JP2505294B2 - 終減速装置におけるト―ショナルダンパ - Google Patents

終減速装置におけるト―ショナルダンパ

Info

Publication number
JP2505294B2
JP2505294B2 JP32273389A JP32273389A JP2505294B2 JP 2505294 B2 JP2505294 B2 JP 2505294B2 JP 32273389 A JP32273389 A JP 32273389A JP 32273389 A JP32273389 A JP 32273389A JP 2505294 B2 JP2505294 B2 JP 2505294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reduction gear
torsional damper
final reduction
ring
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32273389A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03186430A (ja
Inventor
輝彦 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP32273389A priority Critical patent/JP2505294B2/ja
Publication of JPH03186430A publication Critical patent/JPH03186430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2505294B2 publication Critical patent/JP2505294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の終減速装置(デイファレンシャル
ギヤ装置)内に設けるトーショナルダンパ(回転伝導系
に生ずる戻り振動抑制装置)に関するものである。
(従来の技術) 自動車の駆動系に設けたトーショナルダンパの従来例
としては、例えば実開昭62−45444号公報に開示されて
いるものがある。これは、エンジンの出力を駆動輪にで
伝達するドライブシャフトを弾性ゴムを介してパイプ状
の重錘で囲撓してなるドライブシャフト用ダイナミック
ダンパにおいて、前記パイプ状の重錘両端部とこれに対
向するドライブシャフト周との間にこの間に隙間を閉塞
するブーツを設けたことを特徴とするドライブシャフト
用ダイナミックダンパである。
また第6図は従来の終減速装置の一例を示すもので、
図中1は減速歯車箱(ディファレンシャルキャリヤ)、
2はリングギヤ、3はドライブピニオン、4はピニオン
シャフト、5,6は軸受(テーパーローラベアリング)、
7はスペーサである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、実開昭62−45444号のように、両側端
にジョイントを設けたドライブシャフトの中間部にトー
ショナルダンパを設けても、ジョイントが振動しやすい
ので捩り振動の抑制効果が小さいという問題点がある。
すなわち、駆動系に設けたトーショナルダンパは高回
転となるため、特に偏心や外乱によるアンバランスに注
意する必要があるから、実開昭62−45444号のように両
側端にジョイントを有するドライブシャフトの中間部に
トーショナルダンパを設けても制振効果は十分ではな
い。
そして駆動系の捩り振動は、終減速機のノイズの要因
となるから、前記したようなドライブシャフトのトーシ
ョナルダンパだけでは、ジョイント部の振動が終減速機
に伝わってノイズを発生することになる。したがってこ
の終減速機のノイズを抑制するには、終減速機内のピニ
オンシャフトを制振する必要があるが、第6図に示すよ
うな従来の終減速装置の構造では、ピニオンシャフト4
を指示する軸受5を嵌合する部分である減速歯車箱1と
一体の丸穴部分の内径Rより大きい径のトーショナルダ
ンパは取り付けることができないという問題点があっ
た。
(課題を解決するための手段) 上述の問題点を解決すため本発明においては、終減速
装置のピニオンシャフトの軸受を中間リングをする二重
構造にし、ピニオンシャフトに嵌装した中空円筒状のス
ペーサの外周部に弾性体を介して比較的質量の大きなリ
ング状のマス体をピニオンシャフトと同心に設け、この
リング状のマス体と前記中間リングとを一体的に回転す
るように連結して終減速装置におけるトーショナルダン
パを構成する。
(作 用) 上述のように本発明においては、ピニオンシャフトの
軸受を二重構造にし、この軸受の中間リングをリング状
のマス体と一体的に回転するようにしたから、中間リン
グもトーショナルダンパのマスとして有効に使用するこ
とができる。
したがって本発明のトーショナルダンパは、駆動系の
捩り振動を抑制する機能が有効に作用して、終減速機の
こもり音等のデイファレンシャルギヤノイズを有効に抑
制することができる。
また本発明のトーショナルダンパの弾性体は、減速歯
車箱内にあるため、雨水等に曝されて劣化するおそれが
ない。
また本発明のトーショナルダンパは、通常の終減速機
と同様の工程で組み立てることができるから、組み立て
作業も簡単である。
また本発明のトーショナルダンパのマス体は、二重構
造にした軸受の中間リングと一体的に回転するため、こ
のトーショナルダンパは偏心しにくくなる。
さらに本発明のトーショナルダンパは、通常のトーシ
ョナルダンパより構成部品点数が少なくて済む。
(実施例) 以下、第1図〜第5図について本発明の実施例を説明
する。図中前記符号と同一の符号は同等のものを示す。
第1図〜第3図は本発明の第1実施例を示すもので、
この実施例においては、終減速装置のピニオンシャフト
4のドライプピニオン3側の軸受8を中間リング8aを有
する二重構造にする。
すなわち8bは軸受8のインナーレース、8cはインナー
レース8bと中間リング8aとの間に位置するテーパーロー
ラ、8dはアウターレース、8eは中間リング8aとアウター
レース8dとの間に位置するテーパーローラで、これらの
部品によって二重構造のテーパローラベアリング8を構
成している。
そして中間リング8aの一側面には複数個(本実施例で
は4個)のピン8fをピニオンシャフト4と平行にそれぞ
れ突設する。
またピニオンシャフト4に嵌装した中空円筒状のスペ
ーサ7の外周部にゴム等の弾性体9を介して比較的良質
の大きなリング状のマス体10をピニオンシャフト4と同
心に設け、このリング状のマス体10の軸受8との対向側
面に、前記ピン8fとの嵌合する孔10aを設け、この孔10a
にピン8fを挿入することにより、リング状のマス体10と
前記中間リング8aとを一体的に回転するように連結す
る。
また第4図は本発明の第2実施例を示すもので、これ
は軸受8を2組のテーパーローラベアリング8Aと8Bとを
組み合わせて形成するようにし、ベアリング8Aのアウタ
ーレース8A1と、ベアリング8Bのインナーレース8B1との
間に、板金製の連結部材11を介挿して、これらの部材8A
1,8B1,11を一体的に結合して軸受8の中間リング8aと
し、連結部材11に突設した突起11aを、マス体10に設け
た孔と係合させて、前記中間リング8aとマス体10とを一
体的に回転するように連結する。
また第5図は本発明の第3実施例を示すもので、これ
は径が小さいテーパーローラベアリング8Cのアウターレ
ース8C1と、径の大きなテーパーローラベアリング8Dの
インナーレース8D1とを直接嵌合固着して、このアウタ
ーレース8C1とインナーレース8D1とによって中間リング
8aを形成し、この中間リング8aにピン8fを突設し、この
ピン8fを介してマス体10と中間リング8aとを一体的に回
転するように連結する (発明の効果) 上述のように本発明においては、ピニオンシャフト4
の軸受8を二重構造にし、この軸受8の中間リング8aを
リング状のマス体10と一体的に回転するようにしたか
ら、中間リング8aもトーショナルダンパのマスとして有
効に作用することができる。
したがって本発明のトーショナルダンパは、駆動系の
捩り振動を抑制する機能が有効に作用して、終減速機の
こもり音等のデイファレンシャルギヤノイズを有効に抑
制することができる。
また本発明のトーショナルダンパの弾性体9は、減速
歯車箱1内にあるため、雨水等に曝されて劣化するおそ
れがない。
また本発明のトーショナルダンパは、通常の終減速機
と同様の工程で組み立てることができるから、組み立て
作業も簡単である。
また本発明のトーショナルダンパのマス体10は、二重
構造にした軸受8の中間リング8aと一体的に回転するた
め、このトーショナルダンパは偏心しにくくなる。
さらに本発明のトーショナルダンパは、通常のトーシ
ョナルダンパより構成部品点数が少なくて済む等、本発
明によれば、多くのすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を付した終減速機の一部を断面で示
す側面図、 第2図(a)はその軸受の側面図、 同図(b)は同図(a)のA斜視図、 第3図(a)はマス体の側面図、 同図(b)は同図(a)のB矢視図、 第4図は本発明の第2実施例を一部断面で示す側面図、 第5図は本発明の第3実施例を一部断面で示す側面図、 第6図は従来の終減速機の一例を一部断面で示す側面図
である。 1……減速歯車箱、2……リングギヤ 3……ドライブピニオン、4……ピニオンシャフト 5,6……軸受、7……スペーサ 8……軸受、8a……中間リング 9……弾性体、10……マス体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】終減速装置のピニオンシャフトの軸受を中
    間リングを有する二重構造にし、ピニオンシャフトに嵌
    装した中空円筒状のスペーサの外周部に弾性体を介して
    比較的質量の大きなリング状のマス体をピニオンシャフ
    トと同心に設け、このリング状のマス体と前記中間リン
    グとを一体的に回転するように連結したことを特徴とす
    る終減速装置におけるトーショナルダンパ。
JP32273389A 1989-12-14 1989-12-14 終減速装置におけるト―ショナルダンパ Expired - Lifetime JP2505294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32273389A JP2505294B2 (ja) 1989-12-14 1989-12-14 終減速装置におけるト―ショナルダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32273389A JP2505294B2 (ja) 1989-12-14 1989-12-14 終減速装置におけるト―ショナルダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03186430A JPH03186430A (ja) 1991-08-14
JP2505294B2 true JP2505294B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=18147018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32273389A Expired - Lifetime JP2505294B2 (ja) 1989-12-14 1989-12-14 終減速装置におけるト―ショナルダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2505294B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03186430A (ja) 1991-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE4003601C1 (ja)
JPS5852091B2 (ja) 自動車の動力伝達系列における振動減衰装置
JPS63186048A (ja) 動力伝達装置
JP3333344B2 (ja) スプライン継手
US20090139811A1 (en) Damper device
US6817771B2 (en) Center bearing tuned absorber
JP4540253B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP2505294B2 (ja) 終減速装置におけるト―ショナルダンパ
JP2001263424A (ja) ダイナミックダンパ
JPS61149635A (ja) 内燃機関用クランクプ−リ
JP3962905B2 (ja) ダイナミックダンパー
JPH11351247A (ja) プロペラシャフトの防振構造
JPH0642117Y2 (ja) トーショナルダンパ
JP2598704Y2 (ja) プロペラシャフトの振動低減構造
JPH1030450A (ja) ダンパ
JP6737377B2 (ja) 振動吸収装置
JPH0732998Y2 (ja) トーショナルダンパ
JPH028117Y2 (ja)
JPH0623791Y2 (ja) プロペラシャフトの防振構造
JP2599559Y2 (ja) シンクロ機構付歯車伝動軸の軸構造
JPH0537058Y2 (ja)
JPH024270Y2 (ja)
JPH0649842U (ja) ダイナミックダンパ付プロペラシャフト
JPS6311407Y2 (ja)
JPH0531303Y2 (ja)