JP2505180Y2 - 農業用フロントロ―ダの増速バルブユニットの設置構造 - Google Patents

農業用フロントロ―ダの増速バルブユニットの設置構造

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JP2505180Y2 JP1989140909U JP14090989U JP2505180Y2 JP 2505180 Y2 JP2505180 Y2 JP 2505180Y2 JP 1989140909 U JP1989140909 U JP 1989140909U JP 14090989 U JP14090989 U JP 14090989U JP 2505180 Y2 JP2505180 Y2 JP 2505180Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、農業用フロントローダの作業機を通常作動
又は増速作動させるための増速バルブユニットの設置構
造に関するものである。
〔従来の技術〕
農業用のフロントローダのリフトアーム先端に装着さ
れた作業機は、ダンプシリンダにより駆動されるが、そ
のダンプシリンダのダンプ速度を増速するために、第8A
図、第8B図に示すような増速バルブユニット(4)が使
用されている。上記増速バルブユニット(4)は、ダン
プ速度切換バルブ部(9)と増速バルブ部(10)で構成
され、ダンプ速度切換レバー(6)の操作によりダンプ
速度切換バルブ部(9)を増速位置(9x)に切り換える
と、増速バルブ部(10)によりダンプシリンダ(2)が
増速作動をする。即ち、ダンプシリンダ(2)を伸長さ
せるため、上記ダンプ速度切換バルブ部(9)を上記増
速速度(9x)に切り換えると、ダンプシリンダ(2)の
ロッド側油圧室から排出される作動油(戻り油)が増速
バルブ(10)の通常位置(10y)の戻り側弁路(11)内
に設けられた固定絞り(12)により絞られるため、パイ
ロット圧が発生する。このパイロット圧のため、第8B図
に示すように、上記増速バルブ部(10)が増速位置(10
x)に切り換わる。
上記増速位置(10x)では、ダンプシリンダ(2)へ
通じる2つの弁路が可変絞り(13)を介して連通し、さ
らに、ロッド側油圧室に通じる弁路(15)内に固定絞り
(14)がトラクタ(T)に標準装備されるメインバルブ
(5)側に寄せて設けられているため、ロッド側より排
出される作動油(戻り油)が上記可変絞り(13)を通
り、ヘッド側油圧室へ供給する作動油と合流し、その供
給量を増やす結果、ダンプシリンダ(2)を増速伸長さ
せる。
第4図および第5図は、左右1対のリフトアーム(1
a)(1b)からなる作業機の従来例であって、この種、
作業機において、従来、上記増速バルブユニット(4)
の設置位置は、第4図および第5図に示すように、左右
のダンプシリンダの内、一方のダンプシリンダ、例え
ば、右側ダンプシリンダ(2b)に直結した位置(A)に
するか、あるいは、第4図および第6図にしめすように
リフトアームの先端部付近の横方向に溶着されたリフト
アーム連結用部材(8)の中央部の位置(B)にするの
が一般的である。
即ち、従来は、いづれの場合も増速バルブユニット
(4)をダンプシリンダ(2a)(2b)に近接したリフト
アーム先端部付近に設置していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述したように、従来、増速バルブユニットは、運転
席から遠隔の、即ちダンプシリンダに近接したリフトア
ーム先端部付近に設置していたが、以下の点で問題があ
った。
運転席から、増速バルブユニットのダンプ速度切換
レバーの操作ができず、また、ダンプ速度切換レバーが
通常位置、増速位置のいづれになっているか、運転席か
ら目視にて確認できない。
第5図の位置(A)のように、増速バルブユニット
(4)をダンプシリンダ(2b)に直結して設置した場
合、ダンプシリンダ(2b)へ流入する作動油の圧力と、
配管を通じ、ダンプシリンダ(2a)へ流入する作動油の
圧力が、配管抵抗による圧力損失のため圧力差を生じ、
左右ダンプシリンダ(2a)(2b)が非同期作動する。そ
の結果、左右リフトアーム(1a)(1b)間、あるいは、
作業機(3)にねじれが発生する。
第6図の位置(B)のように、増速バルブユニット
(4)をリフトアーム連結用部材(8)の中央部に設置
した場合、リフトアーム(2a)(2b)の外側からダンプ
速度切換レバー(6)の操作を行うことが困難となる。
また、フロントローダーの前方視界も、増速バルブユニ
ット(4)および配管にさえぎられるため悪くなる。
また、第7図に示すように、作業機用シリンダ(17)
と左右ダンプシリンダ(a)(2b)を周期作動させよう
とすれば、セレクタバルブ(16)をリフトアーム連続用
部材(8)の中央部に設置せざるを得ず、増速バルブユ
ニット(4)の設置が困難になる。
最近ユーザーニーズの多様化により、増速バルブユ
ニットの不必要な専用作業機を装着するフロントローダ
ーが増加する傾向にある。しかし、作業変更等により、
増速バルブユニットが必要な作業機と交換することもあ
り、その場合、増速バルブユニットをリフトアーム先端
部付近に設置すると、作業機交換時にリフトアーム全体
にわたって配管変更をする必要があり、コストアップに
なる。
増速バルブユニットを、リフトアーム先端部付近に
設置した場合、作業機の積荷の落下によって増速バルブ
ユニットが破損する可能性もあり、また、泥沼地等の作
業では泥等がかかるため故障の原因となる。
〔課題を解決するための手段〕
本考案では、増速バルブユニットを左右のリフトアー
ムのうちいずれか一方の基端部に設置すると共に、これ
を、左右のリフトアームを相互に連結する連結用部材の
中央部に配設した分岐管を介して左右のダンプシリンダ
に接続した。
〔作用〕
増速バルブユニットをリフトアーム基端部に設置する
ことにより、リフトアーム上昇時、運転者は運転席に坐
ったままで増速バルブユニットのダンプ速度切換レバー
を操作でき、また、リフトアームが下降して作業機が接
地した状態でもトラクタから降りずにダンプ速度切換レ
バーを操作できる。さらに、リフトアームの上昇時、下
降時にかかわらず、ダンプ速度切換レバーが増速位置、
通常位置のいづれになっているか運転席から目視にて確
認できる。
また、増速バルブユニットを、左右のリフトアームを
相互に連結する連結用部材の中央部に配設した分岐管を
介して左右のダンプシリンダに接続した構造であるの
で、分岐管から左右のダンプシリンダへ至る配管長さを
左右等しくし、配管抵抗の左右差をなくすことができ
る。これにより、左右ダンプシリンダの非同期作動の問
題も解消される。
また、増速バルブユニットがリフトアームの先端から
遠ざかるため、積荷の落下による破損、泥等の付着によ
り故障が少なくなる。さらに、作業機交換時に増速バル
ブユニットを後付けする場合でも、リフトアーム基端部
の配管変更だけで済む。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図、第2図及び第3図に基づい
て説明する。第1図はトラクタに装置された左右のリフ
トアームを有する農業用フロントローダーを示した上方
平面図である。
第1図において、(F)はトラクタ(T)に装着され
た農業用フロントローダー、(1a)(1b)は上記フロン
トローダー(F)の左右リフトアーム、(2a)(2b)は
左右ダンプシリンダ、(3)は左右リフトアーム(1a)
(1b)の先端に装着された作業機、(4)は右側リフト
アーム(1b)に設置された増速バルブユニット、(6)
は上記増速バルブユニットのダンプ速度切換レバー、
(5)はトラク(T)に装備されるメインバルブ、
(7)は2個のT字型分岐管で、左右リフトアーム(1
a)(1b)の先端部付近に溶着されたリフトアーム連結
用部材(8)の中央部に取付けられている。本図で、上
記増速バルブユニット(4)は、右側のリフトアーム
(1b)の基端部の位置(C)に設置され、メインバルブ
(5)から供給される作動油をT字型分岐管(7)を通
じて左右ダンプシリンダ(2a)(2b)に供給する。
そして、ダンプ速度切換レバー(6)の切り換え操作
によりダンプシリンダ(2a)(2b)の通常作動あるいは
増速作動を択一的に選択する。
第2図は、上記農業用フロントローダーの先端部を示
した上方平面図である。T字型分岐管(7)から、左右
ダンプシリンダ(2a)(2b)のヘッド側油圧室へ至る配
管(h)と(i)、ロッド側油圧室へ至る配管(j)と
(k)は、左右のダンプシリンダ(2a)(2b)を同期作
動させるため、それぞれ同一長さにしてある。
第3図は、リフトアーム(1)を上昇あるいは接地さ
せた時の、増速バルブユニット(4)の設置位置を示し
た図である。
尚、本実施例では上記T字型分岐管(7)を上記リフ
トアーム連結用部材(8)の中央部に取付けたが、他の
位置に取付けてもかまわない。その場合、分岐管からダ
ンプシリンダへ至る配管長さの左右差により、ダンプシ
リンダは左右非同期作動をするが、いづれか一方のダン
プシリンダへ増速バルブユニットを直結する場合に比べ
れば、非同期の程度は緩和される。また、作業機交換
時、増速バルブユニットをリフトアーム基端部に後付け
する場合、フロントローダーに取付けてある分岐管をそ
のまま使用すれば、リフトアーム基端部の配管変更だけ
で済みコストダウンになる。
また、本実施例では、左右のリフトアームを有するフ
ロントローダーに増速バルブユニットを設置したが、リ
フトアームを1本のみ有するフロントローダーにおいて
も同様の効果が得られる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ダンプシリンダの通常作動と増速作
動とをダンプ速度切換レバーの操作によって択一的に切
り換える方式の増速バルブユニットを左右のリフトアー
ムのうちいずれか一方の基端部に設置すると共に、これ
を、左右のリフトアームを相互に連結する連結用部材の
中央部に配設した分岐管を介して左右のダンプシリンダ
に接続したので、以下の改善点が得られる。
リフトアームを上昇させることによって、運転者は
増速バルブユニットのダンプ速度切り換えレバーをトラ
クタの座席に座ったまま操作できる。また、リフトアー
ムが下降し作業機が接地した状態でも、トラクタから降
りずにダンプ速度切り換えレバーの操作ができる。
さらに、リフトアームの上昇時、下降時にかかわら
ず、ダンプ速度切り換えレバーが通常位置あるいは増速
位置いずれになっているが運転席から容易に目視できる
ので、確認のためトラクタから降りる必要がない。
分岐管から左右のダンプシリンダへ至る配管長さを
左右等しくし、配管抵抗の左右差をなくすことができる
ので、左右ダンプシリンダの非同期作動の問題も解消さ
れる。
増速バルブユニットを、リフトアーム連結用部材の
中央に設置した場合、増速バルブユニットのダンプ速度
切り換えレバーをリフトアーム外側から操作することが
困難になるが、本考案では、かかる困難さはない。ま
た、増速バルブユニットおよび配管によってフロントロ
ーダー前方の視界がされぎられることがない。また、セ
レクタバルブをリフトアーム連結用部材の中央に設置す
る場合でも、増速バルブユニットの設置位置に苦慮する
必要がない。
作業機交換時、増速バルブユニットを後付けする場
合でも、リフトアーム基端部の配管変更だけで済み、コ
ストダウンになる。
作業機に積載した積荷の落下によって、増速バルブ
ユニットが破損することがなく、また、泥沼地作業等に
おける泥等の付着によって故障することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す農業用フロントローダの
上方平面図、第2図はその前方拡大図、第3図は第1図
の側面図である。 第4図は増速バルブユニットの従来の設置位置を示した
上方平面図、第5図および第6図は増速バルブユニット
の従来の設置位置を示した農業用フロントローダ前部の
平面図である。第7図は、セレクタバルブの設置位置を
示した農業用フロントローダ前部の平面図、第8A図およ
び第8B図は増速バルブユニットの油圧回路図である。 (1)(1a)(1b)……リフトアーム、(2)(2a)
(2b)……ダンプシリンダ、(3)……作業機、(4)
……増速バルブユニット、(5)……メインバルブ、
(6)……ダンプ速度切り換えレバー、(7)……T字
型分岐管、(8)……リフトアーム連結用部材、(c)
……増速バルブユニットの設置位置、(h)(i)
(j)(k)……配管、(T)……トラクタ、(F)…
…農業用フロントローダ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右のリフトアームと、前記左右のリフト
    アームの先端に装着された作業機と、前記左右のリフト
    アームのそれぞれに装着され、前記作業機を駆動する左
    右のダンプシリンダと、前記ダンプシリンダの伸長作動
    と収縮作動とを切り換えるメインバルブと、前記メイン
    バルブと前記ダンプシリンダとの間に介在し、増速位置
    と通常位置とを有する増速バルブ部、および、この増速
    バルブの前記位置をダンプ速度切換レバーの操作により
    切り換えるダンプ速度切換バルブ部からなり、前記増速
    バルブ部の増速位置において、前記ダンプシリンダのロ
    ッド側油圧室より排出される作動油を、前記メインバル
    ブから前記ダンプシリンダのヘッド側油圧室へ供給され
    る作動油に合流させることにより、前記ダンプシリンダ
    を通常作動から増速作動に切り換える増速バルブユニッ
    トと備えた農業用フロントローダにおいて、 前記増速バルブユニットを前記左右のリフトアームのう
    ちいずれか一方の基端部に設置すると共に、これを、前
    記左右のリフトアームを相互に連結する連結用部材の中
    央部に配設した分岐管を介して前記左右のダンプシリン
    ダに接続したことを特徴とする農業用フロントローダの
    増速バルブユニットの設置構造。
JP1989140909U 1989-12-04 1989-12-04 農業用フロントロ―ダの増速バルブユニットの設置構造 Expired - Lifetime JP2505180Y2 (ja)

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