JP2008274893A - 排気バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・コンパクト化と高応答性を実現することができる排気バルブ装置を提供することに。
【解決手段】バルブボディ6を貫通して回動可能に軸支された弁軸7に、前記バルブボディ6内の排気通路8を開閉する弁体9を取り付けて成る排気バルブ2と、該排気バルブ2を開閉駆動するアクチュエータを備えた排気バルブ装置1において、前記アクチュエータを電動アクチュエータ3で構成するとともに、前記排気バルブ2の開度を検出する開度検出センサ(開度検出手段)4を設ける。又、前記電動アクチュエータ3と前記開度検出センサ4を同軸上に配置し、両者を連結する連結軸19を前記排気バルブ2の弁軸19に対して平行且つオフセットさせて配置するとともに、該連結軸19と弁軸7とをリンク機構31によって連結する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両用エンジンの排気通路を開閉する排気バルブとこれを開閉駆動するアクチュエータを備えた排気バルブ装置に関するものである。
自動二輪車や自動車等の車両の排気管には、排気ブレーキバルブや暖気バルブとして機能するバタフライ型の排気バルブとこれを駆動するアクチュエータを備えた排気バルブ装置が設けられる。
ところで、斯かる排気バルブ装置に関して特許文献1には、バルブ開度を調整するためにコントローラにてデューティ比制御されるデューティ比制御切換弁と、暖気バルブの作動状態から非作動状態への切り換えを単純なオンオフ動作で行うオンオフ切換弁とを設け、該オンオフ切換弁側には圧力損失を小さくするために流路面積が大きい大径通路を用い、デューティ比制御切換弁側にはコントローラのハンチングを防止するために小径通路を用いてデューティ比制御切換弁とオンオフ切換弁とを並列的に作動圧室に接続することによって、急激なアクセル踏み込み操作に対して暖気バルブの応答性を高め、エンジンからの黒煙の発生を抑えるようにした提案がなされている。
又、特許文献2には、バルブの開閉位置をバルブ本体の全作動領域で正確且つ確実に検出するために、弁体の回転位置検出手段としての角度センサを、弁軸の端部から離間する位置にブラケットを介して固定し、回転伝達手段を角度センサの入力軸に固定された入力ラバーとピンとで構成し、アクチュエータの出力ロッドに連結されたレバーと角度センサの入力軸とを回転伝達手段を介して機械的に連結する構成が提案されている。
特開平11−108207号公報 特開2002−047949号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、排気管内で回動する弁体の位置を位置検出手段に伝達するロッドが位置検出手段に常時連結されていないため、弁体の全作動領域でその位置を検出することができないという問題がある。
又、特許文献2において提案された構成では、弁軸とアクチュエータ及び角度センサが同一軸上に配置されているため、装置が大型化するという問題がある。
そして、特許文献1及び2に記載された構成では、負圧アクチュエータが使用されているため、駆動源である負圧を貯留するための負圧タンクや負圧アクチュエータに供給される負圧を制御するためのソレノイドバルブ等が必要となり、システムが複雑化及び大型化してコストもアップするという問題がある。又、負圧アクチュエータでは排気バルブを応答性良く開閉制御することが困難であるという問題もある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、小型・コンパクト化と高応答性を実現することができる排気バルブ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、バルブボディを貫通して回動可能に軸支された弁軸に、前記バルブボディ内の排気通路を開閉する弁体を取り付けて成る排気バルブと、該排気バルブを開閉駆動するアクチュエータを備えた排気バルブ装置において、前記アクチュエータを電動アクチュエータで構成するとともに、前記排気バルブの開度を検出する開度検出手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を同軸上に配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を連結する連結軸を前記排気バルブの弁軸に対して平行且つオフセットさせて配置するとともに、該連結軸と弁軸とを回転伝達手段によって連結したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記回転伝達手段を、前記連結軸と前記弁軸にそれぞれ結着されたレバーと、両レバーを連結するロッドを有するリンク機構で構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記連結軸に結着されたレバーを軸方向において前記電動アクチュエータと前記開度検出手段の間に配置したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何れかに記載の発明において、前記排気バルブを常時開き方向に付勢する付勢手段を前記軸に設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を保護カバーで覆ったことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記保護カバーの天井部に空気抜き用のスリット又は開放部を形成したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れかに記載の発明において、前記排気バルブ又は前記電動アクチュエータの少なくとも一方を断熱パッキンを介して固定したことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9の何れかに記載の発明において、前記排気バルブの作動角θ1と前記電動アクチュエータの作動角θ2及び前記開度検出手段の検出角度θ3の間に、
θ1<θ2<θ3
なる大小関係が成立するようにしたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、排気バルブを開閉駆動するアクチュエータを電動アクチュエータで構成したため、排気バルブを応答性良く開閉制御することができるとともに、エンジン停止中であっても排気バルブを開閉駆動することができる。そして、開度検出手段によって排気バルブの開度を検出することができる。
請求項2記載の発明によれば、電動アクチュエータと開度検出手段を同軸上に配置し、請求項3記載の発明によれば、電動アクチュエータと開度検出手段を連結する軸を排気バルブの弁軸に対して平行且つオフセットさせて配置したため、装置全体を小型・コンパクトに構成することができる。又、電動アクチュエータと開度検出手段を弁軸(高温部)から離間させたため、弁軸との間に断熱性の高い空気層が形成され、電動アクチュエータと開度検出手段が高温の排気管からの輻射熱による熱的悪影響を受けることがなく、これらの作動安定性が高められるとともに、これらの素材に安価で軽量な樹脂材料を使用してコストダウンを図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、電動アクチュエータと開度検出手段を連結する連結軸と弁軸とを連結する回転伝達手段をリンク機構によって構造単純に構成することができ、電動アクチュエータの回転をリンク機構によって弁軸に伝達し、該弁軸及びこれに取り付けられた弁体を回動させて排気空路を流れる排気ガスの流量と圧力を任意に調整することができる。
請求項5記載の発明によれば、電動アクチュエータと開度検出手段を連結する連結軸に結着されたレバーを軸方向において電動アクチュエータと開度検出手段の間に配置したため、中央部にレバーが予め結着された連結軸の両側に電動アクチュエータと開度検出手段をそれぞれ組み込むことができ、これらの組付性が高められる。
請求項6記載の発明によれば、付勢手段によって排気バルブを常時開き方向に付勢するようにしたため、電動アクチュエータに異常が発生したような場合であっても排気バルブが開いており、排気通路が閉塞されて排気ガスの流れがチョークするという不具合の発生が防がれ、高いフェイルセーフ性が確保される。又、排気バルブのガタが付勢手段によって吸収されるため、該排気バルブの応答性が高められる。
請求項7記載の発明によれば、電動アクチュエータと開度検出手段を保護カバーで覆ったため、車両の下面に配置されることが多い排気バルブ装置の電動アクチュエータと開度検出手段が飛石等から保護され、これらの損傷が防がれる。
請求項8記載の発明によれば、保護カバーの天井部に空気抜き用のスリット又は開放部を形成したため、排気ガスによって暖められた空気が保護カバー内に籠ることがなく、保護カバーによって覆われた電動アクチュエータと開度検出手段の温度上昇が抑えられてこれらに高い作動安定性が確保される。
請求項9記載の発明によれば、排気バルブ又は電動アクチュエータの少なくとも一方を断熱パッキンを介して固定したため、高温の排気管から電動アクチュエータへの熱伝導が断熱パッキンによって効果的に遮断され、電動アクチュエータへの熱的悪影響が排除されて該電動アクチュエータの作動安定性が高められる。
請求項10記載の発明によれば、伝動機構が例えばリンク機構で構成される場合、該リンク機構のロッドが折損したような場合には排気バルブが全開状態となり、排気バルブは作動角θ1以上には回動しないが、電動アクチュエータは排気バルブの作動角θ1以上に回動するため、開度検知手段がθ1以上の回動角を検知すると装置に異常が発生したものと判断することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る排気バルブ装置を備えた車両用エンジンの排気系のシステム構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る車両用エンジン50の吸気側には吸気マニホールド51が接続され、排気側には排気マニホールド52が接続されている。尚、図示しないが、吸気マニホールド51には、スロットルボディやサージタンクを介してエアクリーナが接続されている。
そして、前記排気マニホールド52から延びる排気管には、触媒コンバータ53、本発明に係る排気バルブ装置1、フィルタ54及びマフラー55が順次接続されている。
ところで、本発明に係る排気バルブ装置1は、制御装置(ECU)60によってその駆動が制御されるが、この制御装置60には、エンジン回転センサ61によって検出されるエンジン回転数、水温センサ62によって検出される冷却水温度、アクセル開度センサ63によって検出されるアクセル開度(スロットル開度)及び負荷センサ64によって検出されるエンジン負荷が入力され、これらに基づいて制御装置60は排気バルブ装置1を駆動制御する。
而して、吸気マニホールド51からエンジン50の各気筒に吸気(新気)が供給されると、この吸気に燃料が噴射されて混合気が形成され、この混合気は各気筒の燃焼室において燃焼に供せられる。この混合気の燃焼によって発生した高温の排気ガスは、エンジン50から排気マニホールド52へと排出され、排気マニホールド52から触媒コンバータ53を流れる過程で浄化される。その後、排気ガスは、前述のように制御装置60によって駆動が制御される排気バルブ装置1によって流量及び圧力が調整された後、マフラー54を通過することによって消音され、最後に大気に排出される。
次に、本発明に係る前記排気バルブ装置1の詳細を図2〜図7に基づいて説明する。
図2は本発明に係る排気バルブ装置の斜視図、図3は同排気バルブ装置の保護カバーを取り外した状態の破断正面図、図4は同排気バルブ装置を開度検出センサ側から見た側面図、図5は同斜視図、図6は同排気バルブ装置を電動アクチュエータ側から見た側面図、図7は同排気バルブ装置の電動アクチュエータと開度検出センサとの連結構造を示す分解斜視図である。
本発明に係る排気バルブ装置1は、図3に示すように、排気バルブ2とこれを開閉駆動する電動アクチュエータ3及び排気バルブ2の開度を検出する開度検出センサ4で構成されており、図2に示すように、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4は矩形ボックス状の保護カバー5によって覆われている。ここで、保護カバー5は、耐食性及び耐熱性の高い金属材料で構成されており、その天井部には空気抜き用の複数のスリット5aが形成されている。尚、保護カバー5の天井部には、スリット5aに代えて単なる開放部を形成しても良い。
ところで、前記排気バルブ2は、図3に示すように、円管状のバルブボディ(本実施の形態では、排気管)6を貫通して回動可能に軸支された弁軸7に、前記バルブボディ6内の排気通路8を開閉する円板状の弁体9を2本のビス10によって取り付けて構成されている。
ここで、図3に示すように、バルブボディ6の一側部には横断面コの字状の取付ブラケット11が結着されており、バルブボディ6は、取付ブラケット11に挿通する複数のボルト12とこれに螺合するナット13によってベースプレート14に取り付けられている。尚、本実施の形態では、取付ブラケット11とベースプレート14との間に断熱パッキン15が介設されている。
又、前記弁軸7は、その軸方向両端が不図示の軸受によって回動可能に支持されており、その一端部(図3の右端部)はベースプレート14を貫通して水平に延びており、その端部にはレバー16がナット17によって結着されている。ここで、図4及び図5に示すように、レバー16の外周の所定角度位置には2つの係合突起16a,16bが一体に突設されており、これらの係合突起16a,16bがベースプレート14に形成されたストッパ14aに係合することによって弁体9の回動角度(つまり、排気バルブ2の開度)が規制される。尚、一方の係合突起16aが図4及び図5に示すようにストッパ14aに係合しているときには、図3に示すように弁体9(排気バルブ2)は全開状態にあり、他方の係合突起16bがストッパ14aに係合すると弁体9(排気バルブ2)は全閉状態となる。
更に、弁軸7のベースプレート14とレバー16との間には付勢手段であるリターンスプリング18が巻装されており、該リターンスプリング18の一端は弁軸7に係止され、他端はベースプレート14に係止され、弁軸7及びこれに取り付けられた弁体9(排気バルブ2)は、リターンスプリング18によって常時開き方向に付勢されている。
他方、ベースプレート14の上部には、連結軸19が排気バルブ2の弁軸7に対して平行且つ上方にオフセットした状態で回動可能に配されており、この連結軸19の軸方向両端には前記電動アクチュエータ3と前記開度検出センサ4がそれぞれ取り付けられている。つまり、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4は同軸上に配され、両者は連結軸19によって連結されている。
ここで、電動アクチュエータ3は、DCモータによって構成され、図1に示す制御装置60によってその駆動が制御される。この電動アクチュエータ3は、図3及び図6に示すように、2本のボルト20によってベースプレート14の上部に取り付けられており、図7に示すように、該電動アクチュエータ3の出力軸にはセクタギヤ21が結着されている。尚、電動アクチュエータ3とベースプレート14の間に断熱パッキンを介設しても良い。
又、図3〜図5及び図7に示すように、ベースプレート14の電動アクチュエータ3が取り付けられる面とは反対側の面には、取付フランジ22と取付ブラケット23が2本のボルト24とこれらに螺合するナット25によって取り付けられている。ここで、取付フランジ22は平板状の部材であって、その中心部には円孔22aが形成されている。又、取付ブラケット23は、フランジ状の取付部23Aの両端から2本の脚部23Bが一体に延びる立体形状を成しており、取付部23Aの中心部には円孔23aが形成されている(図7参照)。
そして、上記取付ブラケット23の取付部23Aには開度検知センサ4が2本のボルト26によって取り付けられるが、前述のように開度検知センサ4は連結軸19によって電動アクチュエータ3に連結されている。尚、開度検知センサ4は、可変抵抗式センサであって、連結軸19の回転による電気抵抗の変化を出力電圧の変化として出力し、その出力信号を図1に示す制御装置60に送信する。
ところで、図7に示すように、連結軸19の軸方向中間位置、つまり、軸方向において連結軸19の電動アクチュエータ3と開度検知センサ4の間の部位にはレバー27が左右のナット28,29によって結着されており、図4及び図5に示すように、このレバー27と弁軸7の端部に結着された前記レバー16とはロッド30によって連結されており、これらのレバー16,27とロッド30は、電動アクチュエータ3の回転を排気バルブ2の弁軸7に伝達する回転伝達手段としてのリンク機構31を構成している。尚、回転伝達手段としては、ベルト伝動機構、ギヤ伝動機構等、他の任意の伝動機構を用いることができる。
而して、以上のように構成された排気バルブ装置1において、電動アクチュエータ3が図1に示す制御装置によって駆動されると、その回転は連結軸19からリンク機構31を経て排気バルブ2の弁軸7に伝達され、該弁軸7とこれに取り付けられた弁体9が同方向に同角度だけ回動する。このように、弁体9がバルブボディ(排気管)6内で回動することによってバルブボディ6内の排気通路8を流れる排気ガスの流量と圧力が調整されるが、電動アクチュエータ3の回動角、つまり、排気バルブ2の開度は、開度検出センサ4によって検出され、前述のようにその検出信号(電圧信号)は図1に示す制御装置60にフィードバックされる。すると、制御装置60は、開度検出信号から入力される検出信号から排気バルブ2の開度を求め、その開度が設定値に等しくなるよう電動アクチュエータ3をフィードバック制御する。
ここで、開度検出センサ4の位置検出出力(電圧)と排気バルブ2の作動角θ1、電動アクチュエータ3の作動角θ2及び開度検出センサ4の検出角度θ3との関係を図8に示すが、同図に示すように、θ1,θ2,θ3との間には、
θ1<θ2<θ3
なる大小関係が成立している。尚、図8の縦軸に示す位置検出出力V1,V2,V3は、それぞれ排気バルブ2の作動角θ1、電動アクチュエータ3の作動角θ2、開度検出センサ4の検出角度θ3に対応する出力電圧値である。
従って、例えばリンク機構31のロッド30が折損したような場合には排気バルブ2が全開状態となり、排気バルブ2は作動角θ1以上には回動しないが、電動アクチュエータ3は排気バルブ2の作動角θ1以上の作動角θ2まで回動し得るため、開度検知センサ4がθ1以上の回動角を検知すると排気バルブ装置1に異常が発生したものと判断することができる。
尚、本実施の形態のようにフィードバック制御を行う場合には、フィードバック制御中は開度検知センサ4によってリンク機構31のロッド30が折損したような異常を検知することができないため、エンジンのイグニッションスイッチをON又はOFFした直後に電動アクチュエータ3に位置制御を目的としない最大作動指令を行って該電動アクチュエータ3を最大限回転させることで異常を検知することができる。但し、フィードバック制御を行わない場合には、このようなことを行う必要はなく、排気バルブ装置1の異常をいつでも検知することができる。
以上において、本実施の形態においては、排気バルブ2を開閉駆動するアクチュエータを電動アクチュエータ3で構成したため、排気バルブ2を応答性良く開閉制御することができるとともに、エンジンが停止中であっても排気バルブ2を開閉駆動することができる。そして、開度検出センサ4によって排気バルブ2の開度を検出することができる。
又、本実施の形態では、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を同軸上に配置し、両者を連結する連結軸19を排気バルブ2の弁軸7に対して平行且つ上方へオフセットさせて配置したため、排気バルブ装置1全体を小型・コンパクトに構成することができる。そして、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を弁軸7(高温部)から離間させたため、弁軸7との間に断熱性の高い空気層が形成され、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4が高温の排気管からの輻射熱による熱的悪影響を受けることがなく、これらの作動安定性が高められるとともに、これらの素材に安価で軽量な樹脂材料を使用してコストダウンを図ることができる。
更に、本実施の形態によれば、電動アクチュエータ3の回転を排気バルブ2の弁軸7に伝達する回転伝達手段をリンク機構31によって構造単純に構成することができ、電動アクチュエータ3の回転をリンク機構31によって弁軸7に伝達し、該弁軸7及びこれに取り付けられた弁体9を回動させて排気通路8を流れる排気ガスの流量と圧力を任意に調整することができる。
そして、本実施の形態では、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を連結する連結軸19に結着されたレバー27を軸方向において電動アクチュエータ3と開度検出センサ4の間に配置したため、中央部にレバー27が予め結着された連結軸19の両側に電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を後からそれぞれ組み込むことができ、これらの組付性が高められる。
又、本実施の形態では、リターンスプリング18によって排気バルブ2を常時開き方向に付勢するようにしたため、電動アクチュエータ3に異常が発生したような場合であっても排気バルブ2が開いているため、排気通路8が閉塞されて排気ガスの流れがチョークするという不具合の発生が防がれ、高いフェイルセーフ性が確保される。更に、排気バルブ2のガタがリターンスプリング18によって吸収されるため、該排気バルブ2の応答性が高められる。
その他、本実施の形態では、電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を保護カバー5で覆ったため、車両の下面に配置されることが多い排気バルブ装置1の電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を飛石等から保護することができ、これらの損傷が防がれる。そして、保護カバー5の天井部に空気抜き用のスリット5aを形成したため、排気ガスによって暖められた空気が保護カバー5内に籠ることがなく、保護カバー5によって覆われた電動アクチュエータ3と開度検出センサ4の温度上昇が抑えられてこれらに高い作動安定性が確保される。
又、本実施の形態では、高温のバルブボディ6をベースプレート14に取り付けるための取付ブラケット11とベースプレート14との間に断熱パッキン15を介設したため、高温の排気管から電動アクチュエータ3への熱伝導が断熱パッキン15によって効果的に遮断され、電動アクチュエータ3への熱的悪影響が排除されて該電動アクチュエータ3の作動安定性が高められる。
本発明は、EGRクーラー通路切替バルブ装置、EGR投入量制御バルブ装置等の他のバルブ装置への適用が考えられる。
本発明に係る排気バルブ装置を備えた車両用エンジンの排気系のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係る排気バルブ装置の斜視図である。 本発明に係る排気バルブ装置の保護カバーを取り外した状態の破断正面図である。 本発明に係る排気バルブ装置を開度検出センサ側から見た側面図である。 本発明に係る排気バルブ装置を開度検出センサ側から見た斜視図である。 本発明に係る排気バルブ装置を電動アクチュエータ側から見た側面図である。 本発明に係る排気バルブ装置の電動アクチュエータと開度検出センサとの連結構造を示す分解斜視図である。 本発明に係る排気バルブ装置の開度検出センサの位置検出出力と排気バルブの作動角、電動アクチュエータの作動角及び開度検出センサの検出角度との関係を示す図である。
符号の説明
1 排気バルブ装置
2 排気バルブ
3 電動アクチュエータ
4 開度検出センサ(開度検出手段)
5 保護カバー
5a 保護カバーのスリット
6 バルブボディ
7 弁軸
8 排気通路
9 弁体
10 ビス
11 取付ブラケット
12 ボルト
13 ナット
14 ベースプレート
14a ストッパ
15 断熱パッキン
16
16a,16b レバーの係合突起
17 ナット
18 リターンスプリング(付勢手段)
19 連結軸
20 ボルト
21 セクタギヤ
22 取付フランジ
22a 取付フランジの円孔
23 取付ブラケット
23A 取付ブラケットの取付部
23B 取付ブラケットの脚部
23a 取付ブラケットの円孔
24 ボルト
25 ナット
26 ボルト
27 レバー
28,29 ナット
30 ロッド
31 リンク機構
50 エンジン
51 吸気マニホールド
52 排気マニホールド
53 触媒コンバータ
54 マフラー
60 制御装置(ECU)
61 エンジン回転センサ
62 水温センサ
63 アクセル開度センサ
64 負荷センサ
θ1 排気バルブの作動角
θ2 電動アクチュエータの作動角
θ3 開度検出センサの検出角度

Claims (10)

  1. バルブボディを貫通して回動可能に軸支された弁軸に、前記バルブボディ内の排気通路を開閉する弁体を取り付けて成る排気バルブと、該排気バルブを開閉駆動するアクチュエータを備えた排気バルブ装置において、
    前記アクチュエータを電動アクチュエータで構成するとともに、前記排気バルブの開度を検出する開度検出手段を設けたことを特徴とする排気バルブ装置。
  2. 前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を同軸上に配置したことを特徴とする請求項1記載の排気バルブ装置。
  3. 前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を連結する連結軸を前記排気バルブの弁軸に対して平行且つオフセットさせて配置するとともに、該連結軸と弁軸とを回転伝達手段によって連結したことを特徴とする請求項2記載の排気バルブ装置。
  4. 前記伝動手段を、前記連結軸と前記弁軸にそれぞれ結着されたレバーと、両レバーを連結するロッドを有するリンク機構で構成したことを特徴とする請求項3記載の排気バルブ装置。
  5. 前記連結軸に結着されたレバーを軸方向において前記電動アクチュエータと前記開度検出手段の間に配置したことを特徴とする請求項4記載の排気バルブ装置。
  6. 前記排気バルブを常時開き方向に付勢する付勢手段を前記連結軸に設けたことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の排気バルブ装置。
  7. 前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を保護カバーで覆ったことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の排気バルブ装置。
  8. 前記保護カバーの天井部に空気抜き用のスリット又は開放部を形成したことを特徴とする請求項7記載の排気バルブ装置。
  9. 前記排気バルブ又は前記電動アクチュエータの少なくとも一方を断熱パッキンを介して固定したことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の排気バルブ装置。
  10. 前記排気バルブの作動角θ1と前記電動アクチュエータの作動角θ2及び前記開度検出手段の検出角度θ3の間に、
    θ1<θ2<θ3
    なる大小関係が成立するようにしたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の排気バルブ装置。
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