JP2503510B2 - 望遠ズ−ムレンズ - Google Patents
望遠ズ−ムレンズInfo
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- JP2503510B2 JP2503510B2 JP62120641A JP12064187A JP2503510B2 JP 2503510 B2 JP2503510 B2 JP 2503510B2 JP 62120641 A JP62120641 A JP 62120641A JP 12064187 A JP12064187 A JP 12064187A JP 2503510 B2 JP2503510 B2 JP 2503510B2
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- lens group
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、物体側から順に正、負、正、正の4群構成
から成る望遠ズームレンズの改良に関する。
から成る望遠ズームレンズの改良に関する。
(従来の技術) 正の屈折力を有しフォーカシングを行なう第1群と、
変倍を行なう機能を有し負の屈折力を有するバリエータ
の第2群と、像面の位置を一定の保ち正の屈折力を有す
るコンペンセータの第3群と、結像を行ない正の屈折力
を持つリレー系とから構成されている正、負、正、正の
4群構成のズームレンズが知られている。
変倍を行なう機能を有し負の屈折力を有するバリエータ
の第2群と、像面の位置を一定の保ち正の屈折力を有す
るコンペンセータの第3群と、結像を行ない正の屈折力
を持つリレー系とから構成されている正、負、正、正の
4群構成のズームレンズが知られている。
そして、最近、この種のズームレンズの低コスト化や
軽量化を図る為に、レンズ系にプラスチックレンズを使
用することが提案されている。しかし、プラスチックは
ガラスに比べて屈折率の温度変化が大きい為、気温の変
化によりレンズの焦点面が移動してしまうという致命的
な欠点があった。この為、ズームレンズにプラスチック
レンズを用いると、気温による焦点面の移動のみなら
ず、ズーミングに際し、ワイド端とテレ端の焦点面が大
幅に変化してしまう。これを解消する為のいくつかの提
案が、本件と同一出願人による特開昭57−176015及び特
開昭58−65407等においてなされている。
軽量化を図る為に、レンズ系にプラスチックレンズを使
用することが提案されている。しかし、プラスチックは
ガラスに比べて屈折率の温度変化が大きい為、気温の変
化によりレンズの焦点面が移動してしまうという致命的
な欠点があった。この為、ズームレンズにプラスチック
レンズを用いると、気温による焦点面の移動のみなら
ず、ズーミングに際し、ワイド端とテレ端の焦点面が大
幅に変化してしまう。これを解消する為のいくつかの提
案が、本件と同一出願人による特開昭57−176015及び特
開昭58−65407等においてなされている。
(発明が解決しようとする問題点) 最近、カメラAF化によりフォーカシング用レンズ群の
フォーカシング時の迅速性が要求されている。ところ
が、この種のズームレンズでは、フォーカシング用の第
1レンズ群G1の屈折力が比較的弱いので合焦する際に
は、その繰り出し量もかなり大きく、しかも重量的には
第1レンズ群G1の全光学系に占める比率がかなり大きい
為、軽量化を図るには大きな障害となっていた。そし
て、合焦の際は第1レンズ群G1を物体側へ繰り出す、い
わゆる前玉繰り出し方式を採用している為に、重量の点
で全光学系に占める比率の大きい第1レンズ群をAF化に
より移動させることは困難である。
フォーカシング時の迅速性が要求されている。ところ
が、この種のズームレンズでは、フォーカシング用の第
1レンズ群G1の屈折力が比較的弱いので合焦する際に
は、その繰り出し量もかなり大きく、しかも重量的には
第1レンズ群G1の全光学系に占める比率がかなり大きい
為、軽量化を図るには大きな障害となっていた。そし
て、合焦の際は第1レンズ群G1を物体側へ繰り出す、い
わゆる前玉繰り出し方式を採用している為に、重量の点
で全光学系に占める比率の大きい第1レンズ群をAF化に
より移動させることは困難である。
そして、フォーカシング用の第1レンズ群G1の重量と
繰り出し量もかなり大きいので、AF化を図る際、合焦用
の第1群を移動させるためのモータにかかる負荷、つま
り(合焦群の移動量)×(合焦群の重量)で決定される
仕事量が大きくなり過ぎて作動時間が極端に長くなって
しまう為、大きな動力を必要とするので実用的でない。
繰り出し量もかなり大きいので、AF化を図る際、合焦用
の第1群を移動させるためのモータにかかる負荷、つま
り(合焦群の移動量)×(合焦群の重量)で決定される
仕事量が大きくなり過ぎて作動時間が極端に長くなって
しまう為、大きな動力を必要とするので実用的でない。
この問題を解決するには第1レンズ群G1の屈折力を強
めて合焦時の繰り出し量を短縮するか、あるいはフォー
カシング用の第1レンズ群G1を軽量化することが必要で
ある。
めて合焦時の繰り出し量を短縮するか、あるいはフォー
カシング用の第1レンズ群G1を軽量化することが必要で
ある。
しかし、第1レンズ群G1の屈折力を強めて合焦時の繰
り出し量の短縮を図ろうとすると収差補正、特にテレ側
での球面収差、非点収差の補正が難しくなるばかりでは
なく、合焦による収差の変動が大きくなってしまう。ま
た、この種のズームレンズは一般に重量が重く、携帯
性、機動性という点で劣っている。そして、第1レンズ
群G1の屈折力を強めて合焦群の軽量化を図ろうとして
も、レンズ系全体に占める比率が大きい第1レンズ群G1
の重量は一向に変わらないので、全光学系の重量の軽減
には全く寄与し得ない。
り出し量の短縮を図ろうとすると収差補正、特にテレ側
での球面収差、非点収差の補正が難しくなるばかりでは
なく、合焦による収差の変動が大きくなってしまう。ま
た、この種のズームレンズは一般に重量が重く、携帯
性、機動性という点で劣っている。そして、第1レンズ
群G1の屈折力を強めて合焦群の軽量化を図ろうとして
も、レンズ系全体に占める比率が大きい第1レンズ群G1
の重量は一向に変わらないので、全光学系の重量の軽減
には全く寄与し得ない。
したがって、本発明は望遠ズームレンズの第1レンズ
群G1を軽量化することにより、操作性を向上させてAF化
を可能にすると同時に、全光学系の軽量化をも達成でき
る高精度でコンパクトなズームレンズを提供することを
目的としている。
群G1を軽量化することにより、操作性を向上させてAF化
を可能にすると同時に、全光学系の軽量化をも達成でき
る高精度でコンパクトなズームレンズを提供することを
目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は物体側から順に、正の屈折力を有しフォーカ
シングを行なう第1レンズ群G1と、光軸に沿って移動す
ることにより変倍を行ない負の屈折力を有するバリエー
タである第2レンズ群G2と、該バリエータの移動により
変動する像面の位置を一定に保ち正の屈折力を有するコ
ンペンセータである第3レンズ群G3と、正の屈折力を有
し結像機能を持つリレー系である第4レンズ群G4とによ
る構成を基本とし、本発明の主たる特徴は前記第1レン
ズ群G1にプラスチックレンズを有する構成により上記の
問題を解決しようとするものである。
シングを行なう第1レンズ群G1と、光軸に沿って移動す
ることにより変倍を行ない負の屈折力を有するバリエー
タである第2レンズ群G2と、該バリエータの移動により
変動する像面の位置を一定に保ち正の屈折力を有するコ
ンペンセータである第3レンズ群G3と、正の屈折力を有
し結像機能を持つリレー系である第4レンズ群G4とによ
る構成を基本とし、本発明の主たる特徴は前記第1レン
ズ群G1にプラスチックレンズを有する構成により上記の
問題を解決しようとするものである。
そして、本発明のズームレンズの基本構成上、(1)
〜(4)の条件を満たすことが望ましい。
〜(4)の条件を満たすことが望ましい。
(1)1.0<f1/fw<2.5 (2)0.35<|f2/fw|<0.55 (3)0.8<f3/fw<1.5 (4)1.0<f4/fw<1.6 また、第1群の第i番目のレンズ成分の屈折率を温度
t、t1、t2のときそれぞれn1i(t)、n1i(t1)、n1i
(t2)としたとき、第1群の第i番目のレンズ成分を形
成する材質について温度分散W1iを ここで、t1<t<t2 と定義し、特に、以下の諸条件を満たせば更に有効とな
る。
t、t1、t2のときそれぞれn1i(t)、n1i(t1)、n1i
(t2)としたとき、第1群の第i番目のレンズ成分を形
成する材質について温度分散W1iを ここで、t1<t<t2 と定義し、特に、以下の諸条件を満たせば更に有効とな
る。
(5) (6) (7) (8)0.1<f/f12-13<0.5 但し、 f1i:物体側から順に第1群の第i番目のレンズ成分の温
度tにおける焦点距離。
度tにおける焦点距離。
h1i:物体側から高さhで入射する近軸光線の第1群の第
i番目のレンズ成分への入射高。
i番目のレンズ成分への入射高。
f1:第1レンズ群G1の焦点距離。
f2:第2レンズ群G2の焦点距離。
f3:第3レンズ群G3の焦点距離。
f4:第4レンズ群G4の焦点距離。
fw:ワイド端における全系の焦点距離。
fT:テレ端における全系の焦点距離。
βw:ワイド端における第2〜4レンズ群の合成倍率。
βT:テレ端における第2〜4レンズ群の合成倍率。
ν12:第1レンズ群G1中の第2レンズL12のアッベ数。
ν13:第1レンズ群G1中の第2レンズL13のアッベ数。
f12-13:第1レンズ群G1中の第2レンズL12と第3レンズ
L13との接合レンズの合成焦点距離。
L13との接合レンズの合成焦点距離。
(作 用) 本発明の主たる特徴は、フォーカシングを行なう第1
レンズ群G1にプラスチックレンズを採用し、軽量化を図
ったことにある。ここで、プラスチックの表面硬度はガ
ラスに比べかなり劣っている為、プラスチックレンズを
最も物体側の第1レンズL11に用いると、キズ等がつき
易くなり不都合である。そのため、本発明では、第1レ
ンズ群G1の最も物体側の第1レンズL11にはガラスレン
ズを用い、軽量化の為のプラスチックレンズは、物体側
から2番目の正の第2レンズL12と第2レンズL12に接合
された負の第3レンズL13に用いた構成となっている。
レンズ群G1にプラスチックレンズを採用し、軽量化を図
ったことにある。ここで、プラスチックの表面硬度はガ
ラスに比べかなり劣っている為、プラスチックレンズを
最も物体側の第1レンズL11に用いると、キズ等がつき
易くなり不都合である。そのため、本発明では、第1レ
ンズ群G1の最も物体側の第1レンズL11にはガラスレン
ズを用い、軽量化の為のプラスチックレンズは、物体側
から2番目の正の第2レンズL12と第2レンズL12に接合
された負の第3レンズL13に用いた構成となっている。
本発明において使用しているプラスチックレンズは、
第1レンズ群G1中の接合レンズを構成している。物体側
の正の第2レンズL12を低分散プラスチック、像面側の
負の第3レンズL13を高分散プラスチックとしている。
そして該プラスチック接合レンズの合成屈折力を適当に
与え、更に第1レンズ群G1中最も物体側の正の第1レン
ズL11を低分散ガラスとして色収差の発生を抑えてい
る。
第1レンズ群G1中の接合レンズを構成している。物体側
の正の第2レンズL12を低分散プラスチック、像面側の
負の第3レンズL13を高分散プラスチックとしている。
そして該プラスチック接合レンズの合成屈折力を適当に
与え、更に第1レンズ群G1中最も物体側の正の第1レン
ズL11を低分散ガラスとして色収差の発生を抑えてい
る。
そして、本発明では、第1レンズ群G1中に低分散プラ
スチックレンズと高分散プラスチックレンズより成る接
合レンズを設けることで第1レンズ群G1での温度による
焦点面の移動ΔP1を小さく抑え、レンズ系全体の温度に
よる焦点面の移動、及びズーミングの際の焦点面の変化
を実用上十分な範囲に抑えることに成功した。上述の如
く、第1レンズ群G1中の第2レンズL12と第3レンズL13
との貼り合せより成る接合レンズ単体のみで温度による
焦点面の移動を補償できる為、第1レンズ群G1を通った
光線の射出角度、つまりプラスチックより成る接合レン
ズを通った光線の射出角度の温度による変化を小さく抑
えることが可能となる。したがって、収差の温度による
変動を抑えるのに有利となる。以下に上記の各条件につ
いて説明する。
スチックレンズと高分散プラスチックレンズより成る接
合レンズを設けることで第1レンズ群G1での温度による
焦点面の移動ΔP1を小さく抑え、レンズ系全体の温度に
よる焦点面の移動、及びズーミングの際の焦点面の変化
を実用上十分な範囲に抑えることに成功した。上述の如
く、第1レンズ群G1中の第2レンズL12と第3レンズL13
との貼り合せより成る接合レンズ単体のみで温度による
焦点面の移動を補償できる為、第1レンズ群G1を通った
光線の射出角度、つまりプラスチックより成る接合レン
ズを通った光線の射出角度の温度による変化を小さく抑
えることが可能となる。したがって、収差の温度による
変動を抑えるのに有利となる。以下に上記の各条件につ
いて説明する。
(1)式は第1レンズ群G1の屈折力を規定するもので
ある。この上限を越えると第1〜第3レンズ群によって
構成されている変倍系を小型化することができなくなっ
てしまう。また下限を越えると、第1レンズ群G1の屈折
力が強まり過ぎ、特にテレ側での収差の補正至近におけ
る収差の変動の補正が難しくなる。
ある。この上限を越えると第1〜第3レンズ群によって
構成されている変倍系を小型化することができなくなっ
てしまう。また下限を越えると、第1レンズ群G1の屈折
力が強まり過ぎ、特にテレ側での収差の補正至近におけ
る収差の変動の補正が難しくなる。
(2)式は第2レンズ群G2の屈折力を規定するもので
ある。この上限を越えると、発散群としての第2レンズ
群G2の屈折力が弱まり、ズームレンズ系全長を小型化す
ることが難しくなる。また下限を越えるとペッツバール
和が過大に負となり、非点収差、像面湾曲の補正が難し
くなる。
ある。この上限を越えると、発散群としての第2レンズ
群G2の屈折力が弱まり、ズームレンズ系全長を小型化す
ることが難しくなる。また下限を越えるとペッツバール
和が過大に負となり、非点収差、像面湾曲の補正が難し
くなる。
(3)式は第3レンズ群G3の屈折力を規定するもので
ある。この上限を越えると、第1レンズ群G1から第3レ
ンズ群G3による変倍系の大型化を招き好ましくない。ま
た下限を越えると、変倍による諸収差の変動が過大とな
り、補正が難しくなる。
ある。この上限を越えると、第1レンズ群G1から第3レ
ンズ群G3による変倍系の大型化を招き好ましくない。ま
た下限を越えると、変倍による諸収差の変動が過大とな
り、補正が難しくなる。
(4)式は第4レンズ群G4の屈折力を規定するものあ
る。この上限を越えると結像群としての第4レンズ群G4
が弱くなり、結像群の大型化を招き、レンズ系の小型化
を図る上で好ましくない。また下限を越えると球面収
差、特にテレ側の球面収差が過大となり、補正が困難と
なる。
る。この上限を越えると結像群としての第4レンズ群G4
が弱くなり、結像群の大型化を招き、レンズ系の小型化
を図る上で好ましくない。また下限を越えると球面収
差、特にテレ側の球面収差が過大となり、補正が困難と
なる。
(5)、(6)式はレンズ系全体としての温度による
焦点面の移動、及びズーミングの際の焦点面の変化を実
用上十分な範囲とする為の第1レンズ群G1の温度による
焦点面の移動範囲ΔP1を規定するものである。この範囲
を越えると、レンズ系全体としての温度による焦点面の
移動及びズーミングの際の焦点面の変化が過大となり実
用的でない。
焦点面の移動、及びズーミングの際の焦点面の変化を実
用上十分な範囲とする為の第1レンズ群G1の温度による
焦点面の移動範囲ΔP1を規定するものである。この範囲
を越えると、レンズ系全体としての温度による焦点面の
移動及びズーミングの際の焦点面の変化が過大となり実
用的でない。
(7)、(8)式は第1レンズ群G1中のプラスチック
より成る接合レンズのみかけ上のアッベ数と屈折力を規
定することにより、第1レンズ群G1における色消しの適
当な条件を示している。上限を超えると、例えば、短波
長側を考えると軸上の色収差が過大に負、軸外の色収差
が過大に正となる為第1レンズ群G1中第1レンズL11を
より低分散ガラスにしていかなければならない為に好ま
しくない。また下限を超えると、軸上の色収差が過大に
正、軸外の色収差が過大に負となる為、第1レンズ群G1
中第1レンズL11の屈折力を過剰に強めなければならず
収差補正上好ましくない。
より成る接合レンズのみかけ上のアッベ数と屈折力を規
定することにより、第1レンズ群G1における色消しの適
当な条件を示している。上限を超えると、例えば、短波
長側を考えると軸上の色収差が過大に負、軸外の色収差
が過大に正となる為第1レンズ群G1中第1レンズL11を
より低分散ガラスにしていかなければならない為に好ま
しくない。また下限を超えると、軸上の色収差が過大に
正、軸外の色収差が過大に負となる為、第1レンズ群G1
中第1レンズL11の屈折力を過剰に強めなければならず
収差補正上好ましくない。
(実施例) 以下に実施例について説明する。本発明による第1〜
第4の各実施例は、正、負、正、正の4群構成あり、第
1レンズ群G1は正の屈折力を有しフォーカシングを行な
う機能を持ち、第2レンズ群G2は屈折力を有し変倍を行
なうバリエータであり、第3レンズ群G3は全体で正屈折
力を持ちバリエータの変倍により移動する像面を一定に
保コンペンセータであり、第4レンズ群G4は正の屈折力
を有し結像機能を持つリレー系である。
第4の各実施例は、正、負、正、正の4群構成あり、第
1レンズ群G1は正の屈折力を有しフォーカシングを行な
う機能を持ち、第2レンズ群G2は屈折力を有し変倍を行
なうバリエータであり、第3レンズ群G3は全体で正屈折
力を持ちバリエータの変倍により移動する像面を一定に
保コンペンセータであり、第4レンズ群G4は正の屈折力
を有し結像機能を持つリレー系である。
そして、第1レンズ群G1は物体側より順に両凸正レン
ズL11と、両凸正レンズL12とそれに接合された両凹負レ
ンズL13とを有し、第2レンズ群G2は像側に凸の面を向
けた正のメニスカスレンズL21とそれに接合された両凹
の負レンズL22と、さらに両凹の負レンズL23とを有し、
第3レンズ群G3は像側により曲率の強い面を向けた正レ
ンズL31と、それに接合された負のメニスカスレンズL32
とを有し、第4レンズ群G4は物体側により曲率の強い面
を向けた正メニスカスレンズL41と、両凹負レンズL42、
そして大きな空気間隔をはさんで物体側により曲率の強
い面を向けた負メニスカスレンズL43と物体側により強
い曲率を向けた両凸正レンズL44とを有する構成となっ
ている。但し、絞りは第4レンズ群G4より物体側に位置
している。
ズL11と、両凸正レンズL12とそれに接合された両凹負レ
ンズL13とを有し、第2レンズ群G2は像側に凸の面を向
けた正のメニスカスレンズL21とそれに接合された両凹
の負レンズL22と、さらに両凹の負レンズL23とを有し、
第3レンズ群G3は像側により曲率の強い面を向けた正レ
ンズL31と、それに接合された負のメニスカスレンズL32
とを有し、第4レンズ群G4は物体側により曲率の強い面
を向けた正メニスカスレンズL41と、両凹負レンズL42、
そして大きな空気間隔をはさんで物体側により曲率の強
い面を向けた負メニスカスレンズL43と物体側により強
い曲率を向けた両凸正レンズL44とを有する構成となっ
ている。但し、絞りは第4レンズ群G4より物体側に位置
している。
また、本発明では第1レンズ群G1において、第1レン
ズL11に光学ガラス、第2レンズL12及び第3レンズL13
にプラスチックを用いている。温度による焦点面の移動
については基準温度を+20℃とし−10℃と+50℃につい
て補正を行っている。
ズL11に光学ガラス、第2レンズL12及び第3レンズL13
にプラスチックを用いている。温度による焦点面の移動
については基準温度を+20℃とし−10℃と+50℃につい
て補正を行っている。
以下に各実施例の基準温度+20℃における諸元を示
す。但し、各表中、左端の数字は物体側からの順序を表
すものとし、fは全系の焦点距離を示すものとする。ま
たさらに各実施例の第1レンズ群G1の第1、第2、第3
レンズ、L11、L12、L13の各温度(+20℃、−10℃、+5
0℃)における屈折率、温度分散数W1i、アッベ数を併せ
て示す。
す。但し、各表中、左端の数字は物体側からの順序を表
すものとし、fは全系の焦点距離を示すものとする。ま
たさらに各実施例の第1レンズ群G1の第1、第2、第3
レンズ、L11、L12、L13の各温度(+20℃、−10℃、+5
0℃)における屈折率、温度分散数W1i、アッベ数を併せ
て示す。
但し、 f1i=103.016 (1)f1/fw=1.374 (2)|f2/fw|=0.471 (3)f3/fw=1.173 (4)f4/fw=1.270 (5) (6) (7) (8)f/f12-13=0.272 但し、 f1i=122.189 (1)f1/fw=1.499 (2)|f2/fw|=0.459 (3)f3/fw=1.166 (4)f4/fw=1.361 (5) (6) (7) (8)f/f12-13=0.194 但し、 (1)f1/fw=1.500 (2)|f2/fw|=0.459 (3)f3/fw=1.169 (4)f4/fw=1.361 (5) (6) (7) (8)f/f12-13=0.223 但し、 f1i=122.189 (1)f1/fw=1.499 (2)|f2/fw|=0.549 (3)f3/fw=1.156 (4)f4/fw=1.374 (5) (6) (7) (8)f/f12-13=0.203 第1実施例〜第4実施例の第1レンズ群G1において、
第2レンズL12はポリメチルメタクリレート、第3レン
ズL13はポリカーボネートを用いている。第1実施例の
基準温度+20℃での(W)75,000mm、(M)106,066mm
及び(T)150,000mmにおける諸収差図を第2図に示
す。また、基準温度+20℃(t)、−10℃(t1)及び+
50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と球面収差の変
動を第3図に示す。図中、縦軸はFナンバー、横軸は基
準温度+20℃でのガウス像面を原点とするデフォーカス
量を表わす。
第2レンズL12はポリメチルメタクリレート、第3レン
ズL13はポリカーボネートを用いている。第1実施例の
基準温度+20℃での(W)75,000mm、(M)106,066mm
及び(T)150,000mmにおける諸収差図を第2図に示
す。また、基準温度+20℃(t)、−10℃(t1)及び+
50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と球面収差の変
動を第3図に示す。図中、縦軸はFナンバー、横軸は基
準温度+20℃でのガウス像面を原点とするデフォーカス
量を表わす。
第2実施例の基準温度+20℃での(W)81,500mm、
(M)145,500mm及び(T)200,000mmにおける諸収差図
を第5図に示す。また基準温度+20℃(t)、−10℃
(t1)及び+50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と
球面収差の変動を第6図に示す。
(M)145,500mm及び(T)200,000mmにおける諸収差図
を第5図に示す。また基準温度+20℃(t)、−10℃
(t1)及び+50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と
球面収差の変動を第6図に示す。
第3実施例の基準温度+20℃での(W)81,500mm、
(M)145,500mm及び(T)200,000mmにおける諸収差図
を第8図に示す。また、基準温度+20℃(t)、−10℃
(t1)及び+50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と
球面収差の変動を第9図に示す。
(M)145,500mm及び(T)200,000mmにおける諸収差図
を第8図に示す。また、基準温度+20℃(t)、−10℃
(t1)及び+50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と
球面収差の変動を第9図に示す。
第4実施例の基準温度+20℃での(W)81,500mm、
(M)145,200mm及び(T)200,000mmにおける諸収差図
を第11図に示す。また、基準温度+20℃(t)、−10℃
(t1)及び+50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と
球面収差の変動を第12図に示す。
(M)145,200mm及び(T)200,000mmにおける諸収差図
を第11図に示す。また、基準温度+20℃(t)、−10℃
(t1)及び+50℃(t2)でのズーミングによる焦点面と
球面収差の変動を第12図に示す。
各収差図、ズーミングによる焦点面と球面収差の変動
を表わす図は、基準波長としてd線(λ=587.6nm)に
ついて示している。また第2図、第5図、第8図及び第
11図の諸収差図中の球面収差については色収差を示す為
にg線(λ=435.8nm)について併記した。
を表わす図は、基準波長としてd線(λ=587.6nm)に
ついて示している。また第2図、第5図、第8図及び第
11図の諸収差図中の球面収差については色収差を示す為
にg線(λ=435.8nm)について併記した。
図より、何れの実施例も、温度による焦点面の移動及
びズーミングに際しての焦点面の変動を十分に補正し、
且つ、全変倍域にわたって良好な結像性能を維持してい
ることが明らかである。
びズーミングに際しての焦点面の変動を十分に補正し、
且つ、全変倍域にわたって良好な結像性能を維持してい
ることが明らかである。
(発明の効果) 以上の如く、本発明は第1レンズ群G1にプラスチック
レンズを用いることによってズームレンズの軽量化が達
成でき、且つ迅速なフォーカシングを行なうことが可能
となる為、AF用レンズとして使用できる。しかも、プラ
スチックレンズの温度による影響を十分に抑えることが
可能てあので、全変倍域にわたって良好な結像性能を維
持可能な望遠ズームレンズを得ることがてきる。
レンズを用いることによってズームレンズの軽量化が達
成でき、且つ迅速なフォーカシングを行なうことが可能
となる為、AF用レンズとして使用できる。しかも、プラ
スチックレンズの温度による影響を十分に抑えることが
可能てあので、全変倍域にわたって良好な結像性能を維
持可能な望遠ズームレンズを得ることがてきる。
第1図は本発明による第1実施例のワイド側の光路図。
第4図は本発明による第2実施例のワイド側の光路図。
第7図は本発明による第3実施例のワイド側の光路図。
第10図は本発明による第4実施例のワイド側の光路図。
第2図、第5図、第8図及び第11図は本発明による第1
実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例の諸収
差図。第3図、第6図、第9図及び第12図は本発明によ
る第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例
の基準温度+20℃(t)、−10℃(t1)及び+50℃
(t2)でのズーミングによる球面収差の変動を示す図で
ある。 (主要部分の符号の説明) G1……第1レンズ群 G2……第2レンズ群 G3……第3レンズ群 G4……第4レンズ群
第4図は本発明による第2実施例のワイド側の光路図。
第7図は本発明による第3実施例のワイド側の光路図。
第10図は本発明による第4実施例のワイド側の光路図。
第2図、第5図、第8図及び第11図は本発明による第1
実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例の諸収
差図。第3図、第6図、第9図及び第12図は本発明によ
る第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例
の基準温度+20℃(t)、−10℃(t1)及び+50℃
(t2)でのズーミングによる球面収差の変動を示す図で
ある。 (主要部分の符号の説明) G1……第1レンズ群 G2……第2レンズ群 G3……第3レンズ群 G4……第4レンズ群
Claims (1)
- 【請求項1】物体側から順に、正の屈折力を有しフォー
カシングを行う第1レンズ群G1と、光軸に沿って移動す
ることにより変倍を行なう負の屈折力を有するバリエー
タである第2レンズ群G2と、該バリエータの移動により
変動する像面の位置を一定に保ち正の屈折力を有するコ
ンペンセータである第3レンズ群G3と、正の屈折力を有
し結像機能を持つリレー系である第4レンズ群とから構
成され、前記第1レンズ群G1は、物体側から順に正レン
ズL11と、正レンズL12と、該正レンズL12と接合された
負レンズL13とを有し、該正レンズL12と該負レンズL13
とはプラスチックレンズから構成され、温度t、t1、t2
したときt1<t<t2と定義され、該温度t、t1、t2のと
きの第1群の第i番目のレンズ成分の屈折率をそれぞれ
n1i(t)、n1i(t1)、n1i(t2)としたとき、第1群
の第i番目のレンズ成分を形成する材質について温度分
散W1iを と定義し、かつ以下の諸条件を満足することを特徴とす
る望遠ズームレンズ。 (1)1.0<f1/fw<2.5 (2)0.35<|f2/fw|<0.55 (3)0.8<f3/fw<1.5 (4)1.0<f4/fw<1.6 (5) (6) (7) (8)0.1<f/f12-13<0.5 但し、 f1:第1レンズ群G1の焦点距離。 f2:第2レンズ群G2の焦点距離。 f3:第3レンズ群G3の焦点距離。 f4:第4レンズ群G4の焦点距離。 f1i:物体側から順に第1群の第i番目のレンズ成分の温
度tにおける焦点距離。 h1i:物体側から高さhで入射する近軸光線の第1群の第
i番目のレンズ成分への入射高(但しh=f1とする)。 fw:ワイド端における全系の焦点距離。 fT:テレ端における全系の焦点距離。 βw:ワイド端における第2〜第4レンズ群の合成倍率。 βT:テレ端における第2〜第4レンズ群の合成倍率。 ν12:第1レンズ群G1中の第2レンズL12のアッベ数。 ν13:第1レンズ群G1中の第2レンズL13のアッベ数。 f12-13:第1レンズ群G1中の第2レンズL12と第3レンズ
L13との接合レンズの合成焦点距離。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62120641A JP2503510B2 (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | 望遠ズ−ムレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62120641A JP2503510B2 (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | 望遠ズ−ムレンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63285511A JPS63285511A (ja) | 1988-11-22 |
JP2503510B2 true JP2503510B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=14791249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62120641A Expired - Lifetime JP2503510B2 (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | 望遠ズ−ムレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503510B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5289691B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2013-09-11 | オリンパス株式会社 | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP4995525B2 (ja) * | 2006-09-25 | 2012-08-08 | 株式会社 ニコンビジョン | 色消しレンズ系、光学装置 |
JP4860500B2 (ja) | 2007-02-13 | 2012-01-25 | 株式会社 ニコンビジョン | 色消しレンズ系、光学装置 |
JP5224894B2 (ja) | 2008-05-01 | 2013-07-03 | キヤノン株式会社 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
WO2013027364A1 (ja) * | 2011-08-25 | 2013-02-28 | パナソニック株式会社 | ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム |
JP5893487B2 (ja) * | 2012-04-13 | 2016-03-23 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
JP6391315B2 (ja) * | 2014-06-25 | 2018-09-19 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56119110A (en) * | 1980-02-26 | 1981-09-18 | Nippon Kogaku Kk <Nikon> | Zoom lens |
JPS5846313A (ja) * | 1981-09-16 | 1983-03-17 | Hitachi Ltd | ズ−ムレンズ |
-
1987
- 1987-05-18 JP JP62120641A patent/JP2503510B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63285511A (ja) | 1988-11-22 |
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