JP2504330Y2 - 生体電極用パッド - Google Patents
生体電極用パッドInfo
- Publication number
- JP2504330Y2 JP2504330Y2 JP6371690U JP6371690U JP2504330Y2 JP 2504330 Y2 JP2504330 Y2 JP 2504330Y2 JP 6371690 U JP6371690 U JP 6371690U JP 6371690 U JP6371690 U JP 6371690U JP 2504330 Y2 JP2504330 Y2 JP 2504330Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- electrode
- layer
- adhesive
- hydrogel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
- Electrotherapy Devices (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は生体に電極を粘着する場合に用いる粘着パッ
ドに関し、例えば、心電図記録用電極の生体への固定に
有用なものである。
ドに関し、例えば、心電図記録用電極の生体への固定に
有用なものである。
(従来の技術) 心電図を記録する場合、生体面の所定位置に電極を貼
布し、その電極からの導出電位を心電計で記録してい
る。この場合、心臓を構成する個々の筋細胞の興奮によ
って発生する活動電流が微弱であるので、生体と電極と
の間の接触電気抵抗を極力小さくして、上記導出電位を
高くし、記録感度の増大を図る必要がある。このため、
従来、ポリアクリル酸等の水溶性ポリマーを主成分とす
る含水ゲル層を不織布等の基材の両側に設けたパッドを
用いて心電図記録用電極を、生体に貼着することが公知
である。
布し、その電極からの導出電位を心電計で記録してい
る。この場合、心臓を構成する個々の筋細胞の興奮によ
って発生する活動電流が微弱であるので、生体と電極と
の間の接触電気抵抗を極力小さくして、上記導出電位を
高くし、記録感度の増大を図る必要がある。このため、
従来、ポリアクリル酸等の水溶性ポリマーを主成分とす
る含水ゲル層を不織布等の基材の両側に設けたパッドを
用いて心電図記録用電極を、生体に貼着することが公知
である。
しかしながら、従来の含水ゲルパッドにおいては、心
電図記録用電極を生体面から剥離する際、パッドが生体
面に残ったままになることが往々にしてある。かかる場
合は、電極を生体面から脱離したのち、生体面からパッ
ドを剥離する必要があるが、貼布する電極数が多数に及
ぶためにその剥離処理はかなり面倒である。
電図記録用電極を生体面から剥離する際、パッドが生体
面に残ったままになることが往々にしてある。かかる場
合は、電極を生体面から脱離したのち、生体面からパッ
ドを剥離する必要があるが、貼布する電極数が多数に及
ぶためにその剥離処理はかなり面倒である。
従来、かかる不合理を排除するために、上記パッドに
対し、基材の片面側に、含水ゲル層に代え、アクリルポ
リマー系等の強力粘着剤にカーボンブラツク等の導電性
粒子を配合してなる導電性粘着剤層を設け、この導電性
粘着剤層を電極に粘着させ、他面の含水ゲル層を生体面
に粘着させることが知られている。かかる粘着パッドに
おいては、電極とパッドとの間の粘着力を生体面とパッ
ドとの間の粘着力よりも強くできるので、電極を生体面
より剥離する際、パッドを必ず電極側に付けることがで
き、パッドが生体面側に残るのを回避できる。
対し、基材の片面側に、含水ゲル層に代え、アクリルポ
リマー系等の強力粘着剤にカーボンブラツク等の導電性
粒子を配合してなる導電性粘着剤層を設け、この導電性
粘着剤層を電極に粘着させ、他面の含水ゲル層を生体面
に粘着させることが知られている。かかる粘着パッドに
おいては、電極とパッドとの間の粘着力を生体面とパッ
ドとの間の粘着力よりも強くできるので、電極を生体面
より剥離する際、パッドを必ず電極側に付けることがで
き、パッドが生体面側に残るのを回避できる。
(解決しようとする課題) しかしながら、上記導電性粘着剤の導電性は、カーボ
ンブラック等の導電性粒子間の接触に依存しており、そ
の接触抵抗が高いために導電性に限度があり、電解液質
の連通によって導電化されている含水ゲルに較べて、そ
の導電率が低く、前記の微弱活動電流に対するインピー
ダンスが大きくなって、心電図の記録感度の低下が余儀
なくされる。
ンブラック等の導電性粒子間の接触に依存しており、そ
の接触抵抗が高いために導電性に限度があり、電解液質
の連通によって導電化されている含水ゲルに較べて、そ
の導電率が低く、前記の微弱活動電流に対するインピー
ダンスが大きくなって、心電図の記録感度の低下が余儀
なくされる。
本考案の目的は生体面から電極を剥離する場合、生体
面側にパッドが残るのを確実に防止でき、しかも、充分
に低抵抗値に設定できる生体電極用パッドを提供するこ
とにある。
面側にパッドが残るのを確実に防止でき、しかも、充分
に低抵抗値に設定できる生体電極用パッドを提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本考案に係わる生体電極用パッドは、多間隙基材の片
面の全面に含水ゲル層を設け、同基材の他面に全面積の
10〜70%の部分に上記含水ゲルよりも粘着性の大なる粘
着剤層を設け、該他面の残部に含水ゲル層を設けたこと
を特徴とする構成である。
面の全面に含水ゲル層を設け、同基材の他面に全面積の
10〜70%の部分に上記含水ゲルよりも粘着性の大なる粘
着剤層を設け、該他面の残部に含水ゲル層を設けたこと
を特徴とする構成である。
(実施例の説明) 以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第
1図におけるII−II断面における端面図である。
1図におけるII−II断面における端面図である。
第1図並びに第2図において、1は多間隙を有する基
材であり、支持体としての充分な強度を有するもの、例
えば、不織布、織布、編物、ネット、穴明プラスチック
フイルム等を使用できる。21は基材1の片面に設けた含
水ゲル層であり、含水ゲルには、例えばアクリル系ポリ
マー、カラヤゴム等の多糖類天然ポリマー又は、ウレタ
ン系ポリマー等の何れかと多価アルコールと水と塩類と
からなるものを使用できる。3,…は基材1の他面に、全
面積の10〜70%の部分に筋状に塗布した粘着剤層であ
り、粘着剤には、アクリル系共重合体、SIS、EVA等を主
成分とするホットメルト粘着剤、シリコン系粘着剤等、
相手側電極の材質に応じて選定される。22,…は基材他
面の残部に設けた含水ゲル層であり、含水ゲルの組成は
上記したものと同じである。この含水ゲル層22の厚みは
粘着剤層3の厚みに等しくしてある。4,4は剥離フイル
ムであり、含水ゲルに対して難粘着性のプラスチックフ
イルム、例えば、PPフイルム、或いは、PP、PET、紙等
のシリコン処理フイルムを使用できる。
材であり、支持体としての充分な強度を有するもの、例
えば、不織布、織布、編物、ネット、穴明プラスチック
フイルム等を使用できる。21は基材1の片面に設けた含
水ゲル層であり、含水ゲルには、例えばアクリル系ポリ
マー、カラヤゴム等の多糖類天然ポリマー又は、ウレタ
ン系ポリマー等の何れかと多価アルコールと水と塩類と
からなるものを使用できる。3,…は基材1の他面に、全
面積の10〜70%の部分に筋状に塗布した粘着剤層であ
り、粘着剤には、アクリル系共重合体、SIS、EVA等を主
成分とするホットメルト粘着剤、シリコン系粘着剤等、
相手側電極の材質に応じて選定される。22,…は基材他
面の残部に設けた含水ゲル層であり、含水ゲルの組成は
上記したものと同じである。この含水ゲル層22の厚みは
粘着剤層3の厚みに等しくしてある。4,4は剥離フイル
ムであり、含水ゲルに対して難粘着性のプラスチックフ
イルム、例えば、PPフイルム、或いは、PP、PET、紙等
のシリコン処理フイルムを使用できる。
本考案に係わる生体電極用パッドは、第3図に示すよ
うに、生体検診用電極、例えば、心電図記録用電極Aを
生体面Bに固定するために、これらの間に介在させて使
用し、含水ゲル層21を生体面Bに、部分塗布粘着層3,…
を電極Bにそれぞれ粘着させる。
うに、生体検診用電極、例えば、心電図記録用電極Aを
生体面Bに固定するために、これらの間に介在させて使
用し、含水ゲル層21を生体面Bに、部分塗布粘着層3,…
を電極Bにそれぞれ粘着させる。
上記生体電極用パッドにおいて、多間隙基材1の間隙
は含水ゲル21,22…の電解質液で含浸されており、パッ
ドの厚み方向の電気抵抗Rは、基材片面側の含水ゲル層
21、電解液含浸基材1、基材他面側の含水ゲル層22、…
によって構成される。
は含水ゲル21,22…の電解質液で含浸されており、パッ
ドの厚み方向の電気抵抗Rは、基材片面側の含水ゲル層
21、電解液含浸基材1、基材他面側の含水ゲル層22、…
によって構成される。
而して、含水ゲルの導電率をα、含水ゲル層21の厚み
をt1、電解液含浸基材1の導電率をβ、同基材1の厚み
をt2、部分塗布含水ゲル層22,…の厚みをt3、パッドの
平面積をS、部分塗布含水ゲル層22の塗布面積をkS(k
=0.9〜0.3)とすれば、パッドの厚み方向の電気抵抗値
Rは、 R=1/S(t1/α+t2/β+t3/αk) で与えられる。
をt1、電解液含浸基材1の導電率をβ、同基材1の厚み
をt2、部分塗布含水ゲル層22,…の厚みをt3、パッドの
平面積をS、部分塗布含水ゲル層22の塗布面積をkS(k
=0.9〜0.3)とすれば、パッドの厚み方向の電気抵抗値
Rは、 R=1/S(t1/α+t2/β+t3/αk) で与えられる。
これに対して、基材の片面の全面に含水ゲル層(厚み
はt1)を設け、基材他面の全面に導電性粘着剤層(厚み
は前記の部分塗布粘着剤層22に同じとし、t3)を設けた
場合、その導電性粘着剤の導電率をδとすると、そのパ
ッドの厚み方向の抵抗値R′は、 R′=1/S(t1/α+t2/β+t3/δ) であり、 であり、含水ゲルの導電率αは、導電性粘着剤の導電率
δの数倍以上であるから、δ<αk(k=0.9〜0.7)で
あって、R/R′<1である。
はt1)を設け、基材他面の全面に導電性粘着剤層(厚み
は前記の部分塗布粘着剤層22に同じとし、t3)を設けた
場合、その導電性粘着剤の導電率をδとすると、そのパ
ッドの厚み方向の抵抗値R′は、 R′=1/S(t1/α+t2/β+t3/δ) であり、 であり、含水ゲルの導電率αは、導電性粘着剤の導電率
δの数倍以上であるから、δ<αk(k=0.9〜0.7)で
あって、R/R′<1である。
従って、本考案に係わる生体電極用パッドにおいて
は、基材他面の全面に導電性粘着剤を設ける場合に較べ
て、パッドの厚み方向の抵抗値を低くでき、心臓活動電
流を高感度で記録できる。
は、基材他面の全面に導電性粘着剤を設ける場合に較べ
て、パッドの厚み方向の抵抗値を低くでき、心臓活動電
流を高感度で記録できる。
上記において、粘着剤層3の粘着剤の粘着力は、含水
ゲル層21の含水ゲルの粘着力に較べて数十倍(n)以上
強力である。而るに本考案に係わる生体電極用パッドに
おいては、含水ゲル層21の粘着面積に対して粘着剤層3,
…の粘着面積を0.1〜0.7としてあり、上記nのもとで、
0.1n>1の条件を保証できるから、含水ゲル層21と生体
面Bとの間の粘着力に較べて、粘着剤層3,…と電極Aと
の間の粘着力を充分に大にでき、電極Aを剥離する際、
必ず、パッドAを電極B側に付着させ得、パッドが生体
面B側に残るのを確実に回避できる。なお、上記粘着剤
の塗布パターンは、上記のスジ状のみに限定されること
はなく、部分塗であれば、適宜のパターンを使用でき
る。例えば、第4図に示すような散点パターンも使用で
きる。
ゲル層21の含水ゲルの粘着力に較べて数十倍(n)以上
強力である。而るに本考案に係わる生体電極用パッドに
おいては、含水ゲル層21の粘着面積に対して粘着剤層3,
…の粘着面積を0.1〜0.7としてあり、上記nのもとで、
0.1n>1の条件を保証できるから、含水ゲル層21と生体
面Bとの間の粘着力に較べて、粘着剤層3,…と電極Aと
の間の粘着力を充分に大にでき、電極Aを剥離する際、
必ず、パッドAを電極B側に付着させ得、パッドが生体
面B側に残るのを確実に回避できる。なお、上記粘着剤
の塗布パターンは、上記のスジ状のみに限定されること
はなく、部分塗であれば、適宜のパターンを使用でき
る。例えば、第4図に示すような散点パターンも使用で
きる。
(考案の効果) 本考案に係わる生体電極用パッドは、上述した通りの
構成であり、パッドの厚み方向の導電性を良く保持しつ
つ、電極剥離時でのパッドの生体面側への残存を確実に
回避できるから、心電微弱電流を高感度で記録できると
共に心電図記録後での後処理が簡単である。又、粘着剤
層3の厚みが数10μmであり、当該粘着剤層側の含水ゲ
ル層22の厚みを粘着剤層3の厚みに等しくできるので、
その含水ゲル層の厚みを薄くし得、パッド全体を相当に
薄くできる。
構成であり、パッドの厚み方向の導電性を良く保持しつ
つ、電極剥離時でのパッドの生体面側への残存を確実に
回避できるから、心電微弱電流を高感度で記録できると
共に心電図記録後での後処理が簡単である。又、粘着剤
層3の厚みが数10μmであり、当該粘着剤層側の含水ゲ
ル層22の厚みを粘着剤層3の厚みに等しくできるので、
その含水ゲル層の厚みを薄くし得、パッド全体を相当に
薄くできる。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のII−II線断面における端面図、第3図は本考案に係
わるパッドの使用状態を示す説明図、第4図は本考案の
別実施例を示す説明図である。 1…多間隙基材、21,22…含水ゲル層、3…粘着剤層。
図のII−II線断面における端面図、第3図は本考案に係
わるパッドの使用状態を示す説明図、第4図は本考案の
別実施例を示す説明図である。 1…多間隙基材、21,22…含水ゲル層、3…粘着剤層。
Claims (1)
- 【請求項1】多間隙基材の片面の全面に含水ゲル層を設
け、同基材の他面に全面積の10〜70%の部分に上記含水
ゲルよりも粘着性の大なる粘着剤層を設け、該他面の残
部に含水ゲル層を設けたことを特徴とする生体電極用パ
ッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6371690U JP2504330Y2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 生体電極用パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6371690U JP2504330Y2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 生体電極用パッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0422905U JPH0422905U (ja) | 1992-02-25 |
JP2504330Y2 true JP2504330Y2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=31594013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6371690U Expired - Lifetime JP2504330Y2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 生体電極用パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504330Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-16 JP JP6371690U patent/JP2504330Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0422905U (ja) | 1992-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |