JP2503215B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2503215B2
JP2503215B2 JP61236933A JP23693386A JP2503215B2 JP 2503215 B2 JP2503215 B2 JP 2503215B2 JP 61236933 A JP61236933 A JP 61236933A JP 23693386 A JP23693386 A JP 23693386A JP 2503215 B2 JP2503215 B2 JP 2503215B2
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00507Details, e.g. mounting arrangements, desaeration devices
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は送風騒音の低減策が講じられた自動車用空気
調和装置に関する。
[従来の技術] 自動車用空気調和装置の一般的な構成は、被空調空気
の取入口と空調済空気の吹出口を有するボックス状の通
風路内に、暖房用温水式熱交換器としてのヒータコアと
冷房用熱交換器としてのエバポレータを納めた空調用ダ
クトと、被空調用空気をこのダクト内に流入させ且つ送
り出させるための遠心式送風機を主体として成り立って
いる。
[発明が解決しようとする問題点] 昨今の自動車株に乗用自動車は走行性能やエンジンの
静寂性においてほぼ満足すべき技術水準に達しているに
もかかわらず、空調装置から発生する送風騒音に関して
は未だに十分な解決策が見い出せないままである。
送風騒音の発生源をなす遠心式送風機のスクロールケ
ーシング内では、多翼羽根車から脈動的に押し出させる
加圧空気流が、複雑な形状を有するケーシング内の各所
に乱流を生じさせ、空気の粗密波としての騒音を発生さ
せている。
このような騒音を減衰させるための常套的手段として
は、例えば軟質ポリウレタンフォーム板のような吸音材
をスクロールケーシング内に貼着させる方法が先ず考え
られる。この種の吸音材の吸音のメカニズムは、空気粗
密波の振動エネルギーを伝えられた吸音材が共振現象を
起こし、この共振エネルギーが吸音材を構成する分子の
運動を活発化させ、この運動エネルギーが熱エネルギー
に変換されて消散すると解される。
各物質はそれぞれ固有の共振特性を有しており、軟質
ポリウレタンフォームの類は1,000Hz以上の高い周波数
の音波によって共振させられる。しかし遠心式送風機か
ら発生する音波の周波数分布を調べると500Hz以下の低
い領域にピークが現れるので、上記の手段は有効な騒音
低減対策とはなり得ない。
また軟質ポリウレタンフォームに代表される軟質スポ
ンジ板系の吸音材はその表面が甚だしい凹凸面をなして
いるので、このスポンジ板を吸音材として内壁面に貼着
させた通風路内の風速分布を模式的に示した第9図に見
られるように、スポンジ板が通風抵抗体として作用する
ために送風量の低下を招くことになる。この送風量を40
0m3/hの値に設定したモデル空調用ダクトを用いた実験
結果として、ダクト内壁面に吸音用スポンジ板(厚さ15
mm)を貼着したことによって、ダクトの入口と出口間で
5mmAqの圧力損失を生じ、20/m3/hの送風量低下を来たし
た。
そして、本発明は、ファンの加圧空気流の低周波数領
域の振動エネルギーを、ファンと吹出口との間の部位に
おける空調ケース中で効率良く減衰させることによっ
て、吹出口から車室内にもれる騒音の大きさを効率良く
低減させるとともに、ファンよりも空気下流側部位にお
ける空調ケースの通気抵抗を大きくすることなく、上記
騒音低減効果を達成させることのできる自動車用空調調
和装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、 一端側に外気吸入口(4A)および内気吸入口(4B)が
形成されるとともに、他端側に複数の吹出口(25〜27)
が形成された空調ケース(C、1、B)と、 この空調ケース(C、1、B)内に空気流を発生する
ファン(2)を有する送風機(A)と、 前記空調ケース(C、1、B)内に設けられ、この空
調ケース(C、1、B)内の空気との間で熱交換する熱
交換器(21、23)と を備える自動車用空気調和装置において、 前記空調ケース(C、1、B)の内壁面のうち、前記フ
ァン(2)よりも空気下流側部位に、このファン(2)
で発生した騒音を減衰させる吸音材(D)が設けられ、 この吸音材(D)は、 前記空気流の高周波数領域の振動エネルギーを減衰さ
せる多孔質弾性材料からなり、前記内壁面に被着された
厚板(10)と、 非多孔質弾性材料からなり、自身の表面が前記空気流
に面するようにして前記厚板の表面に貼着され、前記空
気流の低周波数領域の振動を受けたときに共振して前記
厚板を変形させる薄板(11)とからなり、 前記厚板の変形によって前記低周波数領域の振動エネ
ルギーを減衰させるようにした自動車用空気調和装置を
特徴とする。
なお、上記手段の括弧内の符号は、後述する実施例の
具体的手段との対応関係を示すものである。
〔作用〕
本発明では、ファンが駆動されると、空調ケース内
に、外気吸入口または内気吸入口から吹出口にかけて、
脈動的な加圧空気流が発生する。そして、この空気流
は、空調ケース内に設けられた熱交換器によって熱交換
された後、上記吹出口から車室内に吹き出される。
ここで、空調ケースの内壁面のうち、ファンよりも空
気下流側部位に、このファンで発生した騒音を減衰させ
る吸音材が設けられており、しかもこの吸音材は、空調
ケースの内壁面に被着された厚板と、自身の表面が上記
空気流に面するようにして上記厚板の表面に貼着された
薄板とからなっている。
従って、上記薄板は、裏面に多孔質弾性材料からなる
厚板が貼着されているため、ファンからの空気流の低周
波数領域の振動を受けたときには共振する。そして、こ
の共振運動のうち、薄板が厚板を押す方向の運動をした
ときには、厚板は縮む。また、上記共振運動のうち、薄
板が厚板から離れる方向の運動をしたときには、厚板は
薄板に引っ張られる。
このようにして、上記空気流の低周波数領域の振動エ
ネルギーは、厚板の上記縮む方向および引っ張られる方
向の変形によって効率良く減衰される。
また、上記空気流の高周波数領域の空気分子が、この
空気流に面した薄板を透過したときには、この高周波数
領域の空気分子は、厚板の多数の孔の内部で摩擦損失す
る。そして、上記空気流の高周波数領域の振動エネルギ
ーは、上記厚板の孔の内部における摩擦損失によって効
率良く減衰される。
また、本発明では、吸音材の表面が非多孔質弾性材料
からなる薄板であるので、吸音材の表面が多孔質弾性材
料からなる厚板のときに比べて、その表面が平滑とな
る。
〔実施例〕 以下に図に示す実施例に基づいて本発明の構成を具体
的に説明する。
第1図〜第5図はいずれも一実施例装置を示してお
り、第1図と第2図は送風機部分を、第3図は装置全体
の部分破断側面を、また第4図と第5図は空調用通風路
部分をそれぞれ示している。
装置の全体構成は第3図にみられるように、遠心式送
風機Aの吐出口1Cに空調用通風路としての空調用ダクト
Bの空気取入口を接続すると共に、送風機Aの空気吸込
口1Bに、被空調空気としての外気または車内空気を選択
的に空調用ダクトB内に導入するための内外気切替箱C
が取付けられている。
遠心式送風機Aは、ケーシング本体1部分と頂部壁体
1A部分とを締結金具6によって合体させたスクロールケ
ーシング内に、多翼ファン2を納め、ファン2のボス部
2Aはケーシング本体1の底面にブラケット7を用いて取
り付けてあるファン駆動用モータ3の出力軸に軸嵌され
ている。
送風機Aの空気の吸込口1Bに対向して位置するケーシ
ング本体1の底部内壁面には、吸音材Dが接着剤を用い
てその全面を覆うように被着されている。
吸音材Dはこの実施例では、多孔質弾性材料としての
軟質ポリウレタンフォームの厚板10の表面側に、非多孔
性有機質弾性材料としてのクロロプレンゴムの薄板11を
貼り合わせて構成されている。
軟質ポリウレタンフォームの材質としては、50%圧縮
硬度が50g/cm2で通気度が1〜10cc/sec/cm2(JIS、L−
1004のテスト法による)のものを選び、板厚は14mmとし
た。
表面の非多孔性有機質弾性材料11は、その単位面積当
り重量を示す面密度の値を102〜103g/m2の範囲で選ぶの
が妥当であることが一連の実験結果から推定されたの
で、板厚が1.0mmのクロロプレンゴム板とし、クロロプ
レンゴム系の接着剤を用いて軟質ポリウレタンフォーム
板10の表面側に貼りつけた。
厚さ15mmの吸音材Dを従来の遠心送風機Aのスクロー
ルケーシング内底面にそのまま被着させると、ケーシン
グ内風路の容積と形状が変化して送風機の特性を変って
来るので、この不都合を生じないようにケーシング本体
1の底面を吸音材Dの厚さ15mm分だけ従来の送風機に較
べて低く位置させ、この低められた底面1Cにポリプロピ
レン系の接着剤を使って吸音材Dの裏面側を固着させ
た。
遠心送風機Aの空気吸込口1Bにその空気出口を接続さ
せた内外気切替箱Cは、ほぼ台形をなす硬質合成樹脂製
のケース4の頂面に外気吸入口4Aを、また一つの斜壁面
に内気吸入口4Bを設け、両吸入口を回転軸5Aの周りに回
動する内外気切替ダンパ5により遠隔操作機構を介して
選択的に開閉させる構成を備えている。
空調用ダクトBは硬質合成樹脂製のボックス状ケース
20内に、空気取入口から吹出口に向けて順次冷風発生用
熱交換器としてのエバポレータ21、冷風の一部または全
部を下流側の温風発生用熱交換器としてのヒータコアに
選択的に流入させるための調温用のダンパ(図示略)を
取り付けた調温域22、ヒータコア23、およびヒータコア
をバイパスして下流に抜けた冷風と温風の混合用エアミ
ック域24を設けて構成されており、エアミックス域24を
下流にセンターベンチレーション吹出口25、ヒート吹出
口26およびデフロスト吹出口27が設けられている。30は
エバポレータ21を通過して生じた冷風を通気抵抗の大き
な下流側を経由せずに、短絡的に冷風吹出口(例えばサ
ンドベンチレーションの吹出口28)に導くための、通風
抵抗が充分に小さい冷風バイパスダクトである。
空調用ダクトBのケース20の内壁面には、送風機Aの
ケーシング内に取付けた吸音材Dのみによっては吸収し
切れなかった騒音を充分に減衰させるために、吸音材D
の被着が可能であり、且つ吸音効果を生じやすい個所、
例えば第3図中に20Aで示した個所に、風路の全周面を
めぐるようにして吸音材Dの厚さに等しい奥行きを有す
る吸音材収納用の膨出部をケースの外側向きに設けてい
る。第4図と第5図に膨出部20Aを図解した。12は吸音
材Dの固定用接着剤であり、31は上下2分割構造を有す
るケース20の組立用締結部材である。
上記の実施例装置の作動は従来装置と異ならないので
その説明は省く。
次に本発明による吸音材Dの吸音作用について述べ
る。吸音材料の吸音のメカニズムについては既に記した
如くであるが、自動車用空気調和装置に使われて来た従
来の吸音材に較べてこの吸音材Dが本質的に異なる点
は、吸振(音)特性の相異する2種類の吸音材料の貼り
合わせ体からなることであり、しかも、この貼り合わせ
体の下層側に多孔質弾性材料からなる比較的厚い板状の
厚板10を配し、上層側に非多孔質弾性材料からなる比較
的薄い板状の薄板11を重ねる構成が採られている。
従って、上層の薄板11は、ファン2からの空気流の低
周波数領域の振動を受けたときには供振する。そして、
この共振運動のうち、薄板11が厚板10を押す方向の運動
をしたときには、厚板10は縮む。また、上記共振運動の
うち、薄板11が厚板10から離れる方向の運動をしたとき
には、厚板10は薄板11に引っ張られる。このようにし
て、上記空気流の低周波数領域の振動エネルギーは、厚
板10の上記縮む方向および引っ張られる方向の変形によ
って効率良く減衰される。
また、薄板11は、その字のごとく薄いので、上記空気
流の高周波数領域の空気分子は、この薄板を透過し易
い。そして、この高周波数領域の空気分子が薄板11を透
過すると、この空気分子は、厚板10の多数の孔の内部で
摩擦損失する。そして、上記空気流の高周波数領域の振
動エネルギーは、厚板10の孔の内部における摩擦損失に
よって効率良く減衰される。
以上のようにして、比較的低い周波数の騒音音波か
ら、比較的高い周波数の騒音音波に至るまでの、幅広い
範囲の音波の騒音エネルギーを有効に吸収することがで
きる。
また多孔質の発泡体板10の表面を非多孔質のゴム板11
で覆ったことによって冒頭に記した如き吸音材の存在に
よる風路内の通気抵抗増大の不都合を来たすこともな
い。第8図と第9図に、厚板10と薄板11とを複合して吸
音材を構成した本実施例装置と、厚板10のみで吸音材を
構成した従来装置とについて、空調用ダクト内の風速分
布状態をそれぞれ模式的に示した。
第3図の装置を、ベンチレーション吹出口25を開放さ
せて400m3/hの吹出風量が得られる条件下で作動させた
時の、吸音効果の実測データを第6図に示した。この
時、回転数可変のファン駆動モータ3は最高回転状態
(Hi)とした。また集音マイクは運転者の左耳位置にセ
ットした。
比較のために吸音材Dを全く用いず、従って吸音材収
納用膨出部20Aも欠如としている点を除いて同一構造の
従来の空調装置についての測定データも破線グラフとし
て示した。
このグラフから読み取れるように、本発明による吸音
材Dを用いた空調装置から生ずる送風騒音のレベルは、
吸音材を用いない装置に較べて200〜1,500Hzの周波数帯
域において明確に低下しており、500Hz以下の騒音音波
を多く含む送風騒音を有効に減衰させられることがわか
る。オーバーオール騒音のレベルは従来装置の65dB
(A)に対して本発明装置は63dB(A)に低下した。
第7図に上記実施例装置に使用した厚さ15mmの複合構
成吸音材Dと、吸音材10と同一の材料の厚さ15mmの軟質
ポリウレタンフォーム板との2種類の吸音材の吸音特性
を比較した実験データを示した。このグラフから、本発
明による吸音材Dは低周波成分の勝った送風機騒音に対
して極めて効果的にその役割を果たし得ることがわか
る。
上記実施例では多孔質弾性材料として軟質ポリウレタ
ンフォームを用いているが、その他にも軟質塩化ビニー
ル系、ポリエチレン系、ポリスチロール系、ポリプロピ
レン系、ポリアミド系などの軟質合成樹脂発泡体や、不
織布のような弾力性を有する多孔質材料の使用も可能で
ある。
また非多孔性有機質弾性材料としては、上記実施例で
はクロロプレンゴムを用いているが、シリコンゴム、ブ
チルゴム、アクリルゴムその他の各種合成ゴムや天然ゴ
ムなどのエラストマーの他に、ゴム弾性に富んだ軟質合
成樹脂、例えばポリウレタン、ポリ塩化ビニール、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどを用
いることができる。また上記の多孔質弾性材料や非多孔
性有機質弾性材料に無機質の粉・粒体ないしは繊維状材
を充填材として混入し吸振特性を調節したものを用いる
こともできる。
さらに非多孔性有機質弾性材料に代えて、またはこの
材料と貼り合わせて、鉛、銅、アルミニウム、鉄などの
金属の薄膜状材を用いることによっても、本発明目的の
達成が可能である。
多孔質弾性材料の厚板10と非多孔性有機質弾性材料の
薄板11の各々の板厚は、自動車用空気調和装置に対して
特に外形のコンパクト化と軽量化が求められているため
に、その上限値にはおのずから制約が加えられるし、使
用材料の材質の如何によっても当然にその望ましい板厚
が左右されるが、貼り合わされるべき2種類の材料の各
々の材質の組み合わせと、各々の板厚の組み合わせとを
様々に変化させながら行った吸音性テストの結果とし
て、多孔質弾性材料板10は5〜30mm、非多孔性有機質弾
性板11については0.01〜2mmの板厚を選ぶのが適当であ
ることが確かめられた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によると、ファンからの
加圧空気流の振動エネルギーのうち、特に低周波数領域
の振動エネルギーを、空調ケースの内壁面のうちファン
よりも空気下流側部位に設けられた吸音材にて効率良く
減衰できるので、吹出口から車室内にもれる騒音の大き
さを効率良く低減できる。
また、本発明では、吸音材の表面が多孔質弾性材料か
らなる厚板のときに比べて、その表面が平滑となるの
で、ファンよりも空気下流側部位における空調ケースの
通気抵抗を大きくすることなく、上記の騒音低減効果を
上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はいずれも一実施例装置を示しており、
第1図は送風機の側断面図、第2図は送風機の分解図、
第3図は装置の全体構成を描いた部分破断正面図、そし
て第4図と第5図は空調用通風路の内壁面に吸音材を被
着させる方法を説明した図である。 第6図は第3図に示した装置と吸音材を用いない点を除
いてこれと同一の従来装置について騒音の発生レベルを
比較したデータグラフである。 第7図は本発明による吸音材と従来の吸音材との吸音特
性を比較した実験のデータグラフである。 第8図と第9図はそれぞれ空調用通風路内に本発明によ
る吸音材と従来吸音材を取付けた場合の風路内の通気抵
抗の様子を模式的に描いた風路の側断面図である。 図中 A……送風機、B……空調用通風路、C……内外
気切替箱、1……送風機のスクロールケーシング、2…
…多翼ファン、1B……吸込口、10……多孔質弾性材料、
11……非多孔性有機質弾性材料、10+11(D)……吸音
材、20……空調用ダクトのケース、20A……吸音材の収
納用膨出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 靖彦 刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電装株 式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−170375(JP,U) 実開 昭58−186913(JP,U)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側に外気吸入口および内気吸入口が形
    成されるとともに、他端側に複数の吹出口が形成された
    空調ケースと、 この空調ケース内に空気流を発生するファンを有する送
    風機と、 前記空調ケース内に設けられ、この空調ケース内の空気
    との間で熱交換する熱交換器と を備える自動車用空気調和装置において、 前記空調ケースの内壁面のうち、前記ファンよりも空気
    下流側部位に、このファンで発生した騒音を減衰させる
    吸音材が設けられ、 この吸音材は、 前記空気流の高周波数領域の振動エネルギーを減衰させ
    る多孔質弾性材料からなり、前記内壁面に被着された厚
    板と、 非多孔質弾性材料からなり、自身の表面が前記空気流に
    面するようにして前記厚板の表面に貼着され、前記空気
    流の低周波数領域の振動を受けたときに共振して前記厚
    板を変形させる薄板とからなり、 前記厚板の変形によって前記低周波数領域の振動エネル
    ギーを減衰するようにした ことを特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記厚板の厚みが5〜30mmであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車用空気調和
    装置。
  3. 【請求項3】前記薄板の厚みが0.01〜2mmであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の自
    動車用空気調和装置。
  4. 【請求項4】前記多孔質弾性材料がポリウレタン系、塩
    化ビニール系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポ
    リアミド系、ポリスチレン系等の合成樹脂発泡体である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれかに記載の自動車用空気調和装置。
  5. 【請求項5】前記多孔質弾性材料がシリコンゴム系、ブ
    チルゴム系、アクリルゴム系、NBRゴム系、SBRゴム系、
    天然ゴム系等のゴム発泡体であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の自動
    車用空気調和装置。
  6. 【請求項6】前記非多孔質弾性材料が、ポリウレタン
    系、塩化ビニール系、ポリエチレン系、ポリプロピレン
    系、ポリアミド系、ポリエチレンテレフタレート系、ポ
    リブチレンテレフタレート系等の合成樹脂、あるいはこ
    れらの材料に無機質の粉、粒体ないしは繊維状材を充填
    材として混入した材料であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の自動車用
    空気調和装置。
  7. 【請求項7】前記非多孔質弾性材料がシリコンゴム系、
    ブチルゴム系、アクリルゴム系、NBRゴム系、SBRゴム
    系、天然ゴム系等のゴム材料あるいはこれらの材料に無
    機質の粉、粒体ないしは繊維状材を充填体として混入し
    た材料であることを特徴とする特許請求の範囲第1項な
    いし第5項のいずれかに記載の自動車用空気調和装置。
  8. 【請求項8】前記非多孔質弾性材料が、鉛、銅、アルミ
    ニウム、鉄等の金属箔であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の自動車用
    空気調和装置。
  9. 【請求項9】前記送風機は、前記空調ケースのうちの前
    記ファンを収める部位がスクロールケーシングで構成さ
    れた遠心式送風機であり、 前記吸音材の被着箇所は、前記ファンよりも空気下流側
    部位のうち、前記スクロールケーシングの吸込口に対向
    する内壁面であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第8項のいずれかに記載の自動車用空気調和装
    置。
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