JP2503914Y2 - キャリアテ―プ用トップテ―プフィルム - Google Patents

キャリアテ―プ用トップテ―プフィルム

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JP2503914Y2 JP1989098887U JP9888789U JP2503914Y2 JP 2503914 Y2 JP2503914 Y2 JP 2503914Y2 JP 1989098887 U JP1989098887 U JP 1989098887U JP 9888789 U JP9888789 U JP 9888789U JP 2503914 Y2 JP2503914 Y2 JP 2503914Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は各種電子部品、精密部品などの微細な表面実
装部品の収納、搬送に使用されるプラスチック製キャリ
アテープ用トップテープフィルムに関するものである。
(従来の技術) 従来のキャリアテープ用トップテープフィルムは、12
〜50μmの2軸延伸ポリエステルフィルムをベースフィ
ルムとし、ポリエチレン押出フィルムをプライマー層と
して積層し、これにスチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂な
どから成る厚さ10〜30μmのヒートシール性接着剤層を
フィルム積層法かコーティング法などにより設けたもの
が広く使用されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、これらトップテープフィルムにおいて
は、トップテープフィルムとキャリアテープ間の剥離接
着強さがヒートシール条件(圧力、温度、時間および圧
着ヘッド形状など)やベースフィルムおよび接着剤層の
物性などにより変化するため、トップテープフィルムを
剥離する際、剥離接着強さが大きすぎる場合には、トッ
プテープフィルムが破断したり、キャリアテープに折損
を生じたり、ばたつきを生じて収納部品がキャリアテー
プから飛び出してしまうとか、剥離接着強さが小さすぎ
る場合には、搬送時にトップテープフィルムが剥がれて
収納部品が落下してしまうなどの問題があった。このよ
うな問題に対し、出願人は実開平2−79038において剥
離接着強さの安定化を図るため、接着剤層に飽和共重合
ポリエステルを用いることにより、ベースフィルムと接
着剤層との界面を剥離面としてヒートシール部の接着剤
層をキャリアテープに転写し、剥離接着強さを安定化す
る手法を提案しているが、上記考案による手法ではヒー
トシール部の接着剤層のみキャリアテープ側へ転写する
様に接着剤層の切れを向上させると同時に、一定強さの
滑らかな剥離特性を得るために、平均粒径が3〜50nmの
二酸化ケイ素微粉末を配合したため、その剥離接着強さ
は50gf/mm以下であり、収納部品が比較的嵩高で重く、
同一幅のキャリアテープを使用する場合には、接着幅を
増やして剥離接着強さを増加させることが困難となり、
必要な剥離接着強さを得ることができないという問題が
あった。
また、接着剤中に帯電防止の目的で界面活性剤を加え
たため、長期保存において、この界面活性剤がベースフ
ィルムと接着剤層との界面にブリードして、この界面の
剥離接着強さが低下するなどの問題があった。
また、上記実開平に記述した変成エーテル型ポリエス
テル接着剤層を有するトップテープフィルムは、船便輸
送などの高温高湿条件(60℃95%RH)下において、ヒー
トシール前のロール状態ではトップテープフィルム同士
のブロッキングを生じ易く、またヒートシール後のロー
ル状態ではヒートシール以外の部分もキャリアテープと
ブロッキングし易いため、剥離接着強さが不安定になる
などの問題があった。
そこで、これらのブロッキング問題を解決するため、
接着剤層中にブロッキング防止剤を少量添加したり、
二酸化ケイ素微粉末の配合量を増加させることなどが
考えられるが、ではブロッキング防止に有効な量を添
加した場合にはヒートシール温度が著しく上昇してしま
うし、では二酸化ケイ素微粉末の増加に伴い、ベース
フィルムと接着剤層間の剥離接着強さが低下してしまう
という問題があった。
よって、本考案は大きく、かつ安定な剥離接着強さが
得られ、さらに高温高湿下においてもブロッキングが発
生せず、長期保存においても剥離接着強さが低下しない
トップテープフィルムを供給することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案者らはかかる課題を解決するために、トップテ
ープフィルムの構成について種々の検討を行った結果、
ベースフィルムの一面にヒートシール性接着剤層を有す
るキャリアテープ用トップテープフィルムにおいて該接
着剤層がガラス転移点30℃未満の飽和共重合ポリエステ
ルを主体とする第一の接着剤層と、ガラス転移点30℃以
上の飽和共重合ポリエステル100重量部と、界面活性剤
1〜10重量部および平均粒径が3〜50nmの二酸化ケイ素
微粉末5〜30重量部とから成る第二の接着剤層から成る
ことを特徴とするトップテープフィルムとすればよいこ
とを見出し、本考案を完成させた。
以下本考案を図面を用いて詳細に説明する。
まず、図において1で総括的に示されるトップテープ
フィルムを構成するベースフィルム2としては2軸延伸
ポリエステルフィルムを使用し、その厚さは12〜50μ
m、好ましくは20〜40μmとすればよい。これは、厚さ
12μm以下ではフィルムが剥離時に裂けたり、またヒー
トシールの際にしわが発生し易く、厚さ50μm以上では
ヒートシール時の伝熱性が低下するため、ヒートシール
条件を過酷にしなければならないなどの問題を生じる。
次に、このベースフィルム2の一面にガラス転移点が30
℃未満の飽和共重合ポリエステルを主体とする第一の接
着剤層3を設けるのであるが、この飽和共重合ポリエス
テルのガラス転移点は、これが30℃以上の場合には第1
図に示すような剥離特性を示す。つまり、ガラス転移点
が30℃の場合、共重合体中のハードセグメントであるポ
リエチレンテレフタレート成分が増加することにより、
伸びが小さくなることから剥離開始部と終了部において
高い剥離接着強さとなるが、剥離中央部では非常に低い
値となってその剥離特性も安定しない。これに対し、ガ
ラス転移点が30℃未満の飽和共重合ポリエステルでは、
ソフトセグメントであるポリグリコール成分の割合が増
加するため、伸びが大きくなり、第2図に示すように剥
離開始部および終了部と剥離中央部の剥離接着強さがほ
ぼ等しくなり安定した剥離特性が得られる。しかして、
30℃未満のガラス転移点を有する飽和共重合ポリエステ
ルにおいて、そのガラス転移点が低すぎると粘着性を有
し、加工時の取り扱いが困難となることからそのガラス
転移点は0℃以上30℃未満とするのが好ましい。また、
この飽和共重合ポリエステルの伸びが大きすぎるとトッ
プテープフィルム1剥離時に接着剤層の切れが悪く糸引
き現象を起こすため、この伸びとしてはJIS K 7113に基
く測定において300〜2000%の範囲とするのが好まし
い。また、このようにガラス転移点が30℃未満の樹脂を
単独で用いた場合でも充分な剥離接着強さを得ることが
できるが、更に剥離接着強さを大きくしたい場合には、
接着剤層の引張り強さを大きくするような樹脂を添加す
ればよく、このような樹脂としては該飽和共重合ポリエ
ステルとの相溶性が良いことが必要であるから、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂、ポリウレタンおよびガラス転移点が30℃以上
の飽和共重合ポリエステルが挙げられるが、中でもガラ
ス転移点が30℃以上の飽和共重合ポリエステルの相溶性
は良好であり、剥離接着強さを向上させる効果が大きい
ので好ましい。剥離接着強さを向上させる添加樹脂の配
合割合は、これが多すぎると剥離特性が第1図のように
なり易いため、ヒートシール性接着剤100重量%に対し
て30重量%未満とする必要がある。上記したガラス転移
点が30℃未満の飽和共重合ポリエステルとしては、「エ
リーテルUE−3230」(ユニチカ(株)製商品名、ガラス
転移点:3℃)、「バイロン−300」(東洋紡績(株)製
商品名、ガラス転移点:6℃)、「ケミットR−282」
(東レ(株)製商品名、ガラス転移点:15℃)、「スタ
フィックスP−LC」(富士写真フィルム(株)製商品
名、ガラス転移点:22℃)などの樹脂が例示される。ま
た、剥離接着強さの向上のために配合する樹脂としては
飽和共重合ポリエステル「エリーテルUE−3200」(ユニ
チカ(株)製商品名、ガラス転移点:65℃)が例示され
る。上記第一の接着剤層3の厚さは、薄すぎると安定し
た剥離接着強さが得られず、厚すぎるとトップテープフ
ィルム1剥離時に糸引き現象を生じやすいため、その厚
さは0.5〜5μmとすればよい。
第二の接着剤層4に使用する飽和共重合ポリエステル
は、高温高湿条件下におけるブロッキングを防止するた
め、ガラス転移点を30℃以上とする必要があるが、あま
り高すぎると過酷なヒートシール条件が必要となること
から、実使用の120〜160℃でヒートシールを行うために
は、そのガラス転移点を40〜70℃の範囲とするのがよ
い。
また、該飽和共重合ポリエステルの伸びは、これが大
きすぎるとキャリアテープ5側へ転写する際の接着剤層
の切れが悪くなるためJIS K 7113に基く測定において20
%以下とするのが好ましい。このような条件を満足する
ものとしては「バイロン 600」(東洋紡績(株)製商
品名、ガラス転移点:47℃、「ケミットK−1089」(東
レ(株)製商品名、ガラス転移点:43℃)、「エリーテ
ルUE−3210」(ユニチカ(株)製商品名、ガラス転移
点:45℃)、「バイロン 200」(東洋紡績(株)製商品
名、ガラス転移点:67℃)などが例示される。
界面活性剤は、トップテープフィルム1がその製造工
程および使用工程において巻出し、巻取りが数回に渡っ
て行われるため、静電気を帯び易く、収納部品を静電破
壊する虞れがあるため、この帯電防止のために配合され
る。該界面活性剤としては、飽和共重合ポリエステルと
の相溶性が良く、接着力を低下させず、少量で良好な帯
電防止効果を得ることが必要であるからカチオン系界面
活性剤の使用が好ましく、添加量は該樹脂100重量部に
対し1〜10重量部とするのがよい。これは、1重量部以
下では十分な帯電防止効果を得られず、10重量部を越え
るとキャリアテープ5に対する接着力を低下させ、剥離
界面がベースフィルム2と第一の接着剤層3との間では
なくなり、剥離接着強さが不安定となる。このような界
面活性剤としてはカチオン系界面活性剤である「エリー
クSEI−52」(吉村油化学(株)製商品名)が例示され
る。
また、該樹脂中に配合する二酸化ケイ素微粉末は、平
均粒径が3〜50nm、好ましくは10〜20nmのものを5〜30
重量部配合する。この二酸化ケイ素微粉末は、第二の接
着剤層4の高温高湿条件下におけるブロッキング防止効
果を向上させ、また樹脂の伸びを抑えて剥離時における
糸引き現象を防止するために配合される。上記二酸化ケ
イ素微粉末の配合量は該樹脂に対し5重量部以下では上
記効果が得られず、30重量部以上では透明性が低下し、
またキャリアテープ5に対する剥離接着強さが低下す
る。該二酸化ケイ素微粉末としては粒径が10〜20nmの疎
水性シリカ、「アエロジルR−972」(日本アエロジル
(株)製商品名)が例示される。
また、この第二の接着剤層4の厚さは、厚すぎると透
明性が低下し、薄すぎるとブロッキング防止効果や帯電
防止効果などを得ることができないので、その厚さは0.
5〜5μmの範囲とすればよい。
次に、本考案のトップテープフィルム1の製造方法に
ついて具体的に説明すると、第一の接着剤層3に使用す
る飽和共重合ポリエステルおよび剥離接着強さ向上のた
めの添加樹脂は、これをトルエン/メチルエチルケトン
などの低沸点混合溶剤に固形分量が10〜30重量%になる
ようにして、高速ディスパーサー、スパイラルミキサ
ー、プラネタリーミキサー、ハイブリッドミキサーなど
のブレード型撹拌混練装置を用いて溶解し、その粘度を
コーティングに適した100〜200cPに調整し、塗工液Aを
作製する。次いで、第二の接着剤層4に使用する飽和共
重合ポリエステルは上と同様に、これをトルエン/酢酸
エチルおよびトルエン/メチルエチルケトンなどの低沸
点混合溶剤に固形分量が10〜30重量%になるようにし
て、上記ブレード型撹拌装置を用いて溶解した後、該樹
脂100重量部に対し、5〜30重量部の二酸化ケイ素微粉
末と1〜10重量部の界面活性剤を投入し、撹拌、分散す
れば良く、その後さらにボールミル、振動ミル、サンド
ミルなどのボール型混練装置を用いて分散を徹底化する
のが望ましい。分散終了後、その粘度をコーティングに
適した100〜200cPに調整し、塗工液Bを作製する。
上記塗工液は、グラビアコーターなどを使用し、ベー
スフィルムにコーティングすれば良いが、第一の接着剤
層3はそのガラス転移点が低いため粘着性を有し、塗工
液Aをコーティングしてロール状態にするとブロッキン
グを起こし易いことから、塗工液Aおよび塗工液Bを2
色グラビアコーターを使用して、同時コーティングする
のが好ましい。
以下、本考案の具体的態様を実施例を挙げて説明する
が、本考案はこれらに限定されるものではない。
(実施例1) ガラス転移点が22℃の飽和共重合ポリエステル「スタ
フィックスP−LC」(富士写真フィルム(株)製商品
名)をトルエン/メチルエチルケトン(1/1)の混合液
剤に高速でディスパーサーを用いて固形分量が20重量%
となるようにして溶解し、その粘度を100cPに調整した
塗工液aを作製し、次いでガラス転移点が45℃の飽和共
重合ポリエステル「エリーテルUE−3210」(ユニチカ
(株)製商品名)をトルエン/メチルエチルケトン(9/
1)の混合溶剤に高速ディスパーサーを用いて固形分量
が20重量%となるようにして溶解した後、これに平均粒
径が16nmである疎水性シリカ「アエロジルR972」(日本
アエロジル(株)製商品名)を該樹脂100重量部に対し1
5重量部、また界面活性剤、「エリークSEI−52」(吉村
油化学(株)製商品名)を樹脂100重量部に対し3重量
部配合し、これを撹拌、分散した後にこの溶液をサンド
ミル分散を行い、粘度を200cPに調整した塗工液bを作
製した。
ベースフィルムには厚さ25μmの2軸延伸ポリエステ
ルフィルム、「ルミラーTタイプ」(東レ(株)製商品
名)を使用し、このフィルムの一面に塗工液aでは線数
180メッシュ、深度35μm、塗工液bでは線数150メッシ
ュ、深度50μmの版ロールを使用し、この版ロールを2
色グラビアコーターに設置して塗工液a、塗工液bの順
にコーティングし、第一の接着剤層として塗工液aの乾
燥皮膜1μm、第二の接着剤層として塗工液bの乾燥皮
膜2μmを形成した。
上記にて得られた接着剤層にDC100Vを印加して表面抵
抗を測定したところ単位面積当り1×1011Ωであり、ト
ップテープフィルム全体の光線透過率は90%以上、ヘイ
ズは20%以下であった。
上記で得られたトップテープフィルムを厚さ0.3mmの
ポリ塩化ビニルシート1378BHR(信越ポリマー(株)製
商品名)から成るキャリアテープに接着剤層面を当接し
て130℃、2kgf/cm2、1秒の条件でヒートシールしたと
ころ、剥離角度;180度、剥離速度;500mm/minの剥離条件
における剥離接着強さは70gf/mmであった。また、この
トップテープフィルムをロール状態として60℃95%RHの
高温高湿槽中に240時間投入してブロッキング試験を行
ったところ、ブロッキングは生じておらず、さらにこの
試験済のトップテープフィルムを上記ヒートシール条件
でヒートシールし、その剥離接着強さを上記と同様の条
件にて測定したところ70gf/mmで剥離接着強さの低下は
みられなかった。さらに、上記キャリアテープとトップ
テープフィルムとをヒートシールしたものをロール状態
とし、これを上記高温高湿槽中に240時間投入したとこ
ろ、上記接着剤層とキャリアテープとはそのヒートシー
ル部のみが接着しており、その他の部分におけるブロッ
キングは発生せず、その剥離接着強さは上記と同様の条
件による測定において80gf/mmと若干の上昇があったの
みで、低下はみられなかった。
(実施例2) ガラス転移点が3℃の飽和共重合ポリエステル、「エ
リーテルUE−3230」(ユニチカ(株)製商品名)とガラ
ス転移温度が65℃の飽和共重合ポリエステル、「エリー
テルUE−3200」(ユニチカ(株)製商品名)を前者と後
者の割合を3対1として、これを実施例1と同様にトル
エン/メチルエチルケトン(1/1)混合溶剤に高速ディ
スパーサーを用いて溶解し、その粘度を100cPに調整し
た塗工液cを作製した。この塗工液cを実施例1の塗工
液aに代えて使用し、その他の条件は同一としてトップ
テープフィルムを作製した。
得られたトップテープフィルムの表面抵抗および光線
透過率は実施例1と同様であり、実施例1と同様のヒー
トシール条件および剥離条件において、その剥離接着強
さは80gf/mmであった。
(考案の効果) 以上のようにして得られたトップテープフィルムはベ
ースフィルムと接する第一の接着剤層が界面活性剤や二
酸化ケイ素微粉末を含まないために、剥離接着強さが大
きく、安定した剥離特性が得られ、尚かつ長期保存に対
しても、その剥離接着強さの低下がなく、更に第二の接
着剤層に用いる樹脂が高いガラス転移点を有するため、
高温高湿条件下においてもブロッキングを生じず、キャ
リアテープにヒートシール後のロール状態においても高
温高湿条件下で、非シール部がキャリアテープとブロッ
キングして剥離接着強さがばらつくという問題も生じな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はガラス転移点30℃以上の飽和共重合ポリエステ
ルを接着剤層とするトップテープフィルムの剥離特性を
示し、第2図はガラス転移点30℃未満の飽和共重合ポリ
エステルを接着剤層とするトップテープフィルムの剥離
特性を示す。 第3図はヒートシール前のトップテープフィルムとキャ
リアテープとの縦断面図を、第4図はヒートシール後の
トップテープフィルムとキャリアテープの縦断面図を、
第5図は剥離後のトップテープフィルムとキャリアテー
プの縦断面図を示したものである。第6図はヒートシー
ル工程での加熱金型によるヒートシール状態を示す説明
図である。1 ……トップテープフィルム 2……ベースフィルム 3、10……第一の接着剤層 4、9……第二の接着剤層 5……キャリアテープ 6……同上収納部 7……加熱金型 8……ヒートシール部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフィルムの一面にヒートシール性接
    着剤層を有するキャリアテープ用トップテープフィルム
    において、該接着剤層がガラス転移点30℃未満の飽和共
    重合ポリエステルを主体とする第一の接着剤層と、ガラ
    ス転移点30℃以上の飽和共重合ポリエステル100重量部
    と、界面活性剤1〜10重量部および二酸化ケイ素微粉末
    5〜30重量部から成る第二の接着剤層とから成ることを
    特徴とするトップテープフィルム。
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