JP2502912Y2 - 位置検出機構 - Google Patents

位置検出機構

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JP2502912Y2
JP2502912Y2 JP3264091U JP3264091U JP2502912Y2 JP 2502912 Y2 JP2502912 Y2 JP 2502912Y2 JP 3264091 U JP3264091 U JP 3264091U JP 3264091 U JP3264091 U JP 3264091U JP 2502912 Y2 JP2502912 Y2 JP 2502912Y2
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淳 平山
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、位置検出機構、更に
詳しくは、回転体の回転位置を検出する機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】回転円筒等の回転体の回転位置、あるい
は回転速度を精密、かつ安定に検出するための機構は、
従来、回転式エンコーダと称されていて、光学的検出手
段によるもの、あるいは磁気的検出手段によるもの等が
提案されている。上記光学的検出手段によるものはピッ
チの細かい光学パターンを光検出器で検出するようにし
たものであり、磁気的検出手段によるものはホール素
子,半導体MR素子,強磁性薄膜MR素子などの磁気感
応素子を用いて磁気パターンを読み取るようにしたもの
である。
【0003】磁気的検出手段によって回転位置を検出す
るエンコーダでは、微少ピッチの磁気パターンをロ−タ
に着磁して、これを検出しようとすると着磁面と磁気感
応素子との距離を正確に保つ必要がある。そして、これ
を実現するに当っては、特開平1−148078号公報
に開示されているものは、微少磁気パターンと磁気感応
素子との間隔を一定に保つための間隔規定部材を両者の
間に挟み込み、磁気パターンと磁気感応素子のいずれか
一方を他方に向けてバネで圧着させて、間隔を規定する
構造を採用している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、例えば数μ
m〜数十μm程度の微少な位置を検出する場合には、こ
れを実現するための検出機構は、大変複雑になり、極め
て高価なものとなる。即ち、上記光学的検出手段の場合
には検出用の光学パターンは、数μm〜数十μmピッチ
のものを作らなけらばならないが、この光学パターンの
製作は極めて困難で高価なものとなるし、組立時におけ
る検出器と光学パターンの位置出し精度を高精度にしな
ければならないという組立てにおいても困難さを伴う。
また、磁気的検出手段においては、検出用パターンピッ
チは通常のもので100μm〜200μm程度になる
が、この程度の微少パターンになると検出用パターンと
検出器のギャップを精度良く保つ必要があり、その機構
は複雑で高価なものとなる。
【0005】検出用パターンと検出器の間隔は、通常検
出用パターンピッチの50%程度(50〜100μm)
で、その許容範囲は検出用パターンの5%(5〜10μ
m)程度と非常に厳しいものである。
【0006】上記特開平1−148078号公報に開示
されているものでは、磁気感応素子の検出面に間隔を規
定する部材を接着しているが、この手段では、間隔を規
定する部材と検出面の間の接着剤の厚みが検出用パター
ンと検出器の間隔に影響し、前述したように、精度が必
要な検出用パターンと検出器の間隔を規定するのには、
個々のものにバラツキが多く実用上問題がある。また、
間隔を規定する50〜100μmの薄板を検出器に接着
する場合の接着剤のはみ出しも50μm〜100μm程
度に抑える必要がある。更に、この間隔を規定する部材
は小さなもので、角のエッジによる磁気パターン面の摩
耗等が問題になる。更にまた、この間隔規定部材の他
に、検出器を平行に保つために検出器の支持板の四角の
突起が磁気パターンと同周面のロ−タと接しており、全
部で5つの部材が回転部材に接する構造となっている
が、5つの部材すべてが回転部材に接するのは無理があ
り、間隔を規定するのに最適な構造とはいえない。
【0007】また、間隔を規定した上で、検出器を検出
用パターンへ板バネ等を用いて圧接させる手段を採用し
ているが、この手段は部品点数が多く構造も複雑であ
り、更には検出部の質量が増大し着磁パターン面の凹凸
に対するレスポンスが悪くなったりする。従って、本考
案の目的は、正確にして簡単な構造で、精度が高く、磁
気パターンの動きに対して安定した検出のできる位置検
出機構を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案による位置検出機
構は、対向する2つの部材の相対位置を検出する位置検
出機構において、一方の部材の、他方の部材に対向する
側面に設けられた磁気パターンと、この磁気パターンを
読み取る磁気感応素子と、一端を上記他方の部材に支持
されており、他端を上記磁気パターンと磁気感応素子と
の間に挿入され、該磁気感応素子を支持することにより
磁気パターンと磁気感応素子との間隔を決定すると共
に、磁気感応素子を磁気パターンに向けて付勢する板バ
ネと、を具備したことを特徴とする。
【0009】
【作用】磁気感応素子を磁気パターンに向けて付勢する
板バネに、磁気感応素子を固着し、この板バネを直接、
磁気パターンに当接させる。
【0010】
【実施例】以下、図示の実施例によって本考案を説明す
る。図1は、本考案の第1実施例を示す位置検出機構の
斜視図である。なお、本実施例は、カメラの撮影レンズ
鏡筒におけるレンズ支持筒を繰り出す機能を持つ回転円
の回転を検出する場合の適用例である。
【0011】レンズ鏡筒の固定の外筒1の内部にレンズ
光軸を一致させて、レンズ支持筒を繰り出す機能を持つ
回転円筒2が回転自在に配設されており、この一方の部
材である回転円筒2の、他方の部材である外筒1に対す
る正確な回転位置を、位置検出機構によって検出する。
【0012】本実施例による位置検出機構は、上記回転
円筒2と一体の磁性体に着磁された微少ピッチの磁気パ
ターン3と、この磁気パターン3の磁気信号を検出する
磁気感応素子である磁気抵抗素子4と、上記微少ピッチ
の磁気パターン3と磁気抵抗素子4の間隔を規定し、磁
気抵抗素子4を磁気パターンへ圧着させる板バネ5と、
この板バネ5を支持する上記外筒1とで、その主要部が
構成されている。
【0013】上記微少磁気パターン3は、図2に示すよ
うに、回転円筒2の一部に、ニッケル,コバルト等の強
磁性体の金属材料をコーティングし、その表面を研磨
し、N極とS極が微少ピッチで交互に着磁された帯状の
もので、回転円筒2と同一面になるように固定されてい
る。そして、この磁気パターン面に対して上記磁気抵抗
素子4が非常に狭いギャップをもって配設される。
【0014】図3は、上記磁気抵抗素子4および上記板
バネ5によって構成される磁気ヘッドの構成を示す。板
バネ5の材質としては、リン青銅やベリリウム銅のよう
に透磁率が小さい非磁性体のバネ材料を用い曲げ加工に
より、図4に示すように加工される。即ち、板バネ5
を、その機能で分割すると、図4(A)に示す如く、そ
の長さ方向に、a,b,cの3つの長さ部分に分けるこ
とができる。一端部の上記a部分は、その中程に取付用
長孔5aを穿設されており、この取付用長孔5aを貫通
する板バネ固定ビス6により、図1に示すように、外筒
1へ固定される部分であり、上記b部分は、実際に弾性
力が作用する部分であって、他端部の上記c部分は、磁
気抵抗素子4を固定し磁気抵抗素子と磁気パターンの間
隔を規定する部分である。
【0015】そして、板バネ5は同バネを外筒1へ組み
付けたときに、板バネが撓んでc部分が磁気パターン3
へ押し付けられるように、図4(B)に示す如く、予め
θ1の角度をa部分とb部分の間に設けておく。また、
その時に、磁気抵抗素子4を固定するc部分がa部分と
平行になるように、θ2 の角度をb部分とc部分の間に
も設けておく。
【0016】一方、磁気抵抗素子4は図5に、その検出
面が示されるように、磁気抵抗素子は、例えば8素子
のガラス基板のもので、配線用のFPC(フレキシブル
プリント基板)7が検出面側から8個の素子と平行に
転円筒2の円周方向と直角に出ている。検出面にはAB
相の素子が磁気パターンピッチの1/4の間隔δで配置
されており、90度位相のずれたA,B相の信号を検出
している。また、上記FPC7との接合部は補強樹脂8
が盛り上がっているが、板バネ5に接着するときには、
この接着剤の盛り上がり部をよけて接着する。
【0017】このように構成されている磁気抵抗素子4
を、図3に示す如く、検出面を板バネ5側に向けて同板
バネに当てた状態で、磁気抵抗素子4の側面と板バネ5
上に、例えば耐久性の高いエポキシ樹脂系のアラルダイ
ト等を用いた接着剤9を盛るようにして固定する。この
ように固定すれば、磁気抵抗素子4の検出面と板バネ5
の間に隙間を生じることなく固定できるので、磁気抵抗
素子4と磁気パターン3間の間隔を正確に出すことがで
きる。
【0018】前述した如く、板バネ5の材質は非磁性体
の金属を用いる。リン青銅やベリリウム銅などの銅材を
用いた場合、銅の真空に対する比磁化率は、−10-3
−10-7と微少なため、もとの磁気パターンからの磁界
を殆ど妨げることなく、板バネ5に検出面を向けて接着
された磁気抵抗素子で板バネを通して磁気パターンの磁
気信号を検出可能である。
【0019】このようにして構成された磁気ヘッドを、
図1に示す如く、外筒1へ固定ビス6を用いて固定す
る。外筒1には、図1からも判るように磁気パターン3
に対向する位置に、周方向に長い長方形の窓孔1aが設
けられていて、同孔1aの、磁気パターン3と直角方向
の一側縁の中程には板バネと略同じ幅の溝穴1bが穿設
されている。この溝穴1b内に板バネ5の一端部aを落
とし込み、その長孔5a(図3参照)を貫通して固定用
のビス6をねじこんで板バネ5を固定する。この際、上
記固定用の長孔5aは外筒1の円周方向の向かって伸び
た孔となるので、図6のように、例え磁気抵抗素子4の
中心が回転円筒2の頂からずれてしまった場合でも、そ
の長孔5aによって位置調整を簡単に行うことができ
る。
【0020】図7は、上記図1の磁気ヘッド周りの回転
方向の断面を示した図である。この図からも容易に判る
ように、板バネ5は撓みによって板バネに接着された磁
気抵抗素子4を回転円筒2の磁気パターン3へ圧着し、
同時に板バネ5は磁気抵抗素子の検出面と磁気パターン
の間隔を正確に板バネ5の厚みだけとっている。
【0021】次に、図8(A),(B),(C)に上記
板バネ5の種々の形状を示す。図8(A)に示す形状の
板バネ5Aは、前記図4に示した板バネ5のb部分の幅
を変えたもので、同一の板厚の材料を用いても板バネの
着磁パターンへの圧着力量を変えることができる。ま
た、図8(B)に示す形状の板バネ5Bは、板バネ5の
b部分に長手方向の長孔5Baを穿設することによって
同様に圧着力量を調節するようにしたもので、磁気抵抗
素子4の固定された磁気ヘッドにおいて、先端部のネジ
レやブレを抑えるのに効果がある。また、図8(C)に
示す形状の板バネ5Cは、前記板バネ5の、磁気抵抗素
子の検出面が接する部分のc部分に、切欠5Caを設け
たもので、磁気パターン3の磁気信号を検出面が直接、
検出することができるので、比磁化率の比較的大きな材
料を板バネとして用いることができる。
【0022】また、板バネはその厚みを変更することに
よって、磁気抵抗素子の磁気検出面と磁気パターンの間
隔を変えることができる。通常この間隔は、着磁ピッチ
の50%程度であるので、着磁ピッチに合わせて板バネ
の厚さを選ぶことになる。
【0023】このように構成された本実施例の位置検出
機構においては、回転円筒2が外筒1に対して回転する
と、同円筒と一体の微少ピッチの磁気パターン3も外筒
1に対して回転し、その磁気パターンの磁気信号を磁気
抵抗素子4が板バネ5を通して正確に検出し、回転円筒
2が停止した時には、その位置を誤差なく検出する。本
実施例のように位置検出機構を構成すれば、回転円筒2
が偏心して回転したり、外筒1と回転円筒2の間にラジ
アル方向のガタ付きが存在したとしても、板バネは常に
着磁パターン面の動きに追従して動き、磁気抵抗素子の
磁気検出面と磁気パターンの間隔は常に一定しており、
この間隔の変動が位置の出力信号に大きな影響を与え
る、この種磁気的検出機構において、常に安定した正
確な出力信号を得られる。また、磁気抵抗素子4の検出
面には接着剤を塗らずに、素子4の側面に接着剤を盛る
ようにして固定しているため、磁気抵抗素子と磁気パタ
ーン面の間隔は接着剤の厚みを含まず、板バネの板厚だ
けで定まり、板厚の変更により容易に変えられる。しか
磁気パターン面と板バネの接触面は曲面と平面がただ
接触しているだけなので、板バネの角のエッジによる磁
気パターンの磨耗に対しても影響が少ない。また、板バ
ネの基端部を外筒1に固定し、磁気抵抗素子を板バネの
先端部に固定しているため、磁気抵抗素子4は外筒1に
対して回転方向は不動で、ガタ付きのない正確な位置検
出が行える。
【0024】なお、本実施例では磁気パターンは回転円
筒2にコーティングした後、着磁を行ったが、これは予
磁気パターンを着磁してある金属マグネットやプラス
チックマグネットを回転円筒に組み込んでも良い。また
磁気抵抗素子の板バネへの固定も直接、接着する手段を
採ったが、検出面に接着剤を塗らなければ、他の部材で
上から押さえても良い。更に摺動性を良くするために、
板バネの磁気パターンとの接触面に潤滑材を用いても良
いし、板バネ自体に固定潤滑材をコーティングしても良
い。
【0025】図9は、本考案の第2実施例の位置検出機
構を示したものである。この第2実施例における外筒1
A,回転円筒2Aおよび磁気パターン3Aは前記第1実
施例と全く同様に構成されている。上記第1実施例と異
なるところは、板バネが両持ちの板バネ10で形成され
ていることと、磁気感応素子がセラミック基板の磁気抵
抗素子4Aで形成されていることである。即ち、この第
2実施例では磁気抵抗素子4Aをセラミックの基板と
し、配線を検出面の裏側から引き出している。また、磁
気抵抗素子の着磁パターンに対する圧着や間隔出しは、
両持ちの板バネ10を用い、板バネ10と磁気抵抗素子
4Aの接着にも第1実施例とは違う手段を採っている。
【0026】図10は、セラミック基板の磁気抵抗素子
4Aを検出面側から見た図を示したものである。この素
子4Aの形状は正方形に近く、磁気抵抗の端子4Aa〜
4Adは裏面に出ているので、FPC7A(図9参照)
は検出面と反対側の面に固着される。図示のものは4素
子のものであって、A,B相の素子は間隔が磁気パター
ンピッチの1/4の間隔δで配置されており、90度位
相のずれたA,B相の信号を検出している。図9に示す
ように、検出面の裏側に固着されたFPC7Aは板バネ
10の長さ方向に引き出され、第1実施例よりは配線の
取り回しが容易になっている。
【0027】図11に両持ちの板バネ10の展開図を示
す。この両持ちの板バネ10は、中央部に略正方形の支
持固定部10aが形成され、長手方向の両端部には取付
用の長孔10b,10cが穿設されている。この板バネ
10の中央部両側の突出縁部10d,10eを、プレス
の曲げ加工により、上方に立上げて図12(A),
(B)に示すように形成する。このように板バネ10の
中央は両側が直角に折り曲げられ、磁気抵抗素子4Aの
位置決めと接着面の確保の役目を果たしている。接着剤
は第1実施例同様エポキシ系樹脂のアラルダイト等を用
い、図13(A),(B)に示すように、検出面と板バ
ネは直接、接着せずに、磁気抵抗素子4Aの側面と板バ
ネの上方へ折り曲げられた突出縁部10d,10eの内
面とを接着する。このように接着することで検出面と着
磁パターンの間隔は板バネの厚さで正確に出すことがで
きる。
【0028】この両持ち板バネ10の外筒1Aへの固定
は、上記第1実施例と同様、外筒1Aの窓孔1Aaの両
側縁部の中程の溝穴に、板バネ10の両端部を落し込
み、取付用長孔10b,10cを貫通してビス止めす
る。この場合、一方の長孔10bには通常の固定ビス6
Aを落とし込んでバネを固定し、他方の長孔10cには
段付きの固定ビス6Bを貫通して板バネが可動可能な状
態で外筒1Aに組み付ける。板バネ固定ビスの固定時に
は板バネの取付孔が長孔なので、前記第1実施例同様、
磁気抵抗素子4Aの位置を最適の位置に調節することが
できる。この両持ちバネ10の場合も、同じ板厚でも板
バネ幅を変えることで磁気パターンへの圧着力量を調整
することができるし、磁気抵抗素子と磁気パターン間の
距離も第1実施例同様、板バネの板厚を変えることで調
整可能である。
【0029】このように構成した第2実施例の位置検出
機構においても、両持ちバネ10によって磁気抵抗素子
4Aが着磁パターン面へ圧着され、磁気抵抗素子4Aと
磁気パターン3Aの間隔も板バネ厚がそのまま規定する
ので、第1実施例と同様に正確な位置検出ができる。
た、第1実施例の図8に示した種々の板バネと同じ構造
のものを本第2実施例の両持ちバネにおいても用途に合
わせて選択することができる。
【0030】板バネを両持ちバネにしたことにより、回
転円筒2Aの偏心,ガタ付きによる磁気抵抗素子検出面
の捩じれ,ブレの減少に効果的である。また、検出面の
裏面に端子の出ている磁気抵抗素子4Aを用いることで
配線の取り回し、スペース配分に効果がある。更に、両
持ち板バネを折り曲げて接着面を確保したことにより、
接着面を広くでき、接着強度も高くなる等の効果も得ら
れる。
【0031】また、上記各実施例の位置検出機構では、
回転運動の位置検出を行ったが、これは直線運動の位置
検出機構としても使用することができることは言うまで
もない。図14は、本考案の第3実施例であって、本考
案による位置検出機構を直線運動の位置検出に適用した
例である。この第3実施例においては、移動台12に微
少ピッチの磁気パターン13が着磁されている。移動台
12は、固定台11に対して磁気パターン13の方向に
移動可能であり、固定台11には磁気抵抗素子14の接
着された板バネ15が板バネ取付ビス16によって固定
されている。上記板バネ15は、微少ピッチの磁気パタ
ーン13と磁気抵抗素子14との間隔を、その板厚によ
って規定し、更に磁気抵抗素子14を微少ピッチの磁気
パターン13へ圧着させている。また、上記板バネ15
は、その先端部のエッジによる磁気パターン13の摩耗
を極力抑えるために、その先端部15aを上方へ鈍角に
曲げてある。一方、磁気抵抗素子14は、前記第1実施
例と同様のガラス製のもので、その検出面には第1実施
例同様、接着剤を付けずに板バネ15へ接着されてい
る。
【0032】このように構成された第3実施例において
は、移動台12が固定台11に対して、微少ピッチの磁
気パターン13の方向へ移動すると、固定台11に固定
された板バネ15上の磁気抵抗素子14が微少ピッチの
磁気パターン13の磁気信号を検出し、固定台11に対
する移動台12の位置を正確に検出することになる。こ
のように位置検出機構を構成すれば、回転運動の位置検
出だけでなく、直線運動の位置検出も可能である。
【0033】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、回転
体の外周面の一部あるいは直線運動をする移動体の一部
に、微少ピッチの磁気パターンを設け、この磁気パター
ンを磁気感応素子で読み取るようにすると共に、磁気感
応素子を板バネに固定し、板バネの撓みを利用して板バ
ネを上記磁気パターンに圧接させているので、回転体が
偏心して回転したり、外筒と回転体の間にラジアル方向
のガタ付きが存在し、また、移動体と固定台との間隔が
移動時に多少変化しても、磁気感応素子は板バネに追従
して動くので、磁気パターン面に対して板バネの厚み分
の一定の正確なギャップをおいて平行に保持されるの
で、安定した位置検出を行うことができる。また、外筒
に板バネを固定し、板バネに磁気感応素子を固定したこ
とにより、磁気感応素子は回転方向に対して外筒に固定
された状態となり、外筒と回転体の位置を、磁気感応素
子と外筒とのガタツキを検出することなく正確に検出す
ることができる。
【0034】また、磁気感応素子と磁気パターン間のギ
ャップは板バネの厚みを変えることにより容易に調整可
能で様々な着磁ピッチの磁気パターンや磁気感応素子に
対応することができる。更に、バネ先端部の質量を最も
小さくすることが出来るので、回転体の動きに対して磁
気感応素子の追従性もよい。また、構成部品も基本的に
は外筒(固定体)、回転体(移動体)以外は、磁気感応
素子,板バネ,磁気パターンの3点のみであるから構造
も極めて簡単でコストも安価である。よって、本考案に
よれば、この種従来の欠点を除去した位置検出機構を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す位置検出機構の斜視
図。
【図2】回転円筒に一体に設けられる磁気パターンの一
例を示す斜視図。
【図3】上記第1実施例における板バネと磁気抵抗素子
の斜視図。
【図4】上記第1実施例における板バネの展開図と側面
図。
【図5】上記第1実施例における磁気抵抗素子の平面
図。
【図6】上記第1実施例における板バネの回転体に対す
る調節機能を示す側面図。
【図7】上記第1実施例の位置検出機構の要部を拡大し
て示した断面図。
【図8】板バネの変形例をそれぞれ示す平面図。
【図9】本考案の第2実施例を示す位置検出機構の斜視
図。
【図10】上記第2実施例に使用されている磁気抵抗素
子の拡大平面図。
【図11】上記第2実施例に使用されている板バネの展
開図。
【図12】上記図11の板バネの折曲加工後の平面図と
側面図。
【図13】上記折曲加工後の板バネに磁気抵抗素子を取
付た状態を示す平面図と側面図。
【図14】本考案の第3実施例を示す位置検出機構の斜
視図。
【符号の説明】
1,1A……………………………外筒(他方の部材) 2,2A……………………………回転円筒(一方の部
材) 3,3A……………………………磁気パターン 4,4A……………………………磁気抵抗素子(磁気感
応素子) 5,5A,5B,5C,10……板バネ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2つの部材の相対位置を検出
    する位置検出機構において、一方の部材の、他方の部材
    に対向する側面に設けられた磁気パターンと、この磁気
    パターンを読み取る磁気感応素子と、一端を上記他方の
    部材に支持されており、他端を上記磁気パターンと磁気
    感応素子との間に挿入され、該磁気感応素子を支持する
    ことにより磁気パターンと磁気感応素子との間隔を決定
    すると共に、磁気感応素子を磁気パターンに向けて付勢
    する板バネと、を具備したことを特徴とする位置検出機
    構。
JP3264091U 1991-05-10 1991-05-10 位置検出機構 Expired - Lifetime JP2502912Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3264091U JP2502912Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 位置検出機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3264091U JP2502912Y2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 位置検出機構

Publications (2)

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JPH04127506U JPH04127506U (ja) 1992-11-20
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