JP2504112B2 - ヒンジ形電磁石 - Google Patents

ヒンジ形電磁石

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JP2504112B2
JP2504112B2 JP8662888A JP8662888A JP2504112B2 JP 2504112 B2 JP2504112 B2 JP 2504112B2 JP 8662888 A JP8662888 A JP 8662888A JP 8662888 A JP8662888 A JP 8662888A JP 2504112 B2 JP2504112 B2 JP 2504112B2
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宗生 仲田
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野》 この発明は電磁継電器等に用いられるヒンジ形電磁石
に関する。
《発明の概要》 この発明は、ヒンジ形電磁石を構成するヨークの側面
から幅方向中央部にかけて切欠きを形成し、この切欠き
内に、ヨーク端部に回動自在に支承された鉄片の回動側
先端を収納したことにより、ヒンジ形電磁石全体の高さ
を低くするとともに、ヨーク単体の強度を増して組立性
を良くしたものである。
《従来技術とその問題点》 従来、この種のヒンジ形電磁石として知られているも
のに、本出願人により出願された実開昭55−180244号公
報記載のものがある。このヒンジ形電磁石はヨークの一
端に回動自在に支承されたL字形鉄片が鉄心に吸着され
ると、L字形鉄片はL字形鉄片に設けられた可動接触片
を押圧するように構成されているが、L字形鉄片がヨー
クと可動接触片との間に配置される構造となるため高さ
が大きくなる欠点があった。
この欠点を解消するために、実公昭47−35476号公報
記載のヒンジ形電磁石が提案されている。これはヨーク
の中央部をヒンジ側からえぐり取り、えぐり取られた部
分に鉄片を介在させたことにより、鉄片の厚み分高さ方
向の外形寸法を小さくしたものである。
しかしながらこのヒンジ形電磁石においても、ヨーク
の中央部をヒンジ側からえぐり取ったことにより、第4
図(a)に示されるように残ったヨーク3′の幅W1が狭
くなり、ヨーク自体の強度が低下し、ヨーク単体の状態
でメッキ加工をする際や、運搬の際に変形してしまう問
題がある。
《発明の目的》 この発明は上記の点に鑑み提案されたものでその目的
とするところは、高さを低くするために切欠きを形成し
たヨークの強度を増すことにより組立性の良いヒンジ形
電磁石を提供することにある。
《発明の構成と効果》 この発明は上記目的を達成するために、略L字形をし
たヨークと、このヨークの一端内側に固着されかつコイ
ルが巻回された鉄心と、上記ヨークの他端に回動自在に
支承されかつ上記コイルの励磁により鉄心に接・離駆動
される鉄片とかならるヒンジ形電磁石において、上記ヨ
ークは上記鉄片を支承する側におけるその幅方向に略U
字状の切欠きが形成されると共に、上記鉄片は略コ字状
に形成され、その外側の一辺が上記ヨークに支承され、
他の外側の一辺が上記ヨークの切欠き内に収容されるよ
うに配置されたことを特徴とする。
このように構成したことにより、この発明は、ヨーク
の側面から幅方向中央部にかけて形成された切欠き内
に、鉄片の回動側先端が収納されて、ヒンジ形電磁石全
体の高さが低くなるとともに、ヨークに形成された切欠
きの残りの部分も充分な幅が確保でき、ヨーク単体の強
度が増して変形しににくくなり組立性が向上する等の効
果が得られる。
《実施例の説明》 第1図はこの発明の実施例を構成するヨークおよび鉄
片の構造を示す分解斜視図である。
図において、ヨーク1は略L字状に形成され、一方の
片2に鉄心4を固着するための孔2aが形成され、他方の
片3には長手方向略中間部の片側から幅方向の略中央ま
での略U字状の切欠き3aが形成され、この切欠き3aより
先端にかけてヨーク1の片3の幅が狭くなるように切欠
かれている。さらにヨーク1の片2の先端には鉄片5と
係合するための凸部3b,3cが形成されている。
鉄片5は、側面がコ字状に形成され、外側の大きい片
6にはヨーク1に形成された凸部3bが係合する角孔6b
と、同じく凸部3cが係合する切欠き6cが形成され、さら
に角孔6bと切欠き6cの略中間に押えバネ7が係合される
角孔6aが形成されている。これら切欠き6c、角孔6a,6b
を結ぶ直線の延長上になる大きい片6の側部に、この片
6と直角に水平腕7が形成され、この水平腕7の先端が
さらに直角に折曲されて垂直腕8が形成されている。こ
の垂直腕8の先端上部には鉄片5が駆動された際に上方
に回動し図示しない負荷に当接する作動部8aが形成され
ている。なお、押えバネ9は略T字状をした薄板材から
なり先端9aが角孔6aに係合され、両端には固定用の圧入
端6b,6cが折曲形成されている。
組立て時には、ヨーク1の凸部3b,3cが、それぞれ鉄
片5の角孔6bと、切欠き6cに回動自在に嵌合してヒンジ
係合となる。さらに鉄片5の水平腕7はヨーク1の切欠
かれて幅の狭くなっている部分に位置し、同じく垂直腕
8はヨーク1に形成されている略U字状の切欠き3aに収
容される。
第2図はこのようにして組立てられたヒンジ形電磁石
の正面図であり、第3図は同じくその右側面図である。
第2図において、コイル10が巻回された鉄心4の一端が
ヨーク1に形成された固着用の孔2aに嵌着され、鉄心4
の吸着部4aには、ヨーク1にヒンジ係合された鉄片5の
大きい片6の下部が当接される。
ここでコイル10に通電されると鉄心4が磁化されて、
鉄心4の吸着部4aが鉄片5を吸着し、鉄心4、ヨーク
1、鉄片5とにより磁気回路が形成される。コイル10の
通電が遮断されると、第3図に示すように取着された押
えバネ9により、鉄片5は反時計方向に回動し、鉄心4
の吸着部4aから鉄片5の大きい片6が離間する。このよ
うにコイル10の通電と遮断による鉄片5の回動にともな
い、鉄片5の垂直腕8上に形成された作動部8aが上下動
して負荷(図示せず)を駆動する。
このようにヨーク1と鉄片5とが組合わせられて、鉄
片5の作動部8aを備えた垂直腕8、および水平腕7が、
鉄心4と平行に配設されたヨーク1の片3の厚み方向に
略含まれることにより、ヒンジ形電磁石の高さ方向の寸
法を小さくすることができる。
また、この発明ではヨーク1の片3の側面から中央部
にかけて略U字上の切欠き3aを形成したが、この場合第
4図(b)に示されるように切欠き3aの残り部分の幅は
W2となり、同図(a)に示す従来例におけるヨーク3′
の切欠部Cの残り幅W1に比較しても充分に広い幅とな
り、ヨーク単体の状態での強度を増すことができる。そ
の結果、ヨーク単体でのメッキ加工時や運搬時に変形す
ることが解消され、ヒンジ形電磁石の組立時の作業性が
良くなり能率が向上する。
なお、押えバネ9の先端9aが係合する角孔6aの位置
は、ヨーク1に形成された凸部3b,3cのセンタと垂直腕
8の先端に形成された作動部8aの上面とが作動時に一致
している場合は、第1図、第3図に示されるように凸部
3b,3cのセンタに穿設されるが、一致しない場合、例え
ば作動部8aの上面が凸部3b,32cよりも上方であれば、角
孔6aの位置を凸部3b,3cのセンタよりも下方に穿設する
ことにより、不一致によるトルクを相殺することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す分解斜視図、第2図は
同じく組立てられた状態の正面図、第3図は同じくその
右側面図、第4図は実施例と従来例とを比較した説明図
である。 1……ヨーク 3a……略U字状の切欠き 4……鉄心 5……鉄片 6a……角孔 6b……角孔 6c……切欠き 7……水平腕 8……垂直腕 8a……作動部 9……押えバネ 10……コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略L字形をしたヨークと、このヨークの一
    端内側に固着されかつコイルが巻回された鉄心と、上記
    ヨークの他端に回動自在に支承されかつ上記コイルの励
    磁により鉄心に接・離駆動される鉄片とかならるヒンジ
    形電磁石において、 上記ヨークは上記鉄片を支承する側におけるその幅方向
    に略U字状の切欠きが形成されると共に、上記鉄片は略
    コ字状に形成され、その外側の一辺が上記ヨークに支承
    され、他の外側の一辺が上記ヨークの切欠き内に収容さ
    れるように配置されたことを特徴とするヒンジ形電磁
    石。
JP8662888A 1988-04-07 1988-04-08 ヒンジ形電磁石 Expired - Fee Related JP2504112B2 (ja)

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