JP2503779Y2 - 自動販売機の内扉係止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は表扉の内側に中扉と内扉を有する自動販売機
の内扉係止装置に関するものである。

従来の技術 近年、自動販売機の利用頻度が増し、商品の充てん作
業も頻繁に行われている。また従来この種自動販売機の
内扉係止装置は、例えば公開実用新案公報昭63-130880
号公報に示されている。

以下に従来の自動販売機の内扉係止装置について説明
する。

第２図は従来および実施例の自動販売機の全体斜視
図、第３図は同じく平断面図、第４図は従来の自動販売
機の内部斜視図を示すものである。

図において、１は本体である。２は表扉で、３は中
扉、４は内扉である。５は表扉２を本体１に軸支する表
ヒンジである。６は中扉３を表扉２に軸支する中ヒンジ
である。７は内扉４を本体１に軸支する内ヒンジであ
る。８は中扉３を表扉２に係止するラッチであり、段付
ネジ９にて一定角度回動可能に取付けられている。10は
表扉２を開閉するための表ハンドルである。11はハンド
ルと連動して上下に動くスライドバーである。12は本体
１に取付けられた略Ｌ字形状のロックハンガーである。
13は内扉３を開閉するための内ハンドルで、内扉３を閉
めるとき、内ハンドル13を係止プレート14に係止させ
る。15は商品投入口である。16は略Ｚ字形状のドアスト
ッパーで、表扉２側の一端16aを、表扉２の最下部に設
けられた孔2aに挿入係止されて回動自在であり、一方他
端16bは本体１の最下部に取付けられた係止金具17の変
形孔17aに挿入されている。この変形孔17aについては本
例の場合は３ケ所の切込み部分17bが設けられている。

以上の様に構成された自動販売機の内扉係止装置につ
いて、以下その動作について説明する。

まず、自動販売機の表ハンドル10を操作し、スライド
バー11を上方へ駆動して略Ｌ字形状のロックハンガー12
との係止を解除して、表扉２を解放する。表扉２をある
一定角度開いた状態に固定するには、ドアストッパー16
を係止金具17の変形孔17aの切欠み部分17bに挿入するこ
とにより行われる。次に商品の充てん等の作業をする時
には内ハンドル13を回動させ係止プレート14との係止を
解除して内扉４を開く。また、ラッチ８を回動させると
中扉３が開く。

考案が解決しようとする課題 しかしながら従来の構成では、内扉４を開いた状態で
係止できないため、例えば屋外で風が吹いたりした場合
に内扉４が動き、商品充てん等の作業をしにくいという
課題を有していた。

本考案は従来の課題を解決するもので、表扉を開いた
後、内扉を一時的に固定することのできる自動販売機の
内扉係止装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 この目的を達成するために本考案の自動販売機の内扉
係止装置は、内扉と、その内扉に固定され、フック形状
を設けた掛止部材と、前記内扉に片方を固定され反対側
を輪状に成形した係止装置との構成を有している。

作用 この構成によって、係止装置の輪状部分を内扉の掛止
部材のフック形状の部分に掛合することができる。

実施例 以下本考案の実施例について、図面を参照しながら説
明する。

第１図は本考案の一実施例における自動販売機の内扉
係止装置の斜視図を示すものである。なお、従来と同一
構成につきましては同一番号を付与してその詳細な説明
は省略する。

図において、18は内扉４に固定され、フック18aを備
えた掛止部材で、本例の場合は２ケ所のフック18aが設
けられている。19は中扉３の片方を固定され反対側に輪
状部19aを備えたひも状部材である。

以上のように構成された自動販売機の内扉係止装置に
ついて、以下その動作を説明する。

表扉２および中扉３および内扉４を開く動作について
は従来例と同一であるので省略する。まず、表扉２を開
き、内扉４を開いた後、ひも状部材19の輪状部19aを掛
止部材18のフック18aにひっかける。このとき中扉３は
閉じた状態である。

以上のように本実施例によれば、表扉２を開き、中扉
３を閉じた状態で、内扉４を開けたとき中扉２に取りつ
けられたひも状部材19の輪状部19aを、内扉４に取りつ
けた掛止部材18のフック18aにひっかけることにより、
内扉を一次固定することができる。したがって、風で内
扉４が移動しようとしてもひも状部材19で移動が規制さ
れて作業のじゃまとならないので作業性が向上する。ま
た、フック18aを選択的に変えることにより表扉２の開
成角度にあわせて係止できるものである。

考案の効果 以上のように本考案は中扉に先端に輪状部を設けた係
止装置を取りつけ、内扉にフックを設けた掛止部材を取
りつけることにより、表扉を開き中扉を閉じた状態で内
扉を開けたとき、内扉を固定することができ、商品充て
ん等の作業時に内扉が動いたりすることなく作業ができ
その実用的効果は大なるものがある。

また、表扉の開き中扉を開くとき、内扉を閉じた状態
で、係止装置の輪状部を掛止部材にひっかけることによ
り中扉も一時的に固定することができ、清掃や商品の補
充等の作業時に中扉が動いたりすることなく作業でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における自動販売機の内扉係
止装置の斜視図、第２図は従来例および実施例における
外観斜視図、第３図は従来例および実施例における平断
面図、第４図は従来例における内部斜視図である。 １……本体、２……表扉、３……中扉、４……内扉、18
……掛止部材、19……ひも状部材。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の本体と、この本体の前面開口
   を開閉する表扉と、表扉に軸支された中扉と、本体に軸
   支された内扉と、その内扉に固定され、フック形状を設
   けた掛止部材と、前記中扉に片方を固定され反対側を輪
   状に成形し、表扉開時に、輪状部を前記掛止部材に掛合
   できる係止装置とを備えた自動販売機の内扉係止装置。