JP2501000Y2 - 油圧走行車両の油圧駆動制御装置 - Google Patents
油圧走行車両の油圧駆動制御装置Info
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- JP2501000Y2 JP2501000Y2 JP1990098625U JP9862590U JP2501000Y2 JP 2501000 Y2 JP2501000 Y2 JP 2501000Y2 JP 1990098625 U JP1990098625 U JP 1990098625U JP 9862590 U JP9862590 U JP 9862590U JP 2501000 Y2 JP2501000 Y2 JP 2501000Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、ホイール式油圧ショベルなどの油圧走行車
両に用いられる油圧駆動制御装置に関する。
両に用いられる油圧駆動制御装置に関する。
B.従来の技術 この種の従来の油圧駆動制御装置およびブレーキ装置
を第3図および第4図に示す。
を第3図および第4図に示す。
第3図において、油圧ポンプ1から吐出される圧油は
油圧パイロット式制御弁2でその方向,流量が制御さ
れ、カウンタバランス弁3を経て油圧モータ4に供給さ
れる。油圧モータ4の出力軸11には不図示のトランスミ
ッションを介して走行駆動軸が接続されており、油圧モ
ータ4の回転により車両が走行される。
油圧パイロット式制御弁2でその方向,流量が制御さ
れ、カウンタバランス弁3を経て油圧モータ4に供給さ
れる。油圧モータ4の出力軸11には不図示のトランスミ
ッションを介して走行駆動軸が接続されており、油圧モ
ータ4の回転により車両が走行される。
パイロット式制御弁2はパイロット油圧回路からのパ
イロット圧力によってその切換方向とストローク量が制
御される。パイロット油圧回路は、パイロット用油圧ポ
ンプ5と、この油圧ポンプ5に後続し制御弁2のストロ
ーク量を制御することにより車両の走行速度を制御する
パイロット弁6と、このパイロット弁6に後続しパイロ
ット弁6への戻り油を遅延するスローリターン弁7と、
このスローリターン弁7に後続し車両の前進、後進、中
立を選択する手動式の前後進切換弁8とを有する。
イロット圧力によってその切換方向とストローク量が制
御される。パイロット油圧回路は、パイロット用油圧ポ
ンプ5と、この油圧ポンプ5に後続し制御弁2のストロ
ーク量を制御することにより車両の走行速度を制御する
パイロット弁6と、このパイロット弁6に後続しパイロ
ット弁6への戻り油を遅延するスローリターン弁7と、
このスローリターン弁7に後続し車両の前進、後進、中
立を選択する手動式の前後進切換弁8とを有する。
第3図は、前後進切換弁8が中立(N位置)、パイロ
ット弁6が操作されていない状態を示しており、したが
って、パイロット式制御弁2が中立位置にあって、油圧
ポンプ1からの圧油はタンク9に戻り車両は停止してい
る。前後進切換弁8を前進(F位置)または後進(R位
置)に切換えパイロット弁6のペダル6aを踏込み操作す
ると、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御弁
2のパイロットポート2aまたは2bに達っしてこの制御弁
2がパイロット油圧に応じたストローク量で切換わる。
これにより油圧ポンプ1からの吐出油が制御弁2,管路12
aまたは12b,カウンタバランス弁3を経由して油圧モー
タ4に導かれ、油圧モータ4が駆動されて車両が走行す
る。車両の速度はパイロット弁6のペダル6aの踏込量に
依存する。
ット弁6が操作されていない状態を示しており、したが
って、パイロット式制御弁2が中立位置にあって、油圧
ポンプ1からの圧油はタンク9に戻り車両は停止してい
る。前後進切換弁8を前進(F位置)または後進(R位
置)に切換えパイロット弁6のペダル6aを踏込み操作す
ると、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御弁
2のパイロットポート2aまたは2bに達っしてこの制御弁
2がパイロット油圧に応じたストローク量で切換わる。
これにより油圧ポンプ1からの吐出油が制御弁2,管路12
aまたは12b,カウンタバランス弁3を経由して油圧モー
タ4に導かれ、油圧モータ4が駆動されて車両が走行す
る。車両の速度はパイロット弁6のペダル6aの踏込量に
依存する。
走行中にペダル6aを離すとパイロット弁6が圧油を遮
断しその出口ポートがタンク10と連通される。この結
果、パイロットポート2aまたは2bに作用していた圧油が
前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロット弁6
を介してタンク10に戻る。このとき、スローリターン弁
7の絞り7aにより戻り油が絞られるからパイロット式制
御弁2は徐々に中立位置に切換わる。
断しその出口ポートがタンク10と連通される。この結
果、パイロットポート2aまたは2bに作用していた圧油が
前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロット弁6
を介してタンク10に戻る。このとき、スローリターン弁
7の絞り7aにより戻り油が絞られるからパイロット式制
御弁2は徐々に中立位置に切換わる。
パイロット式制御弁2が中立位置へ戻ると油圧ポンプ
1の吐出油はタンク9へ戻り、カウンタバランス弁3も
図示の中立位置に切換わる。これにより油圧モータ4か
らの吐出油は、カウンタバランス弁3の絞り3aまたは3b
およびパイロット式制御弁2内の絞り2cに絞られるの
で、流量が多い場合にはまずリリーフ弁13aまたは13bが
開き大きな油圧ブレーキが働く。この油圧ブレーキによ
り減速されて油圧モータ4の吐出流量が減少するとリリ
ーフ弁13a,13bは閉じ、カウンタバランス弁3の絞り3a
または3bと制御弁2内の絞り2cを介して油圧モータ4の
吐出油が再び油圧モータ4に戻る循環通路が形成されて
油圧モータ4に小さな油圧ブレーキが働く。
1の吐出油はタンク9へ戻り、カウンタバランス弁3も
図示の中立位置に切換わる。これにより油圧モータ4か
らの吐出油は、カウンタバランス弁3の絞り3aまたは3b
およびパイロット式制御弁2内の絞り2cに絞られるの
で、流量が多い場合にはまずリリーフ弁13aまたは13bが
開き大きな油圧ブレーキが働く。この油圧ブレーキによ
り減速されて油圧モータ4の吐出流量が減少するとリリ
ーフ弁13a,13bは閉じ、カウンタバランス弁3の絞り3a
または3bと制御弁2内の絞り2cを介して油圧モータ4の
吐出油が再び油圧モータ4に戻る循環通路が形成されて
油圧モータ4に小さな油圧ブレーキが働く。
以上のようにスローリターン弁7を用い、走行ペダル
6aの操作解除後に制御弁2を徐々に中立位置に切換える
ようにしたので、油圧モータ4への圧油の供給が急激に
断たれることがなく、車両の急な減速が防止され運転フ
ィーリングの向上が図れるとともに、管路12a,12bにお
けるキャビテーションの防止が図れる。
6aの操作解除後に制御弁2を徐々に中立位置に切換える
ようにしたので、油圧モータ4への圧油の供給が急激に
断たれることがなく、車両の急な減速が防止され運転フ
ィーリングの向上が図れるとともに、管路12a,12bにお
けるキャビテーションの防止が図れる。
次にこの種の油圧駆動式走行車両に用いられている走
行用ブレーキ装置を第4図に基づいて説明する。
行用ブレーキ装置を第4図に基づいて説明する。
20は、それぞれの車輪に設けられたブレーキシリン
ダ,ブレーキシュー,ブレーキドラム等からなるブレー
キ装置であって、走行中にブレーキペダル21を踏み込む
とエアタンク22からの所定の圧縮空気がブレーキ弁23を
通って空圧−油圧変換倍力装置24に作用し、これにより
倍力された油圧が不図示のブレーキシリンダに作用して
ブレーキがかかる。
ダ,ブレーキシュー,ブレーキドラム等からなるブレー
キ装置であって、走行中にブレーキペダル21を踏み込む
とエアタンク22からの所定の圧縮空気がブレーキ弁23を
通って空圧−油圧変換倍力装置24に作用し、これにより
倍力された油圧が不図示のブレーキシリンダに作用して
ブレーキがかかる。
C.考案が解決しようとする課題 ところで、走行中に車両を即座に減速させる必要性が
生じた場合、走行ペダル6aを離しその直後にブレーキペ
ダル21を操作することがある。上述した従来装置では、
このような場合でもスローリターン弁7により制御弁2
の中立位置への戻りが遅延されるため、ブレーキ装置20
が作動しているにも拘らずまだ油圧モータ4が油圧ポン
プ1からの圧油によって駆動力を受けているといった状
態となり、このためブレーキ装置20による制動力が低下
するのに加えて、ブレーキ装置の寿命が縮まるという問
題があった。
生じた場合、走行ペダル6aを離しその直後にブレーキペ
ダル21を操作することがある。上述した従来装置では、
このような場合でもスローリターン弁7により制御弁2
の中立位置への戻りが遅延されるため、ブレーキ装置20
が作動しているにも拘らずまだ油圧モータ4が油圧ポン
プ1からの圧油によって駆動力を受けているといった状
態となり、このためブレーキ装置20による制動力が低下
するのに加えて、ブレーキ装置の寿命が縮まるという問
題があった。
本発明の目的は、このような場合にも十分な制動力が
得られ、かつブレーキ装置の長寿命化を図った油圧走行
車両の油圧駆動制御装置を提供することにある。
得られ、かつブレーキ装置の長寿命化を図った油圧走行
車両の油圧駆動制御装置を提供することにある。
D.課題を解決するための手段 一実施例を示す第1図に対応して説明すると、本考案
は、原動機によって駆動される油圧ポンプ1と、この油
圧ポンプ1から吐出される圧油により駆動され走行駆動
軸を駆動する油圧モータ4と、走行ペダル6aの操作に応
じて切換制御され、油圧モータ4に導かれる油圧ポンプ
1からの圧油を制御する制御弁2と、走行ペダル6aとは
独立して操作可能なブレーキペダル21の操作に応じて作
動するブレーキ手段20とを備え、走行ペダル6aの操作の
解除に伴って制御弁2を徐々に中立位置に切換えるよう
にした油圧走行車両の油圧駆動制御装置に適用される。
は、原動機によって駆動される油圧ポンプ1と、この油
圧ポンプ1から吐出される圧油により駆動され走行駆動
軸を駆動する油圧モータ4と、走行ペダル6aの操作に応
じて切換制御され、油圧モータ4に導かれる油圧ポンプ
1からの圧油を制御する制御弁2と、走行ペダル6aとは
独立して操作可能なブレーキペダル21の操作に応じて作
動するブレーキ手段20とを備え、走行ペダル6aの操作の
解除に伴って制御弁2を徐々に中立位置に切換えるよう
にした油圧走行車両の油圧駆動制御装置に適用される。
そして、ブレーキペダル21が所定量以上操作される
と、走行ペダル6aの操作の有無に拘らず制御弁2を直ち
に中立位置に切換操作する切換操作手段30,31,32を備
え、これにより上記問題点を解決する。
と、走行ペダル6aの操作の有無に拘らず制御弁2を直ち
に中立位置に切換操作する切換操作手段30,31,32を備
え、これにより上記問題点を解決する。
E.作用 ブレーキペダル21が所定量以上操作されると、走行ペ
ダル6aの操作の有無に拘らず制御弁2が直ちに中立位置
に切換わる。これによれば、走行ペダル6aを離しその直
後にブレーキペダル21を操作したとき、および走行ペダ
ル6aを操作したままでブレーキペダル21を操作したとき
に油圧モータ4が駆動力を受けない状態でブレーキ装置
20を作動させることができる。
ダル6aの操作の有無に拘らず制御弁2が直ちに中立位置
に切換わる。これによれば、走行ペダル6aを離しその直
後にブレーキペダル21を操作したとき、および走行ペダ
ル6aを操作したままでブレーキペダル21を操作したとき
に油圧モータ4が駆動力を受けない状態でブレーキ装置
20を作動させることができる。
なお、本考案の構成を説明する上記D項およびE項で
は、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本考案が実施例に限定されるものではな
い。
は、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本考案が実施例に限定されるものではな
い。
F.実施例 第1図により本考案の一実施例を説明する。なお、図
において第3図、第4図に示された部材と同一部材は同
一記号を付してその説明を省略する。
において第3図、第4図に示された部材と同一部材は同
一記号を付してその説明を省略する。
第1図に示す実施例では、前後進切換弁8Aが電磁式と
され、前後進切換スイッチ30をFにすると前進位置であ
るF位置に切換わり、Rにすると後進位置であるR位置
に切換わり、Nにすると中立位置であるN位置に切換わ
る。この前後進切換スイッチ30は、リレー31を構成する
リレースイッチ31aを介して電源に接続され、リレー31
のリレーコイル31bは圧力スイッチ32を介して電源に接
続される。したがって圧力スイッチ32のオンによってリ
レーコイル31bが励磁され、これによりリレースイッチ3
1aの常閉接点がオフして前後進切換スイッチ30への通電
が断たれる。圧力スイッチ32は、ブレーキ弁23と空圧−
油圧変換倍力装置24とを連通する管路25の圧力に応じて
オン・オフする。すなわち、ブレーキペダル21の操作量
が所定量未満の場合には、管路25の圧力が所定値未満な
ので圧力スイッチ32はオフしており、ブレーキペダル21
の操作量が所定量以上になると管路25の圧力が所定値以
上になって圧力スイッチ32がオンする。
され、前後進切換スイッチ30をFにすると前進位置であ
るF位置に切換わり、Rにすると後進位置であるR位置
に切換わり、Nにすると中立位置であるN位置に切換わ
る。この前後進切換スイッチ30は、リレー31を構成する
リレースイッチ31aを介して電源に接続され、リレー31
のリレーコイル31bは圧力スイッチ32を介して電源に接
続される。したがって圧力スイッチ32のオンによってリ
レーコイル31bが励磁され、これによりリレースイッチ3
1aの常閉接点がオフして前後進切換スイッチ30への通電
が断たれる。圧力スイッチ32は、ブレーキ弁23と空圧−
油圧変換倍力装置24とを連通する管路25の圧力に応じて
オン・オフする。すなわち、ブレーキペダル21の操作量
が所定量未満の場合には、管路25の圧力が所定値未満な
ので圧力スイッチ32はオフしており、ブレーキペダル21
の操作量が所定量以上になると管路25の圧力が所定値以
上になって圧力スイッチ32がオンする。
ここで上記圧力スイッチ32がオンする所定圧力は、走
行中に制御弁2を急激に中立位置に切換えたときに得ら
れる油圧ブレーキと同程度の制動力が得られる量だけブ
レーキペダル21が踏み込まれたときの圧力とするとショ
ックがなくて良い。
行中に制御弁2を急激に中立位置に切換えたときに得ら
れる油圧ブレーキと同程度の制動力が得られる量だけブ
レーキペダル21が踏み込まれたときの圧力とするとショ
ックがなくて良い。
次に、実施例の動作を説明する。
ブレーキペダル21が操作されないときは、圧力スイッ
チ32がオフしておりリレーコイル31bが消磁しているの
で、従来と同様に前後進切換スイッチ30により前進,後
進,中立のいずれかが選択でき、アクセルペダル6aの操
作により車両を従前と同様に走行できる。
チ32がオフしておりリレーコイル31bが消磁しているの
で、従来と同様に前後進切換スイッチ30により前進,後
進,中立のいずれかが選択でき、アクセルペダル6aの操
作により車両を従前と同様に走行できる。
車両走行時に走行ペダル6aを離すと、上述したスロー
リターン弁7の作用により制御弁2が徐々に中立位置に
戻るが、中立位置に戻る前にブレーキペダル21を所定量
以上踏込むと、管路25の圧力が上記所定値以上になって
圧力スイッチ32がオンし、これによりリレーコイル31b
が励磁されてリレースイッチ31aがオフする。このスイ
ッチ31aのオフにより前後進切換スイッチ30への通電が
断たれるから、前後進切換弁8Aのソレノイド部は消磁
し、よって前後進切換弁8AはN位置に切換わる。これに
より制御弁2のパイロットポート2aまたは2bに作用して
いた圧油が前後進切換弁8Aを通り、スローリターン弁7
で遅延されることなくタンク14に戻るので、制御弁2が
直ちに中立位置に切換わる。したがって、ブレーキ装置
20の作動時に油圧モータ2が駆動力を受けることはな
く、十分な制動力を得ることができる。またブレーキシ
ューの不所望な摩耗が防止される。
リターン弁7の作用により制御弁2が徐々に中立位置に
戻るが、中立位置に戻る前にブレーキペダル21を所定量
以上踏込むと、管路25の圧力が上記所定値以上になって
圧力スイッチ32がオンし、これによりリレーコイル31b
が励磁されてリレースイッチ31aがオフする。このスイ
ッチ31aのオフにより前後進切換スイッチ30への通電が
断たれるから、前後進切換弁8Aのソレノイド部は消磁
し、よって前後進切換弁8AはN位置に切換わる。これに
より制御弁2のパイロットポート2aまたは2bに作用して
いた圧油が前後進切換弁8Aを通り、スローリターン弁7
で遅延されることなくタンク14に戻るので、制御弁2が
直ちに中立位置に切換わる。したがって、ブレーキ装置
20の作動時に油圧モータ2が駆動力を受けることはな
く、十分な制動力を得ることができる。またブレーキシ
ューの不所望な摩耗が防止される。
ここで、圧力スイッチ32がオンする所定圧力は、上述
したように制御弁2を急激に中立位置に切換えたときに
得られる油圧ブレーキと同程度の制動力が得られる量だ
けブレーキペダル21が踏み込まれたときの圧力とすれ
ば、ブレーキペダル21の操作量が所定値未満のときの圧
力では制御弁2は従来と同様に徐々に中立位置に戻り、
これにより油圧ブレーキが急激に作用することがなく、
運転フィーリングの向上が図られる。一方、走行ペダル
6aを離した直後にブレーキペダル21を所定量以上操作す
るということは、運転フィーリングを犠牲にしても車両
を減速させたい場合であるから、上述の如く制御弁2を
直ちに中立位置に切換えて制動力の増大を図る。
したように制御弁2を急激に中立位置に切換えたときに
得られる油圧ブレーキと同程度の制動力が得られる量だ
けブレーキペダル21が踏み込まれたときの圧力とすれ
ば、ブレーキペダル21の操作量が所定値未満のときの圧
力では制御弁2は従来と同様に徐々に中立位置に戻り、
これにより油圧ブレーキが急激に作用することがなく、
運転フィーリングの向上が図られる。一方、走行ペダル
6aを離した直後にブレーキペダル21を所定量以上操作す
るということは、運転フィーリングを犠牲にしても車両
を減速させたい場合であるから、上述の如く制御弁2を
直ちに中立位置に切換えて制動力の増大を図る。
以上の実施例の構成において、ブレーキ装置20がブレ
ーキ手段を、前後進切換スイッチ30,リレー31および圧
力スイッチ32が弁切換操作手段をそれぞれ構成する。
ーキ手段を、前後進切換スイッチ30,リレー31および圧
力スイッチ32が弁切換操作手段をそれぞれ構成する。
また第2図は別実施例を示している。
本実施例の前後進切換弁8は従来と同様に手動式のも
のであり、この前後進切換弁8とスローリターン弁7と
の間の管路41には、電磁弁40が設けられている。この電
磁弁40は、管路41とタンク14とを連通する連通位置(a
位置)および両者を遮断する遮断位置(b位置)に切換
え可能とされ、上述した圧力スイッチ32のオンによって
a位置に、オフによってb位置に切換えられる。
のであり、この前後進切換弁8とスローリターン弁7と
の間の管路41には、電磁弁40が設けられている。この電
磁弁40は、管路41とタンク14とを連通する連通位置(a
位置)および両者を遮断する遮断位置(b位置)に切換
え可能とされ、上述した圧力スイッチ32のオンによって
a位置に、オフによってb位置に切換えられる。
この構成によれば、走行ペダル6aを離した直後にブレ
ーキペダル21を所定量以上操作した場合、圧力スイッチ
32がオンして電磁弁40がb位置に切換わるので、制御弁
2のパイロットポート2aまたは2bの圧油が前後進切換弁
8(F位置またはR位置に切換わっている)および電磁
弁40を介してタンク14に戻り、制御弁2が直ちに中立位
置に戻る。したがって上述と同様の作用効果が得られ
る。なお電磁弁40を前後進切換弁8と制御弁2との間の
管路42a,42bに設けてもよい。
ーキペダル21を所定量以上操作した場合、圧力スイッチ
32がオンして電磁弁40がb位置に切換わるので、制御弁
2のパイロットポート2aまたは2bの圧油が前後進切換弁
8(F位置またはR位置に切換わっている)および電磁
弁40を介してタンク14に戻り、制御弁2が直ちに中立位
置に戻る。したがって上述と同様の作用効果が得られ
る。なお電磁弁40を前後進切換弁8と制御弁2との間の
管路42a,42bに設けてもよい。
また上述のスローリターン弁7のチェック弁7bをパイ
ロットオペレート付きチェック弁とし、ブレーキペダル
21が所定量以上操作された場合にパイロット油圧を導い
てチェック弁7bを開いくようにしてもよい。チェック弁
7bを開くことにより制御弁2のパイロットポート2a,2b
に作用していた圧力がこのチェック弁7bおよびパイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻り、制御弁2が直ちに中立
位置に戻る。したがって上述と同様の効果を得ることが
できる。
ロットオペレート付きチェック弁とし、ブレーキペダル
21が所定量以上操作された場合にパイロット油圧を導い
てチェック弁7bを開いくようにしてもよい。チェック弁
7bを開くことにより制御弁2のパイロットポート2a,2b
に作用していた圧力がこのチェック弁7bおよびパイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻り、制御弁2が直ちに中立
位置に戻る。したがって上述と同様の効果を得ることが
できる。
なお、ブレーキペダル21の操作の有無は、例えばポテ
ンショメータにより実際の操作量を検出してもよい。ま
た以上では、空圧−油圧変換倍力装置24によりブレーキ
装置20を作動する方式のブレーキ系を示したが、全油圧
式のブレーキ系やその他の構成のブレーキ系を用いたも
のにも本考案を適用できる。
ンショメータにより実際の操作量を検出してもよい。ま
た以上では、空圧−油圧変換倍力装置24によりブレーキ
装置20を作動する方式のブレーキ系を示したが、全油圧
式のブレーキ系やその他の構成のブレーキ系を用いたも
のにも本考案を適用できる。
G.考案の効果 本考案によれば、ブレーキペダルが所定量以上操作さ
れると、走行ペダルの操作の有無に拘らず制御弁を直ち
に中立位置に切換えるようにしたので、走行ペダルを離
しその直後にブレーキペダルを操作したときは勿論、走
行ペダルを操作したままでブレーキペダルを操作したと
きにも油圧モータが駆動力を受けない状態でブレーキ装
置を作動させることができる。したがって、車両を即座
に停止あるいは減速させたい場合に十分な制動力が得ら
れ、安全性が向上するとともに、ブレーキ装置の寿命を
伸ばすことが可能となる。
れると、走行ペダルの操作の有無に拘らず制御弁を直ち
に中立位置に切換えるようにしたので、走行ペダルを離
しその直後にブレーキペダルを操作したときは勿論、走
行ペダルを操作したままでブレーキペダルを操作したと
きにも油圧モータが駆動力を受けない状態でブレーキ装
置を作動させることができる。したがって、車両を即座
に停止あるいは減速させたい場合に十分な制動力が得ら
れ、安全性が向上するとともに、ブレーキ装置の寿命を
伸ばすことが可能となる。
第1図は本考案の一実施例を示す全体構成図、第2図は
別実施例を示す図、第3図および第4図は従来の油圧走
行車両の油圧回路およびブレーキ装置をそれぞれ示す図
である。 1:油圧ポンプ、2:油圧パイロット式制御弁 4:油圧モータ、6:パイロット弁 6a:走行ペダル、7:スローリターン弁 8A:電磁式前後進切換弁、20:ブレーキ装置 21:ブレーキペダル、22:エアータンク 23:ブレーキ弁、30:前後進切換スイッチ 31:リレー、32:圧力スイッチ
別実施例を示す図、第3図および第4図は従来の油圧走
行車両の油圧回路およびブレーキ装置をそれぞれ示す図
である。 1:油圧ポンプ、2:油圧パイロット式制御弁 4:油圧モータ、6:パイロット弁 6a:走行ペダル、7:スローリターン弁 8A:電磁式前後進切換弁、20:ブレーキ装置 21:ブレーキペダル、22:エアータンク 23:ブレーキ弁、30:前後進切換スイッチ 31:リレー、32:圧力スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】原動機によって駆動される油圧ポンプと、
この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動され走行
駆動軸を駆動する油圧モータと、走行ペダルの操作に応
じて切換制御され、前記油圧モータに導かれる前記油圧
ポンプからの圧油を制御する制御弁と、前記走行ペダル
とは独立して操作可能なブレーキペダルの操作に応じて
作動するブレーキ手段とを備え、前記走行ペダルの操作
の解除に伴って前記制御弁を徐々に中立位置に切換える
ようにした油圧走行車両の油圧駆動制御装置において、 前記ブレーキペダルが所定量以上操作されると、前記走
行ペダルの操作の有無に拘らず前記制御弁を直ちに中立
位置に切換操作する切換操作手段を備えることを特徴と
する油圧走行車両の油圧駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990098625U JP2501000Y2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 油圧走行車両の油圧駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990098625U JP2501000Y2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 油圧走行車両の油圧駆動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455421U JPH0455421U (ja) | 1992-05-12 |
JP2501000Y2 true JP2501000Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=31839940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990098625U Expired - Lifetime JP2501000Y2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 油圧走行車両の油圧駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2501000Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0228028A (ja) * | 1988-07-14 | 1990-01-30 | Iseki & Co Ltd | トラクタ等の変速操作装置 |
-
1990
- 1990-09-20 JP JP1990098625U patent/JP2501000Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0455421U (ja) | 1992-05-12 |
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