JP2500557Y2 - 塗装台車の回転装置 - Google Patents

塗装台車の回転装置

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JP2500557Y2
JP2500557Y2 JP8020090U JP8020090U JP2500557Y2 JP 2500557 Y2 JP2500557 Y2 JP 2500557Y2 JP 8020090 U JP8020090 U JP 8020090U JP 8020090 U JP8020090 U JP 8020090U JP 2500557 Y2 JP2500557 Y2 JP 2500557Y2
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英則 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、予め設定された移送経路に沿って移送され
る塗装台車に設けられた、被塗装体を回動可能に支持す
る回転支持部に対する回転駆動機構を、塗装台車の移送
に応じて作動させて被塗装体を回動させる塗装台車の回
転装置に関する。
(従来の技術) 車両組立ラインにおいて移送されていく車体は、移送
経路に沿って設けられた各種作業ステーションを順次通
過していくものとされて、それら各作業ステーションに
おいて種々の作業が行われ、あるいは、種々の処理が施
されるようにされる。そして、斯かる車両組立ラインに
設けられた塗装作業ステーションに搬入されて塗装処理
が施された車体は、その後、高い平滑度を有する塗装面
が形成されて良好な品質が確保されるものとなされるこ
とが要求される。
それゆえ、例えば、特開昭63-258678号公報にも示さ
れる如くに、塗装作業ステーションにおいて塗装処理が
施された車体を、移送手段によりレール上を走行せしめ
られる基体と、その上に設けられた、車体を回動可能に
支持する回転支持部とを備えた塗装台車を用意して、そ
の塗装台車の回転支持部によって支持されたものとな
し、塗装処理が施された車体を塗装台車の移送に伴って
所定の回転速度で回動させつつ、車体に形成された塗装
面を乾燥させるようになすことが提案されている。斯か
る際において、塗装台車の回転支持部により支持された
車体の回動は、台車は、基体が走行するレールに沿って
配設されたチェーンに係合するスプロケット、スプロケ
ットの回転が変速機を介して伝達される回転駆動軸、及
び、回転駆動軸を回転支持部に係合させる連結部を備え
て構成される回転駆動機構が設けられ、塗装台車の移送
に応じて回転駆動機構が回転支持部を駆動することによ
って行われる。
(考案が解決しようとする課題) 上述の如くの、塗装処理が施された車体を回動可能に
支持する回転支持部と回転支持部に対する回転駆動機構
とが設けられ、移送手段により予め設定された移送経路
に沿って所定の速度で移送される塗装台車にあっては、
塗装作業ステーションにおいて塗装処理が施された車体
が、塗装作業ステーションから搬出されて回転状態に移
行せしめられるにあたり、塗装台車に設けられた回転駆
動機構を構成するスプロケットがレールに沿って配設さ
れたチェーンに係合することによって生じる機械的衝撃
が大なるものとされ、それゆえ、塗装台車自体が大なる
剛性を有するものとされることが要求されるとともに、
車体に形成された塗布面の平滑化が損なわれることを回
避すべく、車体の回転速度が徐々に増大していくものと
なるようにされ、その実現のため、塗装台車に設けられ
た回動駆動機構が、例えば、無段変速機を含んで構成さ
れたものとされる。従って、塗装処理が施され車体を回
動可能に支持する回転支持部と回転支持部に対する回転
駆動機構とが設けられた塗装台車が、その剛性を大なる
ものとするための構造がとられ、また、回転駆動機構が
スプロケットの回転を適宜断続伝達するためのクラッチ
装置及びそれに対する制御手段等を含むものとされるこ
とにより、構成が比較的複雑なものとされ、かつ、それ
に伴ってコストが嵩むものとなってしまうという不都合
がある。
斯かる点に鑑み、本考案は、塗装処理が施された車体
等の被塗装体を回動可能に支持する回転支持部を備え、
移送手段により予め設定された移送経路に沿って所定の
速度で移送される塗装台車に対して設けられ、塗装台車
の移送に伴って回転支持部を駆動し、回転支持部により
支持された被塗装体を回転させる動作を、塗装台車自体
に格別に大なる剛性が要求される事態が回避され、ま
た、塗装台車の構成の簡略化が図られて、コストが低減
されるものとされる、塗装台車の回転装置を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく本考案に係る塗装台車の回転
装置は、被塗装体を回動可能に支持する回転支持部を備
え、移送手段により予め設定された移送経路に沿って所
定の速度で移送される塗装台車に、回転支持部に連結さ
れて設けられた回転駆動機構と、移送経路に沿って設け
られ、塗装台車の移送方向とは反対の方向に移動する可
動部を有し、その可動部が回転駆動機構に係合してそれ
に回転支持部を回転させる状態をとらせる第1の係合駆
動手段と、移送経路に沿い、第1の係合駆動手段に対し
てその上流側となる位置に設けられ、塗装台車の移送方
向もしくは移送方向とは反対の方向に移動し得るものと
された変速可動部を有し、その変速可動部が回転駆動機
構に係合してそれに回転支持部を回転させる状態をとら
せる第2の係合駆動手段と、第2の係合駆動手段の変速
可動部が回転駆動機構に係合した状態を検出する係合検
出部と、係合検出部からの検出出力に応じて作動する移
動制御手段とを備え、移動制御手段が、係合検出部によ
り第2の係合駆動手段の変速可動部が回転駆動機構に係
合し始めた状態が検出されたとき、変速可動部を、塗装
台車の移送方向と同方向に予め設定された所定の速度で
移動する状態からその移動速度を徐々に低下させていく
状態となすとともに、その後、塗装台車の移送方向とは
反対方向に、第1の係合駆動手段の可動部の速度に実質
的に等しい速度で移動する状態までその移動速度を徐々
に上昇させていき、第1の係合駆動手段の可動部が回転
駆動機構に係合するときは、第2の係合駆動手段の変速
可動部に塗装台車の移送方向とは反対方向に、第1の係
合駆動手段の可動部の速度に実質的に等しい速度で移動
する状態をとらせるものとされて、構成される。
(作用) 上述の如くの構成がとられる本考案に係る塗装台車の
回転装置においては、被塗装体を回動可能に支持する回
転支持部を備えた塗装台車の移送経路に沿って、第1の
係合駆動手段と第2の係合駆動手段とが第2の係合駆動
手段を上流側にして配され、第2の係合駆動手段が上述
の如くの移動制御手段による移動方向及び移動速度につ
いての制御が行われるもとで、塗装台車に回転支持部に
連結されて設けられた回転駆動機構が、第2の係合駆動
手段の変速可動部及び第1の係合駆動手段の可動部の夫
々に係合せしめられて駆動され、回転支持部を回動させ
るものとされるので、回転駆動機構が第2の係合駆動手
段の変速可動部に係合せしめられる際には、第2の係合
駆動手段の変速可動部と回転駆動機構を備えた塗装台車
との間の相対速度差が実質的に零とされ、また、その
後、回転駆動機構が、第2の係合駆動手段の変速可動部
に係合せしめられた状態から第1の係合駆動手段の可動
部に係合せしめられる状態に移行せしめられる際には、
第1の係合駆動手段の可動部と第2の係合駆動手段の変
速可動部との間の相対速度差が実質的に零とされる。従
って、回転駆動機構の第2の係合駆動手段の変速可動部
に対する係合、及び、回転駆動機構の、第2の係合駆動
手段の変速可動部に対する係合から第1の係合駆動手段
の可動部に対する係合への切換えが機械的衝撃を生じる
ことなく円滑に行われる。それにより、回転支持部によ
り支持された被塗装体を円滑に回転させる動作が、塗装
台車自体に格別に大なる剛性が要求される事態が回避さ
れ、また、塗装台車の構成の簡略化が図られて、コスト
が低減されるもとで行われる。
(実施例) 第1図は、本考案に係る塗装台車の回転装置の一例を
それが適用された塗装台車と共に示す。
第1図においては、車両組立ラインにおける塗装作業
ステーションSTPにおいて塗装が施された車体10を支持
した状態で移送される塗装台車11が設けられている。塗
装台車11は、その移送経路を設定すべく配設された、移
送手段を形成する駆動チェーン13により移送される。
第2図及び第3図にも示される如く、塗装台車11はロ
ーラ15が取り付けられ、駆動チェーン13に沿って伸びる
レール16上を走行するものとされた基体17を備えてい
る。基体17の前端部及び後端部には夫々上方に向かって
伸びる前方支持ポスト19と後方支持ポスト21とが基体17
と一体的に設けられている。また基体17の下方側には、
基体17に設けられたローラ15の支持部23に一端が連結さ
れた牽引シャフト25が駆動チェーン13に沿う方向に伸び
て配されており、牽引シャフト25の他端が連結部27を介
して駆動チェーン13に係合している。それにより、駆動
チェーン13の移動に伴って、駆動チェーン13に係合した
牽引シャフト25及びそれに係合した基体17が、駆動チェ
ーン13によって設定される移送経路に沿い、所定の速度
で移送される。
基体17に設けられた前方支持ポスト19の上端部には、
前方車体支持部材29が駆動チェーン13に沿う方向に伸び
る回転軸29aを介して回転可能に取り付けられており、
また、基体17に設けられた後方支持ポスト21の上端部に
は、後方車体支持部材31が駆動チェーン13に沿う方向に
伸びる回転軸31aを介して回転可能に取り付けられてい
る。前方車体支持部材29及び後方車体支持部材31には、
夫々、塗装が施された車体10の前端部及び後端部が、例
えば、ボルト止めにより取り付けられ、塗装が施された
車体10が、前方車体支持部材29及び後方車体支持部材31
により、駆動チェーン13に沿う方向に伸びる軸線周りに
回動可能とされて支持される状態とされる。
後方車体支持部材31に備えられた回転軸31aにベベル
ギア33が設けられており、ベベルギア33には、後方支持
ポスト21を貫通して伸びる回転シャフト35の上端部に設
けられたベベルギア37が噛合している。回転シャフト35
の下端部にはベベルギア39が設けられており、ベベルギ
ア39は、基体17に設けられた後方支持ポスト21の基部か
ら、後方支持ポスト21が伸びる方向及び駆動チェーン13
に沿う方向の夫々に直交する方向に突出する一対のシャ
フト支持部41L及び41Rにより夫々支持された、後方支持
ポスト21が伸びる方向及び駆動チェーン13に沿う方向の
夫々に直交する方向に伸びる回転シャフト43に設けられ
たベベルギア45に噛合している。回転シャフト43Lの一
端部は、シャフト支持部41Lからその外側に突出してお
り、変速機46Lを介在させて、スプロケット47Lが取り付
けられたものとされている。また、回転シャフト43の他
端部は、シャフト支持部41Rからその外側に突出してお
り、変速機46Rを介在させて、スプロケット47Rが取り付
けられたものとされている。
上述の如くに構成される塗装台車11の移送経路に沿っ
て、夫々が塗装台車11に備えられた牽引シャフト25が係
合する駆動チェーン13に平行に伸びるものとされた、主
係合駆動チェーン51と立上係合駆動チェーン52とが設け
られている。立上係合駆動チェーン52は、主係合駆動チ
ェーン51より、塗装台車11の移送経路における上流側に
位置せしめられており、その一端が塗装作業ステーショ
ンSTPの出口端部に近接せしめられている。
第4図に示される如く、主係合駆動チェーン51及び立
上係合駆動チェーン52は、共に駆動チェーン13の上方に
配されて、相互に実質的に等しい高さを有するものとさ
れている。主係合駆動チェーン51は、駆動スプロケット
55と従動スプロケット56に係合し、駆動スプロケット55
により駆動されて無端周回軌道をもって移動するものと
されており、駆動スプロケット55には、回転制御部58に
より制御されて駆動スプロケット55を一定の回転数で回
動させるチェーン駆動モータ57が設けられている。ま
た、立上係合駆動チェーン52は、駆動スプロケット59と
従動スプロケット61に係合し、駆動スプロケット59によ
り駆動されて無端周回軌道をもって移動するものとされ
ており、駆動スプロケット59には、回転制御部60により
制御されて駆動スプロケット59を可変回転数をもって回
動させるチェーン駆動モータ63が設けられている。これ
ら主係合駆動チェーン51と立上係合駆動チェーン52と
は、駆動チェーン13に沿う方向において互いにオーバー
ラップする部分を有するものとされている。
そして、主係合駆動チェーン51及び立上係合駆動チェ
ーン52は、夫々の上方側部分51a及び52aに、塗装台車11
の移送経路上の位置に応じて、塗装台車11に備えられた
スプロケット47R及び47Lが夫々係合するものとされてい
る。即ち、塗装台車11が、塗装作業ステーションSTPの
出口端部近傍より塗装作業ステーションSTPから離隔せ
しめられるべく駆動チェーン13によって移送されるにあ
たり、塗装台車11が塗装作業ステーションSTPの出口端
部近傍の位置をとるとき、先ず、立上係合駆動チェーン
52の上方側部分52aにスプロケット47Rが係合し、その
後、塗装台車11の移送に伴ってスプロケット47Rが立上
係合駆動チェーン52の上方側部分52aによって回転駆動
される状態とされ、続いて、主係合駆動チェーン51の上
方側部分51aと立上係合駆動チェーン52の上方側部分52a
とにおけるオーバーラップ部に夫々スプロケット47R及
びスプロケット47Lが係合する状態を経て、主係合駆動
チェーン51の上方側部分51aにスプロケット47Lが係合
し、塗装台車11の移送に伴ってスプロケット47Lが主係
合駆動チェーン51の上方側部分51aによって回転駆動さ
れる状態がとられる。
このようにして、塗装台車11の移送に伴って、スプロ
ケット47Rが立上係合駆動チェーン52の上方側部分52aに
よって回転駆動される状態、あるいは、スプロケット47
Lが主係合駆動チェーン51の上方側部分51aによって回転
駆動される状態がとられると、スプロケット47Rの回転
が変速機46Rにより減速されて回転シャフト43に伝達さ
れ、回転シャフト43がスプロケット47Rの回転速度に応
じた回転速度をもって回転せしめられる状態、あるい
は、スプロケット47Lの回転が変速機46Lにより減速され
て回転シャフト43に伝達され、回転シャフト43がスプロ
ケット47Lの回転速度に応じた回転速度をもって回転せ
しめられる状態とされる。そして、回転シャフト43の回
転が、回転シャフト43に設けられたベベルギア45及びそ
れに噛合するベベルギア39を通じて回転シャフト35に伝
達され、回転シャフト35がスプロケット47Lもしくはス
プロケット47Rの回転速度に応じた回転速度をもって回
転せしめられる。さらに、回転シャフト35の回転が、回
転シャフト35の上端部に設けられたベベルギア37及びそ
れに噛合するベベルギア33を通じて後方車体支持部材31
に伝達され、後方車体支持部材31が、回転シャフト35に
より回転駆動される状態とされ、回転軸31aを回転中心
にしてスプロケット47Lもしくはスプロケット47Rの回転
速度に応じた回転速度をもって回転せしめられる。その
結果、塗装台車11において前方車体支持部材29及び後方
車体支持部材31によって回転可能に支持された車体10
が、回転シャフト35により回転駆動される後方車体支持
部材31に伴い、駆動チェーン13に沿う方向に軸線周り
に、スプロケット47Lもしくはスプロケット47Rの回転速
度に応じた回転速度をもって回転せしめられる。
さらに、立上係合駆動チェーン52に関連して、塗装台
車11に設けられたスプロケット47Rが立上係合駆動チェ
ーン52に係合し始めた状態を検出するスプロケットセン
サ65が設けられている。そして、スプロケットセンサ65
から得られる検出出力は、回転制御部60に供給される。
斯かるもとで、駆動チェーン13は、塗装台車11を塗装
作業ステーションSTPから一定の速度で離隔させるべ
く、第4図における矢印AAにより示される方向に一定の
速度で移動するものとされる。また、主係合駆動チェー
ン51は、回転制御部58による制御を受けて作動せしめら
れるチェーン駆動モータ57により駆動されて、その上方
側部分51aが、第4図における矢印ABにより示される如
くの、駆動チェーン13の移動方向とは反対の方向に、駆
動チェーン13の移動速度と等しい速度で移動するものと
なるようにされる。そして、このような状態において、
立上係合駆動チェーン52を駆動するチェーン駆動モータ
63に対しての回転制御部60による制御が下記の如くに行
われる。
第5図に示される如くに、回転制御部60は、制御ユニ
ット67と駆動信号形成部69とを含んで構成され、制御ユ
ニット67には、スプロケットセンサ65から得られる検出
出力信号Ssが供給されるとともに、駆動チェーン13の移
動速度を検出する駆動チェーン速度センサ71から得られ
る。駆動チェーン13の移動速度をあらわす検出出力信号
Sc,主係合駆動チェーン51の上方側部分51aの移動速度を
検出する駆動チェーン速度センサ73から得られる。主係
合駆動チェーン51の上方側部分51aの移動速度をあらわ
す検出出力信号Sd、及び、塗装台車11の位置を検出する
台車位置センサ75から得られる、塗装台車11の位置をあ
らわす検出出力信号Spも供給される。制御ユニット67
は、検出出力信号Ss,Sc,Sd及びSpに基づいて制御信号Cc
を形成し、それを駆動信号形成部69に供給する。駆動信
号形成部69は、制御信号Ccに基づいて、チェーン駆動モ
ータ63を駆動するための駆動信号Dmを形成して、それを
チェーン駆動モータ63に供給する。
制御ユニット67における制御信号Ccの形成にあたって
は、検出出力信号Spがあらわす塗装台車11の位置が、塗
装台車11に設けられたスプロケット47Rが立上係合駆動
チェーン52より上流側となる状態とされるとき、即ち、
塗装台車11に設けられたスプロケット47Rが立上係合駆
動チェーン52の上方側部分52aに係合する前の状態にあ
るときには、制御信号Ccが、駆動信号Dmによるチェーン
駆動モータ63の駆動が、立上係合駆動チェーン52の上方
側部分52aを、第4図における矢印ACにより示される如
くの、駆動チェーン13の移動方向と同方向に、検出出力
信号Scによりあらわされる駆動チェーン13の移動速度と
等しい速度で移動するものとなすべく行われることにな
るものとされる。そして、その後、検出出力信号Scが、
塗装台車11に設けられたスプロケット47Rが立上係合駆
動チェーン52に係合し始めた状態をあらわすものとなっ
た以後においては、制御信号Ccが、駆動信号Dmによるチ
ェーン駆動モータ63の駆動が、立上係合駆動チェーン52
の上方側部分52aを、その移動速度が徐々に低下してい
って一旦零とされ、その後移動方向を反転させて、第4
図における矢印ADにより示される如くの、駆動チェーン
13の移動方向とは反対の方向に、検出出力信号Sdにより
あらわされる主係合駆動チェーン51の上方側部分51aの
移動速度に等しくなるまで徐々に増加していく速度をも
って移動するものとなすべく行われることになるものと
される。そして、このように立上係合駆動チェーン52の
上方側部分52aの移動速度及び移動方向を変化させるこ
とになる制御信号Ccの形成は、塗装台車11が塗装作業ス
テーションSTPから離隔する方向に移動するに伴って、
塗装台車11に設けられたスプロケット47Lが主係合駆動
チェーン51の上方側部分51aに係合し始める前に終了す
るものとされ、それ以後においては、制御信号Ccが、駆
動信号Dmによるチェーン駆動モータ63の駆動が、立上係
合駆動チェーン52の上方側部分52aを、第4図における
矢印ADにより示される如くの、駆動チェーン13の移動方
向とは反対の方向に、検出出力信号Sdによりあらわされ
る主係合駆動チェーン51の上方側部分51aの移動速度と
等しい速度で移動するものとなすべく行われることにな
るものとされ、従って、塗装台車11に設けられたスプロ
ケット47Lが主係合駆動チェーン51の上方側部分51aに係
合し始める際には、立上係合駆動チェーン52の上方側部
分52aが、主係合駆動チェーン51の上方側部分51aの移動
方向と同方向に、主係合駆動チェーン51の上方側部分51
aの移動速度と等しい速度で移動するものとされること
になる。
上述の如くに、回転制御部60によるチェーン駆動モー
タ63の回転制御が行われることにより、立上係合駆動チ
ェーン52の上方側部分52aの移動状態は、第6図A(横
軸:時間t,縦軸:駆動チェーン13の移動方向を正方向と
したもとでの速度V)に示される如くに、塗装台車11に
設けられたスプロケット47Rが立上係合駆動チェーン52
の上方側部分52aに係合する前の状態である時点t1より
早い時点においては、立上係合駆動チェーン52の上方側
部分52aが、駆動チェーン13の移動方向と同方向に、駆
動チェーン13の移動速度に等しい速度Vnで移動するもの
とされる。続いて、塗装台車11に設けられたスプロケッ
ト47Rが立上係合駆動チェーン52の上方側部分52aに係合
し始める時点t1から、塗装台車11に設けられたスプロケ
ット47Lが主係合駆動チェーン51の上方側部分51aに係合
し始める時点t2までの期間においては、立上係合駆動チ
ェーン52の上方側部分52aが、先ず、駆動チェーン13の
移動方向と同方向に、Vnから徐々に低下する速度をもっ
て移動するものとされ、一旦移動速度が零とされた後、
移動方向が反転されて、駆動チェーン13の移動方向とは
反対の方向、従って、主係合駆動チェーン51の上方側部
分51aの移動方向と同方向に、零から主係合駆動チェー
ン51の上方側部分51aの移動速度に等しい速度−Vnとな
るまで徐々に増加していく速度をもって移動するものと
され、移動速度が速度−Vnに達した後には、速度−Vnを
維持する移動速度をもって移動する。さらに、塗装台車
11に設けられたスプロケット47Lが主係合駆動チェーン5
1の上方側部分51aに係合し始める時点t2以降において
は、立上係合駆動チェーン52の上方側部分52aが、主係
合駆動チェーン51の上方側部分51aの移動方向と同方向
に、主係合駆動チェーン51の上方側部分51aの移動速度
に等しい速度−Vnで移動するものとされる。
このようにされることにより、時点t1において、塗装
台車11に設けられたスプロケット47Rが立上係合駆動チ
ェーン52の上方側部分52aに係合し始める際には、塗装
台車11に設けられたスプロケット47Rと立上係合駆動チ
ェーン52の上方側部分52aとの間の相対速度差が零とさ
れた状態にあるので、スプロケット47Rは立上係合駆動
チェーン52の上方側部分52aに極めて円滑に係合し、係
合による衝撃が生じることはない。また、時点t2におい
て、塗装台車11に設けられたスプロケット47Lが主係合
駆動チェーン51の上方側部分51aに係合し始める際に
も、塗装台車11に設けられたスプロケット47Lと主係合
駆動チェーン51の上方側部分51aとの間の相対速度差が
実質的に零とされた状態にあるので、スプロケット47L
は主係合駆動チェーン51の上方側部分51aに極めて円滑
に係合し、係合による衝撃が生じることはない。
そして、斯かる塗装台車11に設けられたスプロケット
47Rと立上係合駆動チェーン52の上方側部分52aとの係
合、及び、塗装台車11に設けられたスプロケット47Lと
主係合駆動チェーン51の上方側部分51aとの係合が、塗
装台車11の移送に伴って行われることにより、スプロケ
ット47Rが立上係合駆動チェーン52の上方側部分52aによ
って回転駆動されて、あるいは、スプロケット47Lが主
係合駆動チェーン51の上方側部分51aによって回転駆動
されて、塗装台車11に設けられた前方車体支持部材29及
び後方車体支持部材31により回転可能に支持された、塗
装が施された車体10が、駆動チェーン13に沿う方向に伸
びる軸線周りに回動せしめられる。その際、車体10の回
転速度は、駆動チェーン13と立上係合駆動チェーン52の
上方側部分52aもしくは主係合駆動チェーン51の上方側
部分51aとの間の相対速度差に比例することになり、例
えば、第6図B(横軸:時間t,縦軸:回転速度VR)に示
される如く、時点t1までは零であり、時点t1から時点t2
までの期間においては、零から最大回転速度VRnまで徐
々に増大し、最大回転速度VRnに達した後には、時点t2
以降の期間も含めて、最大回転速度VRnを維持するもの
とされる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案に係る塗装台車
の回転装置においては、被塗装体を回動可能に支持する
回転支持部を備えた塗装台車の移送経路に沿って、第1
の係合駆動手段と第2の係合駆動手段とが第2の係合駆
動手段を上流側にして配され、塗装台車に回転支持部に
連結されて設けられた回転駆動機構が、第2の係合駆動
手段の変速可動部及び第1の係合駆動手段の可動部の夫
々に係合せしめられて駆動され、回転支持部を回動させ
るものとされるにあたり、第2の係合駆動手段の移動方
向及び移動速度が移動制御手段により制御されて、回転
駆動機構が第2の係合駆動手段の変速可動部に係合せし
められる際には、第2の係合駆動手段の変速可動部と回
転駆動機構を備えた塗装台車との間の相対速度差が実質
的に零とされ、また、その後、回転駆動機構が、第2の
係合駆動手段の変速可動部に係合せしめられた状態から
第1の係合駆動手段の可動部に係合せしめられ状態に移
行せしめられる際には、第1の係合駆動手段の可動部と
第2の係合駆動手段の変速可動部との間の相対速度差が
実質的に零とされるので、回転駆動機構の第2の係合駆
動手段の変速可動部に対する係合、及び、回転駆動機構
の、第2の係合駆動手段の変速可動部に対する係合から
第1の係合駆動手段の可動部に対する係合への切換え
が、機械的衝撃を生じることなく円滑に行われる。従っ
て、本考案に係る塗装台車の回転装置によれば、回転支
持部により支持された被塗装体を円滑に回転させる動作
を、塗装台車自体に格別に大なる剛性が要求される事態
が回避され、また、塗装台車の構成の簡略化が図られ
て、コストが低減されることになるもとで行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る塗装台車の回転装置の一例をそれ
が適用された塗装台車と共に示す概略平面図、第2図及
び第3図は本考案に係る塗装台車の回転装置の一例が適
用された塗装台車を示す側面図及び断面図、第4図及び
第5図は本考案に係る塗装台車の回転装置の一例の要部
の説明に供される概略構成図、第6図A及びBは本考案
に係る塗装台車の回転装置の一例の要部の説明に供され
る特性図である。 図中、10は車体、11は塗装台車、13は駆動チェーン、16
はレール、17は基体、19は前方支持ポスト、21は後方支
持ポスト、29は前方車体支持部材、31は後方車支持部
材、35及び43は回転シャフト、47L及び47Rはスプロケッ
ト、51は主係合駆動チェーン、52は立上係合駆動チェー
ン、57及び63はチェーン駆動モータ、58及び60は回転制
御部、65はスプロケットセンサ、67は制御ユニット、69
は駆動信号形成部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗装体を回動可能に支持する回転支持部
    を備え、移送手段により予め設定された移送経路に沿っ
    て所定の速度で移送される塗装台車に、上記回転支持部
    に連結されて設けられた回転駆動機構と、 上記移送経路に沿って設けられ、上記塗装台車の移送方
    向とは反対の方向に移動する可動部を有し、該可動部が
    上記回転駆動機構に係合して該回転駆動機構に上記回転
    支持部を回転させる状態をとらせる第1の係合駆動手段
    と、 上記移送経路に沿い、上記第1の係合駆動手段に対して
    その上流側となる位置に設けられ、上記塗装台車の移送
    方向もしくは該移送方向とは反対の方向に移動し得るも
    のとされた変速可動部を有し、該変速可動部が上記回転
    駆動機構に係合して該回転駆動機構に上記回転支持部を
    回転させる状態をとらせる第2の係合駆動手段と、 上記変速可動部が上記回転駆動機構に係合した状態を検
    出する係合検出部と、 該係合検出部により上記変速可動部が上記回転駆動機構
    に係合し始めた状態が検出されたとき、上記変速可動部
    を、上記塗装台車の移送方向と同方向に上記所定の速度
    で移動する状態からその移動速度を徐々に低下させてい
    く状態となすとともに、その後、上記塗装台車の移送方
    向とは反対方向に、上記第1の係合駆動手段の可動部の
    速度に実質的に等しい速度で移動する状態までその移動
    速度を徐々に上昇させていき、上記可動部が上記回転駆
    動機構に係合するときは、上記変速可動部に上記塗装台
    車の移送方向とは反対方向に、上記第1の係合駆動手段
    の可動部の速度に実質的に等しい速度で移動する状態を
    とらせる移動制御手段と、 を備えて構成される塗装台車の回転装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002302247A (ja) * 2001-04-03 2002-10-18 Honda Motor Co Ltd ワーク搬送装置
KR20160024765A (ko) 2014-08-26 2016-03-07 도요지도키 가부시키가이샤 스파우트가 부착된 백의 공급 장치
KR20160024764A (ko) 2014-08-26 2016-03-07 도요지도키 가부시키가이샤 스파우트가 부착된 백의 공급 장치

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