JP2503872B2 - 自動周波数制御回路 - Google Patents

自動周波数制御回路

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JP2503872B2
JP2503872B2 JP5128917A JP12891793A JP2503872B2 JP 2503872 B2 JP2503872 B2 JP 2503872B2 JP 5128917 A JP5128917 A JP 5128917A JP 12891793 A JP12891793 A JP 12891793A JP 2503872 B2 JP2503872 B2 JP 2503872B2
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signal
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムに用い
られる、偏波ダイバーシチ型光ヘテロダイン受信器の自
動周波数制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に一般的な自動周波数制御回路を有
する偏波ダイバーシチ型光ヘテロダイン受信器の基本構
成例を示す。
【0003】入射された受信光は偏波分離カップラ20
1にて入射偏波面に応じて分離され、2つの光検波回路
202,203にて局部発振光と合波後、ヘテロダイン
検波され中間周波信号に変換される。この中間周波信号
は可変利得増幅器204,205にて増幅されそれぞれ
復調器207,208へと導かれて、ベースバンド信号
に復調される。合成器210はこの2つのベースバンド
信号を合成して出力する。
【0004】中間周波信号は復調器207,208の手
前で2分岐され、AGC制御を行う利得制御回路206
及び切換器209に与えられる。これにより復調器20
7,208及び切換器209に入力される中間周波信号
の振幅は、受信光のレベルや偏波状態に依存すること無
く常に一定となる。
【0005】切換器209は、2系列の受信系の中間周
波信号レベルの大小、つまり受信光の偏波状態の変動に
応じて、レベルの大きい方の信号が周波数弁別器211
に導かれるように切り換わる。周波数弁別器211の出
力は光周波数制御回路212に与えられ、この出力信号
を基に局部発振光源213の光周波数の制御、すなわち
AFC制御を行う。これにより中間周波数は常にある一
定の周波数となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】中間周波信号レベルの
大小により切換器209が動作するとき、この切り換え
点が図3に示す説明図例中の偏波比α=0.5の点で行
われるならば、2系列の受信系I,IIの中間周波信号レ
ベルが同じであることから、周波数弁別器211への入
力信号レベルは切り換え時でも連続的に変化する。
【0007】しかし、一般にこの切換器209には切り
換え点で安定動作するようヒステリシスが設けられてい
る。このため、切り換え点は1点ではなく図3中に示さ
れたように2箇所あり、それぞれの点における各受信系
の中間周波信号レベルは一致していない。したがって、
周波数弁別器211への入力信号レベルは切換器209
の動作と共に不連続に変化することから、AFC制御状
態が変わり中間周波数が変動を起こす。
【0008】結果的には、切り換えと同時に符号誤り率
特性に劣化を生じることがある。
【0009】また受信光のレベルが低くなり受信系のA
GC制御範囲を超えた場合、周波数弁別器211への入
力信号レベルも受信光のレベルに比例して小さくなるこ
とから、AFC制御の状態が変わり中間周波数が変動を
起こす。
【0010】そこで本発明の目的は上記の問題点を解決
し、AFC制御をしている受信系が切り換わったり、受
信光のレベルが低くなったりした場合などにおいても、
中間周波数が変動せず、安定したAFC制御が行える自
動周波数制御回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、周波数変調された受信光を入力し受信光
の偏波面に応じて分離する偏波分離カップラと、分離さ
れた一方の受信光は局部発振光源から出力された局部発
振光と合成して中間周波信号を出力する第1光検波回路
と、中間周波信号を入力し第1利得制御回路の自動利得
制御信号により一定振幅の中間周波信号を出力する第1
可変利得増幅器と、一定振幅の中間周波信号は2分岐さ
れこのうち一方が入力されベースバンド信号を出力する
第1復調器と、他方の分岐された一定振幅の中間周波信
号を入力し自動利得制御信号を出力する第1利得制御回
路と、偏波分離カップラにより分離された他方の受信光
は局部発振光源から出力された局部発振光と合成して中
間周波信号を出力する第2光検波回路と、中間周波信号
を入力し第1利得制御回路の自動利得制御信号により一
定振幅の中間周波信号を出力する第2可変利得増幅器
と、一定振幅の中間周波信号は2分岐されこのうち一方
が入力されベースバンド信号を出力する第2復調器と、
他方の分岐された一定振幅の中間周波信号を入力し自動
利得制御信号を出力する第1利得制御回路と、第1復調
器から出力されたベースバンド信号と第2復調器から出
力されたベースバンド信号を入力し合成されたベースバ
ンド信号を出力する合成器と、第1可変利得増幅器から
出力された一定振幅の中間周波信号と第2可変利得増幅
器から出力された一定振幅の中間周波信号のうち大きい
方の一定振幅の中間周波信号を第3可変利得増幅器に出
力する切替器と、一定振幅の中間周波信号を入力し増幅
された一定振幅の中間周波信号を出力する第3可変利得
増幅器と、増幅された一定振幅の中間周波信号を周波数
弁別器及び光周波数制御回路を介して局部発振光源に加
えるようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0013】図1は本発明の自動周波数制御回路を含む
偏波ダイバーシチ型光ヘテロダイン受信器の構成例であ
る。
【0014】図1の構成は、偏波分離カップラ101、
光検波回路102,103、可変利得増幅器104,1
05,111、利得制御回路106,112、復調器1
07,108、合成器110、周波数弁別器113、光
周波数制御回路114、局部発振光源115とを有して
いる。
【0015】周波数変調された受信光は偏波分離カップ
ラ101にて受信光の偏波面に応じて分離された後、光
検波回路102,103においてそれぞれ局部発振光と
合波後、ヘテロダイン検波される。ここで得られた中間
周波信号は、可変利得増幅器104,105にて増幅さ
れ、AGC制御により振幅が一定にされた後、2分岐さ
れる。このうちの一方は信号の復調に用いられる。つま
り後段に設けられた復調器107,108によりベース
バンド信号に変換され、合成器110にて2つのベース
バンド信号は合成される。もう一方の分岐れた中間周波
信号は、AGC制御とAFC制御のために用いられる。
【0016】AGC制御は利得制御回路106で中間周
波信号レベルのモニタを行い、このレベルが常に一定と
なるように可変利得増幅器104,105の利得を制御
する。
【0017】AFC制御は、まず切換器109によって
2系列の受信系の中間周波信号レベルの大きい方の信号
が次段に導かれる。この導かれた信号は可変利得増幅器
111を通って周波数弁別器113に与えられ、この出
力結果をもとに光周波数制御回路114が局部発振光源
115の制御を行う。
【0018】ここで何らかの原因により切換器109の
出力信号レベルに変化が生じた場合でも、周波数弁別器
113の前段に可変利得増幅器111と利得制御回路1
12によるAGC制御系を設けたことにより、周波数弁
別器113への入力信号レベルは常に一定となるように
制御される。これにより中間周波信号の周波数変動を抑
えることができ、符号誤り率特性の劣化を防ぐことがで
きる。
【0019】本発明には上記の実施例の他にも、様々な
変形例が考えられる。例えば、中間周波信号を切り換え
る切換器109には、2台の可変減衰器をそれぞれの受
信系との間に設け、選択される方の受信系の減衰量を最
少とし、されない側の減衰器の減衰量を最大とするよう
に制御しても良い。
【0020】また、切換器109による中間周波信号の
切り換え動作の代わりに合成器により中間周波信号を合
成して、可変利得増幅器111に出力しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の自動周波数制御回
路を用いれば、受信光レベルの変化や偏波面の変動によ
るAFC制御の切り換え等の影響により中間周波信号の
周波数が変化を生じて、符号誤り率特性が劣化すること
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動周波数制御回路を含む偏波ダイバ
ーシチ型光ヘテロダイン受信器の構成例を示す図であ
る。
【図2】一般的な自動周波数制御回路を有する偏波ダイ
バーシチ型光ヘテロダイン受信器の基本構成例を示す図
である。
【図3】受信光の偏波比による切換器動作状態の説明図
である。
【符号の説明】
101,201 偏波分離カップラ 102,103,202,203 光検波回路 104,105,111,204,205 可変利得増
幅器 106,112,206 利得制御回路 107,108,207,208 復調器 109,209 切換器 110,210 合成器 113,211 周波数弁別器 114,212 光周波数制御回路 115,213 局部発振光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/152

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数変調された受信光を入力し受信光の
    偏波面に応じて分離する偏波分離カップラと、分離され
    た一方の受信光は局部発振光源から出力された局部発振
    光と合成して中間周波信号を出力する第1光検波回路
    と、中間周波信号を入力し第1利得制御回路の自動利得
    制御信号により一定振幅の中間周波信号を出力する第1
    可変利得増幅器と、一定振幅の中間周波信号は2分岐さ
    れこのうち一方が入力されベースバンド信号を出力する
    第1復調器と、他方の分岐された一定振幅の中間周波信
    号を入力し自動利得制御信号を出力する第1利得制御回
    路と、偏波分離カップラにより分離された他方の受信光
    は局部発振光源から出力された局部発振光と合成して中
    間周波信号を出力する第2光検波回路と、中間周波信号
    を入力し第1利得制御回路の自動利得制御信号により一
    定振幅の中間周波信号を出力する第2可変利得増幅器
    と、一定振幅の中間周波信号は2分岐されこのうち一方
    が入力されベースバンド信号を出力する第2復調器と、
    他方の分岐された一定振幅の中間周波信号を入力し自動
    利得制御信号を出力する第1利得制御回路と、第1復調
    器から出力されたベースバンド信号と第2復調器から出
    力されたベースバンド信号を入力し合成されたベースバ
    ンド信号を出力する合成器と、第1可変利得増幅器から
    出力された一定振幅の中間周波信号と第2可変利得増幅
    器から出力された一定振幅の中間周波信号のうち大きい
    方の一定振幅の中間周波信号を第3可変利得増幅器に出
    力する切替器と、一定振幅の中間周波信号を入力し増幅
    された一定振幅の中間周波信号を出力する第3可変利得
    増幅器と、増幅された一定振幅の中間周波信号を周波数
    弁別器及び光周波数制御回路を介して局部発振光源に加
    えるようにしたことを特徴とする自動周波数制御回路。
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