JP2505012B2 - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2505012B2
JP2505012B2 JP63001004A JP100488A JP2505012B2 JP 2505012 B2 JP2505012 B2 JP 2505012B2 JP 63001004 A JP63001004 A JP 63001004A JP 100488 A JP100488 A JP 100488A JP 2505012 B2 JP2505012 B2 JP 2505012B2
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JP
Japan
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ink sheet
roll
transmission
thermal head
friction
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印画紙及び巻取ロールに巻き取られる例え
ばカラーインクシートをプラテンローラとサーマルヘッ
ドとで挟持して、該サーマルヘッドにより上記印画紙に
印字する熱転写式のプリンタ装置に関し、詳しくは、上
記巻取ロールに駆動力を伝達するための機構に関するも
のである。
〔従来技術〕
従来、この種のプリンタ装置としては、例えば第3図
及び第4図に示すものが知られている。
上記従来のプリンタ装置Bでは、同図に示す如く、複
数個の発熱体素子をライン状に有するサーマルヘッド4
がアーム4aに取り付けられており、このアーム4aは、軸
4bにより揺動可能に支持されている。上記アーム4a
は、ピン13が取り付けられ、このピン13は、カム6の側
面に刻設された渦巻状のカム溝6aに摺動可能に嵌入され
ている。そして、上記カム6がモータ9により回動駆動
されることにより、上記サーマルヘッド4は軸4bを中心
に矢印8方向へ揺動駆動される。
上記サーマルヘッド4と対向する位置には、印画紙5
をその外周面で支持するためのプラテンローラ7が回転
可能に配備されており、このプラテンローラ7とサーマ
ルヘッド4との間には、カラーインクシート1が配備さ
れている。
上記カラーインクシート1は、複数種類の異なる色の
インクを基材上に面順次に配列して形成されている。そ
して、供給ロール2に捲回されたこのカラーインクシー
ト1は、印字が終了すると同時に巻取ロール3に順次巻
き取られる。尚、この巻取ロール3は、図外の駆動機構
により摩擦伝達駆動される。
従って、上記構成による従来のプリンタ装置Bにより
印画紙5に印字を行う場合、モータ9を回転させること
によりサーマルヘッド4を上方へ持ち上げ、このサーマ
ルヘッド4とプラテンローラ7とにより印画紙5及びカ
ラーインクシート1を挟持する(第1の状態、第4図参
照)。そして、駆動機構内のモータの回転を巻取ロール
3に摩擦伝達することにより上記カラーインクシート1
に張力を付与し、上記サーマルヘッド4により上記印画
紙5に印字が行われる。
1色目の印字が終了すると、第3図に示すように上記
サーマルヘッド4が僅かに下方へ揺動駆動され、印画紙
5を介してのプラテンローラ7とサーマルヘッド4とに
よるカラーインクシート1の挟持が解除される(第2の
状態)。そして、上記巻取ロール3が駆動機構により摩
擦伝達駆動されることにより、次の色の先端部がサーマ
ルヘッド4と対向する位置に来るまで巻取ロール3によ
りカラーインクシート1が巻き取られる。
そして、次の色の先端部がサーマルヘッド4と対向す
る位置に達した時、上記サーマルヘッド4は再び上方へ
揺動駆動され、印画紙5への2色目の印字が行われる。
尚、上記カラーインクシート1の交換時には、上記サ
ーマルヘッド4が第3図に示す第2の状態から更に下方
へ揺動駆動され、プラテンローラ7とサーマルヘッド4
との間に大きな空間が形成される(第3の状態)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来のプリンタ装置Bにおいては、カ
ラーインクシート1の巻取ロール3への巻取時にもこの
巻取ロール3が駆動機構により摩擦伝達駆動されること
から、巻取ロール3がスリップし、カラーインクシート
1を効率良く巻き取ることができない。従って、印字時
におけるカラーインクシート1の各色の頭出し時間が長
くなり、印字時間が全体的に長くなるという問題点があ
った。
そこで、本発明の目的とするところは、例えばカラー
インクシートの巻取時に、このカラーインクシートを巻
取ロールに効率良く短時間に巻き取ることのできる機能
を備えたプリンタ装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明が採用する主たる
手段は、その要旨とするところが、駆動手段の回転を、
摩擦伝達手段を介してインクシートを巻き取る巻取ロー
ルに伝達することにより、上記インクシートに張力を付
与しつつ上記インクシート及び印画紙をプラテンローラ
とヘッドとで挟持して該ヘッドにより上記印画紙に印字
するプリンタ装置において、上記駆動手段と巻取ロール
との間に上記摩擦伝達手段と同軸のクラッチ機構を設
け、インクシートの巻き取り時に、上記クラッチ機構を
切り換えて上記駆動手段により上記巻取ロールを直結駆
動するようにした点に係るプリンタ装置である。
〔作用〕
本発明によれば、印字時には、摩擦伝達される比較的
穏やかな駆動力によってインクシートに適度な張力が付
与され、また、インクシートの巻き取り時には、クラッ
チ機構を切り換えて駆動手段により巻取ロールを直結駆
動するので、巻取ロールがスリップすることなく、負荷
の大きさに対応できる十分な大きさの駆動力を伝達でき
る。
しかも、クラッチ機構は、摩擦伝達手段と同軸に設け
られているので、回転駆動力を伝達するための所定の径
を有する回転部材を用いて駆動力の伝達系を構成する場
合に、それらの部材を径方向に並列的に配設する必要が
ないので、その分だけ駆動力の伝達系を小型にでき、か
つ、摩擦伝達手段による「摩擦伝達系」に対してクラッ
チ機構を「直結伝達系」と考えた場合に、2つの伝達系
の軸が異なるということは、必然的に駆動手段の軸と巻
取ロールの軸とのいずれか一方または両方に対して、少
なくとも1つの伝達系の軸は同軸上でないことになり、
そのために、異なる軸間での相対的な位置決め作業が必
要になるとともに、異なる軸間に駆動力を伝達する部
材、または同軸でない方の伝達系を同軸上の位置に移動
させるための機構という比較的大がかりな手段が必要に
なるが、本発明のようにクラッチ機構を摩擦伝達手段と
同軸に設けた場合にはそれらの位置決め作業や異軸間に
係る部材または機構が不要となるので、組立を容易にし
たり構成を簡単にしたりし易く、その分だけ故障も少な
くすることができる。
〔実施例〕
以下添付図面を参照して、本発明を具体化した実施例
に付き説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施
例は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術
的範囲を限定する性格のものではない。
ここに、第1図及び第2図は本発明の一実施例に係る
プリンタ装置の概略構成を示すものであって、第1図
(a)はインクシートの巻取状態での側面図,同図
(b)は同図(a)におけるC矢視部側面図,同図
(c)は同図(b)における縦断面図、第2図(a)は
印字状態での側面図,同図(b)は同図(a)における
D矢視部側面図,同図(c)は同図(b)における縦断
面図である。
また、第3図及び第4図に示した前記従来のプリンタ
装置Bと共通する要素には、同一の符号を使用して説明
する。
この実施例に係るプリンタ装置Aは、第1図(a),
(b),(c)及び第2図(a),(b),(c)に示
す如く、従来のプリンタ装置Bと基本的構造をほぼ同様
とし、このプリンタ装置Bとの相違点は、巻取ロール3
を回転駆動するための図外のモータ(駆動手段)と巻取
ロール3との間にクラッチ機構Eを設け、上記巻取ロー
ル3への例えばカラーインクシート1の巻き取り時に、
上記クラッチ機構Eを切り換えて上記モータにより上記
巻取ロール3を直結駆動するようにしたことである。
上記クラッチ機構Eでは、第1図(a),(b),
(c)に示す如く、巻取ロール3を装着するための伝動
輪23が軸22に取り付けられており、この軸22は、フレー
ム46上のホルダ21により回転可能に支持されている。
上記軸22の下方には、第1及び第2のボス35及び36が
一体的に取り付けられており、この第1のボス35の中央
部には、図外のモータ(駆動手段)により回転駆動され
る歯車30が摺動回転可能に配備されている。そして、上
記歯車30の下面と第1のボス35の伝動板31の上面との間
に摩擦材32が介在されると共に、上記歯車30の上面と可
動摩擦板34の下面との間にも摩擦材33が介在されてい
る。上記可動摩擦板34は、上記第1のボス35の上部で上
下方向へ摺動可能に支持されており、バネ38により常時
下方に向かって弾性付勢されている。
上記第2のボス36の外側部には、伝動環41が上下方向
へ摺動可能に配備されており、バネ37により常時上方に
向かって弾性付勢されている。そして、上記伝動環41の
下端部には、クラッチ部40が形成されており、このクラ
ッチ部40は、上記歯車30の上面に形成されたクラッチ部
39と噛合可能である。更に上記伝動環41の上端部には、
複数のピン43が植設されており、このピン43は、上記第
2のボス36のツバ44に穿設された貫通孔44aに摺動可能
に嵌入されている。
上記伝動環41の外側部に形成された環状溝45には、シ
フターピン18が摺動可能に嵌入されており、このシフタ
ーピン18は、切換レバー17を介して固定金具19上の軸20
により揺動可能に支持されている。そして、このシフタ
ーピン18は、切換レバー17と共にソレノイド15により上
記軸20を中心に揺動駆動される。
上記したようにしてプリンタ装置Aは構成されてい
る。
従って、印画紙5への印字時には、モータ9が回転す
ることによりサーマルヘッド4が上方へ揺動駆動され、
印画紙5と共にカラーインクシート1がプラテンローラ
7とサーマルヘッド4とにより挟持される。そして、上
記印画紙5にサーマルヘッド4により印字が行われる
(第2図(a)参照)。
この時、上記クラッチ機構Eにおいては、第2図
(b),(c)に示す如く、ソレノイド15により揺動駆
動されるシフターピン18により伝動環41が上方へ摺動駆
動されて保持されている。その結果、歯車30のクラッチ
部39と伝動環41のクラッチ部40との噛合が解除され、図
外のモータの回転が伝動輪23に摩擦伝達される。そし
て、カラーインクシート1が巻取ロール3に巻き締めら
れて、このカラーインクシート1に張力が付与される。
尚、この場合の伝動輪23へのモータの回転力の伝達経
路は、以下の如くである。
即ち、歯車30、摩擦材32,33、伝動板31,可動摩擦板3
4、第1のボス35,第2のボス36、軸22、伝動輪23の順に
上記モータの回転力が伝達される。
そして、印画紙5への1色目の印字が終了すると、モ
ータ9が逆回転することによりサーマルヘッド4が僅か
な距離下方へ揺動駆動され、印画紙5を介してのプラテ
ンローラ7とサーマルヘッド4とによるカラーインクシ
ート1の挟持が解除される(第1図(a)参照)。
引き続き、巻取ロール3が図外のモータにより回転駆
動されることにより、上記サーマルヘッド4と対向する
位置に次の色の先端部が対応するまで上記カラーインク
シート1が巻取ロール3により巻き取られる。
この場合、上記クラッチ機構Eにおいては、第1図
(b),(c)に示す如く、ソレノイド15により揺動駆
動されるシフターピン18により伝動環41が下方へ摺動駆
動される。そして、歯車30のクラッチ部39と伝動環41の
クラッチ部40とが噛合して伝動輪23が図外のモータによ
り直結駆動されることにより、上記カラーインクシート
1は巻取ロール3に高速にて巻き取られる。その結果、
カラーインクシート1における次の色の先端部は、短時
間でサーマルヘッド4と対向する位置に達する。
この場合の上記伝動輪23へのモータの回転力の伝達経
路は以下の如くである。
即ち、歯車30、クラッチ部39、クラッチ部40、伝動環
41、ピン43、ツバ44、第2のボス36、軸22、伝動輪23の
順にモータの回転力が伝達される。
従って、上記プリンタ装置Aにおいては、印画紙5へ
の印字時には、巻取ロール3が摩擦伝達駆動されること
により、カラーインクシート1が巻取ロール3に巻き締
められて、このカラーインクシート1に張力が付与され
る。
他方、カラーインクシート1の巻き取り時やこのカラ
ーインクシート1における他の色の頭出しを行う場合に
は、上記巻取ロール3がモータにより直結駆動されるこ
とにより、上記カラーインクシート1は巻取ロール3に
迅速に且つ効率良く短時間に巻き取られる。
しかも、クラッチ機構Eは、歯車30の下面の伝動板31
とこれらの両者の間に介在される摩擦材32と、歯車30の
上面と可動摩擦板34の下面とこれら両者の間に介在され
る摩擦板33とでなる摩擦伝達手段と同軸に設けられてい
るので、回転駆動力を伝達するための所定の径を有する
回転部材を用いて駆動力の伝達系を構成する場合に、そ
れらの部材を径方向に並列的に配設する必要がないの
で、その分だけ駆動力の伝達系を小型にでき、かつ、摩
擦伝達手段による「摩擦伝達系」に対してクラッチ機構
Eを「直結伝達系」と考えた場合に、2つの伝達系の軸
が異なるということは、必然的に駆動手段(図外のモー
タ)の軸と巻取ロール3の軸とのいずれか一方または両
方に対して、少なくとも1つの伝達系の軸は同軸上でな
いことになり、そのために、異なる軸間での相対的な位
置決め作業が必要になるとともに、異なる軸間に駆動力
を伝達する部材、または同軸でない方の伝達系を同軸上
の位置に移動させるための機構という比較的大がかりな
手段が必要になるが、本実施例の構成では、それらの位
置決め作業や異軸間に係る部材または機構が不要となる
ので、組立を容易にしたり構成を簡単にしたりし易く、
その分だけ故障も少なくすることができる。
〔発明の効果〕
本発明は、上記したように、駆動手段の回転を、摩擦
伝達手段を介してインクシートを巻き取る巻取ロールに
伝達することにより、上記インクシートに張力を付与し
つつ上記インクシート及び印画紙をプラテンローラとヘ
ッドとで挟持して該ヘッドにより上記印画紙に印字する
プリンタ装置において、上記駆動手段と巻取ロールとの
間に上記摩擦伝達手段と同軸のクラッチ機構を設け、イ
ンクシートの巻き取り時に、上記クラッチ機構を切り換
えて上記駆動手段により上記巻取ロールを直結駆動する
ようにしたことを特徴とするプリンタ装置であるから、
インクシートの巻き取り時には、このインクシートを巻
取ロールに効率良く且つ短時間に巻き取ることができ
る。しかも、クラッチ機構は、摩擦伝達手段と同軸に設
けられているので、回転駆動力を伝達するための所定の
径を有する回転部材を用いて駆動力の伝達系を構成する
場合に、それらの部材を径方向に並列的に配設する必要
がないので、その分だけ駆動力の伝達系を小型にでき、
かつ、摩擦伝達手段による「摩擦伝達系」に対してクラ
ッチ機構を「直結伝達系」と考えた場合に、2つの伝達
系の軸が異なるということは、必然的に駆動手段の軸と
巻取ロールの軸とのいずれか一方または両方に対して、
少なくとも1つの伝達系の軸は同軸上でないことにな
り、そのために、異なる軸間での相対的な位置決め作業
が必要になるとともに、異なる軸間に駆動力を伝達する
部材、または同軸でない方の伝達系を同軸上の位置に移
動させるための機構という比較的大がかりな手段が必要
になるが、本発明のように、クラッチ機構と摩擦伝達手
段とが同軸すなわち直結伝達系と摩擦伝達系とが同軸に
設けられた構成では、それらの位置決め作業や異軸間に
係る部材または機構が不要となるので、組立を容易にし
たり構成を簡単にしたりし易く、その分だけ故障も少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係るプリンタ装
置の概略構成を示すものであって、第1図(a)はイン
クシートの巻取状態での側面図,同図(b)は同図
(a)におけるC矢視部側面図,同図(c)は同図
(b)における縦断面図、第2図(a)は印字状態での
側面図,同図(b)は同図(a)におけるD矢視部側面
図,同図(c)は同図(b)における縦断面図、第3図
及び第4図はそれぞれ従来のプリンタ装置の概略構成を
示すものであって、第3図は第1図(a)の相当図、第
4図は第2図(a)の相当図である。 〔符号の説明〕 1……カラーインクシート 3……巻取ロール 4……サーマルヘッド 5……印画紙、7……プラテンローラ A……プリンタ装置、E……クラッチ機構。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動手段の回転を摩擦伝達手段を介してイ
    ンクシートを巻き取る巻取ロールに伝達することによ
    り、上記インクシートに張力を付与しつつ上記インクシ
    ート及び印画紙をプラテンローラとヘッドとで挟持して
    該ヘッドにより上記印画紙に印字するプリンタ装置にお
    いて、上記駆動手段と巻取ロールとの間に上記摩擦伝達
    手段と同軸のクラッチ機構を設け、インクシートの巻き
    取り時に、上記クラッチ機構を切り換えて上記駆動手段
    により上記巻取ロールを直結駆動するようにしたことを
    特徴とするプリンタ装置。
JP63001004A 1988-01-06 1988-01-06 プリンタ装置 Expired - Lifetime JP2505012B2 (ja)

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JPH01176575A JPH01176575A (ja) 1989-07-12
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JPH0613235B2 (ja) * 1986-07-17 1994-02-23 沖電気工業株式会社 熱転写記録装置

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