JP2505169B2 - スポツト溶接構造 - Google Patents

スポツト溶接構造

Info

Publication number
JP2505169B2
JP2505169B2 JP61224154A JP22415486A JP2505169B2 JP 2505169 B2 JP2505169 B2 JP 2505169B2 JP 61224154 A JP61224154 A JP 61224154A JP 22415486 A JP22415486 A JP 22415486A JP 2505169 B2 JP2505169 B2 JP 2505169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pierce
protrusion
thick plate
plate
thin plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61224154A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6380981A (ja
Inventor
猪佐男 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Koki Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Koki Co Ltd filed Critical Otsuka Koki Co Ltd
Priority to JP61224154A priority Critical patent/JP2505169B2/ja
Publication of JPS6380981A publication Critical patent/JPS6380981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2505169B2 publication Critical patent/JP2505169B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、厚板と薄板とを重ね合わせ、点溶接してな
るスポット溶接構造に関する。
「従来の技術」 従来のスポット溶接構造としては、厚板と薄板とを重
ね合わせ、電極の先端で挟んで加圧しながら通電する
と、厚板と薄板とが溶け合い凝固して、ナゲットが生じ
て、厚板と薄板とを接合したようなものがある。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来のスポット溶接構造で
は、ナゲットを生じさせようとすると、薄板が溶けて孔
ができたり、孔ができないようにすると、十分な溶着強
度が得られず、厚板と薄板との溶接構造としては適さな
いものであり、あえて採用するとすれば、スポット点数
を増やしたり、せん溶接を追加したり、溶接強度試験を
頻繁におこなって、不良品の発生を防止するようにしな
ければならず、コスト低減の妨げになるという問題点が
あった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、十分な溶着強度が得られ、コスト低減に寄与
することができるようにして上記問題点を解決したスポ
ット溶接構造を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするとこ
ろは、 厚板と薄板とを重ね合わせ、点溶接してなるスポット溶
接構造において、 前記厚板と半抜きしてハーフピアス突出部を設け、 前記ハーフピアス突出部の高さを前記薄板の板厚より高
く設定し、 前記薄板に穿設穿を設け、該穿設孔に前記厚板の前記ハ
ーフピアス突出部を嵌合し、該ハーフピアス突出部の先
端面に電極を圧接して、前記ハーフピアス突出部の先端
面と前記厚板の裏面との間に通電して溶接される構造で
あって、前記ハーフピアス突出部の先端に前記穿設孔よ
り拡径した頭部が形成されるとともに、前記ハーフピア
ス突出部の基端が前記厚板に溶着されていることを特徴
とするスポット溶接構造に存する。
「作用」 しかして、薄板の穿設孔に厚板のハーフピアス突出部
が嵌合しており、薄板の穿設孔の周囲部はハーフピアス
突出部の頭部により上方へ抜け得ないように係止されて
おり、ハーフピアス突出部の基部が厚板に溶着されてい
る。薄板を厚板に対してずらそうとすると、薄板の穿設
孔は厚板のハーフピアス突出部に掛止され、ハーフピア
ス突出部はせん断力を受けるが、突出部の強度が十分で
あるのでせん断されず、薄板は厚板に対して移動し得ず
に位置決めされ、薄板を厚板から引き剥そうとすると、
薄板の穿設孔の周囲部はハーフピアス突出部の頭部を押
し上げようとし、ハーフピアス突出部の基部を厚板に対
して上方へ移動させようとするが、ハーフピアス突出部
の頭部を押し上げようとする力より、基部と厚板とが溶
着されている部位の溶着力の方が大きいので、薄板は上
方へ移動し得ず、薄板を厚板の所定位置に確実に溶着す
ることができる。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
各図は本発明の一実施例を示している。
第1図〜第3図に示すように、スポット溶接構造10は
厚板20と薄板30とを重ね合わせ、点溶接してなる。
厚板20には、プレス機などにより半抜きされたハーフ
ピアス突出部21が設けられており、ハーフピアス突出部
21の高さは薄板30の板厚より高く設定されており、薄板
30の穿設孔31にはハーフピアス突出部21が固く嵌合され
ている。
ハーフピアス突出部21の先端21aには拡径した頭部24
が設けられており、ハーフピアス突出部21の拡径した頭
部24はハーフピアス突出部21の先端面22に電極チップ
(図示省略)を圧接し、ハーフピアス突出部21の先端面
22を押し潰すことにより形成されており、ハーフピアス
突出部21の拡径した頭部24は厚板20の上面25との間に薄
板30を挟みこむように、薄板30の穿設孔31の直径より十
分に大きく設定されている。
第1図からわかるように、ハーフピアス突出部21の基
端21bは厚板20に溶着されており、ハーフピアス突出部2
1を中心にして対称的に二箇所に配設した電極チップ
(図示省略)を厚板20の裏面23に圧接するとともに、ハ
ーフピアス突出部21の先端面22と厚板20の裏面23との間
に通電することにより、ハーフピアス突出部21の基端21
bと厚板20との要所には、互いに溶け合い、固まってで
きたナゲット部26が形成されている。
次に前記スポット溶接構造の作り方について説明す
る。
第4図は、点溶接する直前の状態を示している。すな
わち、厚板20と薄板30とは重ね合わされ、薄板30の穿設
孔31に厚板20のハーフピアス突出部21が嵌合されてお
り、薄板30は厚板20の上を移動し得ないように位置決め
されている。ハーフピアス突出部21の先端面22には、上
下動可能な一方の電極チップT1が接しており、ハーフピ
アス突出部21を中心にして対照的に二箇所に固設された
他方の電極チップT2の上には厚板20が載っている。ま
た、厚板20は位置決め機構(図示省略)により、所定位
置に固定されている。
電極チップT1を下方向へ移動し、ハーフピアス突出部
21の先端面22を押圧するとともに、電極チップT1と電極
チップT2との間に電流を流す。ハーフピアス突出部21の
基端21bとその周りの厚板20との間の抵抗により、ハー
フピアス突出部21の基端21bと厚板20とが接した部分は
加熱され、ハーフピアス突出部21の基端21bと厚板20と
は互いに溶け合い、しだいに固くなり、ハーフピアス突
出部21の基端21bの周りにはナゲット部26が発生し、十
分な溶着強度を得ることができ、薄板は直接加熱されな
いので、薄板が溶けて孔ができることはない。
ナゲット部26の発生により、電極チップT1はハーフピ
アス突出部21を下方向へ押し込むことができず、ハーフ
ピアス突出部21の先端面22は押し潰されて、第1図でわ
かるように、薄板30の穿接孔31の周りに広がるような拡
径した頭部24が形成され、一方、ハーフピアス突出部21
の中間部27はわずかに膨らんで、薄板30の穿設孔31に一
層固く嵌合する。
次に作用を説明する。
薄板30の穿設孔31に厚板20のハーフピアス突出部21が
嵌合しており、薄板30の穿設孔31の周囲部はハーフピア
ス突出部21の頭部24により上方へ抜け得ないように係止
されており、ハーフピアス突出部21の基部21bが厚板20
に溶着されている。
薄板30を厚板20に対してずらそうとする力を加える
と、薄板30の穿設孔31は厚板20のハーフピアス突出部21
に掛止され、ハーフピアス突出部21はせん断力を受ける
が、ハーフピアス突出部21の軸径が十分に大きくせん断
力に耐え得るのでえん断されず、薄板30は厚板20に対し
て移動し得ずに位置決めされ、薄板30を厚板20から引き
剥そうとすると、薄板30の穿設孔31の周囲部はハーフピ
アス突出部21の拡径した頭部24を押し上げようとし、ハ
ーフピアス突出部21の基端21bを厚板20に対して上方へ
移動させようとするが、ハーフピアス突出部21の拡径し
た頭部24を押し上げる力より、基部と厚板とが溶着され
ているナゲット部26の溶着力の方が大きいので、薄板30
は上方へ移動し得ず、薄板30を厚板20の所定位置に確実
に溶着することができる。
前記実施例においては、厚板20を単に、半抜きしたハ
ーフピアス突出部21を示したが、厚板20の板厚が薄板30
に対して非常に厚い場合には、厚板20の半抜きする部分
をあらかじめエンボス工程等で所定の板厚にしてから、
半抜きしてもよい。
また、電極は、電極チップT2を二箇所に配設したもの
を示したが、これに限らず、ハーフピアス突出部21を中
心にして対称的に数カ所配設したものであってもよく、
さらに、ハーフピアス突出部21を中心にしてリング状に
設けたものであってもよい。
「発明の効果」 本発明に係るスポット溶接構造によれば、厚板と薄板
とを板厚の差があるにもかかわらず確実に溶着すること
ができるととともに、コスト低減に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示しており、第1
図はスポット溶接構造の要部断面図、第2図はスポット
溶接構造を上から見た斜視図、第3図はスポット溶接構
造を下から見た斜視図、第4図はスポット溶接構造の作
り方の説明図である。 10……スポット溶接構造、20……厚板 21……ハーフピアス突出部、21a……先端 21b……基端、22……先端面 23……裏面、24……拡径した頭部 30……薄板、31……穿設孔 T1,T2……電極チップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚板と薄板とを重ね合わせ、点溶接してな
    るスポット溶接構造において、前記厚板を半抜きしてハ
    ーフピアス突出部を設け、 前記ハーフピアス突出部の高さを前記薄板の板厚より高
    く設定し、 前記薄板に穿設穿を設け、該穿設孔に前記厚板の前記ハ
    ーフピアス突出部を嵌合し、該ハーフピアス突出部の先
    端面に電極を圧接して、前記ハーフピアス突出部の先端
    面と前記厚板の裏面との間に通電して溶接される構造で
    あって、前記ハーフピアス突出部の先端に前記穿設孔よ
    り拡径した頭部が形成されるとともに、前記ハーフピア
    ス突出部の基端が前記厚板に溶着されていることを特徴
    とするスポット溶接構造。
JP61224154A 1986-09-22 1986-09-22 スポツト溶接構造 Expired - Lifetime JP2505169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61224154A JP2505169B2 (ja) 1986-09-22 1986-09-22 スポツト溶接構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61224154A JP2505169B2 (ja) 1986-09-22 1986-09-22 スポツト溶接構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6380981A JPS6380981A (ja) 1988-04-11
JP2505169B2 true JP2505169B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=16809379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61224154A Expired - Lifetime JP2505169B2 (ja) 1986-09-22 1986-09-22 スポツト溶接構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2505169B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104526147B (zh) * 2014-12-31 2017-02-08 山东莱茵科技设备有限公司 电热锅锅体隔离帽自动安装焊接机
JP6653242B2 (ja) * 2016-11-14 2020-02-26 株式会社神戸製鋼所 接合構造体及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6146380A (ja) * 1984-08-10 1986-03-06 Yashima Kogyo Kk 薄板部材の溶接方法
JPS62161486A (ja) * 1986-01-08 1987-07-17 Suzuki Motor Co Ltd 板金部品の溶接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6380981A (ja) 1988-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5659656A (en) Semiconductor electrical heater and method for making same
JPH11342477A (ja) スポット溶接方法
US4319708A (en) Mechanical bonding of surface conductive layers
WO2013105548A1 (ja) 袋詰電極の製造方法、袋詰電極、二次電池、及び、熱溶着装置
JP2002239742A (ja) シリーズスポット溶接方法
JPH05200557A (ja) アーク溶接接合部
JP2505169B2 (ja) スポツト溶接構造
US2414463A (en) Electrical contact
JP3921611B2 (ja) 複数重ね鋼板への軸状部品溶接方法
JP3794300B2 (ja) スポット溶接方法
US4627565A (en) Mechanical bonding of surface conductive layers
WO1997018911A1 (fr) Procede de liaison entre plaques metalliques laminees et utilisation d'une matrice de compression
JP2007125602A (ja) 抵抗溶接方法、抵抗溶接装置及び被溶接物
JPH09330706A (ja) 電池用電極の製造方法および電池
JP5491093B2 (ja) 抵抗溶接装置
JPS5945470B2 (ja) 溶接できる材料からなるボ−ルを使用して面を連結する方法
JP2706710B2 (ja) 積層形コアの製造方法
JP2000262021A (ja) 電機子コイルの接合構造及び接合方法
JP2000288744A (ja) 電極チップ及びその成形カッタ
US5799771A (en) Contact with a silver contact base and process for making the same
JPS6232098A (ja) ワンポイント状マ−クの形成方法
JPH07105946A (ja) 電池用極板の製造法およびその極板を用いた電池
JPS63317265A (ja) サンドイッチ制振鋼板における部品溶接方法
KR100396488B1 (ko) 리튬 이온 전지의 리드 단자 접합방법
JPH0929440A (ja) デッキプレートの溶接方法