JP2500535B2 - 温水暖房装置 - Google Patents

温水暖房装置

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JP2500535B2
JP2500535B2 JP4762291A JP4762291A JP2500535B2 JP 2500535 B2 JP2500535 B2 JP 2500535B2 JP 4762291 A JP4762291 A JP 4762291A JP 4762291 A JP4762291 A JP 4762291A JP 2500535 B2 JP2500535 B2 JP 2500535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は室内を暖房するファン
付きコンベクタを備えた温水暖房装置に係り、更に詳し
くはそのファン付きコンベクタの熱交換器に温水を循環
するための配管の逆接続を防止する温水暖房装置に関す
るものである。
【0002】
【従来例】従来、この種の温水暖房装置は、例えば室外
機の温水ボイラ(例えば油炊き温水ボイラ)と、室内に
配置されるファン付きコンベクタと、温水ボイラにて加
熱した温水をファン付きコンベクタに循環するための配
管とから構成されている。ファン付きコンベクタには、
例えば図3に示す熱交換器1が備えられており、この熱
交換器1は、その下部の温水入り口配管2から入力した
温水を循環し、この循環した温水をその上部から温水出
口配管3を介して温水ボイラに戻すようになっている。
【0003】このとき、ファン付きコンベクタの熱交換
器1の温度が検出され、この検出温度に応じて冷風防止
が作動され、つまりその熱交換器1に循環される温水が
室内暖房に寄与する所定温度になっている場合にはその
ファンがオンにされ、その循環される温水が室内暖房に
寄与しない温度になっている場合にはそのファンがオフ
にされ、暖かい空気のみが室内に吹き出されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記温水暖
房装置においては、設置工事の際、熱交換器1の温水入
り口配管2および出口配管3の径が同じであることか
ら、温水ボイラとファン付きコンベクタを接続する配管
が逆に接続されることがあった。
【0005】この配管を逆に接続した場合、温水暖房装
置の暖房能力が低下し、冷風防止の作動等により暖房機
能に支障を来すという問題点があった。すなわち、ファ
ンが熱交換器より低い位置に取付けられているため、室
内に吹き出される空気の温度が通常より低くなってしま
うからであり、また冷風防止を作動するための温度セン
サ(サーミスタ)が熱交換器1の温水入り口配管2の付
近に設けられていることから、その配管の逆接続により
温水入り口配管2の温度(その温度センサによる検出温
度)が正常時より低くなり、正常な冷風防止の作動が行
われなくなるからである。
【0006】そこで、配管の逆接続を注意するラベルを
ファン付きコンベクタに貼り、注意を促しているが、例
えばそのラベルが剥がれていたり、汚れて読みにくくな
ることもあって、設置時における配管の逆接続が完全に
なくならないのが実情である。
【0007】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は設置工事の際、温水ボイラとファン付
きコンベクタの間の配管の逆接続を報知し、その配管の
逆接続を確実に防止することができるようにした温水暖
房装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、少なくとも所定温度の温水を得るため
の温水ボイラと、この温水ボイラにて加熱した温水を配
管を介して循環する熱交換器およびこの熱交換器を介し
て暖めた空気を室内に吹き出すためのファン等からなる
ファン付きコンベクタとを備えた温水暖房装置におい
て、上記熱交換器の温水入り口配管の温度を検出する第
1の温度センサと、その熱交換器の温水出口配管の温度
を検出する第2の温度センサと、その第1の温度センサ
による検出温度と第2の温度センサによる検出温度を比
較し、上記熱交換器の温水入り口および温水出口と上記
温水ボイラとの間の配管の逆接続を検出する比較器と、
その配管の逆接続検出信号により配管の逆接続を報知す
る報知回路とを備えていることを要旨とする。
【0009】
【作用】上記構成としたので、温水暖房装置の設置にお
ける温水ボイラとファン付きコンベクタの間の配管接続
に際し、その配管、つまり熱交換器の温水入り口と温水
入り口の配管が逆接続されると、温水ボイラにて加熱し
た温水がその温水出口配管から入力して熱交換器に循環
し、この循環した温水が温水入り口配管を介して温水ボ
イラに戻される。このとき、第1の温度センサによる検
出温度が第2の温度センサによる検出温度より低くなる
ことから、比較器にて熱交換器の温水入り口と温水出口
の配管の逆接続が検出される。この逆接続検出信号が報
知回路に入力され、配管の逆接続が報知される。
【0010】したがって、温水暖房装置の設置工事にお
ける試運転時に配管の逆接続を検知することができ、配
管を逆接続したまま工事を終えてしまうというミスをな
くすことができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1および図2に
基づいて説明する。なお、図中、図3と同一部分には同
一符号を付し重複説明を省略する。図1および図2にお
いて、この温水暖房装置のファン付きコンベクタ4に
は、熱交換器1と、この熱交換器1を介して暖めた空気
を室内に吹き出すファン5と、その熱交換器1の温水入
り口配管2の温度を検出する第1の温度センサ(サーミ
スタ)6と、その熱交換器1の温水出口配管3の温度を
検出する第2の温度センサ(サーミスタ)7と、その第
1の温度センサ6による検出温度と第2の温度センサ7
による検出温度を比較し、温水入り口配管2の温度が温
水出口配管3の温度より低い場合には配管の逆接続の検
出信号を出力する比較器8と、その検出信号により配管
の逆接続を報知する報知回路9とが備えられている。
【0012】上記第1の温度センサ6は温水入り口配管
2に取付けられるが、例えば冷風防止装置の温度センサ
と兼用するようにしてもよく、一方第2の温度センサ7
はその温水出口配管3に取付けられている。また、報知
回路9は、比較器8からの検出信号により導通(オン)
するNPN型トランジスタ9aと、このトランジスタ9
aのオンにより発光する発光ダイオード9bとから構成
されている。
【0013】ここで、上記温水暖房装置の設置工事に際
し、温水ボイラ(図示せず)とファン付きコンベクタ4
を配管接続することになるが、この配管が誤って逆接続
したものとする。すると、当該温水暖房装置の試運転の
際、温水ボイラで暖められた温水(例えば80℃の温
水)が温水出口配管3を介して熱交換器1に循環され、
その熱交換器1を循環した温水(例えば60℃の温水)
が温水入り口配管2を介して温水ボイラに戻される。
【0014】このとき、第1の温水センサ6にてその熱
交換器1を循環した温水、つまり低温水の温度(60
℃)が検出され、第2の温水センサ7にてその熱交換器
1に循環する温水、つまり高温水の温度(80℃)が検
出される。これにより、比較器8においては温水入り口
配管2の温度が温水出口配管3の温度より低いことか
ら、配管の逆接続の検出が行われる。
【0015】そして、上記比較器8からは配管の逆接続
検出信号(“H”レベル)が出力され、この検出信号に
よりNPN型トランジスタ9aがオンにされる。そのト
ランジスタ9aのオンにより、発光ダイオード9bには
所定電流が流れ、その発光ダイオート9bが発光するこ
とから、当該温水暖房装置の設置工事者に対して配管の
逆接続を報知することができる。したがって、その設置
工事時にその配管の逆接続を直すことができ、その逆接
続を確実に防止することができる。
【0016】また、第1の温度センサ6による検出温度
が第2の温度センサによる検出温度より高い場合、つま
り上記熱交換器1の温水入り口配管2の温度が温水出口
配管3の温度が高い場合、比較器8にて配管の逆接続が
検出されないことから、報知回路9が作動することもな
い。
【0017】なお、上記実施例の報知回路9は、配管の
逆接続を発光ダイオード9bの発光により報知するよう
になっているが、例えば光を点滅し、あるいは音(合成
音を含む)で報知するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、温水ボイラにて加熱した温水をファン付きコンベク
タに循環し、室内を暖房する温水暖房装置において、そ
のファン付きコンベクタの熱交換器の温水入り口配管の
温度を検出する第1の温度センサと、その熱交換器の温
水出口配管の温度を検出する第2の温度センサと、その
第1の温度センサによる検出温度と第2の温度センサに
よる検出温度を比較し、その熱交換器の温水入り口およ
び温水出口と温水ボイラの配管の逆接続を検出する比較
器と、その配管の逆接続検出信号により逆接続を報知す
る報知回路とを設けたので、温水暖房装置の設置工事の
際、試運転時にその熱交換器の温水入り口と温水出口の
配管が逆接続されると、その逆接続が報知されることか
ら、配管の逆接続を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す温水暖房装置のファ
ン付きコンベクタの概略的側断面図
【図2】図1に示すファン付きコンベクタにおける配管
の逆接続検出装置の概略的回路図
【図3】ファン付きコンベクタの熱交換器の概略的正面
【符号の説明】
1 熱交換器 2 温水入り口配管(熱交換器1) 3 温水出口配管(熱交換器1) 4 ファン付きコンベクタ 5 ファン 6 第1の温度センサ(サーミスタ) 7 第2の温度センサ(サーミスタ) 8 比較器 9 報知回路 9a NPN型トランジスタ 9b 発光ダイオード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも所定温度の温水を得るための
    温水ボイラと、該温水ボイラにて加熱した温水を配管を
    介して循環する熱交換器およびこの熱交換器を介して暖
    めた空気を室内に吹き出すためのファン等からなるファ
    ン付きコンベクタとを備えた温水暖房装置において、前
    記熱交換器の温水入り口配管の温度を検出する第1の温
    度検出手段と、その熱交換器の温水出口配管の温度を検
    出する第2の温度検出手段と、その第1の温度検出手段
    による検出温度と第2の温度検出手段による検出温度を
    比較し、前記熱交換器の温水入り口および温水出口と前
    記温水ボイラとの間の配管の逆接続を検出する比較手段
    と、その配管の逆接続検出信号により配管の逆接続を報
    知する報知手段とを備えていることを特徴とする温水暖
    房装置。
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