JP2505531B2 - 3−シアノ−4−アリ―ル−ピロ―ル類の製造方法 - Google Patents

3−シアノ−4−アリ―ル−ピロ―ル類の製造方法

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JP2505531B2 JP63128584A JP12858488A JP2505531B2 JP 2505531 B2 JP2505531 B2 JP 2505531B2 JP 63128584 A JP63128584 A JP 63128584A JP 12858488 A JP12858488 A JP 12858488A JP 2505531 B2 JP2505531 B2 JP 2505531B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、殺菌・殺カビ剤(fungicides)として知ら
れている3ーシアノー4ーアリールーピロール類の新規
な製造方法およびそれを製造するための新規な中間生成
物類に関するものである。
桂皮酸ニトリルを水素化ナトリウムの存在下でpート
ルエンスルホニルメチルイソシアニドと反応させる時に
3ーシアノー4ーアリールーピロール類が得られるとい
うことは開示されている(ドイツ公開明細書2,927,480
参照)。しかしながら、この方法は約35の収率という不
満足な結果しか与えない。さらに、それはこのようにし
て得られる化合物類を費用をかけて精製しなければなら
んいという欠点も有している。最後に、試薬類すなわち
水素化ナトリウムおよびpートルエンスルホニルメチル
イソシアニドは、前者は加水分解に対する高い敏感性お
よびそれに伴う加水分解で放出される気体状水素からの
火災の危険性のためにそして後者は皮膚および眼に対す
る強い刺激性作用並びに高温における高い不安定性のた
めに、両者とも工業的合成には適していない(ヨーロッ
パ特許174,910参照)。
さらに、αーシアノ桂皮酸エステル類を塩基の存在下
でそして銅(II)塩の存在下でpートルエンスルホニル
メチルイソシアニドと反応させる時に3ーシアノー4ー
アリールーピロール類が得られることも開示されている
(日本6−1030−571または日本6−1200−984参照)。
この方法ではpートルエンスルホニルメチルイソシアニ
ドの性質も工業的使用の邪魔をしている。
その他に、αー置換された桂皮酸ニトリルを水素化ナ
トリウムの存在下でイソシアノ酢酸エチルを用いて環化
し、そしてこのようにして得られるピロールー2ーカル
ボン酸エステルを塩基を使用して加水分解し、そして次
に熱的に脱カルボキシル化する時に3ーシアノー4ーア
リールーピロール類が得られるということも開示されて
いる(日本特許59/212,468参照)。ここでも水素化ナト
リウムの好ましくない性質がこの方法の工業的な利用を
邪魔している。環化段階の収率も44%と不満足である。
さらに、フェナシルアミン誘導体類を適当に置換され
たアクリロニトリルと反応させる時に3ーシアノー4ー
アリールーピロール類が得られるということも開示され
ている(ヨーロッパ特許174,910参照)。しかしなが
ら、出発化合物として必要なフェナシルアミン誘導体類
は費用のかかる多段階合成によってのみ得られ、とりわ
けその工程中では不快なシアニド類の使用も必要であ
る。
さらに、対応する3ートリフルオロメチルー4ーアリ
ールーピロール類を高温および高圧においてアンモニア
と反応させる時に3ーシアノー4ーアリールーピロール
類が得られるということも開示されている(ヨーロッパ
特許182,738参照)。しかしながら、この方法でも出発
物質として必要な3ートリフルオロメチルー4ーアリー
ルーピロール類は費用のかかる多段階合成によってのみ
得られ、ここではこの多段階合成の工程における水分−
敏感性の「ウィティッヒ試薬」および高価な無水トリフ
ルオロ酢酸の使用が工業的実施可能性を困難にしてい
る。
最後に、4ーシアノー3ーアリールーΔーピロリン
類をCu−II塩または鉄−III塩の存在下で酸化する時に
3ーシアノー4ーアリールーピロール類が得られるとい
うことも開示されている(ヨーロッパ特許183,217参
照)。この最後の方法でも、必要な出発化合物の製造は
多段階式でありしかも工業的に費用がかかる。
一般式(I) [式中、 Arは各場合とも任意に置換されていてもよいヘテロアリ
ールまたはアリールを表わす] の3ーシアノー4ーアリールーピロール類、式(II) [式中、 Arは上記の意味を有し、そしてR1はアミノまたはアルコ
キシを表わす] のαーシアノアクリル酸誘導体類を、塩基の存在下で、
そして適宜希釈剤の存在下で、式(III) [式中、 R2はアルキルを表わす] のイソシアノ酢酸エステル類と反応させ、そしてこの
ようにして得られる式(IVa) [式中、 Xは水素、または無機もしくは有機カチオンの1当量を
表わし、そして Arは上記の意味を有する] のΔーピロリンー2ーカルボン酸誘導体類を第二段階
において、適宜塩基の存在下で、金属塩の存在下で、そ
して適宜希釈剤の存在下で、酸化的に脱カルボキシル化
する時に得られるということを見いだした。
式(II)のαーシアノアクリル酸誘導体類を式(II
I)のイソシアノ酢酸エステル類と環化させるとΔ
ピロリンー2ーカルボン酸誘導体が得られるということ
は非常に驚異的であるとみなすべきであり、なぜならば
先行技術に基づくと与えられた反応条件下ではシアン化
水素が化合物類の環化中に除去されて、ピロリン誘導体
類よりむしろピロール誘導体類がこれから生じるはずで
あると予期されていたからである(日本特許59/212,468
参照)。さらに、本発明に従う方法の第二段階で実施さ
れるΔーピロリンー2ーカルボン酸誘導体類の酸化的
脱カルボキシル化がこの型の隠やかな条件下で銅−II塩
触媒の存在下で起きるということも全く驚異的であり、
なぜならば先行技術から銅−II塩類だけでは隠やかな反
応条件下では酸化的脱カルボキシル化を行えないという
ことが知られていたからである(オーガニック・リアク
ションズ(Organic Reactions)、19巻、279、303頁以
下参照)。
本発明に従う方法の特別な利点は容易に入手可能な経
済的な出発物質類を使用することであり、その上、費用
のかかる精製操作なしに高純度の生成物が良好な収率で
得られるということは本発明に従う方法の他の利点でも
ある。
式(I)は本発明に従う方法により得られる3ーシア
ノー4ーアリールーピロール類の一般的な定義を与える
ものである。
好適に製造できる式(I)の化合物類は、 Arが任意に各場合ともハロゲンおよび炭素数が1−4の
直鎖もしくは分枝鎖状のアルキルからなる群からの同一
もしくは異なる置換基によりモノ置換ないしポリ置換さ
れていてもよいピリジル、フリールまたはチエニルを表
わすか、或は任意に同一もしくは異なる置換基によりモ
ノ置換ないしポリ置換されていてもよいフェニルを表わ
し、ここで適当な置換基はハロゲン、シアノ、ニトロ、
各場合とも炭素数が1−4の各場合とも直鎖もしくは分
枝鎖状のアルキル、アルコキシ、アルキルチオもしくは
アルコキシカルボニル、各場合とも炭素数が1−4であ
りそして1−9個の同一もしくは異なるハロゲン原子を
有する各場合とも直鎖もしくは分枝鎖状のハロゲノアル
キル、ハロゲノアルコキシもしくはハロゲノアルキルチ
オ、並びに任意に弗素により置換されていてもよい炭素
数が1もしくは2の2価のジオキシアルキレンである、 ものである。
特に好適に製造できる式(I)の化合物類は、Arが任
意に各場合とも弗素、塩素、臭素、メチルおよびエチル
からなる群からの同一もしくは異なる置換基によりモノ
置換もしくはジ置換されていてもよい2ーピリジル、4
ーピリジル、2ーフリールまたは2ーチエニルを表わす
か、或は任意に同一もしくは異なる置換基によりモノ置
換、ジ置換もしくはトリ置換されていてもよいフェニル
を表わし、ここで適当な置換基は弗素、塩素、臭素、メ
チル、エチル、n−もしくはi−プロピル、メトキシ、
エトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチル、トリフル
オロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノ、ニト
ロ、ジオキシメチレンおよびジオキシジフルオロメチレ
ンである、 ものである。
特に非常に好適に製造できる式(I)の化合物類は、 Arが任意に同一もしくは異なる置換基によりモノ置換も
しくはジ置換されていてもよいフェニルを表わし、ここ
で適当な置換基は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、
メトキシ、エトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、
ニトロおよびジオキシジフルオロメチレンである、 ものである。
例えば2−(2,3ージクロロフェニルーメチリデン)
−シアノ酢酸エチルおよびイソシアノ酢酸エチルを出発
物質類として使用する場合には、本発明に従う方法の反
応工程は下記の反応式により表わすことができる。
式(II)は本発明に従う方法を実施するのに出発物質
として必要なαーシアノアクリル酸誘導体類の一般的な
定義を与えるものである。この式(II)において、Arは
好適には本発明に従い製造できる式(I)の物質類の記
載に関してこの置換基に対して好適であるとすでに記さ
れている基を表わす。R1は好適には炭素数が1−4の直
鎖もしくは分枝鎖状のアルコキシ、特にメトキシおよび
エトキシ、を表わす。
式(II)のαーシアノアクリル酸誘導体類は開示され
ているか、(例えば日本6−1030−571もしくは日本6
−1200−984参照)、または公知の方法と同様にして、
例えば式(V) Ar−CHO (V) [式中、 Arは上記の意味を有する] のアルデヒド類を、適宜例えばエタノールの如き希釈剤
の存在下で、そして適宜例えば水酸化カリウムもしくは
ピペリジンの如き塩素の存在下で、+20℃〜+150℃の
間の温度において、式(VI) [式中、 R1は上記の意味を有する] のシアノ酢酸誘導体類と縮合させる時に、製造できる
(ザ・ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイエテイ
(J.Chem.Soc.)、1961、683参照)。
式(V)のアルデヒド類および式(VI)のシアノ酢酸
誘導体類は一般的に公知の有機化学化合物類である。
式(III)は本発明に従う方法を実施するのにその他
に出発物質として必要なイソシアノ酢酸エステル類の一
般的な定義を与えるものである。この式(III)におい
て、R2は好適には炭素数が1−4の直鎖もしくは分枝鎖
状のアルキル、特にメチルまたはエチル、を表わす。
イソシアノ酢酸エステル類は開示されている(例えば
日本特許59/212,468およびリービッヒス・アナーレン・
デル・ヘミイ(Liebigs Ann.Chem.)、763、1、[197
2]参照)。
不活性有機溶媒類が本発明に従う方法の第一段階を実
施するための希釈剤として適している。特にこれらに
は、脂肪族、脂環式または芳香族の、任意にハロゲン化
されていてもよい炭化水素類、例えばベンジン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、石油エーテ
ル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、エーテル類、例えばジエチルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレ
ングリコールジメチルーもしくはージエチルエーテル、
ケトン類、例えばアセトンまたはブタノン、ニトリル
類、例えばアセトニトリルまたはプロピオニトリル、ア
ミド類、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、Nーメチルホルムアニリド、Nーメチルピロリ
ドンまたはヘキサメチル燐酸トリアミド、エステル類、
例えば酢酸エチル、スルホキシド類、例えばジメチルス
ルホキシド、或はアルコール類、例えばメタノールまた
はエタノール、が含まれる。
本発明に従う方法の第一段階は好適には適当な塩基の
存在下で実施される。このためには全ての一般的に使用
できる無機および有機塩基類が適している。アルカリ金
属類の水素化物類、水素化物類、アミド類、アルコレー
ト類、炭酸塩類または炭酸水素塩類、例えば水素化ナト
リウム、ナトリウムアミド、水酸化ナトリウム、ナトリ
ウムメチレート、ナトリウムエチレート、カリウムt−
ブチレート、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウ
ム、並びに第三級アミン類、例えばトリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、N,N−ジメチルアミ
ノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジア
ザビシクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデ
セン(DBU)、が好適に使用される。水酸化カリウムが
塩基として特に好適に使用される。
本発明に従う方法の第一段階を実施する際の反応温度
は比較的広い範囲内で変えることができる。一般に該反
応は−20℃〜+100℃の間の温度、好適には0℃〜50℃
の間の温度、において実施される。
本発明に従う方法の第一段階を実施するには、1モル
の式(II)のαーシアノアクリル酸誘導体当たり1.0〜
2.0モルの、好適には1.0〜1.2モルの、式(III)のイソ
シアノ酢酸エステルおよび適宜1.0〜6.0モルの、好適に
は2.0〜3.0モルの、塩基が一般的に使用される。反応の
実施、処理および反応生成物の単離は一般的な普遍的方
法による(これも製造実施例を参照のこと)。
本発明に従う方法の第一段階の低温(−20℃〜+30
℃)において例えばテトラヒドロフランまたはジメチル
ホルムアミドの如き非プロトン性希釈剤の存在下で実施
しそして少モル過剰量の水酸化物塩基または例えばカリ
ウムt−ブチレートの如き無水有機塩基類を使用する場
合には、反応の中間生成物として生じる式(IVb) [式中、 R2はアルキル、特にメチルまたはエチル、を表わし、そ
して Arは上記の意味を有する] の副生物であるΔーピロリンー2ーカルボン酸エステ
ル類を単離することができる。
それらを次に別の反応段階で一般的な方法で加水分解
して式(IVa)の中間生成物にすることができる。
しかしながら、式(IVb)の中間生成物を単離しない
ような反応工程が本発明に従う第一段階においては好ま
しい。
不活性有機溶媒類が本発明に従う方法の第二段階を実
施するための希釈剤として適している。特にこれらに
は、脂肪族、脂環式または芳香族の、任意にハロゲン化
されていてもよい炭化水素類、例えばベンジン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、石油エーテ
ル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、エーテル類、例えばジエチルエ
ーテル、ジオキサンテトラヒドロフランまたはエチレン
グリコールジメチルエーテルもしくはエチレングリコー
ルジエチルエーテル、ケトン類、例えばアセトンまたは
ブタノン、ニトリル類、例えばアセトニトリルまたはプ
ロピオニトリル、アミド類、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、Nーメチルホルムアニリ
ド、Nーメチルピロリドンまたはヘキサメチル燐酸トリ
アミド、エステル類、例えば酢酸エチル、アルコール
類、例えばメタノールまたはエタノール、或はそれらと
水との混合物類が含まれる。
本発明に従う方法の第二段階は好適には適当な重金属
塩の存在下で実施される。Cu−IもしくはCu−II塩類、
例えば酢酸銅もしくは塩化銅、または鉄−III塩類、例
えば塩化鉄−III、が特に好適に使用される。
本発明に従う方法の第二段階は好適には適当な塩基の
存在下で実施される。このためには全ての一般的な無機
または有機塩基類が適している。これらには例えば、ア
ルカリ金属水酸化物類、例えば水酸化ナトリウムまたは
水酸化カリウム、アルカリ金属炭酸塩類、例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムまたは炭酸水素ナトリウム、並
びに第三級アミン類、例えばトリエチルアミン、N,N−
ジメチルアニリン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピ
リジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビ
シクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデセン
(DBU)、が包含される。
本発明に従う方法の第二段階を実施する時の反応温度
は比較的広い範囲内で変えることができる。一般に該反
応は0℃〜150℃の間の温度、好適には20℃〜120℃の間
の温度、において実施される。
本発明に従う方法の第二段階を実施するには、1モル
の式(IVa)のΔーピロリンー2ーカルボン酸誘導体
当たり0.01〜3.0モルの、好適には0.1〜0.5モルの、金
属塩および0.1〜3.0モルの、好適には1.0〜1.5モルの、
塩基が一般的に使用される。
金属塩を触媒量でのみ使用する場合には、還元された
金属イオンをさらに酸化するためには空気または純粋酸
素を別に加えることが有利である。反応の実施、処理お
よび反応生成物の単離は一般的な普遍的方法による(こ
れも製造実施例を参照のこと)。
本発明に従う方法により得られる式(I)の化合物類
は、殺菌・殺カビ剤または殺微生物剤(microbicides)
としての並びに別の殺菌・殺カビ剤または殺微生物剤の
合成用の中間生成物としての使用が見いだされている公
知の化合物である(例えばヨーロッパ特許96,142、ヨー
ロッパ特許111,452、ドイツ公開明細書2,927,048参
照)。
式(IV) [式中、 Rは水素、アルキル、または無機もしくは有機カチオン
の1当量、好適には水素、炭素数が1−4の直鎖もしく
は分枝鎖状のアルキル、またはアルカリ金属カチオン、
アルカリ土類金属カチオンもしくは任意に置換されてい
てもよいアンモニウムカチオンの1当量、特に水素、メ
チル、エチル、またはナトリウム、カリウムもしくはア
ンモニウムイオンおよびモノー、ジーもしくはトリアル
キルアンモニウムイオン(各場合とも個々のアルキル部
分中に1−4個の炭素原子を有する)の1当量、を表わ
し、そして Arは上記の意味を有する] の中間生成物類は新規であり、そしてこれらも本発明の
主題である。殺菌・殺カビ剤または殺微生物剤の合成用
の中間生成物としてのそれらの価値ある性質の他に、そ
れら自信も殺菌・殺カビ剤および殺微生物剤性質を有し
ている。
製造実施例 実施例1 (第一段階) 4.8g(0.02モル)の2ーシアノー3ー(2,3ージクロ
ロフェニル)アクリルアミドの50mlのエタノール中懸濁
液を、100mlのエタノール中の2.4g(0.04モル)の水酸
化カリウムに5℃〜10℃において加え、次に2.6g(0.02
2モル)のイソシアノ酢酸エチルを滴々添加し、そして
添加の完了後4時間にわたり混合物を室温で撹拌した。
処理するために、200mlの水を加え、混合物を酢酸エチ
ルを使用して抽出し、有機相を廃棄し、水相を1規定塩
酸を使用して酸性化し、そして2回目に酢酸エチルを用
いて抽出した。石油エーテルの添加により、2回目の一
緒にされた酢酸エチル相から固体が得られ、それは濾別
および乾燥後に200℃〜202℃の融点を有しており、そし
て高圧液体クロマトグラムによると95%の純度を有して
いた。1 H−NMR(DMSO−d6/TMS): δ=4.3(d,1H);4.8(d,1H);7.3(d,1H);7.4(t,1
H);7.5(s,1H);7.6(m,2H);13.0−13.5(m,1H)pp
m。13 C−NMR(DMSO−d6): δ=48.3;67.1;77.9;118.9;127.7;129.0;129.8;130.6;1
32.3;141.7;152.7;172.4ppm。
MS:m/e=282(M+(第二段階) 5.6g(0.02モル)の3ー(2,3ージクロロフェニル)
ー4ーシアノーΔーピロリンー2ーカルボン酸を撹拌
しながら室温において100mlのトルエン/酢酸エチル混
合物(1:1)中の2g(0.01モル)の酢酸銅一水塩および2
ml(0.025モル)のピリジルの混合物に加え、そして次
に反応混合物を6時間加熱還流させた。冷却後に、不溶
性成分類を濾別し、そして反応混合物を1規定塩酸、炭
酸ナトリウム水溶液および水で連続的に洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、そして真空中で濃縮した。残渣を
ジイソプロピルエーテルで温浸させた後に、3ーシアノ
ー4ー(2,3ージクロロフェニル)ーピロールが149℃ー
150℃の融点およびガスクロマトグラフィーにより測定
された98%の純度を有する固体状で得られた。1 H−NMR(DMSO−d6/TMS): δ=7.2(d,1H);7.4−7.5(m,2H);7.65(m,1H);7.75
(d,1H)ppm。
中間生成物(IVb)の製造 4.8g(0.02モル)の2ーシアノー3ー(2,3ージクロ
ロフェニル)アクリルアミドおよび2.5g(0.022モル)
のイソシアノ酢酸エチルの60mlのテトラヒドロフラン/
ジメチルホルムアミド混合物(5:1)中溶液を、2.4g
(0.021モル)のカリウムtーブチレートの50mlのテト
ラヒドロフラン中懸濁液に0℃〜10℃において撹拌しな
がら滴々添加した。添加の完了後に、反応混合物を室温
においてさらに5時間撹拌し、次に250mlの水中に注
ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出し、一緒にしたエーテ
ル相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして
真空中で濃縮した。油状残渣をシリカゲル上でのクロマ
トグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/シクロヘキサン)
により精製し、そしてジイソプロピルエーテルで温浸さ
せた。このようにして得られた3ーシアノー4ー(2,3
ージクロロフェニル)ーΔーピロリンー5ーカルボン
酸エチルは124℃ー125℃の融点を有していた。1 H−NMR(CDC13/TMS): δ=1.3(t,1H);4.2(d,1H);4.3(m,2H);5.0(d,1
H);7.1−7.3(m,4H);7.4(m,1H)ppm。1 MS:m/e=310(M+) 対応する方法でそして製造に関する一般的な指示に従
い、下記の実施例が得られた。
実施例

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) [式中、 Arは各場合とも任意に置換されていてもよいヘテロアリ
    ールまたはアリールを表わす] の3ーシアノー4ーアリールーピロール類の製造方法に
    おいて、式(II) [式中、 Arは上記の意味を有し、そして R1はアミノまたはアルコキシを表わす] のαーシアノアクリル酸誘導体類を、塩基の存在下で、
    そして適宜希釈剤の存在下で、式(III) [式中、 R2はアルキルを表わす] のイソシアノ酢酸エステル類と反応させ、そしてこのよ
    うにして得られる式(IVa) [式中、 Xは水素、または無機もしくは有機カチオンの1当量を
    表わし、そして Arは上記の意味を有する] のΔーピロリンー2ーカルボン酸誘導体類を第二段階
    において、適宜塩基の存在下で、金属塩の存在下で、そ
    して適宜希釈剤の存在下で、酸化的に脱カルボキシル化
    することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】第一段階を−20℃〜100℃の間の温度にお
    いて実施し、そして第二段階を0℃〜150℃の間の温度
    において実施することを特徴とする、特許請求の範囲1
    項記載の方法。
  3. 【請求項3】第一および第二段階を式(IVb)の中間生
    成物を単離せずに実施することを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】第一および第二段階を有機溶媒の存在下で
    実施することを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】第一および第二段階を塩基の存在下で実施
    することを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】第二段階を金属塩の存在下で実施すること
    を特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】第一段階におけるイソシアノ酢酸エステル
    対塩基のモル比が1.0〜2.0モル対1.0〜6.0モルであるこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】1モルの式(IVa)のΔーピロリンー2
    ーカルボン酸誘導体当たり0.01〜3.0モルの金属塩およ
    び0.1〜3.0モルの塩基を使用することを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】一般式(IV) [式中、 Rは水素、アルキル、または無機もしくは有機カチオン
    の1当量を表わし、そして Arは各場合とも任意に置換されていてもよいヘテロアリ
    ールまたはアリールを表わす] のピロールー2ーカルボン酸誘導体類。
  10. 【請求項10】一般式(IV) [式中、 Rは水素、アルキル、または無機もしくは有機カチオン
    の1当量を表わし、そして Arは各場合とも任意に置換されていてもよいヘテロアリ
    ールまたはアリールを表わす] のΔーピロリンー2ーカルボン酸誘導体類の製造方法
    において、式(II) [式中、 Arは上記の意味を有し、そして R1はアミノまたはアルコキシを表わす] のαーシアノアクリル酸誘導体類を、非プロトン性溶媒
    中で、−20℃〜30℃の間の温度において、ほぼ等モル量
    (quasi−molar amounts)の水酸化物塩基または無水有
    機塩基の存在下で、式(III) [式中、 R2はアルキルを表わす] のイソシアノ酢酸エステル類と反応させ、そして適宜得
    られた化合物類を加水分解することを特徴とする方法。
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