JP2500744Y2 - 種子被覆加工装置の硬化槽 - Google Patents

種子被覆加工装置の硬化槽

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JP2500744Y2
JP2500744Y2 JP5644091U JP5644091U JP2500744Y2 JP 2500744 Y2 JP2500744 Y2 JP 2500744Y2 JP 5644091 U JP5644091 U JP 5644091U JP 5644091 U JP5644091 U JP 5644091U JP 2500744 Y2 JP2500744 Y2 JP 2500744Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、種子の栄養物質や殺菌
剤を含有するゲルで種子を被覆して種子を保護すると共
に、種子をゲル被覆により球状大粒化して播種し易くす
る種子被覆加工において、種子を被覆したゲル膜の表面
を硬化する硬化槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種子はコーティングされないまま
播種されるのが一般的であるが、種子を食害から保護
し、種子を播種され前に殺菌,発芽促進処理などの予備
処理を行うために種子を被覆するコーティング種子があ
る。
【0003】種子を連続的に効率よく被覆する従来の種
子被覆加工装置は、種子を間欠的に下方に供給する種子
供給部と、ノズルを開弁してゲル膜を形成し、ゲル膜の
上に供給された種子を被覆し、ノズルの閉弁によってゲ
ル被覆された種子を下方に落下させるゲル吐出部と、落
下中に表面張力により球状化されたゲル被覆種子を硬化
剤に浸漬してゲル被覆種子の表層のみを硬化剤する硬化
槽と、ゲル被覆種子の表面に付着した硬化剤を除去する
水洗槽とによって構成される。
【0004】従来の硬化槽は図4の平面図、図4のX−
X矢視図である図5に示すように、上部が開口し、内部
に硬化剤を収容する種子受入槽1と、種子受入槽1の出
口側に設けられる樋形状の搬出路2とを有し、種子受入
槽1と搬出路2との境界に軸受3が設けられ、搬出路2
の反対側の端部壁2aに設けられた軸受(図示しない)
と軸受3にスクリュウ軸4の軸5が回転可能に支承され
る。
【0005】スクリュウ軸4は、軸5と、軸5の長手方
向に向かって形成されるスクリュウ羽根6と、スクリュ
ウ羽根6の先端部と側壁2aとの間に形成される空間
に、軸5より外方に向かって延びる掻き上げ羽根7とに
よって構成される。搬出路2には、掻き上げ羽根7の先
端が回転する位置に、一段低くなった種子取り出し口8
が形成される。
【0006】搬出路2に隣接して水洗槽9が設けられ、
水洗槽9の内部にスクリュウ軸10が回動可能に設けら
れ、スクリュウ軸10の端部に固着された従動歯車11
が、スクリュウ軸4の端部に固着された駆動歯車12と
アイドル歯車を介して噛み合う。そして、スクリュウ軸
4がモータ(図示しない)の回転力を受けて回転する
と、スクリュウ軸10がスクリュウ軸4の回転の反対方
向に回転する。
【0007】種子受入槽1に収容される硬化剤は、搬出
路2内に進入し、搬出路2内における硬化剤の液面は、
軸5を半ば浸漬する程度のレベルであり、種子受入槽1
内の硬化剤の表面は、液面に吹きつける空気流、或い
は、種子受入槽1に設けられたポンプにより搬出路2に
向かって流れる。
【0008】上方から種子受入槽1のほぼ真ん中に落下
供給されたゲル被覆種子は、搬出路2内に流され、スク
リュウ軸4の回転により、搬出路2の搬出端に搬送さ
れ、回転する掻き上げ羽根7の先端が種子取り出し口8
に到達するときに、掻き上げ羽根7が種子取り出し口8
に向かって低くなる傾斜を有するので、ゲル被覆種子が
掻き上げ羽根7の上を転動しながら種子取り出し口8よ
り搬出され、水洗槽9に供給される。
【0009】水洗槽は、硬化槽よりも低くなっており、
水洗槽9に落下供給されたゲル被覆種子は、水洗槽9内
の洗浄水によって表面に付着している硬化剤が除去さ
れ、スクリュウ軸10によって搬出側に搬送される。
【0010】ゲル被覆種子の硬化時間は、種子受入槽1
及び搬送路2の中で硬化剤に浸漬される時間であり、ゲ
ル被覆種子は種子受入槽1の内部の硬化剤表面の流れに
より搬出路2に到達するまでの時間は短く、且つ、ほぼ
一定である。又、搬出路2内を送給される時間は、スク
リュウ軸4の回転により決まるため、一定である。
【0011】従って、ゲル被覆種子が掻き上げ羽根7に
よって円滑に種子取り出し口8に搬出されるならば、ゲ
ル被覆種子が硬化剤に浸漬される時間はほぼ一定の時間
だけ硬化剤に浸漬され、ゲル膜の表面の硬化層の厚さの
ばらつきが少なく、種子の発芽率を高めることができ
る。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】ゲル被覆種子が硬化槽
に落下する途中で表面張力でほぼ真円の球形状になり、
球形状のまま表面が硬化される場合には、傾斜した掻き
上げ羽根7の上を停滞することなく転動して種子取り出
し口8より水洗槽に搬出されるが、歪みのある球形状に
なったゲル被覆種子は傾斜した掻き上げ羽根7の上に停
滞し、掻き上げ羽根7と共に再び硬化剤に浸漬されるの
で、種子取り出し口8からの搬出が遅れるに従って硬化
層の厚さが次第に増大し、種子の発芽率に影響を及ぼす
問題があった。本考案はかかる課題を解決することを目
的とし、ゲル被覆種子を掻き上げ羽根7の上に停滞させ
ることなく、確実に種子取り出し口8へ搬出する硬化槽
を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の種子被覆加工装置の硬化槽は、上部が開口
し内部に硬化剤を収容する種子受入槽と、該種子受入槽
の出口側に設けられる樋形状の搬出路と、該搬出路の内
部に挿入され、端部を回転可能に支承される軸にスクリ
ュウ羽根が設けられるスクリュウ軸と、該スクリュウ軸
の搬出端に形成される掻き上げ羽根と、上記搬出路の壁
部に形成され上記掻き上げ羽根に相対する種子取り出し
口と、上記掻き上げ羽根の端部が上記種子取り出し口に
近接したことを検出する搬出位置検出センサと、空圧源
に連通し、先端の空気噴出口の方向が種子取り出し口に
向かう空気管路と、該空気管路に設けられ上記搬出位置
検出センサの検出信号で開弁する電磁弁とにより構成し
た。
【0014】
【作用】上記のように構成された種子被覆装置は、種子
受入槽に落下供給されたゲル被覆種子が、搬出路内のス
クリュウ軸の回転により端部の掻き上げ羽根に送られ、
回転する掻き上げ羽根に載置され、掻き上げ羽根の先端
が種子取り出し口に接近したときに、真円に近い球形状
のゲル被覆種子は掻き上げ羽根の上を転動して種子取り
出し口より搬出されるが、歪みのある球形状のゲル被覆
種子は転動しない。
【0015】一方、掻き上げ羽根の先端が種子取り出し
口に接近したときに、搬出位置検出センサの検出信号に
より電磁弁が開き、空圧源の圧空が空気管路を通過して
空気噴出口より噴出し、掻き上げ羽根の上に停滞してい
るゲル被覆種子を種子取り出し口に向けて空気輸送す
る。従って、掻き上げ羽根の上のゲル被覆種子は、形状
が真円に近い形状でなくても、すべて種子取り出し口よ
り搬出される。
【0016】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は硬化槽の平面図、図2は図1のY−Y断
面図、図3は図1の側面図である。なお、従来の硬化槽
と同一部品には同一符号を付し、その説明を簡略化す
る。図1〜図3に示すように、硬化槽は、種子受入槽1
と、種子受入槽1の出口側に設けられる樋形状の搬出路
2とを有し、搬出路2の内部にスクリュウ軸4の軸5が
回転可能に支承されることは従来と同様である。
【0017】又、スクリュウ軸4は、軸5と、スクリュ
ウ羽根6とを有し、先端部に掻き上げ羽根7が設けら
れ、搬出路2には種子取り出し口8が形成され、種子受
入槽1に収容される硬化剤の表面に落下したゲル被覆種
子は、搬出路2のスクリュウ軸4の回転により搬送さ
れ、掻き上げ羽根7に送られ、掻き上げ羽根7が種子取
り出し口8に向かって低くなる傾斜を有するので、真円
に近い球形状のゲル被覆種子が掻き上げ羽根7の上を転
動しながら種子取り出し口8より搬出され、水洗槽9に
供給されることも従来と同様である。
【0018】然し、本考案の搬出路2には、種子取り出
し口8の反対側の位置に、先端が種子取り出し口8に向
かう空気噴出口13が取り付けられる。空気噴出口13
と空圧源(図示しない)とを接続する空気管路14に電
磁弁15及びスピードコントローラ16が設けられ、電
磁弁15が開弁すると、空圧源からの圧空が空気噴出口
13より噴出し、噴出する空気流の強さはスピードコン
トローラ16によって調整される。
【0019】搬出路2の搬出側の端部壁2より突出する
スクリュウ軸4の端部に、掻き上げ羽根7の先端位置が
種子取り出し口8に接近する搬出角度になったことを表
示するドッグ(図示しない)を設け、端部壁2には搬出
位置検出センサ17を固定する。そして、掻き上げ羽根
7の先端位置が種子取り出し口8に接近したときに、ド
ッグを検知した搬出位置検出センサ17の検出信号によ
り電磁弁15が所定の短時間だけ開くようになってい
る。
【0020】以上にように構成された硬化槽の作用を説
明すると、先ず、種子受入槽1に落下供給されたゲル被
覆種子が、搬出路2内のスクリュウ軸4の回転により端
部の掻き上げ羽根7に送られ、回転する掻き上げ羽根7
に載置され、掻き上げ羽根7の先端が種子取り出し口8
に接近したときに、真円に近い球形状のゲル被覆種子は
掻き上げ羽根7の上を転動して種子取り出し口8より搬
出されるが、歪みのある球形状のゲル被覆種子は転動し
ない。
【0021】一方、掻き上げ羽根7の先端が種子取り出
し口8に接近したときに、搬出位置検出センサ17の検
出信号により電磁弁15が開き、空圧源の圧空が空気管
路14を通過して空気噴出口13より噴出し、掻き上げ
羽根7の上に停滞しているゲル被覆種子を種子取り出し
口8に向けて空気輸送する。従って、掻き上げ羽根7の
上のゲル被覆種子は、転動し難い形状のものであっても
すべて搬出される。
【0022】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、ゲル被覆種子の形状の如何にかかわらず、硬化槽の
種子取り出し口より円滑に搬出されるようになり、硬化
時間のばらつきが減少したので、ゲル被覆種子の発芽率
が高まった。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬化槽の平面図である。
【図2】図1のY−Y断面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】従来の硬化装置の平面図である。
【図5】図4のX−X矢視図である。
【符号の説明】
1 種子受入槽 2 搬出路 2a 端部壁 4 スクリュウ軸 5 軸 6 スクリュウ羽根 7 掻き上げ羽根 8 種子取り出し口 9 水洗槽 13 空気噴出口 14 空気管路 15 電磁弁 17 搬出位置検出センサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口し内部に硬化剤を収容する種
    子受入槽と、該種子受入槽の出口側に設けられる樋形状
    の搬出路と、該搬出路の内部に挿入され、端部を回転可
    能に支承される軸にスクリュウ羽根が設けられるスクリ
    ュウ軸と、該スクリュウ軸の搬出端に形成される掻き上
    げ羽根と、上記搬出路の壁部に形成され上記掻き上げ羽
    根に相対する種子取り出し口と、上記掻き上げ羽根の端
    部が上記種子取り出し口に近接したことを検出する搬出
    位置検出センサと、空圧源に連通し、先端の空気噴出口
    の方向が種子取り出し口に向かう空気管路と、該空気管
    路に設けられ上記搬出位置検出センサの検出信号で開弁
    する電磁弁とにより構成される種子被覆装置の硬化槽。
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