JP2504709Y2 - 旋回流式ポンプ井 - Google Patents

旋回流式ポンプ井

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JP2504709Y2
JP2504709Y2 JP1991016156U JP1615691U JP2504709Y2 JP 2504709 Y2 JP2504709 Y2 JP 2504709Y2 JP 1991016156 U JP1991016156 U JP 1991016156U JP 1615691 U JP1615691 U JP 1615691U JP 2504709 Y2 JP2504709 Y2 JP 2504709Y2
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sewage
pump well
pipe
pump
water level
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公雄 堀内
義司 酒本
定正 村山
達遵 西沢
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JFE Engineering Corp
Tokyo Metropolitan Government
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JFE Engineering Corp
Tokyo Metropolitan Government
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば汚水を汲み上げ
るための汚水ポンプ及び雨水を汲み上げるための雨水ポ
ンプ等の下水ポンプを配設したポンプ井への下水の流入
構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生活排水や工場等からの廃水等の汚水
や、道路や宅地から流出する雨水等の下水は、分流また
は合流されて下水処理場で処理された後、河川や海に放
流されたり、一部は河川や海に直接放流される。
【0003】下水は自然の勾配を利用した自然流下が本
則であるが、低位の場所や障害物等で、一部ではポンプ
で高位に汲み上げなければならない。ポンプで汲み上げ
る際には、下水は下水ポンプ井に導入され、所定の高さ
になると水位センサによって起動し、低位の水位センサ
まで汲み上げると停止する構成となっている。
【0004】図3は従来の一般的な下水ポンプ井の構造
を示す説明図である。図に示す通り、円柱状の下水ポン
プ井11の下部に下水主管15が側壁面に対して垂直に連設
され、この下水管の下方には下水管から分岐した副管16
がより下方に連設されている。下水ポンプ井11の底部に
は下水ポンプ12が設置され、水位センサ13,14 によって
起動及び停止が制御される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、下水は
上水とは違って、その中に、ゴミ、汚物、砂・小石等の
スラッジを運んでくる。このため、下水管や副管の対抗
する下端部にスラッジが沈殿し、これが下水ポンプの閉
塞や臭気の原因となっていた。
【0006】本考案は、底部に下水中のスラッジが沈殿
し難い下水ポンプ井を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1考案に係る旋回流
式ポンプ井では、下水を円柱状の空間内の予め定められ
た高位の水位になるまで溜めて予め定められた低位の水
位になるまで排出するポンプ井室と、該ポンプ井室を形
成する側壁に開口して前記ポンプ井室内に下水を導入す
る少なくとも1本の下水管と、前記高位の水位から低位
の水位に至るまで下水を排出する汲上げポンプとを備え
たポンプ井であって、前記下水管が、前記高位の水位か
ら低位の水位に至るまでのポンプの駆動に伴って前記ポ
ンプ井室に新たに流入する下水をポンプ井室の上下の中
心軸に対して偏向して導く方向に向いているものであ
る。
【0008】本第2考案に係る旋回流式ポンプ井では、
前記第1考案に記載の旋回流式ポンプ井において、前記
下水管が下水主管と、該主管から分岐した下水副管とを
備え、前記下水主管と副管との少なくとも1本が前記円
柱側壁面の円周の接線に対して平行に連通されたもので
ある。
【0009】
【作用】本考案においては、ポンプ井室内の下水が所定
水位に達してポンプが起動して下水を汲み上げた場合、
下水管から新たに下水が流入する。この場合、下水管が
ポンプ井室の上下の中心軸に対して偏向した方向に連通
しているため、新たに流入する下水の流れはポンプ井室
の側壁により旋回流を生じることとなる。このため、従
来スラッジの溜り易かった下水管に対向する下端部にも
水流が行き渡り、スラッジが溜り難くなる。
【0010】特に、ポンプ井室が円柱側壁面を有し、下
水管が下水主管と該主管から分岐した下水副管とを備
え、下水主管と副管との少なくとも1本が円柱側壁面の
円周の接線に対して平行に連通した場合には、接線に対
して平行に連通した下水管の新たに流入する下水により
旋回流が底面全体に行き渡り、特に下水主管と対向する
位置のスラッジの溜りを解消し、ポンプの閉塞、臭気等
を防止する。
【0011】
【実施例】図1は本考案の一実施例の構成を示す側面
図、図2は図1のA−A断面図である。
【0012】図において、円柱状の下水ポンプ井1の底
部には下水ポンプ2が設置され、水位センサ3,4によ
って起動及び停止が制御されている。
【0013】下水ポンプ井1の下部に下水主管5が側壁
面に対して垂直に連設され、下水主管5から分岐した下
水副管6が側壁面の円周の接線に対して平行に連設され
ている。
【0014】ポンプ井室1内の下水が所定水位3に達し
てポンプが起動して下水を汲み上げた場合、下水主管5
及び下水副管6から新たに下水が流入する。特に、下水
副管6から新たに流入した下水の流れは、ポンプ井室1
の側壁により旋回流を生じ、この旋回流が底面全体に行
き渡り、特に下水主管5と対向する位置のスラッジの溜
りを解消し、ポンプ2の閉塞、臭気等を防止することと
なる。
【0015】前記実施例では、下水副管6のみをポンプ
室1壁面の接線方向と同じ向きに連通したが、場合によ
っては下水主管5のみであっても、下水主管5及び副管
6の両者を共に側壁面の円周の接線に対して平行に連設
してもよい。また、連設の方向もポンプ室の中心軸に向
う方向でなければ、流入に伴う旋回流が得られるもので
ある。即ち、ポンプ室の形状によって、スラッジが溜り
易い部分に旋回流を生じさせるように設計すれば良い。
【0016】
【考案の効果】本考案は以上説明したとおり、ポンプ井
室内の下水が所定水位に達してポンプが起動して下水を
汲み上げた場合、下水管から新たに下水が流入する。こ
の場合、下水管がポンプ井室の上下の中心軸に対して偏
向した方向に連通しているため、新たに流入する下水の
流れはポンプ井室の側壁により旋回流を生じることとな
る。このため、従来スラッジの溜り易かった下水管に対
向する下端部にも水流が行き渡り、スラッジが溜り難く
なる。
【0017】特に、ポンプ井室が円柱側壁面を有し、下
水管が下水主管と該主管から分岐した下水副管とを備
え、下水主管と副管との少なくとも1本が円柱側壁面の
円周の接線に対して平行に連通した場合には、接線に対
して平行に連通した下水管の新たに流入する下水により
旋回流が底面全体に行き渡り、特に下水主管と対向する
位置のスラッジの溜りを解消し、ポンプの閉塞、臭気等
を防止するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示す側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来の一般的な下水ポンプ井の構造を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 下水ポンプ井 2 下水ポンプ 3,4 水位センサ 5 下水主管 6 下水副管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西沢 達遵 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水を円柱状の空間内の予め定められた
    高位の水位になるまで溜めて予め定められた低位の水位
    になるまで排出するポンプ井室と、該ポンプ井室を形成
    する側壁に開口して前記ポンプ井室内に下水を導入する
    少なくとも1本の下水管と、前記高位の水位から低位の
    水位に至るまで下水を排出する汲上げポンプとを備えた
    ポンプ井であって、 前記下水管が、前記高位の水位から低位の水位に至るま
    でのポンプの駆動に伴って前記ポンプ井室に新たに流入
    する下水をポンプ井室の上下の中心軸に対して偏向して
    導く方向に向いていることを特徴とする旋回流式ポンプ
    井。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の旋回流式ポンプ井
    において、 前記下水管が下水主管と、該主管から分岐した下水副管
    とを備え、 前記下水主管と副管との少なくとも1本が前記円柱側壁
    面の円周の接線に対して平行に連通されたことを特徴と
    する旋回流式ポンプ井。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0384136A (ja) * 1989-08-28 1991-04-09 Taiheiyo Kiko Kk 浮遊物や沈澱物を含む液体の排出装置

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