまでに要するガバナー調整時間を説明す
る図である。
ら零出力になるまでに要するガバナー調整時間を説明す
る図である。
1 商用電力系統 2、4 遮断器 3 発電機 5 原動機 6 ガバナー装置 7 コントローラ 8 メモリ 10、16計器用変流器 11 計器用変圧器 12、13、14 負荷 15、16、17、18 電力検出装置
Claims (2)
- 【請求項1】 商用電源と系統連系される発電機の系統
連系運転方式において、電力負荷を検出する電力負荷検
出装置と、発電機の発電出力を検出する発電出力検出装
置と、所定の第1の演算式により求めた第1の最低買電
電力を設定し受電電力を一定値以上とする装置と、電力
負荷が減少したとき所定の第2の演算式に基づいて負荷
急減時の逆潮流により受電遮断器をトリップさせない範
囲で可能な限り小さい値の第2の最低買電電力を演算す
る演算装置とを有し、前記第1の最低買電電力を前記第
2の最低買電電力に基づいて修正することを特徴とする
発電機の系統連系方式。 - 【請求項2】 前記所定の第1の演算式は次の2式であ
り、該2式を満足するC 1 、C 2 のうち大きい方を第1
の最低買電電力C 0 とし、 また記所定の第2の演算式は次式であり、該第2の演算
式により求められた値を前記第2の最低買電電力C′と
する請求項1に記載の発電機の系統連系方式。 ただし A;想定し得る最大変動負荷の値[kW] D;発電機定格出力[kW] T1;負荷変動発生時点から原動機のガバナーが作動し
始めるまでの時間[秒] T2;発電機出力が100%から0%までガバナー操作
により出力調整するに要する時間[秒] T3;電力会社で許容する逆潮流発生時間[秒] RP;電力会社から指定される逆電流継電器の設定値 UP;電力会社から指定される不足電力継電器の設定値 P0;変動前の負荷電力値[kW] P0′;変動後の負荷電力値[kW] P;負荷変動前の発電機出力[kW] PR;発電機定格出力[kW] T4′;ガバナー制御時間[秒] C0;予め設定した最低買電電力値 C′;負荷変動値に基づいた最低買電電力
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4350342A JP2506302B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 発電機の系統連系運転方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4350342A JP2506302B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 発電機の系統連系運転方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06178451A JPH06178451A (ja) | 1994-06-24 |
JP2506302B2 true JP2506302B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=18409840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4350342A Expired - Lifetime JP2506302B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 発電機の系統連系運転方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506302B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001069669A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-16 | Hitachi Ltd | 受電電力の制御装置 |
JP5355907B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2013-11-27 | 株式会社東芝 | 電力系統安定化システム |
JP5668969B2 (ja) * | 2010-10-01 | 2015-02-12 | 清水建設株式会社 | 電源出力制御装置、需要電力制御システム、電源出力制御方法、および電源出力制御プログラム |
JP5730101B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-06-03 | 株式会社神戸製鋼所 | 発電システムを備えたローカル電力系統の制御方法及びローカル電力系統 |
US11158672B2 (en) | 2018-12-28 | 2021-10-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Magnetic tunnel junction elements and magnetic resistance memory devices including the same |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4350342A patent/JP2506302B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06178451A (ja) | 1994-06-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960124 |