JP2505204B2

JP2505204B2 - スロツトマシン

Info

Publication number: JP2505204B2
Application number: JP62157771A
Authority: JP
Inventors: 直鋼別所; 範男江口
Original assignee: Universal KK
Current assignee: Universal KK
Priority date: 1987-06-26
Filing date: 1987-06-26
Publication date: 1996-06-05
Anticipated expiration: 2011-06-05
Also published as: US4826169A; AU1833588A; JPS642680A; AU597500B2

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はシンボル列の移動が停止した後でも、一定の
条件が満足されているときには自動的にシンボル列を移
動させて入賞表示を行うようにしたスロットマシンに関
するものである。

〔従来の技術〕

スロットマシンは、複数のリールのそれぞれに複数
個，複数種類のシンボルを配列して複数のシンボル列を
構成し、リールの回転によってシンボル列を一斉に移動
させ、これらが停止したときに表示窓に現れたシンボル
が入賞ライン上でどのように組み合わせされているかに
よって入賞を競うものである。

ところで、上記リールが停止した後でも、表示窓に特
定のシンボルが現れていたり、あるいは入賞ラインから
は外れていても特定の条件でシンボルが表示されている
ようなときに、例えばボタン操作などによってリールを
シンボルの数コマ分の範囲内で正転，逆転できるように
したスロットマシンが提案されている。そして、リール
を調節することによって入賞が得られれば、その入賞に
応じた配当コインを得ることができるようにしてある。
このような機能はナッジ（nudge）機能と称され、スロ
ットマシンゲームの興趣を高めるのに効果的である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述のようなナッジ機能をもったスロ
ットマシンでは、例えナッジ機能によって入賞が得られ
るような状態であったとしても、所定のシンボルが入賞
ライン上に一列に配列される通常の入賞表示とは異な
り、シンボルの配列がバラバラになっているため、特に
初心者等にとっては入賞の識別がしにくく、入賞を見逃
しやすいという欠点がある。また、ナッジ機能を利用し
て入賞を得ようとするときには、遊戯者がボタンをマニ
ュアル操作してリールをずらし調節しなければならない
ため、短時間でゲームを繰り返してゆく熟練者にとって
は、各リールごとに行うずらし操作が面倒であるという
問題がある。

〔発明の目的〕

本発明は以上のような問題点を解決するためになされ
たもので、操作を煩雑化させることなく、新たな興趣を
もってゲームを楽しむことができるようにしたスロット
マシンを提供することを目的とする。

なお、本発明の上記目的は、リールやエンドレスベル
ト等の外周にシンボルを配列してシンボル列を得るよう
にしたスロットマシンだけでなく、グラフィックデータ
に基づきCRTの画面にシンボル列を表示するようにした
ビデオタイプのスロットマシンにも共通するものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するにあたり、シンボル列の
移動停止時に複数のシンボル列の移動停止時における前
記表示窓でのシンボル配列を監視し、各シンボル列に含
まれる特定のシンボルがそれぞれ表示窓内に表示され、
かつ入賞ライン上には整列しない特定入賞を判定して特
定入賞信号を出力する判定手段と、特定入賞信号を受け
て作動し、入賞ラインから外れて表示されている前記特
定のシンボルが入賞ライン上で整列するように、前記複
数のシンボル列の少なくとも１つを自動的に移動させる
シンボル列調節手段とを設けたものである。

〔作用〕

上記構成によれば、各シンボル列に含まれる特定のシ
ンボルがそれぞれ表示窓内に表示され、かつ入賞ライン
上には整列しないという条件で、複数のシンボル列の停
止したときには、特定のシンボルが入賞ライン上にない
シンボル列が自動的に移動し、入賞ライン上に停止され
て入賞となる。

以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。

〔実施例〕

本発明を用いた５リールタイプのスロットマシンを示
す第３図において、本体１の前面パネル２には縦長の窓
３が５個設けられている。そして、これらの窓３を通し
て、本体１内で回転される第１〜第５リール５〜９の外
周に配列されたシンボルが観察できるようになってい
る。各々の窓３は、各リールについて３個のシンボルを
表示できるサイズになっているから、３行５列の合計15
個のシンボルを観察することができる。

ゲームを開始するに先立ってコイン投入口10からコイ
ンを投入し、スタートレバー11を引くと第１〜第５リー
ル５〜９が一斉に回転する。これらのリール５〜９はラ
ンダムなタイミングで順次に停止する。そして、全ての
リールが停止した時点で、各々の窓３の中央に現れてい
るシンボル、すなわち入賞ライン12上に現れているシン
ボルの組み合わせが入賞に該当しているときには、その
入賞に対応した枚数のコインが受け皿14に払い出され
る。

上記スロットマシンの作動を制御するための回路ブロ
ックを示す第１図において、第１〜第５リール５〜９
は、マイクロプロセッサユニット15（以下、MPU15とい
う）により駆動が管制されるステッピングモータ16〜20
によって回転される。すなわち、クロックパルス発生回
路22からMPU15に供給されるクロックパルスを受けてド
ライバ24〜28が作動し、ステッピングモータ16〜20はク
ロックパルスの個数に対応して回転する。

ステッピングモータ16〜20を回転させるクロックパル
スの個数は、カウンタ30〜34によって各々計数される。
また、各リール５〜９にはリセット信号を発生させるた
めの突起5a〜9aが設けられ、その通過をホトセンサ36〜
40で検出するようにしている。そしてホトセンサ36〜40
からは、各々のリールが一回転するごとにリセット信号
が得られ、これによりカウンタ30〜34の計数値は「０」
にリセットされる。したがって各カウンタ30〜34の計数
値は、リール５〜９が一回転する範囲内での回転角に対
応した値を示すようになる。そして、リール５〜９の基
準位置と、この基準位置から順に一定ピッチで配列され
たシンボルの個数及び種類は予め分かっているから、カ
ウンタ30〜34の計数値を参照することによって、入賞ラ
イン12上に現れているシンボルの種類を判別することが
できる。なお、破線Ａで囲んだ部分はマイクロコンピュ
ータとして構成され、プログラムROM41にはゲーム全体
の進行を管制するシーケンスプログラムが記憶されてい
る。

乱数値サンプリング回路42は、スタートレバー11が引
かれた後に、一定の数値範囲内から任意の乱数値をサン
プリングする。乱数値サンプリング回路42に接続された
確率テーブル43は、前記一定の数値範囲を大ヒット，中
ヒット，小ヒット，ハズレの領域にグループ分けするた
めのデータを有し、サンプリングされた乱数値がどのグ
ループに属する数値であるかを判別し、その判別結果を
停止シンボル決定回路44に供給する。そして、停止シン
ボル決定回路44は、確率テーブル43によって判別された
入賞の種類（ハズレも含む）が満足されるようなシンボ
ルの組み合わせを決定する。

こうしてシンボルの組み合わせが決定された後には、
それが満足されるようにMPU15がドライバ24〜28の作動
を制御する。シンボルテーブル45には、各リールごとに
カウンタ30〜34での計数値とシンボルとを対応づけたデ
ータが格納されているから、シンボルテーブル45を参照
しながらカウンタ30〜34の計数値を監視することによっ
て、停止シンボル決定回路44によって決められたシンボ
ルが入賞ライン12上で停止するようにリール５〜９の回
転を制御することができる。したがって、入賞ライン12
上に停止しているシンボルの組み合わせは、常に確率テ
ーブル43で決められたとおりの入賞を構成するようにな
る。そして、リール５〜９が停止した後、入賞の場合に
はコイン払出し器46が作動して配当コインが払い出され
る。

ところで、本発明を用いたスロットマシンには、特定
条件検出回路47,特定条件データテーブル48,リール移動
量決定回路50が設けられている。特定条件検出回路47
は、リール５〜９が停止した後、カウンタ30〜34の計数
値を特定条件データテーブル48と対照し、特定入賞が得
られているかどうかを判定する。この特定入賞としては
例えば第２図に示したように、リール５〜９の各々が
「星」マーク55を表示した状態で停止した場合で、これ
らの「星」マーク55が通常の入賞のように入賞ライン12
に全てが合致していなくても特定入賞を構成する。この
ような入賞はスキャッタード（scattered）、あるいは
スキャットと称されるものである。

この実施例では、スキャッタード入賞を特定条件検出
回路47と特定条件データテーブル48で判別する。このた
め、特定条件データテーブル48には、各リール５〜９上
の「星」マーク55が窓に現れるときのカウンタ30〜34の
計数値がメモリされている。そして、リール停止後に特
定条件検出回路47によってスキャッタード入賞の発生が
確認されると、MPU15はまずコイン払出し器46を作動さ
せ、スキャッタード入賞に対する配当コインの一部、例
えば10枚のコイン払出しを実行する。

さらに特定条件検出回路47は、リール５〜９の「星」
マーク55の表示位置が入賞ライン12に合致しているか、
あるいは前後いずれの方向に１コマ分ずれているかをカ
ウンタ30〜34の計数値から検出し、この検出信号をリー
ル移動量決定回路50に出力する。リール移動量決定回路
50は、こうして入力された検出信号をもとに、ステッピ
ングモータ16〜20のうちの必要なものをさらに駆動する
ための信号をMPU15に供給する。この結果、「星」マー
ク55が入賞ライン12と合致していないリール5,6,7,9
は、それぞれ正，逆いずれかの方向に１コマ分ずらし回
転され、入賞ライン12上にはリール５〜９の「星」マー
ク55が合致する。この処理が終わるとコイン払出し器46
が再び駆動され、配当コインの残数、例えば20枚がさら
に受け皿14に払い出されるようになる。このようなスキ
ャッタード入賞の処理を行うことによって、スキャッタ
ード入賞に対する遊戯者の認識を高めることができ、ゲ
ームの興趣を一段と高めることができるようになる。

なお上記の実施例では、リール５〜９が停止した後に
特定条件検出回路47で特定入賞を検出するようにしてい
るが、このような特定入賞についても確率テーブル43及
び停止シンボル決定回路44で予め決めておくことができ
る。この場合には、停止シンボル決定回路44によって第
２図に示したような状態でリール５〜９を一旦停止さ
せ、しかる後に予め定められた入賞が得られる停止位置
にリール５〜９を移動調節すればよい。また、本発明は
上述した５リールタイプのスロットマシンだけでなく、
３リールタイプやビデオタイプのスロットマシンにも同
様にして適用することができ、入賞ラインとしても１本
だけでなく、３本や５本のものにも用いることが可能で
ある。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明のスロットマシンによ
れば、通常の入賞と異なり遊戯者が認識しにくい特定入
賞を設けながら、シンボル列の移動が停止したときにこ
の特定入賞が得られると、シンボル列が自動的に移動調
節され、表示窓には遊戯者が入賞として認識しやすいシ
ンボル配列が表示されるようになる。したがって、特定
入賞に対する遊戯者の興味を惹きつけ、ゲームの興趣を
さらに盛り上げることができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を用いたスロットマシンの構
成を示すブロック図である。第２図はスキャッタード入賞時のシンボル配列を示す説
明図である。第３図は本発明を用いたスロットマシンの一例を示す外
観図である。３……窓５〜９……第１〜第５リール 12……入賞ライン 15……MPU 16〜20……ステッピングモータ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】表示窓に対して複数のシンボル列を移動さ
せ、シンボル列の停止時には表示窓内の各シンボル列ご
とに複数個ずつのシンボルを表示し、入賞ライン上に整
列して停止するシンボルの組合せによって入賞の有無を
表示するようにしたスロットマシンにおいて、前記複数のシンボル列の移動停止時における前記表示窓
でのシンボル配列を監視し、各シンボル列に含まれる特
定のシンボルがそれぞれ表示窓内に表示され、かつ前記
入賞ライン上には整列しない特定入賞を識別して特定入
賞信号を出力する判定手段と、この特定入賞信号が出力
されたときに、入賞ラインから外れて表示されている前
記特定のシンボルが入賞ライン上で整列するように、前
記複数のシンボル列の少なくとも１つを自動的に移動さ
せるシンボル列調節手段とを備えたことを特徴とするス
ロットマシン。