JP2503029Y2 - エレクタ装置 - Google Patents

エレクタ装置

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JP2503029Y2
JP2503029Y2 JP11334290U JP11334290U JP2503029Y2 JP 2503029 Y2 JP2503029 Y2 JP 2503029Y2 JP 11334290 U JP11334290 U JP 11334290U JP 11334290 U JP11334290 U JP 11334290U JP 2503029 Y2 JP2503029 Y2 JP 2503029Y2
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勝範 松井
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、トンネル内周壁をプレハブ製のトンネル覆
工版により構築、あるいは補修する再、トンネル内にお
いてトンネル覆工版を支持し、所定の据え付け位置に移
送するエレクタ装置に係り、特に比較的小口径のトンネ
ルに有用なエレクタ装置に関する。
[従来の技術] 例えば、シールド工法によって構築されるトンネルの
内周壁は、鉄筋コンクリートなどで形成されたプレハブ
製のトンネル覆工版を内周壁に沿って多数据え付け、か
つ相互に連結することによって覆工されている。
トンネル覆工版をトンネル内周壁に据え付けるには、
通常、トンネル断面に沿って旋回するアームの先端にト
ンネル覆工版を支持するいわゆるエレクタ装置と呼ばれ
るものが用いられている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、このようなエレクタ装置は、アームの長さ
がトンネルの口径に適さないものが多く、比較的小口径
のトンネル内では、壁面や内部の設置物と干渉する場合
が多くなって衝突するなどの危険が生じるほか、トンネ
ルによってはその中に入ることのできないものも有る。
本考案は上記事情に鑑みて成されたもので、比較的小
口径のトンネル内での内周壁の覆工作業が容易に可能で
省力化も図れるエレクタ装置を提供することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するためになされたエレクタ
装置であって、トンネル内をその長手方向に沿って走行
可能な台車と、この台車上に設けられた台車の前進方向
に向かって延びるジブとを備え、このジブは、ジブ本体
と、このジブ本体からやや離間して配されたリンクとか
らなり、これらジブ本体およびリンクは、基端部が自在
軸を介して前記台車に、またその先端部も自在軸を介し
て連結することにより、常に互いに平行な状態のまま、
三次元方向に揺動自在に台車に連結し、前記台車には、
ジブを揺動させる駆動装置を設け、さらに、前記先端部
側の自在軸には、この自在軸によって前記ジブが揺動し
ても所定の姿勢が保持されるブラケットを介して、前記
トンネル覆工版が取り付け可能なアタッチメントを装着
したことを特徴とする。
[作用] 本考案のエレクタ装置によれば、トンネル壁面に据え
付けるトンネル覆工版の移動は、該トンネル覆工版をジ
ブの端部のアタッチメントに取り付け、その状態で上記
台車を走行させるとともに、上記ジブを三次元方向に自
在に移動することによって行う。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第5図を参照
して説明する。
第1図は、地中のトンネル内周壁Tに、図中符号1の
本実施例のエレクタ装置によって構築した壁体2を示す
正面図である。
上記壁体2は、下部に位置する底板ブロック3aと、両
側部に位置し、上記底板ブロック3aに接してその上方に
設けられる側板ブロック4、4と、上底部に位置し、上
記側板ブロック4、4に接してその上方に設けられる頂
板ブロック3bの四タイプの上記コンクリートブロックか
ら構成される断面リング状の略円筒状に形成されてい
る。
それぞれのコンクリートブロックの内面中央部には、
インサート金具5が埋設されている。
エレクタ装置1は、壁体2内の底版ブロック3a上を走
行可能な台車6と、この台車6上の後部に立設されたポ
スト7の上部前方から前進方向に向かって延びるシブ8
とを備えている。
第2図ないし第5図に示すように、このジブ8は、ジ
ブ本体9と、このジブ本体9の左右上方で互いに離間し
て平行に配されたリンク10、10とからなり、これらジブ
本体9およびリンク10は、それぞれ基端部11、12、12が
第1の自在軸13、14、14を介して上記ポスト7の上部前
方に設けられた基端部ブラケット15に揺動自在に連結さ
れている。
また上記ジブ本体9およびリンク10、10の先端部16、
17、17には、それぞれ第2の自在軸18、19、19を介して
ジブ8の旋回、俯仰に対してもエレクタ装置1の進行方
向前方に向くように設定された定方向ヘッド20(ブラケ
ット)が設けられている。
また、ジブ本体9の下部中央部には、上記ポスト7の
中央部前方から第1のステー21aおよび第1のシリンダ
ー自在軸22を介して揺動自在に設けられた油圧シリンダ
ー23が第2のステー22bを介して回動自在に取り付けら
れている。
上記定方向ヘッド20には、第4図および第5図に示す
ように、正面24の中央部に設けられた軸挿入口25に軸26
を進行方向に垂直な平面で回動自在に挿入した状態で前
方に突出して設けられた円筒形の回動ブラケット27と、
上記側面28に固着され、上記回動ブラケット27をウォー
ムギアを介して回動させる油圧モーター29とが備えられ
ている。
上記回動ブラケット27には、円筒形の支持管30(アタ
ッチメント)の端部が該回動ブラケット27の内周面31か
ら適宜間隔の隙間32を有した状態で挿入されている。
この支持管30の外周面には、該支持管30が上記隙間32
の間を前後方向に揺動自在で、支持管軸33、33が上記回
動ブラケット27の長手方向中央部に回動自在に取り付け
られている。
また、支持管30は、中空部34に挿通されるボルト35が
上記インサート金具5と係合することで上記各コンクリ
ートブロックを係止可能に形成されている。
そして、ジブ8を上下に揺動させる油圧シリンダー22
と、支持管30を回動させる油圧モーター27と、該台車6
の走行用モーター(図示せず)とは、台車6の後部上方
に設けられている油圧ユニット36により作動するように
なっている。
上記本実施例のエレクタ装置1によれば、壁体2の構
築は、以下のようにして行う。
まず、各ブロック3a、3b、4のエレクタ装置1への取
り付けは、エレクタ装置1をコンクリートブロックの置
かれている所定の位置まで移動し、支持管30の先端面37
をインサート金具5に密接させるとともに、反対側の基
端面38より該支持管30に挿入したボルト35を上記インサ
ート金具5と係合することによって行う。
この状態でエレクタ装置1は、トンネル内の走行と、
ジブ8の旋回、俯仰と、回動ブラケット27の回動とによ
って、コンクリートブロックをその組み付け位置に移動
する。
そして、上記のようにコンクリートブロックを保持し
た状態で、作業者が、支持管30の揺動による微調整など
を利用してその作業位置調整した後、組み付け作業を進
める。
コンクリートブロックの壁体2または、トンネル内周
壁Tへの固定が完了すれば、ボルト35をインサート金具
5から取り外すことによって、コンクリートブロックを
支持管30から解放する。
上記の作業を繰り返すことによって、壁体2が構築さ
れる。
なお、トンネル内において、台車6を介する前後方向
へコンクリートブロックを移動するには、台車6の下部
の空間に該コンクリートブロックを通すことによって行
う。
また、壁体2およびトンネル内周壁Tの補修も、エレ
クタ装置1を上記のように利用することによって行うこ
とができる。
したがって、上記の通り構成されるエレクタ装置1
は、台車6の走行と、ジブ8の旋回、俯仰と、回動ブラ
ケット27の回動とによって、トンネル内周壁Tの全面を
カバーすることができ、コンクリートブロックを該内周
壁のいずれの位置にも容易に据え付けることが可能であ
る。
また、上記の結果、トンネル内周壁Tおよび覆工壁体
2との干渉が少なく、比較的小口径のトンネル内におけ
る作業であっても上記の利点が十分に発揮される。
さらに、上記エレクタ装置1は、支持管30が定方向ヘ
ッド20を介して常に進行方向に垂直な平面で回動自在に
設けられているから、コンクリートブロックの保持姿勢
の制御が簡便であり、壁体2の構築および補修の作業性
が向上する。
なお、上記ジブ8は、上記ポスト3に駆動装置を設け
た上、その旋回を該駆動装置の駆動力によって行っても
良い。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のエレクタ装置によれ
ば、トンネル内をその長手方向に沿って走行可能な台車
と、この台車上に設けられた台車の前進方向に向かって
延びるジブとを備え、このジブは、ジブ本体と、このジ
ブ本体からやや離間して配されたリンクとからなり、こ
れらジブ本体およびリンクは、基端部が自在軸を介して
前記台車に、またその先端部も自在軸を介して連結する
ことにより、常に互いに平行な状態のまま、三次元方向
に揺動自在に台車に連結し、前記台車には、ジブを揺動
させる駆動装置を設け、さらに、前記先端部側の自在軸
には、この自在軸によって前記ジブが揺動しても所定の
姿勢が保持されるブラケットを介して、前記トンネル覆
工版が取り付け可能なアタッチメントを装着したことを
特徴とするから、トンネルの口径が比較的小さい場合で
あっても、該トンネルおよび覆工壁体内部を自由に移動
することができ、トンネルの壁面および覆工壁体との干
渉が少なく、トンネル覆工版の移送の自由度が向上す
る。
また、ジブは、上記駆動装置の駆動力によって揺動す
るから、トンネル覆工版の移動が容易となるほか、ブラ
ケットを介して設けられたアタッチメントにより、トン
ネル覆工版の取り付けが簡便となってその作業能率が向
上するといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のエレクタ装置によってトンネル内周壁
に構築された壁体を示す正面図、第2図ないし第5図は
本考案のエレクタ装置を示す図であって、第2図はエレ
クタ装置の側面図、第3図はエレクタ装置の平面図、第
4図はジブ端部の拡大側面図、第5図はジブ端部の拡大
平面図である。 1……エレクタ装置、3a……底版ブロック(トンネル覆
工版)、3b……頂板ブロック(トンネル覆工版)、4…
…側板ブロック(トンネル覆工版)、6……台車(台
車)、8……ジブ、9……ジブ本体、10……リンク、1
1、12……基端部、13、14……第1の自在軸、16、17…
…先端部、18、19……第2の自在軸、20……定方向ヘッ
ド(ブラケット)、22……油圧シリンダー(駆動装
置)、30……支持管(アタッチメント)、T……トンネ
ル。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル内周壁に据え付けるトンネル覆工
    版を支持し所定の据付位置に移送するエレクタ装置であ
    って、 トンネル内をその長手方向に沿って走行可能な台車と、
    この台車上に設けられた台車の前進方向に向かって延び
    るジブとを備え、 このジブは、ジブ本体と、このジブ本体からやや離間し
    て配されたリンクとからなり、 これらジブ本体およびリンクは、基端部が自在軸を介し
    て前記台車に、またその先端部も自在軸を介して連結さ
    れることにより、常に互いに平行な状態のまま、三次元
    方向に揺動自在に台車に連結され、 前記台車には、ジブを揺動させる駆動装置が設けられ、 さらに、前記先端部側の自在軸には、この自在軸によっ
    て前記ジブが揺動しても所定の姿勢が保持されるブラケ
    ットを介して、前記トンネル覆工版が取り付け可能なア
    タッチメントが装着されていることを特徴とするエレク
    タ装置。
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