JP2964929B2 - スペースダイバーシティ合成方式 - Google Patents

スペースダイバーシティ合成方式

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JP2964929B2 JP7267936A JP26793695A JP2964929B2 JP 2964929 B2 JP2964929 B2 JP 2964929B2 JP 7267936 A JP7267936 A JP 7267936A JP 26793695 A JP26793695 A JP 26793695A JP 2964929 B2 JP2964929 B2 JP 2964929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスペースダイバーシ
ティ合成方式に関し、特にマイクロ波帯のディジタル無
線通信装置用に利用するスペースダイバーシティ合成方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル無線方式では、フェ
ージングにより受信電力の低下および波形歪が引き起さ
れ、符号誤り率が劣化する。このフェージング対策の1
つであるスペースダイバーシティ合成方式は、N面アン
テナ中の2面のアンテナで捕捉した主信号と副信号とす
る2つの入力の位相が同相となるように無限移相器を制
御して合成する方式である。
【0003】この方式では、逆相での合成の危険性があ
るため逆相合成の防止対策や、あるいは例えは特開平2
−65424号公報に開示の位相合成形スペースダイバ
ーシティ受信装置のように、位相状態が逆相であると判
定した場合、所定の速度で移相量を連続的に可変せず、
移相量を180度反転させることにより逆相から同相へ
の移行を短時間で行うとか、さらには、例えば特開平5
−55967号公報に開示のスペースダイバーシティ受
信方式のように、逆相及び同相の判定回路と2つの信号
を合成する前にそれぞれ介在させた可変減衰器とを有
し、逆相合成時は、2つの信号の入力レベルを比較し
て、入力レベルが低い方の信号の可変減衰器の減衰量を
最大にすることによって合成しないように制御するこ
と、つまり入力レベルの低い方は利用しないように制御
するとことで選択性スペースダイバーシティに切り替え
るなどの対策をたてており、いずれも位相比較する際に
2つの信号入力があることが前提となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスペー
スダイバーシティ合成方式では、位相比較回路と、この
位相比較回路に入力する2つの信号入力があることが必
要条件である。この場合、2つの信号入力のうちの位相
比較の基準とする主信号が入力レベル断もしくはこれに
近い状態になった場合には、位相比較回路は比較対象を
失い、出力電圧が、2つの信号入力の同相化を確保し状
態での同相時の電圧にならず、同相時の電圧を得るため
の無限移相器がいつまでも移相回転動作をし続ける状
態、いわゆるフリーラン(free run)状態となり、合成後
の信号においても位相が常に変動して信号の劣化を招く
ほか、復調回路においてはフリーラン状態でも搬送波同
期をとれるようにしなければならないという問題点があ
る。
【0005】また、この現象は、前述した特開平5−5
5967号公報に開示のスペースダイバーシティ受信方
式においても、合成後の出力レベルは正常であることか
ら同様な問題点として発生する。また、3面以上のアン
テナで受信する場合、無限移相器の数はN(Nは3を含
み3以上の整数)−1(個)で構成され、かつ無限移相
器の移相回転速度は、合成回数が多いほどスピードを速
くしなければならず、機器構成が複雑になるという問題
点がある。
【0006】本発明の目的は、上述した問題点を解決
し、主信号の入力レベルが位相比較情報を生成できない
程度に低レベルの場合には位相比較器の出力電圧を主、
副信号の同相時の電圧に強制的に切り替えるか、若しく
は無限移相器を制御する回路の出力信号の可変動作の停
止という簡素な構成で、合成後の信号に対する不要な位
相変動による信号の劣化を著しく抑止し、かつ3面以上
のアンテナ構成時において必要とする無限移相器の移相
回転速度を全て同一速度にできて機器構成の著しい単純
化が図れるスペースダイバーシティ合成方式を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために次の手段構成を有する。即ち、スペー
スダイバーシティ合成方式に関する本発明の第1の構成
は、複数N面のアンテナの含む2面のアンテナで受信し
たマイクロ波帯の2つの受信信号の1つを主信号とし、
他の1つを主信号と同位相とするように制御する無限移
相器に供給すべき副信号とし、同位相とした主信号及び
副信号それぞれを電力合成器にて合成して出力し、かつ
N=3を超える場合には前記電力合成器の出力を主信号
となし、3面目のアンテナによる受信信号を副信号とす
る構成をN−1個有するスペースダイバーシティ合成方
式であって、下記に示す(イ)ないし(ト)の各構成を
有する。 (イ)前記主および副信号をそれぞれ2分岐する第1お
よび第2の電力分配器 (ロ)前記第1および第2の電力分配器の出力をそれぞ
れ所定の周波数帯域に制限する第1および第2のバンド
パスフィルタ (ハ)前記第1および第2のバンドパスフィルタの出力
をそれぞれ一定レベルに増幅する第1および第2のAG
C増幅器 (ニ)前記第1のAGC増幅器の出力を、前記主信号が
入力断もしくは入力断に近いことを判定するしきい値と
しての所定の下限レベルを指定する基準電圧と比較し、
その大小情報を出力する入力レベル判定回路 (ホ)前記第1および第2のAGC増幅器の出力の相対
的位相差を検出して所定の電圧範囲の位相比較出力とし
て送出し、且つ前記2つのAGC増幅器の出力が同相
態にあると見做す場合には前記所定の電圧範囲内に設定
した所定の同相時の位相比較出力として送出するととも
に、前記入力レベル判定回路の出力が前記基準電圧以下
を表現する場合には前記位相比較出力に代えて前記所定
の電圧範囲内に設定した所定の同相時の位相比較出力
送出する位相比較回路 (ヘ)前記入力レベル判定回路の出力を受けつつ、前記
出力が前記基準電圧を超える状態を表現する場合には前
記位相比較回路の位相比較出力を、また前記入力レベル
判定回路の出力が前記基準電圧以下の状態を表現する場
合には前記位相比較回路の出力する同相時の位相比較出
を切り替え送出する切替器 (ト)前記切替器を介して前記位相比較回路から位相比
較出力を受ける場合には前記無限移相器の移相回転方向
を制御する所定の移相回転速度で連続的に可変するディ
ジタル形式の移相制御信号を送出するとともに、前記位
相比較回路から同相時の位相比較出力を受ける場合に
は、これを前記移相制御信号に代えて前記無限移相器に
送出してその移相動作を停止せしめる無限移相器制御回
【0008】また本発明の第2の構成は、前記第1の構
成において、前記入力レベル判定回路の出力に基づき、
前記第1のAGC増幅器の出力が前記基準電圧以下を示
す場合には、前記無限移相器制御回路の出力する前記移
相制御信号の連続的な可変を停止せしめる手段を備え
る。
【0009】また本発明の第3の構成は、前記第1の構
成において、前記入力レベル判定回路の出力に基づき、
前記第1のAGC増幅器の出力が前記基準電圧以下を示
す場合には、前記無限移相器制御回路の出力する移相制
御信号を所定の固定ディジタル信号に切り替える手段を
備える。
【0010】
【発明の実施の形態】N面のアンテナ中の2面のアンテ
ナで受信した2つのマイクロ波帯の受信信号の位相差を
検出し、この位相差に基づき無限移相器により位相差を
同相として合成する、マイクロ波帯のディジタル無線通
信装置に利用するスペースダイバーシティ合成方式にお
いては、位相差検出の基準とする主信号のレベル低下に
よる無限移相器のフリーラン動作のもたらす合成後の信
号の不必要な位相変動を排除する必要がある。
【0011】本発明では、位相差検出の基準とする主信
号の入力レベルを、あらかじめ設定した基準電圧と比較
することにより、入力レベル断または入力レベルが位相
比較情報を生成できないレベルであるか否を判定し、
入力レベルが基準電圧を下回って無限移相器をフリーラ
ン状態に導く場合には、無限移相器を移相回転せしめる
その制御を停止させることに着目し、小規模の回路追加
で合成後の信号の不要な位相変動にる信号の劣化を防
ぎ、かつ3面以上の構成時において複数ある無限移相器
の移相回転速度を全て同一速度にでき機器構成を簡単に
することを目的とし、無限移相器に供給すべきディジタ
ル形式の移相制御信号を、位相を比較する主信号と副信
の同相状態が確保できた場合に、この状態を表現す
べく予め設定する所定の位相比較出力に置き替えるか、
移相制御信号による無限移相器の移相回転を停止状態と
するか、もしくは固定のディジタル値として無限移相器
のフリーラン状態の発生を抑止し、以て主、副信号合成
後の位相変動を本質的に抑えることを可能としている。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図1に示す実施例は、N面のアンテナ中の
2面のアンテナによる受信信号のうちの副信号Bを主信
号Aと同相とする無限移相器1と、主信号Aと副信号B
をそれぞれ2分岐する第1および第2の電力分配器とし
ての電力分配器2Aおよび2Bと、電力分配器2Aおよ
び2Bの2分岐出力の一方を合成する電力合成器3と、
電力分配器2Aおよび2Bの2分岐出力の他方の周波数
帯域制限を行う第1および第2のバンドパスフィルタと
してのBPF(Band Pass Filter)4Aおよび4Bの出力
と、BPF4Aおよび4Bの出力を一定レベルとする第
1および第2のAGC増幅器としてのAGC増幅器7A
および7Bと、AGC増幅器7Aおよび7Bの出力の相
対的位相差を検出する位相比較回路8と、位相比較回路
8の出力に基づき無限移相器1の移相制御を行う無限移
相器制御回路9と、主信号AによるAGC増幅器7Aの
出力レベルを判定する入力レベル判定回路10と、入力
レベル判定回路10の出力に基づき、無限移相器制御回
路9に対する入力を位相比較回路8の出力か同相時の出
力かに切り替えるアナログ切替器としての切替器11と
を備える。また、AGC増幅器7A,7Bはそれぞれ、
可変利得増幅器5A,5Bと、検波器6A,6Bを備え
た構成を有する。
【0013】次に、第1の実施例の動作について説明す
る。N面アンテナ中の2面のアンテナで受信した受信信
号のうち、無限移相器1を通して位相整合を行う副信号
B、この位相整合の基準信号とする方を主信号Aとす
る。主信号A、副信号Bはそれぞれ電力分配器2A,2
Bにて2分岐され、それぞれ一方の分岐信号を電力合成
器3にて合成し復調回路または次の合成回路へ送出す
る。またもう一方の信号は、BPF4A,4Bにて、位
相比較する周波数帯域に帯域制限し、可変利得増幅器5
A,5B、検波器6A,6Bより構成されるAGC増幅
器7A,7Bにて一定レベルまで増幅する。
【0014】2つのAGC増幅器7A,7Bの出力信号
は位相比較回路8に入力し、得られた出力電圧により主
信号と副信号の位相差を検出する。位相比較回路8の出
力電圧は、アナログ形式の切替器11を介して無限移相
器制御回路9に供給され、無限移相器1の移相回転方向
主信号と副信号の位相差を零として両信号を同相状態
ならしめるよう制御すべき所定の移相回転速度で連続的
に可変するディジタル信号の移相制御信号Cを生成出力
し、これにより主信号Aを基準とした副信号Bの同相化
が行われる。
【0015】また主信号Aの入力レベルが、位相比較情
報として使用するのに支障の無いレベルであるか否かを
確認するため、入力レベル判定回路10にてAGC増幅
器7Aの含む検波器6Aによる検波電圧と、主信号Aが
入力断もしくは入力断に近いレベルで位相比較情報を生
成できない程度の低レベルであることを判定するしきい
値としての下限入力レベル相当の基準電圧との比較を行
う。この場合、入力レベルが設定された下限入力レベル
よりも低下している場合、つまり検波器6Aの検波電圧
が基準電圧よりも小さい場合は、位相比較回路8の出力
する位相比較出力Dを切替器11にて、主信号Aと副信
号Bとが同相状態を確保された同相時の電圧Eに強制的
に切り替えるることにより、無限移相器1のフリーラン
移相回転を停止させ、合成後の信号における位相の常時
変動の不具合を抑止する。
【0016】上述した位相比較出力Dは、例えばAGC
増幅器7A、7Bの出力の相対値位相差が零であれば0
(V)とし、これに位相差の大きさと極性とに対応して
設定する上下の規定範囲を設けた0±α(V)の範囲の
電圧値として指定し、また主信号Aと副信号Bとが同相
状態に制御された場合の位相比較出力としての同相時の
電圧Eは、この電圧範囲内に設定した所定の値、例えば
0(V)を利用する。この0(V)を移相制御信号Cに
代えて提供された無限移相器1は、移相回転動作を停止
し、これにより主信号Aと、この主信号Aを基準信号と
して位相整合させた副信号Bとの合成後の信号に含まれ
る常時位相変動は根本的に排除される。
【0017】図2は、本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。図2に示す第2の実施例は、図1
に示す第1の実施例に同じ無限移相器1、電力分配器2
A,2B、電力合成器3、BPF4A,4B、AGC増
幅器7A,7B、入力レベル判定回路10のほか、第2
の実施例に直接係る位相比較回路12および無限移相器
制御回路13を備えた構成を有する。上述した構成内容
中、図1と同一符号のものは同一内容であるので、これ
らに関する詳細な説明は省略する。
【0018】図2に示す位相比較回路12は、AGC増
幅器7Aおよび7Bの出力の相対的位相差を検出し、図
1の場合と同じ位相比較出力Dを出力し無限移相器制御
回路13に送出する。無限移相器制御回路13からは、
図1の場合と同じ移相制御信号Cが位相比較出力Dに基
づいて生成され、無限移相器1に供給されて主信号Aに
対する副信号Bの同相化を行わせる。この状態は入力レ
ベル判定回路10により、AGC増幅器7Aの出力が基
準電圧を超える情報を無限移相器制御回路13に提供し
ている間継続される。
【0019】入力レベル判定回路10から提供される出
力が、AGC増幅器7Aの出力が基準電圧よりも低レベ
ルであることを示す場合には、無限移相器制御回路13
は、出力する移相制御信号Cの指定する移相回転速度の
連続的可変をその時点で停止したまま無限移相器1に供
給し、以て主、副信号合成後の位相変動を根本的に抑止
する。本第2の実施例では、移相回転速度の連続的可変
を、AGC増幅器7Aの出力が基準電圧よりも低いと判
明した時点の移相回転速度で停止するものとしている
が、これは同様な効果を得る他の移相回転速度、例えば
AGC増幅器7Aの出力が基準電圧よりも低いと判明し
た時点から所定の時間経過後の移相回転速度に固定する
ものとしても差支えない。
【0020】図3は、本発明の第3の実施例の構成を示
すブロック図である。図3に示す第3の実施例は、図1
に示す第1の実施例と同じ無限移相器1、電力分配器2
A,2B、電力合成器3、BPF4A,4B、AGC増
幅器7A,7B、入力レベル判定回路10のほか、本実
施例に直接係る位相比較回路14と、無限移相器制御回
路15と、ディジタル形式の切替器16とを備える。上
述した構成内容中、図1と同一符号のものは同一内容で
あるので、これらに関する詳細な説明は省略する。
【0021】入力レベル判定回路10は、主信号系列の
AGC増幅器7Aの出力し基準電圧とを比較し、AGC
増幅器7Aの出力が基準電圧を超えるか否かに関する情
報を位相比較回路14とディジタル形式の切替器16と
に送出する。位相比較回路14は、入力レベル判定回路
10から提供される出力が、AGC増幅器7Aの出力が
基準電圧を超えるものであることを示す場合には、図1
によって既述の位相比較出力Dを出力し無限移相器制御
回路15に供給する。
【0022】また、位相比較回路14は、入力レベル判
定回路10から提供される出力が、AGC増幅器7Aの
出力が基準電圧よりも低いものであることを示す場合に
は、図1によって既述の同相時の電圧Eを発生し、さら
にこれをアナログ−ディジタル変換して同相時のディジ
タル電圧Fとなし、ディジタル形式の切替器16に供給
する。無限移相器制御回路15は、位相比較回路14か
ら位相比較出力Dを受けて図1により既述のディジタル
形式の移相制御信号Cを生成し切替器16に供給する。
【0023】ディジタル形式の切替器16は、入力レベ
ル判定回路10の出力を受けつつ、この出力がAGC増
幅器7Aの出力が基準電圧を超えるものであることを示
す場合は、無限移相器制御回路15から提供される移相
制御信号Cを無限移相器1に供給する。また、入力レベ
ル判定回路10から受ける出力が、AGC増幅器7Aの
出力が基準電位以下であることを示す場合には、位相比
較回路14から受ける同相時のディジタル電圧Fを移相
制御信号Cに代えて無限移相器1に供給し、かくして
主、副信号合成後の位相変動を抑止する。
【0024】なお、本第3の実施例では、AGC増幅器
7Aの出力が基準電位よりも低い場合に、切替器16に
よって無限移相器1に供給して主、副信号合成後の位相
変動を抑止すべき固定ディジタル信号として、位相比較
回路14によって生成させるアナログの同相時の電圧を
ディジタル変換した同相時のディジタル電圧Fを利用し
ているが、これは同等の効果を有する他の固定ディジタ
ル信号としても差支えない。
【0025】このようにして、主信号レベルが所定の下
限レベルを下回る場合に生ずる主および副信号合成後の
位相変動を根本的に排除することができる。なお、受信
アンテナを3面以上含む受信系の構成とする場合にも、
複数必要とする無限移相器の移相回転速度を全て同一と
して構成しても同様に制御しうることは明らかである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、N面アン
テナ中の2面のアンテナで受信した主、副2つの信号の
うち、主信号の入力レベルをあらかじめ設定した下限を
指定する基準電圧と比較することにより、主信号の入力
レベル断または入力レベルが位相比較情報を生成できな
い程度の低レベルである場合には、無限移相器の制御を
停止させることにより、小規模の回路追加で主、副信号
合成後の信号の不要な位相変動による信号の劣化を防
ぎ、かつ3面以上の構成時において、複数ある無限移相
器の移相回転速度を全て同一速度にでき機器構成の簡素
化が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のスペースダイバーシテ
ィ合成方式の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例のスペースダイバーシテ
ィ合成方式の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施例のスペースダイバーシテ
ィ合成方式の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 無限移相器 2A 電力分配器 2B 電力分配器 3 電力合成器 4A BPF(バンドパスフィルタ) 4B BPF(バンドパスフィルタ) 5A 可変利得増幅器 5B 可変利得増幅器 6A 検波器 6B 検波器 7A AGC増幅器 7B AGC増幅器 8 位相比較回路 9 無限移相器制御回路 10 入力レベル判定回路 11 切替器 12 位相比較回路 13 無限移相器制御回路 14 位相比較回路 15 無限移相器制御回路 16 切替器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各構成を備え、複数N面のアンテナ
    の含む2面のアンテナで受信したマイクロ波帯の2つの
    受信信号の1つを主信号とし、他の1つを主信号と同位
    相とするように制御する無限移相器に供給すべき副信号
    とし、同位相とした主信号及び副信号それぞれを電力合
    成器にて合成して出力し、かつN=3を超える場合には
    前記電力合成器の出力を主信号となし、3面目のアンテ
    ナによる受信信号を副信号とする構成をN−1個有する
    スペースダイバーシティ合成方式。 (イ)前記主および副信号をそれぞれ2分岐する第1お
    よび第2の電力分配器 (ロ)前記第1および第2の電力分配器の出力をそれぞ
    れ所定の周波数帯域に制限する第1および第2のバンド
    パスフィルタ (ハ)前記第1および第2のバンドパスフィルタの出力
    をそれぞれ一定レベルに増幅する第1および第2のAG
    C増幅器 (ニ)前記第1のAGC増幅器の出力を、前記主信号が
    入力断もしくは入力断に近いことを判定するしきい値と
    しての所定の下限レベルを指定する基準電圧と比較し、
    その大小情報を出力する入力レベル判定回路 (ホ)前記第1および第2のAGC増幅器の出力の相対
    的位相差を検出して所定の電圧範囲の位相比較出力とし
    て送出し、且つ前記2つのAGC増幅器の出力が同相
    態にあると見做す場合には前記所定の電圧範囲内に設定
    した所定の同相時の位相比較出力として送出するととも
    に、前記入力レベル判定回路の出力が前記基準電圧以下
    を表現する場合には前記位相比較出力に代えて前記所定
    の電圧範囲内に設定した所定の同相時の位相比較出力
    送出する位相比較回路 (ヘ)前記入力レベル判定回路の出力を受けつつ、前記
    出力が前記基準電圧を超える状態を表現する場合には前
    記位相比較回路の位相比較出力を、また前記入力レベル
    判定回路の出力が前記基準電圧以下の状態を表現する場
    合には前記位相比較回路の出力する同相時の位相比較出
    を切り替え送出する切替器 (ト)前記切替器を介して前記位相比較回路から位相比
    較出力を受ける場合には前記無限移相器の移相回転方向
    を制御する所定の移相回転速度で連続的に可変するディ
    ジタル形式の移相制御信号を送出するとともに、前記位
    相比較回路から同相時の位相比較出力を受ける場合に
    は、これを前記移相制御信号に代えて前記無限移相器に
    送出してその移相動作を停止せしめる無限移相器制御回
  2. 【請求項2】 前記入力レベル判定回路の出力に基づ
    き、前記第1のAGC増幅器の出力が前記基準電圧以下
    を示す場合には、前記無限移相器制御回路の出力する前
    記移相制御信号の連続的な可変を停止せしめる手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載のスペースダイバー
    シティ合成方式。
  3. 【請求項3】 前記入力レベル判定回路の出力に基づ
    き、前記第1のAGC増幅器の出力が前記基準電圧以下
    を示す場合には、前記無限移相器制御回路の出力する移
    相制御信号を所定の固定ディジタル信号に切り替える手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載のスペースダ
    イバーシティ合成方式。
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JPH0993172A (ja) 1997-04-04

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