JP2502119Y2 - 電気加熱器 - Google Patents

電気加熱器

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JP2502119Y2
JP2502119Y2 JP3625691U JP3625691U JP2502119Y2 JP 2502119 Y2 JP2502119 Y2 JP 2502119Y2 JP 3625691 U JP3625691 U JP 3625691U JP 3625691 U JP3625691 U JP 3625691U JP 2502119 Y2 JP2502119 Y2 JP 2502119Y2
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sensor
steam
chamber
heater
vapor
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隆 権藤
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、湯沸かし器、漢方薬の
煎じ器などの電気加熱器に関するものであって、特に漢
方薬煎じ器などにおいて、内容液を常時高温に保持する
ことのできる電気加熱器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般の電気湯沸かし器などにおいて
は、加熱容器の内容液をヒーターで加熱し、一旦沸騰さ
せて、発生した蒸気を蒸気センサーで検知して加熱を停
止し、然る後はサーモスタットで温度を検知しながらヒ
ーターへの通電をコントロールし、85〜90℃程度の
温度に保持するようになっている。
【0003】しかしながら漢方薬を煎じるときなどにお
いては、弱火で長時間沸騰状態に保持して煎じる必要が
あり、前述のような電気湯沸かし器で漢方薬を煎じるこ
とはできない。
【0004】また漢方薬の煎じ器として、出願人が先に
出願した実願平2−73495号出願がある。このもの
は内容液の沸騰を蒸気センサーで検知してヒーターの通
電を停止する。そして沸騰が停止し、容器内の蒸気が凝
縮して減圧状態となると、排気孔から外気が吸入され、
蒸気センサーが冷やされてヒーターへの通電を再開する
ようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのもの
においては、ヒーターへの通電が停止しても蒸気が凝縮
して排気孔から外気が吸入されるまでに時間がかかり、
また蒸気センサーの温度が低下するまでにさらに時間が
かかるため、その間に内容液の温度が低下してしまうこ
とが多かった。
【0006】しかも温度が低下しているために、ヒータ
ーに再通電したときの通電時間が長くなり、容器が強く
加熱されてヒーターの通電が停止した後も暫く沸騰が続
き、大量の蒸気が排出されて臭気が放散する。
【0007】本考案はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、ヒーターへの通電が停止した後蒸気センサーを
速かに冷やし、内容液が冷える前に再通電することによ
り、内容液を常時高温状態に保持することのできる電気
加熱器を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】而して本考案は、加熱容器の底
部にヒーターを設け、上部を蓋で閉塞した電気加熱器に
おいて、前記蓋の内部に空所を設け、当該空所をその大
部分を占める蒸気室と小容積のセンサー室とに分けると
共に、蒸気室とセンサー室とを連通せしめ、前記蒸気室
に前記加熱容器内に連通する蒸気孔を設け、前記センサ
ー室には当該センサー室内に露出する蒸気センサーを取
付け、当該蒸気センサーの近傍上部に排気孔を設けると
共に、蒸気センサーの近傍の下部乃至側部に外気に通じ
る吸気路を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
【0010】図1は本考案の電気加熱器の一例としての
漢方薬煎じ器1を示すものである。この漢方薬煎じ器1
において、2は本体であって、上面に熱板3が設けら
れ、その下部に取付けられたヒーター4により加熱され
るようになっている。そしてその本体2の側部には、コ
ネクター5が設けられている。
【0011】6は加熱容器である。該加熱容器6はガラ
ス又は陶磁器製の容器本体7を有しており、その容器本
体7の背部には把手部材8が取付けられている。そして
把手部材8の上端部には、蒸気センサー9が取付けられ
ている。該蒸気センサー9のリード線は把手部材8内を
通って、把手部材8の下端のコネクター10に接続され
ている。
【0012】そして加熱容器6を熱板3上に正しく載置
した状態において、コネクター10が本体2のコネクタ
ー5に結合されるようになっている。
【0013】次に、11は容器本体7の上部開口部に嵌
合された蓋である。該蓋11は内蓋12と外蓋13とよ
りなる二重構造であって、その内蓋12と外蓋13との
間に空所14が形成されている。
【0014】内蓋12は前寄りの中央が窪んだ略変形漏
斗状であって、その最下部に蒸気孔15が穿設されてい
る。また内蓋12の下面外周には蓋11を加熱容器6に
嵌合したときに容器本体7の内面に沿うスカート部16
が垂設されており、後部上面には仕切壁17が立設され
ている。
【0015】また外蓋13はその外周において内蓋12
と嵌合しており、その後部下面には前記仕切壁17と食
違った位置に仕切壁18が垂設され、さらにその後部に
は排気孔19が穿設されている。
【0016】而して蓋11は内蓋12と外蓋13とを結
合してなり、その両者の間に空所14が形成されてお
り、その空所14は蓋11の後端部において開放されて
いて、蓋11を加熱容器6に嵌合した状態において、そ
の開放部が把手部材8の上端部に嵌合して閉塞され、把
手部材8に取付けられた蒸気センサー9が空所14内に
露出するようになっている。
【0017】空所14は前記仕切壁17,18により二
つの部分に仕切られ、その一方は空所14の大部分を占
める蒸気室20を構成し、その後部に小容積のセンサー
室21が形成されており、蒸気室20とセンサー室21
とは、仕切壁17,18の間を通って連通している。
【0018】そして蒸気室20は蒸気孔15を介して容
器本体7内に通じており、またセンサー室21には前記
蒸気センサー9が露出すると共に、上部には排気孔19
が形成されている。
【0019】また蒸気センサー9の側部においては、把
手部材8の側壁と蓋11の開放部との間に、図2に示さ
れるように吸気路としての間隙22が形成されており、
該間隙22及び前記排気孔19を介して、センサー室2
1は外気に通じている。
【0020】なおこの間隙22に代えて、図3に示すよ
うにセンサー室21の下部に外気に通じる吸気孔23を
形成してもよい。
【0021】
【作用】この漢方薬煎じ器1を使用するには、容器本体
7内に薬草及び水を入れて蓋11を嵌合する。そしてこ
の加熱容器6を熱板3に載置してコネクター10をコネ
クター5に結合し、スイッチを入れる。これによりヒー
ター4が発熱して容器本体7内の水を加熱し、薬草の有
効成分を抽出する。
【0022】本考案においては、容器本体7内の水の温
度が上昇し、沸騰し始めると、その蒸気は蒸気孔15か
ら蒸気室20内に入る。そして外蓋13の下面に触れて
冷やされ、凝縮して再度蒸気孔15から容器本体7内に
還流する。
【0023】外蓋13の内面に凹凸を形成することによ
り、蒸気が強く冷却されて凝縮が促進される。
【0024】沸騰が激しくなり外蓋13による冷却が追
付かなくなると、蒸気は矢印で示すように蒸気室20か
らセンサー室21に流入し、排気孔19から排出され
る。そしてセンサー室21内において蒸気は蒸気センサ
ー9に触れて、蒸気センサー9がその熱を検知し、ヒー
ター4の発熱を停止する。
【0025】そして容器本体7内の水の加熱が停止さ
れ、蒸気の発生が減少すると、発生した蒸気はセンサー
室21に流入することなく蒸気室20内に止まり、ここ
で冷却されて還流する。
【0026】するとセンサー室21は蒸気室20との気
体の流通のない、閉鎖された空間となる。そしてそのセ
ンサー室21内は高温の蒸気で満たされているため、当
該蒸気は上部の排気孔19から抜けると共に、側部又は
下部の吸気路22,23から低温の外気が吸入される。
そして吸気路22,23から吸入され、センサー室21
を通って排気孔19から排出される空気の流れを生じ、
その空気により前記蒸気センサー9が速かに冷却され
る。
【0027】前記従来例においては、空所14内の蒸気
が凝縮することにより減圧され、排気孔19から外気を
吸入して蒸気センサー9を冷却するものであるため、空
所14内が減圧されるほどに冷えるまでは外気が吸入さ
れることがなく、また高温の蒸気と吸入された外気との
混合気体が蒸気センサー9に触れるため、冷却効率が低
く、再通電が遅れると共に、空所14内の蒸気が全体に
冷却されるため内容液の温度低下を来たす。
【0028】然るに本考案によれば、センサー室21が
蒸気室20から独立して外気と交換されるので、外気は
蒸気室20に侵入することなくセンサー室21のみを通
り、蒸気センサー9は直接外気に触れて急速に冷却され
ると共に、蒸気室20内が過度に冷却されて内容液の温
度が低下することがない。
【0029】そして蒸気センサー9が冷却されると、再
度ヒーター4に通電し、加熱を再開する。
【0030】ヒーター4への通電が断たれている時間が
短いので、再通電したときには蒸気室20はまだ蒸気に
満たされており、内容液も高温が保たれている。そのた
め再通電すると速かに沸騰を再開し、蒸気は速かに蒸気
室20からセンサー室21に流入して、短時間のうちに
蒸気センサー9が作動して、再度ヒーター4への通電が
断たれる。従って本考案においては、ヒーター4は頻繁
に通電と停止とを繰返すことになる。
【0031】
【考案の効果】本願考案によれば、内容液が沸騰を初
め、蒸気が排気孔19から放出され始めたならば、蒸気
センサー9がそれを検知してヒーター4への通電を停止
し、沸騰が納まってきたならば速かに蒸気センサー9が
冷却されて再度ヒーター4に通電する。従って加熱を停
止した後沸騰が収まった時点で速かに再通電するので、
その間に内容液が過度に温度低下を生じることがない。
【0032】また本考案によればヒーター4が頻繁に通
電と停止を繰返すので、ヒーター4に接した容器本体7
が過度に加熱されることがなく、大量の蒸気を放出した
り、煮詰まらせたりすることがない。
【0033】従って内容液を殆ど沸点に維持しつつ、必
要以上に加熱することもなく、抽出液を過度に煮詰める
ことがない。また沸騰が収まればすぐに再通電するの
で、内容液の温度低下を来たすこともなく、弱火で長時
間加熱して煎じるのと同様の効果を生じるのである。ま
た発生した蒸気の大部分を還流するので、臭気の放出を
最低限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す中央縦断面図
【図2】 図1におけるII−II部の拡大断面図
【図3】 本考案の他の実施例の主要部の中央縦断面図
【符号の説明】
1 電気加熱器(漢方薬煎じ器) 4 ヒーター 6 加熱容器 9 蒸気センサー 11 蓋 14 空所 15 蒸気孔 20 蒸気室 21 センサー室 22,23 通気路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱容器(6)の底部にヒーター(4)
    を設け、上部を蓋(11)で閉塞した電気加熱器におい
    て、前記蓋(11)の内部に空所(14)を設け、当該
    空所(14)をその大部分を占める蒸気室(20)と小
    容積のセンサー室(21)とに分けると共に、蒸気室
    (20)とセンサー室(21)とを連通せしめ、前記蒸
    気室(20)に前記加熱容器(6)内に連通する蒸気孔
    (15)を設け、前記センサー室(21)には当該セン
    サー室(21)内に露出する蒸気センサー(9)を取付
    け、当該蒸気センサー(9)の近傍上部に排気孔(1
    9)を設けると共に、蒸気センサー(9)の近傍の下部
    乃至側部に外気に通じる吸気路(22,23)を形成し
    たことを特徴とする、電気加熱器
JP3625691U 1991-04-18 1991-04-18 電気加熱器 Expired - Lifetime JP2502119Y2 (ja)

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JPH04120748U JPH04120748U (ja) 1992-10-28
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