JP2506182B2 - コンバインの扱深さ制御装置 - Google Patents

コンバインの扱深さ制御装置

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JP2506182B2
JP2506182B2 JP1079102A JP7910289A JP2506182B2 JP 2506182 B2 JP2506182 B2 JP 2506182B2 JP 1079102 A JP1079102 A JP 1079102A JP 7910289 A JP7910289 A JP 7910289A JP 2506182 B2 JP2506182 B2 JP 2506182B2
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高原  一浩
守 安松
繁樹 林
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、刈取部が機体に対して揺動昇降操作自在に
設けられ、刈取穀稈を脱穀装置に搬送する縦搬送装置が
扱深さ調節のために搬送終端部を支点に揺動調節自在に
設けられ、扱深さ検出用センサが前記縦搬送装置で搬送
される穀稈の穂先位置を検出するように設けられ、その
扱深さ検出用センサの検出情報に基づいて、設定扱深さ
を維持するように扱深さ調節用のアクチュエータを制御
する扱深さ制御手段が設けられたコンバインの扱深さ制
御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のコンバインの扱深さ制御装置において
は、穀稈の刈終り時等に刈取部を上昇させた場合にも扱
深さ検出用センサの検出情報に基づいて扱深さを調節す
るように構成されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、刈取部を急激に上昇させた場合
に、扱深さの調節量が刈取部の上昇量に追いつかず浅扱
状態になる。その結果扱残しや穂こぼれを生じるもので
あった。
本発明の目的は上記従来欠点を解消する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明によるコンバインの扱
深さ制御装置の特徴構成は、前記刈取部の機体に対する
高さあるいは地面に対する高さを検出する高さ検出手段
が設けられ、前記扱深さ制御手段は、前記高さ検出手段
の検出情報に基づいて前記刈取部の単位時間当りの上昇
量が設定値を越えると共にその状態で設定上昇量以上上
昇したことを判別するに伴って前記アクチュエータを深
扱側へ作動するように設けられたことである。
〔作 用〕
高さ検出手段によって急激に刈取部が上昇したことを
検知するに伴って深扱側に調節するようになっているの
で浅扱状態になるのを防止することができ、適正な扱深
さを維持できる。
〔発明の効果〕
刈終り時等に刈取部を急激に上昇させたときにも適正
な扱深さを維持できるようになっているので、扱残しや
穂こぼれが生ずる虞れの少ないコンバインの扱深さ制御
装置を得られるに至った。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第6図に示すように、左右一対のクローラ走行装置
(1)、脱穀装置(2)、操縦部(3)を備えた機体の
前部に、刈取部(4)が装備され、もって、刈取収穫機
としてのコンバインが構成されている。
前記刈取部(4)は、引き起こし装置(5)、引き起
こし穀稈の株元を切断する刈り刃(6)、刈取穀稈を前
記脱穀装置(2)の脱穀フィードチェーン(7)に受け
渡す縦搬送装置(8)、及び、刈取穀稈を前記縦搬送装
置(8)に搬送する補助搬送装置(9)を備えている。
又、前記刈取部(4)には、反射式の超音波センサを
利用した非接触式の対地高さ検出用センサ(S3)と、前
記縦搬送装置(8)の搬送始端部において搬送される茎
稈の株元に接当して刈り取り作業状態にあるか否かを検
出する株元センサ(S0)とが設けられている。
つまり、前記対地高さ検出用センサ(S3)が高さ検出
手段に対応することになる。
第5図に示すように、前記縦搬送装置(8)は、刈取
穀稈の株元側を挾持搬送する挾持搬送手段(8A)と、刈
取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送装置(8B)と、
穀稈案内板(8C)とからなり、前記補助搬送装置(9)
からの刈取穀稈を立て姿勢で機体後方に向けて搬送し
て、搬送終端部において横倒れ姿勢に姿勢変更させた刈
取穀稈を前記脱穀フィードチェーン(7)に受け渡すよ
うに構成されている。
そして、前記縦搬送装置(8)は、終端部が横軸芯
(P)周りに上下揺動自在に枢着され、その上下揺動に
伴って、前記補助搬送装置(9)から供給される刈取穀
稈の支持位置を稈身方向に変更して、この縦搬送装置
(8)から前記脱穀フィードチェーン(7)へ受け渡さ
れる刈取穀稈の位置が稈身方向に変更されて、前記脱穀
装置(2)における扱深さが調節されるように構成され
ている。
前記縦搬送装置(8)の揺動操作構成について説明す
れば、第1図に示すように、扱深さ調節用アクチュエー
タとしての電動モータ(10)が設けられ、横軸芯(Q)
周りに揺動自在なアーム(11)にラック(12)が付設さ
れ、そのラック(12)に咬合するピニオン(13)が、前
記電動モータ(10)に取り付けられている。
又、前記縦搬送装置(8)のフレームに兼用の逆U字
状部材(14)と前記アーム(11)とが押し引きロッド
(15)を介して連動連結され、前記電動モータ(10)を
正逆転作動させることにより、前記縦搬送装置(8)が
上下揺動されるように構成されている。
第1図及び第5図に示すように、扱深さ調節箇所より
も穀稈搬送方向下手側箇所に位置する前記逆U字状部材
(14)に、上下一対の扱深さ検出用センサ(S1),
(S2)が、前記縦搬送装置(8)にて搬送させる穀稈に
接当する状態となるように取り付けられている。
つまり、第3図乃至第5図に示すように、前記一対の
扱深さ検出用センサ(S1),(S2)の夫々は、穀稈との
接触により搬送下手側に後退揺動するセンサバー(16)
と、そのセンサバー(16)の後退揺動を検出するスイッ
チ利用の検出部(17)とからなり、刈取穀稈の穂先側位
置が、穂先側のセンサ(S1)と株元側のセンサ(S2)と
の間に位置する状態、つまり、穀稈の穂先側箇所が前記
上下一対の扱深さ検出用センサ(S1),(S2)の間に位
置して、株元側のセンサ(S2)のみが穀稈存在を検出し
ている状態を、適正扱深さ範囲にあると見做すように構
成されている。
尚、記述はしないが第3図に示すように前記検出用セ
ンサ(S1),(S2)を稈身方向に揺動調節できるように
構成されている。つまり、揺動操作レバー(L)を揺動
されることによって扱深さの微調節を行なうことができ
るようになっている。そして前記操作レバー(L)の操
作位置を検出するポテンショメータ(P1)が備えられて
いる。このポテンションメータ(P1)の検出情報は、前
記フィードチェーン(7)にて搬送される穀稈層の厚み
に基づいて検出される前記脱穀装置(2)への穀稈供給
量を補正するために用いられる。ちなみに、検出される
穀稈供給量は、脱穀装置(2)の選別板のチャフ開度や
唐箕の送風量を自動調節する制御情報として用いられ
る。
第1図に示すように、前記検出用センサ(S1),
(S2)の検出情報に基づいて、前記電動モータ(10)の
駆動回路(18)に駆動指令を出力するマイクロコンピュ
ータ利用の制御装置(H)が設けられている。
つま、前記制御装置(H)を利用して前記一対の検出
用センサ(S1),(S2)の検出情報に基づいて扱深さを
調節する扱深さ制御手段(100)が構成されることにな
る。
尚、図中、(20)は脱穀クラッチレバー(21)の入り
切りの操作を検出する脱穀スイッチ、(22)は扱深さ制
御の起動指令用のスイッチである。
つまり、扱深さ制御は、前記制御起動用のスイッチ
(22)がON操作され、前記脱穀クラッチレバー(21)が
入り操作され、且つ、前記株元センサ(S0)が穀稈存在
を検出している状態にある場合に制御作動するようにな
っている。
次に、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記
制御装置(H)の動作を説明する。
先ず、制御作動がON作動するに伴ってその時点の刈取
部(4)の対地高さ(V)を基準高さ(VM)として設定
する(#1)。
次に、対地高さ検出用センサ(S3)の検出情報に基づ
いて前記刈取部(4)の単位時間当りの上昇量(△V)
が設定値(△S)を越えているか否か判別する(#
2)。越えていない場合にはフラグ(F)をリセットし
(#3)、越えている場合にはフラグ(F)をセットし
(#4)、その後その時点の刈取部(4)の対地高さ
(V)と基準高さ(VM)との差が設定上昇量(Vs)を越
えているか否か判別する(#5)。
この判別の結果越えていなかった場合及び前記単位当
りの上昇量(△V)が設定値(△S)を越えていなかっ
た場合には、扱深さ検出用センサ(S1),(S2)の検出
情報に従って扱深さを調節する通常の制御を行なうこと
になる(#6)。
前記対地高さ(V)と基準高さ(VM)との差が設定上
昇量(Vs)を越えていた場合には深扱き制御を行なう
(#7)。つまり、深扱き制御指令からt1秒後にt2秒間
前記電動モータ(10)を深扱き側へ駆動する。
それからフラグ(F)をリセットする(#8)。
制御指令後フラグ(F)をチェックする(#9)。フ
ラグ(F)が零の場合には、その時点の刈取部(4)の
対地高さ(V)を基準高さ(VM)として設定を更新する
(#10)。フラグ(F)が零でない場合は前の設定を維
持する。つまりこのフラグ(F)は刈取部(4)の急激
な上昇による上昇量をチェックするための基準高さ
(VM)を設定するために用いられている。
そして刈取部(4)の単位時間当りの上昇量(△V)
をチェックするステップ(#2)から繰り返して処理す
るようになっている。
〔別実施例〕
上記実施例では、刈取部の対地高さを検出するように
していたが対車体高さを検出するようにしてもよい。
上記実施例では刈取部の急激な上昇時に深扱き制御す
る場合に制御指令から一定時間(t1)後一定時間(t2
電動モータを駆動するようにしていたが、例えば車速や
刈取部の上昇量に対する制御量をテーブル化しておい
て、それらの情報に基づいて制御量を変化させるように
してもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るコンバインの扱深さ制御装置の実施
例を示し、第1図は制御構成のブロック図、第2図は制
御作動のフローチャート、第3図乃至第5図は扱深さ検
出用センサの取り付け部を示し、第3図は要部背面図、
第4図は要部平面図、第5図は正面図である。第6図は
コンバインの前部側面図である。 (2)……脱穀装置、(4)……刈取部、(8)……縦
搬送装置、(10)……アクチュエータ、(S1),(S2
……扱深さ検出用センサ、(S3)……高さ検出手段、
(△V)……上昇量、(ΔS)……設定値、(Vs)……
設定上昇量、(100)……扱深さ制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨永 俊夫 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工 株式会社堺製造所内 (56)参考文献 特公 昭58−19245(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈取部(4)が機体に対して揺動昇降操作
    自在に設けられ、刈取穀稈を脱穀装置(2)に搬送する
    縦搬送装置(8)が扱深さ調節のために搬送終端部を支
    点に揺動調節自在に設けられ、扱深さ検出用センサ
    (S1),(S2)が前記縦搬送装置(8)で搬送される穀
    稈の穂先位置を検出するように設けられ、その扱深さ検
    出用センサ(S1),(S2)の検出情報に基づいて、設定
    扱深さを維持するように扱深さ調節用のアクチュエータ
    (10)を制御する扱深さ制御手段(100)が設けられた
    コンバインの扱深さ制御装置であって、 前記刈取部(4)の機体に対する高さあるいは地面に対
    する高さを検出する高さ検出手段(S3)が設けられ、前
    記扱深さ制御手段(100)は、前記高さ検出手段(S3
    の検出情報に基づいて前記刈取部(4)の単位時間当た
    りの上昇量(ΔV)が設定値(ΔS)を越えると共にそ
    の状態で設定上昇量(Vs)以上上昇したことを判別する
    に伴って前記アクチュエータ(10)を深扱側へ作動する
    ように設けられたコンバインの扱深さ制御装置。
JP1079102A 1989-03-29 1989-03-29 コンバインの扱深さ制御装置 Expired - Lifetime JP2506182B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DK146647C (da) * 1981-07-15 1984-05-07 Flemming Julin Hansen Koblingsstykke til forbindelse af instrumenter, navnlig tandlaegeboremaskiner, med driv- og/eller koelemiddel foerende ledninger

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