JP2502473Y2 - 生体用端子電極 - Google Patents

生体用端子電極

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JP2502473Y2
JP2502473Y2 JP406391U JP406391U JP2502473Y2 JP 2502473 Y2 JP2502473 Y2 JP 2502473Y2 JP 406391 U JP406391 U JP 406391U JP 406391 U JP406391 U JP 406391U JP 2502473 Y2 JP2502473 Y2 JP 2502473Y2
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woven fabric
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welding
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紀之 北川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、心電計や脳波計等に用
いられる生体用端子電極に係り、より詳しくは、生体に
当接させる導電性クリーム含浸のスポンジを収容した熱
可塑性樹脂でなるケースと、該ケースに熔着され、粘着
剤を含浸させた不織布とからなる生体用端子電極におい
て、ケースに対する不織布の熔着強度を向上させるため
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の生体用端子電極を示す縦断
面図であり、1は非導電性合成樹脂でなる電極取付け用
ケースであり、該ケース内に磁性材でなる電極ベース2
を嵌合し、電極ベース2には例えば塩化銀等からなる電
極3を一体的に設け、その上に導電性クリームを含浸さ
せたスポンジ4を重ねて接着剤5によりケース1に固定
している。前記ケース1の上面には開口部1aを有し、
該開口部1aより永久磁石(図示せず)を保持したヨー
ク(図示せず)を挿入し、ヨークに計器に接続するリー
ド線(図示せず)を半田付けし、永久磁石と磁性材でな
る電極ベース2との吸引力によって電気的接続がなされ
るように構成される。また、ケース1の下面外周にフラ
ンジ1bを全周にわたって形成し、該フランジ1bの下
面に不織布6の中心開口部の近傍を接着剤により接着す
るか、あるいは図7の平面図に示すように、弧状の熔着
用筋(突条部)9aを形成した熔着用ヒータチップ9を
不織布6側から当接させて不織布円環状に熔着(図7の
8は熔着部を示す)し、熔着部8において、不織布6の
繊維をからませて固定している。なお、不織布6は通気
性を有しかつ粘着剤を生体当接面に塗布したもので、使
用前までは離けい紙7で不織布6の粘着剤塗布面を覆っ
ておく。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、接着剤により不織布6をケース1に接着する場合に
は、接着剤が硬化するまでの時間管理、接着剤の保存管
理等の点で面倒であり、また材料費がかかるという問題
点があった。
【0004】一方、熔着による場合には、接着剤の管理
の面倒さが無いことと、材料費がかからない点で有利で
あるが、しかし不織布6の熔着はフランジ1bの表面の
みで行なわれ、強固な固着ができず、また、加熱加圧を
強くすると、不織布6がヒータチップ9の熔着用筋9a
により切れたり、あるいはケース1が軟化し過ぎて不織
布繊維とのからみつきが弱くなる現象が生じるという問
題点があった。また、不織布6のケース1に対する固着
強度が弱いため、不織布6とケース1との結合面(フラ
ンジ1b)を広くしなければならず、その結果、不織布
6も広くなり、全体形状が大きくなると共に、剛性のあ
るケースが大きくなるので、凹凸のある生体の皮膚へな
じみにくいという問題点があった。
【0005】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、熔着作業が容易
かつ確実に行なえ、しかも不織布をケースに強固に熔着
しえ、かつ全体のサイズを小型化でき、皮膚へのなじみ
が良好となる構造の生体用端子電極を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、生体に当接させる導電性クリーム含浸のス
ポンジを収容した熱可塑性樹脂でなるケースと、該ケー
スのフランジに熔着され、粘着剤を塗布した不織布とか
らなる生体用端子電極において、前記フランジの不織布
熔着面に凹凸を設け、不織布を凸部へ熔着すると共に、
熔着によりつぶれた凸部により、凹部内に入り込んだ不
織布の繊維が固定された構造を有することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本考案においては、熔着面に凹凸を設けている
ので、熔着の際、まず凸部から確実に熔融し、しかも凹
凸のないフランジを加熱する場合に比較し、同一加熱加
圧条件では、圧力が凸部先端に集中し、熱伝導が早く、
フランジの肉厚方向の熔着面表面から中心部まで軟化す
るまでの時間が少なくなることになる。また、不織布の
ケースへの加熱加圧の際、凹部に不織布の繊維の一部が
入り、熱可塑性樹脂でなるケースの凸部が熔融し、繊維
の一部が凸部に埋め込まれると共に、凸部がつぶされた
構造となるため、凹部に不織布の繊維が入り込んだ形で
強固に固着される。
【0008】
【実施例】図1(A)は本考案による生体用端子電極の
一実施例を示す縦断面図、図1(B)はその一部拡大図
である。1は例えばポリカーボネート樹脂のような熱可
塑性樹脂の成形品でなるケースであり、図2(A)の底
面図およびそのE−E断面図である図2(B)のよう
に、断面が鋸歯状をなす凹凸面10をフランジ1bの不
織布6の熔着面にケース1と同芯状に形成する。なお、
実施例においては、図2(B)に示す凹凸面10の凸部
aの高さH1は0.5mm、ピッチP1は0.5mmに設定し
た。
【0009】このように形成された凹凸面10に、図3
に示すように、例えばポリエステル繊維あるいはレーヨ
ン繊維等でなる不織布6を当て、この状態で加熱面を平
面に形成した熔着用ヒータチップ9を矢印Yに示す方向
に押し当てることにより、熔着する。この場合、ヒータ
チップ9の押し当てにより、図示のように、凸部aが不
織布6に食込み、凹部bに不織布6の繊維が入り込む。
そしてこの状態でヒータ9により凸部aが溶融され、つ
ぶれて不織布6の繊維を埋め込み、かつ凹部bに繊維の
一部が入ったままで固着される。すなわち、製品の状態
を示す図1(B)に示すように、不織布6の繊維が凹部
bに入り込み、かつ凸部aで熔着されるため、凹凸面1
0を形成した全面で不織布6が強固に固着されることに
なる。
【0010】また、凹凸を円周方向に形成するのではな
く、図4(A)の底面図およびそのF−F断面図である
同(B)に示すように放射方向に形成しても良い。この
場合、不織布6を熔着した後のフランジ1bの外周側の
断面形状は(A)のようになり、内周側の断面形状は
(B)のようになる。このように凹凸を放射方向に形成
し、かつ凹部bの深さを半径方向について同じに形成す
れば、前記ヒータチップ9により加熱、加圧する場合、
つぶし代Hは円周内外について同じにすると、つぶれの
幅Wは円内外周に無関係に一定であるので、ピッチはP
2>P3で、つぶれによるギャップがG>gとなるか
ら、内周側でからみが強い傾向となる。すなわち、図5
(B)のように、円周方向でのピッチP3の狭い円の中
心に近い位置から凸部のつぶれ、すなわち不織布とのか
らみ合いが始まるので、広い熔着条件でも熔着がより確
実になされるという効果がある。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、熔着面に凹凸を設けて
いるので、熔着の際、まず凸部から確実に熔融し、しか
も凹凸のないフランジを加熱する場合に比較し、フラン
ジの肉厚方向の表面から中心部まで軟化するまでの時間
が短いため、熔着が確実になり、かつ加熱、加圧の加減
が容易となり、熔着が容易となる。
【0012】また、不織布が凹部に入り込むので、ケー
スに強固に固着され、不織布がケースから剥離するおそ
れがない。また、不織布の固着強度が大となるので、ケ
ースのフランジ面を狭くしても従来と同等の固着強度が
得られることになり、製品全体が小型化されると共に、
ケース部分すなわち剛性を有する部分が小さくなるの
で、皮膚へのなじみが良好になるという利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案による生体用端子電極の一実施
例を示す縦断面図、(B)はその一部拡大図である。
【図2】(A)は図1に示した実施例のケースの底面
図、(B)は(A)のE−E断面図である。
【図3】(A)は図1および図2に示した実施例におけ
る熔着作業状態を示す断面図、(B)は熔着後の状態を
示す断面図である。
【図4】(A)は本考案のケースの他の例を示す底面
図、(B)は(A)のF−F断面図である。
【図5】(A)は図4のフランジの外周側のF−F線相
当断面図、(B)は図4のフランジの内周側のF−F線
相当断面図である。
【図6】従来の生体用端子電極を示す縦断面図である。
【図7】従来の熔着用ヒータを示す平面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 開口部 1b フランジ 2 磁性材 3 電極 4 スポンジ 6 不織布 7 離けい紙 9 熔着用ヒータチップ 10 凹凸面 a 凸部 b 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体に当接させる導電性クリーム含浸のス
    ポンジを収容した熱可塑性樹脂でなるケースと、該ケー
    スのフランジに熔着され、粘着剤を塗布した不織布とか
    らなる生体用端子電極において、前記フランジの不織布
    熔着面に凹凸を設け、不織布を凸部へ熔着すると共に、
    熔着によりつぶれた凸部により、凹部内に入り込んだ不
    織布の繊維が固定された構造を有することを特徴とする
    生体用端子電極。
JP406391U 1991-01-14 1991-01-14 生体用端子電極 Expired - Lifetime JP2502473Y2 (ja)

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JP406391U JP2502473Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 生体用端子電極

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Publication Number Publication Date
JPH0495007U JPH0495007U (ja) 1992-08-18
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