JPH0522015Y2 - - Google Patents

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JPH0522015Y2
JPH0522015Y2 JP1777986U JP1777986U JPH0522015Y2 JP H0522015 Y2 JPH0522015 Y2 JP H0522015Y2 JP 1777986 U JP1777986 U JP 1777986U JP 1777986 U JP1777986 U JP 1777986U JP H0522015 Y2 JPH0522015 Y2 JP H0522015Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトラクタ等の作業用車両に関し、更に
詳述すれば自動操向装置を装備した作業用車両に
関する。
〔従来技術〕
後部に作業機であるロータリを牽引して圃面上
を走行し、該ロータリの動作により耕うん、砕土
等の作業を行なうトラクタ等の作業用車両におい
ては、運転者の労力負担の軽減及び残耕部の発生
防止のため、既耕地と未耕地との境界線を倣いガ
イドとして、機体を倣い走行せしめる自動操向制
御が行なわれる。
自動操向装置を装備した作業用車両は、種々提
案されており、例えば本願出願人により提案され
ている実願昭56−91243号の考案では、機体の左
右に一対の光センサ、超音波センサ等の倣いセン
サを圃面に対向させて配し、その一方が前記境界
線上に、他方が未耕地上に位置したとき、前者に
て検出される圃面からの反射成分は、後者にて検
出される圃面からの反射成分の略半分となること
を利用して前記境界線を検出し、その検出結果に
基づいて前輪を操舵して機体を操向せしめる構成
となつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら従来の自動操向装置を装備した作
業用車両においては、境界線上に位置する側の倣
いセンサが、境界線上から既耕地側(又は未耕地
側)へ逸脱したとき、機体はまず未耕地側(又は
既耕地側)へ操向され、境界線に対して、平面視
で前部を未耕地側(又は既耕地側)に近付けて傾
き、その後、境界線と平行となるよう操向される
ので、境界線に沿つた正規の走行状態に復帰する
までに長い時間を要するだけでなく、境界線の近
傍で蛇行する、所謂ハンチング現象を引き起こす
虞れがあつた。また前述の如く境界線に対して未
耕地側に傾いたとき、作業用車両の後部に連結さ
れたロータリは、逆に境界線から既耕地へ、操向
以前の状態より遠ざかり、局所的な残耕部を生ず
ることがあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであ
り、境界線を逸脱したとき、速やかに正規の走行
状態に復帰され、しかも前述の如き局所的な残耕
部を生じない作業用車両を提供することを目的と
する。
本考案に係る走行用車両は、検知域が既耕地、
未耕地である場合の夫々に応じた信号を出力する
倣いセンサを設けてあり、該倣いセンサの出力に
基づいて、未耕地と既耕地の境界線に倣う自動操
向を行なわせるようにした作業用車両において、
機体の前部及び後部夫々に設けた倣いセンサと、
前輪の操向と後輪の操向とを各別に行なえる操向
機構とを具備し、前記倣いセンサの出力に基づい
て、前輪と後輪とを、夫々各別に自動操向せしめ
るべく構成してあることを特徴とする。
〔作用〕
即ち、前部に設けた倣いセンサと後部に設けた
倣いセンサとにより、機体前部の境界線からのず
れと機体後部の境界線からのずれとをそれぞれ検
出して、前部のずれを解消すべく前輪を、また後
部のずれを解消すべく後輪を各別に自動操向せし
め、機体を前記境界線に沿つて倣い走行させる。
〔実施例〕
以下本考案をその実施例を示す図面に基づいて
説明する。
第1図は本考案に係る作業用車両であるトラク
タの左側面図である。
図において1は前輪2及び後輪3に支持された
機体であり、該機体1は、その前部に搭載した動
力部4にて発生した動力を後輪3に伝達し、該後
輪3の回転により圃面上を走行する。
機体1の後部には、3点リンク機構6が設けて
あり、該3点リンク機構6の後端には、ロータリ
7等の作業機が取付けられている。3点リンク機
構6は、油圧シリンダ等の手段により機体1に対
して上下し、それに応じてロータリ7は圃面に対
して昇降される。
さて前記動力部4を覆うボンネツト5の左右の
側面の上前部には、それぞれ前部倣いセンサ10
l,10rが、また機体1最後部の左右の側面の
上前部には、それぞれ後部倣いセンサ11l,1
1rが取付けられている。
前部倣いセンサ10l,10r(又は後部倣い
センサ11l,11r)は、ともにその検知域を
機体1の前端部よりやや前方(又は後端部よりや
や後方)として、しかも左右の検知域間の距離
を、機体1の後部に取付けたロータリ7等の作業
機の幅に応じて変更できるように取付けられてい
る。
前部倣いセンサ10l,10r及び後部倣いセ
ンサ11l,11rは、いずれも赤外線発光素子
と同受光素子とを内蔵しており、前者から発せら
れた赤外線を被検物(ここでは圃面)に投射し、
該被検物からの反射光を後者にて捉え、その受光
量に応じた電圧信号を出力するものである。
第2図は自動操向装置の模式ブロツク図であ
る。第2図の右上部は、前輪2及び後輪3の操向
機構の上方から見た平面図である。図において2
0はフロントアクスル、30はデフケースであ
り、ともにその長手方向を左右方向として、機体
1のフレームに固着されている。フロントアクス
ル20(又はデフケース30)の左右両端部に
は、その軸長方向を上下方向としてキングピン2
1,21(又はキングピン31,31)が回動自
在に軸支されており、該キングピン21,21
(又はキングピン31,31)には、それぞれ前
輪2,2(又は後輪3,3)を軸支するナツクル
アーム22,22(又はナツクルアーム32,3
2)が固着されている。
一方、フロントアクスル20(又はデフケース
30)の上面の適宜位置に立設された枢軸23
(又は枢軸33)には、矩形平板上の回動部材2
4(又は回動部材34)の一端部が回動自在に枢
支され、該回動部材24(又は回動部材34)の
他端部は、リンク部材25,25(又はリンク部
材35,35)により、前記ナツクルアーム2
2,22(又はナツクルアーム32,32)に連
結されている。更に、前記回動部材24(又は回
動部材34)の長手方向中央部には、その長手方
向と直交してアーム26(又はアーム36)の一
端部が固着されており、その他端部には、機体1
の適宜位置にトラニオン支持された油圧複動シリ
ンダ27(又は油圧複動シリンダ37)のピスト
ンロツド27a(又はピストンロツド37a)の
先端部が、回動自在に枢支されている。
而して、ピストンロツド27aの進出(又は退
入)により、回動部材24は、枢軸23を中心と
して、上方から見て反時計廻り(又は時計廻り)
に回動しリンク部材25,25を介して、左右の
ナツクルアーム22,22は、キングピン21,
21を中心として、上方から見て反時計廻り(又
は時計廻り)に回動され、前輪2,2は左(又は
右)に操向される。
同様に後輪3,3もまた、ピストンロツド37
aの進出(又は退入)により、左(又は右)に操
向される。
前輪2,2の操向角と後輪3,3の操向角と
は、ピストンロツド27aとピストンロツド37
aの動作量が等しい場合には、互いに等しくなる
ように調整されている。
更に、前記キングピン21,31の位置には、
それぞれポテンシオメータを用いた操向角センサ
28,38が設けてあり、該操向角センサ28,
38は、それぞれキングピン21,31の回動
量、即ち前輪2、後輪3の操向角に応じて、直進
に対して右に操向されているときには正の電圧
を、左に操向されているときには負の電圧を、そ
れぞれ出力する。
さて、前記油圧複動シリンダ27,37に圧油
を送給する油圧回路は、油圧ポンプ70、等流分
配弁71及び電磁方向切換弁V1,V2等にて構
成されている。
油圧ポンプ70にて供給される圧油は、等流分
配弁71にて2方向に分岐され、その一方は電磁
方向切換弁V1を介して油圧複動シリンダ27
に、また他方は電磁方向切換弁V2を介して油圧
複動シリンダ37に夫々供給されている。
電磁方向切換弁V1は4ポート3位置切換式で
あり、そのソレノイドS1l(又はソレノイドS
1r)が励磁されている場合には、油圧複動シリ
ンダ27の進出側(又は退入側)油室に圧油が供
給され、ピストンロツド27aが進出(又は退
入)して、前述の操向機構により前輪2,2が左
(又は右)に操向される。
電磁方向切換弁V2もまた4ポート3位置切換
式であり、そのソレノイドS2lが励磁されてい
る場合には、油圧複動シリンダ37の進出側(又
は退入側)油室に圧油が供給され、ピストンロツ
ド37aが進出(又は退入)して、前述の操向機
構により後輪3,3が左(又は右)に操向され
る。
電磁方向切換弁V1,V2のソレノイドS1
l,S1r,S2l,S2rが全て消磁されてい
る場合には、油圧複動シリンダ27,37への圧
油の供給が停止され、ピストンロツド27a,3
7aは、そのとき位置のまま保持されて、前輪
2,2と後輪3,3は操向されず操向角は変化し
ない。
前記ソレノイドS1l,S1r及びソレノイド
S2l,S2rは、制御部40により通電制御さ
れている。
前記前部倣いセンサ10l,10rの出力は、
連動操作される切換スイツチ12l,12rに接
続されており、該切換スイツチ12l,12r
は、倣いセンサ10l,10rの出力をそれぞれ
バツフアアンプ13の入力とポテンシオメータ1
4の入力とに振り分ける。
ポテンシオメータ14は入力される電圧の1/2
を出力するよう調整されており、その出力は前記
バツフアアンプ13と同一のゲインが得られる他
のバツフアアンプ15に与えられている。
バツフアアンプ13,15の出力は差動アンプ
16の入力としてあり、該差動アンプ16の出力
は差動アンプ17の1入力としてある。
該差動アンプ17の他の入力端子には、前記操
向角センサ28の出力が極性反転器50を介して
与えられており、差動アンプ17の出力は極性反
転器60を介して前記制御部40の入力としてあ
る。
一方、後部倣いセンサ11l,11rの出力
も、前部倣いセンサ10l,10rと同様の変換
経路をたどつて制御部40に与えられている。
後部倣いセンサ11l,11rの出力は、前記
切換スイツチ12l,12rと連動操作される切
換スイツチ12l′,12r′により、バツフアアン
プ13′の入力と、ポテンシオメータ14′を介し
てバツフアアンプ15′の入力とに振り分けられ、
差動アンプ16′の入力としてある。
差動アンプ16′の出力は、差動アンプ17′の
1入力としてあり、該差動アンプ17′の他の入
力端子には、前記操向角センサ38の出力が極性
反転器50を介して与えられており、差動アンプ
17の出力は極性反転器60を介して前記制御部
40の入力としてある。
制御部40は、差動アンプ17,17′の出力
信号E,E′を比較基準値E1(正),E2(負)とそれ
ぞれ比較し、E>E1である場合には、電磁方向
切換弁V1のソレノイドS1rを励磁すべく対応
する出力ポートをハイレベルに転じ、またE<
E2である場合には、ソレノイドS1lを励磁す
べく対応する出力ポートをハイレベルに転じる。
一方、E′>E1である場合には、電磁方向切換
弁V2のソレノイドS2rを励磁すべく対応する
出力ポートをハイレベルに転じ、E′<E2である
場合には、ソレノイドS2lを励磁すべく対応す
る出力ポートをハイレベルに転じる。
而して、E>E1(又はE′>E1)である場合に
は、前輪2,2(又は後輪3,3)は左に操向さ
れ、E<E2(又はE′<E2)である場合には右に操
向される。
前記極性反転器50,60は、切換スイツチ1
2l,12r及び切換スイツチ12l′,12r′が、
倣いセンサ10l,11lからの出力をそれぞれ
ポテンシオメータ14,14′に与える側に切換
えられている場合には作動して、入力信号の極性
を反転し、逆に倣いセンサ10l,11lからの
出力をそれぞれバツフアアンプ13,13′に与
える側に切換えられている場合、即ち第2図に示
す状態である場合には作動せず、入力信号をその
まま通過させる構成としてある。
以上の如く構成された本考案に係る作業用車両
の自動操向動作について、第3図に示す動作説明
図に基づいて説明する。第3図に示すように機体
1の左側に既耕地CTDが存在する場合は、切換
スイツチ12l,12r及び切換スイツチ12
l′,12r′を、第2図に示す如く、左側の倣いセ
ンサ10l,11lの出力がそれぞれバツフアア
ンプ13,13′の入力となる側に切換える。
今、前部倣いセンサ10l,10rの出力をそ
れぞれA,B、後部倣いセンサ11l,11rの
出力をそれぞれA′,B′とし、バツフアアンプ1
3,15,13′,15′のゲインをkとすると、
差動アンプ16,16′への入力はそれぞれkAと
1/2kB及びkA′と1/2kB′となり、差動アンプ1
6,16′のゲインをk′とし、k,k′=Kとする
と、差動アンプ16,16′の出力C,C′は、そ
れぞれ C=K(A−1/2B) C′=K(A′−1/2B′) となる。右側の倣いセンサ10r,11rは常に
未耕地UCTを検知域としているのに対して左側
の倣いセンサ10l,11lは、既耕地CTDの
みを検知域としている第1の場合、未耕地UCT
のみを検知域としている第2の場合、境界線
INTを含んで両者を検知域としている第3の場
合が考えられる。
既耕地CTDでは圃面の凹凸が激しく、圃面に
投射された赤外線は散乱するので、既耕地CTD
を検知域とする倣いセンサの出力はほぼ0とな
る。それ故、第1の場合にはA=A′=0、第2
の場合にはA=B,A′=B′となり、第3の場合
にはA,A′はそれぞれ0〜B,0〜B′の間の値
となる。特に、倣いセンサ10l,11lが、境
界線INTの上部に正しく位置しており、その検
知域に未耕地UCTと既耕地CTDとを半分づつ含
むときにはA=1/2Bとなり、A′=1/2B′となる。
即ち、差動アンプ16(又は差動アンプ16′)
の出力信号C(又は出力信号C′)は、これが0で
ある場合には境界線INTに倣つて走行している
ことを示しており、正である場合には、機体1の
前部(又は後部)が、第3図における右寄り、即
ち未耕地UTD側に寄つた状態であることを示し
ており、負である場合には、機体1の前部(又は
後部)が、第3図における左寄り、即ち既耕地
CTD側へ寄つた状態であることを示している。
一方、操向角センサ28,38からの出力信号
D,D′は、前述の如くそれぞれ前輪2,2と後
輪3,3との直進に対する左右の操向角に応じた
電圧となつており、それらはk,k′,Kと関連づ
けられているので、差動アンプ17,17′の出
力信号E=C−D及びE′=C′−D′は、その時の前
輪2,2及び後輪3,3の状態からの所要操向角
変化量となつている。
今、機体1が第3図に破線で示す如く、前部倣
いセンサ10lと後部倣いセンサ11lとを、境
界線INTの右側、即ち未耕地UCT側に位置させ、
直進しているとすると、差動アンプ16,16′
の出力C,C′はともに正となり、操向角センサ2
8,38の出力は共に0であるので、差動アンプ
17,17′の出力E,E′はともに正となり、制
御部40に入力される。
制御部40内では、E(又はE′)が基準電圧値
E1,E2と常に比較されており、E>E1(又はE′>
E1)である場合には、電磁方向切換弁V1のソ
レノイドS1l(又は電磁方向切換弁V2のソレ
ノイドS2l)が励磁され、油圧複動シリンダ2
7のピストンロツド27a(又は油圧複動シリン
ダ37のピストンロツド37a)が進出して、前
輪2,2(又は後輪3,3)が左に操向される。
而して、機体1の前部(又は後部)は既耕地
CTD側に近づき、差動アンプ16の出力C(又は
差動アンプ16′の出力C′)は減少して、操向角
センサ28の出力D(又は操向角センサ38の出
力D′)は増大するので、制御部40の入力電圧
値E=C−D(又はE′=C′−D′)は減少し、その
値がE1よりも小さくなつた場合には、ソレノイ
ドS1l,S1r(又はソレノイドS2l,S2
r)はともに消磁され前輪2,2(又は後輪3,
3)の操向動作は停止される。
その結果D(又はD′)は変化しなくなるが、前
輪2,2(又は後輪3,3)は依然として直進に
対して操向された状態にあるので、機体1の前部
(又は後部)は、その後も既耕地CTD側に近付
き、C(又はC′)は徐々に減少する。
而してE<E2(又はE′<E2)となつた場合に
は、ソレノイドS1r(又はソレノイドS2r)
が励磁され、ピストンロツド27a(又はピスト
ンロツド37a)が退入して、前輪2,2(又は
後輪3,3)は、逆に右に操向され始め、D(又
はD′)は減少するが、前輪2,2(又は後輪3,
3)は依然として直進に対して左に操向された状
態にあるので、機体1の前部(又は後部)は、既
耕地CTD側に近付き、C(又はC′)は徐々に減少
する。
そして、C(又はC′)がほぼ0、即ち境界線
INT上に前部倣いセンサ10l,(又は後部倣い
センサ11l)が位置して、しかもD(又はD′)
がほぼ0となつた時点で操向動作を終了する。
このように、第3図に破線で示す如く、機体1
が、その前部倣いセンサ10lと後部倣いセンサ
11lとを、ともに未耕地UCT側に位置させ、
境界線INTから右寄りの位置にある場合には、
まず前輪2,2と後輪3,3とが、ともに等速度
で左に操向されるので、機体1は、その前後方向
の中心線ICと境界線INTとのなす角αを変化さ
せることなく、既耕地CTD側へ移動され、次に
前輪2,2が右に戻され、その後後輪3,3が右
に戻されて、機体1は境界線INTに沿つた正規
の走行状態に復帰される。
また、第3図に2点鎖線で示す如く、前部倣い
センサ10lを既耕地CTD側、後部倣いセンサ
11lを未耕地UCT側とした状態である場合に
は、まず前輪2,2が右に、後輪3,3が左にそ
れぞれ操向されて、機体1は、その前後方向の中
心線ICと境界線INTとのなす角βを0とすべく
速やかに時計廻りに操向され、その後前輪2,2
が左に、後輪3,3が右にそれぞれ戻されて、境
界線INTに沿つた正規の走行状態に復帰される。
また、第3図には示されていないが、機体1が
その前部倣いセンサ10lと後部倣いセンサ11
lとを、ともに既耕地CTD側に位置させ、境界
線INTから左寄りの位置にある場合、更には前
部倣いセンサ10lを未耕地UCT側、後部倣い
センサ11lを既耕地CTD側とした状態である
場合には、それぞれ前記2例の操向動作と逆の操
向動作により正規の走行状態に復帰される。
〔効果〕
以上詳述した如く本考案に係る作業用車両は、
前部倣いセンサの検出結果に基づいて前輪を、後
部倣いセンサの検出結果に基づいて後輪を、それ
ぞれ各別に操向制御するので、前部倣いセンサと
後部倣いセンサとが、ともに既耕地側に位置する
場合には、機体の境界線に対する角度を増大させ
ることなく、正規の走行状態に復帰され、操向動
作中にロータリ等の作業機が、操向方向と逆方向
に移動して局所的な残耕部を生ずることがない。
また、前部倣いセンサと後部倣いセンサとが、
境界線をはさんで互いに反対の側に位置する場合
には、前輪と後輪とは互いに逆の方向に操向され
るので、短時間で正規の走行状態に復帰できる等
優れた効果を奏する。
なお、倣いセンサは本実施例中のものに限ら
ず、自然光の圃面反射を利用するもの、又はマイ
クロ波、超音波を圃面に投射し、その反射成分を
検出する構成としたものであつてもよい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
1図は本考案に係る作業用車両であるトラクタの
左側面図、第2図は自動操向装置の模式的ブロツ
ク図、第3図は動作説明図である。 1……機体、2……前輪、3……後輪、7……
ロータリ、10l,10r……前部倣いセンサ、
11l,11r……後部倣いセンサ、27,37
……油圧複動シリンダ、28,38……操向角セ
ンサ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 検知域が既耕地、未耕地である場合の夫々に応
    じた信号を出力する倣いセンサを設けてあり、該
    倣いセンサの出力に基づいて、未耕地と既耕地の
    境界線に倣う自動操向を行なわせるようにした作
    業用車両において、 機体の前部及び後部夫々に設けた倣いセンサ
    と、 前輪の操向と後輪の操向とを各別に行なえる操
    向機構とを具備し、 前記倣いセンサの出力に基づいて、前輪と後輪
    とを、夫々各別に自動操向せしめるべく構成して
    あることを特徴とする作業用車両。
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