JP2503856Y2 - トラクタ―牽引作業機の車輪舵取り装置 - Google Patents

トラクタ―牽引作業機の車輪舵取り装置

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JP2503856Y2
JP2503856Y2 JP1991072097U JP7209791U JP2503856Y2 JP 2503856 Y2 JP2503856 Y2 JP 2503856Y2 JP 1991072097 U JP1991072097 U JP 1991072097U JP 7209791 U JP7209791 U JP 7209791U JP 2503856 Y2 JP2503856 Y2 JP 2503856Y2
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昌義 安久津
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、トラクターに牽引さ
れて作業する作業機の自動操舵装置に関するものであ
る。
【0002】
【技術的背景】トラクターおよび該トラクターに牽引さ
れる作業機を用いる圃場において、畦の両端部にトラク
ター、作業機の方向変換用地、即ち、「まくら地」と称
する空き地を必要としている。
【0003】このまくら地は、作物は全く生産しないも
のである。
【0004】トラクター操縦面では、前記まくら地の面
積、特に大幅寸法の方が好都合とするものの、生産面か
らすれば極力小面積とすることが望ましい。
【0005】そこで、作業機が前記まくら地において小
半径の旋回が可能となるような構成の作業機の開発に努
力している。
【0006】一般車両において、ホイルベースが大であ
れば後輪の内輪差も大で、従って、該後輪の回転半径
が操舵輪の回転半径よりもはるかに大となる。
【0007】圃場作業機の場合は、トラクターに牽引さ
れている連節形態であるから作業機に操舵機構を備えて
いない場合、トラクターの後輪と作業機側の車輪とによ
ってホイルベース関係が生じ、従って、トラクターの後
輪の轍を基準にした内輪差が生ずる。よって、このよう
な場合は、トラクターオペレーターは、該トラクターの
後輪が作業機側の車輪に対する基本曲走となるので、該
後輪の轍を意識した操舵を行わなくてはならない。
【0008】このような状態においては、大なる幅のま
くら地が必要となる。
【0009】このため前記まくら地の幅を出来得る限り
縮小して生産量を高めることを目的として作業機の車輪
に該作業機を牽引するトラクターの操舵に連動して操舵
性を与えられるようにしたものである。
【0010】このようにして連節車両の車輪に操舵性を
与えて回転半径を小にする技術は、一般道路走行を目的
とした汎用トレーラー等にも存在するが、これらの目的
は、単に回転半径を縮小することによってその目的を達
成するものである。
【0011】本願人が目的とする技術は、農作業機にお
ける作業車両の走行軌跡にあり、例えばトラクターが畦
部よりまくら地に出てその後輪が畦端部より脱出した直
において、該トラクターが畦方向と直交する方向に
回し、つ、作業機がまだ畦位置にある場合でも、該
作業機の車輪が、畦に沿ってまくら地に出るまで直進で
きるようにし、また、まくら地より再び畦区間に入る際
も、該畦端部より作業機のまくら地走行の車輪が畦と平
行走行できるように急角操舵することができるようにし
たことを目的とするものである。
【0012】即ち、これらはトラクターならびに牽引さ
れる作業機の車輪が畦端部においても旋回作業のための
畦踏み潰しを皆無にすることにある。
【0013】基本的な技術的思想は、作業車の車輪は、
トラクター後輪の轍と同一軌跡を走行できる状態は、恰
も鉄道軌条における各々の車輪が同一軌跡を走行できる
のと同様に、前車輪と後続車輪との関係と同一形態とな
るようにしたものである。
【0014】上記の目的を奏する作業車両の車輪の操舵
形態は、畦端部よりまくら地に出るトラクターの急激な
旋回の開始とともに、該トラクターに牽引される作業機
の車輪に対して、牽引による作業機の回行に対し該作業
機の車輪を畦出口まで該畦との平行走行させるために回
行を開始した作業機の進行方向性と逆方向に操舵させて
畦内走行の残留形態を続行させて進行し、トラクターと
作業機とが直線状態となった時点で作業機の車輪を直進
状態に復帰させ、再びトラクターが畦入りするための回
行開始により牽引される作業機とトラクターとの偏位に
よって作業機の車輪を該作業機の進行方向とは逆方向に
操舵し、この操舵作用をトラクターと作業機とが直列形
態に復帰するまで持続させるもので、従って、作業車両
の曲走形態は全体として小半径で旋回するようにしてあ
る。
【0015】これをトラクターと作業車とを連結してい
るヒッチ部に設けた連結角度の変位を機械的に読み取
り、これを電気的伝達手段を介して油圧切替操作えの操
作指令源としている。これらの操舵指示機構は、作業機
側に装備され、油圧の動力源をトラクター側から供給を
受けるものである。
【0016】作業機において、基本的には操舵指示機構
は一定の設定基準に従って作用するようにセットされて
いるものであるが、該作業機は受給者側が個々所有して
いるトラクターに連結して使用するものであり、これら
受給者のトラクターはメーカーごとにその車種、形態、
即ち、馬力、大きさ、連結位置等が千差万別で、その作
業機の使用に当り、奏する作用と目的とを合致させるた
めに一般には微細な調整を行わなくてはならない。
【0017】また、同一受給者で、同一トラクターであ
っても作業の種類によって作業車の車輪間隔を変更する
事例も季節ごとに生ずる。
【0018】即ち、農作物の種類によって畦間寸法が異
なり、これを跨ぐ畦数を異にする。
【0019】更に、作業車の車長中心線とトラクターの
車長中心線とが一致させないことが常である。(図5参
照)即ち、直進の場合、トラクターの片側轍と作業車の
片側轍とを常に一致させるために車幅寸法が異なる作業
機の他側の轍はトラクターの他側轍と不一致状態であ
り、従って、前記の中心線の不一致が当然生ずる。従っ
て、作業車は常に斜状後方に位置することとなり、斜状
牽引が正当な連結形態となる。この斜状牽引における斜
状を形成する角度も前述のようにトラクターの形式次第
のまちまちで、正当形態を得るためにも連結作業のたび
ごとに操舵指示機構の微調整を必要とするものである。
【0020】なお、トラクターに牽引された作業機によ
って行う作業の形態は、一般的に一畝の作業を終了させ
て畦を出たトラクターは、次畦の作業として、作業終了
した ばかりの畦に隣接した畦に作業再開するものではな
い。すなわち、トラクターは一回の回行に180度の操
舵は行わず90度の旋回で回行後、小距離であっても一
旦直進走行を介在させ、再度90度の回行によって数畝
隔離された畦に対して畦入りするもので、これらは従前
より最も小面積のまくら地利用法で、これは、作業者の
経験と圃場形態とによる狭いまくら地の有効利用からな
るもので、これらの作業形態は本考案の作業機にも踏襲
されることを前提としている。
【0021】
【従来の技術】従来より、牽引式作業機の車輪に対し、
トラクターと作業機との牽引角を機械的に検知し、その
差動を油圧シリンダーにおけるピストンロッドを作動源
として、生じた油圧を作業機の操舵動力、あるいは操舵
油圧の切り換えバルブの操作源にした技術が実開昭50
−121428号ならびに特開昭51−100541号
などの公開公報で知られている。
【0022】しかしながら、これら前記先行する技術
は、ヒッチ角の変位度合をそのまま機械的に検知し、且
つ、これを油圧に置き換えて、そのまた変位量の伝達手
段としている。
【0023】即ち、被牽引車の車輪は、トラクターの後
輪と結果的に同等作用を期待し、よって内輪差が生ずる
ものである。
【0024】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、作業機の
車輪が、まくら地に出るまで畦と平行に、また、まくら
地から畦に入る時も畦開始端部から該畦と平行状態にし
て走行できるようにしたもので、これらトラクター、作
業機の平面視的感覚で見れば、作業機の車輪がトラクタ
ーの車輪よりも回行操舵を遅動させる点にあり、また、
牽引されて回行を開始した作業機に対し、作業機の車輪
の指向は回行する方向と相反する方向に操舵させる点に
あり、これをヒッチ角を機械的に読み取り、且つ、一旦
適正装備した手段の電気的に調整した信号を介して油圧
を制御することによって、従来の検知した差動量をダイ
レクトに作動させた油圧を伝達手段として接続する操舵
手段により適切な操舵作用が得られるようにしたことを
目的としたものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記した目
的を達成させるための手段として、一辺の左右方向に略
V字形状の凹溝をもって形成した基板に、前記凹溝間に
設けたピンに2枚の板カムを枢着し、これら双方の板カ
ムの先端辺が、基板に設けたストッパーに当接した時点
で一直線状となるようにスプリングを掛合してリミット
追従回転子を組設してドローバー連動カムを形成し、こ
のドローバー連動カムを前記凹溝が後方を指向するよう
にトラクター後端位置に装着するドローバーに固着し、
作業機の前部に設けたヒッチの先端を前記ドローバー連
動カムのリミット追従回転子より設定距離を介した前方
位置に枢着連結し、ヒッチ角センサースイッチ前端の作
動部に、先端にローラーを枢着したアームの後端をピン
で回動自在となるように接続し、ローラーの前部が前
記したドローバー連動カムにおけるリミット追従回転子
に微細間隙を介在させるようにしてヒッチ角センサース
イッチをヒッチに固着し、ソレノイドバルブと電源と結
線した回路に元スイッチ及びヒッチの作動角度により開
閉する前記のヒッチ角センサースイッチを結線し、ヒッ
チの作動角によりヒッチ角センサースイッチを閉じてソ
レノイドバルブを作動させるとともに、ソレノイドバル
ブの切換により車軸及び車軸に平行に設けた車輪の方向
変換軸に跨って取り付けた油圧シリンダーを作動して車
輪を直進をはじめとし、作業機の回行する方向と相反す
る方向を指向する操舵を行うことができるように構成し
たものである。
【0026】
【作用】先ずトラクターTの三点リンクにドローバー2
2を取り付け元スイッチ3を全自動に切換えておく、そ
の後トラクターTで作業機Cを牽引して作業し、回行
て次の作業に入る時、トラクターTのハンドルを左また
は右に切って旋回走行すると、ドローバー22はトラク
ターTと一体に回動するためヒッチ21に対し左右いず
れかの方向に回動する形になる。
【0027】ドローバー22に一体に取つけたドローバ
連動カム25もヒッチ21に対し回動し、リミット追
従回転子29はヒッチ角センサースイッチ4のアーム
の先端のローラー26に当接するがスプリング33
抗してリミット追従回転子29が外側(板カム31の外
端がドローバー連動カム25の後方)に回動し、その後
ローラー26がリミット追従回転子29よりはずれドロ
ーバー連動カム25に設けた二個の三角形状の凹溝30
のいずれかの一方に入ると共に、ドローバー及びドロー
バー連動カムが一定角度回動(例えば45度前後回動)
するとローラー26は凹溝30の外側部に押されアーム
27が左右いずれかに回動してヒッチ角センサースイッ
チ4の左折、右折のいずれかの接点を閉じる(図におい
ては上下の接点のいずれかを閉じる)。
【0028】ヒッチ角センサースイッチ4の接点が閉じ
ることによりいずれかのリレー5が閉じ回路Aまたは
A’が通電し、ソレノイドバルブ2が作用してシリンダ
ーのオイル室11、12の左右いずれかにオイルを送る
ことによりスライドロッド16が左右いずれかの方向に
摺動するのでリミットスイッチ7のローラー20がロッ
ク溝17(直進用のロック溝)より突出してリミットス
イッチ7を閉じるので、次のロック溝18、19のいず
れかに嵌合するまでソレノイドバルブ2を作動し続け、
車輪は自動的に右折方向または左折方向に方向を変換す
る。
【0029】その後、トラクターTのハンドルを切り戻
すとローラー26はストッパー34に妨げられているリ
ミット追従回転子29により左に押され垂直になり、そ
れまで閉じていた接点を開き、更に、ドローバー22が
回動して一定角度(例えば20度前後)まで元に戻ると
ドローバー連動カム25のリミット追従回転子29によ
ってローラー26を有するアーム27がそれまでとは逆
の方向に回動し、ヒッチ角センサースイッチ4のいまま
で開いていた反対側の接点が閉じ、ソレノイドバルブ2
が作動しスライドロッド16を反対方向に摺動し直進状
態のロック溝17にローラー20が嵌合するまで油圧
リンダー10を作動して直進状態になるとリミットスイ
ッチ7が開き、リミット追従回転子29がアーム27
端のローラー26よりスプリング33に抗して外れ、ヒ
ッチ角センサースイッチ4が開き再びトラクターTのハ
ンドルを切るまでは直進状態を保ち、ヒッチ角センサー
スイッチ4のローラー26を有するアーム27よりリミ
ット追従回転子29の中央部に位置しアーム27が垂直
を保っているものである。
【0030】本願はこのように全自動のスイッチを閉じ
ておけばハンドルの切り返しのみで作業機の車輪の方向
変換することができる。
【0031】1例として、左にハンドルを切った場合に
ついて説明すれば、先ずハンドルを左に切って旋回走行
すると、ドローバー22はトラクターTと一体に回動す
るためヒッチ21に対し左の方向に回動し、ドローバー
連動カム25もヒッチ21に対し左に回動し、リミット
追従回転子29はヒッチ角センサースイッチ4のアーム
27の先端のローラー26に当接するがスプリング33
に抗してリミット追従回転子29が外側に回動し、その
後ローラー26がリミット追従回転子29よりはずれ、
ドローバー連動カム25に設けた左側の三角形状の凹溝
30(図6(ハ)参照)に入り、更に回動しドローバー
22及びドローバー連動カム2は凹溝30の外側部に
押されアーム27が右に回動してヒッチ角センサースイ
ッチ4の右折の接点を閉じ(図6(ハ)参照において上
の接点を閉じる)ると、右のリレー5が閉じ回路A’が
通電し、ソレノイドバルブ2が作動して油圧シリンダー
10の後部のオイル室12にオイルを送ることにより
シリンダー10が伸び(ピストンロッドがシリンダー
より突出する)スライドロッド16が左の方向に摺動
(図3及び図4参照)するのでリミットスイッチ7のロ
ーラー20が直進用のロック溝17より突出してリミッ
トスイッチ7を閉じるのでロック溝19に嵌合するまで
ソレノイドバルブ2を作動し続け、作業機Cの車輪は右
折方向に変換する。
【0032】その後、トラクターTのハンドルを切り戻
すとローラー26はストッパー34に妨げられているリ
ミット追従回転子29により左に押され垂直(図6
(ニ)参照)になり、それまで閉じていた接点を開き、
更にドローバー22が回動しリミット追従回転子29に
よりローラー26が押されアーム27が左に回動しヒッ
チ角センサースイッチ4の左折の接点(図6(ホ)参照
において下の接点を閉じる)を閉じソレノイドバルブ2
が作動し油圧シリンダー10の前部のオイル室11にオ
イルを送り、油圧オイルシリンダー10ピストンロッ
ドを引き込るので方向変換軸9を直進方向に移動しス
ライドロッド16を右に移動し(図3及び図4参照)直
進状態になるとリミットスイッチ7が開き、リミット追
従回転子29がアーム27のローラー26よりはずれヒ
ッチ角センサースイッチ4が開き、再びトラクターTの
ハンドルを切るまで直進状態を保ち、ヒッチ角センサー
スイッチ4のアーム27もリミット追従回転子29の中
央部に位置しアーム27が垂直を保っているものであ
る。
【0033】本願はまた、自動、手動によっても同じ作
用をさせることができるので、その作用を説明すれば、
元スイッチを「自動」に切換えておき、左右いずれか
の押釦スイッチ6を閉じると左右いずれかのリレー5が
働き(閉じ)ソレノイドバルブ2が作動してオイルを油
圧パッケージより油圧シリンダー10のいずれかのオイ
ル室11、12に送りピストンロッドが油圧シリンダー
10より突出入し、方向変換軸9が左または右に移動す
るため一体に枢着されているスライドロッド16も防塵
ケース15より突出入するのでローラー20が直進用の
ロック溝17より離れて大径部に移り、リミットスイッ
チ7を閉じる。
【0034】押釦スイッチ6を離してもリレー5及びリ
ミットスイッチ7が閉じているので回路Aまたは回路
A’及び回路Bは開かれずソレノイドバルブ2の作動を
し続け、スライドロッド16は摺動しつづけ、左折また
は右折用のロック溝18またはロック溝19にローラー
20が完全に嵌合するとリミットスイッチ7は開き回路
Bは開かれソレノイドバルブ2の働きを停止する。
【0035】従って、油圧シリンダー10の作動により
車輪は左折または右折方向に変換される。
【0036】方向変換したならば、回行し回行終了後直
進するときは左折または右折用の押釦スイッチ6を押せ
ば、リレー5を閉じソレノイドバルブ2を作動し、オイ
ル室11または12にオイルを送りピストンロッドが
シリンダー10に対し突出入し、同時にスライドロッ
ド16もいずれかの方向に摺動するためローラー20が
大径部に移動しリミットスイッチ7を閉じ、押釦スイッ
チ6を離しても回路Aまたは回路A’及び回路Bは閉じ
られているのでソレノイドバルブ2を作動しつづけ、ロ
ーラー20が直進用のロック溝17に嵌合するまでスラ
イドロッド16及びピストンロッドが移動し回路Bを開
き直進方向に車輪を変更する。
【0037】直進から更に左折または右折する際は、今
一度左折または右折の押釦スイッチ6を押せば、前記作
用を繰返し、車輪は左折または右折に方向を変換するも
のである。
【0038】手動に元スイッチ3を切り替えておくこと
により右折または左折の押釦スイッチ6を押している
間、回路AとB、または回路A’とBをリレー5ならび
にリミットスイッチ7に関係無く閉じているのでその間
だけいずれかのソレノイドを作動し、車輪の方向を変換
することができる。
【0039】以上のように、自動ならびに手動操作にお
いて作用するものであるが、この作用は、トラクターT
の後輪と作業機とで形成する距離、所謂ホイルベース
を基準とし、つ、トラクターTの後輪車軸位置とドロ
ーバー22との間隙距離を、設定した一定の距離である
ことを前提としたものであるが、実際には、作業機Cを
牽引するトラクターTは、そのメーカー、車種、型式等
において、トラクターTの後輪とドローバー22までの
距離も、厳密には一定距離ではなく、従って、これらの
距離によって作業機Cの車輪の操舵作用も一定ではなく
なる。
【0040】そこで、前記トラクターTの後輪中心位置
とドローバー22までの平面的距離の差に対応するドロ
ーバー連動カム25、ならびにスライドロッド16の形
状、場合によってこれらのドローバー連動カム2、ス
ライドロッド16に接触させるリミットスイッチ7の設
置固定位置をトラクターTの種類、型式に対応させて用
意することによって設定した作業機Cの車輪の操舵作用
を得ることができる。これらは、需要者に作業機Cを提
供する際に、トラクターTの形態が判明するので、用意
した前記適合ヒッチ角センサーユニットを装着するだけ
で、油圧ユニットを一切手直しすることなく、作業機C
側車輪の操舵を所望する作用を得ることができるもので
ある。
【0041】
【考案の実施例】次に、この考案の実施例を図とともに
説明すれば、電源1とソレノイドバルブ2と結線した回
路A、A’に全自動、自動手動切換用の元スイッチ3及
びヒッチ角センサースイッチ4を直列に結線し、回路A
に並列してヒッチ角センサースイッチ4及び押釦スイッ
チ6を閉じることによって閉じるリレー5、押釦スイッ
チ6及びリミットスイッチ7を直列に結線した回路Bを
形成する。
【0042】トラクターに牽引される作業機Cの車軸
8及び車軸8と平行に設けられている方向変換軸9と
に跨って油圧シリンダー10を設け、即ち、該油圧シリ
ンダー10を車軸8に取り付け、ピストンロッドを方向
変換軸9に取り付けると共に、油圧シリンダー10の前
後のオイル室11、12にソレノイドバルブ2のオイル
パイプ13、14を連結開口すると共にソレノイドバル
ブ2に油圧パッケージのオイルパイプ13’、14’を
連結開口しておくものである。
【0043】また、油圧シリンダー10と平行にして防
塵ケース15で覆ったスライドロッド16を設け、防塵
ケース15を車軸8に取り付け、スライドロッド16を
方向変換軸9に取り付け、スライドロッド16には三箇
所に直進、左折、右折のロック溝17、18、19を一
定間隔に刻設し、防塵ケース15のほぼ中央に前記リミ
ットスイッチ7を取り付け、リミットスイッチ7の開閉
接点にローラー20を取り付け、ローラー20がロック
溝17、18、19のいずれかに嵌合した時リミットス
イッチ7が開くように形成する。
【0044】ヒッチ角センサースイッチ4は作業機Cの
前部に設けたヒッチ21に取り付けられ、ヒッチ21の
前端に枢着されたドローバー22に設けたドローバー連
動カム25によって左右に切換えられるようにされてい
る。
【0045】ヒッチ角センサースイッチ(ヒッチ角セン
サーリミットスイッチ)4の前端にはローラー26を先
端に取り付けたアーム27がピン28で枢着され、これ
とは別に中央にリミット追従回転子29を有し、該リミ
ット追従回転子29の左右に三角形状の凹溝30を有す
るドローバー連動カム25を形成し、ドローバー22に
前記ドローバー連動カム25を固定し、前記ヒッチ角セ
ンサースイッチ4に枢着したアーム27に設けたローラ
ー26をリミット追従回転子29に極く接近して(当接
するかしないか程度近付け)位置させておく。
【0046】更に、リミット追従回転子29は二枚の板
カム31をV字形に組み後部をドローバー連動カム25
にピン32枢着し、ピン32と板カム31に常にスプ
リング33で中央方向に回動する弾力を与え、ドローバ
ー連動カム25の前端中央に設けたストッパー34によ
り二枚の板カム31が中央以上内側方向に回動しないよ
うにする。即ち、板カム31の先端が一直線状になるよ
うにしておくものである。
【0047】23は畦合わせ用の押釦スイッチで、畦合
わせ用のソレノイドバルブ24に連結され、ソレノイド
バルブ24には油圧パッケージが連結されると共に、ソ
レノイドバルブ24のオイルパイプをヒッチ部に取り付
けられた油圧シリンダー35に連結開口し、左右いずれ
かの押釦スイッチ23を押すことによりソレノイドバル
ブ24を切換えオイルをシリンダー室に送ってピストン
ロッドを伸縮させて作業機前部を左右に動かすことによ
って掘り取り口を畦に合わせるようにしたものである。
【0048】
【考案の効果】この考案は以上のように、トラクターと
作業機とを連結するトラクター側のドローバーと作業機
先端のヒッチとの連結枢着箇所に設けるヒッチ角センサ
ーを、カムに接触するヒッチ角センサースイッチによ
構成したことにより、機械的作動を電気的に読み取る
ことによりセンサースイッチの作用を高精度にしかもそ
の作用範囲をドローバー連動カムにより大にとることが
できるので、作業機の操舵角度の開始ならびに終了を牽
引するトラクターの走行より遅動させて、目的とする作
業機の操舵作用が自動的に、且つ、高速をもって行い得
る効果あるものである。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機の平面図
【図2】車軸と方向変換軸との関係を示す斜視図
【図3】スライドロッドの断面図
【図4】回路図
【図5】トラクターと作業機の平面図
【図6】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)はと
もにヒッチ角センサー部の拡大作動(左旋回の場合の)
平面図
【符号の説明】
1 電源 2 ソレノイドバルブ 3 元スイッチ 4 ヒッチ角センサースイッチ 5 リレー 6 押釦スイッチ 7 リミットスイッチ 8 車軸 9 方向変換軸 10 油圧シリンダー 11 オイル室 12 オイル室 13 オイルパイプ 13’ オイルパイプ 14 オイルパイプ 14’ オイルパイプ 15 防塵ケース 16 スライドロッド 17 ロック溝 18 ロック溝 19 ロック溝 20 ローラー 21 ヒッチ 22 ドローバー 23 押釦スイッチ 24 ソレノイドバルブ 25 ドローバー連動カム 26 ローラー 27 アーム 28 ピン 29 リミット追従回転子 30 凹溝 31 板カム 32 ピン 33 スプリング34 ストッパー 35 油圧シリンダー A 回路 A’ 回路 B 回路 C 作業機 T トラクター

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一辺の左右方向に略V字形状の凹溝3
    0、30をもって形成した基板に、前記凹溝30、30
    間に設けたピン32に2枚の板カム3を枢着し、これ
    ら双方の板カム3の先端辺が、基板に設けたストッパ
    ー34に当接した時点で一直線状となるようにスプリン
    グ33を掛合してリミット追従回転子29を組設してド
    ローバー連動カム25を形成し、このドローバー連動カ
    ム25を前記凹溝30、30が後方を指向するようにト
    ラクターT後端位置に装着するドローバー22に固着
    し、作業機Cの前部に設けたヒッチ21の先端を前記ド
    ローバー連動カム25のリミット追従回転子29より設
    定距離を介した前方位置に枢着連結し、ヒッチ角センサ
    ースイッチ4前端の作動部に、先端にローラー26を枢
    着したアーム27の後端をピン28で回動自在となるよ
    うに接続し、ローラー26の前部が前記したドローバ
    ー連動カム25におけるリミット追従回転子29に微細
    間隙を介在させるようにしてヒッチ角センサースイッチ
    をヒッチ21に固着し、ソレノイドバルブ2と電源1
    と結線した回路に元スイッチ3及びヒッチ21の作動角
    度により開閉する前記のヒッチ角センサースイッチ4を
    結線し、ヒッチ21の作動角によりヒッチ角センサース
    イッチを閉じてソレノイドバルブを作動させるとと
    もに、ソレノイドバルブ2の切換により車軸8及び車軸
    8に平行に設けた車輪の方向変換軸9に跨って取り付け
    た油圧シリンダー10を作動して車輪を直進をはじめと
    し、作業機Cの回行する方向と相反する方向を指向する
    操舵を行うことができるように構成したことをを特徴と
    するトラクター牽引作業機の車輪舵取り装置。
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