JP2505097Y2 - Ｖベルト - Google Patents
ＶベルトInfo
- Publication number
- JP2505097Y2 JP2505097Y2 JP1989078283U JP7828389U JP2505097Y2 JP 2505097 Y2 JP2505097 Y2 JP 2505097Y2 JP 1989078283 U JP1989078283 U JP 1989078283U JP 7828389 U JP7828389 U JP 7828389U JP 2505097 Y2 JP2505097 Y2 JP 2505097Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- block
- pulley
- hollow
- contact
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、ベルト＆プーリー式無段変速機に使用され
るＶベルトに関する。
るＶベルトに関する。
（ロ）従来の技術 ベルト＆プーリー式無段変速機には、Ｖブロックを金
属ベルトあるいはチェーンなどで数珠状に連ねたＶベル
トを使用している。
属ベルトあるいはチェーンなどで数珠状に連ねたＶベル
トを使用している。
Ｖベルトに関しては、特開昭61-286639、特開昭62-52
238などのようにプーリーとの接触面にＶ型の突起を形
成したものや、実開昭63-82841、実開昭63-175333など
のようにプーリーとの接触面に溝を形成したものが考案
されている。
238などのようにプーリーとの接触面にＶ型の突起を形
成したものや、実開昭63-82841、実開昭63-175333など
のようにプーリーとの接触面に溝を形成したものが考案
されている。
（ハ）考案が解決しようとする問題点 プーリー回転速度の二乗に比例して遠心力が増加する
ため、Ｖブロックを数珠状に連ねた従来の技術の項記載
の特許・実用新案では、高速回転時にＶベルトがプーリ
ーから浮き上がってしまい、伝達馬力が低下する。
ため、Ｖブロックを数珠状に連ねた従来の技術の項記載
の特許・実用新案では、高速回転時にＶベルトがプーリ
ーから浮き上がってしまい、伝達馬力が低下する。
さらに従来の技術の項記載の特許・実用新案は、突起
や溝を型成型法や切削法などで加工するため生産工程が
増加し、そのようなＶブロックを数百個連ねたＶベルト
の生産性が低下する。特に型成型法は形状変更が難し
く、数百万円もの型を作り直す必要があり生産コストが
増加する。
や溝を型成型法や切削法などで加工するため生産工程が
増加し、そのようなＶブロックを数百個連ねたＶベルト
の生産性が低下する。特に型成型法は形状変更が難し
く、数百万円もの型を作り直す必要があり生産コストが
増加する。
Ｖベルトとプーリーは摩擦力で動力伝達を行うため、
従来の技術の項記載の特許・実用新案の突起や溝の周辺
部は摩擦によって摩耗し、接触面の形状が変化してしま
い本来の設計性能が発揮できなくなる。
従来の技術の項記載の特許・実用新案の突起や溝の周辺
部は摩擦によって摩耗し、接触面の形状が変化してしま
い本来の設計性能が発揮できなくなる。
長期に渡って本来の設計性能を維持するには、突起を
より高く、あるいは溝をより深くする必要がある。しか
し、Ｖブロック自体の剛性が低下するため長寿命化が難
しくなる。
より高く、あるいは溝をより深くする必要がある。しか
し、Ｖブロック自体の剛性が低下するため長寿命化が難
しくなる。
（ニ）問題点を解決するための手段 本考案は図１に示すように、Ｖ形空洞（３）を持った
環状の中空Ｖブロック（１）ひとつひとつの板端面
（４）をプーリー面（５）に接触させて動力伝達を行う
と共に、その中空Ｖブロック（１）ひとつひとつのプー
リーに接触しない板表面（６）の中央に、ベルト構造
（２）を通すための切り欠き部（７）を板端面（４）の
剛性が保てる範囲内に形成し、各ＶブロックのＶ形空洞
（３）の方向がＶベルトの軸線方向に対して直角方向と
なるように、各Ｖブロックとベルト構造（２）を接合す
ることにより、数珠状に連結し１本のＶベルトを形成す
る。
環状の中空Ｖブロック（１）ひとつひとつの板端面
（４）をプーリー面（５）に接触させて動力伝達を行う
と共に、その中空Ｖブロック（１）ひとつひとつのプー
リーに接触しない板表面（６）の中央に、ベルト構造
（２）を通すための切り欠き部（７）を板端面（４）の
剛性が保てる範囲内に形成し、各ＶブロックのＶ形空洞
（３）の方向がＶベルトの軸線方向に対して直角方向と
なるように、各Ｖブロックとベルト構造（２）を接合す
ることにより、数珠状に連結し１本のＶベルトを形成す
る。
（ホ）作用 図２に示す一定のＶ溝角を持ったプーリー面（５）上
の任意の点PAにおいて、半径方向に対しθ°傾斜した断
面形状は、図３ーＡ線のような凸型曲線となるので、こ
の点PAの位置に中空Ｖブロック（１）を接触させると、
板端面（４）はプーリー面（５）に対し局所接触状態に
なる。次に任意の点PAをプーリーの半径方向に内周から
外周にPB,PCの順に移動させて変速した場合、凸型曲線
は図３ーA,B,C線のようになり、板端面（４）における
局所接触の位置、および局所接触の範囲がPPA→PPB→PP
Cの順に変化する。
の任意の点PAにおいて、半径方向に対しθ°傾斜した断
面形状は、図３ーＡ線のような凸型曲線となるので、こ
の点PAの位置に中空Ｖブロック（１）を接触させると、
板端面（４）はプーリー面（５）に対し局所接触状態に
なる。次に任意の点PAをプーリーの半径方向に内周から
外周にPB,PCの順に移動させて変速した場合、凸型曲線
は図３ーA,B,C線のようになり、板端面（４）における
局所接触の位置、および局所接触の範囲がPPA→PPB→PP
Cの順に変化する。
潤滑油は一般に、接触する面同士の摩擦を低減する物
質であるが、上記のような局所接触状態では潤滑油の粘
度が数万倍に増大（弾性流体潤滑）するため、中空Ｖブ
ロック（１）とプーリー面（５）の間には粘着力が発生
する。
質であるが、上記のような局所接触状態では潤滑油の粘
度が数万倍に増大（弾性流体潤滑）するため、中空Ｖブ
ロック（１）とプーリー面（５）の間には粘着力が発生
する。
（ヘ）実施例 本考案によるＶベルトは大別して 中空Ｖブロック構造 ベルト構造 内部構造 の基本構成からなり、それぞれについて表１に示す形
態、材料が考えられ、それらを任意に組み合わせること
によって、Ｖベルトを形成することができる。
態、材料が考えられ、それらを任意に組み合わせること
によって、Ｖベルトを形成することができる。
その中から代表例として、図１はFRPの管材を三角形
にプレス成型した中空Ｖブロック（１）を平ゴムベルト
（２）で連ね固定用鋼板（９）を挿入して平ゴムベルト
（２）を挟み、内部構造を中空とした張力伝達型Ｖベル
ト。
にプレス成型した中空Ｖブロック（１）を平ゴムベルト
（２）で連ね固定用鋼板（９）を挿入して平ゴムベルト
（２）を挟み、内部構造を中空とした張力伝達型Ｖベル
ト。
図４は金属の板材を五角形にプレス成型した中空Ｖブ
ロック（１）を、接合部である上面でチェーン（10）と
スポット溶接（12）した圧縮力伝達型Ｖベルト。
ロック（１）を、接合部である上面でチェーン（10）と
スポット溶接（12）した圧縮力伝達型Ｖベルト。
図５は金属の管材を五角形にプレス成型した中空Ｖブ
ロック（１）を積層金属ベルト（２）に連ね、内部構造
にセラミック（11）を挿入して固定用鋼板（９）で積層
金属ベルト（２）を挟んだ圧縮力伝達型Ｖベルト。
ロック（１）を積層金属ベルト（２）に連ね、内部構造
にセラミック（11）を挿入して固定用鋼板（９）で積層
金属ベルト（２）を挟んだ圧縮力伝達型Ｖベルト。
（ト）考案の効果 従来の技術の項記載の特許・実用新案に比べて、Ｖブ
ロックの高剛性化と軽量化がはかれ、高速回転時におけ
るＶベルトの伝達馬力が増加する。
ロックの高剛性化と軽量化がはかれ、高速回転時におけ
るＶベルトの伝達馬力が増加する。
突起や溝を加工する必要がなく、生産工程が単純化で
きると共に、形状変更が容易で生産コストを低減でき
る。
きると共に、形状変更が容易で生産コストを低減でき
る。
摩擦によって摩耗が進行しても接触面は常に局所接触
状態を保つことができ、突起や溝のように摩滅すること
がないので、長寿命化がはかれる。
状態を保つことができ、突起や溝のように摩滅すること
がないので、長寿命化がはかれる。
図１は実施例の側面図とその断面図、図２はプーリーの
斜視図、図３はプーリー面上の任意３点を通る断面図、
図４から図５はその他の実施例の側面図とその断面図。 １……中空Ｖブロック ２……ベルト構造 ３……Ｖ形空洞 ４……板端面 ５……プーリー面 ６……板表面 ７……切り欠き部 ８……中空Ｖブロック側面 ９……固定用鋼板 10……チェーン 11……セラミック 12……スポット溶接部
斜視図、図３はプーリー面上の任意３点を通る断面図、
図４から図５はその他の実施例の側面図とその断面図。 １……中空Ｖブロック ２……ベルト構造 ３……Ｖ形空洞 ４……板端面 ５……プーリー面 ６……板表面 ７……切り欠き部 ８……中空Ｖブロック側面 ９……固定用鋼板 10……チェーン 11……セラミック 12……スポット溶接部
Claims (1)
- 【請求項１】Ｖ形空洞（３）を持った環状の中空Ｖブロ
ック（１）ひとつひとつの板端面（４）をプーリー面
（５）に接触させて動力伝達を行うと共に、その中空Ｖ
ブロック（１）ひとつひとつのプーリーに接触しない板
表面（６）の中央に、ベルト構造（２）を通すための切
り欠き部（７）を板端面（４）の剛性が確保できる範囲
内に形成し、各ＶブロックのＶ形空洞（３）の方向がＶ
ベルトの軸線方向に対して直角方向となるように、各Ｖ
ブロックとベルト構造（２）を接合することにより、数
珠状に連結し１本のＶベルトを形成することを特徴とし
たＶベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989078283U JP2505097Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | Ｖベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989078283U JP2505097Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | Ｖベルト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0317449U JPH0317449U (ja) | 1991-02-21 |
| JP2505097Y2 true JP2505097Y2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=31621418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989078283U Expired - Lifetime JP2505097Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | Ｖベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2505097Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4497020A (en) * | 1981-06-30 | 1985-01-29 | Ampex Corporation | Selective mapping system and method |
| JPS61286639A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-17 | Tsubakimoto Chain Co | 摩擦伝動チエ−ンのストラツト |
| JPS6252238A (ja) * | 1985-08-31 | 1987-03-06 | Nissan Motor Co Ltd | Ｖベルト |
| JPS6382841U (ja) * | 1986-11-17 | 1988-05-31 | ||
| JPS63175333U (ja) * | 1987-02-27 | 1988-11-14 |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP1989078283U patent/JP2505097Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0317449U (ja) | 1991-02-21 |
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