JP2500581B2 - 電子印鑑および電子印鑑システム - Google Patents

電子印鑑および電子印鑑システム

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JP2500581B2
JP2500581B2 JP3309193A JP3309193A JP2500581B2 JP 2500581 B2 JP2500581 B2 JP 2500581B2 JP 3309193 A JP3309193 A JP 3309193A JP 3309193 A JP3309193 A JP 3309193A JP 2500581 B2 JP2500581 B2 JP 2500581B2
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子的に記録された文
書に対する承認機能を備えた端末装置の、承認行為のた
めの利用者インターフェースに関し、特に、印鑑(ハン
コ)状の外形と利用感覚を備えた利用者インターフェー
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子的に記録された文書に対する
承認行為のための利用者インターフェースとしては、電
子式キーボードの操作者キーや監査者キー等のメカニッ
クな鍵を応用したもの、キーボードを操作して暗証番号
等を入力して承認を行う論理的な方法を用いたもの、磁
気カードや光学式カードなどのIDカードを利用したも
の、これらを組み合わせたもの等があった。
【0003】ところが、これらの方法は日本の伝統的な
承認の道具である印鑑とは異なるので、利用者にとって
なじみがなく、インターフェースに対する抵抗感・違和
感は払拭できなかった。そこで、誰にでも安心して利用
できるようにするため、印鑑と類似した利用者インター
フェースが考案された。
【0004】例えば、特開昭62−84372号公報に
は、印鑑状の外形を持つ装置(認証器と称されている)
が印鑑固有のデータ(認証データと称されている)を内
蔵し、認証器に内蔵される発光ダイオードが認証データ
を光信号にて送信するようになっている。光信号は認証
受付器と称される装置に内蔵される受光素子で検出され
る。
【0005】特開平2−96232号公報には、特開昭
62−84372号公報に記載の発明と同様に印鑑状の
外形を持つ装置に印鑑固有のデータを内蔵させ、それを
外部に送信する手段を提供したが、送信手段は光通信に
限定しないものになっている。
【0006】また、特開昭64−13690号公報およ
び特開昭64−84378号公報に記載の発明は、印鑑
のパターンをイメージとして読み取る装置あるいは手段
を提供し、印鑑表面に刻まれた模様を直接パターンとし
て読み込んで、このパターンを書類上に表示するように
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記四例とも、印鑑状
の外形を持つ装置、あるいは印鑑そのものを、電子的に
記録された文書への承認行為のための利用者インターフ
ェースとして提供している。しかしながら、認証受付
器,識別装置,印鑑認識手段,イメージ入力部等の名称
で称される専用の装置あるいは手段に対して押印しなけ
ればならず、このため文書の特定の領域に印鑑を接して
押印するという印鑑本来の利用感覚とはかけ離れるとい
う問題点があった。
【0008】また、パターン読み取りによらない例(特
開昭62−84372,特開平2−96232号公報)
では、押印の都度生じるべき微妙な押印位置のずれや押
印角度の回転を再現できないという問題点もあった。こ
のようなずれや回転は、承認機能そのものは直接関係が
無いが、リアルな印鑑的感覚を利用者に与えるためには
重要である。また、利用者によっては押印の角度により
言外の意思表示を行うこともあるので、そのような利用
者の要望に応えるためにも、押印のずれや角度の再現は
必要であった。
【0009】一方、パターン読み取りによる例(特開昭
64−13690,特開昭64−84378号公報)で
は、押印のずれや角度の再現は可能であったが、印鑑が
固有のデータを持たないため、デジタル署名等に応用で
きないという欠点があった。そのため、印鑑が固有のデ
ータを持つ方式を用いて、押印のずれや角度を再現する
必要があった。
【0010】本発明の目的は、このような問題点を解決
した電子印鑑および電子印鑑システムを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】文書の特定の領域に印鑑
を接して押印するという印鑑利用感覚が得られないとい
う問題点を解決するため、電子文書表示装置内に押印位
置検出手段を設ける。また、印鑑状の外形を持つ装置
(以下、電子印鑑と称する)には利用者の押印行為によ
って起動される押印位置伝達手段を内蔵する。
【0012】利用者が電子文書表示装置に対して押印行
為を行うと、電子印鑑に内蔵された押印位置伝達手段が
起動され、押印位置が電子文書表示装置に備えられた前
記押印位置検出手段に対して伝達される。この際、電子
文書表示装置には、押印対象である電子文書が表示され
ているので、利用者が電子文書に対して印鑑を接し、直
接押印行為を行っているという利用感覚を得ることがで
きる。また、その押印位置は押印位置検出手段によって
検出されるので、電子文書上での押印位置を、微妙なず
れも含めて再現できる。
【0013】押印の角度が再現できないという問題点を
解決するためには、さらに、電子印鑑に、押印行為によ
って起動され、押印の角度を伝達する押印角度伝達手段
を備え、電子文書表示装置には前記押印角度伝達手段か
ら伝達される押印角度を検出する押印角度検出手段を備
えれば良い。
【0014】一方、印鑑固有のデータを受信するため
に、データ受信手段を内蔵した第三の装置(以下、電子
朱肉と称する)を提供する。電子印鑑には、利用者の押
印行為によって起動され、印鑑固有のデータを送信する
データ送信手段を内蔵させる。利用者が電子印鑑を用い
て電子朱肉に対して押印行為を行うとき、データ受信手
段およびデータ送信手段によって、印鑑固有のデータを
電子印鑑から電子朱肉に取り込むことが可能になる。
【0015】以上述べた電子印鑑、電子朱肉、電子文書
表示装置の三つを総合して、電子印鑑システムと称する
ことにする。この電子印鑑システムの利用手順は次のよ
うになる。
【0016】利用者は、まず電子朱肉に押印行為を行う
ことによって電子印鑑内のデータ送信手段を動作せし
め、印鑑固有のデータを電子朱肉に対して送信する。次
に電子文書表示装置に押印行為を行うことによって電子
印鑑内の押印位置伝達手段および押印角度伝達手段を動
作せしめ、押印の位置および角度を電子文書表示装置に
伝達する。この利用者インターフェースは利用者に対し
て二度の押印行為を要求するが、まず朱肉を着けてから
文書に押印するという印鑑本来の利用感覚に適合したも
のである。
【0017】本発明の電子印鑑システムでは、電子朱肉
および電子文書表示装置をシステム的に結合しておくこ
とにより、例えば以下に述べるような応用が可能にな
る。
【0018】1.電子朱肉の受信する印鑑固有のデータ
をキーとして検索された印影を、押印位置検出手段およ
び押印角度検出手段によって得られた押印位置および押
印角度にしたがって電子文書表示装置に表示する。(請
求項5および8) 2.電子朱肉の受信する印鑑固有のデータを暗号鍵とし
て電子文書の改竄を防止するためのディジタル演算を実
施し、改竄防止処理が施された旨を電子文書表示装置に
て表示する。
【0019】さらに、電子朱肉と電子文書表示装置を一
体化した装置を提供して、利用者が一度きりの押印行為
を実施すれば承認行為が完了するようにすることもでき
る。これは本発明の請求項6,7,8に示されるもので
ある。
【0020】
【実施例】図1は、請求項5に記載の発明の電子印鑑シ
ステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【0021】印鑑状の外形を備えた電子印鑑1は、内部
に印鑑固有のデータを記憶するデータ記憶手段11、こ
の印鑑固有のデータを送信するデータ送信手段12、利
用者による押印行為の実施を検出する押印動作検出手段
13、押印位置を外部に伝達する押印位置伝達手段1
4、押印角度を外部に伝達する押印角度伝達手段15を
有している。
【0022】データ記憶手段11には、電子印鑑1に固
有となるように予め割り当てられたデータを記憶させて
ある。押印動作検出手段13は、利用者が押印行為を行
うとその動作を検出し、データ送信手段12,押印位置
伝達手段14,および押印角度伝達手段15をそれぞれ
起動する。データ送信手段12は、押印動作検出手段1
3から起動されると、データ記憶手段11から印鑑固有
のデータを受け取り、このデータを電子印鑑1の外部に
送信する。本実施例では、光信号51を利用して外部に
送信するものとする。
【0023】また押印位置伝達手段14は、押印動作検
出手段13から起動されると、押印位置を外部に伝達す
る。本実施例においては、電子文書表示装置2の押印位
置検出手段22との間に微細電流52を流すことによっ
て、押印位置を伝達する。さらに、押印角度伝達手段1
5は、押印動作検出手段13から起動されると、押印角
度を外部に伝達する。本実施例においては、電子文書表
示装置2の押印角度検出手段23との間に微細電流53
を流すことによって、押印角度を伝達する。
【0024】第三の装置(以下、電子朱肉と称する)3
は、電子印鑑1のデータ送信手段12からデータを受け
取るデータ受信手段31と、このデータをキーとして印
影蓄積装置4から印影を検索し、検索した印影を電子文
書表示装置2の印影受信手段24に送信する印影検索手
段32を備えている。
【0025】電子文書表示装置2は、電子文書を表示す
る文書表示手段21と、電子印鑑1の押印位置伝達手段
14から押印位置を受け取る押印位置検出手段22と、
電子印鑑1の押印角度伝達手段15から押印角度を受け
取る押印角度検出手段23と、電子朱肉3の印影検索手
段32から印影を受け取る印影受信手段24と、印影受
信手段24の受け取った印影を、押印位置検出手段22
の受け取った押印位置および押印角度検出手段23の受
け取った押印角度にしたがって、文書表示手段21によ
って表示された文書表示と重ね合わせて表示する印影表
示手段25を有する。
【0026】図2は、請求項2,4,5に記載の発明の
電子印鑑の一実施例の機械的構成を示す構成図である。
【0027】電子印鑑は印鑑状の外形を有しており、そ
の筐体61は導電体である。筐体61は絶縁体の支え6
2によって支持されているが、筐体61と支え62は互
いに滑り合うように組み合わせられている。押印行為が
行われたときは、筐体61から外部に突き出した突起6
4と、支え62の間を接続するばめ63が縮み、筐体6
1と支え62が滑り合って筐体61が下に移動するた
め、利用者にとってはちょうど実際の印鑑を利用すると
きのような押印感覚が得られる。
【0028】さて、筐体61の内部には、導電体で作ら
れた導電棒65aが備えられている。導電棒65aは、
ばね65bを介して筐体61に固定されており、押印行
為が行われたときには導電棒65aは押印面に接してば
ね65bを伸ばす。ただし、ばね65bはその一端で絶
縁されており、筐体61と導電棒65aの間には、ばね
65bを介した電気的接点は存在しないように作ってお
く。導電棒65aには突起65cがあり、これは筐体6
1から内側に突き出した突起71と接触している。突起
65cおよび突起71はいずれも導電体で作られてお
り、このため導電棒65aと、筐体61の間には突起6
5cと突起71を介した電気的接続関係がある。ただ
し、ばね65bの伸長に伴って突起65cが突起71に
対して相対的に上方へ移動し、押印行為が完了する以前
に突起65cと突起71の接触関係は無くなるように調
整してあるものとする。
【0029】筐体61の内部には、導電体で作られたも
う一つの導電棒66が備えられている。導電棒66は筐
体61と電気的に接続されている。導電棒66も導電棒
65aと同様に押印行為に伴って押印面に接触するが、
押印面に接触する時間的順序は、導電棒65aと押印面
の接触が導電棒66と押印面の接触よりも早期であるよ
うに調整されているものとする。すなわち、押印してい
ない状態においては、導電棒65aの下端は、導電棒6
6の下端よりも下にある。さらに、導電棒66が押印面
に接触する以前に、突起65cと突起71の間の接触関
係が解除されるように調整されているものとする。
【0030】筐体61の内部にはスイッチ67a,67
bが備えられている。押印行為が行われたとき、ばね6
5bの伸長に伴って導電棒65aは筐体61に対して相
対的に上方へ移動するが、その際スイッチ67a,67
bをオンするように調整されているものとする。
【0031】筐体61の内部には、電子回路68と、電
子回路68に電力を供給する電源70が備えられてい
る。電子回路68は、内部に印鑑固有のデータを記憶す
るためのリードオンリメモリ(ROM)68aと、この
データの値に基づいて発光ダイオード69を点滅させる
LEDドライバ68bと、スイッチ67a,67bがオ
ンしたときに発光ダイオード69の点滅動作をLEDド
ライバ68bに開始せしめるための起動回路68cを、
少なくとも備えている。
【0032】図3は、図2に示した電子印鑑の実施例を
下方から見た図である。ただし、筐体61,支え62,
導電棒65a,導電棒66以外は省略してある。図3に
示すように、導電棒65aおよび導電棒66は、電子印
鑑の中心線を構成している。また、導電棒65aの位置
と導電棒66の位置を結ぶ線分の中点72が印鑑の中央
の点である。
【0033】図2および図3に示した電子印鑑の実施例
は、以上のように構成されているので、利用者が押印行
為を行うときには、押印面に対して以下の二つの機能を
提供する。(1)ROM68aに記憶されている印鑑固
有のデータを、発光ダイオード69の点滅を利用して押
印面に対して送信する。(2)二つの導電棒65a,6
6をこの順序で押印面に対して接触させる。これによ
り、押印面では、まず導電棒65aの位置で筐体を持つ
人体との間の電気的接触が発生し、次にその電気的接触
は解除され、新たに導電棒66の位置で押印面と人体と
の電気的接触が発生する。
【0034】図1のブロック図と、図2の機械的構成図
の機能的対応関係は以下の通りである。
【0035】データ記憶手段11 − ROM68a データ送信手段12 − LEDドライバ68b,発光
ダイオード69 押印動作検出手段13 − スイッチ67a,67b,
起動回路68c,ばね63,65c 押印位置伝達手段14 − 導電棒65a 押印角度伝達手段15 − 導電棒66 光信号51 − 発光ダイオード69の点滅 微細電流52 − 導電棒65aと押印面との間の微細
電流 微細電流53 − 導電棒66と押印面との間の微細電
流 次に、図4は、本発明の請求項4,5による電子文書表
示装置2の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0036】電子文書表示装置2は、筐体80上に液晶
表示装置82とタッチパネル81を重ねたものである。
タッチパネル81は静電容量方式であって、タッチパネ
ル81の面上で人体との電気的接触が発生した場合、そ
の発生位置を検出する機能を備えている。タッチパネル
81によって検出された人体との電気的接触位置の情報
は、タッチパネルセンサ手段83に送られ、タッチパネ
ルセンサ手段83にて数値データに変換される。外部か
ら印影を受信する印影受信手段24(図1に示したもの
と同じ)は、外部から印影を受信すると印影位置角度計
算手段84を起動する。印影位置角度計算手段84は、
印影受信手段24によって起動されると、タッチパネル
センサ手段83から電気的接触位置の数値データを二組
受け取り、この二組の数値データから押印の位置と角度
の値を計算し、それらの値を印影変換手段87に渡す。
印影変換手段87は、印影位置角度計算手段84から押
印の位置と角度の値を受け取ると、印影受信手段24か
ら印影を受け取り、この印影を押印位置と角度の値に基
づいて液晶表示装置82に表示すべきイメージデータに
変換し、液晶駆動手段86に渡す。
【0037】一方、電子文書表示装置2には、さらに、
表示すべき文書を外部から受け取り、この文書を液晶表
示装置82上に表示すべきイメージデータに変換する文
書受信手段85が存在する。液晶駆動手段86は印影変
換手段87および文書受信手段85からそれぞれイメー
ジデータを受け取り、それら二つのイメージデータを液
晶表示装置82に重ね合わせて表示する。
【0038】図5は、図4の印影位置角度計算手段84
の計算原理を示す説明図である。タッチパネル81を押
印面として、図2に示した電子印鑑を用いて押印動作を
行うと、導電棒65a,66がこの順にタッチパネル8
1に接触する。これら二回の接触は、人体との電気的接
触を伴っているため、タッチパネルセンサ手段83は、
タッチパネル81面上での連続した二点の接触を検出す
ることになる。その二点を接触順に91,92とする。
接触点91と接触点92はそれぞれ導電棒65a,66
の接触した点に対応しているが、図3に示すごとくこの
二点は印鑑の中心線を形成している。したがって、図5
では二つの接触点91と92を結ぶ直線93が印影の中
心線であると考えればよく、押印角度は直線93の傾き
から計算できる。また、押印位置の中心は二点91,9
2を結ぶ線分の中点である。
【0039】図1のブロック図と、図4のブロック図の
機能的対応関係は以下の通りである。
【0040】文書表示手段21 − 文書受信手段8
5,液晶駆動手段86,液晶表示装置82 押印位置検出手段22 − タッチパネル81,タッチ
パネルセンサ手段83,印影位置角度計算手段84 押印角度検出手段23 − タッチパネル81,タッチ
パネルセンサ手段83,印影位置角度計算手段84 印影表示手段25 − 印影変換手段87,液晶駆動手
段86,液晶表示装置82 図6は、請求項5に記載の発明の第三の装置(図1の電
子朱肉3に対応するもので、以下電子朱肉と称する)の
一実施例の構成を示すブロック図である。電子朱肉3の
形状は、筐体101の上面の穴に透明板102をはめ込
んだものである。透明板102は、図2の電子印鑑にお
ける発光ダイオード69の発生する光の波長に対して透
明なものである。発光ダイオード69の発した光信号
は、透明板102の直下に位置する受光素子103によ
って受信され、光信号は電気信号に変換されてデコード
手段104に送られる。デコード手段104は、この電
気信号をデコードして、発光ダイオード69の埋め込ま
れている電子印鑑の固有のデータを復元し、このデータ
を印影検索手段32(図1に示したものと同じ)に送
る。印影検索手段32は、このデータをキーとして外部
の印影蓄積装置4から印影を検索し、この印影を電子文
書表示装置に送る。
【0041】図6において、受光素子103およびデコ
ード手段104が、図1のデータ受信手段31に対応し
ている。
【0042】図7は、請求項8に記載の発明の電子文書
表示装置の一実施例の構成を示すブロック図である。請
求項8による電子文書表示装置は、請求項5における電
子文書表示装置に、同じく請求項5における第三の装置
(電子朱肉)の機能を吸収統合したものである。
【0043】図7の実施例では、筐体80aが、タッチ
パネル81aの側方にある透明板102aおよび受光素
子103aを支持できるように構成されている。透明板
102a,受光素子103a,デコード手段104a,
印影検索手段32aの機能は、それぞれ図6の透明板1
02,受光素子103,デコード手段104,印影検索
手段32と同じである。ただし、以下の2点において図
6の実施例とは異なっている。(1)印影検索手段32
aは、検索した印影を外部に送出せずに直接印影変換手
段87aに渡す。(2)デコード手段104aは、デコ
ードを開始すると同時に印影位置角度計算手段84aを
起動する。
【0044】図7において、タッチパネル81a,液晶
表示装置82a,タッチパネルセンサ手段83a,印影
位置角度計算手段84a,印影変換手段87a,文書受
信手段85a,液晶駆動手段86aの機能は、それぞれ
図4におけるタッチパネル81,液晶表示装置82,タ
ッチパネルセンサ手段83,印影位置角度計算手段8
4,印影変換手段87,文書受信手段85,液晶駆動手
段86aと同じである。ただし、以下の2点において図
4とは異なっている。(1)印影位置角度計算手段84
aはデコード手段104aによって起動される。(2)
印影変換手段87aは印影検索手段32aから印影を受
け取る。
【0045】なお、図7の文書表示装置を用いる場合、
電子印鑑は図2のものではなく、図2において発光ダイ
オード69が電子印鑑の筐体61あるいは支え62の側
面に設置され、水平方向に発光するよう改造されたもの
を用いなければならない。
【0046】請求項1,3,6に記載の発明の電子印鑑
または電子印鑑システムにおいては、押印角度の再現を
省略している。したがって、図2における導電棒66を
省略して導電棒65aを印鑑の中央に位置させ、それに
伴って図1の押印角度伝達手段15,押印角度検出手段
23を省略し、さらに図4,図7における印影位置角度
計算手段84,84aにおいて角度の計算を省略し、印
影位置角度計算手段84,84aにおいては印影の中央
の計算方法をタッチパネル81,81aへの電気的接触
点を印影の中央と見做す方法に改めることによって、請
求項1,3,6に記載の発明の実施例を得ることができ
る。
【0047】請求項9に記載の発明は、電子印鑑のデー
タ記憶手段11に印影のディジタルデータを直接記憶さ
せたものである。したがって実施例は、図6において印
影検索手段32と印影蓄積装置4を省略し、デコード手
段104から電子文書表示装置に対して印影のデータを
直接渡すものになる。また、図7においては、印影検索
手段32aと印影蓄積装置4を省略し、デコード手段1
04aから印影変換手段87aに直接印影のデータを渡
すものになる。
【0048】本明細書では、押印位置検出手段ならびに
押印角度検出手段に静電容量方式のタッチパネルを用い
た実施例を示したが、この他に(1)静電容量方式のタ
ッチパネルの代わりに電磁誘導方式のタッチパネルを利
用し、導電棒の代わりにコイルを利用して、磁気的信号
によって押印の位置ならびに角度を伝達するもの、
(2)静電容量方式のタッチパネルの代わりに感圧パネ
ルを利用し、導電棒の代わりに固体棒を利用して、力学
的圧力によって押印の位置ならびに角度を伝達するも
の、等の実施例も考えられる。
【0049】また、本明細書では、印鑑固有のデータを
送信するためのデータ送信手段としては発光ダイオード
を用いて、光による送信を利用した実施例を示したが、
他には超音波による送信、あるいは電波による送信等の
実施例も考えられる。
【0050】
【発明の効果】本発明の電子印鑑システムを用いると、
利用者は、朱肉をつけてから文書中の押印したい領域に
印鑑を接触させて押印するという印鑑本来の利用感覚に
基づいた承認行為を、電子的に記録されている文書に対
して行うことができる。さらに、押印の位置および押印
の角度の微妙なずれを再現できるので、より印鑑本来の
利用感覚に近づくとともに、押印角度等に言外の意図を
与えたい利用者の要望にも応えることができる。また、
請求項6,7,8の電子印鑑システムでは、朱肉をつけ
る作業を省略して一回のみの押印行為にて承認行為を完
了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項5による電子印鑑システムの一
実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】電子印鑑の一実施例の機械的構成を示す構成図
である。
【図3】図2の電子印鑑を下方から見た図である。
【図4】電子文書表示装置の一実施例のブロック図であ
る。
【図5】印影位置角度計算手段の計算原理を示す説明図
である。
【図6】第三の装置(電子朱肉)の一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図7】請求項8による電子文書表示装置の一実施例の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電子印鑑 2 電子文書表示装置 3 電子朱肉(第三の装置) 4 印影蓄積装置 11 データ記憶手段 12 データ送信手段 13 押印動作検出手段 14 押印位置伝達手段 15 押印角度伝達手段 21 文書表示手段 22 押印位置検出手段 23 押印角度検出手段 24 印影受信手段 25 印影表示手段 31 データ受信手段 32,32a 印影検索手段 51 光信号 52,53微細電流 61,80,80a,101 筐体 62 支え 63,65b ばね 64,65c,71 突起 65a,66 導電棒 67a,67b スイッチ 68 電子回路 68a リードオンリメモリ 68b LEDドライバ 68c 起動回路 69 発光ダイオード 70 電源 72 65a,66を結ぶ線分の中点 81,81a タッチパネル 82,82a 液晶表示装置 83,83a タッチパネルセンサ手段 84,84a 印影位置角度計算手段 85,85a 文書受信手段 86,86a 液晶駆動手段 87,87a 印影変換手段 91 導電棒65aの接触点 92 導電棒66の接触点 93 二点91と92を結ぶ直線 102,102a 透明板 103,103a 受光素子 104,104a デコード手段

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印鑑固有のデータを記憶するデータ記憶手
    段と、このデータ記憶手段に格納された前記印鑑固有の
    データを送信するデータ送信手段とを備えた電子印鑑に
    おいて、 印鑑を押印する位置を前記電子印鑑の外部に伝達する押
    印位置伝達手段をさらに備えることを特徴とする電子印
    鑑。
  2. 【請求項2】押印角度を前記電子印鑑の外部に伝達する
    押印角度伝達手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1記載の電子印鑑。
  3. 【請求項3】印鑑固有のデータを記憶するデータ記憶手
    段と、このデータ記憶手段に格納された前記印鑑固有の
    データを送信するデータ送信手段と、印鑑を押印する位
    置を外部に伝達する押印位置伝達手段とを少なくとも備
    える電子印鑑と、 電子的に記録された文書を表示する文書表示手段と、前
    記押印位置伝達手段から伝達される押印位置を検出する
    押印位置検出手段とを少なくとも備える電子文書表示装
    置と、 前記電子印鑑の前記データ送信手段から送信されるデー
    タを受信するデータ受信手段を少なくとも有する第三の
    装置とで、少なくとも構成される電子印鑑システムであ
    って、 利用者が前記電子印鑑を前記第三の装置に対して第一の
    押印動作をしたときに、前記データ送信手段から前記デ
    ータ受信手段に対して前記印鑑固有のデータが送信さ
    れ、次に利用者が前記電子印鑑を前記電子文書表示装置
    に対して第二の押印動作をしたときに、前記押印位置伝
    達手段から前記押印位置検出手段に対して押印位置が伝
    達されることを特徴とする、電子印鑑システム。
  4. 【請求項4】前記電子印鑑がさらに押印の角度を前記電
    子印鑑の外部に伝達する押印角度伝達手段を備え、 前記電子文書表示装置がさらに前記押印角度伝達手段か
    ら伝達される押印角度を検出する押印角度検出手段を備
    え、 利用者による前記第二の押印動作の際に前記押印角度伝
    達手段から前記押印角度検出手段に対して押印角度が伝
    達されることを特徴とする、請求項3記載の電子印鑑シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記第三の装置が、前記電子印鑑から受信
    した前記印鑑固有のデータをキーとして前記電子印鑑の
    登録された印影を検索する印影検索手段をさらに備え、 前記電子文書表示装置が、前記印影を前記第三の装置の
    前記印影検索手段から直接あるいは間接に受信する印影
    受信手段と、受信した前記印影を表示する印影表示手段
    とを備えることを特徴とする、請求項3または4記載の
    電子印鑑システム。
  6. 【請求項6】印鑑固有のデータを記憶するデータ記憶手
    段と、このデータ記憶手段に格納された前記印鑑固有の
    データを送信するデータ送信手段と、印鑑を押印する位
    置を外部に伝達する押印位置伝達手段とを少なくとも備
    える電子印鑑と、 電子的に記録された文書を表示する文書表示手段と、前
    記押印位置伝達手段から伝達される押印位置を検出する
    押印位置検出手段と、前記電子印鑑の前記データ送信手
    段から送信されるデータを受信するデータ受信手段とを
    少なくとも備えた電子文書表示装置とで、少なくとも構
    成される電子印鑑システムであって、 利用者が前記電子印鑑を前記電子文書表示装置に対して
    押印動作を行ったときに、前記データ送信手段から前記
    データ受信手段に対して前記印鑑固有のデータが送信さ
    れ、かつ前記押印位置伝達手段から前記押印位置検出手
    段に対して押印位置が伝達されることを特徴とする、電
    子印鑑システム。
  7. 【請求項7】前記電子印鑑がさらに押印の角度を前記電
    子印鑑の外部に伝達する押印角度伝達手段を備え、 前記電子文書表示装置がさらに前記押印角度伝達手段か
    ら伝達される押印角度を検出する押印角度検出手段を備
    え、 利用者による前記押印動作の際に前記押印角度伝達手段
    から前記押印角度検出手段に対して押印角度が伝達され
    る請求項6記載の、電子印鑑システム。
  8. 【請求項8】前記電子文書表示装置が、前記電子印鑑か
    ら受信した前記印鑑固有のデータをキーとして前記電子
    印鑑の登録された印影を検索する印影検索手段と、この
    印影検索手段によって検索された前記印影を表示する印
    影表示手段とをさらに備えることを特徴とする、請求項
    6または7記載の電子印鑑システム。
  9. 【請求項9】前記印影検索手段が省かれており、かつ前
    記印鑑固有のデータが印影を直接表現するデータであっ
    て、前記印影を直接表現するデータが前記データ受信手
    段から前記印影表示手段に送られるようにしたことを特
    徴とする、請求項5または8記載の電子印鑑システム。
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