JP2503235Y2 - 冷蔵ショ―ケ―ス - Google Patents

冷蔵ショ―ケ―ス

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JP2503235Y2
JP2503235Y2 JP40464490U JP40464490U JP2503235Y2 JP 2503235 Y2 JP2503235 Y2 JP 2503235Y2 JP 40464490 U JP40464490 U JP 40464490U JP 40464490 U JP40464490 U JP 40464490U JP 2503235 Y2 JP2503235 Y2 JP 2503235Y2
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air passage
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discharge
ceiling
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吉田明義
淳一 戸崎
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、食品等を冷蔵して陳列
する冷蔵ショーケースに関し、特に寿司店等で寿司ネタ
の生鮮魚介類を冷やして陳列するいわゆるネタケースに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の冷蔵ショーケースは、少なくと
も一面がガラスで構成されて内部が透視できる陳列室
と、冷媒を圧縮、凝縮、膨張及び蒸発させて陳列室内を
冷却する冷凍装置とを有し、冷凍装置は、機械室内に配
設される。このような冷蔵ショーケースは、従来より種
々の構造のものが提案され、或は使用されてきたが、一
般的には、例えば特開昭62-37665号公報に示されるよう
に、陳列室内に冷媒の蒸発器を配置し、冷媒の蒸発熱を
陳列室内の空気から直接奪ってこれを冷却する形式のも
のであった。この冷媒蒸発器は、その直接の使用目的か
ら冷却器とも呼ぶが、冷媒導通管と伝熱促進板とからな
る。これを陳列室内に設けると、冷却器周辺の空気が著
しく低温になり、陳列室内に空気の対流が生じ、この対
流が進むことによって陳列室内の温度が所定値に維持さ
れる。
【0003】しかし、この形式のものでは、冷却器及び
その周囲の領域で空気温度が著しく低温となることか
ら、同領域で水分の凝縮が生じて、陳列室内の空気が乾
燥する弊害がある。陳列室内の空気の過度の乾燥は、特
に寿司ネタ等の生鮮魚介類の冷蔵には好ましくないた
め、例えば実開昭64-41875号公報(実願昭62−132373
号)に示すように、乾燥を防止する工夫が提案されてい
る。本出願人は、先に、陳列室を内箱と外箱とからなる
二重構造とし、先ず内箱と外箱の間に流れる空気を冷却
器により冷却し、内箱内の陳列空間の空気をこれによっ
て冷却する間接冷却式の冷蔵装置を提案した(特願平1
−51857号)。
【0004】しかし、前述したような二重構造式の陳列
室を有する冷蔵ショーケースにおいては、内箱の外側に
形成された冷気循環通路を通る冷気によって内箱内を間
接的に冷却するため、次のような問題点が生ずることが
分かった。 1) 内部が乾燥しない反面湿分が飽和し易いので、冷蔵
食品に水分が付着してべたべたになる。 2) 湿気が内箱内に入ったとき、フロントガラスに接触
して結露し、曇りが発生し易く、且つ発生した曇りを除
去しにくい。 3) 間接冷却式のため、内箱内の冷却速度が遅い。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】考案者等の研究による
と、上述たような冷蔵ショーケースの種々の問題点を解
決するには、いわゆる折衷冷却式が有効であるとの知見
をえた。即ち、間接冷却式の二重構造型陳列室を有する
冷蔵ショーケースにおいて、冷気循環通路の一部となる
天井冷気通路のフロントガラス寄り側壁に冷気吐出用通
気開口を設け、循環冷気の一部を内箱のフロントガラス
の内面に沿って流すと、過剰湿分の除去、フロントガラ
ス内面の曇り防止及び除去に役立つことが分かった。し
かし、この折衷冷却式においても通気開口から吐出する
冷気流にむらが生じやすく、フロントガラス面に結露に
よる曇りが散在して残り、冷却ショーケースの機能を阻
害していた。また、生鮮食品を冷蔵する必要上、屡々、
陳列室内を洗浄しなければならないが、その際に通気開
口から洗浄水が天井冷気通路に入り易く、更に洗浄水が
入ってしまうと排出しにくいという問題点が新たに生じ
た。
【0006】本考案は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、内部清掃時の洗浄水が、冷気循環通
路の一部となる天井冷気通路に入りにくく且つフロント
ガラスに曇りの生じない二重構造式陳列室を有する冷蔵
ショーケースを提供することを第1の目的とするもので
ある。また、本考案は、冷気循環通路の天井冷気通路か
ら内箱の内部へ吐出する冷気流にむらの生じない二重構
造式陳列室を有する冷蔵ショーケースを提供することを
第2の目的とするものである。更に、本考案は、冷気循
環通路の天井冷気通路に設けた冷気吐出量調整装置の操
作が容易な二重構造式陳列室を有する冷蔵ショーケース
を提供することを第3の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したような目的か
ら、本考案においては、それぞれフロントガラスを備え
た内箱及び外箱が二重構造式の陳列室を構成し、同内箱
及び外箱が画成する冷気循環通路の天井冷気通路には、
その側壁ではなく、その底板をなす内箱の天板の下方に
冷気吐出通路が形成され、これは内箱のフロントガラス
の上端部下面まで延びて、前端部に通気開口を形成す
る。そして、更に本考案においては、天井冷気通路の下
方に延在する冷気吐出通路内に流れ緩衝部材が配設され
ている。更に本考案においては、天井冷気通路の下方に
延在する吐出冷気通路の後方傾斜板に操作開口を設け、
冷気吐出量調整装置の操作レバーが操作開口を通って、
内箱後方に向かって突出している。
【0008】
【作用】前述した本考案において、冷凍装置で冷却され
た空気即ち冷気は、冷気循環通路を流れて内箱内を冷却
するが、その一部は、天井冷気通路から下方の吐出冷気
通路へ流れ、そこを通過して内箱のフロントガラス内面
に向けて吐出する。そして、冷気はフロントガラス内面
に沿って流れ、曇りを除去し、再び天井冷気通路へ戻
る。一方、洗浄時に、吐出冷気通路へ入った水は、そこ
に殆ど溜まり、両側部の排出開口から流出し、上方にあ
る天井冷気通路へは流れない。更に前述した本考案にお
いては、吐出冷気通路に配設された流れ緩衝部材は、天
井冷気通路から流入した冷気に当たり、流れのむらをな
くし、一様な流れとして内箱内へ冷気を吐出する。特
に、天井冷気通路の底部に設けた冷気吐出量調整装置
が、複数の開閉孔を有する場合は、冷気流の分布にむら
が生じやすいが、この冷気流を緩衝する。そして、清掃
時の洗浄水が吐出冷気通路に入っても、流れ緩衝部材が
これと衝突し、洗浄水が直接的に天井冷気通路内へ流入
することを防止する。更に本考案において、吐出冷気通
路の後方傾斜板の操作開口を通った操作レバーを掴み、
これを左右に(横手方向に)移動させて、冷気吐出量調
整装置の開口面積を調整する。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例を添付図面を参照して
説明するが、各図において同一符号は同一又は対応部分
を示すものとする。尚、以下の実施例は、寿司店等で使
用されるいわゆるネタケースに本考案を適用したもので
あるが、同種の生鮮魚介類等を冷蔵陳列する装置にも勿
論適用可能であると共に他の冷蔵食品用装置にも適用可
能である。従って、本実施例は、単なる例示にすぎず、
本考案をこれに限定する趣旨ではない。先ず、図3は、
本考案の実施例に係るネタケース(冷蔵ショーケース)
1を斜め前方から見た斜視図、図4は、これを斜め後方
より見た斜視図であるが、ネタケース1は、上部の陳列
室2と下部の機械室3とを備え、詳細構造は後述する陳
列室2の一部となるトップフレーム34の両端にサイドカ
バー4、4が取り付けられている。図4に示すように、
通常寿司職人側に位置する機械室3の後面は、通風孔9
を備えた後カバー8で構成されており、これには、後述
する冷凍装置に連絡した電源コード5、アース線6及び
電源のオン・オフスイッチS等が取り付けられ、更に2
本の排水パイプ7が貫通して装着されている。同様に陳
列室2の後面には、2組の引き戸11が開閉自在に嵌装さ
れ、中央のセンターフレーム10によって左右に分けられ
ている。陳列室2の外側フロントガラス38は、前方即ち
寿司職人に対向する顧客側に向いていて、顧客が陳列室
2の内部を見ることができる。
【0010】図1は、図3のネタケース1を長手方向垂
直面で切断した立断面図、図2は、図1のII−II線に沿
う断面であるが、これ等の図は、本考案の特徴を含むネ
タケース1の内部構造を示している。また、図5は、図
1のV−V線に沿った平断面図である。図1及び図5から
明らかなように、機械室3は、断熱構造体21で上方を覆
われているが、この断熱構造体21は部分的に凹形にへこ
んで形成されて冷却器室12を画成している。冷却器室12
には、ブロワーファン14と冷却器(蒸発器)15とが配置
され、冷却器室12の外の機械室3に配設された(冷媒)
圧縮機16、凝縮器19及び2個の凝縮器用ファン18a、18
bと共に冷凍装置を構成している。冷却器室12内には、
ブロワーファン14側と冷却器15側とを分ける仕切板64及
びブロワーファン14からの空気を案内する複数の風向板
32a、32bが設けられ、後述する冷気通路から入口12b
を通って入る空気をブロワーファン14に導き、そこから
出た空気を分散して冷却器15に導き、冷却された空気を
出口12aより冷気通路へ送出する。入口12bより入った
空気の温度は、感温部31を介してサーモスタット30にて
検出され、電装盤13に印加されて冷凍装置の運転の制御
に使用される。特に、図5に明瞭に示されているが、ダ
クト形成板33と一体的に形成されたスタンドに支持され
たファン18a、18bは、凝縮器19を通して空気を吸引
し、これを冷却するが、ファン18aの吐出空気は、好ま
しくはゴム製の脚17によって弾性支持された圧縮機16に
向けられ、これを冷却する。また、ファン18bから出た
暖かい空気は、ダクト形成板33によって案内されて前方
へ導かれ、後述するように外側フロントガラス38の曇り
防止に使用される。
【0011】図1及び図2を参照するに、機械室3の上
方に陳列スペース65を画成する陳列室2は、後面が共通
の引き戸11で閉じられる内箱と外箱とから主として構成
され、天井部、底部、前部及び両側部が二重構造となっ
て、両者の間に冷気循環通路(後述)を画成している。詳
述するに、陳列室2の内箱は、傾斜して後方の方が高く
なった底板23と、その両側端から上方に延出した一対の
側板24と、側板24の上端を連結する水平な長い天板36
と、内側フロントガラス39とによつて構成されている。
底板23の傾斜下端はほぼ直角に折り曲げられ、更に前述
の傾斜面と平行に延びて溝部66を画成し、更に逆方向に
傾斜した先端が、パツキン41aが嵌着されたフロントガ
ラス39の下端を支持している。また、パッキン41bが嵌
着されたフロントガラス39の上端は、下面に多数の矩形
開口(後述)が形成されたガイド80を介して天板36の基
部(後面側)に支持されている。パツキン41a及び41b
は、後述するように連続したU型断面パッキンで、通常
のガラス用のものでよい。
【0012】内箱を取り囲む陳列室2の外箱は、前述し
た断熱構造体21と、この両側端に接続されて上方へ延び
た一対のサイドフレーム25と、これ等の上端部を相互に
連結するトップフレーム35と、これ等によって周囲が係
合支持された外側フロントガラス38とから構成されてい
る。フロントガラス38は、特に図2に明らかなように、
2枚の曲げ板ガラスよりなる複層ガラスであり、コ字形
の断面を有するパッキン37aが嵌着された下端は、底板
23と平行に延びて傾斜した断熱構造体21の下端部で支持
されている。断熱材27が充填された断熱構造体21は、底
板23と平行に延びて下部冷気通路(冷気循環通路)20を
画成し、この下部冷気通路20は、側板24とサイドフレー
ム25との間の側部冷気通路(冷気循環通路)28に連通す
る一方、冷却器室12にも連通している。下部冷気通路20
には、冷却器15によって冷却された最も低温の空気が出
口12aから流入するが、これに面する底板23の下面には
断熱材22が充填もしくは貼設され、側部冷気通路28のサ
イドフレーム25の外面には、断熱材26が充填もしくは貼
設されて冷気の有効利用を図っている。
【0013】パッキン37bが嵌着された外側フロントガ
ラス38の上端を支持するトップフレーム35は、トップカ
バー34に連結すると共に天板36に固定部材42を介して連
結し、天板36の基部と協働して天井冷気通路(冷気循環
通路)29を画成している。固定部材42は、図2において
天井冷気通路29の中央部に位置し、更に天板36の長手方
向に延びてはいるが、天井冷気通路29を区画する程長い
ものではない。天井冷気通路29は、他端で(図1の左側
部)同様の側部冷気通路28に連絡し、更に戻り通路71を
介して冷却器室12に連絡している。内箱のフロントガラ
ス39と外箱のフロントガラス38との間に画成された前部
冷気通路(冷気循環通路)40は、図1の右端及び左端に
おいて、側部冷気通路28、28に連通すると共に、天井冷
気通路29にも連絡している。
【0014】図2及び同図のVI−VI線方向に見た底面図
である図6を参照するに、天板36の前面側は下方へ延び
て樋状部材81を形成している。即ち、樋状部材81は、後
方傾斜板部81aと、水平な底板部81bと、前面側の立上
り部81cとを有し、立上り部81cの上端は折曲部81dを
形成し、これは、フロントガラス39との間に、冷気吐出
用の通気開口85を画成している。特に図6に明らかなよ
うに、底板81bの両側端部にドレン開口81e、81fが形
成され、侵入した洗浄水の排出に使用される。更に後方
傾斜板部81aのほゞ中央部に操作開口81gが形成され、
これから操作レバー89が延出している。
【0015】前述したように、フロントガラス39及びパ
ッキン41bを受け入れる空所を備えたガイド80は、固定
部材42と協働してスライダ87の摺動空間を画成してい
る。スライダ87は、上方が開いたU形断面を有し、中央
部底面に操作レバー89の基端部がビス等で固定され、そ
の両側のウェブ部には、複数の矩形開口が、長手方向に
所定の間隔をおいて穿設されている。ガイド80の水平部
分には、操作レバー89を移動可能に受け入れる開口と、
スライダ87の矩形開口に対応した矩形開口が形成されて
いるが、図示は省略した。スライダ87は、操作レバー89
を介して、天井冷気通路29の長手方向へ移動され、その
矩形開口は、ガイド80の矩形開口と完全に重なり合って
全開となり、或は完全にずれて全閉となる。即ち、ガイ
ド80は、スライダ87及び操作レバー89と共に冷気吐出量
調整装置を構成し、スライダ87の矩形開口とガイド80の
矩形開口の重なり程度で、吐出量が調整される。
【0016】また、樋状部材81は、ガイド80と協働して
吐出冷気通路83を画成するが、その中に流れ緩衝部材即
ちバッファー84が設けられている。バッファー84は、樋
状部材81の折曲部81dよりも低位にある前方水平部84a
と、そこから上方の固定部へ延びる鉛直部84bとを有す
るが、共締めされた複数のサポート82で、樋状部材81の
底板部81bに連結されている。機械室3の底板58から下
方へ突出した脚56には、ゴム製のパッド57が貼着されて
おり、これによりネタケース1は、弾性的に支持され
る。機械室3の前カバー52の上部には開口51が穿設され
ており、これは断熱構造体21の前端部を覆うエアガイド
44によって画成された温風通路50に連絡している。前述
の凝縮器用ファン18bによって凝縮器19を通って吸引、
吐出された温かい空気は、ダクト形成板33によって案内
されて前カバー52に至り、温風通路50を通ってフロント
ガラス38の外面に沿って吹き出される。前述したよう
に、フロントガラス38は複層になっており、通路40を通
る冷気は十分断熱されるが、外面に沿って吹き出される
温風が結露及び曇りの防止を行う。
【0017】図4及び図5に示すように、機械室3の両
端部に位置する排水パイプ7から延びた排水ホース49
は、底板23の溝部66の排水口45に接続している。排水口
45を画成する環状の打出部には、環状のシール部材が嵌
装されている。溝部66は、陳列スペース65内の水分を集
合する機能を有するが、底板23の上面とほぼ面一となる
ように敷板43が着脱自在に設けられている。尚、図示し
ないが、底板23の上面及び敷板43の上には、“スノコ”
や“ぎんす”等を敷いてその上にネタをのせるのが一般
的である。トップフレーム35に連結したトップカバー34
は、図4に示すごとくセンターフレーム10を介して後カ
バー8に連結されているが、このトップカバー34は、そ
の下部に引き戸11の上端を受け入れて案内支持するレー
ル部55を形成している(図2)。また、傾斜した底板23
は、上端で断熱構造体21の一部に連結し、レール部53を
支持している。レール部53は、内部にスライダ54を有
し、引き戸11の下端を摺動容易に受け入れ支持してい
る。このようにして、引き戸11は、ネタケース1の長手
方向に摺動して開閉され、ネタが陳列スペース65内へ入
れられ、或は出される。
【0018】次に、フロントガラス38、39の左右両端の
取付構造を説明する。図7の分解斜視図において、外側
フロントガラス38の周囲には、パッキン37a、37bを含
む一体連続パッキン37が装着されており、その両端は断
熱材26が貼着されたサイドフレーム25上にセットされ、
サイドカバー4でカバーされる。外側フロントガラス38
と同様に、内側フロントガラス39の外周もパッキン41
a、41bを含む一体形パッキン41によって囲まれてい
る。側板24の外面には、取付板91が接着され、更に取り
外し自在の補強部材93がねじ94で固定されている。補強
部材93は、図示の通り、フロントガラス39の曲げ部に向
かって延在しており、その先端部93aは側板24に接して
いる。側板24は、変形が容易なようにできており、補強
部材93が取り付けられていない組立時は、外側に曲げ開
かれてフロントガラス39の組み込みが容易に行われる。
フロントガラス39がパッキン41と共に組み込まれた後、
補強部材93が取付板91に固定されるが、その先端93aが
側板24に接しているから、側板24はパッキン41に押し付
けられて、シールが十分に行われる。以上の説明から十
分理解できるように、取付板91及び補強部材93は、側部
冷気通路28の中にあって、冷気の流れも案内する。再
び、図1に戻って、天井冷気通路29の下流部分には、ス
ライダ87と一体となって動く遮流部材97と、天井冷気通
路29の他の部分を閉じる固定の遮流部材99とが設けられ
ている。
【0019】前述した構造のネタケースにおいて、冷凍
装置を電装盤13により運転すれば、圧縮機16で冷媒が圧
縮され、凝縮器19で凝縮された冷媒が膨張して冷却器15
に入る。ブロワーファン14で送給された空気から冷媒が
蒸発熱を奪うので、冷却された空気即ち冷気が得られ、
出口12aから冷気通路20に入った冷気は、側部冷気通路
28に入る。前述したように、ここで前部冷気通路40を流
れるものと、天井冷気通路29へ向かうものとに分かれ、
前者は、前部冷気通路40のフロントガラス38及び39の傾
斜部に沿って流れる。この流れは、反対側の側部冷気通
路28内を流れ戻り通路71から冷却器室12へと流入し、こ
れを繰り返す。冷気通路28、40、28を流れる際、冷気は
側板24及びフロントガラス39を通して陳列スペース65内
の空気から熱を奪い冷却する。同時に、天井冷却通路29
へ流入した冷気は、次のように流れる。即ち、レバー89
の位置が調整されて、ガイド80の矩形開口と、スライダ
87の矩形開口とが完全に重なり合っていれば(全開)、
遮流部材97、99は、協働して天井冷気通路39を閉じる。
従って、全開した矩形開口を通って冷気が吐出冷気通路
83に流入し、ここを流れて通気開口85から吐出される。
このようにして天井冷気通路29から流入した冷気に流れ
のむらがあれば、一様流となる。即ち、矩形開口を通っ
た冷気流は、まず、樋状部材81の後方傾斜板部81aとバ
ッファー84の鉛直部84bの間を流れ、次いで底板部81b
と前方水平部84aとに案内されて水平に流れ、折曲部81
dと前方水平部84aの間を上方へ流れた後、再び水平方
向に向きを変えて通気開口85を通り、フロントガラス39
の内面に沿って陳列スペース65内を流れる。このように
して、陳列スペース65内に流入した冷気は、一様にフロ
ントガラス39の内面に沿って流れる。そして、遮流部材
97、99の下流側で、通気開口85及び吐出冷気通路83を通
って天井冷気通路29に戻る。この冷気は、側部冷気通路
28へ至り、他の流れと合流して冷却器室12へ戻る。冷気
は、冷却器15で冷却されるとき湿分が除去されるから乾
燥しているので、フロントガラス39の内面に沿って流れ
る際、周囲の湿分を奪う。即ち、フロントガラス39の内
面に水分(結露、霜)が付着していれば、これを蒸発させ
て除去する。また、これは遮蔽気体の機能を有し、暖気
(引き戸11を開けた際流入する)が直接フロントガラス
39に接触することを防止する。
【0020】前述に反し、ガイド80の矩形開口とスライ
ダ87の開口とが完全にずれていれば(全閉)、遮流部材9
7、99は重なり合わず天井冷気通路29は閉じない上に、
冷気吐出量調整装置が閉じているから、吐出冷気通路83
側へは冷気は流入しない。前述した全開と全閉の間で、
冷気吐出量調整装置の通気面積は、無段階に調整される
が、これは、レバー89を陳列スペース65内から操作して
行う。レバー89の巾と、ガイド80の開口の巾を適切に選
定することにより、全開位置と全閉位置は規制され、そ
の間でレバー89の位置が、必要に応じ調整される。陳列
スペース65の清掃に際しホース等から噴出された洗浄水
は、底板23やフロントガラス39に付いた汚れを除去する
が、その極く一部ははね返って通気開口85から吐出冷気
通路83内へ流入することがある。しかし、この洗浄水
は、バッファー84に衝突して勢いが弱められ、樋状部材
81内に溜まる。これは、両側端部のドレン排出開口81
e、81fから側板24の内面に沿って流下し、他の洗浄水
と共に排水ホース49、排水パイプ7を通って排出され
る。
【0021】
【考案の効果】冷気吐出量調整装置によって陳列スペー
ス内へ吐出される冷気の量が調整されるので、陳列スペ
ース内の湿度は適切に保持されるから、冷蔵食品に水分
が付着することもなければ、フロントガラスに発生した
曇りも速やかに除去できる。また、冷蔵食品の出し入れ
の時に起こり易い湿気の侵入も、フロントガラスの周辺
を流れる冷気流によってフロントガラスへの接触が阻止
され、曇りの発生も効果的に防止される。加えて、天井
冷気通路から吐出冷気通路へ流入した冷気は、流れ緩衝
部材によって一様な流れとしてフロントガラスの周辺に
吐出され流れるので、曇りの発生防止も除去も一様に行
われ、ショーケースとしての機能を十分発揮することが
できる。更に加えて、吐出冷気通路は、天井冷気通路よ
り低い位置に形成され、内部に流れ緩衝部材を設けてい
るので、流入する洗浄水の勢いを緩和し、更に洗浄水を
とらえて側方から排出し、冷気循環通路への洗浄水の流
入を防止することができる。また、吐出冷気通路を天井
冷気通路の下方に形成し、冷気吐出量調整装置の操作レ
バーを内箱の後方へ向けているので、そのレバー操作を
極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例の要部を示す断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う立断面図。
【図3】図1に示した冷蔵ショーケースの実施例に係る
前方斜視図。
【図4】図1に示した冷蔵ショーケースの実施例に係る
後方斜視図。
【図5】図1のV−V線に沿う平断面図。
【図6】図2のVI−VI線の方向からみた部分底面図。
【図7】上述した実施例の内部部分を示す分解斜視図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う部分断面図。
【符号の説明】
1 ネタケース(冷蔵ショーケース) 2 陳列室 3 機械室 20 下部冷気通路(冷気循環通路) 21 フロントガラス38と共に外箱を構成する断熱構
造体 25 フロントガラス38と共に外箱を構成するサイド
フレーム 35 フロントガラス38と共に外箱を構成するトップ
フレーム 23 フロントガラス39と共に内箱を構成する底板 24 フロントガラス39と共に内箱を構成する側板 36 フロントガラス39と共に内箱を構成する天板 28 側部冷気通路(冷気循環通路) 29 天井冷気通路(冷気循環通路) 38 フロントガラス 39 フロントガラス 40 前部冷気通路(冷気循環通路) 80 ガイド(冷気吐出量調整装置) 81 樋状部材 81a 後方傾斜板部 81e 排出開口 81f 排出開口 81g 操作開口 83 吐出冷気通路 84 バッファー(流れ緩衝部材) 84a 水平部 84b 垂直部 85 吐出冷気用通気開口 87 スライダ(冷気吐出量調整装置) 89 操作レバー(冷気吐出量調整装置)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍装置が配設された機械室と、該機械室
    の上方に配置された陳列室とを有し、該陳列室は、それ
    ぞれフロントガラスを備えた内箱及び外箱から二重構造
    に構成された冷蔵ショーケースにおいて、前記内箱の上
    方に同内箱の長手方向に延びるように画成された天井冷
    気通路が冷気循環通路の一部を形成し、前記天井冷気通
    路の下方から前記内箱のフロントガラスの上端部下方に
    至る吐出冷気通路が同天井冷気通路に沿って延設され、
    同吐出冷気通路の両端底面に排出開口が形成され、前記
    吐出冷気通路と前記天井冷気通路との間に冷気吐出量調
    整装置を介装してなることを特徴とする冷蔵ショーケー
    ス。
  2. 【請求項2】前記天井冷気通路に沿って延び同天井冷気
    通路の底板と一体的に形成された樋状部材が前記吐出冷
    気通路を形成し、前記内箱のフロントガラスに面する前
    記樋状部材の前側端が折り曲げて形成され、前記内箱の
    フロントガラスとの間に吐出冷気用通気開口を画成して
    なることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵ショーケー
    ス。
  3. 【請求項3】前記吐出冷気通路の内部に流れ緩衝部材を
    配設してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    冷蔵ショーケース。
  4. 【請求項4】前記吐出冷気通路を画成する前記樋状部材
    の中に、折り曲げられた前記前側端より低い前方水平部
    と、同水平部の後端から前記天井冷気通路の底板下面に
    延びた鉛直部とからなる流れ緩衝部材を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵ショーケース。
  5. 【請求項5】前記吐出冷気通路はその後方傾斜板に操作
    開口を形成し、前記冷気吐出量調整装置はその操作レバ
    ーを前記操作開口を通して延出したことを特徴とする請
    求項1、2、3又は4に記載の冷蔵ショーケース。
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