JP2506249Y2

JP2506249Y2 - 苗補給用コンベア

Info

Publication number: JP2506249Y2
Application number: JP284391U
Authority: JP
Inventors: 祥之児島; 寛大坪
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1991-01-31
Filing date: 1991-01-31
Publication date: 1996-08-07
Anticipated expiration: 2006-01-31
Also published as: JPH04100304U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、すくい板に収容支持し
た苗を搭載するコンベア本体を、接地スタンドを介して
田植機と畦とにわたって田植機側が下位となる傾斜姿勢
で架設して、コンベア本体上の苗を田植機側に自重移動
させるよう構成した苗補給用コンベアに関する。

【０００２】

【従来の技術】冒記の苗補給用コンベアとしては、従
来、例えば、実開平２−３１４１１号公報に示されるよ
うに、前記すくい板の一端に連設した把手部を受け止め
案内するガイド手段をコンベア本体の一側縁に沿って備
え、かつ、接地支持した接地スタンドに対してコンベア
本体が前記ガイド手段を下位とする横傾斜姿勢で連結支
持されるように、コンベア本体と接地スタンドの接地部
とを相対的に横傾斜させてある構成のものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】通常の苗補給は、田植
機が畦に対して横づけした状態で、コンベア本体をスタ
ンドを介して田植機と畦とに架設する。この際、コンベ
ア本体の苗移動下手側は田植機の運転部の後方にある苗
載せ台側に位置させると共に、コンベア本体を前記運転
部側に下るよう横傾斜する姿勢で取付けた状態で、前記
コンベア本体上を自動移動してくる苗を、これを載置支
持しているすくい板の把手部を介して田植機側に補給す
るが、しかし上記従来構成では、苗の補給に際し、コン
ベア本体の横傾斜姿勢が一方向のみしか傾斜できないた
め畦に対する田植機の横づけ方向によっては、コンベア
本体の横傾斜する姿勢が前記運転部側が上位となる横傾
斜姿勢になってしまい、作業者が運転部側から、このコ
ンベア本体上の苗を取り込む際には、作業者は、すくい
板の把手部を挾持するため、コンベア本体越しに腕を延
ばせねばならないと共に、苗をコンベア本体越しに持ち
上げねばならない等、取扱いが不便になる場合があっ
た。本考案は上記実情に鑑み為されたもので、畦に対す
る田植機の横づけ方向にかかわらず、コンベア本体の横
傾斜を、苗載せ台の前方にある運転部側に下るように姿
勢取付可能に苗補給用コンベアを構成することで上記不
具合を解決することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案の特徴構成は、冒
記の苗補給用コンベアにおいて、前記コンベア本体の表
裏両側で苗を搭載移動可能に構成するとともに、前記す
くい板の一端に連設した把手部を受止め案内するガイド
手段をコンベア本体の一側縁に沿って備え、前記接地ス
タンドをコンベア本体の一端部に、上下に反転した２姿
勢に切換え自在に装着し、かつ、接地支持した接地スタ
ンドに対してコンベア本体が、前記ガイド手段を下位と
する横傾斜姿勢で連結支持されるように、コンベア本体
と接地スタンドの接地部とを相対的に横傾斜させてある
点にあり、もしくは、前記すくい板の一端に連設した把
手部を受止め案内するガイド手段をコンベア本体の一側
縁に沿って備えるとともに、コンベア本体の両端部に、
接地作用姿勢と非使用姿勢とに切換え自在な２組の接地
スタンドを装備し、接地支持した接地スタンドに対して
コンベア本体が、前記ガイド手段を下位とする横傾斜姿
勢にあるように、コンベア本体と両接地スタンドの接地
部とを相対的に横傾斜させてある点にあり、あるいは、
前記すくい板の一端に連設した把手部を受止め案内する
ガイド手段をコンベア本体の一側縁に沿って備え、前記
接地スタンドをコンベア本体の一端部に、コンベア本体
の長手方向に沿う軸心周りに回動及び固定可能に連結し
てある点にある。

【０００５】

【作用】田植機が畦に対して機体右側を向ける相対位置
と機体左側を向ける相対位置との横づけ姿勢に対して、
田植機と畦とにわたって田植機側が下位となるようコン
ベア本体を架設した場合に、請求項１記載の構成におい
ては、接地スタンドを上下に反転装着し、裏面をコンベ
ア本体の搬送面とすることにより、又、請求項２記載の
構成においては、コンベア本体の一端の接地スタンドを
使用姿勢に他端の接地スタンドを非使用姿勢に切換える
ことにより、そして、請求項３記載の構成においては、
接地スタンドをコンベア本体の長手方向に沿う軸芯周り
に回動及び固定することにより、夫々田植機の運転部の
後方にある苗載せ台側が上位となるようコンベア本体を
横傾斜させることができると共に、この際ガイド手段
が、夫々これらコンベア本体の横傾斜姿勢の下位にな
り、すくい板に収容支持した苗を、すくい板の把手部を
コンベア本体の横傾斜下位に位置させた状態でガイド手
段とコンベア本体の搬送面とにより、姿勢同様に田植機
側に搬送でき、運転部側の作業者は、苗を収容支持して
いるすくい板の把手部を介して、この苗をガイド手段よ
り少し高く持ち上げることでコンベア本体より苗を取り
込める。

【０００６】

【考案の効果】よって、田植機の畦に対する横づけする
相対位置にかかわらず、運転部側にいる作業者は、コン
ベア本体から容易に苗を取り込め田植機側に補給できる
ようになり、苗の補給作業を軽減できた。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の実施例のいくつかを図面に基
づいて説明する。

【０００８】＜第１実施例＞図１ないし図４に第１実施例が示されている。苗補給用
コンベアＡは、図４に示すように、乗用型の田植機１の
一部（例えば苗のせ台の上端）と畦との間に、田植機側
が下位となる傾斜姿勢に架設して用いられるものであっ
て、すくい板２に収容支持したマット状苗Ｗを搭載する
コンベア本体３の一端に接地スタンド４を備えたものと
して構成されている。コンベア本体３は、平行に対向配
置した一対のフレーム５，５にわたって多数の支軸６を
架設するとともに、各支軸６にすくい板２を載置転動さ
せるローラ７と、すくい板２の把手部２ａを受止め案内
するガイド手段としてのつば付ローラ８とが夫々遊転自
在に装着したものであり、フレーム５の先端の上下に田
植機１への係止連結用のピン９を備えている。接地スタ
ンド４は、コンベア本体３の一端における支軸６にボス
１０を介して回動自在に外嵌されるとともに、スタンド
接地部として一対の接地輪１１，１１を備えている。そ
して、接地輪１１が畦に接地した状態で、コンベア本体
３は、ツバ付きローラ８が下位となる横傾斜姿勢となる
ようにボス１０がスタンド接地部に対して傾斜して設け
られている。又、この接地スタンドは支軸周りに上下に
反転して固定可能である。従って、図４に示すように田
植機１に対して畦が左側あるいは右側に位置しても、田
植機１に搭載している作業者に対してコンベア本体３を
つばつきローラ側が手前になる横傾斜姿勢にして苗補給
用コンベアＡをセットすることができる。

【０００９】＜第２実施例＞図５及び図６に第２実施例が示されている。この例で
は、コンベア本体３の両端に、下向きに突出した接地作
用姿勢と折込まれた非使用姿勢とに切換え自在な２組の
接地スタンド４を装備し、接地作用姿勢の接地スタンド
４に対してコンベア本体３が、ガイド手段であるつば付
ローラ８側を下位とする横傾斜姿勢にあるように構成さ
れている。この構成によれば、左右いづれかの接地スタ
ンド４を使用することで田植機１上の作業者側にすくい
板２の把手部２ａを向けた状態で機体の左側あるいは右
側から苗補給が可能となる。

【００１０】＜第３実施例＞図７に本考案の第３実施例が示される。この例は第２実
施例の変形されたもので、コンベア本体３の両端に屈伸
自在な補助コンベア３ａ，３ｂを連結し、この補助コン
ベア３ａ，３ｂの一方を接地スタンドとして使用するこ
とで第２実施例を同様に苗補給が行える。

【００１１】＜第４実施例＞図８及び図９に第４実施例が示される。この場合、第１
実施例と同構造のコンベア本体３がその一端部に配した
接地スタンド４に対してコンベア本体長手方向に沿う軸
心Ｐ周りに表裏反転及び固定可能に連結されており、田
植機１に対する畦の位置に応じてコンベア本体の表裏い
づれかを使い分ける。

【００１２】尚、以上の各実施例では、すくい板２を案
内するガイド手段としてつば付ローラ８を用いている
が、単なる摺接ガイド面であってもよい。

【００１３】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の苗補給用コンベアの側面図

【図２】第１実施例の苗補給用コンベアの一部を示す正
面図

【図３】第１実施例の苗補給用コンベアの平面図

【図４】第１実施例の苗補給用コンベアの使用状態を示
す正面図

【図５】第２実施例の苗補給用コンベアの側面図

【図６】第２実施例の苗補給用コンベアの正面図

【図７】第３実施例の苗補給用コンベアの正面図

【図８】第４実施例の苗補給用コンベアの側面図

【図９】第４実施例の苗補給用コンベアの平面図

【符号の説明】

１田植機２すくい板２ａ把手部３コンベア本体４接地スタンド８ガイド手段Ｐ軸心

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】すくい板（２）に収容支持した苗（Ｗ）
を搭載するコンベア本体（３）を、接地スタンド（４）
を介して田植機（１）と畦とにわたって田植機側が下位
となる傾斜姿勢で架設して、コンベア本体（３）上の苗
（Ｗ）を田植機（１）側に自重移動させるよう構成した
苗補給用コンベアであって、前記コンベア本体（３）の
表裏両側で苗（Ｗ）を搭載移動可能に構成するととも
に、前記すくい板（２）の一端に連設した把手部（２
ａ）を受止め案内するガイド手段（８）をコンベア本体
（３）の一側縁に沿って備え、前記接地スタンド（４）
をコンベア本体（３）の一端部に、上下に反転した２姿
勢に切換え自在に装着し、かつ、接地支持した接地スタ
ンド（４）に対してコンベア本体（３）が、前記ガイド
手段（８）を下位とする横傾斜姿勢で連結支持されるよ
うに、コンベア本体（３）と接地スタンド（４）の接地
部とを相対的に横傾斜させてある苗補給用コンベア。
【請求項２】すくい板（２）に収容支持した苗（Ｗ）
を搭載するコンベア本体（３）を、接地スタンド（４）
を介して田植機（１）と畦とにわたって田植機側が下位
となる傾斜姿勢で架設して、コンベア本体（３）上の苗
（Ｗ）を田植機（１）側に自重移動させるよう構成した
苗補給用コンベアであって、前記すくい板（２）の一端
に連設した把手部（２ａ）を受止め案内するガイド手段
（８）をコンベア本体（３）の一側縁に沿って備えると
ともに、コンベア本体（３）の両端部に、接地作用姿勢
と非使用姿勢とに切換え自在な２組の接地スタンド
（４）を装備し、接地支持した接地スタンド（４）に対
してコンベア本体（３）が、前記ガイド手段（８）を下
位とする横傾斜姿勢にあるように、コンベア本体（３）
と両接地スタンド（４）の接地部とを相対的に横傾斜さ
せてある苗補給用コンベア。
【請求項３】すくい板（２）に収容支持した苗（Ｗ）
を搭載するコンベア本体（３）を、接地スタンド（４）
を介して田植機（１）と畦とにわたって田植機側が下位
となる傾斜姿勢で架設して、コンベア本体（３）上の苗
（Ｗ）を田植機（１）側に自重移動させるよう構成した
苗補給用コンベアであって、前記すくい板（２）の一端
に連設した把手部（２ａ）を受止め案内するガイド手段
（８）をコンベア本体（３）の一側縁に沿って備え、前
記接地スタンド（４）をコンベア本体（３）の一端部
に、コンベア本体（３）の長手方向に沿う軸心（Ｐ）周
りに回動及び固定可能に連結してある苗補給用コンベ
ア。