JP2505116Y2 - エンジンのマフラカバ― - Google Patents

エンジンのマフラカバ―

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JP2505116Y2
JP2505116Y2 JP5229190U JP5229190U JP2505116Y2 JP 2505116 Y2 JP2505116 Y2 JP 2505116Y2 JP 5229190 U JP5229190 U JP 5229190U JP 5229190 U JP5229190 U JP 5229190U JP 2505116 Y2 JP2505116 Y2 JP 2505116Y2
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清信 飯田
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、エンジンのマフラカバーに関する。
〈従来技術〉 本考案は、その基本構造として、例えば第1図及び第
6図に示すように、エンジンのマフラ2の上面を覆うカ
バー上壁部3の周辺部5から連結用板部6を下向きに連
出し、エンジンのマフラ2の周面を覆うカバー周壁部4
にカバー上壁部3を被せて、カバー上壁部3の連結用板
部6をカバー周壁部4の周壁上部7に接当させて固定し
て構成したものに関する。
従来、上記基本構造において、マフラカバー1のカバ
ー上壁部3は深絞り加工により蓋状形成されていた。
〈従来技術〉 しかし、上記従来例では、次の問題がある。
(1)マフラとカバー周壁部間の空気がマフラで熱せら
れて、上昇し、カバー上壁部のすぐ下側で高温の空気が
こもって、マフラカバーの表面温度が高くなる。
(2)カバー上壁部に施す深絞り加工が高価であり、マ
フラカバーの加工コストが高くつく。
(3)カバー上壁部の連結用板部は深絞り加工により形
成されるため、周方向に一連につながっていて、形状が
定まっている。このため、連結用板部とカバー周壁部の
周壁上部の形状がピッタリ一致しない場合には、両者間
に隙間ができて、正しく接当させることが難しく、接合
の精度も低い。
本考案は、上記問題を解決することを課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記課題を解決するため、例えば第1図に
示すように、次のように構成したものである。
即ち、カバー上壁部3の周辺部5の隅部8に熱逃し溝
9を放射状に形成し、連結用板部6の隅部10に切離し溝
11を全高に亘って形成し、切離し溝11と熱逃し溝9とを
連通させて構成したものである。
〈作用〉 次に、作用を説明する。
マフラ2とカバー周壁部4間の空気はマフラ2で熱せ
られて、上昇した後、カバー上壁部3の熱逃し溝9から
抜ける。
連結用板部6は、その隅部10に形成した切離し溝11に
より、揺動の融通がきき、連結用板部6とカバー周壁部
4の周壁上部7との形状がピッタリ一致しない場合に
も、両者を隙間なく、正しく接当させることができる。
打ち抜き形成した板材(例えば、第3図の3aを参
照。)の周辺部5を折り曲げ加工して、カバー上壁部3
を形成する。
〈考案の効果〉 本考案は、上述のように構成され、作用することか
ら、下記の効果を奏する。
(A)カバー上壁部に熱逃し溝を形成したので、マフラ
で熱せられて、高温となった空気を上記熱逃し溝から外
部に抜くことができて、カバー上壁部のすぐ下側で高温
の空気がこもることを防いで、マフラカバーの表面温度
を下げることができる。
(B)打ち抜き形成した板材を折曲げ加工するだけでカ
バー上壁部を形成することができ、深絞り加工と比べ
て、マフラカバーの加工コストが低減される。
(C)連結用板部は揺動の融通がきくので、連結用板部
とカバー周壁部の周壁上部との形状がピッタリ一致しな
い場合にも、連結用板部を揺動させて、連結用板部とカ
バー周壁部の周壁上部とを隙間なく、正しく接当させる
ことができるので、接合作業を簡単に、かつ、高精度に
行なうことができる。
〈実施例〉 本考案の実施例を、第1図乃至第5図に基づいて説明
する。
本実施例では、エンジンEは強制空冷エンジンであ
り、エンジンEの前部の冷却ファン15により冷却風が起
風されると、この冷却風は導風ケース16及び導風ガイド
板17で案内されて後方に向かって流れる間に、シリンダ
ヘッドの放熱フィン13等を冷却し、その後排気管カバー
18内を通過して排気管14を冷却しながら、マフラカバー
1内に流入し、マフラ2を冷却した後、マフラカバー1
から流出する。
マフラカバー1は、マフラ2の上面を覆うカバー上壁
部3とマフラ2の周面を覆うカバー周壁部4とからな
る。
カバー上壁部3は、第3図にその板どりが示されてお
り、打ち抜き形成(プレス成型)された板材3aの周辺部
5には、切除部分a及びBが形成されている。そして、
周辺部5を折曲げると、上記切除部分a及びbのうち、
切除部分aで連結用板部6の隅部10に切離し溝11が形成
され、切除部分bで周辺部5の隅部8に熱逃し溝9が放
射状に形成される。
カバー上壁部3をカバー周壁部4に被せる要領を説明
する。
上述の通り、カバー上壁部3を形成した後、カバー上
壁部3の周辺部5の連結用板部6の外面をカバー周壁部
4の周壁上部7の内面に接当させながら、カバー上壁部
3をカバー周壁部4に接合する。
この時、切離し溝11により連結用板部6が揺動可能で
あり、連結用板部6とカバー周壁部4の周壁上部7との
形状がピッタリ一致しない場合にも、連結用板部6に揺
動の融通をきかせて、両者を隙間なく、正しくピッタリ
と接当させることができる。
この後、カバー上壁部3とカバー周壁部4との接当部
をスポット溶接して、両者を固定する。
図中、符号12はヘッドカバー、19は吸気管、20は気化
器、21はエアクリーナである。
なお、第5図には別実施例が示されており、カバー上
壁部3の周辺部5の各隅部8に1本の熱逃し溝9及び切
離し溝11が形成されている。
また、本実施例では、カバー上壁部3に傾斜面を形成
し、この傾斜面に熱逃し溝9を形成しているが、この傾
斜面を形成する必要はなく、カバー上壁部3を水平面だ
けで形成し、この水平面に熱逃し溝9を形成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、第1図はエ
ンジンの上面図、第2図は要部の拡大側面図、第3図は
カバー上壁部の展開図、第4図はカバー上壁部の斜視
図、第5図は別実施例の第4図相当図であり、第6図は
従来例を示す要部の側面図である。 2……マフラ、3……カバー上壁部、4……カバー周壁
部、6……連結用板部、9……熱逃し溝、11……切離し
溝。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのマフラ(2)の上面を覆うカバ
    ー上壁部(3)の周辺部(5)から連結用板部(6)を
    下向きに連出し、 エンジンのマフラ(2)の周面を覆うカバー周壁部
    (4)にカバー上壁部(3)を被せて、カバー上壁部
    (3)の連結用板部(6)をカバー周壁部(4)の周壁
    上部(7)に接当させて固定して構成したエンジンのマ
    フラカバーにおいて、 カバー上壁部(3)の周辺部(5)の隅部(8)に熱逃
    し溝(9)を放射状に形成し、 連結用板部(6)の隅部(10)に切離し溝(11)を全高
    に亘って形成し、 切離し溝(11)と熱逃し溝(9)とを連通させて構成し
    た事を特徴とするエンジンのマフラカバー。
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